JPH0624536Y2 - ラツゲージドアロツク構造 - Google Patents

ラツゲージドアロツク構造

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JPH0624536Y2
JPH0624536Y2 JP12139788U JP12139788U JPH0624536Y2 JP H0624536 Y2 JPH0624536 Y2 JP H0624536Y2 JP 12139788 U JP12139788 U JP 12139788U JP 12139788 U JP12139788 U JP 12139788U JP H0624536 Y2 JPH0624536 Y2 JP H0624536Y2
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JP
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ratchet
hook
link
control link
luggage door
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JP12139788U
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修司 益田
泰弘 羽柴
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Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
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Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ラツゲージドアを解錠する機構が2系統設け
られたラツゲージドアロツク構造に関する。
〔従来技術〕
第6図には、従来のラツゲージドアロツク56の構造が
示されている。ラツゲージドア(図示省略)を施錠又は
解錠するフツク58は、その突起部60がラチエツト6
2に形成された段差部64によって引張コイルばね66
の付勢力で保持され、施錠状態となっている。
ラチエツト62はその一端が軸68を介してブラケツト
70に軸支されており、この軸68を中心に第6図時計
方向へ回転されることにより、段差部64から突起部6
0が離れ、引張コイルばね66の付勢力でフツク58が
軸72を中心に回転する。この回転により、ラツゲージ
ドアとの係止が解除され、解錠される構成である。
ラチエツト62を回転させる機構としては、ソレノイド
74の電磁力によりプランジヤ76を吸引する機構、所
謂オープナ装置78によるものと、キーシリンダと連結
されたリンク80をキー操作で動作させる機構によるも
のとが装備されている。
ソレノイド74のプランジヤ76は、その先端がラチエ
ツト62の長手方向中間部に係止され、引張力でラチエ
ツト62を第6図時計方向へ回転させている。一方、リ
ンク80は、ラチエツト62の先端部に連結され、リン
ク80の軸移動による押圧力で同方向へ回転させてい
る。従って、上記オープナ装置78による解錠時、すな
わち、プランジヤ76の引張力によるラチエツト62の
作動時にリンク80は移動されないため、このリンク8
0とラチエツト62とを相対移動可能なように連結して
いる。
第7図にも示される如く、リンク80とラチエツト62
との連結部は、リンク80の先端をカーリングして、長
孔形状の空間部82を形成し、さらにカーリングされた
部分のリンク80をつぶして平坦に形成している。空間
部82にはピン84が挿通され、このピン84にラチエ
ツト62が取り付けられている。これにより、ラチエツ
ト62とリンク80とを相対移動可能とし、かつ連結状
態を保持することができる。
なお、ピン84の移動時のガタや慴動抵抗を低減するた
めスペーサやコニカルワツシヤ等を介在させるようにし
ている。
また、第8図及び第9図に示される如く、他の連結部の
構造としては、リンク80の先端をカーリングせず、つ
ぶしのみを行ってリンク自体に長孔86を形成し、この
長孔86にラチエツト62の先端に取り付けられたピン
84を挿通するようにした構造も開示されている(一例
として実公昭54−30317号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような構造では、リンク80の先端
に特別な加工(つぶし又はカーリング)を行わなければ
ならず、ラチエツト62とリンク80とを連結する部品
やその補助部品(ガタ防止、慴動抵抗低減のための部
品)を追加しなければならない。このため、部品点数が
増加し、コストアツプにつながる。
