JPH0687329A - 車両用ドアのプルハンドル出入れ装置 - Google Patents

車両用ドアのプルハンドル出入れ装置

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JPH0687329A
JPH0687329A JP26308392A JP26308392A JPH0687329A JP H0687329 A JPH0687329 A JP H0687329A JP 26308392 A JP26308392 A JP 26308392A JP 26308392 A JP26308392 A JP 26308392A JP H0687329 A JPH0687329 A JP H0687329A
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JP
Japan
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door
pull handle
opening
vehicle
grip
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JP26308392A
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English (en)
Inventor
Akimoto Kimura
哲基 木村
Mieko Kato
美恵子 加藤
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】僅かなコストの増大で、ドアの開放時に車内の
乗員が着席した状態で容易にかつしっかり把持部を把持
でき、ドアの閉止時又はドアのロック時に把持部が車室
を狭めず、乗降時に確実に乗降者の体重を支持できる。 【構成】フロントピラー14にヒンジ13を介して回動
可能に取付けられたドア12のドアトリム12cに車室
に臨む開口部12dが形成される。ドアの内部にブラケ
ット18及び支軸19を介して回動可能に取付けられた
プルハンドル17の把持部17aが開口部に臨んで設け
られる。ヒンジの固定片13aとプルハンドルを連結す
るリンク機構21がドアの開放時に把持部を開口部から
車室内に突出させかつドアの閉止時に把持部をドアの内
部に収納する。リンク変位吸収手段23は把持部が把持
されたままドアが閉止されたときに把持部を車室内に突
出した状態に保持し、かつ把持部が離されたときに把持
部をドアの内部に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開放されたドアを車室側
から閉止するときに用いるプルハンドルの把持部をドア
の内部から出入れする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のプルハンドルとして、車両のボ
デーにヒンジを介して回動可能に取付けられたドアのヒ
ンジに近い車室側に第1プルハンドルが突設され、ヒン
ジから離れた車室側に第2プルハンドルが突設され、ド
アの閉止時にドアの開度に応じて第1又は第2プルハン
ドルのうちいずれか一方が選択的に用いられるように構
成されたものが知られている。乗員が乗車してドアを閉
止する場合に、ドアの開度が大きいときには乗員は容易
に手の届く第1プルハンドルを用い、ドアの開度が小さ
いときには第1プルハンドルより更に近い第2プルハン
ドルを用いて行っている。
【0003】しかし、上記プルハンドルをドアから突出
して設けると、ドアを閉止したときにプルハンドルが車
室内のステアリングホイール等の他の車両部品に接近し
て、これらの車両部品の操作性が損われるため、プルハ
ンドルを大きく突出させることができない不具合があっ
た。この結果、上記プルハンドルの構造では乗員がプル
ハンドルを確実に把持することが困難で、ドアの閉止時
にプルハンドルに十分に大きな操作力を掛けにくい問題
点があった。また、上記プルハンドルでは、乗降性の向
上を図るためにドアの最大開度を大きくすると、その把
持部が乗員から離れるため、更に操作しにくくなる問題
点があった。
