JPH0685829U - 自在ドレン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例え軒先と軒樋との隙間が狭い状態であって
も取付け施工が容易な自在ドレン。 【構成】 軒樋の底部４に設けた排水開口に上方から筒
部５を差し込むキャップ１と、軒樋の底部４から突出し
たキャップ１の筒部５に下方から装着する本体２と、本
体２に外装したリング３とよりなる自在ドレンであっ
て、キャップ１には軒樋の底部４の上面に当接するフラ
ンジ部６と底部４の下面に当接する係止突起７と筒部５
の頂部スクリーンリブ８の中央から下方に伸びる組立て
用ボルト軸９を有し、本体２は上端部に形成し軒樋の底
部４の下面に当接するフランジ部１１と下端部に設けた
リブ１２を備え、リブ１２にキャップ１の組立て用ボル
ト軸９が貫通するボルト穴１３を設けた自在ドレン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、軒樋内の雨水を下方に排出するために雨樋底部に取り付ける自在 ドレンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は、実開昭５３−９５４３５号公報に開示されている自在ドレンの斜視図 であり、内筒２１と外筒２２とからなっている。

【０００３】 内筒２１の筒外周面には雄ネジ２３が形成してあり頂部にはフランジ２４が広 がり開口面はスクリーンリブ２５が覆っている。外筒２２の筒内面には内筒２１ の雄ネジ２３に螺合する雌ネジ２６が形成してあり、頂部にはフランジ２７が広 がっている。

【０００４】 そして、軒樋の底部に設けた排水開口に内筒２１を上方から差し込みフランジ ２４を軒樋の底面に当接させ、外筒２２を軒樋の下方から内筒２１に螺合させて 内筒２１のフランジ２４と外筒２２のフランジ２７とによって軒樋を挾み内筒２ １への外筒２２の螺合の締付けによって軒樋に強固に取付け、軒樋内の雨水を外 筒２２に連結した堅樋等に流すことができる自在ドレンを形成する構成と成って いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の自在ドレンは、軒樋の底部に設けた排水開口に上方から差し込んだ 内筒２１を一方の手で持ち、他方の手で外筒２２を持ち軒樋の下方から内筒２１ に螺合させて締付けることになるために、高所にある軒樋への取り付けは面倒で あり、特に軒先と軒樋との隙間が狭い状態では一層困難な作業となる。危険を伴 う高所作業であるだけに改善が課題となっている。

【０００６】 本考案は、例え軒先と軒樋との隙間が狭い状態であっても取付け施工が容易な 自在ドレンの提供を目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る自在ドレンは、軒樋の底部に設けた排水開口に上方から筒部を差 し込むキャップと、軒樋の底部から突出したキャップの筒部に下方から装着する 本体と、本体に外装したリングとよりなる自在ドレンであって、キャップには軒 樋の底部上面に当接するフランジ部と底部下面に当接する係止突起と筒部の頂部 スクリーンリブの中央から下方に伸びる組立て用ボルト軸を有し、本体は上端部 に形成し軒樋の底部下面に当接するフランジ部と下端部に設けたリブを備え、リ ブにキャップの組立て用ボルト軸が貫通するボルト穴を設けたことを特徴とする 構成よって、上記目的を達成しようとするものである。

【０００８】

【作用】

軒樋の底部に設けた排水開口にキャップの筒部を上方から押圧して差し込むこ とにより、係止突起は軒樋底部の下面に当接しフランジ部は軒樋の底部上面に当 接して軒樋底板を挾んだキャップ仮止め状態とすることができる。

【０００９】 そして軒樋の底部から突出するキャップの筒部に下方から本体を当接させ本体 の端部に設けたリブのボルト穴にキャップの組立て用ボルト軸を貫通させナット で締めることにより仮止め状態のキャップに本体を固定し自在ドレンを形成する と同時にキャップのフランジ部と本体のフランジ部とで軒樋の底部を挾み強く締 めて自在ドレンを軒樋に取り付けることができる。

