JP2699092B2 - 便座の薄葉体挟持装置 - Google Patents

便座の薄葉体挟持装置

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JP2699092B2 JP28649088A JP28649088A JP2699092B2 JP 2699092 B2 JP2699092 B2 JP 2699092B2 JP 28649088 A JP28649088 A JP 28649088A JP 28649088 A JP28649088 A JP 28649088A JP 2699092 B2 JP2699092 B2 JP 2699092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は洋式便器の便座上にこれを被う薄葉体を自動
的に供給する装置に係り、その目的は、薄葉体の補給や
紙詰り排除作業を良好に行うようにした便座の薄葉体挟
持装置を提供することにある。 〔従来の技術〕 近年、洋式便器においては、使用時の衛生面を考慮し
て便座に葉のように薄くして可撓性があり、便座を覆い
つくす程の面積をもつ薄葉体(以下、単にシートペーパ
ーという)を自動的に敷く装置として、例えば、実開昭
60−155399号公報に記載されている便座用カバー供給装
置が見受けられる。 そして、前記装置は、便座の上面に完全に覆うことが
できる大きさ及び形状に整形されてシート上に連続する
シートペーパーをロール状に巻取って保護カバーの中に
収容するとともに、前記ロール状に巻回した薄葉体(以
下、シートペーパーロールという)を連続的に繰出可能
に載架支持するペーパーホルダーと、シートペーパーロ
ールから繰出されたシートペーパーを便座の上に定量繰
出するための送りローラ装置と、便座上に定量繰出され
たシートペーパーの後端側をシートペーパーロールから
切り離すための切断刃を備えた切断装置とによって構成
されており、その繰出操作は、ペーパー繰出スイッチを
投入してシートペーパーを送りローラ装置にて便座上に
定量繰出したあと、切断刃を昇降させることによりシー
トペーパーを切断を行っていた。このように、洋式便器
の使用時、便座上にシートペーパーを自動的に敷いて着
座することができるので、非常に衛生的である。 〔発明が解決しようとする課題〕 然るに、前記構造の便座用カバー供給装置において
は、便座上に所定の長さ繰出されたシートペーパーを切
断刃によって切断しているが、この切断に際し、シート
ペーパー自体は、水洗廃棄できるように軟質薄葉に製作
されている関係上、非常に腰が弱く、かつ、吸湿性に富
み、その上、便座上を被うためには大判状となってお
り、しかも、シートペーパーはそのシートペーパーロー
ル側を送りローラ装置により挟持しているものの、便座
側に繰出された部分は何等の押圧固定手段が講じられて
いないので、切断時、シートペーパーが切断刃を構成す
る上刃と下刃との間に喰い込んだりして切断作業を円滑
・良好に行うことが困難であった。 又、シートペーパーロールを補給する場合とか、ある
いは、紙詰りを生じたシートペーパーを排除したとき
は、改めてシートペーパーロールから巻戻したシートペ
ーパーを、送りローラ装置を構成する2個のローラ部材
間に通して挟持させていた。この際、即ち、シートペー
パーのローラ部材への挟持作業は、シートペーパーが大
判であり、かつ、腰が弱いので非常に挟持しにくく、こ
のため、ローラ部材を構成する電動駆動する繰出ローラ
と、押えローラのうち、押えローラを取付ベースから外
す等して挟持させていたので、婦女子等においては、シ
ートペーパーロールの交換、あるいは、シートペーパー
ロールの再セットが簡単に行えない問題があった。 本発明は、前記の問題に鑑み、シートペーパーの切断
を円滑に行うとともに、シートペーパーロールの交換等
の作業が婦女子等においも、容易に、かつ、確実に行う
ことができる便座の薄葉体挟持装置を提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
