JPS6028233Y2 - 煮干原魚供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、イワシ、キビナゴ等の煮干加工における原
魚の供給装置に関するものである。

上記、煮干加工は、木枠あるいはプラスチック枠に水切
ネットを張った簀粋に原魚を均一に分散配置してその状
態で煮熟、乾燥を行うものであって、この簀枠に原魚を
供給する作業は、従来、種々の装置が開発されているが
、元来、原魚は取扱中にその多数が一体にからみ合って
ブロック現象を起しやすく、しかも極めて損傷しやすい
もののため、在来のフィーダーをそのまま使用できず、
実際にはすべて手作業で行われている。

この考案は、これを機械化して連続的に作業を進め、し
かも取扱中における原魚の損傷をできるだけ防止するよ
うにしたものであって、この考案の実施例を図面につい
て説明すると、第１図において１はベルトコンベヤであ
って、上面に所要の簀枠２を載置して矢印方向に移行す
る。

上記ベルトコンベヤ１の上方には基枠に支架してホッパ
ー３が設けられ、このホッパーは、内面下部に横設され
た羽根車４の回転により、ホッパー３内の原魚を所要幅
で定量ずつ簀枠２内に排出する通常のロータリーフィー
ダーとして形成されている。

この場合、この考案においては、特に羽根車４の外周縁
と対応するホッパ−３底面部分との間に予め原魚の原体
が辛うじて通り突は得る程度の間隙を形成するとともに
、第２図のように外周縁に魚体の長さよりやや大きい間
隙で突子５・・・・・・を配設し、またホッパー３の内
面上縁には散水管６を周設してホッパー内に多量の水が
流下するようになっている。

なお、ホッパー３の底部は、原魚が排水と共に押し流さ
れないように通常は縦棒を並列した水抜き格子７として
形成するが、小型の装置の場合はホッパー壁面と一体の
板体であってもよい。

そして羽根車４の戻り側に当るホッパ−３内面部分には
軟質板よりなるスペーサ８が貼装され、魚体ならびに流
下水をできるだけ送り側に向うように規制している。

９は、この羽根車４を回転する減速モーターであって、
簀枠２の通過により応動するリミットスイッチ等の検出
機構１０を介して駆動される。

この考案は上記構造であって、ホッパー３を常時相当量
の原魚が送り込まれる状態に保ってベルトコンベヤ１上
に簀枠２を送りこみ、この簀枠２がホッパー３下方にさ
しかかった状態で減速モーター９により羽根車４を低速
回転して移行する簀枠２上に原魚を散布して行くのであ
るが、この場合、ホッパー３内にその内周面に沿って散
水管６から多量の散水を行うことにより、ホッパー３内
の原魚はこの流下水によってほぼ一定方向に整列され、
特にホッパー３の内壁に接する原魚はそれぞれ魚体がホ
ッパー内壁に添接するように規制され、一部はホッパ−
３底面部分と羽根車４の送り側外周との間の間隙を抜け
て下方に流出するのが、大部分は羽根車４の翼板上に受
支されて翼板と共に下方に送られ簀枠２上に落下する。

つまり、この考案は、多数の原魚がそのままは外形上、
縦横にからみ合っていわゆるブリッジを生じ落下が阻止
されるのを、相当量の水流の中では容易に分散してほぼ
一定方向に向う傾向がある点り着目したものであって、
羽根車４の翼板から簀枠２上に落下する原魚は翼板上に
並べられた状態で連続的に落されるから簀枠２内に均一
に散布することができる。

また原魚のうち、ホッパ−３内面に添接して流下するも
のは、その大部分は羽根車４の突子５・・・・・・で受
支されてそのまま下方に向い、この場合、ホッパー３と
の間の間隙により、突子５・・・・・・間を通り抜けた
ものと同様に、魚体が損傷されることなく下方に誘導排
出される。

この考案は以上のように構造簡単で、しかも作動確実で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面断面図、第２図は羽根車部分の断面平面図
である。 １・・・・・・ベルトコンベヤ、２・・・・・・簀枠、
３・・・・・・ホッパー ４・・・・・・羽根車、５・
・・・・・突子、６・・・・・・散水管、７・・・・・
・水抜格子、８・・・・・・スペーサー １０・・・・
・・検出機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 簀枠２を載置して移行するベルトコンベヤ１の上方に、
   ホッパー３内に羽根車４を有する原魚供給用のロータリ
   ーフィーダーを備えたものであって、上記ホッパー３の
   内面と羽根車４の送り例外周縁との間には予め原魚の魚
   体厚さとほぼ等しい間隙が介設され、かつホッパー３の
   内面上縁に散水管６が周設されている煮干原魚供給装置
   。