JPH0633917Y2 - シートペーパー自動供給便座 - Google Patents

シートペーパー自動供給便座

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JPH0633917Y2
JPH0633917Y2 JP1036389U JP1036389U JPH0633917Y2 JP H0633917 Y2 JPH0633917 Y2 JP H0633917Y2 JP 1036389 U JP1036389 U JP 1036389U JP 1036389 U JP1036389 U JP 1036389U JP H0633917 Y2 JPH0633917 Y2 JP H0633917Y2
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sheet paper
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橋本  修
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、洋式便器の便座上にこれを被うシートペーパ
ーを自動供給するシートペーパー自動供給便座に係り、
その目的はシートペーパーロールから巻戻しされたシー
トペーパーを便座上に紙詰りを起こすことなく円滑に繰
出すことができるようにするとともに、この繰出された
シートペーパーを所定の位置で迅速確実に挟持して切断
するようにしたことにある。
[従来の技術] 近年、洋式便器においては、使用時の衛生面を考慮して
便座にシートペーパーを自動的に敷く装置として例え
ば、実開昭60-155399号公報に記載されている便座用カ
バー供給装置が見受けられる。
そして、前記装置は、便座の上面を完全に覆うことがで
きる大きさ及び形状に形成されてシート状に連続するシ
ートペーパーをロール状に巻取って保護カバーの中に収
容するとともに、前記ロール状に巻取ったシートペーパ
ーロールを連続的に繰出可能に載架支持するペーパーホ
ルダーと、シートペーパーロールから繰出されたシート
ペーパーを便座の上に定量長さ繰出するための繰出ロー
ラ装置と、便座上に定量長さ繰出されたシートペーパー
の後端側をシートペーパーロールから切り離すための切
断刃を備えた切断装置とによって構成されており、その
繰出操作は、ペーパー繰出スイッチを投入してシートペ
ーパーを繰出ローラ装置にて便座上に定量の長さ繰出し
たあと、切断刃を昇降させてシートペーパーの切断を行
っていた。このように、洋式便器の使用時、便座上にシ
ートペーパーを自動的に敷いて着座することができるの
で非常に衛生的である。
[考案が解決しようとする課題] 然るに、前記構造の便座用カバー供給装置においては、
次に示すような問題があった。
(1)、シートペーパーは、便座上に定量の長さ繰出し
たあと切断刃により切断していたが、この場合、切断装
置内においてシートペーパーロール側に位置しているシ
ートペーパーは、繰出ローラ装置に挟持されてその繰出
端が切断刃を構成する上刃と、下刃のうち、下刃上に乗
載されているだけであるため、即ち、繰出ローラ装置と
切断刃との間には、シートペーパーを支え受けるための
乗載手段が全く講じられていないので、シートペーパー
の繰出端付近が巻ぐせによりカールが生じていると、シ
ートペーパーの繰出時、シートペーパーは切断刃の上刃
と下刃との間を通り抜けることができず、前記切断刃と
衝突して紙詰まりを起こす要因となり、便座上に円滑に
繰出すことができない場合があった。
(2)、又、シートペーパー自体は、水洗廃棄できるよ
うに軟質薄葉に製作されているため、非常に腰が弱く、
しかも、切断に際してはシートペーパーを挟持するため
の特別な挟持手段が設けられていないので、シートペー
パーの切断個所の一部が切断刃の間に食い込んたりし
て、切断作業が円滑に行えないばかりか、切断刃自体も
経年の間に発錆したりして切れ味が悪くなり、シートペ
ーパーに切り残しが生じたりして、切断刃を交換しなけ
ればならない等の問題があった。
本考案は前記の問題に鑑み、シートペーパーの繰出及び
その切断作業を円滑に、かつ、迅速容易に行うことがで
