JPH0688278A - 電解槽のための耐火性材料、該耐火性材料の製造方法および該耐火性材料を使用した電解バット - Google Patents

電解槽のための耐火性材料、該耐火性材料の製造方法および該耐火性材料を使用した電解バット

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JPH0688278A
JPH0688278A JP5026306A JP2630693A JPH0688278A JP H0688278 A JPH0688278 A JP H0688278A JP 5026306 A JP5026306 A JP 5026306A JP 2630693 A JP2630693 A JP 2630693A JP H0688278 A JPH0688278 A JP H0688278A
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、フッ化物溶融液に溶解した酸化ア
ルミニウムから電気分解により金属アルミニウムを抽出
する電解槽にて耐火性断熱ライニングを得るための耐火
性、多孔質、フッ素含有ガスに対する耐性、容積安定性
かつ断熱性を有する特に成形煉瓦の形態の材料に関する
ものであり、この材料は50重量%以上のAl2 3
有量と2.5〜10重量%のTiO2 含有量とを有する
と共に、フッ素ガスに露出された材料の領域にて700
〜1000℃の温度でフッ素含有ガスを自由表面、特に
粒間中空スペースの境界面に対し作用させる際に針状の
TiO2 結晶および/またはTiO2 含有結晶が形成し
て規則性なく多孔質スペース中へ成長する。さらに本発
明は、耐火性材料の製造方法およびそれを用いた電解バ
ットに関するものである。 【効果】 フッ素含有ガスに対する耐腐食性を有し、製
造が容易でコストが安い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ化物溶融液に溶解
した酸化アルミニウムから電気分解により金属アルミニ
ウムを抽出する電解槽のための耐火性材料に関するもの
である。さらに本発明は、耐火性材料の製造方法および
該耐火性材料を使用した電解バットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フッ化物溶融液に溶解された酸化アルミ
ニウム(Al2 3 )から溶融フラックス電気分解によ
りアルミニウムを製造する方法は、主として断熱ライニ
ングと炭素ライニングとを有する外部鋼材バットよりな
る炉にて行なわれる。フッ化物溶融液が載る炭素ライニ
ングに溶融アルミニウムが集まる。これらの浴成分は極
めて浸蝕性であり、したがって断熱ライニングによりそ
の反応を防止する試みがなされている。生じうる反応
は、たとえばモートン・ソーリックおよびヘラルドA.
オイによる文献、カソード・イン・アルミニウム・エレ
クトロリシス(Cathodes in Alumin
um Electrolysis)、アルミニウム−フ
ェアラーク ゲーエムベーハー (Aluminum−
VerlagGmbH)、デュッセルドルフ(198
9)、第95〜99頁に記載されている。本質的に、こ
れら反応はクリオライト溶融物およびその気体成分によ
る腐食、並びに液体アルミニウム溶融物による腐食を伴
う。
【0003】アルミニウムを製造するための電解槽にお
いては、基礎全体またはその相当な部分が純粋な注型酸
化アルミニウムから作製される。この注型材料の重量お
よび特に容積はフッ素含有ガスの作用により操作の過程
で著しく増加すると共に、特に熱損失により熱バランス
が変化する。アルミニウム電解槽における耐火性ライニ
ングについては次のことが基礎的要件である: 1.液体アルミニウムによる腐食に対する耐性; 2.クリオライト(cryolite)による腐食に対
する耐性; 3.フッ素含有ガスに対するバリヤ作用; 4.容積安定性; 5.従来のシャモットと同程度の熱伝導率(約1.2〜
1.8W/mK);6.オーブンの操作に際し熱伝導率
における極く僅かの変化; 7.後にアルミニウムを製造すべく使用する観点から7
0重量%より多い酸化アルミニウムの含有量。
【0004】ライニングが陰極として作用する炭素の下
の領域における耐火性煉瓦ライニングについては、上記
の要件2、3、4、6および5がこの優先順序にて極め
て重要である。石材をリサイクルする意味では要件7も
極めて重要である。液体アルミニウムによる腐食に対す
る耐性(要件1)は溶融浴領域につき重要である。フッ
素含有ガスの作用のため、市販の耐火製品は容積の増加
(不安定性)を示し、オーブン装備全体の比較的急速な
磨耗をもたらす。一般に陰極が屈曲し、耐火材の腐食が
陰極の下で増大し、さらに炭素ライニングの機械的破壊
が生ずる。
【0005】注型酸化アルミニウム(poured a
luminum oxide)材料は、要件7を除き上
記要件を満たさない。
【0006】米国特許第3,078,173号から、耐
火性断熱ライニング中へのアルミニウム溶融物の侵入お