また、リンク80の径寸法によって、つぶしの形状が決
まるため、空間部82や長孔86の大きさを所定の大き
さとするために、リンク80の強度に必要な径寸法より
も大径のリンク80を用いなければならない。
さらに、長孔86や空間部82の軸が直線であるにも拘
らず、ラチエツト62に取り付けられたピン84の移動
軌跡は円弧状であるため、こじり力が働いて作動フイー
リングを悪化させるという問題点がある。
本考案は上記事実を考慮し、部品点数が少なく確実にリ
ンクとラチエツトとを連結することができ、かつリンク
とラチエツトとの相対移動時の慴動抵抗やガタを抑制す
ることができるラツゲージドアロツク構造を得ることが
目的である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るラツゲージドアロツク構造は、ラツゲージ
ドアを施錠するフツクと、前記フツクを施錠位置に保持
すると共に一方の端部を中心に回転移動されることによ
りフツクによる施錠状態を解除するラチエツトと、遠隔
操作により前記ラチエツトを回転移動させる遠隔移動手
段と、一方がキーシリンダと連結され他方が前記ラチエ
ツトの他方の端部と連結されてキー操作により前記ラチ
エツトを回転移動させるように形成された解除部及び前
記解除部先端から延長され前記ラチエツトとの連結状態
を保持すると共に前記遠隔移動手段によるラチエツトの
他方の端部の移動軌跡に応じて円弧状に湾曲された延設
部を備えたコントロールリンクと、を有している。
〔作用〕
遠隔移動手段によりラチエツトを移動させてラツゲージ
ドアを解錠する場合、ラチエツトとコントロールリンク
とは相対移動することになる。ここで、ラチエツトにお
けるコントロールリンクと連結部は円弧状に移動する
が、コントロールリンクには、この円弧状移動軌跡とほ
ぼ同一に湾曲された延設部が形成されているため、ラチ
エツトとコントロールリンクとの相対移動時に互いに干
渉することがなく、円滑に移動することができる。これ
により、慴動抵抗やガタが生じないため、慴動抵抗やガ
タを低減するブツシユやコニカルワツシヤ等の補助部品
が不要となる。
また、コントロールリンクの操作によるラチエツトの作
動は、コントロールリンクに形成された解除部と当接す
ることにより行なっているので、他の連結部品を必要と
せずコントロールリンク自体の移動力を直接ラチエツト
へ伝えることができる。
〔実施例〕
第1図には、本実施例に係るラツゲージドアロツク構造
が適用されたラツゲージドア10が示されている。ラツ
ゲージドア10の下端面に対向する車体(図示省略)に
は、係止部材12が取り付けられ、ラツゲージドアロツ
ク本体14と対応している。この係止部材12は、第2
図に示される如く、ラツゲージドアロツク本体14の支
持部材とされるブラケツト16の下端部に形成された凹
陥部18へ収容され、フツク20と当接するようになっ
ている。フツク20は略U字状の凹部22が形成される
ように屈曲され、この屈曲部分が軸24を介してブラケ
ツト16へ軸支されている。従って、係止部がフツク2
0の基部26を押圧すると、フツク20は軸24を中心
に第2図反時計方向へ回転され、フツク20の爪部28
によって、凹陥部18の入口付近を閉止し、係止部材1
2が抜けることが阻止されるようになっている。
フツク20には、引張コイルばね30を介して第3図及
び第4図に示されるようなラチエツト32が連結されて
いる。ラチエツト32は、その一端が軸34を介してブ
ラケツト16に軸支され、前記引張コイルばね30の付
勢力により第2図反時計方向へ回転されるようになって
いる。軸34と引張コイルばね30との間のラチエツト
32には段差部36が形成され、この段差部36よりも
下方の幅広側端面へフツク20に形成された突起部38
が当接されている。ここで、上記の如く、フツク20が
係止部材12による押圧作用で軸24を中心に第2図反
時計方向へ回転されると、突起部38が段差部36と当
接されることになる。この結果、引張コイルばね30の
付勢力によるフツク20の第2図時計方向回転が阻止さ
れて、ラツゲージドア10の施錠状態とすることができ
る。
ところで、ラツゲージドア10を解錠する場合は、ラチ
エツト32を軸34を中心に第2図時計方向へ回転する
ことにより行う。すなわち、ラチエツト32の第2図時
計方向移動により、フツク20の突起部38が段差部3
6から外れ、フツク20は引張コイルばね30の付勢力
で軸24を中心に第2図時計方向へ回転されるようにな
っている。本実施例では、このラチエツト32の移動を
2系統の解錠機構で行うことができるようになってい
る。
一方の解錠機構は、遠隔移動手段である所謂オープナ装
置であり、ソレノイド40とこのソレノイド40によっ
て軸移動されるプランジヤ42で構成されている。プラ
ンジヤ42の先端部はラチエツト32の中間部に設けら
