JPH0725119Y2 - シートペーパー自動供給便座 - Google Patents

シートペーパー自動供給便座

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JPH0725119Y2
JPH0725119Y2 JP1988008758U JP875888U JPH0725119Y2 JP H0725119 Y2 JPH0725119 Y2 JP H0725119Y2 JP 1988008758 U JP1988008758 U JP 1988008758U JP 875888 U JP875888 U JP 875888U JP H0725119 Y2 JPH0725119 Y2 JP H0725119Y2
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sheet paper
toilet seat
roll
sheet
paper
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満博 樋口
宏史 山本
直治 山下
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Aichi Electric Co Ltd
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Aichi Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は洋式便器の便座上面を被う水洗廃棄可能なシー
トペーパーを前記便座上に自動供給する装置を備えた便
座に係り、その目的は、シートペーパーロールから便座
上に所定の長さ繰出されたシートペーパーの切断に際
し、シートペーパーロールの空転によるシートペーパー
の弛みを防止して、切断作業を円滑・良好に行うように
したことにある。
〔従来の技術〕
近年、ホテルやレストランあるいは一般家庭等において
洋式便器が多数使用されるようになってきた。この洋式
便器は、便器に起伏自在に取付けた便座に座って使用す
る関係上、便座は常に衛生的であることが望ましい。こ
のため、一般家庭では汚水等の飛沫が付着して不衛生に
なりがちな便座に、布製カバーを定期的に交換しながら
取付けて便座が不衛生となるのを防いでいるが、布製カ
バーは便座の衛生状態を良好に維持するというより、む
しろ便座に座ったとき、冷たいと感じるのを解消するの
に用いていることが多い。従って、布製カバーを便座に
取付けることは、逆に、汚水の付着を見過しやすく、か
えって不衛生状態を助長するおそれがあった。又、ホテ
ルやレストラン、あるいは、各種交通機関等不特定多数
の人間が利用する公共的な場所に設置されている洋式便
器は、一般家庭と異なり便座カバーは全く使用されてい
ないのが通例であり、しかも、便座に汚水の飛沫が直接
付着するという点では、布製カバーを取付けたときと同
様である。その上、このような便座を不特定多数の人間
が利用することは、公衆衛生上大きな問題であり、今
日、公共的な場所に設置されている洋式便器を衛生的に
使用したいという願望が日増に高まっている。
このため、最近ではシートペーパーを電動駆動するロー
ラにより繰出して便座上に敷き、このあと切断刃による
切断する、即ち、シートペーパーを便座上面に自動的に
敷くことにより、洋式便器を衛生的に使用できるように
した便座が、例えば、実開昭60-155399号公報で示され
ているように提案されており、第9図によりその構造を
説明すると、1は便器で、2は便器1上に起伏自在に取
付けた便座、3は用紙ホルダーで、シートペーパーロー
ル4が回転可能に収納されている。5はホルダー3から
巻戻しされたシートペーパー4aを便座2上に繰出して所
定長さに切断する送出切断部で、取付ベース5aに、ガイ
ドローラ6と、シートペーパー4aを挟持して送出する一
組の送出ローラ7a,7bと、シートペーパー4aを切断する
切断刃8a,8bとを取付け、前記送出ローラ7a及び切断刃8
aを個別に図示しない電動機と駆動連結して構成され、
便座2に着座する際は、シートペーパーロール4から巻
戻したシートペーパー4aを便座2上に繰出して着座する
ことができるので、洋式便器を衛生的に使用でき至便で