【0004】これらの点を解消するために、本出願人は
ドアの内部に回動可能に設けられたリトラクタのリトラ
クタ軸にベルトが巻取られ、ドアトリム又はインナパネ
ルに形成された開口部から車室内に突出するベルトの先
端に把持部が固着され、ドアの開閉に伴ってリトラクタ
駆動手段がリトラクタ軸を回動させるように構成された
自動車用ドア閉止装置を出願した(実開昭62−145
826)。この装置はドアの開放時にリトラクタ軸に巻
取られたベルトを開口部から車室内に繰出し、ドアの閉
止時に繰出されたベルトをリトラクタ軸に巻込むように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置では
把持部が可撓性を有するベルトの先端に取付けられてる
ため、リトラクタから繰出されたベルトが垂下がり、把
持部が車内の乗員に近づかない不具合があった。また、
上記装置をキャブオーバ型トラックのドアに設けると、
ベルトの先端の把持部が乗降用のグリップとして使用さ
れる場合があり、この把持部を把持して乗降しようとす
ると、把持部が体重の掛けかたにより移動して乗降者が
不安定になる恐れがあった。更に、上記装置ではドアを
閉止するときの操作荷重が全てリトラクタに掛かるた
め、リトラクタを強固に形成しなければならず、コスト
を大幅に押上げる問題点があった。
【0006】本発明の目的は、僅かなコストの増大で、
ドアの開放時に車内の乗員が着席した状態で容易にかつ
しっかり把持部を把持でき、ドアの閉止時又はドアのロ
ック時に把持部が車室内を狭めず、乗降時に確実に乗降
者の体重を支持できる車両用ドアのプルハンドル出入れ
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図6、図7
及び図8を用いて説明する。本発明は、車両のボデー1
4にヒンジ13を介して回動可能に取付けられかつドア
トリム12c又はインナパネル12bに車室に臨む開口
部12dが形成されたドア12と、ドア12の内部にブ
ラケット18及び支軸19を介して回動可能に取付けら
れかつ開口部12dに臨んで把持部17a又は57aが
設けられドア12の閉止時にドア12の内部に収納可能
なプルハンドル17又は57と、ドア12の開放時に把
持部17a又は57aを開口部12dから車室内に突出
させる手段とを備えた車両用ドアのプルハンドル出入れ
装置である。本発明のプルハンドル出入れ装置は、図1
に示すように前記突出させる手段をヒンジ13のボデー
14に固着された固定片13aとプルハンドル17を連
結しドア12の開放時に把持部17aを開口部12dか
ら車室内に突出させかつドア12の閉止時に把持部17
aをドア12の内部に収納するリンク機構21により構
成し、把持部17aが把持されたままドア12が閉止さ
れたときに把持部17aを車室内に突出した状態に保持
しかつ把持部17aが離されたときに把持部17aをド
ア12の内部に収納するリンク変位吸収手段23又は8
0をリンク機構21に設けることができる。また本発明
のプルハンドル出入れ装置は、図6及び図7に示すよう
にドア12を閉止した状態でドア12をロックするロッ
ク装置32を有するとき、前記突出させる手段をロック
装置32とプルハンドル17を連結しロック装置32の
解除時に把持部17aを開口部12dから車室内に突出
させかつロック装置32のロック時に把持部17aをド
ア12の内部に収納するリンク機構31により構成する
こともできる。更に本発明のプルハンドル出入れ装置
は、図8に示すように前記突出させる手段を、プルハン
ドル57に設けられ支軸19を中心にプルハンドル57
とともに回動可能な従動歯車51と、従動歯車51に噛
合する駆動歯車52と、駆動歯車52を駆動するアクチ
ュエータ53と、ドア12の開閉により切換わるカーテ
シスイッチ54と、スイッチ54がドア12の開放によ
り切換わるときに把持部57aを開口部12dから車室
内に突出させるようにかつスイッチ54がドア12の閉
止により切換わるときに把持部57aをドア12の内部
に収納するようにアクチュエータ53を制御するコント
ローラ63とにより構成することもできる。
【0008】
【作用】図1に示されるプルハンドル出入れ装置では、
