JP2844823B2 - シートペーパー自動供給装置 - Google Patents

シートペーパー自動供給装置

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JP2844823B2
JP2844823B2 JP9444490A JP9444490A JP2844823B2 JP 2844823 B2 JP2844823 B2 JP 2844823B2 JP 9444490 A JP9444490 A JP 9444490A JP 9444490 A JP9444490 A JP 9444490A JP 2844823 B2 JP2844823 B2 JP 2844823B2
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宏史 山本
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はシートペーパー自動供給装置に関するもので
ある。
(ロ) 従来の技術 従来、用便時の衛生と使用感を向上させるために、便
座上面をカバーするシートペーパーを自動的に繰出すシ
ートペーパー自動供給装置が開発されており、このシー
トペーパーは同ペーパーを多重に巻回したシートペーパ
ーロールから必要な分だけ繰り出されるようになってい
る。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 ところが、シートペーパーロールを使いきると、本装
置のメリットを生かすことができないので、シートペー
パーを切らさないようにするために、シートペーパーロ
ールを使いきる前に同ロールを新しいものに取替えると
ロスが生ずるため、シートペーパーロールの補充期間
が、同ロールを使いきった時に限定されることになり、
使い勝手が悪く、特に、デパート、劇場等パブリックな
場所に設置されたシートペーパー自動供給装置付便器で
は、使用頻度が高く変動が大きいため、シートペーパー
を絶やさないようにし、かつロスを出さないようにする
には、シートペーパーロールの残量を常に監視する必要
があり、手間を要するという問題がある。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、シートペーパー収納部に収納したシートペ
ーパーを、便器本体上に配設した便座の上面に自動的に
繰出すようにしたシートペーパー自動供給装置におい
て、前記シートペーパー収納部に、複数個のシートペー
パー支持機構部を具備したシートペーパー引継機構部
と、シートペーパーの最終の繰出しを検出する検出手段
と、シートペーパーをそれぞれ支持する各シートペーパ
ー支持機構部の一つからシートペーパーを繰出させると
ともに、検出手段からの最終繰出し検出信号により、自
動的に他のシートペーパー支持機構部からシートペーパ
ーを繰出させるように切換える制御部と、を設けたこと
を特徴とするシートペーパー自動供給装置に係るもので
ある。
(ホ) 作用・効果 本発明によれば、シートペーパーは、複数個のシート
ペーパー引継機構部にそれぞれ支持されたシートペーパ
ーの内の一つから繰り出される。シートペーパーとして
は、これを多重に巻回したシートペーパーロールが好適
に用いられ、このロールを使いきると、自動的に他のロ
ールからシートペーパーが繰り出されるように構成され
ているので、最後のシートペーパーロールを使いきるま
でに、シートペーパーロールを補充すれば、シートペー
パーロールを使いきって同装置が使用不能になるのが防
止され、かつ同ロール補充時期に余裕ができることか
ら、使い勝手が良くなり、デパート、劇場等において
も、使用回数に変動があっても定期的にシートペーパー
ロールを補充すればよいことになるので、このための手
間を大巾に軽減することができる。
また、現在繰出し中のシートペーパーロールを使いき
ってから、シートペーパーロールの引継ぎが行われるの
で、ロスが発生せず経済的に有利である。
(ヘ) 実施例 本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明する。
第1図、第2図において、(10)は便器本体、(A)
はシートペーパー自動供給装置である。
まず、シートペーパー自動供給装置(A)について説
明する。
シートペーパー自動供給装置(A)は、機能部(14)
と便座(11)で構成され、機能部(14)は便器本体(1
0)の後部に載設されており、便座(11)は機能部(1
4)に設けた枢軸(13)によって便器本体(10)上に開