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、前記構造において、シートペーパーロール4
から送出ローラ7a,7bによって便座2上に所定の長さ繰
出されるシートペーパー4aは、切断刃8a,8bによって切
断していたが、この切断に際し、シートペーパー4aは、
水洗廃棄できるように軟質薄葉に製せられているので、
非常に腰が弱い上に吸湿性に富み、しかも、便座2上面
を被うために大判となっており、更に、シートペーパー
ロール4側は送出ローラ7a,7bにて挟持されているもの
の、便座2側は何等の押圧手段が講じられていないた
め、前記切断刃8a,8bによる切断作業は、非常に困難を
極めていた。又、シートペーパーロール4は、枢軸9を
介して用紙ホルダー3内に回転自在に収容されているだ
けであり、シートペーパーロール4から送出ローラ7a,7
bによって便座2上にシートペーパー4aを繰出す際、シ
ートペーパー4aは送出ローラ7a,7bによってシートペー
パーロール4から引張られるような状態で繰出される。
即ち、繰出当初は、送出ローラ7a,7bによるペーパーを
繰出す力によって、シートペーパーロール4が瞬間的で
はあるが送出ローラ7a,7bより早く回転し、シートペー
パーロール4よりシートペーパー4aが、送出ローラ7a,7
bに挟持される手前で必要以上の長さ、所謂、弛みが生
じた状態で繰出される。この結果、シートペーパー4aは
弛んだまま送出ローラ7a,7bに挟持されて繰出されるの
で、例えば、送出ローラ7a,7b相互の径寸法がアンバラ
ンスであったり、シートペーパーロール4と送出ローラ
7a,7bとの平行度がずれたりしていると、送出ローラ7a,
7b両端における繰出速度が微妙に変化するため、軟質薄
葉で大判なシートペーパー4aは、しわが生じたり、蛇行
したりして円滑な繰出しができず、紙詰まりの大きな要
因となっていた。
本考案は、これらの課題を解決し、シートペーパーの繰
出し及び切断を円滑に、しかも、確実に行うことができ
るシートペーパー自動供給便座を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
〔請求項1〕の考案に係るシートペーパー自動供給便座
は、シートペーパーロールのロール芯の一方と、このロ
ール芯を支持環を介して回転自在に枢支する一対の支持
板の、前記ロール芯の一方と対応する支持板との間に介
在させた摩擦部材と、前記ロール芯の他方において、該
ロール芯の前記支持板との間に介挿され前記ロール芯を
摩擦部材側に付勢する圧縮ばねとによって構成した、シ
ートペーパーの繰出し時シートペーパーロールの回転を
抑制するための摩擦力付勢手段を具備させたことを特徴
とする。
〔請求項2〕の考案に係るシートペーパー自動供給便座
には、シートペーパーロールの摩擦部材側に位置するロ
ール芯の側端に、該ロール芯を空転しないように嵌合支
持する支持板に取付けたラチェット歯車と、前記支持環
と対応してシートペーパーロールを回転自在に枢支する
支持板に枢着されて前記ラチェット歯車と噛合する爪を
上端に形成した掛止杆と、更に、前記掛止杆と支持板と
の間に架張されて前記掛止杆をラチェット歯車側に付勢
するばねと、常時は前記掛止杆25をラチェット歯車から
遊離して係止させ、シートペーパーの切断時は係止を解
いて掛止杆とラチェット歯車とを噛合させるストッパー
とによって構成した、シートペーパーの切断時シートペ
ーパーロールが空転するのを阻止するための空転防止手
段を具備させたことを特徴とする。
〔作用〕
前記のように、〔請求項1〕の考案に係るシートペーパ
ー自動供給便座においては、シートペーパーを便座上に
繰出す際、シートペーパーロールの回転を摩擦力付勢手
段により抑制して繰出すことができるので、シートペー
パーはその繰出し時、弛みや絡み等を起すことなく円滑
・良好に繰出すことができる。
又、〔請求項2〕の考案に係るシートペーパー自動供給
便座は、前記のようにしてシートペーパーロールから繰
出されたシートペーパーの切断にあたり、前記シートペ
ーパーロール自体が空転防止手段により、切断時に生ず
るテンションによって空転しないように保持されている
ので、シートペーパーの切断作業を円滑・良好に行うこ
とができる。
このように、シートペーパー自動供給便座には、前記シ
ートペーパーロールの回転を抑制する摩擦力付勢手段や
シートペーパーロールの切断時における空転を阻止する
