JPH0687739B2 - 抹茶代用品 - Google Patents

抹茶代用品

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JPH0687739B2
JPH0687739B2 JP24381790A JP24381790A JPH0687739B2 JP H0687739 B2 JPH0687739 B2 JP H0687739B2 JP 24381790 A JP24381790 A JP 24381790A JP 24381790 A JP24381790 A JP 24381790A JP H0687739 B2 JPH0687739 B2 JP H0687739B2
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tea
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matcha
hot air
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浩 石田
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浩 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、新規な抹茶の代用品に関する。
[従来の技術] 抹茶の製造は覆下茶葉を切断機にかけスジを除いてから
ひき臼でひいて粉末状にすることで行っている。
一方、煎茶の製造は通常次の工程を経て行われる。即
ち、茶葉を蒸機に入れ(45〜90秒間)、その後、冷却機
→第1粗揉機(10分間)→第2粗揉機(20分間)→第3
粗揉機(20分間)→揉捻機(15分間)→中揉機(25分
間)→精揉機(30分間)→乾燥機(25分間)の各工程を
経て荒茶にしている。
この製造の際、原料の茶化から少なからぬ茶しぶが出て
上記各機器に付着する。特に粗揉機の揉手(攪拌板)な
らびに内壁に多量が付着する。かつてこの茶しぶは採取
されて医薬品としてのカフェインの原料に利用されてい
たこともあったが、細菌は化学品の調合によって廉価に
製造できるようになったので、茶しぶのカフェインとし
ての利用は行われなくなっている。煎茶の製造に際して
出るこうした茶しぶは、粗揉機等各機器の内部を汚す不
要物として水洗浄され廃棄されているのが現状である。
[従来技術の問題点] 抹茶の製造には、原料、製造工程とも特別にコストがか
かるので、製品価格は高価にならざるを得ない。
一方、煎茶の製造に関し、その製造工程において派生す
る茶しぶがそれ自体飲用品として利用されることはなか
った。しかし茶しぶには多くのカフェインが含有されて
いることは周知の事実であり、これを廃棄処分にするの
は如何にも勿体ない。
本発明は、煎茶の製造を通常通りに行うことを阻害せず
にこの製造工程で派生する茶しぶを有効利用して、廉価
な抹茶代用品を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点解決する手段として本発明の抹茶代用品が採
用する手段は、茶葉を2機以上の粗揉機に順次移し換え
て熱風乾燥させる煎茶製造工程において、第2機以降の
粗揉機の内部に付着する茶しぶを採取し、この茶しぶを
乾燥工程にかけた後、粉砕して微粉末に加工した茶しぶ
を主成分とすることを特徴とする。
また上記乾燥工程は、室温60〜100℃、乾燥時間15分〜3
5分で熱風乾燥機、次に室温60〜130℃、乾燥時間30秒〜
90秒のマイクロ波または遠赤外線の照射機であることを
特徴とする。
[実施例] 以下、本発明の抹茶代用品の1実施例につきこの抹茶代
用品の製造工程を示す図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の抹茶代用品の製造工程を、通常の煎茶
製造工程に組み込んで示す概念図である。抹茶代用品の
製造経路は、太線で、煎茶の製造工程は細線で、各々示
している。
第1図において適量の茶葉A0が蒸機1中で0.5〜2.0分
間、蒸される。蒸機1から取り出した茶葉A1を冷却機2
中で冷却した後、その茶葉A2を第1粗揉機10に入れる。
この第1粗揉機10中では約10分間、100〜110℃の熱風を
送り続ける中で茶葉A2を葉打ちする。次に第1粗揉機10
から取り出された茶葉A3は、水分を取られて重量を茶葉
A0の約85%に減少させている。一方、第1粗揉機10の揉
手および内壁等の一面には茶しぶB1がドロドロの練り物
状で付着している。この茶しぶB0はへら等で掻き取り、
廃棄する。この第1粗揉機10内の茶しぶB0を採取し本発
