JPS592011Y2 - フライトコンベヤ

Info

【考案の詳細な説明】本考案はフライトコンベヤに関する。

従来洗砂機や焼却炉等において、水分を含んだ土砂や灰
などをフライトコンベヤを用いて上方に搬出し、搬出途
中の傾斜部で搬送路とかき板との隙間から水を除去して
いた。

然しこれではコンベヤの速度にもよるものの傾斜部の長
さが７ｍ程度以上あれば脱水に支障はないが、機械の配
置の関係上そのような長さをとれないときは、コンベヤ
上端の搬出口まで相当量の水を、一緒に運んでしまうこ
とになる。

本考案は傾斜部の短かい場合でも水切りのよいフライト
コンベヤを得ようとするものである。

以下本考案のフライトコンベヤを実施の例示図に基いて
説明する。

第１図において、１は廃水処理場に設けた洗砂機、２は
洗砂機１の上面に設けた被洗浄土砂の投入口である。

３は洗浄用の給水管、４は洗浄水攪拌用の噴気孔を多数
有する給気管で夫々洗砂機１の底部に配設されている。

５は洗浄水の排出管である。

６は前記給水管３および給気管４の上側に張設した目の
細い金網であって、両側壁と共に沈澱してきた洗浄済の
土砂の水平搬送路を形成する。

７はこの水平搬送路に連続して洗砂機１の側端に連設さ
れ、斜め上方に延びる筒状部であって、傾斜搬送路を形
成し上端に土砂の搬出口８を有している。

９はこの連続する水平搬送路と傾斜搬送路とに沿って矢
印ａ方向に回動され、洗浄済土砂を搬出口８に搬送する
フライトコンベヤである。

フライトコンベヤ９のかき根１０には、第２図Ａおよび
Ｂに示すように、水平搬送路および傾斜搬送路の底面と
摺接する先端縁に水切り用の切欠き部１１が設けられ、
前後のかき板１０の切欠き部１１は、搬送方向に沿う一
線に揃わないように互いに変位させである。

切欠き部１１の大きさ、形状、関係位置および数は、搬
送物の種類、状態により適宜決定すればよい。

１２はかき根１０のチェン取付は部を示す。

本考案のフライトコンベヤによれば、搬送路底面に摺接
するかき板の先端縁に切欠き部を設けたので、搬送途中
の傾斜部分が短かくとも、この切欠き部を介して水分を
含む搬送物から迅速に水切りを行なうことができる。

またこの切欠き部を介して搬送物が水と共に押し流され
ても水よりも流れ落ちる速度が遅い上に、後側かき板の
切欠き部は変位させであるので、殆んど後側かき板で堰
止められ搬送に支障をきたすおそれがなく、洗砂機、焼
却炉等の含水物搬出用に好適のフライトコンベヤが得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す概略説明図、第２図Ａ、
Ｂは要部断面図である。６・・・・・・金網、７・・・・・・筒状部、９・・・
・・・フライトコンベヤ、１０・・・・・・かき板、１
１・・・・・・切欠き部。

【実用新案登録請求の範囲】

傾斜搬送路を有する含水物搬送用のフライトコンベヤで
あって、搬送路底面と摺接するかき板の先端縁に、夫々
前側のかき板とは変位させて切欠き部を設けたことを特
徴とするフライトコンベヤ。