閉自在に載置されている。
機能部(14)は第2図で示すように、便器本体(10)
の後部に取り付けた機能部ケーシング(15)と、同機能
部ケーシング(15)内に配設したシートペーパー繰出機
構部(C)、シートペーパー切断機構部(D)、シート
ペーパー収納部(E)、制御部(F)、操作部(G)と
で構成されている。
機能部ケーシング(15)は、内部にシートペーパー繰
出機構部(C)やシートペーパー切断機構部(D)等を
内蔵した下部ケーシング(16)と、同下部ケーシング
(16)の上縁に嵌合連結され、内部にシートペーパー収
納部(E)を内蔵した上部ケーシング(17)で構成され
ている。
なお(8)はシートペーパー送出路である。
また、下部ケーシング(16)には、第1図で示すよう
に、同ケーシング(16)の左右両側にそれぞれ軸受ボッ
クス(30)(31)を立設し、右側の軸受ボックス(30)
内に、後述のシートペーパー繰出機構部(C)と、シー
トペーパー切断機構部(D)の駆動源たる繰出用モータ
及び切断用モータを配設している。
シートペーパー繰出機構部(C)は、第2図で示すよ
うに、左右軸受ボックス(30)(31)の後方上部間に、
繰出用モータで駆動されたシートペーパー繰出ローラ
(33)を回転自在に横架し、その上方に軸架した押さえ
ローラ(34)と協働して、後述のシートペーパー(P)
を押圧・挟持して便座(11)上に繰出すように構成して
いる。
また、前記の押さえローラ(34)は、左右の軸受ボッ
クス(30)(31)内壁面間に軸架されており、シートペ
ーパー(P)を繰出すのに適当な圧力でシートペーパー
繰出ローラ(33)に圧接している。
したがって、繰出用モータを回転させると、シートペ
ーパー収納部(E)から、シートペーパー(P)が繰り
出され、シートペーパー送出路(8)を通って便座(1
1)上へ送出される。
シートペーパー切断機構部(D)は、第2図で示すよ
うに、切断用モータと連結した動力伝達軸(43)に固着
した円板カム(44)と、枢軸(49)を介し揺動自在に軸
支され、かつその下面を円板カム(44)の外周面に当接
させた可動プレート(50)と、同可動プレート(50)の
上方において、左右軸受ボックス(30)(31)の内壁面
間に架設した枢軸(52)に揺動自在に枢支された揺動プ
レート(51)とで構成されている。
(56)は弾性素材よりなる一方の押え部材としてのシ
ートペーパー押圧片であり、可動プレート(50)の上面
後部に設けられており、揺動プレート(51)の前部に形
成した他方の押え部材としてのシートペーパー押圧部
(57)と協働してシートペーパー(P)をクランプす
る。
また、揺動プレート(51)の後部には、上記したシー
トペーパー押圧部(57)と一体のシートペーパー切断部
(58)を形成している。
かかる構成によって、切断用モータを駆動すると、円
板カム(44)が回転し、可動プレート(50)を枢軸(4
9)を中心として揺動させ、同可動プレート(50)と連
動した揺動プレート(51)の揺動により、シートペーパ
ー(P)を押圧切断することができる。
上部ケーシング(17)は、下部ケーシング(16)の上
方に設けられており、第2図で示すように、下方開放の
略箱型に形成されており、内部にシートペーパー収納部
(E)を設けている。
シートペーパー収納部(E)には、第2図で示すよう
に、シートペーパー引継機構部(9)が構成されてお
り、左右側壁内面にそれぞれ支持ボス(90)(90)を突
設し、同支持ボス(90)(90)で、支持枠体(91)の中
央部を回動自在に枢支し、支持枠体(91)中央部から互
いに反対方向に延出した2個の先端部に、それぞれシー
トペーパーロールホルダ(60)(60)を設けて、各ホル
ダ(60)(60)で2個のシートペーパーロール(R)を
交換自在に支持している。
(97)はシートペーパー(P)の最終繰出しを検出す
る検出手段としてのロールセンサであり、同センサ(9
7)から延出した接触子(98)をシートペーパーロール
(R)の外周面に摺接させ、同ロール(R)の半径が一
定の限度よりも減少すると、シートペーパー(P)の最
終繰出し検出信号を制御部(F)に出力して現在繰出し
中のシートペーパーロール(R)を使いきったことを報
知するようにしている。
また、支持ボス(90)(90)には引継用モータ(92)
が連動連結しており、引継用モータ(92)によって支持
枠体(91)を1/2回転させることで、それまで下方の繰
出し位置(93)にあったシートペーパーロール(R)
と、それまで上方にあった予備のシートペーパーロール