きる簡素な構造のシートペーパー自動供給便座を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本考案は、ケーシング内に回転自在に載架したシートペ
ーパーロールから巻戻したシートペーパーを挟持して便
座上に繰出すためのローラ部材と、前記ローラ部材に挟
持されたシートペーパーを、ローラ部材とケーシングの
ペーパー繰出口との間において乗載する偏平な可動プレ
ートと、この可動プレートの上部において、シートペー
パーを前記可動プレートとの間で挟持する挟持部とその
挟持部側の反対側にシートペーパーのミシン目を破断す
る破断突起を備えた回動プレートとを備え、前記可動プ
レートと回動プレートの挟持部は、ともに、合成樹脂に
より軸方向に同数及び同一場所において分割した状態で
形成されており、又、前記偏平な可動プレート上には、
回動プレートの挟持部との間でシートペーパーを挟持す
る部位に、発泡性の軟質ゴム等からなる横長なペーパー
押圧材を、可動プレートの各分割部間にまたがって直線
状に貼設とともに、前記各分割部間には、回動プレート
のペーパー挟持部間に遊合するシートペーパーの繰出案
内部材を、ペーパー押圧材の上からその長さ方向と直角
方向に嵌着して可動プレートを形成する。一方、前記繰
出案内部材が遊合する回動プレートの複数個に分割され
たペーパー挟持部間の空間には、破断突起の突起部を位
置させて前記挟持部の反対側において前記破断突起を各
挟持部間にまたがって止着することにより回動プレート
を形成し、シートペーパーを、可動プレート上に載せた
状態で便座上に定量の長さ円滑に繰出し、切断に際して
は、ローラ部材に一方を挟持したシートペーパーの他方
を前記可動プレートのペーパー押圧材と回動プレートの
ペーパー挟持部との間で挟持して、シートペーパーに両
挟持点間においてテンションを加え、シートペーパーに
設けたミシン目を破断突起により押圧してこれを引裂く
ことにより、便座上に繰出されたシートペーパーをシー
トペーパーロールから円滑に切り離すようにしたことを
特徴とする。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図ないし第13図により説明
する。
第1図ないし第2図において、1はシートペーパー自動
供給便座で、洋式便器2の上面後背部に載置固定されて
いる。3は前記シートペーパー自動供給便座1に付設さ
れた便座で、第1図で示すように、便座3の後背部両側
に突設したヒンジ片3a,3aに軸着したヒンジ軸3b,3bを、
ケーシング4の両側に前方に向けて膨出形成した膨出部
a,aの内側縁に枢着することにより、便器2上に自立可
能に乗載されている。
次に前記シートペーパー自動供給便座1の詳細な構造を
第3図及び第7図、第8図において説明する。
5,6はケーシング4の長さ方向の両端部に便座3側に向
けて膨出形成した膨出部a,aのそれぞれの内側に所定の
間隔を保って垂設した一対の支持壁で、これら支持壁5,
6間には、上部のボス部bを前記支持壁5,6に回動自在に
枢支させた一対の支持板7,7の前部下端を連結板8にて
相互に連結してU字状に枠組した揺動枠体9が、ケーシ
ング4の支持壁5,6間にまたがって回動自在に取付けら
れており、この揺動枠体9の上部にはボス部bに挿入し
た支軸10を介してシートペーパーロール11を回転自在に
横架し、又、下部には縦断面ほぼ逆L字状をなした回動
プレート12が枢軸cを介して回動自在に横架されてい
る。そして、前記回動プレート12は第3図及び第8図で
示すように、その枢軸cを中心として下方に突出する一
方端側の最下端には、弧状のペーパー挟持部13が枢軸c
に所定の空間部dを有して複数個一体に設けられ、水平
方向に突出する他方端側には、第7図、第9図及び第12
図で示すように、前記軸方向に分割された回動プレート
12のペーパー挟持部13の各隣接する空間部dに山形上の
突起部14aを位置させた破断突起14を各挟持部13間にま
たがって止着し、常時はばねeにて支持板7,7に設けた
ストッパーf側に押圧付勢されている。
15は切仕枠で、第3図、第8図で示すように、揺動枠体
9の下側において、ケーシング4の支持壁5,6間にケー
シング4内を上下に区画した状態で前記ケーシング4と
一体に形成されており、この仕切枠15の後部(第3図の
右側)側に開口した開口部15aには、第7図のように、