ドア12を開放するとプルハンドル17の把持部17a
がリンク機構21により開口部12dから車室内に突出
する。車内の乗員は突出した把持部17aを把持してド
ア12を閉止する。このときリンク機構21は把持部1
7aをドア12の内部に収納しようとするが、乗員が把
持部17aを把持している間は把持部17aはリンク変
位吸収手段23又は80により車室内に突出した状態に
保持される。乗員が把持部17aを離すと、リンク変位
吸収手段23又は80により把持部17aがドア12の
内部に収納される。図6及び図7に示されるプルハンド
ル出入れ装置では、車両に乗車するときにドア12のロ
ック装置32を解除すると、プルハンドル17の把持部
17aがリンク機構31により開口部12dから車室内
に突出する。車内の乗員は突出した把持部17aを把持
してドア12を閉止する。ロック装置32をロックする
と、把持部17aはリンク機構31によりドア12の内
部に収納される。図8に示されるプルハンドル出入れ装
置では、カーテシスイッチ54がドア12の開放により
切換わると、コントローラ63はアクチュエータ53、
駆動歯車52及び従動歯車51を介してプルハンドル5
7の把持部57aを開口部12dから車室内に突出させ
る。車内の乗員が突出した把持部57aを把持してドア
12を閉止すると、カーテシスイッチ54がドア12の
閉止により切換わり、この出力によりコントローラ63
は所定時間経過後にアクチュエータ53、駆動歯車52
及び従動歯車51を介して把持部57aをドア12の内
部に収納する。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。本発明の第1の実施例では図1〜図5に示す
ように、キャブオーバ型トラックのキャブ11の運転席
側のサイドドア12はその前端がヒンジ13を介してフ
ロントピラー14に回動可能に取付けられる(図1)。
このサイドドア12は周縁が互いに接合されたアウタパ
ネル12aとインナパネル12bとを有する。インナパ
ネル12bの表面にはドアトリム12cが取付けられ
る。ドアトリム12cのヒンジ13に近い上部には車室
に臨む開口部12dが形成される(図5)。ヒンジ13
はフロントピラー14に固着された固定片13aと、基
端が固定片13aに対向するドア12のインナパネル1
2bに固着され先端が固定片13aにシャフト16を介
して回動可能に取付けられた可動片13bとを有する
(図1及び図2)。インナパネル12bとドアトリム1
2cの間にはプルハンドル17が収納される(図1及び
図3)。このプルハンドル17は開口部12dに臨んで
設けられた略コ字状の把持部17aと、把持部17aの
両端に下方に突設された一対の腕部17b,17cとを
有する(図1及び図2)。一対の腕部17b,17cの
下端はインナパネル12bに固着された略L字状のブラ
ケット18に支軸19を介して回動可能に取付けられ
る。一対の腕部17b,17cのうち一方の腕部17b
の下端には第1レバー17dがインナパネル12bに向
って突設され、他方の腕部17cの先端には第2レバー
17eがインナパネル12bに向って突設される。また
第2レバー17eに対向するブラケット18の側縁には
把持部17aが開口部12dから車室内に突出した状態
で第2レバー17eが当接するストッパ18aがブラケ
ット18と一体的に設けられる(図2)。
【0010】プルハンドル17の第1レバー17dの先
端はリンク機構21を介してヒンジ13の固定片13a
に連結される。リンク機構21は一方の腕部17bに対
向するブラケット18の上端にピン22を介して回動可
能に取付けられた略L字状のベルクランク21aと、こ
のベルクランク21aの一端と第1レバー17dの先端
を連結する第1ロッド21bと、ベルクランク21aの
他端とヒンジ13の固定片13aを連結する第2ロッド
21cとを有する(図2)。第2ロッド21cの途中に
はリンク変位吸収手段23が設けられる。リンク変位吸
収手段23は図4に詳しく示すように一端がベルクラン
ク21a側の第2ロッド21cに固着され他端が開口す
る筒部材23aと、筒部材23aの他端を閉止し固定片