空転防止手段が具備させてあるので、シートペーパーロ
ールから便座上に繰出されるシートペーパーは、しわが
生じたり紙詰まりを起すことなく、円滑に繰出すことが
できる。しかも、前記繰出されたシートペーパーの切断
作業は、シートペーパーロールの空転を確実に阻止する
ことにより、迅速・確実に行うことができ、これによ
り、シートペーパーを円滑・良好に、しかも、無駄を生
じさせることなく便座上に繰出して所定位置で正確に切
断することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第8図により説明
する。
〔第1の実施例〕 第1図ないし第2図において、11は洋式便器、12は便器
11の上面に乗載した便座で、この便座12は、第1図に示
すように便器11の上面後背部に載置した平面形状がほぼ
コ字状をなすシートペーパー自動供給装置(以下、供給
装置という)13の箱体14両側に、便器11の手前側に向け
て箱体14と一体に形成した端部箱14a,14bに擺動自在に
取付けられる。次に前記供給装置13の構造について説明
する。
第3図及び第4図において、15,15aは箱体14の側壁16に
ボス部a,bを介して枢支した一対の支持板で、この支持
板15,15aの上部には、前記ボス部a,bに嵌入した支持棒
c,dを介してシートペーパーロール17が回転及び取外し
自在に架設されている。そして、前記支持板のうち、端
部箱14bの側壁16に枢支した一方の支持板15aには、第4
図に示すように、シートペーパーロール17の側端と対向
する内側面に円形溝19が凹設されており、又、ボス部b
に嵌入する支持棒dには、シートペーパーロール17側か
ら支持板15aに向けてロール芯fを嵌合支持する支持環2
0と、ラチェット歯車21と、コルク等の摩擦部材22とが
前記支持棒dと一体に止着されている。一方、反対側の
支持板15には、有底筒状のボス部a内に圧縮ばね23を内
挿して支持環20′を有する支持棒cが嵌入されている。
更に、ロール芯fの内周面には第3図に示すように、支
持環20,20′の外周縁に突設した係止突起gと係合する
係止溝hが凹設されており、シートペーパーロール17を
支持板15,15a間に横架する場合は、ロール芯fの側端に
支持環20,20′を、係止突起gによりロール芯fが支持
環20,20′との間で空転しないように嵌合保持させてか
ら、一方の支持環20′側の支持棒cを圧縮ばね23に抗し
てボス部aに嵌入し、この状態でシートペーパーロール
17をボス部a側に押圧しながら他方の支持環20の支持棒
dをボス部bに嵌入すると、シートペーパーロール17
は、第4図に示すように、圧縮ばね23の力にて摩擦部材
22を支持板15aの円形溝19内に付勢させながらボス部a,b
間に、その回転を抑制させた状態で横架することができ
る。即ち、第4図で示すように、前記摩擦材22と、シー
トペーパーロール17を摩擦部材22側に付勢する圧縮ばね
23とにより、シートペーパーロール17が必要以上に回転
を抑制して、シートペーパー17aを弛み等を生じさせる
ことなく、便座12上に円滑に繰出すようにした摩擦力付
勢手段Yを構成する。
次に第4図に示す18は、シートペーパーロール17の下側
において、縦断面を第3図で示す如く、ほぼコ字形に形
成して配置した回動プレートで、前記一対の支持板15,1
5a間に枢軸eを介して回動自在に取付けられている。そ
して、前記回動プレート18は、二股となった下方端の一
方(第3図の右側)には、第4図に示すように、山形状
の破断突起27を複数本下方に突設し、又、箱体14のペー
パー繰出口28側に位置する他方には、ペーパー押圧片29
が取付けられ、常時はばねjの付勢力にて第3図に示す
便座12が位置する方向(枢軸eを中心として反時計方
向)押圧されている。30はシートペーパーロール17を箱
体14の繰出口28側に送出する繰出ローラで、端部箱14a
内に収容した電動機31にて駆動し、32は繰出ローラ30と
摺接して支持板15,15a間に回転自在に取付けた押圧ロー
ラで、シートペーパー17aは押圧ローラ32に巻掛けられ
た状態で繰出ローラ30との間で挟持されて、前記繰出ロ
ーラ30の駆動により繰出口28から便座12上に繰出され
る。この際、シートペーパーロール17は摩擦力付勢手段
Yにより回転を抑制する摩擦力が加えられているもの
