JP2685782B2 - シートペーパー及びその繰出装置 - Google Patents

シートペーパー及びその繰出装置

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JP2685782B2
JP2685782B2 JP63042940A JP4294088A JP2685782B2 JP 2685782 B2 JP2685782 B2 JP 2685782B2 JP 63042940 A JP63042940 A JP 63042940A JP 4294088 A JP4294088 A JP 4294088A JP 2685782 B2 JP2685782 B2 JP 2685782B2
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paper
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、シートペーパー及びその繰出装置に関す
る。
(ロ)従来の技術 従来、衛生面を考慮して便座上にシートペーパーをセ
ットする装置として、実開昭60-155399号公報に記載さ
れている便座用カバー供給装置がある。
そして、同装置は、便座の上面を覆うことができる大
きさ、形状に整形され、かつ、それがシート状に連続し
たシートペーパーを巻取り、或いは折り畳んで収容する
とともに、同シートペーパー用紙を連続的に繰出すよう
にしたシートペーパーロールホルダーと、同シートペー
パーロールホルダーのシートペーパー繰出側にあって、
前記シートペーパーの所定長さ分を上記便座の上面近く
において、前方へ送り出すための送りローラを具備する
とともに、送り出された所定長さのシートペーパーの後
端を切断する切断刃を具備した前記シートペーパーの送
り出し切断部とからなる構成に特徴を有するものであ
る。
そして、かかる従来の装置において、シートペーパー
の繰出動作と切断動作は、操作ボタンを押して、繰出ロ
ーラーを回転させる、又は、切断カッターを昇降させる
ことによって行っている。
また、用便に際しては、既に後端を切断されているシ
ートペーパー上に着座して行う。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる便座においては、繰出用操作ボタンを
作動して、シートペーパーロールを繰出し、シートペー
パーを使い切っても、何らそのことを知らせる装置が設
けられておらず、メンテナンス上、不便を感じていた。
本発明は、上記問題点を解決することができるシート
ペーパー及びその繰出装置を提供することを目的とす
る。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、人体が便器上に配設された便座の上に直接
接触することなく、座して便器を使用可能とするため
に、前記便座の上を覆うように一枚づつ繰り出される複
数のシートペーパーであって、繰出方向に沿って、繰り
出される最後のシートペーパーに性状の違うマーク部を
設けると共に上記マーク部の性状の相違は、マーク部の
配置としたことを特徴とするシートペーパーに係るもの
である。
また、本発明は、繰出方向に沿って、繰り出される最
後のシートペーパーに性状の違うマーク部を有する複数
枚のシートペーパーを収容する収容部から便座上へ一枚
づつシートペーパーを繰出す繰出手段と、上記マーク部
を検出する検出手段と、同検出手段の検出結果に応じて
シートペーパーの残量を判断する判断手段とを備えるこ
とを特徴とするシートペーパー繰出装置に係るものであ
る。
また、本発明は以下の構成にも特徴を有する。
(イ)前記マーク部の性状の相違は、マーク部の配置で
あり、上記検出手段は、マーク部の配置を検出する配置
検出手段である。
(ロ)前記配置検出手段は、シートペーパーの繰出しを
開始してから上記マーク部を検出するまでの時間経過を
測定する計時手段を有し、経過時間によってマーク部の
配置を検出する。
(ハ)前記判断手段により、最後のシートペーパーと判
断したときに、外部に報知する報知手段を具備する。
(ニ)前記判断手段により、最後のシートペーパーと判
断したときに、上記繰出手段の作動を停止する作動停止
手段を具備する。
(ホ)作用及び効果 上記した構成により、本発明は、以下の作用及び効果
を奏する。
複数のシートペーパーは、繰出方向に沿って、繰り出
される最後のシートペーパーに性状の違うマーク部を有
するので、繰り出されるシートペーパーのマーク部によ
り迅速に、しかも、確実にシートペーパーの残量を判断
できる。
上記マーク部の性状の相違は、マーク部の配置として
いるので、シートペーパーは物理的、化学的な性質は同
一でよく、シートペーパーの製造が簡単で、かつ、安価
となる。
繰出装置は、便座上へ一枚づつシートペーパーを繰出
す繰出手段と、上記マーク部を検出する検出手段と、同
検出手段の検出結果に応じてシートペーパーの残量を判
断する判断手段とを備えることにより、自動的にシート
ペーパーの残量を判断できる。
上記検出手段は、マーク部の配置を検出する配置検出
手段としているので、物理的、あるいは、化学的な性状
の違いを検出する機構を必要とせず、簡単な構成とする
ことができる。
前記配置検出手段は、シートペーパーの繰出しを開始
してから上記マーク部を検出するまでの時間経過を測定
する計時手段を有し、経過時間によってマーク部の配置
を検出するようにしており、経過時間を測定するだけで