ケーシング4の支持壁6側に収容した減速装置16aと支
持壁5側に設けた支持脚台4aとの間に横架した繰出ロー
ラ15bの大半が回転自在に露出されており、この繰出ロ
ーラ15bは前記支持壁6とケーシング4の側端との間の
空所に収容した電動機16に、前記減速装置16aを介して
駆動連結されている。17はシートペーパーロール11を横
架したケーシング4の上部開口部を被覆するカバーで、
このカバー17は第7図のように、ケーシング4に被冠す
ると、第3図で示すように、前記カバー17の前壁下端が
連結板8の前端と係合して、ケーシング4の前壁面上部
との間でペーパー繰出口18を形成する。19はケーシング
4に枢支した揺動枠体9の支持板7,7間に、前記繰出ロ
ーラ15bと摺接させて回転可能に取付けた押圧ローラ
で、シートペーパーロール11から巻戻しされたシートペ
ーパーgは、第3図で示すように、押圧ローラ19に約半
周以上巻掛けた状態で繰出ローラ15bとの間で挟持され
てこの繰出ローラ15bの駆動により、ペーパー繰出口18
から便座3上に繰出される。20は仕切枠15の前部開口部
15cに、回動プレート12と対応させ、かつ、ペーパー繰
出口18側に向けて嵌合した可動プレートで、この可動プ
レート20は上面が横長で偏平状をなして前記減速装置16
aの壁体と支持脚台4aとの間に支持軸20cを介して回動自
在に横架することによって、ケーシング4内を仕切枠15
とともに上、下に区画した状態で、ペーパー送出路21を
ペーパー繰出口18側に向けて形成する。そして、前記可
動プレート20は、第9図及び第13図で示すように、支持
軸20cにその軸方向に沿って前記回動プレート12と同数
で、しかも、空間部dと対応する位置で分割されて空所
部20dを備えた状態で分割形成されており、この可動プ
レート20の上面には、可動プレート20を第3図において
時計方向側に回動したとき、回動プレート12のペーパー
挟持部13と接衝する位置(第3図のを右端)に、第9図
で示すように、可動プレート20の長さ方向に沿って発泡
性の軟質ゴム(低硬度)等弾力性に優れたペーパー押圧
材22が前記可動プレート20の各空所部20b間にまたがっ
て直線状に貼設されており、更に、このペーパー押圧材
22の上側には、第7図ないし第9図で示すように、回動
プレート12の各ペーパー挟持部13の隣接する空間部dと
対応する位置において、前記空間部dに嵌合できる横幅
寸法を備えた縦長の繰出案内部材20aが、前記ペーパー
押圧材22の上からペーパー押圧材22と直交させてその一
方を可動プレート20の端部に曲成させた状態で、他方は
前記可動プレート20の中央付近まで延出させて止着され
ている。そして、前記繰出案内部材20aはその上面を第
8図で示すように、合成樹脂により弧状形成されてお
り、シートペーパーgはその繰出時、ペーパー押圧材22
と接触することなく、前記繰出案内部材20aに点接触す
るような状態で受止められて可動プレート20上を滑動し
てペーパー繰出口18から便座3上に繰出される。又、可
動プレート20のペーパー繰出口18側に位置する端部に
は、シートペーパーgの繰出しを行わない場合、ペーパ
ー繰出口18を閉鎖するための、例えば、ゴム製の閉鎖部
材20bが一体的に止着されている。更に、可動プレート2
0の下側面には、その長さ方向に沿って複数個の従動ロ
ーラ23が回動自在に取付けられている。そして、前記回
動プレート12と可動プレート20とがそれぞれ複数個に分
割して構成されているのは、使用材料が合成樹脂である
点、枢軸c及び支持軸20cが金属である点、各部材の肉
厚に格差がある点、更には、各部材が横長で、かつ、偏
平個所が多い点により、分割せず、これを樹脂成形によ
って一体的に形成すると、前記成形部材の各部位に歪み
が生じやすく、シートペーパーgの繰出し、挟持、破断
が円滑に行えないためである。即ち、使用材料が合成樹
脂と金属の場合における熱膨張係数の違い、樹脂成形し
た部材に肉厚部分と薄肉部分が存在することによる収縮
率の違い等によって、回動プレート12の挟持部13や可動
プレート20の平坦部に歪みが生じ、これによって、シー
トペーパーgを回動プレート12と可動プレート20との間
で的確に挟持できなくなるのを阻ぐために、本考案にお