相対して配設された繰出及び押圧ローラからなる二つ
の挟持部材の相対位置を第1の設定位置に位置決めし、
前記第1の設定位置に位置決めされた二つの挟持部材に
より、便器の便座上に薄葉体を繰出す挟持繰出手段と、
前記二つの挟持部材のうち一方の挟持部材を、他方の挟
持部材に対して前記第1の設定位置から少なくとも人の
手が入る程度の隙間を形成する第2の位置に移動する移
動手段と、前記移動手段の操作に拘わらず前記挟持部材
を前記第1の設定位置に係止する係止部材を備え、更
に、前記係止部材を前記第1の設定位置に維持し続ける
維持部材を備えて便座の薄葉体挟持装置を構成したこと
を特徴とする。 〔作用〕 従来、薄葉体を挟持するためには、前記薄葉体を挟持
するに最適な位置にある繰出及び押圧ローラからなる二
つの挟持部材のうち、例えば、一方の挟持部材である押
圧ローラを取り外して薄葉体を所定の位置にセットした
あと、前記取り外した押圧ローラを再度元の位置に取付
けるための作業を必要としていた。従って、前記取り外
した一方の挟持部材を再度シートペーパーを挟持するた
めの位置決めを行うには、手間と時間を要し、薄葉体の
挟持を速やかに行うことが困難であった。 本発明の薄葉体挟持装置によれば、前記二つの挟持部
材の間に人の手が入る程度の隙間を形成したあと、前記
一方の挟持部材を簡易に薄葉体を挟持させるに最適な位
置への移動及び位置決めが行い得るので、薄葉体の挟持
部材への挟持作業を迅速・容易に行うことができる。 〔実 施 例〕 以下、本発明の実施例を第1図ないし第12図により説
明する。 第1図ないし第2図において、1は便座の薄葉体挟持
装置で、洋式便器2の上面後背部に乗載固定されてい
る。3は後背部両端に設けた図示しないヒンジ軸を、前
記便座の薄葉体挟持装置1のケーシング4両側に前方に
向けて膨出部aの内側縁に枢着して洋式便器2上に自立
可能に乗載した便座である。 次に便座の薄葉体挟持装置1の構成を第3図及び第7
図によって説明する。 5,5aはケーシング4両端の膨出部a,aと、これら膨出
部a,a間の胴部とを横長な底函6に嵌合保持されるケー
シング4の長手方向の端部に、それぞれ側壁との間に所
定の間隔を保って垂設した一対の支持壁で、これら支持
壁5,5a間には、上部のボス部bを前記支持壁5,5aに回動
自在に枢支させた一対の支持板7,7の前部下端を連結板
8にて相互に連結させてほぼU字状に枠組して形成した
移動手段(以下、揺動枠体という)9が、ケーシング4
の長さ方向に沿って取付けられ、この移動枠体9に、そ
のボス部bに支軸10を介してロール状に巻回した薄葉体
(以下、シートペーパーロールという)11を回転可能に
横架し、又、下部には縦断面がコ字状をなした回動プレ
ート12が支持板7,7間にまたがって回動自在に横架され
ている。そして、前記回動プレート12は一方の下端面
(第3図参照)に、ゴム製のペーパー押圧片13が止着さ
れ、他方の下端面には第7図で示すように、破断突起14
を山形状に形成し、常時はばねcにて支持板7に突設し
たストッパーd側に押圧付勢されている。更に前記揺動
枠体9には第3図,第8図で示すように、ケーシング4
との間において、係止部材40が設けられており、この係
止部材40は詳述すれば、第8図及び第9図に示すよう
に、揺動枠体9を構成する各支持板7,7の後背部にそれ
ぞれ形成されている。そして、前記係止部材40の構成を
第8図,第9図により説明する。41は支持板7後背部の
垂直面に支持板7と一体に形成した挿通孔で、この挿通
孔41の下部は全面開口されており、上部は孔部の周縁に
係止座42を周設して下部より小径となって開口されてい
る。43は挿通孔41に挿入されてその下孔部から下方に突
出するストッパーキャップで、このストッパーキャップ
43には、ストッパーピンの下部小径部が第1の圧種ばね
45を介して上下動可能に嵌合されており、又、このスト
ッパーピン44の上部径大部は挿通孔41上部の係止座42の
孔部から上方に向けて突出している。そして、前記スト
