JPH0686489U - 煮熟小魚の水切り、冷却乾燥装置 - Google Patents

煮熟小魚の水切り、冷却乾燥装置

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JPH0686489U
JPH0686489U JP5337491U JP5337491U JPH0686489U JP H0686489 U JPH0686489 U JP H0686489U JP 5337491 U JP5337491 U JP 5337491U JP 5337491 U JP5337491 U JP 5337491U JP H0686489 U JPH0686489 U JP H0686489U
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斉 藤田
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秋山 平八
斉 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 煮熟されたシラス等の小魚4を網目状コンベ
ア2により搬送しながら効率よく冷却乾燥し、同時に小
魚4から排出された網目状コンベア2の上面の水切りを
よくし、小魚4が網目状コンベア2に付着するのを防止
し、良質の冷却乾燥小魚製品を量産する。 【構成】 煮熟した小魚4を小魚煮熟装置から送り出す
送出しコンベア1に、上側に送風機3、下側に排風機5
を備え、かつ傾斜し、上り方向に小魚4を搬送する網目
状コンベア2を、速度及び傾斜角度を調節できるように
連設し、網目状コンベア2の小魚搬送面の上面側に、屈
曲させて断面を山形、弧形等に形成した小魚飛散防止板
11を設けると共に、下面側に、上向きの噴気口10を
有するパイプ、ダクト等で構成した噴気路9を装設した
ことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、珍味や佃煮の原料であるシラス、小女子等を煮熟した後、冷却乾燥 する小魚の水切り、冷却乾燥装置に関する。
【0002】 近年、煮熟後のシラス等の小魚の水切り、冷却乾燥においては、図3及び図4 に示す如く底部に蒸気加熱器を備え、中心部の注入口13に水と共に注入された シラス等の小魚4を送出口14まで流動する間に煮熟する渦巻状に形成された流 動煮釜12を使用し、この流動煮釜12により煮熟され多量の熱湯を含有する小 魚4を、熱湯と共に送出口14から送出しコンベア1に送り、次に傾斜させて配 置した樹脂繊維織の網目状コンベア2により構成された水切り、冷却乾燥装置に 連続的に送りこんでいる。
【0003】 傾斜する網目状コンベア2には、煮熟後の小魚4が連続的に送りこまれ、小魚 4は斜めに上昇移動する過程で、上側に設けた送風機3により送られる風と、下 側に設けた排風機5による含水空気の排除とにより、水切り、冷却乾燥を行ない 、次の搬送コンベア7に移送している。しかし、小魚4が網目状コンベア2に付 着しやすく、付着して搬送コンベア7に自然落下しない小魚4は網目状コンベア 2の最終端下部で剥離具8により強制的に掻き落していた。網目状コンベア2か ら滴下する水は下部で集水し、排水口6から排出させていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
流動煮釜から直接的に網目状コンベアに送り出す従来の水切り、冷却乾燥装置 は、多量の熱湯を含有した煮熟直後の小魚が運続的に送りこまれ、網目状コンベ ア上では分散され、送風、排風により強制空冷となるので冷却効果は向上するが 、水切れが悪く網目状コンベアの表面に付着したままとなり、次の搬送コンベア に落下しない現象が多発する欠点があった。このため最終端部位置に設けた剥離 具により強制的に剥離するので、魚体が損傷し、製品の品質を著しく低下させて いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
従来の課題を解決するために、上側から送風し下側から排風される水切り、冷 却装置を構成する網目状コンベアの小魚搬送面の上面側に、断面山形または断面 弧状等に屈曲させた小魚飛散防止板を設け、下面側に、上向きの噴気口を有する パイプやダクトで構成した噴気路を装設し、搬送中の小魚を噴気路からの噴気に より網目状コンベアから噴き上げて引き離し、再ひ網目状コンベアに落下させて 冷却乾燥を促進させ、小魚から排出される水の流下を助成する。
【0006】 更に、小魚の魚体の大きさ、含水状態等に応じて、網目状コンベアの移動速度 及び傾斜速度を調節できるように構成して水切り、冷却乾燥を向上する。
【0007】
【作用】
送出しコンベアから連続的に送り出される多量の熱湯を含有した煮熟後の小魚 は、噴気路の噴気口から噴出される空気により網目状コンベア面から噴き上げて 網目状コンベアから引き離し、魚体を損傷せずに効率よく冷却乾燥すると共に、 網目状コンベア上に残る排水の流れをよくする。噴き上げられた小魚は、上面側 の小魚飛散防止板により飛散させずに再び網目状コンベアの上に落下させて搬送 する。
【0008】 網目状コンベアは、非吸水性の樹脂繊維織布で構成され、小魚の損傷を防止す るため網目が微細に形成されている。従って、小魚から排出された水が網目に付 着して貯溜しやすいので、小魚が網目状コンベアの面上にあると、小魚から水を 分離するのは難かしく、上側からの送風と下側からの排風の効果も著しく低下す る。こうした現象下において、網目状コンベアから噴き上げにより小魚を引き離 すことは、小魚の付着を防止し、水切り、冷却乾燥の効果を向上する上で極めて 有効である。