よび耐火材との反応を防止するため50重量%より多い
Al2 3 と1〜30重量%のアルカリ土類酸化物とを
含有する焼成セラミック材料から耐火性断熱ライニング
を形成しうることが知られており、この材料は非晶質相
を持たず30%未満の見掛け多孔度(空孔率)を有す
る。公知材料を製造するためのAl2 3 成分として
は、Al2 3 高含有量のボーキサイトを使用すること
ができる。アルカリ土類およびAl2 3 成分は、その
粒子寸法分布において150メッシュよりも50%粗大
とすべきである。アルカリ土類酸化物の作用は不可解で
あると記載されている。この刊行物はフッ素含有ガスの
作用につき何も記載していない。
【0007】ドイツ特許第3,116,273号には、
浴成分の侵入およびそれに関連する結果を断熱ライニン
グに厚い火山灰層と粉末アルミナで作製された薄いリー
チングバリヤ(火山灰層と炭素ライニングとの間)とを
設けて回避することが提案されている。この構成は、特
にコスト的に効果的であると言われる。リーチングバリ
ヤは灰層を保護することを目的とするが、灰層中への浴
成分の侵入を遅延させるだけである。したがって、灰層
の厚さからはオーブンライニングの使用時間しか評価で
きず、厚い層は相応に長時間の後にのみ侵入を受ける。
この刊行物はフッ素含有ガスの作用の問題を取扱つてい
ない。
【0008】米国特許第4,175,022号によれ
ば、膨脹グラファイトで作製されたグラファイト層とス
チール層とよりなる層を、耐火ライニングの保護として
使用している。グラファイト層はナトリウム、並びにク
リオライトおよびその分解生成物に対するバリヤとして
使用され、スチール層はナトリウムに対してのみ非浸透
性となっている。この種の炉の操作においては、フッ素
含有ガスと耐火ライニングとの間の接触を防止すること
ができず、フッ素含有ガスが上記したようにこのライニ
ングを損傷する。
【0009】アルミニウム溶融物に対する、特に液体お
よび気体の浴成分に対する付加的な公知の保護は、珪酸
カルシウムおよび/またはアルミン酸−珪酸カルシウム
の層を設けることである。これらの物質は、フッ化ナト
リウムと反応させて電気分解温度にて固体でありかつ水
を吸収しない化合物を生成させることを意図する(ヨー
ロッパ特許公開第102,361号)。これらの反応は
遅い反応速度を有するので、耐火ライニング中への浴成
分またはアルミニウム溶融物の侵入を防止することを意
図する金属もしくはガラス層も必要とされる。しかしな
がら、この保護は充分でない。何故なら、層が劣化した
場合はフッ素含有ガスがさらに耐火ライニング層の深く
まで侵入しうるからである。
【0010】米国特許第4,170,533号によれ
ば、1つの保護は針状コランダム結晶で作製されたクラ
ストよりなり、これら結晶は互いに成長し合って過飽和
溶液の冷却により作製された溶融物により互いに付着す
る。しかしながらクラストの作製は高価な方法であるの
で、この提案は経済的観点により用いることができな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、フッ
素含有ガスの腐食に対し耐性を有すると共に簡単かつコ
スト上効果的な方法で製造しうる上述したタイプの電解
槽のための耐火性断熱材料を製造することにある。さら
に本発明の課題は、この材料の製造方法およびその特定
用途を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は請求項1、2
3および40の特徴により解決される。さらに本発明の
有利な特徴については特許請求の範囲における他の請求
項に示す。すなわち、請求項1では、フッ化物溶融液に
溶解した酸化アルミニウムから金属アルミニウムを抽出
すべく電気分解する電解槽における耐火性断熱ライニン
グ用の耐火性、多孔質、フッ素含有ガスに対する耐性、
容積安定性かつ断熱性を有する特に成形煉瓦の形態の材
料において、前記材料は、50重量%以上のAl23
と2.5〜10重量%のTiO2 とを含有し、フッ素に
露出された材料の領域にて700〜1000℃の温度で
フッ素含有ガスを自由表面、特に粒間中空スペースの境
界面に対し作用させる間に針状のTiO2 結晶および/
またはTiO2 を含有する結晶が形成されて規則性なく
多孔質スペース中へ成長することを特徴とする材料につ
いて記載されている。また、請求項23では、フッ化物
溶融液に溶解した酸化アルミニウムから電気分解により
金属アルミニウムを作製することにより電解槽をライニ
ングするための耐火性かつ断熱性のセラミック焼成され
た材料、特に請求項1〜22のいずれか1項に記載の耐
火性材料の製造方法において、50重量%より多いAl
2 3と2.5〜10重量%のTiO2 とを含有する原
料を組合せて慣用の結合剤と混合し、煉瓦まで成形し、
次いで煉瓦を硬化させ、その後に必要に応じセラミック
のように焼成することを特徴とする耐火性材料の製造方
法について記載されている。さらに、請求項40では、
フッ化物溶融液に溶解した酸化アルミニウムの電気分解