ッパーピン44の小径部中央には、ストッパーキャップ43
の胴央から上部開口端に向けて2条の切込み46を設けて
その上部開口端に形成した係止部47受止される突条48
が、又、ストッパーピン44の前記突条48上方の径大部下
端面には、係止座42に受止されてストッパーピが挿通孔
41から抜脱するのを阻む鍔片49が、それぞれ周設されて
おり、このストッパーピン44をストッパーキャップ43に
嵌め込む場合は、第1の圧縮ばね45をストッパーキャッ
プ43に挿入したあと、ストッパーピン44の下部小径部を
ストッパーキャップ43の上部開口端からこれを2条の切
込み46を利用して放射方向に拡開して挿入する。又、ス
トッパーピン44を嵌入したストッパーキャップ43は、挿
通孔41の下部開口端からストッパーピン44を上向にして
挿入し、ストッパーピン44上部の径大部を第8図のよう
に、挿通孔41の係止座42からその上方に突出させる。50
は前記ストッパーピン44の径大部上端からその胴央付近
まで切込んで設けた縦長な一対の係止片で、その上端に
は鉤片51が相反する方向に形成されている。52は挿通孔
41の上部から突出するストッパーピン44の径大部に挿入
した第2の圧縮ばね、53はストッパー座で、底面の透孔
に鉤片51を、その傾斜面を利用して圧入して透孔周縁に
掛止することにより、ストッパー座53を係止片50に第2
の圧縮ばね52を係止座42との間で圧縮した状態で取付
け、ストッパーキャップ43及びストッパーピン44が挿通
孔41から抜脱するのを防ぐ。54は係止部材40のストッパ
ーキャップ43が挿入する係合孔で、第3図及び第7図,
第8図で示すように、ケーシング4後壁の長さ方向の端
部において、支持壁5,5a間にまたがって横設した平板状
のガイド部材55の基部に前記支持板7,7の挿通孔41と対
向して穿設されており、又、このガイド部材55は、後述
する繰出ローラ15が位置する部位を切除eしてケーシン
グ4の幅方向の中程まで延設されている。そして、前記
繰出ローラ15は、第3図,第7図で示すように、減速装
置18aと支持脚台6aとの間にまたがって横架され、支持
壁5とケーシング4の側壁との間の空所gに収容した制
動機構付の電動機18により前記減速装置18aを介して駆
動される。16はケーシング4の上部開口部を被覆するシ
ートペーパーロール11の保護カバーで、第3図で示すよ
うに、逆U字状に形成されて係止部材40と対応する頂部
内側の後壁には、保護カバー16の補強を兼ねた押圧体16
aが一体に形成され、又、反対側の前壁下端は揺動枠体
9前部の連結板8と嵌合して、ケーシング4前壁の頂部
との間においてペーパー繰出口17を形成させる。19は揺
動枠体9の支持板7.7間に前記繰出ローラ15と摺接させ
て回転可能に取付けた押圧ローラで、シートペーパーロ
ール11から巻戻した葉のように薄くて可撓性があり、便
座を覆いつくす程の面積をもつ薄葉体(以下、単にシー
トペーパーという)fは、第3図で示すように、押圧ロ
ーラ19に約半周以上巻掛けた状態で繰出ローラ15との間
で挟持され、この繰出ローラ15の駆動により、ペーパー
繰出口17から便座3上に定量繰出される。そして、前記
繰出ローラ15と押圧ローラ19とによってシートペーパー
fを挟持する挟持部材を構成し、更に、前記挟持部材を
電動駆動させることによって、シートペーパーfを便座
3上に繰出すための挟持繰出手段を構成する。20は上面
を横長で偏平状となして回動プレート12の下側におい
て、繰出ローラ15から繰出口17にかけてケーシング4内
をガイド部材55とともに、上下に区画し、かつ、回動プ
レート12との間でペーパー送出路21を形成した状態で減
速装置18aの壁体と支持脚台6aとの間に回動自在に横架
した可動プレートで、上面の繰出ローラ15側には、回動
プレート12の押圧片13と対応する位置においてゴム製の
押圧片22が止着されており、又、下側面には長さ方向に
沿って複数個の従動ローラ23が回動自在に取付けられて
いる。24は円板カムで、制動機構付の電動機25にて回動