【0009】
【実施例】
図1及び図2に示す実施例について説明する。1は小魚煮熟装置に連設され、 多量の熱湯を含有する煮熟後の小魚4を送り出す送出しコンベアであり、この送 出しコンベア1に、上り方向に小魚4を搬送する樹脂繊維織の網目状コンベア2 を連設する。この網目状コンベア2は、小魚の魚体や含水状態に応じて、移動速 度、傾斜角度及び停止時間を適宜調節できるように傾斜させて設置し、連続的又 は間欠的に作動させる。従って、送出しコンベア1から送りこまれる小魚4は、 連続的に移動する時は網目状コンベア2に散布状態に落され、間欠的に移動する 時は、停止時間中、同じ位置に落されるので、間欠的に山盛り状に盛り上げられ る。
【0010】 網目状コンベア2の小魚搬送面の下面側に、コンプレッサーや送風機に接続さ れるパイプ、ダクト等で構成した噴気路9を装設する。この噴気路9は、網目状 コンベア2の小魚搬送面に載っている小魚4を下側から噴気して引き離すための 上向きの噴気口10を有し、噴気路9の設置位置で、移動する網目状コンベア2 の上面の小魚4を噴き上げる。また、網目状コンベア2の小魚搬送面の上面側に 、噴き上げられた小魚4が突き当り、移動する網目状コンベア2の上面に再び落 下するように屈曲させ断面山形、弧形等に形成した小魚飛散防止板11を装設す る。
【0011】 網目状コンベア2の上側には移動する小魚4に風を送る複数の送風機3を装設 し、網目状コンベア2の下側には含湿空気を排除する排風機5を装設して、従来 の冷却乾燥装置と同様に強制空冷を行ない、最下部に小魚4から排出されて落下 した水の排水口6を設ける。
【0012】 網目状コンベア2により送られる小魚は、次の搬送コンベアに送られるが、小 魚4はよく冷却乾燥され、接触している網目コンベアは水切りされているので、 最終端部において剥離具により掻き落さなくても搬送コンベア7の上に自重によ り分散して拡がり落ちる。従って、小魚4は魚体が損傷されずに効率よく空冷に より冷却乾燥される。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、広い土地や大きな容積を必要とする干し場が不用となり、季節変動 や天候に左右されずに、網目状コンベアで搬送しながら水切り、冷却乾燥を効率 よく短時間で行ない、魚体を損傷せずに原姿を保持して良質の製品を量産するこ とができるものである。
【提出日】平成3年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
近年、煮熟後のシラス等の小魚の水切り、冷却乾燥においては、図3及び図4 に示す如く底部に蒸気加熱装置を備え、中心部の注入口13に水と共に注入され たシラス等の小魚4を送出口14まで流動する間に煮熟する渦巻状に形成された 流動煮釜12を使用し、この流動煮釜12により煮熟され多量の熱湯を含有する 小魚4を、熱湯と共に送出口14から送出しコンベア1に送り、次に傾斜させて 配置した樹脂繊維織りの網目状コンベア2により構成された水切り、冷却乾燥装 置に連続的に送りこんでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の正面図である。
【図2】図1のA−A′部断面図である。
【図3】網目状コンベアを使用した従来の自動冷却乾燥
装置の平面図である。
【図4】図3に示す従来の自動冷却乾燥装置の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 送出しコンベア 2 網目状コンベア 3 送風機 4 シラス等の小魚 5 排風機 6 排水口 7 搬送コンペア 8 剥離具 9 噴気路 10 噴気口 11 小魚飛散防止板 12 流動煮釜 13 注入口 14 送出口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煮熟した小魚(4)を小魚煮熟装置から
    送り出す送出しコンベア(1)に、上側に送風機
    (3)、下側に排風機(5)を備え、かつ傾斜し、上り
    方向に小魚(4)を搬送する網目状コンベア(2)を、
    速度及び傾斜角度を調節できるように連設し、網目状コ
    ンベア(2)の小魚搬送面の上面側に、屈曲させて断面
    を山形、弧形等に形成した小魚飛散防止板(11)を設
    けると共に、下面側に、上向きの噴気口(10)を有す
    るパイプ、ダクト等で構成した噴気路(9)を装設した
    ことを特徴とする煮熟小魚の水切り、冷却乾燥装置。
JP1991053374U 1991-04-11 1991-04-11 煮熟小魚の水切り、冷却乾燥装置 Expired - Lifetime JP2508150Y2 (ja)

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JP2508150Y2 JP2508150Y2 (ja) 1996-08-21

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JP2508150Y2 (ja) 1996-08-21

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