JPH0687518B2 - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JPH0687518B2
JPH0687518B2 JP62009724A JP972487A JPH0687518B2 JP H0687518 B2 JPH0687518 B2 JP H0687518B2 JP 62009724 A JP62009724 A JP 62009724A JP 972487 A JP972487 A JP 972487A JP H0687518 B2 JPH0687518 B2 JP H0687518B2
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一弘 日根野
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば抵抗器、コンデンサあるいはトランジ
スタ等のチップ化した電子部品(以下、これをチップ部
品という)をプリント基板に位置決め装着する電子部品
の自動装着装置などに用いられる部品供給装置に関する
ものである。
[従来の技術] 従来、この種の電子部品の自動装着装置における部品供
給装置においては、例えば本出願人が先に出願した実開
昭57−148875号公報に開示したように、カバーテープを
介してチップ部品がテープ長手方向にほぼ等間隔にサン
ドウィッチ状の封入されたテープをテープリールに巻回
収納し、かつ、このテープリールからテープを間欠的に
繰り出し送出してチップ部品を所定の部品取出し位置に
供給してなるテープ送り機構にカバーテープの剥離機構
を連動させてなる構成を有するものがある。
しかしながら、このような従来の部品供給装置にあって
は、チップ部品の取出しに先立って、部品取出し位置か
ら離れた位置でカバーテープを剥がしているのが現状で
ある。
[発明が解決しようとする問題点] このため、上記した従来装置では、カバーテープの剥取
り位置から部品取出し位置に至る間にテープ内に収納さ
れたチップ部品が飛散したり、踊って姿勢を変えたり
し、これによって、吸着装置等による部品取出し不良を
惹起し易いばかりでなく、テープ送り機構にカバーテー
プの剥離機構を連動させることから、カバーテープを剥
がした後のチップ部品の挙動変化への対策上、テープ送
りの高速化にも限界がある。
また、このような不具合を解消するために、従来では、
チップ部品のカバーを設けたり、あるいはシャッタを設
けて、部品取出し位置の直前でシャッタ等を開くように
してなるものが提案されており、例えば特開昭61−1624
23号公報にはカバーテープを剥離した後テープ送りを行
い、該剥離位置から離れた位置でチップ部品の取り出し
を行うようにして、テープ送り方向にテープ送りと共に
移動可能な部品飛び出し防止のカバーが設けられた技術
が開示されている。該カバーは前記テープの部品収納凹
部の上を覆った状態で該凹部の先頭のチップ部品が部品
取り出し位置に送られるようにテープと共に移動するも
のであるが、該カバーが後退して部品取り出し位置が開
放される前に吸着ノズルは前記カバーに当接する位置あ
るいは当接する直前の位置まで下降しており、カバーが
後退しても部品が飛び出さずに部品取り出しができるよ
うにしている。また、カバーテープの剥ぎ取りは剥ぎ取
る部分のカバーテープの上からテープ送り後後退した前
記カバーで覆った状態で行われ剥ぎ取りの際にチップ部
品が飛び出さないようにしている。
しかしこのように移動可能なカバーが必要となるという
欠点があり、このようなカバーを移動させるには大きな
駆動力が必要であり高速化には不向きとなり、また、吸
着ノズルをカバーに当接させていてもカバーの後退後の
吸着ノズルとチップ部品の隙間はカバーの厚み分は開い
てしまいチップ部品が小型になると飛び出しを防止しき
れなくなってしまう。
本発明は、上記の事情のもとになされたもので、その目
的とするところは、カバーテープ剥離後のチップ部品の
挙動変化を抑えるとともに、テープ送り動作の高速化に
対する追従性を高めることができるようにした部品供給
装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記した問題点を解決するために、本発明は、チップ状
電子部品を部品取出し具により取出しできるように、カ
バーテープを介してチップ状電子部品がほぼ等間隔で封
入されたテープをテープ送出手段により間欠的に繰り出
し送出するようにした部品送出装置において、前記送出
手段によるテープ送出前に該テープの1ピッチ送出分以
上のカバーテープの弛みを作る機構と、前記送出手段に