13a側の第2ロッド21cが摺動可能に挿入されたキ
ャップ23bと、筒部材23aに内蔵された圧縮コイル
ばね23cとを有する。キャップ23bに挿入された固
定片13a側の第2ロッド21cの先端には筒部材23
a内を摺動可能なピストン23dが固着され、このピス
トン23dは圧縮コイルばね23cの弾性力によりキャ
ップ23bの内面に圧接される。
【0011】このように構成された車両用ドアのプルハ
ンドル出入れ装置の動作を説明する。図1の一点鎖線矢
印の方向にサイドドア12を開放すると、第2ロッド2
1cが実線矢印の方向に変位し、ベルクランク21aが
図2の破線矢印の方向に回転し、更に第1ロッド21b
が二点鎖線矢印の方向に変位して、プルハンドル17の
把持部17aが図1及び図3の二点鎖線で示すように開
口部12dから車室内に突出する。キャブ11内の乗員
(図示せず)は突出した把持部17aを把持してドア1
2を閉止する。このとき把持部17aが乗員に近づいて
突出しているので、乗員は着席した状態で腕を伸すだけ
で把持部17aを把持でき、かつ把持部17aをしっか
り把持することができる。この結果、容易にドア12を
閉止することができる。また乗員が把持部17aを把持
したままドア12を図1の二点鎖線矢印の方向に閉止す
ると、ヒンジ13の固定片13a側の第2ロッド21c
は破線矢印の方向に変位するが、リンク変位吸収手段2
3の筒部材23aに内蔵された圧縮コイルばね23cを
ピストン23dが図4の破線矢印の方向に押してその全
長が縮むことによりその変位が吸収され、ベルクランク
21a側の第2ロッド21cは変位しない。乗員が把持
部17aを離すと、ベルクランク21a側の第2ロッド
21cは圧縮コイルばね23cにより付勢されて図4の
実線矢印の方向に変位し、プルハンドル17の把持部1
7aはベルクランク21a及び第1ロッド21bを介し
てインナパネル12b及びドアトリム12cの間に収納
される。この結果、プルハンドル17の把持部17aに
より車室内が狭められることがないので、ステアリング
ホイール(図示せず)の操作性は損われない。更にドア
12を開放して乗員がトラックに乗降するときに把持部
17aを把持すると、この把持部17aが乗員の体重を
確実に支持するので、乗員は安定した体勢でスムーズに
乗降することができる。
【0012】図6及び図7は本発明の第2の実施例を示
す。図6及び図7において上記第1の実施例と同一符号
は同一部品を示す。ドア12を閉止した状態でドア12
をロックするロック装置32がドア12の内部後端に設
けられる。プルハンドル17の一方の腕部17bの下端
に突設された第1レバー17dの先端はリンク機構31
を介してロック装置本体32aにピン33を介して回動
可能に取付けられた第2ベルクランク32bの一端に連
結される。このリンク機構31は一方の腕部17bに対
向するブラケット18の上端にピン34を介して回動可
能に取付けられた第1ベルクランク31aと、このベル
クランク31aの一端と第1レバー17dの先端を連結
する第1ロッド31bと、第1ベルクランク31aの他
端と第2ベルクランク32bの一端を連結する第2ロッ
ド31cとを有する。ロック装置32はリヤピラーに固
着されたストライカ(図示せず)に係止するラッチ32
cと、ラッチ32cをストライカから離脱させるラッチ
解除レバー32dと、ドアアウトサイドハンドル36又
はドアインサイドハンドル37を操作したときにラッチ
解除レバー32dを押下げる押下げレバー32eと、押
下げレバー32eに形成された長孔32fに上端が係止
して押下げレバー32eをラッチ解除レバー32dから
引離すロックレバー32gとを備える。ロックレバー3
2gはその下部中央がピン38を介してロック装置本体
32aに回動可能に取付けられ、一端がキャブ内の乗員
の操作するロックノブ32hに第3ロッド32iを介し
て連結され、他端がロックシリンダ32jに第4ロッド
32kを介して連結される。また第2ベルクランク32
bの他端には第5ロッド32mの一端が回動可能に取付
けられ、第5ロッド32mの他端は第3ロッド32iの
途中に溶着される。
【0013】このように構成された車両用ドアのプルハ