明の抹茶代用品として加工利用することも可能だが、通
常はこれは利用せず廃棄する。なぜなら、この茶しぶB0
には不純物が相対的に多く含まれ、また含水率も高いの
で、加工が面倒だからである。次に茶葉A3を第2粗揉機
20へ入れ、ここで約20分間、85〜90℃の熱風を送り続け
て、さらに葉打ちする。この第2粗揉機20から取り出し
た茶葉A4はさらに水分を取られて茶葉A0の約70%とな
る。一方、第2粗揉機20の内部には茶しぶB1が半乾燥状
態で薄膜(厚さ約3mm)をなして付着しているから、こ
れをへら等で掻き取る。すると約30mm2〜100mm2程の半
乾燥破片となって剥がれ落ちるから、これを集めてお
く。次に茶葉A4をさらに第3粗揉機30に入れ、ここで約
20分間、75〜85℃の熱風を送り続けて葉打ちする。この
第3粗揉機30から取り出した茶葉A3はA0の約50〜55%の
重量である。一方、第3粗揉機30の内部にも茶しぶB2
付着しているから、同様に掻き取ると、上記と同様の破
片となって剥がれ落ち収集することができる。こうして
掻き集めた破片状の茶しぶB1、B2を熱風乾燥機40に入れ
乾燥させる。乾燥機40は具体的には、密閉機構の箱体
で、外部から乾燥熱風を温度調節自在に強制的に送風で
きるようにされたものである。この熱風乾燥機の室温を
60℃〜100℃、好ましくは80℃で15分〜35分、好ましく
は25分間、緩慢に攪拌しながら乾燥する。熱風乾燥機40
から取り出した茶しぶB3(含水率5%未満になってい
る)を、引き続き遠赤外線またはマイクロ波の照射機50
内に入れ、さらに加熱する。この照射機50も密閉構造の
箱体で内部に遠赤外線またはマイクロ波が温度調節自在
に加熱できるようにされている。この照射機50内に茶し
ぶB3を厚さ5mm〜10mmに均一に広げ、室温60℃〜130℃、
好ましくは80〜110℃で、約30〜90秒間照射する。照射
機50から取り出した茶しぶB4(破片形状)は内部から全
体をムラなく加熱、乾燥され、かつ、変色することなく
香気を向上させている。照射時間が30秒より短いときは
効果が十分でなく、90秒以上のときは、茶しぶB4を必要
以上に焦がすおそれがある。また加熱温度が60℃以下の
ときは効果が緩慢に過ぎ、130℃以上のときは破片の表
面だけを焦がすおそれがある。照射機50から取り出した
茶しぶB4を引き続いて粉砕機60に入れ、これで粉砕して
微粉末状の茶しぶB5を得る。
この微粉末状の茶しぶB5の適量を茶碗に取り、抹茶飲用
時の道具で抹茶飲用同様に温湯を入れて掻き混ぜると、
煎茶の香味の、抹茶とは香味が異なる廉価が抹茶代用品
として薫ばしい茶を楽しむことができる。
他方、茶葉A5は、さらに揉捻機31→中捻機32→精揉機33
→乾燥機34の各工程を経て荒茶と呼ばれる製品に加工さ
れ、質量ともに豪も損なわれることがない。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、煎茶
の製造を阻害することなく、別途、抹茶代用品を容易に
製造することができ、そのための作業も特に加重となら
ない。そして、栄養価の高い緑茶の一部を無駄にするこ
となく有効利用して、高価な抹茶に代わる、しかも香味
と十分なお茶を楽しむことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の抹茶代用品の製造工程を、通常の煎茶
製造工程に組み込んで示す概念図である。抹茶代用品の
製造工程は、太矢印で示されている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】茶葉を2機以上の粗揉機に順次移し換えて
    熱風乾燥させる煎茶製造工程において、第2機以降の粗
    揉機の内部に付着する茶しぶを採取し、この茶しぶを乾
    燥工程にかけた後、粉砕して微粉末に加工した茶しぶを
    主成分とする抹茶代用品。
  2. 【請求項2】上記乾燥工程が、室温60〜100℃、乾燥時
    間15分〜35分の熱風乾燥機、次に室温60〜130℃、乾燥
    時間30秒〜90秒のマイクロ波または遠赤外線の照射を特
    徴とする乾燥法。
JP24381790A 1990-09-17 1990-09-17 抹茶代用品 Expired - Lifetime JPH0687739B2 (ja)

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JPH04126036A JPH04126036A (ja) 1992-04-27
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