よりテープを1ピッチ送出する際に前記弛みを作る機構
により作られた弛みによって剥離を抑制するカバーテー
プの折返し部分の上方に前記取出し具を近接させて前記
電子部品の飛出しを防止した状態で前記カバーテープを
剥ぎ取る剥離手段とを設けたものである。
〔作用〕
即ち、本発明は、上記の構成とすることにより、弛みを
作る機構によってテープ送出手段によるテープ送出前に
該テープの1ピッチ送出分以上の弛みを作っておき、前
記送出手段によりテープを1ピッチ送出する際に前記弛
みを作る機構により作られた弛みによって剥離を抑制す
るカバーテープの折返し部分の上方に部品取出し具を近
接させて電子部品の飛出しを防止した状態で、剥離手段
がカバーテープを剥ぎ取る。
[実施例] 以下、本発明を図示の一実施例を参照しながら詳細に説
明する。
第1図から第3図は、本発明に係る部品供給装置を備え
た電子部品の自動装着装置の全体構成を概略的に示すも
ので、図中(1)は図示しない種々の制御系が内蔵され
た基台である。この基台(1)上には、18分割された部
品取出し手段としてのターンテーブル(2)と、後述す
るテープ送出ユニット(30)が複数台設置される直線方
向に移動可能な部品供給台(3)と、後述するチップ部
品(W)が組付け装着される図示しないプリント基板を
供給搬送する第1のコンベア(4)と、この第1のコン
ベア(4)から供給搬送されたプリント基板を載置して
X軸方向及びY軸方向に位置決め移動制御するX−Yテ
ーブル(5)と、このX−Yテーブル(5)上のチップ
部品組付け装着後のプリント基板を排出搬送する第2の
コンベア(6)と、この第2のコンベア(6)に前記X
−Yテーブル(5)上のプリント基板を載せ換える搬送
装置(7)と、前記チップ部品(W)をターンテーブル
(2)上に位置決めする部品位置決め装置(8)と、図
示しないサーボモータにより回転駆動するインデックス
ユニット(9)と、前記部品供給台(3)上のテープ送
出ユニット(30)にチップ部品(W)をほぼ等間隔で封
入した後述するテープ(100)を送り込むテープ収納部
としてのテープリール(10)と、このテープリール(1
0)を前記移動可能な部品供給台(3)上に保持するリ
ール保持体となるリール取付け板(11)とがそれぞれ設
置してなる構成を有するとともに、前記ターンテーブル
(2)は、インデックスユニット(9)に取付けられ
て、このインデックスユニット(9)の駆動により間欠
的に回転制御されるようになっている。
そして、上記した部品供給台(3)は、第4図に示すよ
うに、基台(1)上に設置された支持台(12)にリニア
ガイド(13)及びリニアガイド軸受(14)を介して直線
方向に移動可能に設けられ、この部品供給台(3)上に
は、支持ピン(15)(16)が突設され、これらの支持ピ
ン(15)(16)に凹凸嵌合させて前記テープ送出ユニッ
ト(30)が位置決め状態で部品供給台(3)上に設置さ
れている。
さらに、図中(17)は前記部品供給台(3)から延出さ
せた支持アームで、この支持アーム(17)上には、前記
したテープリール(10)が装着保持されるリール取付け
板(11)の下端面部(11a)が非固定状態で支持されて
いるとともに、このリール取付け板(11)の下端部側に
突出させた係止片(18)を、前記支持アーム(17)の先
端部に設けた切欠き部(19)に係合させることにより、
前記部品供給台(3)の移動時のリール取付け板(11)
つまり、テープリール(10)の横ブレを防止し得るよう
になっている。一方、前記リール取付け板(11)の上端
部(11b)は、テープ送出ユニット(30)に固定ピン(2
0)を介して取付けられていて、この固定ピン(20)を
支点として上下方向に揺動可能に支持されているととも
に、長孔(21)及びガイドピン(22)を介してその上下
方向の揺動範囲が規制されている。なお、図中(23)は
前記部品供給台(3)を図示しないサーボモータの駆動
により移動させるボールネジである。
すなわち、上記テープリール(10)を装着保持するリー
ル取付け板(11)は、前記部品供給台(3)に設けた支
持ピン(15)(16)及び支持アーム(17)の3個所で、
テープリール(10)の重量を分担して受けることができ
るようにテープ送出ユニット(30)に対して揺動可能に
取付けられているもので、その理由は、テープリール
(10)の直径が、日本電子機械工業会規格(EIAJ)によ
り最大382mmに規定されていることから、このような大
型のテープリールにチップ部品が満杯に収納されている
と、1kg以上の重さになる場合があり、このため、テー
プ送出ユニット(30)にリール取付け板(11)を片持ち
状態で固定するだけでは相当な取付け強度を必要として