あれば、マイコン等の制御部に本来備わるクロックを利
用できるのでさらに簡単な構成とすることができる。
前記判断手段により、最後のシートペーパーと判断し
たときに、外部に報知する報知手段を具備する構成とし
たので、紙切れ状態をすぐに知ることができ、シートペ
ーパーロール交換等の適切な処理を迅速に行え、使い勝
手が向上する。
前記判断により、最後のシートペーパーと判断したと
きに、上記繰出手段の作動を停止する作動停止手段を具
備する構成としたので、繰出装置の空運転等に起因する
故障等を防止することができる。
ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を詳説
する。
第1図に本発明に係るシートペーパーPの繰出装置と
してのシートペーパー自動供給便座Aを具備したトイレ
97置Bの全体構成を示しており、図示するように、シー
トペーパー自動供給便座Aは、トイレ装置Bを構成する
水洗便器10上に載置されている。
第1図から第5図を参照して、上記シートペーパー自
動供給便座Aの構成について詳説する。
第1図〜第3図に示すように、シートペーパー自動供
給便座Aは、95洗便器10上に開閉自在に載置される便座
本体11と、水洗便器10の後部上に固定状態に載置し、前
部に、便座本体11の後部を枢軸13によって上下方向に回
動自在に枢支連結する機能部14とから形成される。
第3図〜第5図に示すように、機能部14は、水洗便器
10の後部に取付けた機能部ケーシング15と、同機能部ケ
ーシング15内に配設した繰出手段としてのシートペーパ
ー繰出機構部C,シートペーパー切断機構部D,シートペー
パーロール収納部E,制御部F及び操作部Gとから形成さ
れている。
まず、機能部ケーシング15の構成について説明する
と、16は、平面視において左右方向に伸延する矩形取付
板17と、その周縁に立設した左右側壁18,19及び前後壁2
0,21と、同矩形取付板17の上方に配設した前低後高の傾
斜天井壁22とからなる箱型形状のケーシング本体であ
る。
そして、同ケーシング本体16の傾斜天井壁22は、その
上面上に後述するシートペーパー送出路8を形成すると
ともに、その前部に後述する可動プレート50を挿入する
ための矩形のプレート挿入空間22aを形成している。
さらに、同ケーシング本体16の両側には、ケーシング
本体16の上方にシートペーパーロール収納空間を形成す
るべく、ケーシング本体16より縦長のシートペーパーロ
ール取付壁23,24を突設しており、同取付壁23,24の下部
はケーシング本体16の左右側壁18,19上に一体的に連設
されている。
また、シートペーパーロール取付壁23,24の外側に
は、第5図に示すように、間隔を開けて外壁23a,24aが
立設されており、上記取付壁23,24と外壁23a,24a間に形
成される隔室23b,24b内部には、後述するシートペーパ
ー繰出用及び切断用の回動モータ40,75や制御部Fが収
納されることになる。
さらに、シートペーパーロール取付壁23,24と外壁23
a,24aは、第3図及び第4図に示すように、その前部を
ケーシング本体16の前壁より前方に突出して延出部25,2
6を形成しており、両延出部25,26に枢軸13によって、便
座本体11の基端側が枢支されている。
次に、前記機能部ケーシング15内に収納されるシート
ペーパー繰出機構部C及びシートペーパー切断機構部D
の構成について説明する。
まず、シートペーパー繰出機構部Cについて説明する
と、第3図〜第5図に示すように、ケーシング本体16の
左右側壁18,19の後方上部間にはシートペーパー繰出軸3
0が回転自在に横架されており、同繰出軸30には、略同
長さだが直径を異にする繰出ローラー31が一体的に固着
されている。
そして、同繰出ローラー31は、第4図に示すように、
その上方に配設した押さえローラー32と協働して、シー
トペーパーPの引き出し端を押圧・挟持して、後述する
シートペーパーロール収納部EからシートペーパーPを
便座本体11上に繰り出し、供給することができる。
また、第4図及び第5図において、33は、左右揺動ア
ーム34,35と両アーム34,35の下端同志を連結する連結板
36とからなる正面視でU字形状をなす吊支機枠であり、
同吊支機枠33の左右揺動アーム34,35の上端は、筒状ボ
ス部37,38を介してシートペーパーロール取付壁23,24に
揺動自在に取付けられている。
そして、上記した押さえローラー32は、吊支機枠33の
左右揺動アーム34,35の下端後部間に形成したローラー
取付空間内に取付けられている。
なお、第4図に示すように、吊支機枠33の左右揺動ア
ーム34,35を枢支する筒状ボス部37,38と押さえローラー
32を結ぶ線L1は筒状ボス部37,38から下方に延ばした垂
線L2に対して傾斜しているので、押さえローラー32は、
通常の当接状態においては、繰出ローラー31に圧接され
ることになり、シートペーパーPを、繰出に適当な圧力
によって挟持することができる。
また、第5図及び第6図において、40は隔室23b内に
配設した回動モータであり、同回動モータ40は、その出
力軸を減速装置41を介して、シートペーパー繰出軸30の
左端に連結している。
そして、シートペーパー繰出軸30の左端と、押さえロ
ーラー32のローラー取付軸32aの左端には、それぞれ伝
動ギヤ42,43が固着されており、両伝動ギヤ42,43は相互
に噛合可能となっている。
