JPH068792Y2 - シートペーパー自動供給便座 - Google Patents

シートペーパー自動供給便座

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JPH068792Y2
JPH068792Y2 JP16099988U JP16099988U JPH068792Y2 JP H068792 Y2 JPH068792 Y2 JP H068792Y2 JP 16099988 U JP16099988 U JP 16099988U JP 16099988 U JP16099988 U JP 16099988U JP H068792 Y2 JPH068792 Y2 JP H068792Y2
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sheet paper
feeding
sheet
toilet seat
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満博 樋口
明夫 藤井
直治 山下
勝巳 野々村
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Aichi Electric Co Ltd
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Aichi Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、洋式便器の便座上にこれを被うシートペーパ
ーを自動供給する装置に係り、その目的は、前記シート
ペーパーの繰出しを行う繰出ローラと、シートペーパー
の繰出時これをケーシング内においてほぼ水平に受止め
て便座上に案内する可動プレートとの軸芯を同芯状に配
置し、便座上にシートペーパーを、片偏りさせることな
く真直ぐに繰出すことにより、繰出中にシートペーパー
の幅方向の端部が破断したり、しわが生じるのを防ぎ、
しかも、切断に際しては円滑な切断が行えるようにした
ことにある。
〔従来の技術〕
近年、洋式便器においては、使用時の衛生状態を考慮し
て便座にシートペーパーを自動的に敷く装置として、例
えば、実開昭60−155399号公報に記載されてい
る便座用カバー供給装置が見受けられる。
そして、前記装置は、便座の上面を完全に覆うことがで
きる大きさ及び形状に整形されてシート状に連続するシ
ートペーパーをロール状に巻取って保護カバーの中に収
容するとともに、前記ロール状に巻取ったシートペーパ
ーロールを連続的に繰出可能に載架支持するペーパーホ
ルダーと、シートペーパーロールから繰出されたシート
ペーパーを便座の上に定量繰出するための送りローラ装
置と、便座上に定量繰出されたシートペーパーの後端側
をシートペーパーロールから切り離すための切断刃を備
えた切断装置とによって構成されており、その繰出操作
は、ペーパー繰出スイッチを投入してシートペーパーを
送りローラ装置により便座上に定量繰出したあと、切断
刃を昇降させてシートペーパーの切断を行っていた。こ
のように、洋式便器を使用する場合、便座上にシートペ
ーパーを自動的に敷いて着座することができるので、洋
式便器の使用者にとっては至便であり、かつ、衛生的で
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記構造の便座用カバー装置には、次に示すよ
うな問題があった。
第1に、シートペーパーは便座上に定量繰出したあと切
断刃により切断していたが、この場合、切断装置内に残
存しているシートペーパーロール側のシートペーパー
は、送りローラ装置により挟持されてその切断端が切断
刃を構成する上刃と下刃のうち、下刃上に乗載されてい
るだけであるため、即ち、送りローラ装置と切断刃との
間には、シートペーパーを支え受けるための手段が全く
講じられていないので、シートペーパーの切断端付近が
巻ぐせによりカールしていると、前記切断端は切断刃の
上刃と下刃との間の隙間を旨く通り抜けることができ
ず、切断刃のいづれか一方と接衝して紙詰りが生じやす
く、シートペーパーを便座上に円滑に繰出すことが困難
であった。
第2に、送りローラ装置と切断装置は、取付ベース内に
収容されているものの、同一部材によって支承されてい
ないので、例えば、両装置における互いの軸芯の平行度
がずれていたりすると、シートペーパーはしわや片偏り
を生じて繰出されることがある。特に、繰出時の片偏り
が大きいと、シートペーパーの繰出端の片側が便器内に
滑落して使用できない状態で繰出されることがある。
又、便座上に片偏りしたまま繰出されたシートペーパー