困難であるからである。
また、上記リール取付け板(11)は、薄板部材(111)
からなり、第5図に示すように、前記テープリール(1
0)が保持される薄板部材(111)の両側壁を内側に反る
ように湾曲させてバネ性を持たせてなるとともに、第6
図に示すように、テープリール(10)の装着状態におい
て、その両側壁を押し開いてテープリール(10)を挿入
することにより、第7図に示すように、テープリール
(10)の両側面を薄板部材(111)の両側壁で弾性的に
挟持し、かつ、その弾性的な挟持作用により、テープリ
ール(10)を確実に保持することができるようにする一
方、テープリール(10)の着脱作業が容易になるように
し、さらに、テープを引出す際の勢いでもってテープリ
ール(10)が回り過ぎないようにブレーキの役目を果た
すことができるようになっているもので、前記薄板部材
(111)の両側壁の内面には、テープリール(10)の中
心孔に挿入されて回転軸中心となるようにテープリール
(10)を支持する突起部(112)が相対向させて一体に
突設されている。
一方、上記部品供給台(3)上に設置されたテープ送出
ユニット(30)は、前記テープリール(10)に巻回収納
されたテープ(100)を部品取出し手段であるターンテ
ーブル(2)の吸着装置に向け所定ピッチづつ繰り出し
送出されるようになっているもので、このようなテープ
送出ユニット(30)は、第8図に示すように、図示しな
い駆動系により回転駆動する第1のスプロケット(31)
と、この第1のスプロケット(31)に対して離間させて
連設した第2のスプロケット(32)と、これら第1及び
第2のスプロケット(31)(32)にそれぞれ設けてなる
第1及び第2のタイミングプーリ(33)(34)と、これ
ら第1及び第2のタイミングプーリ(33)(34)間に掛
け渡されて同期回転自在にしたタイミングベルト(35)
とを備え、前記第1及び第2のスプロケット(31)(3
2)は、部品供給台(3)のテープリール(10)に巻回
収納されたテープ(100)の送り孔(100a)が噛み合う
ピン(31a)(32a)を有するとともに、前記下流側に配
置された第1のスプロケット(31)は、第2のスプロケ
ット(32)よりも上方に位置させてある。
そして、上記第1のスプロケット(31)と第2のスプロ
ケット(32)との間には、シュート(36)が設置され、
このシュート(36)の上位置にスプリング(37)で下方
に押圧付勢された押え板(38)を設け、これらシュート
(36)と押え板(38)との間にテープ(100)が送り込
まれ、前記タイミングベルト(35)による第1及び第2
のタイミングプーリ(33)(34)の同期回転により、前
記テープ(100)を第2のスプロケット(32)側から第
1のスプロケット(31)側へと斜め上方に向けリニアに
送出させ、かつ、第1のスプロケット(31)を通過した
直後のテープ(100)をテープガイド(39)を介して斜
め下方に排出させるようになっているとともに、送出さ
れたテープ(100)の頂点となる前記第1のスプロケッ
ト(31)の回転中心の真上を部品取出し位置(A)と
し、その隣接するテープ(100)の後述する角孔(102)
(102)の位置が低くなるようにして、後述する取出し
具である吸着装置の真空チャック(80)によりチップ部
品(W)を吸着保持し取出し得るようになっている。
ところで、上記テープリール(10)に巻回収納されてい
るテープ(100)は、第9図及び第10図に詳図するよう
に、ベーステープ(101)の長手方向に所定のピッチ間
隔で列設した角孔(102)内にチップ部品(W)を収納
し、かつ、前記ベーステープ(101)の表裏両面をカバ
ーテープ(103)(104)で被着することにより、チップ
部品(W)をテープ長手方向に等間隔を存して封入して
なる構成を有し、このようなテープ(100)内からチッ
プ部品(W)を取出す際には、後述するカバーテープ剥
離装置(60)により、表面のカバーテープ(103)をテ
ープ送出動作に伴って剥離し、前記角孔(102)を凹状
に開口させてチップ部品(W)を外部に露出させるよう
になっているもので、第11図及び第12図に示すように、
吸着装置の真空チャック(80)による部品取出し位置
(A)が、前記第1のスプロケット(31)の回転中心真
上の頂点に設定されていることから、この部品取出し位
置(A)でのカバーテープ(103)の剥離後のテープ(1
00)は、第1のスプロケット(31)の外周円に沿って円
弧状に曲成され、これによって、角孔(102)の開口凹
部が拡開されるため、チップ部品(W)を前記吸着装置
の真空チャック(80)の下降動作により吸着保持して垂