の、その摩擦力は、繰出ローラ30によってシートペーパ
ー17aの繰出しが円滑に行える程度に設定されているの
で、シートペーパー17aは弛みとか絡み、あるいは、破
断することなく繰出すことができる。33は可動プレート
で、第3図に示すように、繰出ローラ30と繰出口28との
間において、その長さ方向の両端部を第4図に示すよう
に、枢支軸mを介して側壁16,16間に枢支させることに
より、箱体14内を上下に区画した状態で配置され、回動
プレート18との間においてペーパー送出路34を形成す
る。35は可動プレート33の下側に長さ方向に沿って複数
個取付けた従動ローラ、36は円形カムで、電動機37にて
回動する回動軸38に取付位置を偏芯させて従動ローラ35
を摺接するように止着されている。そして、前記可動プ
レート33は枢支軸mに巻掛けたばねnにより、常時従動
ローラ35を介して円形カム36側に付勢されている。
なお、可動プレート33の上面には第3図に示すように、
回動プレート18の押圧片29と対応する位置で同種の押圧
片29′が止着されており、又、前記回動軸38は軸受板39
に支承されている。40は箱体14に被せたカバー、41はシ
ートペーパー17aに設けた透孔42(第8図参照)を、例
えば、光電的に検出して電動機31,37を制御させる信号
を第4図に示す制御装置Sに送出するペーパー繰出量検
出用センサである。更に、第1図において、Pはペーパ
ー繰出スイッチ、43は電源スイッチで、44は電源ランプ
である。なお、電源スイッチ43は使用中は、特に必要と
しないため、端部箱14aの裏面側に設けてもよい。ま
た、第8図に示すシートペーパー17aには一定の長さ毎
にミシン目45が刻設されているとともに、便座12の開口
部12aと対応する大きさの打抜片46が一部を切残した状
態で設けられている。
なお、前記透孔42がセンサ41に検出されると、シートペ
ーパー17aは便座12上に所定長さ繰出され、しかも、ミ
シン目45を、破断突起27と繰出ローラ30との間に設定す
ることができる。
〔第2の実施例〕 前記構成の供給装置13において、第3図ないし第5図に
示すように、支持棒dに一体的に止着されたラチェット
歯車21側に位置する支持板15には、上端に前記ラチェッ
ト歯車21と噛合する爪24を備えた縦長な掛止杆25が枢着
されており、この掛止杆25は、第5図に示すように、ラ
チェット歯車21を真中にした状態で前記支持板15aとの
間に架張したばね26にてラチェット歯車21側に常時付勢
されており、常時は爪24がラチェット歯車21と噛合しな
いよう回動プレート18に設けたストッパーiに当接して
いる。即ち、前記ラチェット歯車21と、このラチェット
歯車21と噛合する爪24を備えた掛止杆25と、この掛止杆
25をラチェット歯車21側に付勢するばね26と、常時はラ
チェット歯車21と爪24との噛合を阻止するストッパーi
とによって、シートペーパーロール17の空転を阻止し、
シートペーパー17aをそのミシン目45の位置で円滑に切
断できるようにした空転防止手段Xを構成する。
次に、動作について説明する。
〔第1の実施例〕 供給装置13を使用しないときは、第5図に示すように、
可動プレート33(2点鎖線で示す)の端部にてペーパー
繰出口28を閉じて汚水等の侵入を防ぐ。
シートペーパー17aの繰出に際して、まず電源スイッチ4
3を投入して電源ランプ44が点灯しているか確認する。
確認後、ペーパー繰出スイッチPを投入して電動機37を
起動すると、供給装置13の円形カム36は回動軸38にて第
5図の時計方向に回動し、可動プレート33を、枢支軸m
を中心として反時計方向にペーパー送出路34と平行する
位置まで第3図のように回動させて一旦電動機37を制御
装置Sからの指令にて停止させる。このあと、電動機31
を制御装置Sからの指令で起動し、繰出ローラ30を駆動
し、繰出ローラ30と押圧ローラ32との間で挟持している
シートペーパー17aを、シートペーパーロール17から巻
戻しながらペーパー送出路34を形成する可動プレート33
上を送出させて、繰出口28より便座12上に繰出す。前記
繰出ローラ30の駆動によりシートペーパー17aの繰出し
が行われると、シートペーパーロール17は、繰出ローラ
30のシートペーパー17aを繰出す力によって摩擦力付勢
手段Yの摩擦力に抗しながら回転して、シートペーパー