従って、回動モータ40によって、シートペーパー繰出
軸30が回転されると、繰出ローラー31とともに同伝動ギ
ヤ42,43を介して押さえローラー32も一体的に回転され
ることになり、シートペーパーPを、後述するシートペ
ーパーロール収納部E内のシートペーパーロールRから
繰り出し、その後、ケーシング本体16の傾斜天井壁22と
吊支機枠33の下面間に形成したシートペーパー送出路8
を通して、便座本体11上に送出することができる。
また、後述するように、シートペーパーPを繰出ロー
ラー31と押さえローラー32との間でクランプすることに
なるが、この場合、両ローラー31,32は伝動ギヤ42,43で
係合されているので、回動モータ40が停止状態である限
り、繰出ローラー31のみならず、押さえローラー32の回
転も確実に阻止することができ、押さえローラー32のス
リップ等によるクランプ力の緩みを確実に防止すること
ができる。
次に、シートペーパー切断機構部Dの構成について説
明する。
かかるシートペーパー切断機構部Dは、本実施例で
は、第4図及び第5図に示すように、ケーシング本体16
の傾斜天井壁22の前部に設けたプレート挿入空間22a内
に揺動自在に配設した可動プレート50と、同可動プレー
ト50の上方に配設され、かつ吊支機枠33の揺動アーム3
4,35の下端前部間に揺動自在に架設した揺動プレート51
とから構成されている。まず、可動プレート50の構成に
ついて説明すると、第4図及び第5図に示すように、可
動プレート50は、左右方向に伸延する長尺かつ幅広の矩
形平板から形成されており、その両端に枢軸52,53を突
設しており、同枢軸52,53を、それぞれケーシング本体1
6の左右側壁18,19に回動自在に枢支している。
また、54,55は、後述するガイドローラー70を円板カ
ム71に常時当接させるため、枢軸52,53に装着した付勢
用スプリングである。
また、56は弾性素材からなるシートペーパー押圧片で
あり、可動プレート50の上面50aの後部に設け、後述す
る揺動プレート51のシートペーパー押圧片64と協働し
て、シートペーパーPをクランプするものである。
そして、シートペーパーPを便座本体11上に繰り出す
際には、第4図に示すように、可動プレート50の上面50
aを傾斜天井壁22の上面と略平行にして、その上方にシ
ートペーパー送出路8を形成することができる。
また、後述するように、シートペーパーPを切断する
際には、可動プレート50を枢軸52,53周りに回転して、
第7図〜第9図に示す回転位置をとらせることができ
る。さらに、便座不使用時には、可動プレート50に、第
10図に示す回転位置をとらせることができる。
次に上記可動プレート50と協働して、シートペーパー
Pを切断する揺動プレート51の構成について説明する。
第4図に示すように、揺動プレート51は、側面視にお
いて、肉厚のシートペーパー押圧部60と薄肉のシートペ
ーパー切断部61とから形成され、下方に向けて開口する
コ字状断面を有している。
かかる揺動プレート51はそのシートペーパー押圧部60
の上部両端に枢軸62,63を突設しており、両枢軸62,63
を、吊支機枠33の左右揺動アーム34,35の前方下端に回
動自在に枢支している。
さらに、揺動プレート51は、そのシートペーパー押圧
部60の下端に弾性素材からなるシートペーパー押圧片64
を取付けており、同押圧片64と可動プレート50のシート
ペーパー押圧片56によって、シートペーパーPをスリッ
プを生じることなくクランプすることができる。
また、枢軸62,63にはそれぞれ復帰用スプリング65,66
が装着されており、同スプリング65,66は、揺動プレー
ト51を、第4図において常時反時計方向に回転付勢して
おり、シートペーパーロール取付壁23,24の内面に突設
したストッパー67,68と協働して、第4図に示す待機位
置、即ち、シートペーパー切断部61がシートペーパー送
出路8から後退した位置になるように、揺動プレート51
を保持することができる。
次に、上記可動プレート50と揺動プレート51とからな
るシートペーパー切断機構部Dの駆動機構としては、各
種形態のものが考えられるが、本実施例では、第4図〜
第6図に示すように構成している。
即ち、可動プレート50は、その下部であって枢軸52,5
3から後方に偏心した位置にガイドローラー70を取付け
ている。そして、同ガイドローラー70の下方には、同ガ
イドローラー70と回転自在に当接し、回転によって同ガ
イドローラー70を上下動させる円板カム71を配設してお
り、同円板カム71を固着する回転軸72は、その両端側を
ケーシング本体16の矩形取付板17上に立設した一対の軸
受台73に回転自在に支持されている。また、回転軸72の
一側伸延部は、左側壁18を貫通して、シートペーパーロ
ール取付壁23と外壁23a間に形成した隔室23b内に伸延し
ており、同伸延部は、減速装置74を介して、回動モータ
75に連続連結している。
かかる構成によって、回動モータ75を駆動すると、回
転軸72が回転し、同回転軸72と一体をなす円板カム71も
回転軸72の軸線を回転中心として回転することになる。
しかして、円板カム71の中心は回転軸72の軸線から偏心
しているので、円板カム71の周面は異形形状円のカム軌
跡を描き、同周面と当接する周面を有するガイドローラ
ー70は上下動し、この上下動によって、可動プレート50
を枢軸52,53を中心として揺動させることができ、また