ンドル出入れ装置の動作を説明する。トラックに乗車す
るときにドア12のロックシリンダ32jにキー(図示
せず)を挿入してロック装置32を解除すると、第4ロ
ッド32kが図6の実線矢印の方向に変位し、第3ロッ
ド32iが破線矢印の方向に変位して第5ロッド32m
を引上げ、第2ロッド31cが一点鎖線矢印の方向に変
位し、更に第1ロッド31bが二点鎖線矢印の方向に変
位して、プルハンドル17の把持部17aが開口部12
dから車室内に突出する。キャブ内の乗員は突出した把
持部17aを把持してドア12を閉止する。ロックノブ
32hを押下げてロック装置32をロックすると、プル
ハンドル17の把持部17aはリンク機構31によりド
ア12の内部に収納される。
【0014】図8は本発明の第3の実施例を示す。図8
において上記第1の実施例と同一符号は同一部品を示
す。プルハンドル57に支軸19を回動中心とする従動
歯車51が設けられる。この従動歯車51は略扇状に形
成される。従動ギヤ51はこの例ではウォームホイール
であり、プルハンドル57とともに回動するようになっ
ている。従動歯車51には駆動歯車52が噛合し、駆動
歯車52はアクチュエータ53の出力軸53aに固着さ
れる。駆動ギヤ52はこの例ではウォームであり、アク
チュエータ53は電動モータである。ドア12の周縁に
対向するボデー(図示せず)にはドア12の開閉により
切換わるカーテシスイッチ54が設けられる。またプル
ハンドル57の把持部57aが車室内に突出する突出位
置及び把持部57aがドア12の内部に収納する収納位
置でそれぞれ接点が切換わる第1及び第2リミットスイ
ッチ61,62がドアトリム12c及びインナパネル1
2bにそれぞれ取付けられる。第1リミットスイッチ6
1のプランジャ61aには把持部57aの突出位置でプ
ルハンドル57に設けられた当接片57bが当接するよ
うになっている。カーテシスイッチ54、第1リミット
スイッチ61及び第2リミットスイッチ62の出力はコ
ントローラ63の制御入力に接続され、コントローラ6
3の制御出力は駆動回路64を介してアクチュエータ5
3に接続される。またコントローラ63にはドア12の
閉止によりカーテシスイッチ54が切換わったときから
所定時間経過後に起動信号を出力するタイマ回路65が
接続される。
【0015】このように構成された車両用ドアのプルハ
ンドル出入れ装置の動作を説明する。カーテシスイッチ
54がドア12の開放により切換わると、コントローラ
63はこの出力に基づいてアクチュエータ53を駆動さ
せる。アクチュエータ53は駆動歯車52及び従動歯車
51を介してプルハンドル57の把持部57aを開口部
12dから車室内に突出させ、当接片57bが第1リミ
ットスイッチ61のプランジャ61aを押込むと、第1
リミットスイッチ61の接点が切換わり、コントローラ
63はこの出力に基づいてアクチュエータ53を停止さ
せる。キャブ内の乗員が突出した把持部57aを把持し
てドア12を閉止すると、カーテシスイッチ54がドア
12の閉止により切換わる。タイマ回路65はスイッチ
54の切換わったときから所定時間経過後に起動信号を
出力し、これによりコントローラ63はアクチュエータ
53、駆動歯車52及び従動歯車51を介してプルハン
ドル57をドア12の内部に収納する。プルハンドル5
7が第2リミットスイッチ62のプランジャ62aを押
込むと、第2リミットスイッチ62の接点が切換わり、
コントローラ63はこの出力に基づいてアクチュエータ
53を停止させる。
【0016】なお、上記第1の実施例ではリンク機構と
してヒンジの固定片とベルクランクの一方の腕を連結す
る第2ロッドの間に圧縮コイルばねを内蔵したリンク変
位吸収手段を用いたが、これは一例であって圧縮コイル
ばねを内蔵したリンク変位吸収手段を用いずにベルクラ
ンクに代えて図9及び図10に示すように第1及び第2
アーム81,82の一端をブラケット18にピン83を
介してそれぞれ回動可能に取付け、第1アーム81の他
端を第1ロッド21bに接続し、第2アーム82の他端
を第2ロッド92に接続し、第1及び第2アーム81,
82が互いに重なる方向に付勢するねじりコイルばね8
4をピン83に巻回し、更に第2アーム82に第1及び