いては、シートペーパーgの繰出しが支障なく行い得、
しかも、シートペーパーの破断に際し、その破断個所の
どの地点でも同じ力でシートペーパーgの挟持ができる
範囲で、複数個に分割して、回動プレート12と可動プレ
ート20とが構成されている。24は電動機25に減速装置16
aを介して連結された回動軸26に、前記可動プレート20
の従動ローラ23と摺接して可動プレート20を、支持軸20
cを中心として回動させることができるよう偏心させて
取付けた円板カムで、この円板カム24には、可動プレー
ト20をばねhにて円板カム24側に付勢することにより従
動ローラ23が常時摺接保持されている。27は回動軸26を
回転自在に支承する軸受板、28は第11図で示すように、
シートペーパーロール11から繰出される一枚分のシート
ペーパーgに相当する長さ毎に穿孔した透孔29を、例え
ば、光電的に検出して電動機16を駆動制御する信号を図
示しない制御装置に送出するペーパー繰出位置検出セン
サで、ペーパー繰出口18に位置する連結板8にシートペ
ーパーg側に向けて取付けられており、前記シートペー
パーgの透孔29が前記ペーパー繰出位置検出センサ28に
より検出されると、シートペーパーgを便座3上にこれ
を覆う長さ繰出した状態で電動機16を停止させ、かつ、
シートペーパーg一枚分の長さに相当する位置毎に設け
たミシン目30を、繰出ローラ15bと破断突起14との間に
位置させる。又、第11図において、31はシートペーパー
gの一枚毎に便座3の開口部3cと対応する位置毎に設け
た打抜片で、一部を切り残した状態でシートペーパーg
に連結されている。その上、前記シートペーパーgは、
ミシン目30が位置する幅方向の両端部を第11図で示すよ
うに、r字状に切抜き、シートペーパーgがミシン目30
で破断された際、コーナー部材に弧状の面取り部iを有
するように設けてある。32はペーパー繰出位置検出セン
サ28と対応して可動プレート20に穿孔したセンサ28から
投光される光の通過口で、センサ28からの光がシートペ
ーパーgの穿孔29から可動プレート20の通過口32を通過
すると、シートペーパーgが便座3上に定量長さ繰出さ
れたことをセンサ28が検出し、電動機16を停止させてシ
ートペーパーgの繰出しを停止する。更に、第1図にお
いて、33はケーシング4の両端を便座3側に膨出した膨
出部aの一方に設けたペーパー繰出スイッチ、34は紙ト
ラブル表示ランプである。また、第7図おいて、35は減
速装置16aの凾体内上部に取付けた電源スイッチで、カ
バー17をケーシング4に被せると、このカバー17内に設
けた投入部材36によって投入され、逆に、カバー17を取
外すと遮断される。37はケーシング4の両側部に取付け
たフック部材で、基部をケーシング4側に止着して自由
端を下方に垂下させた係合片38の中央に設けた係合爪39
を、対応するカバー17の壁面に凹設した係合凹部40に係
合させると、カバー17はケーシング4に被冠固定され
て、前記電源スイッチ35の投入を可能とする。
なお、電動機16、25の運転は、図示しない制御装置によ
ってシーケンス制御されている。
次に、動作について説明する。
シートペーパーgの繰出しを行わないときは、第4図で
示すように、ペーパー繰出口18は可動プレート20の前端
側に止着した閉鎖部材20bにて閉鎖されているので、汚
水がケーシング4内に浸入するのを防ぐことができる。
この場合、即ち、ペーパー繰出口18が閉鎖され、かつ、
ケーシング4にカバー17が被せられている状態で、使用
者が便座3上に着座するためにシートペーパーgを繰出
す場合について説明する。繰出しに際しては、ペーパー
繰出スイッチ33を押して電動機25を起動し、回動軸26に
より円板カム24を回動し、可動プレート20を、支持軸20
cを中心として反時計方向に従動ローラ23を介して第3
図のように、ペーパー送出路21と平行する位置まで回動
させ、ペーパー繰出口18を開放する。前記ペーパー繰出
口18が開放されると、電動機25は図示しない制御装置か
らの指令信号によって一旦停止し、代りに、制御装置か
らの指令でもう一方の電動機16を起動する。これによ
り、繰出ローラ15bが起動され、該ローラ15bと押圧ロー
ラ19との間で挟持されているシートペーパーgは、シー
トペーパーロール11から巻戻されながら可動プレート20