同可動プレート50の揺動に連動して、揺動プレート51も
揺動して、シートペーパーPを、以下に説明する要領で
効果的に切断することができる。
まず、第4図においてシートペーパーPは、前述した
シートペーパー繰出機構部Cによって駆動される繰出ロ
ーラー31と押さえローラー32の回転によって、シートペ
ーパー送出路8を通して便座本体11上に繰り出される。
なお、その際、シートペーパーPに設けた切断用ミシン
目90(第3図参照)が揺動プレート51のシートペーパー
切断部61の切断刃61aの略直下に位置するように繰り出
されることになる。
ついで、回動モータ75を駆動して円板カム71を時計方
向に回転すると、ガイドローラー70を介して可動プレー
ト50が枢軸52,53を中心として、反時計方向に回転し、
第7図に示すように、そのシートペーパー押圧片56が揺
動プレート51のシートペーパー押圧片64とともにシート
ペーパーPをクランプする。そして、同クランプ部分
と、繰出ローラー31及び押さえローラー32が当接するク
ランプ部分との間に位置するシートペーパーPの部分を
可動プレート50の後端で上方に押圧屈曲させ、シートペ
ーパーPにテンションを加える。
なお、上述したように、繰出ローラー31と押さえロー
ラー32とは伝動ギヤ42,43によって係合され、かつ可動
プレート50と揺動プレート51とは、シートペーパー押圧
片56,64を介してシートペーパーPをクランプするの
で、クランプ部分におけるスリップを確実に防止するこ
とができる。
その後、さらに円板カム71を時計方向に回動すれば、
可動プレート50は第8図に示すようにさらに反時計方向
に回転する一方で、可動プレート50は揺動プレート51を
時計方向に回転させることになる。従って、揺動プレー
ト51のシートペーパー切断部の先端に設けた切断刃61a
がシートペーパーPを下方に押圧しながらテンションを
さらに加えることになる。
さらに、第9図に示すように円板カム71を時計方向に
回動すれば、可動プレート50はさらに反時計方向に回転
するとともに、揺動プレート51は時計方向に回転し、同
回転によって、揺動プレート51のシートペーパー切断部
61の切断刃61aがさらにシートペーパーPを下方に押圧
してテンションを加え、その結果、シートペーパーP
は、ミシン目90から切断されることになる。そして、切
断後のシートペーパーPは押圧片56、64によってクラン
プされた状態を継続する。
そして、利用者が着座して用足し後、便座本体11から
離れると、後述する着座捻出手段96によりその離れ動作
を捻出して、その捻出信号が制御部Fに送られると、さ
らに円板カム71が時計方向に回転し、可動プレート50
は、今度は時計方向に回転し、第10図に示す位置をとっ
て、汚水侵入防止バリアとして作動し、飛散水のシート
ペーパー送出路8への流入を効果的に防止することがで
きる。
なお、シートペーパーPの切断は、シートペーパーP
にテンションと押圧力を加えて切断するようにしている
ため、揺動プレート51のシートペーパー切断部61又はそ
の切断刃61aは鋭利な金属等によって形成する必要はな
く、丸みを帯びたセラミックスや耐腐食性及び耐摩耗性
の合成樹脂等によって形成することもできる。
従って、長期間の使用に際しても、腐食や摩耗による
揺動プレート51の頻繁な交換を防止することができ、メ
ンテナンスを向上できる。
同様に、可動プレート51も耐腐食性及び耐摩耗性をの
合成樹脂や、セラミックス等によって形成することがで
きる。
また、第5図に示すように切断刃61aを山形形状にす
れば、切断性能を向上することができる。
次に、シートペーパー繰出機構部Cやシートペーパー
切断機構部Dを含むケーシング本体16上の配設したシー
トペーパーロール収納部Eの構成について説明する。
第4図及び第5図において、80,81は内部にスプリン
グ82を具備する吊支機枠33のボス部37,38に嵌入した支
持棒であり、同支持棒80,81によってシートペーパーロ
ールRを外周面に装着した中空のロール芯83の両端が着
脱自在に挿入架設される。
また、84は上記シートペーパーロールRを囲繞する状
態でケーシング本体16上に配設したシートペーパーロー
ル保護カバーであり、その前部下端はシートペーパー送
出口85において、吊支機枠33の揺動アーム34,35の下端
前部間に架設したカバー受け止め板86上に着脱自在に係
合支持されており、後部下端はケーシング本体16の後壁
21の上部に延設した延長後壁87の上端に係合支持されて
いる。
また、上記シートペーパーロール保護カバー84の両側
端は、第5図及び第11図に示すように、シートペーパー
ロール取付壁23の内側端縁に沿って凹設した嵌合溝88,8
9と係合している。
かかる構成によって、シートペーパーPの巻戻し時、
或いは可動プレート50が揺動プレート51と接触した際に
生ずる振動等によって吊支機枠33が揺動するのを防止す
ることができる。
また、万一シートペーパー送出路8等にシートペーパ
ーPが詰まったり絡んだりしてトラブルが生じた場合
は、第11図に示すようにシートペーパーロール保護カバ
ー84を取り外した後、吊支機枠33を前方に揺動させるこ
とによって、容易に絡んだシートペーパーPを取出すこ
とができる。
次に、本実施例において用いるシートペーパーPにつ
いて説明すると、第4図及び第5図に示すように、シー
トペーパーPはシートペーパーロールRの一部を形成す
るものであり、切断して使用するものである。