17aの繰出しが行われる関係上、シートペーパー17aは、
シートペーパーロール17と繰出ローラ30との間におい
て、テンションが与えられた状態で、紙詰まりの起因と
なる弛みをなくして円滑に繰出すことができる。
〔第2の実施例〕 つづいて、シートペーパー17aが便座12上に一定の長さ
繰出されると、シートペーパー17aの透孔42がセンサ41
によって検出され、電動機31を制御装置Sからの指令で
止める。このあと、再度、電動機37が制御装置Sからの
指令で起動し、円形カム36を回動して可動プレート33
を、枢支軸mを中心として第6図のように、回動プレー
ト18側に回動させる。可動プレート33の回動により、ペ
ーパー送出路34内の一部のシートペーパー17aは、回動
プレート18側に持上げられて、第6図のように、回動プ
レート18との間で挟持される。しかし、円形カム36は更
に回動を続けて可動プレート33を回動プレート18側に回
動させ、回動プレート18自体を、枢軸eを中心として第
6図の時計方向に回動させる。この結果、掛止杆25は回
動プレート18のストッパーiによる係止が解かれるた
め、ばね26の付勢力により回動プレート18と同一方向に
引張られ、爪24が支持棒dに設けたラチェット歯車21の
歯部に喰込んだ状態で掛止保持される(第6図参照)。
一方、シートペーパー17aはそのミシン目45付近が破断
突起27によって部分的に押圧され、この状態で更に円形
カム36が回動(スタート地点から約半周)すると、可動
プレート33は更に回動して回動プレート18を同様に回動
させる。従って、シートペーパー17aは、繰出ローラ30
と押圧ローラ32からなる挟持部と、可動及び回動プレー
トからなる挟持部との間において大きなテンションが加
えられると同時に、可動プレート33と共動する回動プレ
ート18の破断突起27がシートペーパー17aと接触してい
る個所を、他の個所より更に強く押圧する。この際、掛
止杆25がラチェット歯車21に噛合し、しかも、ロール芯
fと支持環20,20′とが空転しないように係合保持され
ているので、シートペーパーロール17は前記ラチェット
歯車21と掛止杆25とからなる空転防止手段Xが作用して
空転が阻止されるため、シートペーパー17aは繰出ロー
ラ30と可動プレート33との間で大きなテンションをかけ
ることが可能となる。このため、シートペーパー17aは
前記大きなテンションが加えられることによって前記破
断突起27近くのミシン目45が、その押圧力に耐えること
ができなくなってその部分から順次引裂れて便座12上に
敷く1枚分のシートペーパー17aを円滑に切断すること
ができる。この際、シートペーパーロール17には掛止杆
25とラチェット歯車21とからなる空転防止手段Xが具備
されているため、シートペーパー17aは滑動することな
く、切断位置となるミシン目45の位置で迅速容易に、か
つ、確実に切断することができる。
シートペーパー17aが切断されると、電動機37は制御装
置Sからの指令により停止するため、第7図に示すよう
に、シートペーパー17aは可動プレート33と回動プレー
ト18との間で挟持されたままとなっている。従って、シ
ートペーパー17aが便座12から滑落したり、利用者が着
座中に体を少々動かしても、移動することは全くない。
このあと、第2図に示すように、打抜片46を便器11内に
垂し、シートペーパー17aを介して便器に座り、用足し
を行う。
用足しを終えて利用者が便座12から離れると、図示しな
い着座検出手段によりこれを検出し、電動機37を再起動
させ、円形カム36を第7図で示す最も上昇した位置から
低くなる方向に回動し、可動プレート33を第5図に2点
鎖線で示す原位置側に後退させ、しかも、可動プレート
33による押圧が解けるに従って回動プレート18は、ばね
jの復帰力によって第5図に示す原位置側に戻る。この
際、掛止杆25はばね26の力に抗して回動プレート18によ
って同様に原位置に復帰し、爪24とラチェット歯車21と
の噛合を解く。これにより、シートペーパー17aの挟持
が解かれる。なお、利用者が便座12から離れるとき、シ
ートペーパー17aはまだ可動プレート33と回動プレート1
8との間に保持された状態となっているので、臀部にま
つわりついたりすることはない。このあと、洗浄装置を
駆動して便器11内を洗浄するとともに、洗浄水の水勢に