の切断を行うと、その切断端は当然ながら傾斜している
ため、次にシートペーパーの繰出しを行った場合、見映
えが悪いばかりでなく、便座の一部がシートペーパーか
ら露出したりして、使用者に不快感を与えることがあ
る。
第3に、シートペーパーは一般に水洗廃棄できるように
軟質溥葉に製作されているので、非常に腰が弱く、この
結果、切断時シートペーパーの一部が切断刃の間に喰い
込んだりして切断作業が円滑に行えないことがあった。
本考案は前記の問題に鑑み、シートペーパーを便座に片
偏りを生じさせることなく、円滑、良好に繰出しを行う
とともに、その切断作業も切断刃による喰い込みを解消
して迅速・確実に切断することができるようにしたシー
トペーパー自動供給便座を提供することにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本考案はケーシングに揺動枠体を介して回転自在に横架
したシートペーパーロールから巻戻したシートペーパー
を押圧ローラとの間で挟持して便座上に繰出すための繰
出ローラと、前記繰出ローラの駆動により繰出されるシ
ートペーパーを該繰出ローラとケーシングのペーパー繰
出口との間で支え受ける可動プレートと、前記可動プレ
ートの上部においてシートペーパーの切断時これを可動
プレートとの間で挟持するペーパー挟持部を一方に有し
て、反対側にはシートペーパーのミシン目を破断する破
断突起を備えた回動プレートとによってシートペーパー
自動供給便座を構成し、前記繰出ローラと可動プレート
とを、互いに軸芯の平行度を一致させるべく同一の軸受
体によって回動自在に枢支し、シートペーパーの繰出
時、繰出ローラと可動プレートとの軸芯ずれによって生
ずるシートペーパーのしわや片偏り繰出し、あるいは、
前記片偏り繰出しによる破断個所のずれによって、シー
トペーパーが引ちぎられた状態で切断されたり、切断が
不完全となって切残しが生じるようなことは全くなく、
シートペーパーの繰出し及び切断作業を円滑に行うよう
にしたことを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第12図により説
明する。
第1図ないし第2図において、1はシートペーパー自動
供給便座で、洋式便器2の上面後背部に載置固定されて
いる。3は前記シートペーパー自動供給便座1に付設さ
れた便座で、第1図で示すように、後背部両側端に突設
したヒンジ片3a,3aに軸着したヒンジ軸3b,3b
を、ケーシング4の両側に前方に向けて膨出形成した膨
出部a,aの内側縁に枢着することにより、便器2上
に自立可能に乗載されている。
次に前記シートペーパー自動供給便座1の詳細な構造を
第3図及び第7図,第8図において説明する。
5,6はケーシング4の長さ方向の両端部に便座3側に
向けて膨出形成した膨出部a,aのそれぞれの内側に
所定の間隔を保って垂設した一対の支持壁で、これら支
持壁5,6間には、上部のボス部bを前記支持壁5,6
に回動自在に枢支させた一対の支持板7,7の前部下端
を連結板8にて相互に連結してU字状に枠組した揺動枠
体9がケーシング4の支持壁5,6間にまたがって回動
自在に取付けられており、この揺動枠体9の上部にはボ
ス部bに挿入した支軸10を介してシートペーパーロー
ル11を回転自在に横架し、又、下部には縦断面がほぼ
逆L字状をなした回動プレート12が回動自在に横架さ
れている。そして、前記回動プレート12は第3図及び
第7図で示すように、その枢軸cを中心として下方に突
出する一方端の最下部には、弧状のペーパー挟持部13
が枢軸cに所定の空間部dを有して複数個一体に設けら
れ、水平方向に突出する他方端には、第7図及び第8図
で示すように、前記軸方向に分割された回動プレート1
2のペーパー挟持部cの各隣接する空間部dに山形状の
突起部を位置させて破断突起14を止着し、常時はばね
eにて支持板7,7に設けたストッパーf側に押圧付勢
されている。
15は切仕枠で、第3図,第10図で示すように、揺動
枠体9の下側において、ケーシング4の支持壁5,6間
にケーシング4内を上下に区画した状態で前記ケーシン
グ4と一体に形成されており、この仕切枠15の後部
(第3図の右側)側に開口した開口部15aには、第1
0図で示すように、繰出ローラ15bが回転自在に露出
されている。そして、この繰出ローラ15bは、第8図
で示すように、ケーシング4の底函4aに支持壁5,6
と対向する位置において、該底函4aと一体に形成加工
した支持脚台4b,4cに止着した減速装置16aと軸
受体16bとの間で回転自在に横架されている。そし
て、前記繰出ローラ15bの一方を支承する減速装置1
6aは、繰出ローラ15b側に取付けた歯車kと噛合し