する回動軸26に、可動プレート20の従動ローラ23と摺接
して前記可動プレート20を回動させることができるよう
に偏心して取付けられる。又、可動プレート20は常時ば
ねhにより従動ローラ23を介して円板カム24側に付勢さ
れている。27は回動軸26を回転自在に支承する軸受板、
28は第13図で示すように、シートーペーパーロール11か
ら繰出される一枚分のシートペーパーfに相当する長さ
毎に穿孔した透孔29を、例えば、光電的に検出して電動
機18を駆動制御する信号を図示しない制御装置に送出す
るペーパー繰出位置検出センサで、ペーパー繰出口17に
位置する連結板8にシートペーパーf側に向けて取付け
られており、前記シートペーパーfの透孔29が前記ペー
パー繰出位置検出センサ28により検出されると、シート
ペーパーfを便座3上にこれを覆う長さ繰出した状態で
電動機18を停止させ、かつ、シートペーパーf1枚分の長
さに相当する位置毎に設けたミシン目30を繰出ローラ15
と破断突起14との間に位置させる。又、第13図におい
て、31はシートペーパーfの一枚毎に便座3の開口部3a
と対応する位置毎に設けた打抜片で、一部を切り残した
状態でシートペーパーfに連結されている。32はペーパ
ー繰出位置検出センサ28と対応して可動プレート20に穿
孔した孔の通過口で、センサ28からの光がシートペーパ
ーfの透孔29から可動プレート20の通過口32通過する
と、シートペーパーfが便座3上に定量繰出されたこと
をセンサ28が検出し、電動機18を停止させてシーペーパ
ーfの繰出しを中止する。更に、第1図において、33は
ケーシング4の両端を便座3側に膨出した膨出部aの一
方に設けたペーパー繰出スイッチ、34は紙トラブル表示
ランプである。 なお、電動機18,25は図示しない制御装置によってシ
ーケンス制御されている。 又、第12図中、60はケーシング4の両側部に取付けた
フック部材で、基端をケーシング4の壁体に止着し、自
由端側は下方に垂下させてそのほぼ中央に係合爪61を形
成して係合片62となし、この係合片62を保護カバー16の
両側面内側の下端延と対応させ、前記係合爪61を、これ
と対抗して凹設した保護カバー16の係合凹部63に係合さ
せることにより、保護カバー16をケーシング4に被冠固
定することができる。なお、前記保護カバー16と、前記
係止部材40と対応する保護カバー16の頂部内側に形成し
た押圧体16aと、前記保護カバー16の係合凹部63に係合
爪61を係合させることにより、保護カバー16をケーシン
グ4に被冠・固定するフック部材60とによって、係止部
材40をケーシング4側(第1の設定位置)に維持させる
ための維持部材を構成する。 次に、動作について説明する。 シートペーパーfを便座に繰出さないとき、ペーパー
繰出口17は第4図で示すように、可動プレート20の端部
により閉鎖されて、汚水がケーシング4内に浸入するの
を防ぐ、使用者が用足しに際してシートペーパーfを便
座3上に繰出す場合は、ペーパー繰出スイッチ33を押し
て電動機25を起動し、これにより円板カム24を回動し、
可動プレート20を第3図のように、従動ローラ23を介し
てペーパー送出路21と平行する位置まで回動させてペー
パー繰出口17を開き、この時点で電動機25を図示しない
制御装置からの指令で一旦停止させ、代りに制御装置か
らの指令により他方の電動機18を起動する。この結果、
繰出ローラ15が回転し、該ローラ15と押圧ローラ19との
間に挟持したシートペーパーfをシートペーパーロール
11から巻戻しながら、可動プレート20→繰出口17を経て
便座3上に送出する。前記のようにして、シートペーパ
ーfが便座3を覆う長さ繰出されると、ペーパー繰出位
置検出センサ28によりシートペーパーfの透孔29を検出
し、この検出信号により制御装置から電動機18に停止信
号が送出され、これを停止する。この結果、シートペー
パーfは便座3上に定量繰出され、かつ、ミシン目30は
繰出ローラ15と破断突起14との間に位置している。電動