により金属アルミニウムを製造するための電解バットに
おいて、耐火性のセラミック焼成された断熱煉瓦で作製
される少なくとも2つの層(10および11)からな
り、層(10)が溶融物バリヤ層でありかつ層(11)
が請求項1〜22のいずれか1項に記載の煉瓦、好まし
くは請求項23〜39のいずれか1項に記載の方法によ
り製造された煉瓦よりなる層状構造を有する断熱性のフ
ッ素ガス耐性ライニングからなることを特徴とする電解
バットについて記載されている。
【0013】
【発明の構成】本発明によれば、粒状化されたAl2
3 含有の耐火性原料、特に50重量%より多いAl2
3 含有量を有するアルミノシリケートを少なくとも1種
のTiO2 含有原料および必要に応じ結合剤と混合し
て、先ず最初に多孔質の耐火性断熱材料を作製し、その
かたまりが形成される。たとえば、シャモット、コラン
ダム、アンダルサイト、ボーキサイト、キアナイト、シ
リマナイトまたはオーブンライニングからのリサイクル
材料よりなる組成物を作製する。たとえば電解槽は50
〜97.5重量%(好ましくは70〜85重量%)のA
2 3 が乾燥物質中に存在するよう作製される。ルチ
ル、アナターゼ、チアライト(tialite)および
/または他のチタン化合物をTiO2 原料として、乾燥
物質が2.5〜10重量%(好ましくは4〜6重量%)
のTiO2 を含有するような量で添加される。
【0014】Al2 3 を含有する原料は好適には組成
物用として作製され或いは次の粒子寸法分布で使用され
る: 粒子寸法:0〜6mm、好ましくは0〜4mm;粒子寸
法分布: 0〜0.2mm: 0〜55重量%;好ましくは20〜
45重量% 0.2〜1mm: 5〜25重量%;好ましくは12〜
20重量% 1〜3mm:15〜60重量%;好ましくは25〜35
重量% >3mm: 0〜15重量%;好ましくは 1〜10重
量% TiO2 を含有する原料は好適には次の粒子寸法分布で
使用される: 0〜0.2mm: 0〜100重量%; 0.2〜1.0mm: 0〜30重量%;好ましくは
0〜15重量% 1〜3.0mm:15〜45重量%;好ましくは25〜
35重量% >3.0mm: 0〜15重量%;好ましくは 1〜1
0重量% 結合剤としてはキナーゼ、亜硫酸灰汁およびリン酸塩
を、それぞれの場合、成形に要する程度の量で使用する
ことができる。
【0015】本発明の一実施例によれば、最初に>1重
量%のTiO2 含有量を有する天然アルミノシリケート
原料が使用される。TiO2 および/またはAl2 3
の含有量が充分でなければ、成分Al2 3 および/ま
たはTiO2 の必要部分を添加する。これら成分の一方
が高過ぎる濃度で存在すれば、他方の成分を所要量で用
いて調製物をより低い濃度に作製せねばならない。両成
分を含有する特に適する原料は先ず最初にボーキサイト
である。したがって、耐火性または鉄の少ないボーキサ
イトを使用するのが好適である。
【0016】作製された組成物をたとえばスレーク状の
煉瓦まで成形し、これら煉瓦を乾燥させて成形ブランク
を形成する。次いで、好ましくは煉瓦を1200〜16
00℃の温度で焼結させる。このように処理された煉瓦
は10〜35容量%の見掛け多孔度を有する。
【0017】耐火性断熱材料を製造するための本発明に
よる方法の一実施例によれば、煉瓦を焼成後にフッ素含
有ガスによる700〜1000℃、特に800〜900
℃の温度での処理にかけて、ガスを煉瓦の開放気孔に侵
入させる。フッ素ガス(好ましくはフッ化ナトリウム)
は多数の髭状もしくは針状TiO2 結晶またはTiO2
含有結晶の形成を開始させ、これら結晶は自由気孔スペ
ース内で或いは粒間中空キャビティの境界面で成長し、
規則的な配向を持たない。このようにして、針状TiO
2 結晶で作製された比較的緻密なフェルト構造が形成さ
れ、気孔スペースを比較的完全に埋める。これら結晶は
たとえばルチルもしくはチアライトまたは他のTiO2
含有相で構成される。
【0018】原料のTiO2 含有量、フッ素含有ガスの
作用持続時間および使用しうる気孔スペースに応じ、煉
瓦のガス透過度における著しい低下をもたらす気孔の充
填物が生成されうる。たとえば処理前の耐火煉瓦は42
nパーム(nperm)のガス透過度を有し、処理後に
は18nパームのガス透過度を有する。気孔スペースに
おけるフェルト構造のため、溶融相の侵入も減少する。
実質的に、成長するTiO2 結晶の結晶圧力は煉瓦を開
裂させるほど充分高くない。TiO2 を添加しない慣用
のシャモット煉瓦はフッ素ガスの作用下で約1〜4容量
%の程度の容積膨脹を示し、結合剤マトリックスにおけ
るムライト結晶の成長は溶融物中に埋められた粒子を互
いに離間移動させる。これとは異なり、本発明によれば
煉瓦は顕著な容積膨脹を受けず、むしろその形態は安定
に留まる。さらに煉瓦の堅さが増大し、密度の増加にも
拘らず良好な断熱性が維持される。
【0019】この煉瓦構造は約1.3重量%のフッ素と
約0.7重量%のナトリウムとを吸収することが認めら
れた。この吸収の原因となる煉瓦の成分は今のところ決