よってシートペーパー17aの打抜片46を便器11内に引ず
り込み汚水とともにシートペーパー17aを排出する。
一方、可動プレート33は第5図に2点鎖線で示す原位置
に戻ると電動機37は停止し、ペーパー繰出口28は可動プ
レート33にて閉鎖され、汚水等が箱体14内に侵入するの
を防ぐ。
ひきつづき、次の利用者が便座12に着座する場合は、前
記と同様の操作を行ってシートペーパー17aの繰出しを
行う。
なお、本考案は、シートペーパー17aをミシン目45の位
置で切断する際、シートペーパーロール17の空転を防止
するラチェット歯車21と掛止杆25とによって構成した空
転防止手段Xにより、シートペーパーロール17が空転し
ないよう固定した状態で、シートペーパー17aの切断を
行うようにした第2の実施例について説明したが、供給
装置13に前記空転防止手段Xを設置することなく、第1
の実施例で説明した如く、シートペーパーロール17に摩
擦力を付与する摩擦部材22と圧縮ばね23からなる摩擦力
付勢手段Yのみを用いることによって、シートペーパー
ロール17の空転を防いでシートペーパー17aの切断を行
うようにしても本考案は成立するものである。即ち、前
記第1の実施例においてシートペーパー17aの切断を行
う場合、シートペーパーロール17から繰出されるシート
ペーパー17aは、事前に押圧ローラ32に巻掛けられて繰
出すように構成されているので、その切断時、可動プレ
ート33の回動によりシートペーパー17a自体にテンショ
ンを加えても、前記シートペーパーロール17が空転する
というようなことは全くなく、シートペーパー17aの切
断を第2の実施例で説明した場合と同様に良好に行うこ
とができる。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように構成されているので、次に
示すような効果を有する。
(1)、〔請求項1〕の考案に係るシートペーパー自動
供給便座には、シートペーパーロールのロール芯と一対
の支持板との間に介在させた摩擦部材と、前記ロール芯
を常時摩擦部材側に押圧付勢する圧縮ばねとによって、
前記シートペーパーロールのシートペーパー繰出し時に
おける回転を抑制するための摩擦力付勢手段が具備させ
てあるので、シートペーパーロールからシートペーパー
を繰出す際、あるいは、シートペーパーロールから繰出
されたシートペーパーをミシン目から切断する場合、前
記繰出ローラの繰出力によるシートペーパーを破損しな
い範囲で前記シートペーパーロールの回転を抑制(制
動)することができるため、シートペーパーロールが空
転することによって生ずるシートペーパーの弛みや絡み
等を確実に防止することができるので、シートペーパー
の繰出し、あるいは切断を円滑・良好に行うことができ
る。
、〔請求項2〕の考案に係るシートペーパー自動供給
便座においては、前記摩擦力付勢手段と隣接して、ロー
ル芯f側にラチェット歯車を取付け、支持板側にはラチ
ェット歯車と噛合する爪を上端に備えた掛止杆を枢着
し、この掛止杆をラチェット歯車側に常時付勢するばね
と、シートペーパーの切断時に掛止杆の掛止を解いて爪
をラチェット歯車に噛合させるストッパーとを備えてシ
ートペーパーロールが空転するのを確実に阻止する空転
防止手段が設けられているので、便座上に繰出されたシ
ートペーパーをミシン目から切り離す場合は、シートペ
ーパーに弛みを生じさせることなく大きなテンションを
加えることが可能となるため、シートペーパーをそのミ
シン目の位置において迅速・確実に切断することができ
る。
本考案は以上説明したように、シートペーパーを巻回し
たロール芯と、このロール芯を回転自在に支持する支持
板との間の狭隘な場所に、ロール芯に対する摩擦力付勢
手段と空転防止手段とを具備させることにより、シート
ペーパーロールからのシートペーパーの繰出し及び繰出
されたシートペーパーの切断に際して、シートペーパー
に弛みや絡み等を全く生じさせることなく円滑な繰出し
が行い得、しかも、切断に当たってはシートペーパーロ
ールが空転するのを確実に阻止し、かつ、シートペーパ
ーに大きなテンションを加えてそのミシン目の位置での
切断が迅速・確実に行える等、シートペーパーの繰出し
と切断作業とを、シートペーの弛みや絡み等を生じさせ
ることなく、迅速・確実に、しかも、円滑・良好に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシートペーパー自動供給便座を示す斜