第2アーム81,82のなす角度が所定の角度以下にな
らないようにする爪82aが設けられたリンク変位吸収
手段80を用いてもよい。この場合、ドアを開放すると
第2ロッド92が図9の実線矢印の方向に変位し、第1
及び第2アーム81,82が破線矢印の方向に回転し
て、プルハンドルの把持部を開口部から車室内に突出さ
せる。乗員が把持部を把持した状態でドアを閉止すると
第2ロッド92は図10の実線矢印の方向に変位して第
2アーム82が破線矢印の方向に回転するが、把持部が
把持されたままなので、第1アーム81は回転せず、把
持部を離すと第1アーム81はねじりコイルばね84の
弾性力により一点鎖線矢印の方向に回転して把持部がド
アの内部に収納される。また、上記第1の実施例では第
2ロッドの途中にリンク変位吸収手段を設けたが、これ
に限らず第1ロッドの途中に設けてもよい。また、上記
第2の実施例では車室側からドアをロックするときに操
作するロックノブを有するロック装置を挙げたが、ロッ
クノブのない電磁式ロック装置の電磁ソレノイドが回動
させるロックレバーの動きを利用すれば電磁式ロック装
置にも本考案を適用できる。また、上記第3の実施例で
は開放されたドアが閉止してから所定時間経過後に起動
信号を出力するタイマ回路を設けたが、このタイマ回路
に加えてプルハンドルの把持部にタッチセンサを設け、
コントローラは所定時間が経過しても乗員が把持部を把
持している間はアクチュエータを駆動しないように構成
してもよい。更に、上記第1〜第3の実施例では開口部
を車室に臨むドアトリムに形成したが、車室に臨む位置
であればインナパネルに形成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ボ
デーにヒンジを介して回動可能に取付けられたドアのド
アトリム又はインナパネルに車室に臨む開口部を形成
し、ドアの内部にプルハンドルを回動可能に取付け、プ
ルハンドルの開口部に臨む把持部をドアの閉止時にドア
の内部に収納可能に設け、ドアの開放時に把持部を開口
部から車室内に突出させるリンク機構やアクチュエータ
により構成された突出させる手段を設けたので、ドアを
開放すると乗員は車室内に突出して車内の乗員に近づい
た把持部を着席した状態で容易にかつしっかり把持する
ことができる。ドアを閉止したり又はドアをロックする
と、把持部がドアの内部に収納されるので、把持部によ
り車室内を狭めることはない。また開放されたドアから
突出した把持部を乗降用のグリップとして使用しても、
把持部は確実に乗降者の体重を支持でき、リトラクタに
巻取られたベルトの先端に把持部が固着されたドア閉止
装置に比べてコストの増大は僅かで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例車両用ドアのプルハンドル
出入れ装置を示す図3のA−A線断面図。
【図2】そのプルハンドル及びリンク機構を含む要部斜
視図。
【図3】図5のB−B線断面図
【図4】リンク変位吸収手段の縦断面図。
【図5】そのプルハンドルを取付けたドアを車室側から
見た図。
【図6】本発明第2の実施例車両用ドアのプルハンドル
出入れ装置を示しプルハンドル及びリンク機構を含む要
部斜視図。
【図7】そのプルハンドルを取付けたドアの車室側から
見た図。
【図8】本発明第3の実施例車両用ドアのプルハンドル
出入れ装置を示す図3に対応する断面図。
【図9】本発明第4の実施例車両用ドアのプルハンドル
出入れ装置を示しプルハンドルがドアの内部に収納され
たときのリンク変位吸収手段の状態を示す要部斜視図。
【図10】プルハンドルが車室内に突出したときのリン
ク変位吸収手段の状態を示す図9に対応する斜視図。
【符号の説明】
12 サイドドア 12b インナパネル 12c ドアトリム 12d 開口部 13 ヒンジ 13a 固定片 14 フロントピラー(ボデー) 17,57 プルハンドル 17a,57a 把持部 18 ブラケット 19 支軸 21,31 リンク機構 23,80 リンク変位吸収手段 32 ロック装置 51 従動歯車 52 駆動歯車 53 アクチュエータ 54 カーテシスイッチ 63 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のボデー(14)にヒンジ(13)を介して