【００１０】 なお、キャップを仮止め状態とすることにより、キャップから手を離すことが できるので、容易にボルト締めして本体を取付け自在ドレンを軒樋に固定するこ とができる。

【００１１】

【実施例】 本考案に係る自在ドレンを実施例により説明する。

【００１２】 図１は一実施例の構成を示す片側断面の側面図である。本実施例は、キャップ １、本体２、リング３とから成っている。

【００１３】 キャップ１は、軒樋の底部４に設けた排水開口に上方から差し込む筒部５と、 押圧して筒部５を差し込むことにより軒樋の底部４の下面に当接する係止突起７ と底部４の上面に当接して底部４を挾むフランジ部６と、そして筒部４の頂部に 形成したスクリーンリブ８の中央から下方に伸びる組立て用ボルト軸９を有して いる。

【００１４】 本体２は、軒樋の底部４の下面に当接するフランジ部１１を上端部に形成し下 端部にはリブ１２を有しており、リブ１２にはキャップ１の組立て用ボルト軸９ が貫通するボルト穴１３が設けてある。そして、筒部内面にはキャップ１の外周 面に係合する回り止め１４が２カ所以上に突出させてある。

【００１５】 リング３は、本体２の外面に装着し本体２とセットした状態にしてあり、本体 ２の筒部の外周面との間に堅樋を嵌着する隙間を形成している。

【００１６】 次に軒樋への取り付け方法を説明する。

【００１７】 軒樋の底部４に設けた排水開口にキャップ１の筒部５を上方から押圧して差し 込むことにより係止突起７を軒樋底部４の下面に当接させフランジ部６を軒樋の 底部４の上面に当接させて軒樋底部４を挾んだキャップ仮止め状態とする。

【００１８】 そして軒樋の底部４から突出するキャップ１の筒部５に下方から本体２を近付 け本体２の端部に設けたリブ１２のボルト穴１３にキャップ１の組立て用ボルト 軸９を貫通させて六角ナットまたは蝶ナットで締めることにより、仮止め状態の キャップ１に本体２を固定し自在ドレンを形成すると同時にキャップ１のフラン ジ部６と本体２のフランジ部１１とで軒樋の底部４を挾み強く締めて自在ドレン を軒樋に取り付けることができる。

【００１９】 上記のように、キャップ１を仮止め状態とすることにより、キャップ１から手 を離すことができるので、容易にキャップ１の組立て用ボルト軸９にナットを締 めて本体２を組み立て自在ドレンを軒樋に固定することができる。

【００２０】

【考案の効果】

上記説明のように、本考案によれば、キャップを仮止め状態とすることにより 、キャップを片手で支持固定し或いは回転させる必要はなく、キャップから手を 離すことができる。またキャップの組立て用ボルト軸は下方から目視でき容易に 組立て用ボルト軸にナットを螺合させて締め、本体をキャップに容易に取付け、 自在ドレンを軒樋に固定することができ、例え軒先と軒樋との隙間が狭い状態で あっても取付け施工は容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一実施例の構成を示す片側断面の側面図であ
る。

【図２】 従来の自在ドレンの斜視図である。

【符号の説明】

１ キャップ ２ 本体 ３ リング ４ 軒樋の底部 ５ キャップの筒部 ６ キャップのフランジ部 ７ 係止突起 ８ スクリーンリブ ９ 組立て用ボルト軸 １１ 本体のフランジ部 １２ リブ １３ ボルト穴 １４ 回り止め

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒樋の底部に設けた排水開口に上方から
   筒部を差し込むキャップと、軒樋の底部から突出したキ
   ャップの筒部に下方から装着する本体と、本体に外装し
   たリングとよりなる自在ドレンであって、キャップには
   軒樋の底部上面に当接するフランジ部と底部下面に当接
   する係止突起と筒部の頂部スクリーンリブの中央から下
   方に伸びる組立て用ボルト軸を有し、本体は上端部に形
   成し軒樋の底部下面に当接するフランジ部と下端部に設
   けたリブを備え、リブにキャップの組立て用ボルト軸が
   貫通するボルト穴を設けたことを特徴とする自在ドレ
   ン。