シートペーパーPをシートペーパーロールRから形成
するようにしたのは、多人数分のシートペーパーPをコ
ンパクトに便座本体11の後方に設けた機能部14内に収納
するためであることと、便座本体11の上面に自動的にか
つ正確に繰り出すことができるようにするためである。
また、第3図及び第12図に示すように、シートペーパ
ーPは長手方向又は繰出方向に一定間隔開けて幅方向に
直線状の切断用ミシン目90を設けており、同ミシン目90
にそってシートペーパーPは切断されることになる。
また、シートペーパーPは、切断用ミシン目90,90と
の間の中央部に便座本体11の内側形状に適合した形状の
切り抜き用ミシン目91を設けており、同切り抜き用ミシ
ン目91に沿ってシートペーパーPを切り抜くことによっ
て水洗便器10の内部と連通する開口を設けることができ
る。
但し、切り抜き用ミシン目91は完全な環状となってお
らず、その後部両端間に、無ミシン目部92を形成してい
るので、切り抜き用ミシン目91を切り取ると、切り取っ
た中央部分は、水洗便器10内に垂れ、その下端は溜まり
水につかることになる。
また、シートペーパーPを完全に穴あきのものとせず
無ミシン目部92と切り抜き用ミシン目91を設けたのは、
穴あきとした場合は、腰がなくなり、シートペーパーP
を便座本体11上に供給する際に、折れ曲がったり、シー
トペーパーロールRを形成することがほとんど不可能だ
からである。つまり、切り抜き用ミシン目91と無ミシン
目部92を設けたシートペーパーPは、十分な腰の強さを
有し、自動供給・ロール加工の双方が容易に可能とな
る。
また、シートペーパーPの切り抜き用ミシン目91は、
繰出時にシートペーパーPが繰出ローラー31や押さえロ
ーラー32に巻き込み紙詰まりすることを可及的に防止す
ることができる。
また、シートペーパーPの切り抜き用ミシン目91は、
便座本体11の内側形状に適合した形状の中で全体にミシ
ン目とすることも可能であり、また、所々にミシン目を
設け、他は切目とすることも可能である。
さらに、第3図及び第12図に示すように、シートペー
パーPは、繰り出される最後のシートペーパーに性状の
違うマーク部として位置検出用透孔93を設けている。同
透孔93は、シートペーパーPの長手方向に、一定間隔毎
に、無ミシン目部92と切り抜き用ミシン目91の先端部と
の間に設けており、一方、同位置検出用透孔93と対応す
るケーシング本体16の傾斜天井壁22の前部には、発光素
子と受光素子とからなる検出手段としての位置検出用セ
ンサ94を設けている。
そして、かかる位置検出用センサ94は、シートペーパ
ーPがシートペーパーロールRから所定長さ繰り出され
てきた時に、透孔93を検出して、シートペーパー繰出機
構部Cの作動を停止し、正確にシートペーパーPを便座
本体11上に供給・位置決めすることができる。
さらに、位置検出用透孔93の配置を異ならせて、最後
のシートペーパーPを検知できるようにしている。即
ち、本実施例において、第13図に示すように、シートペ
ーパーロールRの終端部を形成するシートペーパーPに
設けた位置検出用透孔93と、その前部をなす透孔93との
間の間隔D1は、その他の部分の通常の間隔D2より短くし
ている。
従って、位置検出用センサ94は、シートペーパーロー
ルRの終端部を形成するシートペーパーPに関しては、
設定時間より早く位置検出用透孔93を検出することにな
り、後述するタイマーT1の出力により、報知手段として
の紙補給ランプ105等を点灯して、紙切れ状態を迅速に
知らせることができる。
なお、かかる透孔93に代えて、シートペーパーPに所
望の着色マークを施してもよく、さらに、透孔93等の取
付位置は、シートペーパーPの中央部のみならず、任意
の個所とすることができる。
また、第1図において、96はケーシング本体16の一側
延出部25の内面に設けた反射式赤外線センサ等からなる
着座検出手段であり、使用者が便座本体11上に着座した
後、一定時間(例えば5秒間)経過して、使用者が便座
本体11から離れた時に検出信号を発生し、制御部Fを作
動させ、シートペーパーPのクランプを解除するととも
に、汚水のシートーペーパー送出路8への侵入を遮断す
るように、可動プレート50及び揺動プレート51を第9図
に示す姿勢から第10図に示す姿勢に位置移動させること
ができる。
なお、かかる着座検出手段96は、使用条件・使用環境
によって、シートペーパー自動供給便座Aに一体として
組み込んだり、分離させて別体とすることも可能であ
る。
更に、着座検出手段96は、上記した赤外線センサ等の
他にも、マイクロスイッチやリミットスイッチ等を用い
たり、着座時の荷重をロードセル等で検出して制御部F
を作動させることも可能である。
また、第1図において、97は便座本体11が着座不可能
な状態にある時(便座本体11が自立時)に便座本体11か
ら検出が外れることにより、制御部Fを介して、回動モ
ータ40への通電を遮断してシートペーパーPの供給を停
止させるための異常繰出防止センサであり、便座本体11
が着座可能な状態にあるときのみ便座本体11を検出して
動作可能な状態とするものである。
なお、異常繰出防止センサ97は通常のセンサに代え
て、マイクロスイッチやリミットスイッチ等を用いるこ
ともできる。
ついで、上記シートペーパー繰出機構部C及びシート
ペーパー切断機構部D、各種センサや検出手段の作動を
制御する制御部Fの構成について説明する。
第5図に示すように、ケーシング本体16の一側に形成