視図、第2図は側面図、第3図は要部の縦断側面図、第
4図は同じく縦断背面図、第5図は第4図のA-A線にお
ける断面図、第6図及び第7図はシートペーパーの切断
状態を説明する説明図、第8図はシートペーパーの斜視
図、第9図は従来のシートペーパー自動供給便座の一実
施例を示す概略構成図である。 12……便座、17……シートペーパーロール 17a……シートペーパー 21……ラチェット歯車、22……摩擦部材 25……掛止杆、X……空転防止手段 Y……摩擦力付勢手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 鈴木 憲子 (56)参考文献 実開 昭57−79500(JP,U) 実開 昭60−155399(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座12の後方に設置した箱体14内にシート
    ペーパー17aがロール芯fに巻回されたシートペーパー
    ロール17を回転自在に収納し、前記シートペーパー17a
    を、便座12上に所定の長さ繰出して切断するようにした
    シートペーパー自動供給便座において、前記ロール芯f
    を前記箱体14内に枢支した一対の支持板15,15a間に回転
    自在に横架し、このロール芯fを支承する支持板15,15a
    には、一方の支持板15aと、該支持板15aに枢支されてロ
    ール芯fの一方を回転不能に嵌合保持する支持環20との
    間に介挿した摩擦部材22と、前記他方の支持板15とロー
    ル芯fとの間に介在されて前記ロール芯fを支持板15a
    側に付勢させる圧縮ばね23とからなる摩擦力付勢手段Y
    を具備させ、この摩擦力付勢手段Yによりシートペーパ
    ーロール17の回転を抑制させてシートペーパーロール17
    を便座上に繰出すようにしたことを特徴とするシートペ
    ーパー自動供給便座。
  2. 【請求項2】便座12の後方に設置した箱体14内にシート
    ペーパー17aがロール芯fに巻回されたシートペーパー
    ロール17を回転自在に収納し、前記シートペーパー17a
    を、便座12上に所定の長さ繰出して切断するようにした
    シートペーパー自動供給便座において、前記ロール芯f
    と、このロール芯fを回転自在に支持する支持板15,15a
    の一方の支持板15aとの間に該ロール芯fを回転不能に
    嵌合保持させて前記支持板15aに枢支される支持環20に
    止着したラチェット歯車21と、前記支持板15aにラチェ
    ット歯車21と噛合する爪24を上端に備えて枢着した掛止
    杆25と、この掛止杆25と前記支持板15aとの間に架張さ
    れて前記掛止杆25をラチェット歯車21側に付勢するばね
    26と、更に、常時は掛止杆25をラチェット歯車21から解
    離して掛止し、シートペーパー17aの切断時は前記掛止
    杆25の係止を解いて爪24をラチェット歯車21に噛合させ
    るストッパーiとを備えてシートペーパーロール17の空
    転防止手段Xを構成し、シートペーパー17aの切断時、
    前記掛止杆25をラチェット歯車21に噛合させてシートペ
    ーパーロール17の空転を阻止するようにしたことを特徴
    とするシートペーパー自動供給便座。
JP1988008758U 1988-01-26 1988-01-26 シートペーパー自動供給便座 Expired - Lifetime JPH0725119Y2 (ja)

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JPS5779500U (ja) * 1980-11-01 1982-05-17
JPS60155399U (ja) * 1984-03-28 1985-10-16 株式会社 前川製作所 便座用カバ−供給装置

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JPH01112798U (ja) 1989-07-28

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