JPS5825072B2 - 耐火れんが目地用炭化珪素質モルタル - Google Patents

耐火れんが目地用炭化珪素質モルタル

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JPS5825072B2
JPS5825072B2 JP55013671A JP1367180A JPS5825072B2 JP S5825072 B2 JPS5825072 B2 JP S5825072B2 JP 55013671 A JP55013671 A JP 55013671A JP 1367180 A JP1367180 A JP 1367180A JP S5825072 B2 JPS5825072 B2 JP S5825072B2
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JP
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mortar
silicon carbide
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alkali
alumina
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JP55013671A
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English (en)
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JPS56114872A (en
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印藤正和
三村歳貞
大原昭三
竹中宏
樋上文範
鈴木隆夫
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Shinagawa Shiro Renga KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Shinagawa Shiro Renga KK
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は各種高温炉、特に高炉々壁耐火れんが用目地モ
ルタルに関するものである。
近年高炉は大型化すると共に高温、高圧操業などの操業
技術の進歩によって出銑量は著しく増大しているが、内
張耐火物は特にシャフト下部から朝顔部にかけては苛酷
な条件下で使用されるためその損傷が大きくなり高炉の
寿命は低下している。
この内張耐火物の損傷原因は炉内容物による摩耗、熱応
力による割れ破壊、アルカリ或はスラグによる侵食など
の損傷が挙げられ、これらがさらに複合して損傷を進め
ていると考えられている。
これらの原因の中でも特にアルカリによる侵食は高炉内
張耐火物の主原因の一つとされている。
アルカリは気相で耐火物内に侵入しある一定の温度領域
において耐火物と反応し耐火物の組織の脆化酸は崩壊を
起すと考えられている。
例えばシリカ−アルミナ系のシャモツト質耐火物の場合
は、その主成分であるムライト(3A12032Si0
2)がアルカリ(主としてに20)と反応してリューサ
イト(K2O・Al2O3・4Si02)やカリオフイ
ライト(K2O・Al2O3・2Si02)などのアル
カリ化合物を生成する。
このアルカリ化合物を生成するときに容積が増大し、即
ちリューサイトの場合約22.6%カリオフイライトの
場合約10.2%増大し、耐火物の組織を脆化酸は崩壊
させると考えられている。
しかるに高炉々壁内張耐火物は、永年アルミナ40%前
後のシャモツト質耐火物が使用されてきたが、高炉用と
して使用条件に合う様に特性の改善を計ったアルミナ9
5係前後の高アルミナ質耐火物から、最近では自己結合
或は窒化結合などの炭化珪素質耐火物が開発され高炉の
寿命を延長すべく多くの高炉で使用されてきている。
これらの炭化珪素質耐火物はその主成分である炭化珪素
がアルカリとの反応性がほとんどなく、アルカリに強く
、さらに熱伝導率が高い。
アルカリ侵食などの化学的反応は温度に依る影響が大き
いので、高熱伝導性耐火物を使用し冷却効果を上げるこ
とは侵食を一抑制することになる。
この他にも炭化珪素質耐火物は熱間強度が高く摩耗に対
しても強く、耐スラグ性などにも優れ多くの特徴を有し
ているが、価格が非常に高く高炉の建設、改修コストが
高くなる欠点がある。
一方、高炉々壁内張耐火物はれんがとれんがを結合させ
る目地モルタルから大部分が構成されている。
この目地モルタルは高炉の築造現場に於て約20〜30
%の多量の水分を添加し、混線後通常1〜311mの厚
みの目地として施工される。
施工後は乾燥、昇温を経て実用に供されている。
この経過を経て目地モルタルは焼結し、れんがを結合せ
