JP2784335B2 - 液体貯槽 - Google Patents

液体貯槽

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JP2784335B2 JP7258815A JP25881595A JP2784335B2 JP 2784335 B2 JP2784335 B2 JP 2784335B2 JP 7258815 A JP7258815 A JP 7258815A JP 25881595 A JP25881595 A JP 25881595A JP 2784335 B2 JP2784335 B2 JP 2784335B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設した複
数個の貯槽をサイフォン管で連通した液体貯槽に関する
ものである。本発明の貯槽は、降雨水、湧水、工業用
水、防災用水、飲料水等の水や、その他一切の液状体の
貯留に適用できる。
【0002】
【従来の技術】灌漑・洗浄・防災等の目的で、降雨水や
湧水を集水して貯留する液体貯槽が用いられている。こ
の種の液体貯槽としては、地表面から掘削した孔の内部
にコンクリートを打設して構築した大容量の箱形の水槽
が知られている。しかしながら、阪神大震災の教訓は、
地中に構築したコンクリート製の大型構造物にはクラッ
クが生じやすく、緊急時の水の備蓄には必ずしも適して
いないことを示している。
【0003】現在ではプレキャストの組立式の箱形水槽
が普及してきている。この箱形水槽で大型備蓄を行うた
めに、複数の前記箱形水槽を連結管路で接続して大量の
備蓄ができる水槽の集合体を構成することも考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】プレキャストの組立式
の箱形水槽は耐震構造にはなっているものの、大地震に
対して完全であるという保証はない。また、大型備蓄の
ため、複数の前記箱形水槽を連結管路で接続する場合に
は、多くの前記箱形水槽を配置する広い面積が必要とな
り、都市の中では設置するための場所を見いだすのに不
都合がある。さらに、備蓄する水等の液体を隣接する箱
形水槽間で流通させるには連絡管路を箱形水槽の底部付
近に取り付ける必要があるが、この位置では連絡管路に
加わる地盤の振動等の影響が大きくなって水漏れ等の事
故が発生しやすいという懸念があった。
【0005】本発明は、複数個の貯槽を連通させて構成
する液体貯槽において、隣接する貯槽を地表に近い位置
で連通させることができ、各貯槽の強度が高く、容量の
大きさに対して設置面積が小さい利便性の高い液体貯槽
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された液
体貯槽(11,21,41)は、地中に形成されて表面
水を集水する集水枡(12)と、前記集水枡の底部から
地中に埋設されて開口した上端が集水枡の最高水位より
も低い位置にある複数個の貯槽(13,23,42)
と、前記複数個の貯槽を連通するとともに最高所が前記
集水枡の最高水位よりも低い位置にあるサイフォン管
(4)とを有している。
【0007】請求項2に記載された液体貯槽は、請求項
1記載の液体貯槽において、前記集水枡の内部において
前記貯槽と貯槽を連絡管(7,22,36)で連通した
ことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載された液体貯槽(1,3
1)は、地中に埋設した複数個の貯槽(2,33)と、
前記複数個の貯槽を連通するサイフォン管(4)と、前
記サイフォン管の最高所よりも高い水位を有して前記貯
槽と貯槽とを連通する連絡管(7,36)と、前記貯槽
の少なくとも一部に液体を供給する供給管(8)とを有
している。
【0009】請求項4に記載された液体貯槽は、請求項
3記載の液体貯槽において、前記サイフォン管(4)の
最高所に空気抜き手段を設け、前記連絡管(7,36)
の内部に前記サイフォン管を通すとともに、前記連絡管
に前記空気抜き手段を操作するための操作孔を設けたこ
とを特徴としている。
【0010】請求項5に記載された液体貯槽は、請求項
4記載の液体貯槽において、前記空気抜き手段が空気抜
きバルブ(6,38)であることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の液体貯槽は、地中に埋設
した複数個の貯槽をサイフォン管で連通したものであ