した隔室23b内には、制御部取付板100が立設されてお
り、同制御部取付板100には、上記した回動モータ40,75
の作動等を制御する制御パネル101が取付けられてお
り、制御部Fを形成している。なお、制御パネル101
は、トランス102も一体的に取付けている。
ついで、操作部Gについて説明すると、第1図及び第
3図から最も明らかなように、操作部Gは、ケーシング
本体16の一側延出部25の上面に、シートペーパー繰出用
押しボタン103,発光ダイオード等からなる電源ランプ10
4や、紙詰まり・紙補給等の異常が発生した場合の警告
機能を有する紙補給ランプ105,紙トラブルランプ106等
を取付けることによって構成されている。
なお、紙補給ランプ105等に代えて、警報ブザーBu等
も取りつけることもできる。
また、第14図に、シートペーパー自動供給便座Aの動
作を制御する制御装置の構成を示す。制御装置としての
制御部Fは、シートペーパーPの残量がないことを判断
する判断手段や、その判断に基づいて回動モータ40の駆
動を停止させる作動停止手段としての機能も有するもの
である。
第14図に示すように、制御部Fは、マイクロプロセッ
サMPUと、入出力インターフェース110、111と、以下に
説明するシートペーパー繰出・切断順序プログラムを記
憶したメモリMとから構成されている。
そして、入力インターフェース110は、シートペーパ
ー繰出用押しボタン103・位置検出用センサ手段94・着
座検出手段96等とマイクロプロセッサMPUとの間に介設
されており、出力インターフェース111はマイクロプロ
セッサMPUとシートペーパー繰出機構部C・シートペー
パー切断機構部D等との間に介設されている。
また、上記制御部Fは計時手段としてのタイマーT1を
具備しており、上述したように、シートペーパーロール
Rの終端部における位置検出用透孔93,93間の間隔D1を
その他の部分における間隔D2より短くしたことに起因し
て、シートペーパー繰出用モータ40による繰出動作開始
と同時に作動する位置検出用センサ94が設定時間よりも
早い時期にシートペーパーPの透孔93を検出した場合
に、出力を制御部Fに送り、異常信号発生装置Jを介し
て警報ブザーBuや紙補給ランプ105を作動させることが
できる。
従って、利用者等はシートペーパーPが使いきられて
紙切れ状態であることを容易に発見でき、その後、迅速
に適切な対処措置、具体的には、シートペーパーロール
Rを交換することができる。
また、図示の実施例におけるその他の構成について説
明すると、第5図において、120及び121は、それぞれ外
壁23aと側壁18に設けた透孔であり、空気を流入して、
回動モータ40,75の冷却を図ることができるものであ
る。
以下、上記構成を有するシートペーパー自動供給便座
Aの作動について、第15図(A)及び15図(B)に示す
フローチャートを参照して説明する。
非通電状態において、ケーシング本体16内の可動プレ
ート50は、第10図に示すように、その一方端で、シート
ペーパー送出口85を閉鎖し、汚水等がシートペーパー送
出口85からシートペーパー送出路8に侵入するのを阻止
している。
この状態で、今、水洗便器10を使用する場合、第5図
に示すようにケーシング本体16の裏面等に設けた電源ス
イッチSを投入すると(150)、電源ランブ104が点灯す
る(151)。
ついで、シートペーパー繰出用押しボタン103を押す
と(152)、制御部Fからの駆動信号により、シートペ
ーパー切断機構部Dの回動モータ75とシートペーパー繰
出機構部Cの回動モータ40が順次作動する。そして、回
動モータ75の駆動による円板カム71の時計方向の回転に
よって可動プレート50は反時計方向に回動して、第10図
に示す姿勢から第4図に示す姿勢をとることになる。即
ち、可動プレート50上に、シートペーパー送出口85と連
通するシートペーパー送出路8が形成されることになる
(157)。
その後、回動モータ40が駆動し、シートペーパーPを
シートペーパーロールRから繰り出すことになる(15
8)。
しかし、シートペーパーロール保護カバー84がケーシ
ング本体16上に装着されていない場合、カバー安全スイ
ッチ(図示しない)がOFF状態になっているので、シー
トペーパー繰出用押しボタン103を押しても(152)、制
御部Fの制御によって、制御部Fから駆動信号は、回動
モータ40に送られないことになり(153)、操作の安全
性を確保することができる。
また、使用者が、便座本体11上に、シートペーパーP
が繰り出されていない状態で着座している場合も、シー
トペーパーPを便座本体11上に繰り出すことは好ましく
ないので、着座検出手段96を作動して、制御部Fに、駆
動信号を回動モータ40に送らないようにしている(15
4)。
また、便座本体11が立っている場合にシートペーパー
Pを便座本体11に繰り出すことは好ましくないので、異
常繰出防止センサ97に便座本体11が起立状態のあること
を検出させ、制御部Fに、駆動信号を回動モータ40に送
らないようにしている(155)。
さらに、ケーシング本体16内に配置した紙検知を兼ね
た位置検出用センサ94によってケーシング本体16内のシ
ートペーパー送出路8にシートペーパーPがあることを
検出した場合も、シートペーパーPの繰出しは機能部ケ
ーシング15内にシートペーパーPを絡ませることになる
ので、同検出出力によって、制御部Fに、駆動信号を回
動モータ40に送らないようにしている(156)。