れた円孔43へ嵌着されており、ソレノイド40へ通電
することにより、プランジヤ42がソレノイド40方向
へ吸引され、この軸移動によりラチエツト32を軸34
を中心に第2図時計方向へ回転させることができる。な
お、ソレノイド40への通電は、運転席に設けられた操
作スイツチ(図示省略)を操作することにより行うこと
ができ、遠隔操作でラツゲージドアの解錠を行うことが
できる。
また、他方の解錠機構は、キーシリンダ46(第1図参
照)へ軸方向一端が連結されたコントロールリンク48
で構成されている。このコントロールリンク48の他方
端部はクランク状の解除部とされる屈曲部50が形成さ
れており、この屈曲部50よりも第2図右側に延長され
た延設部52がラチエツト32の先端部に設けられた円
孔44へブツシユ54を介して挿通されている。ここ
で、コントロールリンク48がキーシリンダ46のキー
操作により軸方向移動されると、屈曲部50がラチエツ
ト32と当接して、ラチエツト32が押圧されるように
なっている。ラチエツト32が押圧されると、前記ソレ
ノイド40のプランジヤ42による作動と同様に、フツ
ク20の突起部38を段差部36から外すことができ
る。
ブツシユ54の内側面は軸方向中間位置から両端へ向け
て拡径されたテーパ状とされ(第5図参照)、コントロ
ールリンク48を揺動可能としている。コントロールリ
ンク48の延設部52は、第3図に示される如く、円弧
状に湾曲されている。この円弧軌跡の中心は、ラチエツ
ト33を軸支している軸34の軸線位置とされている。
従って、ラチエツト32の軸を中心とする円孔44の軸
心の移動軌跡は、延設部52の軸線上を通過することに
なる。この結果、コントロールリンク48とラチエツト
32との相対移動時(コントロールリンク48が移動さ
れず、ラチエツト32がソレノイド40により移動され
るとき)に慴動抵抗によりラチエツト32の移動をコン
トロールリンク48が妨げることがなく、円滑に移動で
きる。
以下に本実施例の作用を説明する。
ラツゲージドア10が開放されている状態から閉止させ
ると、まず係止部材12がラツゲージドアロツク本体1
4のブラケツト16に形成された凹陥部18へ収容され
る。係止部材12はこの凹陥部18内でフツク20の基
部26へ当接し、さらに閉止方向へ移動されると、この
基部26を押圧する。基部26が押圧されたフツク20
は、引張コイルばね30の付勢力に抗して、軸24を中
心に第2図反時計方向へ回転する。フツク20が所定量
回転すると、突起部38がラチエツト32の幅広側端面
に沿って移動され、段差部36へと至ると引張コイルば
ね30の付勢力で段差部36へと入り込む。これによ
り、凹陥部18の開口付近が爪部28によって閉止さ
れ、係止部材12を係止することができる。また、突起
部38によりフツク20の軸24を中心とする第2図時
計方向回転が阻止されるので、ラツゲージドア10が施
錠状態となる。
次に、ラツゲージドア10を開放する場合について説明
する。ラツゲージドア10を開放する場合には、ラツゲ
ージドアロツクを解錠する必要がある。この解錠をキー
シリンダ46によるキー操作で行う場合は、キーシリン
ダ46へキーを差し込み、操作(キーの回転)する。こ
の操作により、コントロールリンク48が第2図右方向
へ軸線移動される。コントロールリンク48が移動され
ると、屈曲部50がラチエツト32と当接し、このコン
トロールリンク48の移動に応じてラチエツト32が押
圧される。この押圧力によりラチエツト32は軸34を
中心に引張コイルばね30の付勢力に抗して第2図時計
方向へ回転され、段差部36からフツク20の突起部3
8が外れる。突起部38が段差部36から外れると、引
張コイルばね30の付勢力が作用して、フツク20が軸
24を中心に第2図時計方向へ回転し、爪部28により
凹陥部18の開口の閉止が解除され、解錠状態となる。
通常はこの状態でラツゲージドア10は自重により、閉
止状態で保持されているが、乗員等がラツゲージドア1
0を開放する方向へ持ち上げることにより、容易に開放
することができる。なお、開放後はエアシリンダ等の圧
力でラツゲージドア10は保持され、ラツゲージ内の荷
物の出し入れ等を行うことができる。
次に、ラツゲージドアロツクの解錠を遠隔操作により行
う場合について説明する。まず、乗員が運転席に設置さ
れた操作スイツチを操作する。この操作によりソレノイ
ド40に通電され、プランジヤ42がソレノイド40に
吸引される方向に軸線移動される。プランジヤ42の先
端部はラチエツト32の中間部に係止されているので、
このプランジヤ42の移動で容易にラチエツト32を軸
34を中心に第2図時計方向へ回転させることができ
る。
ここで、ソレノイド40への通電によりラチエツト32
を回転させる場合、コントロールリンク48は軸線移動