て繰出ローラ15b自体を所定の速度に減速回転させる
減速歯車群Aを内蔵した歯車箱nの取付片mを介して支
持脚台4b上にネジ等を用いて止着されており、又、繰
出ローラ15bの他方を支承する軸受体16bは第9図
のように、2つの軸受部o,pを備えて支持脚台4c上
に止着されているため、前記繰出ローラ15bは第8図
で示すように、ケーシング4の支持壁6側の電動機室t
に収容した電動機16にて減速装置16a内の減速歯車
群Aを介して所定の速度で減速回転される。なお、前記
減速装置16aは第7図,第8図で示すように、ケーシ
ング4の底函4aと一体に形成した基台4dに乗載固定
された状態で、前記支持脚台4bに取付片mを介して止
着されているので、ケーシング4と一体的に形成した支
持脚台4b,4c間において繰出ローラ15bを水平に
支承することができる。17はシートペーパーロール1
1を載架したケーシング4の上部開口部を被覆するカバ
ーで、このカバー17は第7図のように、ケーシング4
に被冠すると、第3図で示すように、前記カバー17の
前壁下端が連結板8の前端と係合し、ケーシング4の前
壁面上部との間でペーパー繰出口18を形成する。19
はケーシシング4に枢支した揺動枠体9の支持板7,7
間に前記繰出ローラ15bと摺接させて回転可能に取付
けた押圧ローラで、シートペーパーロール11から巻戻
しされたシートペーパーgは、第3図で示すように、押
圧ローラ19に約半周以上巻掛けた状態で繰出ローラ1
5bとの間で挟持され、この繰出ローラ15bの駆動に
より、ペーパー繰出口18から便座3上に繰出される。
20は仕切枠15の前部開口部15cにおいて回動プレ
ート12と対応させ、かつ、ペーパー繰出口18側に向
けて嵌合した可動プレートで、第9図及び第10図で示
すように、横長で偏平状に形成されて、支持軸20cの
一方端を減速装置16aの壁体r(第7図参照)に挿通
支持させ、他方端は第7図のように、支持脚台4cの軸
受体16bに設けた軸受部pに挿通支持させることによ
り、繰出ローラ15bと軸芯を平行させて支持脚台4
b,4c間に回動自在に横架されている。そして、この
可動プレート20を仕切枠15前部に開口した開口部1
5cに嵌合させることにより、ケーシング4内を、前記
仕切枠15とともに上下に区画し、これにより、繰出ロ
ーラ15bにて繰出されるシートペーパーgを支え受け
てペーパー繰出口18に案内するペーパー送出路21を
形成するものである。又、前記可動プレート20の上面
には、可動プレート20を第3図において時計方向側に
回動したとき、回動プレート12のペーパー挟持部13
と接衝する位置(第3図の右端)には、第9図,第10
図で示すように、可動プレート20の長さ方向に沿って
軟質ゴム等からなるペーパー押圧材22を貼設し、又、
このペーパー押圧材22の上側には、回動プレート12
の各ペーパー挟持部13間の空間部dと対応する位置に
おいて縦長の繰出案内部材20aが、第10図のよう
に、ペーパー押圧材22と直交してその一方を可動プレ
ート20の端部に曲成させ、他方を可動プレート20の
中央付近まで延出して止着されており、この繰出案内部
材20aはその上面が第10図で示すように、弧状に形
成されて、シートペーパーgの繰出中は、シートペーパ
ーgを点接触の状態で受け止めながらペーパー繰出口1
8に滑動案内する。なお、第10図において、20bは
可動プレート20のペーパー繰出口18側の端部に止着
したゴム製の閉鎖部材で、シートペーパー自動供給便座
1の不使用時にペーパー繰出口18を閉鎖する。更に、
可動プレート20下側面には、第8図のように、その長
さ方向に沿って複数個の従動ローラ23が回動自在に取
付けられている。24は可動プレート20の下側におい
て、前記従動ローラ23と摺接して可動プレート20
を、支持軸20cを中心として回動させることができる
ように回動軸26に偏心させて取付けた円板カムで、こ
の円板カム24を取付けた回動軸26は、第7図,第8
図で示すように、軸受板27に回動自在に支承されて減
速装置16a内の減速歯車群Bを介して電動機25に駆
動連結されている。なお、この円板カム24は、可動プ
レート20の支持軸20cを挿通して可動プレート20
と支持脚台4cとに掛止したばねhの復帰力にて可動プ
レート20を円板カム24側に付勢することによって常
時従動ローラ23と摺接している。28は第12図で示
すように、シートペーパーロール11から繰出される1
枚分のシートペーパーgに相当する長さ毎に穿孔した透
孔29を、例えば、光電的に検出して電動機16を駆動
制御する信号を後述する制御装置Sに送出するペーパー
繰出位置検出センサで、ペーパー繰出口18に位置する