定されていない。その代表であるナトリウム長石または
フッ化カルシウム、すなわち一般に形成する化合物は検
出することができない。
【0020】TiO2 結晶は煉瓦構造の内部だけでなく
煉瓦の外側表面にも形成する。
【0021】フッ素処理は煉瓦の焼成期間中(たとえば
冷却期間中)に行なうのが適している。TiO2 針状結
晶形成の作用もこの場合同じである。
【0022】本発明の一実施例によれば、フッ素処理は
その場で行なわれ、すなわちオーブン中に構築されるフ
ッ素ガス作用なしに焼成された煉瓦の状態で行なわれ
る。クリオライト溶融物から生ずるフッ素含有ガスを用
いて煉瓦中に侵入させ、TiO2 形成を生ぜしめる。こ
のようにして本発明は従来技術と対比してフッ素ガスの
連続性を達成する他の経路を示し、すなわちガスに対す
る保護なしに高多孔度を有する煉瓦を使用すると共に、
その性質を通常のオーブン操作に際し所望のままに設定
することができる。このようにして、諸性質が維持され
ると共に良好な断熱性を喪失することがなく、さらにた
とえば煉瓦の膨脹が生じた際にもライニングの破壊が生
じない。
【0023】フッ素処理しない煉瓦が、たとえば通常の
場合と同様に、断熱ライニング成分として敷設される。
オーブンの始動に際し、先ず最初にこれらは従来技術に
したがい耐火性断熱煉瓦のように作用する。フッ素ガス
が本発明による耐火性断熱材を有するライニングに達す
ると直ちに、フッ素ガスは材料に対し作用してフッ素含
有ガスが到達した材料の近傍にて全自由表面にTiO2
フェルトを形成する。このフェルトは非透過性を増大さ
せることによりガス透過度を減少させ、驚くことにフッ
素含有ガスがもはや損傷作用を示さなくなるよう耐火材
料を不活性にする。
【0024】本発明による耐火性断熱材料は、電気分解
過程に添加することにより或いは本発明に従い新規な耐
火性断熱材料を製造する際に何ら問題なくリサイクルす
ることができる。リサイクルされた材料はフッ素を吸収
しているので、この材料は新規な煉瓦を製造するのに特
に適している。何故なら、焼成に際しガス状であるフッ
素が逸散して捕えられ、再びTiO2 含有Al2 3
料との接触に使用されるからである。このようにして、
適するフッ素組成を有する針状結晶の形成が達成され
る。上記したように、この過程におけるフッ素は再び結
合されて、フッ素ガスは循環される程度まで無害に保た
れ、その残留熱をフェルトの形成にさえ使用することが
できる。この処理方法は排気ガス精製のコストを減少さ
せると共に、熱回収により熱発生のコストをも減少させ
る。さらにTiO2 はこの処理では損失しない。何故な
ら、TiO2は新たな組成物に、循環される程度まで再
使用されるからである。
【0025】本発明によれば、耐火性断熱煉瓦は好まし
くは1.5〜2.9g/cm3 の未処理密度と5〜12
0MPaの耐圧性とを有する。耐圧性は未処理密度と共
に増大する。熱伝導率は0.8W/mK〜3.0W/m
Kであり、ガス透過度は2〜100nパーム、好ましく
はたいていの場合50nパームである。さらに、ガス透
過度はたとえば粒子寸法分布の選択により影響を受ける
こともある。
【0026】二次的な溶融過程を行ないうると共にクリ
オライトとも接触しうる容器のための成形かつ焼成され
た耐火煉瓦を製造するためTiO2 含有ボーキサイトを
使用することが知られている(米国特許第3,078,
173号)。この方法においては、ボーキサイトをアル
カリ土類酸化物またはアルカリ土類化合物と反応させ
る。TiO2 は汚染物と考えられる(前記米国特許第3
欄、第70〜74行)。この公知のボーキサイトの使用
においては、クリオライトとの接触にも拘らず本発明に
よる材料が形成されない。ボーキサイトはアルカリ土類
酸化物もしくはアルカリ土類化合物または他の反応相手
と組合わせてフッ素含有ガスと反応し、ヨーロッパ特許
第05,102,361号公報に記載された相を形成す
る。この方法では本発明によるTiO2 フェルトは形成
されない。フェルトの構成は明らかにボーキサイトに対
する他の添加物により破壊される。
【0027】本発明による耐火材料は上記したように成
形煉瓦として使用することができる。さらに、これは粒
子の形態、特に粉末の形態にて同じ効果で使用すること
もでき、これら物質は使用前にフッ素含有ガスで処理し
ないのが適している。処理はその場で生ずる。
【0028】フッ素含有ガスの作用に際しマトリックス
−物質のTiO2 含有量が減少する。この過程は、マト
リックス物質が殆どTiO2 を含まなくなるまで進行す
る。
【0029】電解槽の適する構造を、添付図面を参照し
て以下説明する。
【0030】図1において、アルミニウムを製造する電
解槽は鋼材バット1で構成され、陰極2を通常通り配置
すると共に出力供給用の陰極鉄3と接触させる。陰極鉄
3は成形された煉瓦リング4および鋼材バット1の外装
を貫通する。成形された煉瓦リング4は、陰極2と成形
煉瓦リング4との間にクリアランスが形成されるように
陰極2を包囲し、該クリアランスは炭素組成物5で埋め