直方向に上昇させて取出す際、チップ部品(W)が前記
ベーステープ(101)の角孔(102)間に形成される隔壁
(101a)に引掛かることなく容易にかつ円滑に取出すこ
とが可能になり、吸着時におけるチップ部品(W)の姿
勢の変化あるいは落下による吸着ミスの発生を確実に防
止することができるようになっている。
また、図中(100a)…は前記テープ(100)の長手方向
に所定のピッチ間隔で穿孔したテープ送り孔である。
さらに、上記第1のスプロケット(31)には、第13図に
示すように、第1のタイミングプーリ(33)と共にギア
(41)が一体的に設けられ、このギア(41)は、固定フ
レーム(42)に固定された固定軸(43)に回転自在に軸
支されている一方、この固定軸(43)には、前記ギア
(41)に噛み合う揺動可能なギア送り爪(49)を設けた
揺動アーム(45)が揺動自在に軸支されているととも
に、この揺動アーム(45)を、第8図に示すように、前
記固定フレーム(42)との間に架設したスプリング(4
7)の付勢力に抗して、外部駆動による第1のプッシャ
ー(48)の押し込み動作で、揺動させることにより、前
記ギア(41)をラチェット式に回動させ、これによっ
て、前記第1のスプロケット(31)を1ピッチ回転させ
てテープ(100)を1ピッチ分送り出すようになってい
る。すなわち、前記ギア送り爪(49)に突出したピン
(49a)と固定フレーム(42)に突出したピン(42a)と
の間には、スプリング(50)が張架されており、このス
プリング(50)が、前記ギア送り爪(49)を付勢してギ
ア(41)に押し付けるとともに、前記揺動アーム(45)
を戻すような役目を果たしている。また、図中(44)は
前記固定フレーム(42)に回動自在に軸支したロック爪
で、前記ギア(41)にスプリング(47)の付勢力により
弾性的に噛合させて、前記揺動アーム(45)が戻る際の
前記第1のスプロケット(31)の逆回転を防止するよう
になっているものである。
ところが、このとき、テープ送りの高速化を図るため
に、上記した第1のプッシャー(48)の外部駆動による
揺動アーム(45)の揺動を急激に行なうと、例えばテー
プリール(10)の径が大型化して慣性が大きい場合にあ
っては、テープ(100)の送り孔(100a)が裂けたりす
ることがある。
そこで、本発明では、第14図に示すように、テープリー
ル(10)とシュート(36)の後端部(36b)との間の中
間のテープ(100)の上位置に、テープ押下げ手段とな
る第2のプッシャー(51)を設置し、この第2のプッシ
ャー(51)を外部駆動により、第15図に示すように、テ
ープ(100)が送られていない間に、下降させることに
より、前記テープ(100)を押下げて、テープ送り動作
が開始する前に、予め少なくとも次回にテープが送り出
される分に相当する分以上に余裕を持たせてテープリー
ル(10)からテープ(100)を引出し、テープ送り動作
が開始する直前に、前記第2のプッシャー(51)を外部
駆動により上昇させて、テープ押下げを開放することに
よりテープ(100)を弛ませるようになっているもの
で、これによって、テープ送り動作の高速化及びテープ
リールの大型化に対する追従性を高め、しかも、微妙な
テープリールのブレーキコントロール等を行なう必要な
く、常に安定したテープ送りが行なわれるようにしてな
るものである。
しかして、上記した部品供給台(3)から送出されたテ
ープ(100)のカバーテープ(103)を剥離するカバーテ
ープ剥離装置(60)は、第8図に示すように、前記部品
取出し位置(A)側に近接させたシュート(36)の先端
部(36a)から剥ぎ取られたカバーテープ(103)を上方
にカールすることを規制するための固定ガイド(61)と
の間でテープ送出方向と反対方向に導き、剥取りリール
(62)に巻取るようになっているもので、この剥取りリ
ール(62)は、外部に設置された駆動モータ(63)の回
転駆動によりベルト(64)を介して圧縮スプリング(6
6)により付勢された回転する摩擦ドラム(65)に圧接
されてテープ送り機構の駆動力と独立した外部駆動力で
剥ぎ取り回転力を得るようになっており、これによっ
て、カバーテープ(103)の剥離速度を任意に調整でき
るようにして高速化に伴う追従性を高めることができる
ようになっているとともに、カバーテープ(103)が緊
張状態にあるときはスリップし、空転するようになって
いる。また、前記摩擦ドラム(65)は、部品供給台
(3)の移動時には、前記剥取りリール(62)との圧接
状態を開放するために上方に逃げるようになっている。
さらにまた、上記カバーテープ(103)の剥取りリール