機18が停止すると、制御装置から再度電動機25に起動開
始信号が送出され、再び可動プレート20を円板カム24に
て第5図の反時計方向側、即ち、回動プレート12側に回
動し、ペーパー送出路21に横たわっているシートペーパ
ーfを回動プレート12側に持ち上げ、第5図のように、
可動プレート20が回動プレート12と接触してこれを同図
の時計方向に回動すると、シートペーパーfは両プレー
ト12,20間に挟持されるとともに、破断突起14がシート
ペーパーfに軽く接触する。この状態で、円板カム24に
より可動プレート20は更に回動をつづけ、円板カム24が
スタート時から約半周回動すると、可動プレート20は第
5図の傾斜状態から第6図で示すように、最大角度に傾
斜する。この間に、回動プレート12も可動プレート20に
押動されて更に時計方向に回動し、第5図で示すよう
に、破断突起14にてシートペーパーfとの接触個所を回
動プレート12の回動方向側に押圧する。このように、前
記可動プレート20の回動により、可動プレート20と繰出
ローラ15との間においてシートペーパーfに大きなテン
ションが加えられると同時に、可動プレート20に押動さ
れて回動する回動プレート12の破断突起14が前記シート
ペーパーfとの接触個所を強く押圧することとなるた
め、前記シートペーパーfは破断突起14近くのミシン目
30が第6図のように同時に引裂さかれ、便座3上に敷く
一枚分に相当するシートペーパーfを破断する。 前記シートペーパーfを破断する際、シートペーパー
fは可動プレート20の回動により、可動,回動プレート
20,12の挟持点と、繰出,押圧ローラ15,19の挟持点との
間において大きなテンションが加えられる。すると、シ
ートペーパーロール11を載架している揺動枠体9は、そ
のボス部bがケーシング4に枢支されているので、第3
図において、時計方向に回動しようとする。しかし、本
発明は同図に示すように、揺動枠体9の支持板7に設け
た係止部材40のストッパー座53が、保護カバー16をケー
シング4に被せてフック部材60により掛止固定すると、
押圧体16aにより第8図のように、第2の圧縮ばね52の
力に抗してして押下げられ、ストッパー座53に掛止した
ストッパーピン44を下降させ、ストッパーキャップ43を
ガイド部材55に穿設した係合孔54の深部まで挿入押圧す
る。この結果、揺動枠体9はボス部bを介してケーシン
グ4の支持壁5,5aに枢支されていても、ストッパーキャ
ップ43が係合孔54の深部まで挿入されているので、揺動
枠体9は揺動することなくケーシング4に保持させるこ
とができる。前記のように、シートペーパーfにテンシ
ョンをかけた場合、揺動枠体9が係止部材40によって揺
動不能に保持されているため、シートペーパーfの破断
時、このシートペーパーfには大きなテンションをかけ
ることが可能となり、これにより、シートペーパーfは
特殊な切断刃を用いることなく、大きなテンションが加
えられているミシン目30付近を破断突起14にて軽く押圧
することにより、前記ミシン目30を迅速容易に破断する
ことができる。この場合、保護カバー16はフック部材60
によりケーシング4に係止保持されているので、係止部
材40の押圧に支障をきたすことはない。 前記のようにして、シートペーパーfが破断される
と、制御装置からの指令に電動機25は停止し、シートペ
ーパーfは第6図で示すように、回動,可能プレート1
2,20に挟持されて便座3上に第1図で示すように、片寄
りを生じることなく敷くことができる。使用者は、この
状態でシートペーパーfを介して便座3に着座し、打抜
片31を便器2内に垂下させて用足しを行う。 用足しのあと、使用者が便座3から離れると、図示し
ない着座検出手段にて制御装置から電動機25に起動指令
が送出され、円板カム24を時計方向に回動し、可動プレ
ート20を第6図の状態から時計方向(原位置に戻る方
向)に回動させる。この際、回動プレート12は可動プレ
ート20による押圧が徐々に解かれるため、ばねcの力に