られる。炭素組成物5と鋼材バットの外装との間にSi
Cプレート7をバットの開口部まで配置する。鋼材バッ
トの上部、並びにその配置については図示しない。これ
らは従来の構造に相当する。成形煉瓦リング4の成形煉
瓦は、陰極2に対し下降する傾斜表面5aを有してい
る。前記傾斜表面は同様に炭素組成物5にも存在して、
アルミニウム溶融物6およびクリオライト溶融物7aと
直接接触するライニングが陰極2と炭素組成物5とSi
Cプレート7とで構成される。さらに、クリオライト溶
融物7aはAl2 3 粉末層8で覆うこともできる。
【0031】成形煉瓦リング4の成形煉瓦の目穴9にお
いて、残留クリアランスは好適には組成にて18〜48
重量%のAl2 3 を含有するAl2 3 含有耐火性粉
末で封止される。
【0032】陰極2の直下には、組成にて約18〜48
重量%のAl2 3 を含有する耐火性粉末で作製された
補償層9aが存在する。この補償層9aの下には、図2
から図4に示すように、18〜48重量%のAl2 3
を含有すると共にクリオライト溶融物に対し耐性を示す
耐火煉瓦で作製された煉瓦層10が存在する。この層1
0の下には煉瓦層11が設けられ、この層は本発明によ
る耐火性断熱材で構成されると共にフッ素ガスバリヤと
して機能する。他のAl2 3 粉末層14を層11の下
に設けることが適している。図示した電解槽の構造は、
特に本発明による煉瓦を使用したため、従来の構成より
も耐性が優れている。さらに、層10および11の煉瓦
構成を互いに適する方法で選択すれば、最適にカバーが
重なると言う利点も生ずる。層11の煉瓦構成の長手寸
法は層10の煉瓦構成の長さの1.5倍とすべきであ
り、層11の煉瓦構成の幅は層10の煉瓦構成の幅の2
倍とすべきであり、さらに層11の煉瓦構成の厚さは層
10の煉瓦構成の厚さの1倍より大とすべきである。た
とえば、層10につき次の寸法を有する構成を用いた。 長さ200mm−幅100mm−厚さ40mm もしくは 長さ100mm−幅100mm−厚さ40mm。
【0033】対応するように選択された層11の構成は
好適には次の通りである: 長さ300mm−幅200mm−厚さ64mm もしくは 長さ200mm−幅100mm−厚さ64mm もしくは 長さ100mm−幅100mm−厚さ64mm。
【0034】この点に関し、層10は常に次に小さい寸
法の煉瓦構成を有する。煉瓦は図示したようにZパター
ンで配置されて、層11の煉瓦(図4から見ることがで
きる)が層10の隙間12をほぼ完全に覆うようにす
る。層11の隙間13のみが層10の隙間12と交差
し、したがって全体的に貫通する隙間は存在しない。
【0035】
【実施例】以下の実施例に基づき本発明を一層詳細に説
明し、特に本発明による耐火性断熱煉瓦を製造するため
の混合物につき説明する。実施例1 ボーキサイト >3mm:10重量% ボーキサイト 1〜3mm:25重量% ボーキサイト 0.2〜1mm:15重量% ボーキサイト 0〜0.2mm:41重量% TiO2 0〜0.2mm:1.5重量%(ア
ナターゼ) 結合剤粘土 :7.5重量%
【0036】実施例2 シャモット >3mm:15重量% シャモット 1〜3mm: 8重量% シャモット 0.2〜1mm:10重量% シャモット 0〜0.2mm:20重量% アンダルサイト 0.2〜1mm:10重量% ボーキサイト 0〜0.2mm:25重量% TiO2 0〜0.2mm:4.5重量%(アナ
ターゼ) 結合剤粘土 :7.5重量%
【0037】実施例3 ボーキサイト 3mm:10重量% ボーキサイト 1〜3mm:25重量% ボーキサイト 0.2〜1mm:15重量% ボーキサイト 0〜0.2mm:42重量% TiO2 0〜0.2mm:0.5重量%(ア
ナターゼ) 結合剤粘土 :7.5重量%
【0038】実施例4 コランダム 3mm: 5重量% コランダム 1〜3mm:42.4重量% コランダム 0.2〜1mm:15重量% コランダム 0〜0.2mm:20重量% TiO2 0〜0.2mm:2.6重量%(アナ
ターゼ) アルミナ 0〜0.2mm:15重量%
【0039】3.0重量%の水と1.0重量%の有機結
合剤とを添加して原料成分の混合を強力ミキサーで行な
った。この混合過程にて最後の原料成分としてTiO2
を添加するのが適している。全混合時間は約20分間と
した。
【0040】調製混合物を約50〜60MPaの圧力に
て煉瓦まで成形した。実施例1につき目的とする生の嵩
密度はたとえば実施例1につき約2.68g/cm3
あり、実施例2につき約2.57g/cm3 であった。
重量が一定になるまで110℃にて乾燥(熱風)した
後、煉瓦を1400℃にて約35℃/hの加熱および冷
却速度で約2時間焼成した。
【0041】焼成された煉瓦の化学物理的な工学特性質
は次の通りである。
【0042】
【表1】
【0043】材料の試料をフッ素含有ガスに露出させた
(試験条件:「フッ素ガス耐性−アリラブ/シンテフ
法」)。
【0044】処理の後、室温にて煉瓦試料につき次の重
量および容積変化、並びにガス透過度および耐圧性が決