上に移動する。この際、可動プレート20上に繰出された
シートペーパーgは、その繰出端がペーパー押圧材22と
接衝することなく可動プレート20上に、回動プレート12
の各ペーパー挟持部13の空間部dと対応して前記ペーパ
ー押圧材22の上から直交させて配設した繰出案内部材20
aの表面弧状部と、第10図で示すように、点接触して滑
動案内される。このため、繰出ローラ15bにて繰出され
たシートペーパーgは第8図のように、繰出案内部材20
a上を滑動しながら可動プレート20上を移動し、ペーパ
ー繰出口18から第3図のように便座3上に繰出される。
この繰出時、前記シートペーパーgの繰出端(切断端)
は第11図のように、角部が弧状に面取りされているた
め、シートペーパーgの面取り部iは第8図、第13図で
示すように、可動プレート20の長手方向両端の切欠部20
eが嵌合する仕切枠15端部の切欠部jの位置から直接可
動プレート20上に乗載されて移動し、そのままペーパー
繰出口18から便座3上に繰出される。この際、前記シー
トペーパーgは第1図、第8図で示すように、その幅寸
法が、便座3基部のヒンジ片3a,3aの間隔寸法より長く
なっており、しかも、ペーパー繰出口18は第3図のよう
に、便座3のヒンジ片3a,3aより上方に設けられている
ので、シートペーパーgは便座3への繰出しに際し、そ
の繰出端の角部が弧状に面取りされていることと相まっ
て可動プレート20や、ヒンジ片3a,3aに引掛ったり、便
座3後端部とケーシング前端との間の隙間に滑落したり
することなく、便座3上に円滑に繰出することができ
る。
前記のようにして、シートペーパーロール11から巻戻し
たシートペーパーgが便座3を覆う長さ繰出されると、
ペーパー繰出位置検出センサ28によりシートペーパーg
の透孔29を検出し、この検出信号により制御装置から電
動機16に停止信号が送出され、これを停止する。この結
果、シートペーパーgは便座3上に定量長さ繰出され、
かつ、ミシン目30は繰出ローラ15bと破断突起14との間
に位置している。前記電動機16が停止すると、制御装置
から再度電動機25に起動開始信号が送出され、再び可動
プレート20を円板カム24にて第5図の反時計方向側、即
ち、回動プレート12側に回動し、ペーパー送出路21に横
たわっているシートペーパーgを回動プレート12側に持
ち上げ、第5図のように、可動プレート20が回動プレー
ト12と接触してこれを同図の時計方向に回動すると、シ
ートペーパーgは両プレート12,20間に挟持されるとと
もに、破断突起14がシートペーパーgに軽く接触する。
このシートペーパーgが可動プレート20の回動により、
回動プレート12との間で挟持される場合、可動プレート
20上のシートペーパーgは回動プレート12のペーパー挟
持部13と対応する部分が繰出案内部材20a上に載置され
ているので、前記可動プレート20が回動すると、シート
ペーパーgは繰出案内部材20aに載せられたまま持ち上
げられる。そして、前記繰出案内部材20aが第5図、第
9図で示すように、回動プレート12の各ペーパー挟持部
13間の空間部d内に侵入すると、前記シートペーパーg
は可動プレート20のペーパー押圧材22と回動プレート12
の各ペーパー挟持部13との間で挟持されることになる。
シートペーパーgを可動プレート20の回動により回動プ
レート12との間で挟持する場合、可動プレート20上のシ
ートペーパーgは、回動プレート12のペーパー挟持部13
と対応する部分が繰出案内部材20a上に載置されている
ので、前記可動プレート20が回動すると、シートペーパ
ーgは繰出案内部材20aに載せられたまま持ち上げられ
る。そして、前記繰出案内部材20aが第5図、第9図で
示すように、回動プレート12の各ペーパー挟持部13間の
空間部d内に侵入すると、前記シートペーパーgは可動
プレート20のペーパー押圧材22と回動プレート12のペー
パー挟持部13との間で挟持されることとなる。この際、
回動プレート12の挟持部13と、可動プレート20は、それ
ぞれ樹脂成形時、個々に分割して歪みが生じにくいよう
に形成されているため、前記回動プレート12の各挟持部
13が可動プレート20のペーパー押圧部22に当接すると、
前記挟持部13のどの部位においても、シートペーパーg