しめ、れんがと一体壁を形成するものである。
モルタルの材質は通常れんがと同材質のものが使用され
ている。
例えば、シャモツト質れんかにはシャモツト質モルタル
、高アルミナ質れんかには高アルミナ質モルタル、炭化
珪素質れんかには炭化珪素質モルタルが使用されている
このモルタルは、前述したように使用過程に於て耐火物
となり、その機能を果しているが、乾燥により水分が蒸
発した分だけが組織が粗となり特性が劣ることになる。
これを補うべき使用する原料或はモルタルの組織を密に
する焼結材料など種々の工夫がなされているが、それで
も尚モルタルの気孔率は約35係前後であり、れんがの
15%前後よりも大きく、モルタルの特性はれんがより
劣るのが通常でありモルタルが耐火物の寿命を支配する
場合が多い。
従って目地モルタルに高性能なモルタルを使用すれば、
れんがが今まで以上に有効に利用でき炉寿命の延長が計
れる。
この場合モルタルの価格が多少高くても、モルタルとれ
んがの使用重量比率は約6:94であるので耐火物の総
合コストにはほとんど影響なく、モルタルの価格アップ
は大きな問題とはならない。
そこでシャモツト質れんかに炭化珪素質モルタルの使用
を検討した。
この炭化珪素質モルタルの主成分である炭化珪素は前述
したようにアルカリとの反応性が少なく、強いとされて
いる。
従ってモルタルに侵入したアルカリはアルカリ化合物の
生成がほとんどなく、そのままアルカリとして堆積して
いると考えられている。
この場合使用するれんがが炭化珪素質であれば目地を介
してれんかにアルカリが侵入したとしてもそのまま堆積
しているだけである。
しかしれんががシャモツト質の場合は目地を介してれん
かに侵入したアルカリはアルカリ化合物を生成しれんが
組織を脆化或は崩壊に至らせしめる。
即ちシャモツト質れんがは使用面からとモルタル面から
アルカリ侵食を受けることになりその損傷はかえって大
きくなる。
従って従来の炭化珪素質れんが用炭化珪素モルタルはア
ルカリとの反応性は少ないが、浸潤性(侵入し堆積する
こと)があるために、そのままではシャモツト質れんか
には適用できないものである。
本発明は高温炉特に高炉のシャモツト質れんが用目地モ
ルタル材に係り、前述したような欠点を解消するために
研究して創案したものであって、耐アルカリ浸潤性を附
与せしめた炭化珪素質モルタルを提供するものである。
本発明は炭化珪素質原料を少くとも45重量部以上とし
、これにアルミナ系原料5〜30重量部、シリカ−アル
ミナ系原料5〜20重量部および適量の結合材を含有し
てなることを特徴とする耐火れんが目地用炭化珪素質モ
ルタルである。
即ち本発明は本来耐アルカリ性にすぐれた炭化珪素をベ
ースにしてアルカリ浸潤性を抑制するためにアルミナ系
原料を添加しモルタルの使用面の極く表面部にアルカリ
化合物を生成せしめ、この化合物生成時の容積増大を利
用しモルタルの気孔を充填させ組織を緻密にしそれ以降
のアルカリ侵入防止を計るものである。
逆に言えば、モルタルの気孔を充填せしめるだけのアル
カリ化合物を生成させることである。
さらにシリカ−アルミナ系原料を添加し、アルカリと反
応してガラス質物質を生成せしめ、モルタルとれんがの
結合強度(接着強度)を高めることによってれんがと目
地との間からのアルカリ侵入防止を計るものである。
モルタルの接着強度を高めることは炉内容物による摩耗
に対しても強く、モルタルの重要な具備特性の一つでも
ある。
次に本発明の耐火れんが目地用炭化珪素質モルタルにつ
いて更に詳しく説明する。
(1)アルミナ系原料は水酸化アルミニウム、仮焼アル
ミナ、焼結アルミナ、電融アルミナなどが使用可能であ
り粒度も極力小さい方が良い。
これらの中でも水酸化アルミニウムの使用が好ましい。
これは水酸化アルミニウムがアルミナの水和物であり約
230℃から450℃の温度域に於て分解し、分解生成
したアルミナは活性であるため、アルカリとの反応性に
優れているからである。
またその使用割合は5〜30重量部が良い。
即ち、5重量部以下であれば、アルカリ化合物の生成量
か少なくモルタルの気孔を充分に充填できずアルカリの
侵入防止が計れない。
また30重量部以上ではアルカリ化合物の生成量が多す
ぎてモルタルの組織を崩壊させる。
従ってアルミナ系原料の使用は5〜30重量部とする。
(2)シリカ−アルミナ系原料はアルカリと反応してア
ルカリ化合物よりむしろガラス質物質を生成しモルタル
とれんがの接着強度を高めるために使用するものであり
、原料としてはロー石、陶石などが使用可能である。
特にロー石はりューサイトのようなアルカリ化合物も若
干生成するが、ガラス質物質を適量に生成するので好ま
しく、その使用割合は5〜20重量部が良い。
その理由としては5重量部以下では、ガラス質物質の生
成が少なく従ってモルタルの接着強度も小さい。
20重量部以上ではガラス質物質の生成量が多すぎ、モ
ルタルが収縮する傾向にある。