る。かかる発明の第1の実施の形態を、図1〜図4を参
照して説明する。本例の液体貯槽1は、宅地内等に設置
されて敷地内の降雨水を貯留する設備であり、比較的少
量の水を貯留するために利用される。本例では、貯槽と
してコンクリート製の中空筒体を用いる。図1に示すよ
うに、コンクリート製の中空筒体である複数個の貯槽2
が地中に埋設されている。各貯槽2は、地中にある下端
は予め閉止されており、地表に位置する開放された上端
は開閉可能な蓋3で閉止されている。また、各貯槽2の
内面の全面にアスファルト等を塗布して不透水性皮膜を
形成し、地震等の振動によって貯槽2に割れが生じても
貯留している水が失われにくいようにしてもよい。
【0012】隣接する貯槽2と貯槽2はサイフォン管4
で連通されている。サイフォン管4は、液体を一度高所
に上げて低所に移すために用いられる曲管をいう。本例
のサイフォン管4は逆U字形であり、その両端をなす一
対の垂直管部4a,4aは隣接する2基の貯槽2,2の
内部にそれぞれ配置され、中央の最高所にある水平管部
4bは各貯槽2の上端の周壁を貫通している。サイフォ
ン管4の垂直管部4aの開口した下端部は、貯槽2の底
板の近傍に所定の間隔をおいて設定される。その間隔
は、径年使用によって貯槽2の底に異物が堆積した場合
にも、サイフォン管4の開口した下端部が容易に塞がれ
ない程度に設定する。
【0013】図2に示すように、サイフォン管4は貯槽
2の内周壁に固定された取り付け手段5によって前述し
た位置に固定されている。取り付け手段5は、貯槽2の
内周壁に固定される環状部5aと、該環状部5aに一体
に形成された一対の把持部5b,5bと、サイフォン管
4を把持した該把持部を固定する固定手段としてのボル
ト及びナット5cを有している。サイフォン管4は取り
付け手段5によって固定されているので、貯槽2内の水
位が上下動する場合にも移動することがない。例えば貯
槽2が鋼管である場合には、貯槽2の内周面に把持部5
bを直接固定してもよい。
【0014】図1に示すように、前記サイフォン管4の
最高所である水平管部4bの中央には、空気抜き手段と
しての空気抜きバルブ6が設けられている。この空気抜
きバルブ6を利用してサイフォン管4内の空気を抜き、
サイフォン管4内を液体で満たすことによってサイフォ
ン管4はサイフォンの機能を発揮するようになる。空気
抜きバルブ6は地表から開閉操作できる。
【0015】隣接する貯槽2と貯槽2の上部の間は連絡
管7で連通されており、サイフォン管4の内部から空気
を抜きやすくし、サイフォン管4内に空気が侵入しにく
くしている。連絡管7は、サイフォン管4の最高所であ
る水平管部4bよりも高い位置にある。
【0016】複数の貯槽2の少なくとも一部には、前記
連絡管7と同じ高さの位置又はこれよりも高い位置に、
貯槽2内に水を供給するための供給管8が連通されてい
る。この供給管8は付近に設置されている図示しない集
水枡に連通している。集水枡は地表を流れる雨水等を集
めるために地表付近に構築された貯槽空間である。
【0017】この液体貯槽1を使用するには、まず供給
管8から貯槽2内に水を導き、全ての貯槽2の水位をサ
イフォン管4の水平管部4bよりも高い位置に設定す
る。各貯槽2は連絡管7によってサイフォン管4の水平
管部4bよりも高い位置で連通しているので、供給管8
が接続されているある特定の貯槽2に水を供給すれば、
当該貯槽2で所定水位に達した水は連絡管7から隣接の
貯槽2にあふれるので、最終的には全ての貯槽2の水位
をサイフォン管4の水平管部4bよりも高い位置に設定
することができる。
【0018】前述した状態において、サイフォン管4内
には空気が残留しているので、ここで前記空気抜きバル
ブ6を開放し、サイフォン管4内の空気を抜く。サイフ
ォン管4内の空気が抜け、サイフォン管4内が水で充満
すれば、以後、貯槽2内の水位がサイフォン管4の最高
所より低くなっても、サイフォン管4を介して一方の貯
槽2から他方の貯槽2に水が移動できる。従って、サイ
フォン管4で連通された各貯槽2の水位は、水の供給又
は貯槽2からの水の汲み上げに伴って、ほぼ一定に上下
する。サイフォン管4内の気密性が保持され、揚水時
(水使用時)にサイフォン管4の下端以下に水位が下が
らない限り、サイフォン管効果は維持される。
【0019】図3は、液体貯槽1から貯留した水を汲み
上げるための2つの手段を例示している。(a)は、吸
水管9を貯槽2内に設置しておき、使用時に市販のエン
ジンポンプP1の吸水側をこの吸水管9に接続して揚水