を均一な力で挟持することができる。このような状態
で、円板カム24により可動プレート20は更に回動を続
け、円板カム24がそのスタート地点から約半周回動する
と、可動プレート20は第5図の傾斜状態から第6図で示
すように、最大角度に傾斜する。この間に、回動プレー
ト12も可動プレート20に押動されて更に時計方向に回動
し、シートペーパーgを可動・回動両プレート20、12の
挟持点において、前記可動プレート20の回動方向に引張
り、テンションをかける。この場合、シートペーパーg
のシートペーパーロール11側は繰出・押圧ローラ15b,19
にて挟持され、便座3側は可動・回動両プレート20,12
により挟持されている、即ち、前記便座3側はゴム等軟
質部材からなるペーパー押圧材22により大きな摩擦力に
よって回動プレート12の各ペーパー挟持部13がスリップ
することなく均一な力で挟持されているので、便座3側
に繰出されているシートペーパーgが、可動プレート20
の回動により回動プレート12側に持ち上げられたとき、
ケーシング4内に後退することがないため、前記シート
ペーパーgを、可動プレート20側と繰出ローラ15b側と
の間で大きなテンションをかけることが可能となる。こ
のように、前記可動プレート20の回動により、前記可動
プレート20と繰出ローラ15bとの間においてシートペー
パーgに大きなテンションが加えられると同時に、可動
プレート20に押動されて回動する回動プレート12の破断
突起14が回動プレート12と可動プレート20とによって挟
持されていない部分、即ち、回動プレート12の各空間部
dに対応して位置するシートペーパーgを強く押圧す
る。この結果、破断突起14の突起部と対向する部位のシ
ートペーパーgは、回動プレート12に各ペーパー挟持部
13の空間部dが存在することにより、直接挟持されない
ものの、繰出案内部材20a上に乗載されているため、ペ
ーパー押圧材22上に位置しているシートペーパーgより
強くテンションが加えられることとなる。従って、シー
トペーパーgは破断突起14と対応する部分が位置するミ
シン目30が他の部分のミシン目30に先がけて引き裂かれ
ることとなり、他の部分のミシン目30もシートペーパー
g自体に大きなテンションが加えられているので、ほと
んど同時に引き裂くことができ、これにより、便座3に
敷く一枚分に相当するシートペーパーgを円滑に破断す
ることができる。
シートペーパーgが破断されると、制御装置からの指令
にて電動機25は停止し、シートペーパーgは第6図に示
すように、回動・可動プレート12、20に挟持されて便座
3上に第1図で示すように、片偏りを生じることなく敷
くことができる。使用者はこの状態でシートペーパーg
を介して便座3に着座し、打抜片31を便器2内に垂下さ
せて用足しを行う。
用足しのあと、使用者が便座3から離れると図示しない
着座検出手段にて制御装置から電動機25に起動指令が送
出され、円板カム24を時計方向に回動し、可動プレート
20を第6図の状態から時計方向(原位置に戻る方向)に
回動させる。この際、回動プレート12は可動プレート20
による押圧が徐々に解かれるため、ばねeの力にて原位
置側に戻る。なお、便座3から離れるとき、シートペー
パーgは挟持状態にあるため、使用者の臀部にまつわり
つくことはない。このあと、洗浄水を洋式便器2内に流
し、その水勢によりシートペーパーgの打抜片31を便器
2内部に引きずり込み、汚水とともに、シートペーパー
gを排出する。可動プレート20は原位置に戻ると、閉鎖
部材20bによりペーパー繰出口18を閉鎖して汚水の浸入
を防ぐ。引き続き、次の使用者がシートペーパーgを必
要とするときは、前記と同様の操作を行う。
[考案の効果] 本考案は以上説明したように構成されているので、シー
トペーパーの繰出しにあたっては、ケーシング内のロー
ラ部材と、該ケーシングのペーパー繰出口との間に偏平
状な可動プレートを配置することにより、シートペーパ
ーは、この可動プレート上をペーパー繰出口に向って移
動、即ち、可動プレートに支承された状態で円滑に便座
上に繰出すことができ、これにより、従来のように、切
断刃と衝接して紙詰りを起こしたりするようなことは全
くなく、円滑、良好にシートペーパーの繰出しを行うこ
とができる。