て原位置側に戻る。 なお、使用者が前記のように便座3から離れるとき
は、シートペーパーfはまだ回動・可動の両プレート1
2,20に挟持されているので、腎部にまつわりつくことは
ない。このあと、洗浄水を便器2内に流し、既に便器2
内に水没している打抜片31を介して便座3上のシートペ
ーパーfを便器2内部に引きずり込み、汚水とともに排
水する。可動プレート20が原位置に戻ると、ペーパー繰
出口17をシートペーパーf繰出前と同様に閉鎖して汚水
の浸入を防ぐ、次の使用者がシートペーパーfの繰出し
を行うときは、前記と同様の操作を行えばよい。 次に、シートペーパーロール11の交換や、紙詰りを排
除する場合について説明する。 前記のような作業を行う場合は、ケーシング4のフッ
ク部材60を第12図に2点鎖線で示すように、保護カバー
16の係合凹部63との係合を解き、保護カバー16を第10図
のようにケーシング4から取外すと、揺動枠体9に設け
た係止部材40は保護カバー16の押圧体16aによる押圧か
ら解放されて、ストッパーピン44が第10図のように、第
2の圧縮ばね52により上動し、鍔片49が係止座42に当接
すると、ストッパーピン44の突条48がストッパーキャッ
プ43の係止片47と当接してこれを上動させ、ストッパー
キャップ43の下端を係合孔54の浅部まで引上げる。この
ため、ストッパーキャップ43は第10図のように、係合孔
54の上端縁と当接する位置にあるので、この状態で、揺
動枠体9を第11図のように、シートペーパーfの繰出方
向に引張ると、ストッパーキャップ43は係合孔54の上端
縁に当接しているだけであるため、第1の圧縮ばね45の
力に抗して押し上げられて係合孔54から外れ、揺動枠体
9をそのボス部bを中心として時計方向に回動してケー
シング4から簡単に引出すことができる。即ち、揺動枠
体9を、第11図で示すように、便座3の手前側に引出し
て揺動枠体9側に設けた押圧ローラ19と、ケーシング4
側に設けた繰出ローラ15との間隔が少なくとも人の手が
入る程度の隙間を形成することができる第2の位置に移
動させる。このように、前記ケーシング4から便座3側
に揺動枠体9を引出したあと、ケーシング4内あるい
は、回動プレート12付近に絡み合っている紙詰りを排除
したり、交換したシートペーパーロール11の繰出部分を
押圧ローラ19に巻掛けて再度揺動枠体9を第10図のよう
に元の位置、即ち、ケーシング4内に戻すと、前記スト
ッパーキャップ43は、係合孔53に軽く(浅く)係合する
ように上動されている関係上、第1の圧縮ばね45の力に
より自動的に係合孔54に係合し、揺動枠体9を原位置
(第1の設定位置)に正しく保持させる。即ち、揺動枠
体9は第11図のように引上げ、このままの状態で手を離
すと、押圧ローラ19が揺動枠体9の後部側に取付けられ
ているので、前記揺動枠体9は押圧ローラ19の重量によ
り、自動的に後退し、ストッパーキャップ43が係合孔54
に係合して原位置に復帰し、かつ、押圧ローラ19にシー
トペーパーロール11から巻戻したシートペーパーfを巻
掛けることにより、このシートペーパーfを第4図のよ
うに、押圧ローラ19と繰出ローラ15との間で自動的に挟
持させることができる。このあと、保護カバー16をケー
シング4に被せ、フック部材60にて係止させると、第8
図のように、押圧体16aが係止部材40のストッパー座53
を押圧し、ストッパーキャップ43を係合孔54の深部まで
押圧挿入して、揺動枠体9が揺動するのを確実に防ぐも
のである。 〔発明の効果〕 本発明以上説明したように構成されているので、次に
示すような効果を有する。 (1) シートペーパーのミシン目を破断するとき、シ
ートペーパーロールを横架した揺動枠体が係止部材にて
ケーシングに揺動不能に係止されているので、前記シー
トペーパーに大きなテンションを確実にかけることが可
能となり、これにより、シートーペーパーを滑動させる
ことなく、迅速確実に破断することができる。 (2) 又、前記係止部材は保護カバーをケーシングか