する状態を示す。(b)は、貯槽2に設置した手こぎポ
ンプP2を示す。前記吸水管9の下端部は、サイフォン
管4の開口した下端よりも上に配置しなければならな
い。
【0020】図1には3つの貯槽2が図示されている
が、貯槽2の数・配置・サイフォン管4による連結の態
様は、設置する目的・設置する場所等に応じて任意に定
めてよい。例えば、図4に示すような各種の態様が考え
られる。
【0021】本発明の第2の実施の形態を、図5〜図8
を参照して説明する。本例の液体貯槽11は、集水枡1
2内に複数の貯槽13を埋設したものである。貯槽とし
ては、前述したようなコンクリート管でもよいし、鋼管
やある程度の可撓性を有する塩化ビニール管も使用でき
るが、外圧を受けても容易には破壊しない程度の強度を
有するものが好ましい。本例の液体貯槽11は、公園・
工場・駐車場・グラウンド・歩道・道路の中央分離帯等
に設置され、雨水排水等の表面水を集水して貯留する比
較的大規模の液体貯槽である。
【0022】図5乃至図6に示すように、地表には平面
視矩形の集水枡12が形成されている。集水枡12は、
内側面の外枠コンクリート12aと底面の均しコンクリ
ート12bによって区画された箱形であり、地表の開口
部には蓋14が取り付けられている。蓋14は透水性で
もよく、また蓋14と開口部との間に表面水が流れ込め
る程度の隙間を設けてもよい。また、図示しない他の排
水溝や集水枡からの水が流入するようになっていてもよ
い。集水枡12及び蓋14は、その上を人や車が通行し
ても支障がないような構造とする。
【0023】前記集水枡12の均しコンクリート12b
には、円筒形の複数本(本例では3本)の貯槽13が所
定間隔で並べられて固定されている。各貯槽13の地中
内の下端は閉止されている。各貯槽13の開口した上端
は、均しコンクリート12bの層を貫通して上方に突出
し、集水枡12内に位置している。従って集水枡12内
の砂や砂利等は貯槽13内に入りにくい。なお、開口し
た貯槽13の上端にメッシュ蓋を設ければ集水枡12内
の浮遊物が貯槽内に入るのを防止することができる。
【0024】隣接する各貯槽13,13はサイフォン管
4で連通されている。隣接する各貯槽13,13は連絡
管7で連通されている。連絡管7は、サイフォン管4の
水平管部4bよりも上の集水枡12内に位置している。
連絡管7は集水枡12の均しコンクリート12bに固定
され、水平状態に保持されている。なお、本例では集水
枡12内に各貯槽13が開口しているので、各貯槽13
を連通する連絡管7は必ずしも必要ではない。なお、こ
の液体貯槽11の集水枡12には、他の集水枡や道路の
側溝が接続されていてもよい。
【0025】本例の液体貯槽11を構築する工程につい
て図7及び図8を参照して説明する。図7(a)に示す
ように、設置場所に集水枡となる溝15を堀る。集水枡
となる溝15の幅は、後工程で溝15の底部に円筒形の
貯槽13を埋設する際の作業性等を考慮して適当に定め
る。図7(b)に示すように、アースオーガ掘削機16
を用いて溝15の底部から鉛直方向に地中を掘削する。
図7(c)に示すように、地表からみて埋設する貯槽1
3が埋設できる深い位置まで掘削する。掘削孔の内径は
貯槽13の外径よりも大きくする。地盤が崩れやすい場
合には、掘削孔内に泥水を充満させ、掘削と同時に泥水
を加えていく。掘削壁面は泥水圧で押さえられて崩れに
くくなる。
【0026】図8(a)に示すように、掘削終了後、掘
削孔内に円筒形の貯槽13を建て込む。貯槽13は地上
で予め適当な長さに設定しておく。貯槽13の完成高さ
が大きい場合には、所定単位長さの貯槽単体を順次掘削
孔内に下ろしながら組み立てていってもよい。貯槽13
の下端が開口している場合には、予め下端を蓋体等を用
いて閉止しておく。又は、始めから下端が閉止されてい
るものを使用する。又は、下端が開口したままでも、掘
削孔の底部を人工的に不透水層とし、ここに開口した下
端部を嵌入してもよい。又は、下端が開口した貯槽を掘
削孔内に埋設した後、貯槽内の底部にコンクリート等を
打設して開口を塞いでもよい。
【0027】図8(b)に示すように、掘削孔の内周と
貯槽13の外周の間(余掘部分)に砂等の充填層17を
設けて地中の貯槽13を安定させる。貯槽13の内部に
サイフォン管4を設置する。以上の工程を繰り返して所
定本数の貯槽13を地中に設置する。
【0028】図8(c)に示すように、地表に開口した
溝15の側面にコンクリートブロックで外枠コンクリー