されないので、ラチエツト32とコントロールリンク4
8とは相対移動されることになる。本実施例ではコント
ロールリンク48にこの相対移動の際にラチエツト32
の円孔44の軸心の移動軌跡に一致するように湾曲され
た延設部52を設けたので、互いに干渉することなく連
結状態を保持することができる。また、円孔44には内
側面がテーパ状のブツシユ54を取り付けたので、コン
トロールリンク48の軸線の向きがずれても慴動抵抗が
生じることがなく、円滑にラチエツト32との相対移動
がなされる。
このように、本実施例のラツゲージドアロツク構造は、
ロツク解錠時のラチエツト32の移動を行う機構を2系
統存在しても、互いにその操作に干渉されることがな
く、かつラチエツト32との連結状態を確実に保持する
ことができる。
また、コントロールリンク48の先端をカーリングして
ラチエツト32と連結したり、先端部をつぶして長孔を
形成したりする必要がないので、製作時の作業性が向上
する。また、慴動抵抗を低減したり、ガタを防止するた
めのスペーサやコニカルワツシヤ等の補助部品も不要と
なるので、部品点数が減少し、コストダウンが図れる。
さらに、コントロールリンク48はそれ自体の強度のみ
を考慮すればよく、先端部に長孔等を形成するたに必要
以上に大径とする必要がないので、装置自体を軽量かつ
コンパクトとすることができる。
なお、本実施例では遠隔移動手段にソレノイド40を用
いたが、減速装置で減速されたモータの回転力でラチエ
ツト32を移動させる等の他の遠隔移動手段を用いても
よい。
〔考案の効果〕
以上説明した如く本考案に係るラツゲージドアロツク構
造は、部品点数が少なく確実にリンクとラチエツトとを
連結することができ、かつリンクとラチエツトとの相対
移動時の慴動抵抗やガタを抑制することができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のラツゲージドアロツク構造が適用され
たラツゲージドアの斜視図、第2図は本実施例に係るラ
ツゲージドアロツク構造を示す斜視図、第3図は本実施
例に係るコントロールリンクとラチエツトとの連結状態
を示す斜視図、第4図は本実施例に係るラチエツトの側
面図、第5図は本実施例に係るコントロールリンクの先
端部を示す第4図上面図、第6図は従来のラツゲージド
アロツク構造を示す斜視図、第7図は第6図のVII-VII
線断面図、第8図は従来のリンクとラチエツトとの連結
構造を示す正面図、第9図は第8図のIX-IX線断面図で
ある。 10……ラツゲージドア、 20……フツク、 40……ソレノイド、 42……プランジヤ、 48……コントロールリンク、 52……延設部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラツゲージドアを施錠するフツクと、前記
    フツクを施錠位置に保持すると共に一方の端部を中心に
    回転移動されることによりフツクによる施錠状態を解除
    するラチエツトと、遠隔操作により前記ラチエツトを回
    転移動させる遠隔移動手段と、一方がキーシリンダと連
    結され他方が前記ラチエツトの他方の端部と連結されて
    キー操作により前記ラチエツトを回転移動させるように
    形成された解除部及び前記解除部先端から延長され前記
    ラチエツトとの連結状態を保持すると共に前記遠隔移動
    手段によるラチエツトの他方の端部の移動軌跡に応じて
    円弧状に湾曲された延設部を備えたコントロールリンク
    と、を有するラツゲージドアロツク構造。
JP12139788U 1988-09-16 1988-09-16 ラツゲージドアロツク構造 Expired - Lifetime JPH0624536Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12139788U JPH0624536Y2 (ja) 1988-09-16 1988-09-16 ラツゲージドアロツク構造

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JP12139788U JPH0624536Y2 (ja) 1988-09-16 1988-09-16 ラツゲージドアロツク構造

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Publication Number Publication Date
JPH0243369U JPH0243369U (ja) 1990-03-26
JPH0624536Y2 true JPH0624536Y2 (ja) 1994-06-29

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