ら外したとき、その係止が緩くなるように構成されてい
るので、シートペーパーロールの補給や紙詰りの排除
時、前記揺動枠体のケーシングとの係止を簡単に外すこ
とが可能となり、又、補給時の作業後は揺動枠体を元に
戻すことにより、係止部材が自動的にケーシングにロッ
クされて揺動枠体を原位置に係止保持させることができ
るので、従来のように、押圧ローラ(挟持部材の一方)
を取付ベースから一旦取外してシートペーパーをセット
したあと、再び押圧ローラを元の位置に戻すといった作
業が不要となるため、シートペーパーロールの補給やメ
ンテナンスが容易に行えることは勿論、揺動枠体の原位
置保持が自動的に行えることにより、保護カバーの被冠
により、揺動枠体を係止部材によってケーシングに、容
易にかつ確実に係止させることができる。しかも、保護
カバーの被冠により、ケーシングに設けたフック部材が
保護カバーに自動的に係止されるため、機器の運転中に
揺動枠体の係止が外れて、シートペーパーの破断ができ
なくなることは全くない。その上、揺動枠体(移動手
段)によって押圧ローラとシートペーパーの移動方向が
一致させてあるので、揺動枠体を移動する際、これに追
従して移動する押圧ローラによってシートペーパーが迫
害されることがないため、シートペーパーは自由に揺動
し、前記押圧ローラの移動に伴って無理な力か加えられ
てしわが生じたり、破断するという問題を確実に防ぐこ
とができる。 (3) 更に、係止部材は揺動枠体とケーシングとの間
の狭隘な空間を有効利用して設置することができ、しか
も、係止部材自体はストッパーピンやばね部材を組合せ
ることにより簡素に構成することができるので、組立作
業が容易となり、かつ、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の便座の薄葉体挟持装置を洋式便器に設
置した状態を示す斜視図、第2図は同上の側面図、第3
図は便座の薄葉体挟持装置の縦断面図、第4図ないし第
6図は薄葉体の繰出し及び切断状況を示す動作説明図、
第7図は便座の薄葉体挟持装置の要部縦断背面図、第8
図は第7図のA−A線における断面図、第9図は支持板
に取付けられる係止部材の分解斜視図、第10図は移動手
段の要部を示す縦断面図、第11図は移動手段の引出状態
を示す縦断面図、第12図は保護カバーとケーシングとを
係止するフック部材の縦断面図、第13図は薄葉体の斜視
図である。 3……便座、4……ケーシング、9……移動手段、16…
…保護カバー 40……係止部材、60……フック部材
フロントページの続き (72)発明者 法月 仙一郎 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)発明者 浅井 宏忠 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 審査官 三輪 学

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対して配設された二つの挟持部材の相対
    位置を第1の設定位置に位置決めし、前記第1の設定位
    置に位置決めされた二つの挟持部材により、便器の便座
    上に薄葉体を繰出す挟持繰出手段と、前記二つの挟持部
    材のうち一方の挟持部材を、他方の挟持部材に対して前
    記第1の設定位置から少なくとも人の手が入る程度の隙
    間を形成する第2の位置に移動する移動手段と、前記移
    動手段の操作に拘わらず前記挟持部材を前記第1の設定
    位置に係止する係止部材を備えたことを特徴とする便座
    の薄葉体挟持装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の便座の薄葉体挟持装置にお
    いて、前記係止部材を前記第1の設定位置に維持し続け
    る維持部材を備えたことを特徴とする便座の薄葉体挟持
    装置。
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