ト12aを形成し、溝15の底面に均しコンクリート1
2bを打設する。サイフォン管4及び連絡管7を接続す
る。本例の使用方法は第1の例と同様である。
【0029】本発明の第3の実施の形態を、図9を参照
して説明する。本例の液体貯槽21は、前記第2の例と
ほぼ同様の構成であるが、連絡管22及びサイフォン管
4の水平管部4cを、伸縮曲折自在の軟質可撓性管で構
成している。従って、地震等の外力に対してさらに被害
を受けにくくなっている。また、貯槽23は下端が開放
された鋼管であり、底蓋24によって閉止されている。
その他、第2の例と同様の構成の部分については、図5
と同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】本発明の第4の実施の形態を、図10〜図
12を参照して説明する。本例の液体貯槽31は、歩道
等の舗装32の下に一列に埋設された複数の貯槽33を
サイフォン管4で連通し、該貯槽33を舗装32の隅に
設置された側溝34と導水管35で結んで雨水を貯留す
る液体貯槽である。
【0031】図10〜図12に示すように、本例の液体
貯槽31では、隣接する貯槽33,33をつなぐ可撓性
の連絡管36の内部を、サイフォン管4の水平管部4b
が挿通している。水平管部4bは、連絡管36内の底部
に配置されており、連絡管36内の最高水位はサイフォ
ン管4の最高所である水平管部4bより高い。
【0032】連絡管36には地表に連通する操作孔37
があり、サイフォン管4の水平管部4bに設けられた空
気抜きバルブ38をこの操作孔37から開閉できるよう
になっている。サイフォン管4から空気を抜く手順は前
述した通りである。
【0033】図12に示すように、空気抜きバルブ38
は、水平管部4bの周壁に形成された貫通孔に気密に取
り付けられた管状のめす栓38bと、上下に開口しため
す栓38bの内面に形成されたねじ孔38aに螺合して
移動可能なおす栓38cとを有している。めす栓38b
の周壁にはエア抜き孔38fが貫通して形成され、水平
管部4bの内外を連通させる。おす栓38cの下端部に
はストッパ38dがある。ストッパ38dは、水平管部
4b内のめす栓38bの端部に接しておす栓38cがめ
す栓38bの上端から外れるのを防止する。水平管部4
b外のおす栓38cの上端部には係合部38eが設けら
れている。係合部38eには、おす栓38cを回動させ
る操作具が係合する。この係合部38eに操作具を結合
させれば、地表からの操作でおす栓38cを回転させる
ことができる。おす栓38cがねじ孔38aに螺入され
てエア抜き孔38fが閉まれば、サイフォン管4は外気
に対して閉止される。おす栓38cを回しておす栓38
cを上方に移動させ、エア抜き孔38fが開けば、サイ
フォン管4は外気に対して開放される。
【0034】図10及び図11に示すように、貯槽33
の下端に設けられた底蓋39は、外側にフランジ状に張
り出した係止部39aを有している。貯槽33の内部に
相当量の水が貯留されている場合には、貯槽全体の比重
は周囲の土砂等よりも大きい。しかしながら、貯槽33
内の水が少なく、貯槽全体の比重が小さい状態で地震が
発生し、強い振動によって地盤が液状化すると、比重の
軽い貯槽33は浮力を受けて地上に浮き上がってしまう
恐れがある。本例によれば、貯槽33の底部に係止部3
9aを設けてあるので、このような場合にも貯槽33は
地盤に係止して浮き上がる恐れが少ない。
【0035】貯槽33の固定手段としては、前記係止部
39aの他、本液体貯槽31を構築する工程において、
貯槽33と掘削孔との間に設けたモルタル等の充填層で
もよい。また、貯槽33を埋設する孔を掘削する際、地
盤の崩壊を防止するために泥水を注入する場合には、同
工程中においてモルタル等の自硬性安定液を注入し、貯
槽33の埋設後に掘削土砂とともに貯槽33の周りを個
化させて充填層としてもよい。
【0036】本発明の第5の実施の形態を、図13〜図
15を参照して説明する。本例の液体貯槽41は、箱形
中空体の貯槽42をサイフォン管4で連通して埋設した
ものである。サイフォン管4は連絡管36の中に配設さ
れている。サイフォン管4の空気抜きバルブ38は連絡
管36の操作孔38を介して地表から操作する。貯留す
る水の種類及びその用途、設置する場所等は、以上説明
した各例に記載した範囲で任意に設定してよい。また、
以上説明した各例と機能上同様の構成部分には、前記例
と同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】地中に掘削した坑内に型枠を組み、コン