(R)との位置を交替させるようにしている。
なお、予備のシートペーパーロール(R)は、シート
ペーパー(P)の始端を一定の長さだけ垂下させてセッ
トされている。
なお、本実施例では支持枠体(91)の先端部を3個形
成して2個のシートペーパーロール(R)を支持できる
ようにしているが、支持枠体先端部を多数形成して、先
端部の数だけシートペーパーロール(R)を支持できる
ようにすることができ、設置場所等、シートペーパー自
動供給装置(A)の使用条件に併せてシートペーパーロ
ール(R)の数を増減することができる。
シートペーパーロール(R)は第3図に示すように紙
管(R1)の外周にシートペーパー(P)を多重に巻回し
ており、シートペーパー(P)には、1回使用分ごとに
切断用のミシン目(c)と、位置検出用の透孔(d)を
設けている。
(e)は便座(11)の内側形状に符号させた切抜き用
ミシン目であり、切抜かれた部分の後部が便器内に落ち
込むようシートペーパー(P)の前部に無ミシン目部を
設けている。
なお、上記紙管(R1)端部内面と、シートペーパーホ
ルダ(60)の外周面とは、適度の圧力で圧接しており、
シートペーパー(P)の繰出し中、適度の張力を与えて
同ペーパー(P)が緩まないようにしている。
そして、上記シートペーパー繰出機構部(C)、シー
トペーパー切断機構部(D)、シートペーパー引継機構
部(9)及び各種センサや検出手段の作動は、次に説明
する制御部(F)で制御されている。
制御部(F)は、第4図で示すようにマイクロプロセ
ッサ(MPU)と、入出力インタフェース(I)(O)
と、シートペーパーの繰出し、クランプ、切断、クラン
プ解除動作及びシートペーパーロール引継ぎ動作等の動
作プログラムを記憶したメモリ(M)とで構成されてお
り、入力インタフェース(I)には、下部ケーシング
(16)の右側前部に配設したシートペーパー繰出用押し
ボタン(100)、着座検出手段(102)、ロールセンサ
(97)等の各種センサ等が接続しており、出力インタフ
ェース(O)には、引継用モータ(92)等の各種モー
タ、電源ランプ、紙詰まりやシートペーパー切れ等の異
常が発生した場合の警報機能を有する各種表示ランプ等
が接続している。
本発明の実施例は上記のように構成されており、便器
使用前の初期状態において、シートペーパー自動供給装
置(A)の機能部ケーシング(15)内の可動プレート
(50)は、その一方端でシートペーパー送出路(8)を
閉鎖して、汚水等が機能部ケーシング(15)中に侵入す
るのを阻止している。
そして、便器使用のためにシートペーパー繰出用押し
ボタン(100)が押されると、作動開始信号が制御部
(F)に入力し、メモリから読出した前記プログラムに
従って、切断用モータにより円板カム(44)が時計方向
に回転し、可動プレート(50)が反時計方向に回動し、
同可動プレート(50)上にシートペーパー送出路(8)
が形成される。
次いで繰出用モータが作動して、位置検出用センサ
(70)がシートペーパー(P)に設けた透孔(d)を検
出するまでシートペーパー(P)を便座(11)上に繰り
出して、設定長さのシートペーパー(P)を便座(11)
上に繰り出した状態で停止し、シートペーパー(P)に
設けたミシン目(c)は、シートペーパー切断部(58)
の略真下に位置する。
そして、切断用モータが再起動して、シートペーパー
(P)をシートペーパー押圧片(56)と同押圧部(57)
間と、シートペーパー繰出しローラ(33)と押さえロー
ラ(34)間とでクランプして、シートペーパー(P)の
両クランプ部分間にテンションを加え、切断用モータの
継続回転によって、揺動プレート(51)のシートペーパ
ー切断部(58)が、両クランプ部分間のシートペーパー
(P)を押圧し、シートペーパー(P)をミシン目
(c)に沿って切断する。
なお、切断されたシートペーパー(P)の後端はシー
トペーパー押圧片(56)と同押圧部(57)によってクラ
ンプされている。
そして、使用者が便座(11)上に着座すると、着座検
出手段(102)がONになり、この状態ではシートペーパ
ー繰出用押しボタンが押されても、シートペーパー自動
供給装置(A)の作動は行われない。
使用者が便座から離れると着座検出手段(101)がOFF
になり、同OFF信号によって切断用モータが再度回転
し、シートペーパー(P)のクランプを解除して、使用
後のシートペーパー(P)を排除できるようにする。
なお、使用後のシートペーパー(P)の排除は、使用
者自身で排除することもできるが、便器本体(10)の水