そして、上記異常状態がない場合は、前述したよう
に、制御部Fから駆動信号が回動モータ40に送られ、回
動モータ40を駆動し(158)、シートペーパーPがシー
トペーパーロールRから繰り出されることになる。
また、回動モータ40の駆動開始とともにタイマーT2
(第13図)が作動する(159)。そして、シートペーパ
ーPが便座本体11上に繰り出され、その後、位置検出用
センサ94が、正常に、即ち、設定時間t1内にシートペー
パーPを検出するとともに、設定繰出時間t2内にシート
ペーパーPに設けた透孔93を検出すると(159cY)、設
定長さシートペーパーPを便座本体11上に繰り出した状
態で、回動モータ40は停止する(160)。なお、この時
点では、シートペーパーPの後端に位置する切断用ミシ
ン目90は、揺動プレート51のシートペーパー切断刃61a
の略直下に位置することなる。
しかし、上記位置検出用センサ94の検出に異常がある
場合、即ち、設定繰出時間t1内に位置検出用センサ94が
シートペーパーPを検出しない場合(159aN)は、シー
トペーパー繰出用自動モータ40をオフにするとともに、
紙トラブルランプ106を点灯する(161)。
また、シートペーパーPを設定時間t1内に検出して
も、次のタイマー設定時間t2(回動モータ40の駆動開始
からカウントする)より早く位置検出用センサ94が透孔
93を検出した場合、(159bY)は、回動モーター40を同
様にオフするとともに、紙補給ランプ105を点灯する(1
62)。したがって、空運転による故障等の防止が可能と
なっている。
さらに、タイマー設定時間t2内に透孔93を検出しない
場合(159cN))は、回動モータ40をオフにするととも
に、紙トラブルランプ106を点灯する(163)。
ついで回動モータ75が制御部Fからの駆動信号によっ
て再起動し、第7図及び第8図に示すように、シートペ
ーパーPを、シートペーパー押圧片56,64間でクランプ
するとともに繰出ローラー31と押さえローラー32間でも
クランプし、その後、制御部Fからの連続した駆動信号
により回動モータ75が駆動を継続すると、両クランプ部
分間に位置するシートペーパーPの部分には繰出方向の
テンションが加えられることになる(164)。
さらに制御部Fからの駆動信号により回動モータ75が
駆動すると、第9図に示すように揺動プレート51のシー
トペーパー切断部61のシートペーパー切断刃61aが、シ
ートペーパーPを、切断用ミシン目90に沿って押圧し、
その押圧力と繰出方向のテンションによってシートペー
パーPは、確実に破断、即ち切断されることになる(16
5)。
しかして、切断されたシートペーパーPの後端はシー
トペーパー押圧片56,64によって確実にクランプされた
状態にある(165)。
その後、利用者が便座本体11上に着座すると(16
9)、着座検出手段96が着座したことを検出し(170)、
その検出出力により制御部Fは、その後シートペーパー
繰出用押しボタン103を押しても、着座検出手段96が検
出している限りは、回動モータ40へ駆動信号を送らない
ように制御を行う(171)。
従って、利用者が、着座状態で、誤って、又は悪戯で
シートペーパー繰出用押しボタン103を押しても、シー
トペーパーPが繰り出されないので、ケーシング本体16
内におけるシートペーパーPの絡みつき等の事故を確実
に防止することができる。
そして、用便後、利用者が便座本体11から離れると
(172)、着座検出手段96がOFFになり(173)、同OFF信
号に基づき、制御部Fが、回動モータ75に再度駆動信号
を送り、同回動モータ75を回転する。これによって、可
動プレート50及び揺動プレート51は、第10図に示す状態
を取ることになる。
即ち、シートペーパーPのクランプは解除される一方
で、可動プレート50はシートペーパー送出口85を通して
の汚水のシートペーパー送出路8への侵入を確実に防止
することができる姿勢をケーシング本体16内で取ること
ができる(174)(175)。
その後、洗浄装置を駆動して水洗便器10内を洗浄し、
洗浄水の水勢によって、洗浄水、汚物とともに、シート
ペーパーPの切り離し部分を巻き込み、流出することが
できる。
なお、上記ステップにおいて、可動プレート50と揺動
プレート51との協働によってシートペーパーPが切断・
保持された(165)後であって、着座(169)前に、誰か
が強制的にシートペーパーPを引張り出した場合(16
6)、或いは便座本体11上に繰り出されたシートペーパ
ーPが濡れており、それを排除するためにシートペーパ
ー繰出用押しボタン103が所定時間(約5秒間)押しつ
づけられた場合(167)、さらに、何らかの理由によっ
て利用者が所定時間内に便座本体11上に着座しない場合
(168)は、それぞれのリセット手段(図示しない)に
よって、着座検出手段96と無関係に、シートペーパーP
を未使用として廃棄するべく、制御部Fに駆動信号を回
動モータ75に送らせ、可動プレート50及び揺動プレート
51に、第10図に示す状態を取らせ、シートペーパーPの
クランプを解除するとともに、シートペーパー送出口85
を閉じることができる(174)(175)。なお、本実施例
では、シートペーパーPはロール状に収容されたものと
したが、折り畳まれて収容されたもの、あるいは、一回
分づつに分けられて収容されたものでもよい。
以上説明してきた構成及び作用によって、本実施例
は、以下の効果を奏することになる。
