JPH0687744U - 緩衝器のシリンダ固定構造 - Google Patents
緩衝器のシリンダ固定構造Info
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- JPH0687744U JPH0687744U JP2943693U JP2943693U JPH0687744U JP H0687744 U JPH0687744 U JP H0687744U JP 2943693 U JP2943693 U JP 2943693U JP 2943693 U JP2943693 U JP 2943693U JP H0687744 U JPH0687744 U JP H0687744U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緩衝器のシリンダの緩みによる脱落等を防止
する。 【構成】 シリンダ1上端部外周にカラー20を嵌装
し、このカラー20の外周に懸架ばね24の一端を支承
するスプリングシート22を螺着し、蓋部材16の下端
面側に突起26を一体的に形成し、カラー20の上端部
側には蓋部材16の突起26が係合する切り欠き27を
形成し、更にシリンダ1外周面にストッパ28を固定
し、カラー20の上端部側に2箇所にシリンダ1のスト
ッパ28が係合する切り欠き29を形成した。
する。 【構成】 シリンダ1上端部外周にカラー20を嵌装
し、このカラー20の外周に懸架ばね24の一端を支承
するスプリングシート22を螺着し、蓋部材16の下端
面側に突起26を一体的に形成し、カラー20の上端部
側には蓋部材16の突起26が係合する切り欠き27を
形成し、更にシリンダ1外周面にストッパ28を固定
し、カラー20の上端部側に2箇所にシリンダ1のスト
ッパ28が係合する切り欠き29を形成した。
Description
【0001】
本考案は車両等に用いる緩衝器のシリンダの固定構造に関し、特にねじ込みタ イプのシリンダの緩みを防止する構造に関する。
【0002】
車両等に用いる緩衝器として、実公平5−9546号公報に開示されているよ うにパイプ状のシリンダの外周にねじを形成して、このシリンダをタンクボディ の筒状取付け部に螺着したシリンダねじ込みタイプのものが知られている。 従来、このような緩衝器においては、シリンダが筒状取付け部に対して緩んで 脱落することなどを防止するために、図4に示すようにタンクボディの筒状取付 け部101とシリンダ102とを外部から止めねじ103で結合したり、或いは ロックナットを用いている。
【0003】
上述した従来の緩衝器のように止めねじやロックナットでシリンダを固定する 構造にあっては、緩衝器の振動等によって止めねじやロックナットが緩んだ場合 には、シリンダが取付け部に対して緩んで脱落等するおそれがある。
【0004】
上記の課題を解決するため本考案は、シリンダ外周にカラーを嵌装し、このカ ラーの外周に懸架ばねの一端を支承するスプリングシートを回動自在に設け、更 に蓋部材とカラーとの間に第1の回り止め手段を設け、シリンダとカラーとの間 に第2の回り止め手段を設けた。
【0005】
シリンダ外周に嵌装したカラーは懸架ばねの復元力で蓋部材側に押し付けられ て第1の回り止め手段によって蓋部材に対して回転せず、このカラーに対してシ リンダは第2の回り止め手段によって回転しないので、シリンダが振動等で緩ん で回転して蓋部材から抜けることがなくなる。
【0006】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係るシリンダ固定構造を適用した緩衝器の半裁断面図、図2は同緩衝器の要部 断面図、図3は同緩衝器のカラーの斜視図である。
【0007】 シリンダ1内には一端開口部側からキヤツプ2、ロツドガイド3、オイルシー ル4及びリバウンドラバー5等を介してピストンロッドである中空ロツド6を挿 通している。中空ロツド6の上端部にはシリンダ1内周面に摺接するピストン7 を装着して、ピストン7には減衰力発生用の油路8及び図示しない油路を形成し 、これらの油路8を開閉するバルブ9及び図示しない油路を開閉するバルブ10 を装着している。
【0008】 また、中空ロッド6の下端部には車軸を取付けるための車軸取付け部材12を 装着し、この車軸取付け部材12の上側にスプリングシート13を配設し、この スプリングシート13上にストツパラバー14を取付けている。一方シリンダ1 の他端開口部側は蓋部材16に螺着し、この蓋部材16の連結部17にサブタン ク18を連結するとともに、車体側に取付けるための車体取付け部19を一体形 成している。
【0009】 シリンダ1上端部外周にはカラー20を嵌装し、このカラー20の外周にはね じ21を形成し、このねじ21にスプリングシート22を螺着して、ロックナッ ト23にてロックするようにし、スプリングシート22と前記スプリングシート 13との間に懸架ばね24を介設している。
【0010】 そして、蓋部材16の下端面側に突起26を一体的に形成し、カラー20の上 端部側には蓋部材16の突起26が係合する切り欠き27を形成して、これらの 突起26及び切り欠き27でカラー20の蓋部材16に対する回転を規制する第 1の回り止め手段を構成している。
【0011】 また、シリンダ1外周面にストッパ28を固定し、カラー20の上端部側に2 箇所にシリンダ1のストッパ28が係合する切り欠き29を形成して、これらの ストッパ28及び切り欠き29でシリンダ1のカラー20に対する回転を規制す る第2の回り止め手段を構成している。
【0012】 以上のように構成した緩衝器においては、シリンダ1外周に嵌装したカラー2 0は懸架ばね24の復元力によって蓋部材16側に押し付けられており、蓋部材 16の突起26とカラー20の切り欠き27が係合しているので、カラー20は 蓋部材16に回転することができない。
【0013】 そして、このカラー20に対してシリンダ1はストッパ28がカラー20の切 り欠き29に係合しているので、シリンダ1はカラー20に対して回転すること ができない状態に保持されている。