クリート等を打設して形成する一般の大型貯槽では、広
範囲に地盤を掘り起こさなければならず、また掘削開口
部を作業期間中放置することは安全対策上許されない。
さらに、掘削のための土留め方法によっては近隣の構造
物に対する影響も問題となる。しかしながら、以上説明
した複数の実施の形態から明らかなように、本発明の液
体貯槽の工事では、長さ(深さ)に対して比較的小さい
径で垂直方向に掘削するので地盤が比較的崩壊しにく
く、近隣に与える影響が小さくて済む。
【0038】また、設置面積が小さくても、長い(深
い)貯槽を何本も列設してサイフォン管4で連通すれ
ば、総貯水量は十分に大きなものとなる。このため、歩
道、道路の中央分離帯、公園、グラウンド敷地や駐車場
の外周部等、従来は貯槽の埋設箇所としては全く考慮さ
れていなかった狭く不規則な形状の土地でも、液体貯槽
を設置するために十分に有効に利用することができる。
また、防災を目的として街路に沿って街路の地下に並べ
て多数の貯槽を設置すれば、消防施設の充実が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】第1の実施の形態におけるサイフォン管の固定
構造を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における揚水方法を示す図で
ある。
【図4】第1の実施の形態における貯槽の配置及びサイ
フォン管による連結の態様を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図6】(a)は図5のA−A切断線における断面図で
ある。(b)は図5のB−B切断線における断面図であ
る。
【図7】第2の実施の形態の液体貯槽を構築する際の工
程図である。
【図8】第2の実施の形態の液体貯槽を構築する際の工
程図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態の断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における空気抜き
バルブの断面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態の斜視図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態の斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 液体貯槽 2,13,23,33,42 貯槽 4 サイフォン管 6,38 空気抜き手段としての空気抜きバルブ 7,22,36 連絡管 8 供給管 12 集水枡 17 固定手段としての充填層 37 操作孔 39a 固定手段としての係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03B 11/14 B65D 88/76 E03B 3/02 E03B 3/36 E03F 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に形成されて表面水を集水する集水
    枡と、前記集水枡の底部から地中に埋設されて開口した
    上端が集水枡の最高水位よりも低い位置にある複数個の
    貯槽と、前記複数個の貯槽を連通するとともに最高所が
    前記集水枡の最高水位よりも低い位置にあるサイフォン
    管とを有する液体貯槽。
  2. 【請求項2】 前記集水枡の内部において前記貯槽と貯
    槽を連絡管で連通した請求項1記載の液体貯槽。
  3. 【請求項3】 地中に埋設した複数個の貯槽と、前記複
    数個の貯槽を連通するサイフォン管と、前記サイフォン
    管の最高所よりも高い水位を有して前記貯槽と貯槽とを
    連通する連絡管と、前記貯槽の少なくとも一部に液体を
    供給する供給管と、を有する液体貯槽。
  4. 【請求項4】 前記サイフォン管の最高所に空気抜き手
    段を設け、前記連絡管の内部に前記サイフォン管を通す
    とともに、前記連絡管に前記空気抜き手段を操作するた
    めの操作孔を設けた請求項3記載の液体貯槽。
  5. 【請求項5】 前記空気抜き手段が空気抜きバルブであ
    る請求項4記載の液体貯槽。
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