定された:実施例1 :重量増加 =2.1重量% 容積増加 =0.00容量% ガス透過度=18nパーム 低温耐圧性=35MPa 開放多孔度=22.5容量%実施例2 :重量増加 =2.4重量% 容積増加 =0.06容量% ガス透過度=12nパーム 低温耐圧性=38MPa 開放多孔度=18容量%実施例3 :重量増加 =1.7重量% 容積増加 =+0.07容量% ガス透過度=18nパーム CPR =44MPa 開放多孔度=21.5容量%実施例4 :重量増加 =1.2重量% 容積増加 =+0.09容量% ガス透過度=4nパーム CPR =42MPa 開放多孔度=19.1容量%
【0045】耐火性かつ断熱性である本発明の材料にお
ける結晶フェルトの構造および上記温度でのフッ素含有
ガスに対する耐性を明瞭にするため、図5は6500倍
の倍率における気孔の図面を写真で示している。この図
面はTiO2 結晶(白色針状結晶)が自由気孔スペース
内で成長しておりかつこの成長がどのように生じたかを
示している。この構造がフッ素ガス耐性を付与する理由
は現在まで未知のままである。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はフッ素含有
ガスの腐食に対し優れた耐性を有しまた製造も簡単でコ
ストも安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解槽の部分断面図である。
【図2】クリオライトバリヤ層の構造の平面図である。
【図3】本発明による煉瓦から作製されたフッ素ガスバ
リヤ層の構造の平面図である。
【図4】互いに積層した図2および3による層の底面図
である。
【図5】結晶の構造を示す図面代用写真である。本発明
の材料における気孔の走査型電子ビーム画像である。
【符号の説明】
1 電解バット 2 陰極 3 陰極鉄 4 煉瓦リング 5 炭素組成物 6 アルミニウム溶融物 7 SiCプレート 10、11 煉瓦層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレッド ブルンク ドイツ国 4320 ハッティンゲン ウルメ ンストラーセ 34

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化物溶融液に溶解した酸化アルミニ
    ウムから金属アルミニウムを抽出すべく電気分解する電
    解槽における耐火性断熱ライニング用の耐火性、多孔
    質、フッ素含有ガスに対する耐性、容積安定性かつ断熱
    性を有する特に成形煉瓦の形態の材料において、 前記材料は、50重量%以上のAl2 3 と2.5〜1
    0重量%のTiO2 とを含有し、フッ素に露出された材
    料の領域にて700〜1000℃の温度でフッ素含有ガ
    スを自由表面、特に粒間中空スペースの境界面に対し作
    用させる間に針状のTiO2 結晶および/またはTiO
    2 を含有する結晶が形成されて規則性なく多孔質スペー
    ス中へ成長することを特徴とする材料。
  2. 【請求項2】 Al2 3 含有量が50〜97.5重量
    %であることを特徴とする請求項1に記載の材料。
  3. 【請求項3】 Al2 3 含有量が70〜85重量%で
    あることを特徴とする請求項2に記載の材料。
  4. 【請求項4】 TiO2 含有量が4〜6重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の材
    料。
  5. 【請求項5】 材料がセラミックのように焼成されたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の材
    料。
  6. 【請求項6】 材料がセラミックのように焼結されたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の材料。
  7. 【請求項7】 材料から成形された煉瓦が10〜35容
    量%の多孔度を有することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の材料。
  8. 【請求項8】 材料から成形された煉瓦が15〜30容
    量%の多孔度を有することを特徴とする請求項7に記載
    の材料。
  9. 【請求項9】 材料から成形された煉瓦が5〜120M
    Paの耐圧性を有することを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の材料。
  10. 【請求項10】 材料から成形された煉瓦が10〜60
    MPaの耐圧性を有することを特徴とする請求項9に記
    載の材料。
  11. 【請求項11】 材料から成形された煉瓦が0.8〜
    3.0W/mKの熱伝導率を有することを特徴とする請
    求項1〜10のいずれか1項に記載の材料。
  12. 【請求項12】 材料から形成された煉瓦が1.1〜
    2.2W/mKの熱伝導率を有することを特徴とする請