【0014】 したがって、蓋部材16に螺着しているシリンダ1が緩衝器の振動等によって ねじ込みが緩もうとしても、シリンダ1はストッパ28とカラー20の切り欠き 29、カラー20の切り欠き27及び蓋部材16の突起26を介して蓋部材16 に対して回転することができないので、シリンダ1が回転して蓋部材16から抜 け落ちることが防止される。
【0015】 尚、上記実施例において、カラーはシリンダ外周に固定した回り止め手段を構 成するストッパで支持するようにしてもよいし、蓋部材の段部で支持するように してもよい。また、カラーの外周にねじを形成する代りにカム面を形成し、スプ リングシート側にこのカム面に係合するカムを設けるようにしてもよい。
【0016】
【考案の効果】 以上に説明したように本考案によれば、シリンダ外周にカラーを嵌装し、この カラーの外周に懸架ばねの一端を支承するスプリングシートを回動自在に設け、 更に蓋部材とカラーとの間に第1の回り止め手段を設け、シリンダとカラーとの 間に第2の回り止め手段を設けたので、シリンダが蓋部材に対して回転せず、緩 衝器の振動等によって緩んで脱落すること等がなくなる。
【図1】本考案に係るシリンダ固定構造を適用した緩衝
器の半裁断面図
器の半裁断面図
【図2】同緩衝器の要部断面図
【図3】同緩衝器のカラーの斜視図
【図4】従来の緩衝器の要部断面図
1…シリンダ、6…中空ロッド、7…ピストン、16…
蓋部材、20…カラー、21…ねじ、22…スプリング
シート、23…ロックナット、24…懸架ばね、26…
第1の回り止め手段をなす突起、27…第1の回り止め
手段をなす切り欠き、28…第2の回り止め手段をなす
ストッパ、29…第2の回り止め手段をなす切り欠き。
蓋部材、20…カラー、21…ねじ、22…スプリング
シート、23…ロックナット、24…懸架ばね、26…
第1の回り止め手段をなす突起、27…第1の回り止め
手段をなす切り欠き、28…第2の回り止め手段をなす
ストッパ、29…第2の回り止め手段をなす切り欠き。
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダの一端開口部側から挿通したピ
ストンロッド先端部に前記シリンダ内周面に摺接するピ
ストンを装着し、前記シリンダの他端開口部には蓋部材
を螺着し、前記シリンダと前記ピストンロッドとの間に
懸架ばねを介設した緩衝器において、前記シリンダ外周
にカラーが嵌装され、このカラーの外周に前記懸架ばね
の一端を支承するスプリングシートが回動自在に設けら
れ、更に前記蓋部材と前記カラーとの間に第1の回り止
め手段が設けられ、シリンダと前記カラーとの間に第2
の回り止め手段が設けられていることを特徴とする緩衝
器のシリンダ固定構造。 - 【請求項2】 前記第1の回り止め手段は蓋部材に形成
された突起と、カラーに形成された前記突起に係合する
切り欠きとからなることを特徴とする請求項1に記載の
緩衝器のシリンダ固定構造。 - 【請求項3】 前記第2の回り止め手段はシリンダ外周
に設けられたストッパ部材と、カラーに形成された前記
ストッパ部材に係合する切り欠きとからなることを特徴
とする請求項1又は2に記載の緩衝器のシリンダ固定構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029436U JP2591093Y2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 緩衝器のシリンダ固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029436U JP2591093Y2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 緩衝器のシリンダ固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687744U true JPH0687744U (ja) | 1994-12-22 |
JP2591093Y2 JP2591093Y2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=12276091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993029436U Expired - Lifetime JP2591093Y2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 緩衝器のシリンダ固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591093Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016142299A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社ショーワ | 油圧緩衝器 |
CN114746666A (zh) * | 2019-11-28 | 2022-07-12 | 蒂森克虏伯比尔斯坦有限公司 | 弹簧座、用于生产弹簧座的方法、减振器和程度调节装置 |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP1993029436U patent/JP2591093Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016142299A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 株式会社ショーワ | 油圧緩衝器 |
CN114746666A (zh) * | 2019-11-28 | 2022-07-12 | 蒂森克虏伯比尔斯坦有限公司 | 弹簧座、用于生产弹簧座的方法、减振器和程度调节装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2591093Y2 (ja) | 1999-02-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981202 |