連結板8にシートペーパーg側に向けて取付けられてお
り、前記シートペーパーgの透孔29が前記ペーパー繰
出位置検出センサ28により検出されると、シートペー
パーgを便座3上にこれを覆う長さ繰出した状態で電動
機16を停止させ、かつ、シートペーパーg1枚分の長
さに相当する位置毎に設けたミシン目30を繰出ローラ
15bと破断突起14との間に位置させる。そして、前
述した制御装置Sは、第9図に示すように、ケーシング
4の一方の膨出部a内に収容設置されており、この制
御装置Sは、これを構成する各電気部品を取付けたプリ
ント基板Sが、その一方端を第9図で示す電動機室t
と制御室uとを区画する仕切壁Sに設けた仕切溝等か
らなる係合部Sに係合させ、他方端を底函4aの支持
突起SSに乗載してネジ止めを行うことによって膨出
部a内の制御室uに簡易に取付けられている。又、第
12図において、31はシートペーパーgの1枚毎に便
座3の開口部3cと対応する位置において設けた打抜片
で、その一部を切残した状態でシートペーパーgに連結
されている。32はペーパー位置検出センサ28と対応
して可動プレート20に穿孔した光の通過口で、センサ
28からの光がシートペーパーgの透孔29から可動プ
レート20の通過口32を通過すると、シートペーパー
gが便座3上に定量繰出されたことをセンサ28が検出
し、電動機16を停止させてシートペーパーgの繰出し
を終える。更に、第1図において、33はケーシング4
の両側を便座3側に膨出して形成した膨出部a,a
一方に設けたペーパー繰出スイッチ、34は紙トラブル
表示ランプである。又、第7図において、35は減速装
置16aの歯車箱n内上部に取付けた電源スイッチで、
カバー17をケーシング4に被せると、このカバー17
内に設けた投入部材36によって投入され、逆に、カバ
ー17を取外すと遮断される。37はケーシング4の側
端部に取付けたフック部材で、基部をケーシング4側に
止着して自由端を下方に垂下させた係合片38の中央に
設けた係合爪39を、対応するカバー17の壁面に凹設
した係合凹部40に係合させると、カバー17はケーシ
ング4に被冠固定されて、前記電源スイッチ35の投入
を可能とする。
なお、電動機16,25の運転は、制御装置Sによって
シーケンス制御されている。
次に、動作について説明する。
シートペーパーgの繰出しを行わないときは、第4図で
示すように、ペーパー繰出口18は可動プレート20の
前端側に止着した閉鎖部材20bにより閉鎖されている
ので、汚水がケーシング4内に浸入するのを防ぐことが
できる。
この状態、即ち、ペーパー繰出口18が閉鎖され、か
つ、ケーシング4にカバー17が被せられている状態
で、使用者が便座3に着座するためにシートペーパーg
を繰出す場合について説明する。繰出しに際しては、ペ
ーパー繰出スイッチ33を押して電動機25を起動し、
回動軸26により円板カム24を回動し、可動プレート
20を、支持軸20cを中心として反時計方向に従動ロ
ーラ23を介して第3図のように、ペーパー送出路21
と平行する位置まで回動させ、ペーパー繰出口18を開
放する。前記繰出口18が開放されると、電動機25は
制御装置Sからの指令信号によって一旦停止し、代り
に、制御装置Sからの指令でもう一方の電動機16を起
動する。これにより、繰出ローラ15bが起動され、該
ローラ15bと押圧ローラ19との間で挟持されている
シートペーパーgは、シートペーパーロール11から巻
戻されながら可動プレート20上に移動する。この際、
可動プレート20上に繰出れたシートペーパーgは、そ
の繰出端がペーパー押圧材22と接衝することなく、可
動プレート20に、ペーパー押圧材22の上から回動プ
レート12の各ペーパー挟持部13の空間部dと対応す
る位置に配設された繰出案内部材20aの表面弧状部と
点接触した状態で可動プレート20上を円滑に滑動して
ペーパー繰出口18から便座3上に繰出される。このシ
ートペーパーgの繰出しにあたり、電動機16により減
速歯車群Aを介して減速駆動する繰出ローラ15bと、
前記繰出ローラ15bの駆動により繰出されるシートペ
ーパーgを仕切枠15とともにペーパー繰出口18まで
支え受けて案内する可動プレート20は、ケーシング4
の底函4a上に形成された支持脚台4b,4cにそれぞ
れ止着した減速装置16aと軸受体16bとの間に、互
いに軸芯の平行度を一致させて回動自在に横架されてい
る。即ち、底函4aと一体成形された支持脚台4b,4
cに減速装置16aと軸受体16bとを取付けることに
より、繰出ローラ15bと可動プレート20は、あたか
も同一の軸受支持部材に支持された場合と同様に、互い
に軸芯の平行度を一致させた状態で、第9図のように、