    求項11に記載の材料。
  13. 【請求項13】 材料から形成された煉瓦が2〜100
    nパームのガス透過度を有することを特徴とする請求項
    1〜12のいずれか1項に記載の材料。
  14. 【請求項14】 材料から製造された煉瓦が10〜50
    nパームのガス透過度を有することを特徴とする請求項
    13に記載の材料。
  15. 【請求項15】 TiO2 結晶もしくはTiO2 含有結
    晶が多孔質スペースに存在して材料から突出成長し、相
    互連結したフェルトを形成すると共に適宜互いに溶融相
    によって結合することを特徴とする請求項1〜14のい
    ずれか1項に記載の材料。
  16. 【請求項16】 フェルト結晶が気孔の多孔質スペース
    をほぼ完全に埋めて、たとえば開放多孔度を維持しなが
    ら約30〜60%のガス透過度の減少が生ずることを特
    徴とする請求項15に記載の材料。
  17. 【請求項17】 煉瓦の少なくとも部分的な領域がフェ
    ルトTiO2 結晶および/またはTiO2 含有結晶で封
    止されたことを特徴とする請求項15または16に記載
    の材料。
  18. 【請求項18】 結晶がルチル結晶であることを特徴と
    する請求項15〜17のいずれか1項に記載の材料。
  19. 【請求項19】 結晶がチアライト結晶であることを特
    徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の材
    料。
  20. 【請求項20】 数種の結晶相、たとえばルチル、チア
    ライトおよび/または他のTiO2 含有結晶相の結晶が
    存在することを特徴とする請求項15〜19のいずれか
    1項に記載の材料。
  21. 【請求項21】 フェルト結晶で埋められた気孔を包囲
    する煉瓦マトリックスが低TiO2 含有量を有すること
    を特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の
    材料。
  22. 【請求項22】 気孔の周囲における煉瓦のマトリック
    ス材料がTiO2 を含まないことを特徴とする請求項1
    5〜20のいずれか1項に記載の材料。
  23. 【請求項23】 フッ化物溶融液に溶解した酸化アルミ
    ニウムから電気分解により金属アルミニウムを得ること
    により電解槽をライニングするための耐火性かつ断熱性
    のセラミック焼成された材料、特に請求項1〜22のい
    ずれか1項に記載の耐火性材料の製造方法において、5
    0重量%より多いAl2 3 と2.5〜10重量%のT
    iO2 とを含有する原料を組合せて慣用の結合剤と混合
    し、煉瓦まで成形し、次いで煉瓦を硬化させ、その後に
    必要に応じセラミックのように焼成することを特徴とす
    る耐火性材料の製造方法。
  24. 【請求項24】 煉瓦を焼結させることを特徴とする請
    求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 50〜97.5重量%のAl2 3
    有量、好ましくは70〜85重量%のAl2 3 を有す
    る原料を使用することを特徴とする請求項23または2
    4に記載の方法。
  26. 【請求項26】 組合せる原料が4〜6重量%のTiO
    2 含有量を有することを特徴とする請求項23〜25の
    いずれか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 Al2 3 を含有する原料を次の粒子
    寸法分布: 0〜0.2mm: 0〜55重量%;好ましくは20〜
    45重量% 0.2〜1mm: 5〜25重量%;好ましくは12〜
    20重量% 1〜3mm:15〜60重量%;好ましくは25〜35
    重量% >3mm: 0〜15重量%;好ましくは 1〜10重
    量% にて組合せることを特徴とする請求項23〜26のいず
    れか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 TiO2 を含有する原料を次の粒子寸
    法分布: 0〜0.2mm: 0〜100重量%; 0.2〜1.0mm: 0〜30重量%;好ましくは
    0〜15重量% 1〜3.0mm:15〜45重量%;好ましくは25〜
    35重量% >3.0mm: 0〜15重量%;好ましくは 1〜1
    0重量% にて組合せることを特徴とする請求項23〜27のいず
    れか1項に記載の方法。
  29. 【請求項29】 リン酸塩を結合剤として使用すると共
    に、600〜1000℃にて硬化または1200〜16
    00℃にて焼成することを特徴とする請求項23〜28
    のいずれか1項に記載の方法。
  30. 【請求項30】 粘土および/または亜硫酸灰汁を結合