(62)に至る途上には、補助剥離機構(70)を構成する
一対の揺動レバー(71)(72)が設置されていて、これ
ら一対の揺動レバー(71)(72)には、前記カバーテー
プ(103)の表裏面を挟み込むように掛け渡し保持され
るピン(73)(74)が設けられている一方、スプリング
(75)(76)及びストッパ(77)(78)によりそれぞれ
一方向の回動が許容され、かつ、前記カバーテープ(10
3)の剥取り方向の上流側に位置する揺動レバー(71)
を外部駆動で下降する第3のプッシャー(79)の押下げ
動作により前記スプリング(75)の付勢力に抗して時計
方向に回動させ、これによって、テープ(100)の表面
に被着されたカバーテープ(103)を強制的に剥離する
ようになっているものである。
すなわち、上記カバーテープ剥離装置(60)及び補助剥
離機構(70)は、第16図に示すテープ(100)の送り開
始前の状態から第17図に示すように、テープ(100)が
1ピッチ送られると、カバーテープ(103)も剥離され
ないまま部品取出し位置(A)まで送られる。この状態
で、第18図に示すように、吸着装置の真空チャック(8
0)が下降し、その先端部(80a)をテープ(100)上の
カバーテープ(103)に押し付けて、僅かな隙間を置い
た時点で停止させると、第19図に示すように、前記補助
剥離機構(70)の第3のプッシャー(79)が外部駆動に
より下降して一方の揺動レバー(71)を時計方向に回動
させるとともに、ピン(73)が他方の揺動レバー(72)
のピン(74)に衝突してカバーテープ(103)を挟み込
むと同時に、他方の揺動レバー(72)を共に時計方向に
回動させることにより、カバーテープ(103)を引っ張
り、これによって、カバーテープ(103)をテープ(10
0)のベーステープ(101)から引き剥がして、ベーステ
ープ(101)の角孔(102)を開口させ、テープ内部に収
納されたチップ部品(W)を露出させるようになってい
るものである。
このとき、上記開口したベーステープ(101)の角孔(1
02)の上方には、前記真空チャック(80)の先端部(80
a)が近接位置していることから、たとえカバーテープ
(103)の裏面にチップ部品(W)が静電気等で貼り付
いていても、カバーテープ(103)の引き剥がし動作で
チップ部品(W)が真空チャック(80)の先端部(80
a)によってしごかれて角孔(102)内に残る。
このように、カバーテープ(103)がテープ(100)から
剥離されると、第20図に示すように、再び真空チャック
(80)が下降して、その先端部(80a)でテープ(100)
の角孔(102)内のチップ部品(W)を吸着保持し、第2
1図に示すように、真空チャック(80)の垂直方向の上
昇により、チップ部品(W)を取出し、前記ターンテー
ブル(2)の回転搬送によって、X−Yテーブル(5)
上に位置決めされた図示しないプリント基板上に載置
し、組付けが行なわれるようになっているものである。
ところで、上記したシュート(36)の先端部(36a)
は、カバーテープ剥離装置(60)及び補助剥離機構(7
0)によるテープ(100)のカバーテープ(103)を剥離
する位置が、前記第1のスプロケット(31)の回転中心
の真上である部品取出し位置(A)の直前位置とし、テ
ープ(100)のカバーテープ(103)を部品取出し位置
(A)まで剥離させずに送出させるようになっていると
ともに、前記吸着装置の真空チャック(80)の先端部
(80a)が最接近した位置でカバーテープ(103)を剥離
するようにし、これによって、前記真空チャック(80)
の先端部(80a)で、カバーテープ(103)の剥離により
露出するチップ部品(W)の飛び出しや、チップ部品
(W)がカバーテープ(103)に貼り付いて持ち去られ
たり、あるいはチップ部品(W)の踊りを確実に防止し
ているものである。
また、第8図に示すように、図中(90)は前記テープ送
出ユニット(30)を部品供給台(3)上にロックするロ
ック機構で、部品供給台(3)に取付けられたL字形の
ロック金具(91)に、一端側に把手(92)が設けられた
ロックピン(93)のテーパ先端部(93a)をスプリング
(94)の付勢力に抗して楔状に差し込み、この楔効果を
利用することにより、着脱可能にロックし得るようにな
っているものである。
なお、上記の実施例においては、カバーテープ(103)
の剥離過程に補助剥離機構(70)を設置して説明した
が、これに限定されず、第22図に他の実施例として示す
ように、補助剥離機構(70)を取り除いて、カバーテー
プ剥離装置(60)の剥取りリール(62)の巻取り回転駆