減速装置16aと軸受体16bとにまたがって取付ける
ことができる。この結果、シートペーパーgの繰出しに
際し、繰出しローラ15bと可動プレート20とが、そ
れぞれ軸芯を前記支持脚台4b,4cによって一致させ
た状態で組立られているため、シートペーパーロール1
1から巻戻されたシートペーパーgは、前記繰出ローラ
15bによってしわや片偏りを生ずることなく可動プレ
ート20上に繰出され、そのまま、可動プレート20に
支え受けられた状態で便座3上に真直ぐに繰出すことが
できる。
シートペーパーロール11から巻戻しされたシートペー
パーgが便座3を覆う長さ繰出されると、ペーパー繰出
位置検出センサ28によりシートペーパーgの透孔29
を検出し、この検出信号により制御装置Sから電動機1
6に停止信号が送出され、これを停止する。この結果シ
ートペーパーgは便座3上に定量繰出され、かつ、ミシ
ン目30は繰出ローラ15bと破断突起14との間にお
いて繰出ローラ15bと平行に設定される。電動機16
が停止すると、制御装置Sから再度電動機25に起動開
始信号が送出され、再び可動プレート20を円板カム2
4にて第5図の反時計方向側、即ち、回動プレート12
側に回動し、送出路21に横たわっているシートペーパ
ーgを回動プレート12側に持ち上げ、第5図のよう
に、可動プレート20が回動プレート12と接触してこ
れを同図の時計方向に回動すると、シートペーパーgは
両プレート12,20間に挟持されるとともに、破断突
起14がシートペーパーgに軽く接触する。この場合、
シートペーパーgを乗載した可動プレート20の前記繰
出案内部材20aが第5図で示すように、回動プレート
12の各ペーパー挟持部13の空間部d内に進入する
と、前記シートペーパーgは可動プレート20のペーパ
ー押圧材22と回動プレート12のペーパー挟持部13
との間で挟持される。この状態で、円板カム24により
可動プレート20は更に回動をつづけ、円板カム24が
スタート時から約半周回動すると、可動プレート20は
第5図の傾斜状態から第6図で示すように、最大角度に
傾斜する。この間に、回動プレート12も可動プレート
20に押動されて更に時計方向に回動し、シートペーパ
ーgを可動プレート20の回動方向側に引張り、繰出ロ
ーラ15bとの間でテンションをかける。この場合、前
記シートペーパーgは、その一方がローラ部材15b,
19によって挟持され、他方、即ち、便座3側はゴム等
軟質部材からなるペーパー押圧材22による大きな摩擦
力によって回動プレート12のペーパー挟持部13に滑
動することなく挟持させることができるため、シートペ
ーパーgはケーシング4内において、ミシン目30を間
にして、可動プレート20側と、繰出ローラ15bの挟
持部との間で大きなテンションをかけることができると
ともに、繰出ローラ15bと、可動プレート20は軸芯
の平行度を一致させて設けられていることにより、シー
トペーパーgは便座3上に真直ぐに繰出されているの
で、シートペーパーgの幅方向のどの部位においても、
同じ力でテンションをかけることができる。前記可動プ
レート20と繰出ローラ15bとの間でシートペーパー
gに大きなテンションが加えられると同時に、可動プレ
ート20に押動されて回動する回動プレート12の破断
突起14がシートペーパーgを強く押圧し、この押圧部
分に近接するミシン目30を引裂く。このため、他の部
位のミシン目30もシートペーパーg自体に大きなテン
ションが加えられていることにより、ほとんど同時に引
裂かれ、これにより、便座3に繰出したシートペーパー
gの破断を終える。
シートペーパーgが破断されると、制御装置Sからの指
令にて電動機25は停止し、シートペーパーgは第6図
に示すように、回動、可動プレート12,20に挟持さ
れて便座3上に第1図で示すように、片偏りを生じるこ
となく敷くことができる。使用者は、この状態でシート
ペーパーgの打抜片31を便器2内に垂下させて便座3
にシートペーパーgを介して着座し、用足しを行う。
用足しのあと、使用者が便座3から離れると、図示しな
い着座検出手段にて制御装置Sから電動機25に起動指
令が送出され、円板カム24を時計方向に回動し、可動
プレート20を第6図の状態から時計方向(原位置に戻
る方向)に回動させる。この際、回動プレート12は可
動プレート20による押圧が徐々に解かれるため、ばね
eの力により原位置に戻る。
なお、使用者が便座3から離れるとき、シートペーパー
gはまだ回動,可動プレート12,20にて挟持されて
いるので、使用者の臀部にまつわりつくことはない。用
足し後、使用者が離座すると、直ちにシートペーパーg
の挟持が解かれるため、洗浄水を洋式便器2内に流す