    剤として使用することを特徴とする請求項23〜28の
    いずれか1項に記載の方法。
  31. 【請求項31】 最初にAl2 3 およびTiO2 を含
    有する天然原料を原料として使用することを特徴とする
    請求項23〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 【請求項32】 耐火性ボーキサイトを使用することを
    特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. 【請求項33】 セラミック焼成もしくは焼結を120
    0〜1600℃の温度範囲で行なうことを特徴とする請
    求項23〜32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 【請求項34】 焼結した煉瓦を700〜1000℃,
    特に800〜900℃の温度にてフッ素含有ガスに露出
    させ、フッ素ガスに接しうる表面に針状のTiO2 およ
    び/またはTiO2 含有結晶からなるフェルトを形成さ
    せることを特徴とする請求項23〜33のいずれか1項
    に記載の方法。
  35. 【請求項35】 フッ化ナトリウムをフッ素含有ガスと
    して使用することを特徴とする請求項34に記載の方
    法。
  36. 【請求項36】 その場での露出を電解槽のオーブンラ
    イニングで生ぜしめることを特徴とする請求項34また
    は35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 フッ素ガスに対する露出を煉瓦の焼成
    後に行なうことを特徴とする請求項34または35に記
    載の方法。
  38. 【請求項38】 セラミック焼成オーブンにおけるフッ
    素ガスに対する露出を焼成の直後に行なうことを特徴と
    する請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 Al2 3 成分につき原料として使用
    する請求項1〜22のいずれかに記載の材料の少なくと
    も1部を電解槽からのリサイクル材料とすることを特徴
    とする請求項23〜38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 【請求項40】 フッ化物溶融液に溶解した酸化アルミ
    ニウムの電気分解により金属アルミニウムを製造するた
    めの電解バットにおいて、耐火性のセラミック焼成され
    た断熱煉瓦で構成される少なくとも2つの層(10およ
    び11)からなり、層(10)が溶融物バリヤ層であり
    かつ層(11)が請求項1〜22のいずれか1項に記載
    の煉瓦よりなる層状構造を有する断熱性のフッ素ガス耐
    性ライニングからなることを特徴とする電解バット。
  41. 【請求項41】 前記煉瓦は、請求項23〜39のいず
    れか1項に記載の方法により製造された煉瓦である請求
    項40に記載の電解バット。
  42. 【請求項42】 層(10、11)が陰極の下に配置さ
    れると共に、層(11)が層(10)の隙間を大部分覆
    うことを特徴とする請求項40または41に記載の電解
    バット。
  43. 【請求項43】 煉瓦層(10)の耐火性煉瓦が約18
    〜40重量%のAl2 3 を含有すると共にクリオライ
    トおよびアルミニウム溶融物に対し耐性であることを特
    徴とする請求項40〜42のいずれか1項に記載の電解
    バット。
  44. 【請求項44】 層(11)の煉瓦構成の長さが層(1
    0)の煉瓦構成の層の長さの1.5倍であり、層(1
    1)の煉瓦構成の幅が層(10)の煉瓦構成の幅の2倍
    であり、層(11)の煉瓦構成の厚さが層(10)の煉
    瓦構成の厚さの1倍より大であり、これら煉瓦をZパタ
    ーンで配置して層(10)の隙間(12)を覆うと共に
    層(11)の隙間(13)のみを層(10)の隙間(1
    2)と交差させたことを特徴とする請求項40〜43の
    いずれか1項に記載の電解バット。
  45. 【請求項45】 層(10)が次の寸法: 長さ200mm−幅100mm−厚さ40mm もしくは 長さ100mm−幅100mm−厚さ40mm の煉瓦構成を有し、さらに層(11)が次の寸法: 長さ300mm−幅200mm−厚さ64mm もしくは 長さ200mm−幅100mm−厚さ64mm もしくは 長さ100mm−幅100mm−厚さ64mm の煉瓦構成を有し、これら煉瓦をZパターンで配置して
    層(10)の隙間(12)を覆うと共に層(11)の隙
    間(13)のみを層(10)の隙間(12)と交差させ
    たことを特徴とする請求項40〜44のいずれか1項に
    記載の電解バット。
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