洗装置を作動させて、この洗浄水の水勢によって、汚物
と共にシートペーパー(P)の切り離し部分を流出させ
ることができる。
そして、シートペーパー(P)が排除されたことを位
置検出用センサ(70)が検出すると、切断用モータを再
度駆動して、可動プレート(50)を初期の位置に回動さ
せ、シートペーパー送出路(8)を閉鎖して、次回使用
可能の初期状態に復帰する。
かかるシートペーパー(P)の繰り出しによって、繰
り出し中のシートペーパーロール(R)を使いきると、
ロールセンサ(97)がこれを検出して、制御部(F)に
出力し、引継用モータ(92)を駆動して支持枠体(91)
を1/2回転させ、それまで繰出し位置(93)にあってシ
ートペーパー(P)を繰り出していたシートペーパーロ
ール(R)と、予備のシートペーパーロール(R)とを
交替させて、予備のシートペーパーロール(R)から一
定の長さだけ垂下させてセットしたシートペーパー
(P)の始端を、シートペーパー繰出ローラ(33)の回
転により、同ローラ(33)と押えローラ(34)との間に
かみこませて、位置検出用センサ(70)が、シートペー
パー(P)に設けた透孔(d)を検出するまで、シート
ペーパー(P)を便座(11)上に繰り出すことにより、
新しいシートペーパーロール(R)からの最初のシート
ペーパー(P)を便座(11)上に繰り出すことによっ
て、シートペーパーロール(R)の引継ぎを行うことが
できる。
上記のように、本実施例では使用者の臀部が直接便座
(11)に接触しないようにして、衛生面及び使用感を向
上させるというシートペーパー自動供給装置(A)本来
の機能に加えて、現在使用中のシートペーパーロール
(R)を使いきると、自動的に他のシートペーパーロー
ル(R)からシートペーパー(P)が繰り出されるの
で、シートペーパーを使い切って同装置が使用不能にな
るのが防止され、また、最後の一個のシートペーパーロ
ール(R)を使いきるまでに、シートペーパーロール
(R)を補充すればよく、同ロール(R)補充時期に余
裕ができることから、使い勝手が良くなり、特に、デパ
ート、劇場等においても、使用回数に変動があっても定
期的にシートペーパーロール(R)を補充すればよいこ
とになるので、このための手間を大巾に軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシートペーパー自動供給装置を具
備する便器の全体斜視図、第2図は各機能部分の断面側
面図、第3図はシートペーパーの斜視図、第4図は制御
装置の構成を示すブロック図。 (A):シートペーパー自動供給装置 (P):シートペーパー (R):シートペーパーロール (9):シートペーパー引継機構部 (10):便器本体 (11):便座
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−115326(JP,A) 特開 昭63−294818(JP,A) 特開 平1−129818(JP,A) 特開 平2−177918(JP,A) 特開 昭63−296717(JP,A) 実開 平2−82998(JP,U) 実開 昭63−189093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 13/18 A47K 13/20 A47K 13/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートペーパー収納部(E)に収納したシ
    ートペーパー(P)を、便器本体(10)上に配設した便
    座の上面に自動的に繰出すようにしたシートペーパー自
    動供給装置において、 前記シートペーパー収納部(E)に、 複数個のシートペーパー支持機構部(60)を具備したシ
    ートペーパー引継機構部(9)と、 シートペーパー(P)の最終の繰出しを検出する検出手
    段(97)と、 シートペーパー(P)をそれぞれ支持する各シートペー
    パー支持機構部(60)の一つからシートペーパー(P)
    を繰出させるとともに、検出手段(97)からの最終繰出
    し検出信号により、自動的に他のシートペーパー支持機
    構部(60)からシートペーパー(P)を繰出させるよう
    に切換える制御部(F)と、 を設けたことを特徴とするシートペーパー自動供給装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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