動を適宜制御することによっても、本発明の作用・効果
を充分発揮させることが可能である。この際、カバーテ
ープ(103)にテンションを掛けたままであれば、次回
のテープ送り時に、既にカバーテープ(103)が剥がれ
てしまうことがあるため、これを防止する手段として、
第22図に示すように、前記カバーテープ(103)を、外
部から駆動力が伝達されて下降する第4のプッシャー
(67)によりピン(68)の上流位置で押し付けて弛ませ
ておくようになっている。
即ち第22図の二点鎖線で示すようにプッシャー(67)が
カバーテープ(103)を下方に押下げている状態で、剥
ぎ取りリール(62)により剥ぎ取った後、該プッシャー
(67)は上昇し、その分弛みが生成できる。
また、このようなカバーテープ(103)を弛ませる他の
手段としては、前記した剥取りリール(62)を逆回転さ
せて行なうことも可能である。
その他、本発明は、本発明の要旨を変えない範囲で種々
変更実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 以上のように本発明は、カバーを別に設けずとも、部品
取出し具により電子部品の飛出しを防止した状態で、カ
バーテープを剥離手段により剥ぎ取りさらに前記部品の
取り出しを行うようにすることができ、移動可能なカバ
ーを用いて部品取り出し位置の上方を覆う場合に比べて
カバーテープに当接する位置まで部品取出し具を下降で
き小型の部品であっても確実に飛出しの防止ができると
共に、カバーを移動させるための大きな駆動力を用いな
くとも済むため高速化を図ることができる。
また、部品取出し具により部品飛び出しの防止をするの
でカバーにてカバーテープ全体を覆ってカバーテープの
剥ぎ取り時の部品の飛び出しの防止をする場合に比較し
てカバーテープの両側のテープへの接着のけばが付いた
部分を押さえることがなくカバーテープの引掛かりが無
く剥ぎ取りを行うこともできる。
また、テープ送出手段の駆動力と剥離手段の駆動力を独
立させれば、カバーテープ剥離速度を任意に調節でき
て、高速化に伴う追従性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る部品供給装置を装備した電子部品
の自動装着装置の全体構成の一実施例を示す概略的正面
図、第2図は同じく概略的側面図、第3図は同じく概略
的平面図、第4図は本発明に係る部品供給装置の概略的
側面図、第5図から第7図は同じくテープリールの保持
状態を示すリール保持体の要部平面図、第8図は同じく
テープ送出ユニットの内部構造を概略的に示す説明図、
第9図はチップ部品が封入されたテープの一部拡大断面
図、第10図は同じくテープの一部拡大平面図、第11図及
び第12図は部品取出し位置におけるチップ部品の取出し
状態を概略的に示す断面図、第13図は同じくテープ送出
部分のテープ送り状態を示す要部概略的断面図、第14図
及び第15図は同じくテープに弛みを持たせるテープ押下
げ機構部分の作動状態を示す概略的説明図、第16図から
第21図は同じくカバーテープ剥離機構部分の作動状態を
示す概略的説明図、第22図は本発明に係るカバーテープ
剥離機構部分の他の実施例を示す概略的説明図である。 (2)…ターンテーブル、 (3)…部品供給台、 (10)…テープリール(テープ収納部)、 (30)…テープ送出ユニット、 (31)(32)…スプロケット、 (60)…カバーテープ剥離装置、 (70)…補助剥離機構、 (71)(72)…揺動レバー、 (80)…部品取出し手段(真空チャック)、 (100)…テープ、 (103)…カバーテープ、 (A)…部品取出し位置、 (W)…チップ部品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チップ状電子部品を部品取出し具により取
    出しできるように、カバーテープを介してチップ状電子
    部品がほぼ等間隔で封入されたテープをテープ送出手段
    により間欠的に繰り出し送出するようにした部品供給装
    置において、前記送出手段によるテープ送出前に該テー
    プの1ピッチ送出分以上の前記カバーテープの弛みを作
    る機構と、前記送出手段によりテープを1ピッチ送出す
    る際に前記弛みを作る機構により作られた弛みによって
    剥離を抑制するカバーテープの折返し部分の上方に前記
    取出し具を近接させて前記電子部品の飛出しを防止した
    状態で前記カバーテープを剥ぎ取る剥離手段を設けたこ
    とを特徴とする部品供給装置。
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