シートペーパーPは、繰出方向に沿って、繰り出され
る最後のシートペーパーに性状の違う位置検出用透孔93
を有するので、同透孔93により迅速に、しかも、確実に
シートペーパーPの残量を判断できる。
上記位置検出用透孔93の性状の相違は、その配置、す
なわち、透孔93間の間隔D1,D2としているので、シート
ペーパーPは物理的、化学的な性質は同一でよく、シー
トペーパーPの製造が簡単で、かつ、安価となる。
シートペーパー繰出機構部Cは、上記位置検出用透孔
93を検出する位置検出用センサ94と、同センサ94の検出
結果に応じてシートペーパーPの残量を判断する制御部
Fを具備しているので、自動的にシートペーパーPの残
量を判断できる。
上記位置検出用センサ94は、位置検出用透孔93の配置
(間隔D1,D2の違い)を検出するようにしているので、
物理的、あるいは、化学的な性状の違いを検出する機構
を必要とせず、簡単な構成とすることができる。
前記位置検出用センサ94は、シートペーパーPの繰出
しを開始してから上記位置検出用透孔93を検出するまで
の時間経過を測定するタイマーT1を有し、経過時間によ
って位置検出用透孔93の配置を検出するようにしてお
り、経過時間を測定するだけであれば、制御部Fに本来
備わるタイマーT1を利用できるのでさらに簡単な構成と
することができる。
前記制御部Fが、最後のシートペーパーPと判断した
ときに、外部に報知する紙補給ランプ105等を具備する
構成としたので、紙切れ状態をすぐに知ることができ、
シートペーパーロールR交換等の適切な処理を迅速に行
え、使い勝手が向上する。
前記判断により、最後のシートペーパーPと判断した
ときに、制御部Fが上記回動モータ40の作動を停止する
ようにしたので、空運転等に起因する故障等を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係るシートペーパー自動供給便座を
具備するトイレ装置の全体斜視図、第2図は同トイレ装
置の部分側面図、第3図は同トイレ装置の一部切欠平面
図、第4図は同便座の一部切欠右側面図、第5図及び第
6図は第4図II-II線及びI−I線による断面図、第7
図〜第10図はシートペーパー切断機構部の作動状態説明
図、第11図は吊支機枠を手前に揺動させた状態説明図、
第12図は同シートペーパーの使用状態説明図、第13図は
シートペーパーの終端部の斜視図、第14図はシートペー
パー自動供給便座の制御装置のブロック図、第15図
(A)(B)は同便座の使用過程を示すフローチャート
である。 図中、 11:便座本体 94:位置検出用センサ C:シートペーパー繰出機構部 D:シートペーパー切断機構部 F:制御部 J:信号発生装置 P:シートペーパー R:シートペーパーロール
フロントページの続き (72)発明者 山本 宏史 福岡県北九州市小倉南区朽網東5丁目1 番1号 東陶機器株式会社小倉第二工場 内 (72)発明者 藤井 庄吉 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)発明者 野々村 勝巳 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−31654(JP,A) 実公 昭57−56799(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人体が便器上に配設された便座の上に直接
    接触することなく、座して便器を使用可能とするため
    に、前記便座の上を覆うように一枚づつ繰り出される複
    数のシートペーパーであって、 繰出方向に沿って、繰り出される最後のシートペーパー
    に性状の違うマーク部を設け、しかも、同マーク部の性
    状の相違を、マーク部の配置としたことを特徴とするシ
    ートペーパー。
  2. 【請求項2】繰出方向に沿って、繰り出される最後のシ
    ートペーパーに性状の違うマーク部を有する複数枚のシ
    ートペーパーを収容する収容部から便座上へ一枚づつシ
    ートペーパーを繰出す繰出手段と、上記マーク部を検出
    する検出手段と、同検出手段の検出結果に応じてシート
    ペーパーの残量を判断する判断手段とを備えると共に前
    記マーク部の性状の相違は、マーク部の配置であり、上
    記検出手段は、マーク部の配置を検出する配置検出手段
    であることを特徴とするシートペーパー繰出装置。
  3. 【請求項3】前記配置検出手段は、シートペーパーの繰
    出しを開始してから上記マーク部を検出するまでの時間
    経過を測定する計時手段を有し、経過時間によってマー
    ク部の配置を検出することを特徴とする請求項2記載の
    シートペーパー繰出装置。
  4. 【請求項4】前記判断手段により、最後のシートペーパ
    ーと判断したときに、外部に報知する報知手段を具備す
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシー
    トペーパー繰出装置。
  5. 【請求項5】前記判断手段により、最後のシートペーパ
    ーと判断したときに、上記繰出手段の作動を停止する作
    動停止手段を具備することを特徴とする請求項2〜4の
    いずれかに記載のシートペーパー繰出装置。
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