従ってシリカ−アルミナ系原料の使用割合は5〜20重
量部とする。
次に本発明の具体的な実施例を説明する。
実施例 第1表は本発明の炭化珪素質モルタルに適した耐火原料
の一例とそれらの化学組成を示したものである。
第2表は従来のシャモツト質モルタル、炭化珪素質モル
タルと本発明の実施例による炭化珪素質モルタルの配合
を比較したものである。
第3表は従来のシャモツト質モルタル、炭化珪素質モル
タルと本発明の実施例による炭化珪素モルタルの耐アル
カリ性、接着強度などの特性を比較したものである。
第1図および第2図はそれぞれ耐アルカリ性試験用試料
(るつぼ)の平面図および側面図で、1はシャモツト質
れんがを示し2は目地モルタルを示す。
シャモツト質れんが1の幅、奥行および高さは何れも6
0履とし、るつぼの口径は30履および深さは2511
g1lとし、目地モルタルの厚さは2履とする。
第3図および第4図はそれぞれ接着強度試験試料の平面
図および側面図で、1′および1“はシャモツト質れん
がを示り、 2’は目地モルタルを示す。
シャモツト質れんが1/および1“は幅60履、奥行4
0履および高さ4011mとし、目地モルタルの厚さは
2wl1とする。
第3表中の耐アルカリ性の試験用試料は第1図に示す如
く2履目地のモルタルでシャモツト質れんがを接着せし
め目地を含んだれんがのルツボを作成した。
試験は高炉の操業雰囲気に少しでも近づけるべく還元雰
囲気下に於いて実施した。
即ち、アルカリ源となる炭酸カリウムにコークスを1:
2の重量割合で混合し、この混合物を前記したルツボに
装入し1000℃で5時間還元焼成した。
この試験焼成温度を1000℃に設定した理由はアルカ
リと耐火物との反応温度が1000℃前後で活発におこ
ることからである。
この耐アルカリ性の評価方法は試験後モルタルのアルカ
リ侵食浸潤面積の測定を行ない、従来のシャモツト質モ
ルタルを100とした場合の指標で示した。
また、接着強度の試験用試料は第2図に示す如<27a
の目地モルタルでシャモツト質れんがを接着せしめる。
この目地モルタル部の曲げ強さを測定したものである。
以上、詳述したように本発明の炭化珪素質モルタルは、
高炉用耐火物として求められる耐アルカリ性および接着
強度を具備しており、従来の高炉用れんが、特にシャモ
ツト質れんかに適用でき高炉用耐火物の総合コストがほ
とんど変わることなく、高炉の寿命を延長することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ耐アルカリ性試験用試料
(るつぼ)の平面図および側面図、第3図および第4図
はそれぞれ接着強度試験試料の平面図および側面図であ
る。 1.1/および1“・・・・・・シャモツト質れんが、
2および2′・・・・・・目地モルタル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭化珪素質原料を少くとも45重量部以上とし、こ
    れにアルミナ系原料5〜30重量部、シリカ−アルミナ
    系原料5〜20重量部および適量の結合材を含有してな
    ることを特徴とする耐火れんが目地用炭化珪素質モルタ
    ル。
JP55013671A 1980-02-08 1980-02-08 耐火れんが目地用炭化珪素質モルタル Expired JPS5825072B2 (ja)

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JP55013671A JPS5825072B2 (ja) 1980-02-08 1980-02-08 耐火れんが目地用炭化珪素質モルタル

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JPS56114872A JPS56114872A (en) 1981-09-09
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JP55013671A Expired JPS5825072B2 (ja) 1980-02-08 1980-02-08 耐火れんが目地用炭化珪素質モルタル

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218710A (en) * 1975-08-04 1977-02-12 Kyushu Refractories Alumina refractory materials

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218710A (en) * 1975-08-04 1977-02-12 Kyushu Refractories Alumina refractory materials

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