と、その水勢により、シートペーパーgの打抜片31は
便器2の内部に引きずり込まれると同時に、便座3上の
シートペーパーgも便器3内に引き込まれて汚水ととも
に便器3外に排出される。可動プレート20が前記のよ
うに原位置に戻ると、ケーシング4のペーパー繰出口1
8は閉鎖部材20bによって閉鎖されるため、汚水がペ
ーパー繰出口18からケーシング4内に浸入するのを防
ぐことができる。
引き続き、次の使用者がシートペーパーgを必要とする
ときは前記と同様の操作を行う。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、シートペーパーを便座上
に繰返すためのローラ部材と、ケーシングのペーパー繰
出口との間には、偏平状の可動プレートを回動自在に介
在させ、シートペーパーの繰出時、ローラ部材から繰出
されるシートペーパーをペーパー繰出口まで支え受けな
がらこれを案内させて便座上に繰出すように構成されて
いるので、紙詰りを起すことなく、円滑にシートペーパ
ーの繰出しが行える。
又、前記可動プレートと、ローラ部材の一方を構成する
電動駆動する繰出ローラとは、ケーシング4内において
同一軸受体にて支持するように設けられているため、可
動プレートと繰出ローラとの軸芯ズレを防止することが
でき、これにより、シートペーパーを便座上に片偏りさ
せることなく、真直ぐに繰出すことができる。従って、
繰出中にしわが生じたり、便座から滑落することもな
い。しかも、シートペーパーの一方をローラ部材により
挟持し、他方は可動プレートを回動させ、シートペーパ
ーを持ち上げた状態で回動プレートとの間で挟持させて
シートペーパーにテンションを加え、この状態でシート
ペーパーに設けたミシン目付近を回動プレート側に設け
た破断突起により押圧し、前記ミシン目を引き裂いてシ
ートペーパーを切断するように構成されており、この切
断に際しても、シートペーパーは前記のように片偏りを
生ずることなく繰出されているので、回動,可動両プレ
ートによる挟持を確実に行うとともに、ミシン目もその
切断位置に傾斜することなく真直ぐに位置させることが
可能となるため、シートペーパーの切断作業を円滑,良
好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシートペーパー自動供給便座を洋式便
器に設置した状態を示す斜視図、第2図は同上の側面
図、第3図ないし第6図はシートペーパー自動供給便座
の動作状態を順次示す要部の縦断面図、第7図はシート
ペーパー自動供給便座の要部を縦断して示す正面図、第
8図は同じく縦断背面図、第9図は平面図、第10図は
揺動枠体を引き上げてシートペーパー自動供給便座の内
部を示す斜視図、第11図はプリント基板の取付状態を
示す要部の縦断面図、第12図はシートペーパーの斜視
図である。 4……ケーシング、 11……シートペーパーロール、 12……回動プレート、13……ペーパー挟持部、 14……破断突起、15b……繰出ローラ、 16b……軸受体、20……可動プレート、 g……シートペーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野々村 勝巳 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 審査官 鈴木 憲子

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内に回転自在に載架したシート
    ペーパーロールよりシートペーパーを、押圧ローラと繰
    出ローラとからなるローラ部材によってケーシングのペ
    ーパー繰出口から便座上に所定の長さ繰出し、これを切
    断若しくは破断するようにしたシートペーパー自動供給
    便座において、前記ケーシングには、ローラ部材とペー
    パー繰出口との間に破断突起を一方に有して他方にペー
    パー挟持部を備えた回動プレートを、枢軸を介して回動
    自在に枢支させるとともに、この回動プレートの下側に
    はシートペーパーを支え受けてこれを回動プレートのペ
    ーパー挟持部との間で挟持可能に形成した可動プレート
    を備え、この可動プレートと前記繰出ローラとを同一軸
    受体にて支持するようにしたことを特徴とするシートペ
    ーパー自動供給便座。
JP16099988U 1988-12-12 1988-12-12 シートペーパー自動供給便座 Expired - Lifetime JPH068792Y2 (ja)

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