又、前記便座上に繰出されたシートペーパーの切断に際
して本考案は、従来のように、切断刃を用いたものとは
異なり、便座上に繰出されるシートペーパーの一枚分に
相当する位置毎に設けたミシン目を、テンションを加え
て一動作で破断するように構成されているので、腰の弱
いシートペーパーの切断に当たり、切断刃を用いること
によって切り残しが生じるようなことも全くなく、シー
トペーパーの破断を良好に行うことができる。そして、
シートペーパーの破断は可動プレートにより持上げたシ
ートペーパーを回動プレートの挟持部との間で挟持し、
この状態で可動プレートを最大限に回動させて、シート
ペーパーを前記可動プレートと繰出ローラとの間で大き
なテンションをかけながら、回動プレートに設けた破断
突起にてシートペーパーのミシン目付近を軽く押圧する
ことにより、シートペーパーをミシン目から簡単に破断
することができる。しかも、破断に際して可動プレート
は、シートペーパーの支承と兼ねて利用することができ
るため、本考案は切断刃を用いないことと相まって、切
断刃による弊害を全て解消して簡素な構造で製作するこ
とができる。
更に、前記回動、可動の両プレートは、それぞれ個々に
分割して構成されているので、その製作時に生ずる成形
歪を最小限に抑え、シートペーパーの挟持を、その挟持
点のどの部位においても均一な力で挟持させることがで
きるとともに、可動プレートには、シートペーパーを挟
持する回動プレートとの間の挟持点においてゴム製のペ
ーパー押圧材が付設されているので、シートペーパーの
挟持時にスリップ等が生じて、テンションのかけ具合に
変化が生じないように構成されているので、シートペー
パーの破断に際し、余り大きな力を要することなく、迅
速、確実にシートペーパーを破断(切断)することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシートペーパー自動供給便座を洋式便
器に設置した状態を示す斜視図、第2図は同上の側面
図、第3図ないし第6図はシートペーパー自動供給便座
の動作状態を順次示す要部の断面図、第7図はシートペ
ーパー自動供給絡の要部を縦断して示す背面図、第8図
は揺動枠体を引き上げてシートペーパー自動供給便座の
内部を示す斜視図、第9図は回動プレートと可動プレー
トとの取付状況を示す要部の斜視図、第10図は繰出案内
部材の取付状態を示す要部縦断面図、第11図はシートペ
ーパーの斜視図、第12図は回動プレートの底面図、第13
図は可動プレートの平面図である。 4……ケーシング、12……回動プレート、 13……ペーパー挟持部、14……破断突起 18……ペーパー繰出口、20……可動プレート、 20a……繰出案内部材、22……ペーパー押圧材 g……シートペーパー、i……面取り部 20d……空所部、d……空間部、 g……シートペーパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座の後方に設置したケーシング内に回転
    自在に収納したシートペーパーロールから巻戻されたシ
    ートペーパーを、ローラ部材により挟持して便座上に定
    量長さ繰出し、シートペーパーを一枚分に相当するミシ
    ン目の位置で破断するようにしたシートペーパー自動供
    給便座において、前記ケーシング内のローラ部材の前方
    には、破断突起をローラ部材側に有して、反対側には枢
    軸にペーパー挟持部を前記枢軸の軸方向に所定の空間を
    保って複数個挿着した回動プレートを回動自在に取付
    け、前記回動プレートの下側には、シートペーパーを乗
    載して便座上に案内するとともに、前記回動プレートと
    の間でシートペーパーを挟持可能とした偏平上の可動プ
    レートを備え、この可動プレートは、回動プレートの各
    空間部と対応する位置毎に分割され、かつ、シートペー
    パーを回動プレートとの間で挟持する際、回動プレート
    の挟持部と対応する位置において弾力性に優れた横長な
    ペーパー押圧材を前記各分割部にまたがって直線状に配
    置したことを特徴とするシートペーパー自動供給便座。
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