    回動可能に取付けられかつドアトリム(12c)又はインナ
    パネル(12b)に車室に臨む開口部(12d)が形成されたドア
    (12)と、 前記ドア(12)の内部にブラケット(18)及び支軸(19)を介
    して回動可能に取付けられかつ前記開口部(12d)に臨ん
    で把持部(17a,57a)が設けられ前記ドア(12)の閉止時に
    前記ドア(12)の内部に収納可能なプルハンドル(17,57)
    と、 前記ドア(12)の開放時に前記把持部(17a,57a)を前記開
    口部(12d)から前記車室内に突出させる手段とを備えた
    車両用ドアのプルハンドル出入れ装置。
  2. 【請求項2】 前記突出させる手段は前記ヒンジ(13)の
    前記ボデー(14)に固着された固定片(13a)と前記プルハ
    ンドル(17)を連結し前記ドア(12)の開放時に前記把持部
    (17a)を前記開口部(12d)から前記車室内に突出させかつ
    前記ドア(12)の閉止時に前記把持部(17a)を前記ドア(1
    2)の内部に収納するリンク機構(21)により構成され、 前記把持部(17a)が把持されたまま前記ドア(12)が閉止
    されたときに前記把持部(17a)を前記車室内に突出した
    状態に保持しかつ前記把持部(17a)が離されたときに前
    記把持部(17a)を前記ドア(12)の内部に収納するリンク
    変位吸収手段(23,80)が前記リンク機構(21)に設けられ
    た請求項1記載の車両用ドアのプルハンドル出入れ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ドア(12)を閉止した状態で前記ドア
    (12)をロックするロック装置(32)を備え、 前記突出させる手段は前記ロック装置(32)と前記プルハ
    ンドル(17)を連結し前記ロック装置(32)の解除時に前記
    把持部(17a)を前記開口部(12d)から前記車室内に突出さ
    せかつ前記ロック装置(32)のロック時に前記把持部(17
    a)を前記ドア(12)の内部に収納するリンク機構(31)によ
    り構成された請求項1記載の車両用ドアのプルハンドル
    出入れ装置。
  4. 【請求項4】 前記突出させる手段は、 前記プルハンドル(57)に設けられ前記支軸(19)を中心に
    前記プルハンドル(57)とともに回動可能な従動歯車(51)
    と、 前記従動歯車(51)に噛合する駆動歯車(52)と、 前記駆動歯車(52)を駆動するアクチュエータ(53)と、 前記ドア(12)の開閉により切換わるカーテシスイッチ(5
    4)と、 前記スイッチ(54)が前記ドア(12)の開放により切換わる
    ときに前記把持部(57a)を前記開口部(12d)から前記車室
    内に突出させるようにかつ前記スイッチ(54)が前記ドア
    (12)の閉止により切換わるときに前記把持部(57a)を前
    記ドア(12)の内部に収納するように前記アクチュエータ
    (53)を制御するコントローラ(63)とにより構成された請
    求項1記載の車両用ドアのプルハンドル出入れ装置。
JP26308392A 1992-09-04 1992-09-04 車両用ドアのプルハンドル出入れ装置 Pending JPH0687329A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5910077A (en) * 1996-10-08 1999-06-08 Prince Corporation Door actuated extendable strap handle
JP2005306061A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車のドアグリップ

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