JPH0685087B2 - 電子写真用トナ− - Google Patents

電子写真用トナ−

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JPH0685087B2
JPH0685087B2 JP60246807A JP24680785A JPH0685087B2 JP H0685087 B2 JPH0685087 B2 JP H0685087B2 JP 60246807 A JP60246807 A JP 60246807A JP 24680785 A JP24680785 A JP 24680785A JP H0685087 B2 JPH0685087 B2 JP H0685087B2
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polyacrylonitrile
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binder
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電子写真法の記録方法において形成された潜
像を可視画像とするために用いられるトナーに関する。
[発明の背景] 電子写真法などの記録方法におけるトナー像の定着方法
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして、環境上の問題などから
昨今は溶剤を使用しない加熱定着方法および加圧定着方
法が利用されることが多い。
加熱定着法には従来から着色材料をバインダーで固結し
てなるトナーが使用されている。加圧定着法において
も、同種のトナーが利用されているが、最近においてカ
プセルトナーの利用が検討されている。
カプセルトナーは、カーボンブラックのような着色材料
とバインダーを含む芯物質の周囲に、圧力の付与により
破壊する性質を持つ樹脂外殻を形成させて有られるマイ
クロカプセル形態のトナーである。
[従来技術および問題点] 従来知られているカプセルトナーおよび通常のトナー
は、トナーとして本来必要とされる諸特性において必ず
しも満足できるものとはいえない。
電子写真用の現像剤として従来は表面を絶縁性にしたト
ナーが一般的に用いられてきたが、最近ではトナー表面
に適当な正または負の摩擦帯電性が付与させたトナーが
開発されている。
すなわち、鉄粉などのキャリアー粒子あるいは毛皮など
とトナーと摩擦することによりトナーを帯電させ、この
帯電トナーを潜像に吸引させる方式の電子写真法に利用
するトナーは、装置の種類により正あるいは負に規定さ
れる潜像の帯電性に対応した負あるいは正の摩擦帯電性
を有することが必要となる。
トナーに摩擦帯電性を付与する方法としてはトナーを形
成する際に帯電調節剤を樹脂などと共に混合してトナー
内部に分散させる方法が利用されている。また、帯電調
節剤のうち負の摩擦帯電性を付与するために金属錯体染
料等が使用されている。
なお、カプセルトナーにおいては、上記の帯電調節剤が
カプセルトナー表面に有効に存在させにくいことから、
シリカ微粉末などの粉末状の電荷調整剤をカプセルトナ
ー表面に付着させて摩擦帯電性を付与する方法が利用さ
れている。
しかしながら、本発明者の検討によると、金属錯体染料
などを含むトナーあるいはシリカ微粉末などの電荷調節
剤が表面に付与されたカプセルトナーのいずれにおいて
も表面にある電荷調節剤が貯蔵中あるいは長期間のラン
ニングにより脱離あるいは剥離しやすいとの問題がある
ことが判明した。
このような電荷調節剤の脱離あるいは剥離が相当量発生
したトナーは現像特性が不充分となりやすく、得られる
可視画像の鮮鋭度、濃度低下等の画像特性に好ましくな
い影響を与える。
また、トナーは上記の摩擦帯電性の外に、トナーの流動
性、保存安定性など種々の面において優れた特性が要求
され、これらの諸物性のうち劣るものがあると、得られ
た可視画像の品質低下をもたらす。
一般に、これらの特性はトナーの表面近傍の特性に依存
することが多く、これらの特性を満足するように種々の
改良が試みられている。
たとえば、トナー粒子は、トナー全体としては衝撃等に
対する緩衝性を有するように柔軟性を有していることが
望ましいが、トナーの流動性および耐久性を向上させる
場合には、安定した摩擦帯電性を有すると共に表面に硬
度が高い樹脂を使用することが好ましい場合が多い。
表面状態が改善されたトナーを得るための技術として、
たとえば、カプセルトナーにおいて外殻を二重にする技
術が開発されている。
しかし、カプセルトナーにおいて外殻を単に二重壁にす
上述の方法によっては、流動性などを向上させることは
できるが、摩擦帯電性を有効に付与することができず、
通常は、シリカ微粉末などの電荷調節剤がカプセルトナ
ー表面に付着させて摩擦帯電性を付与している。
[発明の目的] 本発明は、新規な電子写真用トナーを提供することを目
的とする。
さらに、本発明は、摩擦帯電性の安定性が向上した電子
写真用トナーであって、なおかつ流動性および保存安定
性も優れたトナーを提供することを目的とする。
本発明は特に、負の摩擦帯電性の安定性が向上した電子
写真用トナーであって、なおかつ流動性および保存安定
性も優れたトナーを提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、着色材料とバインダーとを含む芯物質が樹脂
外殻により封入されてなるマイクロカプセルの表面にポ
リアクリロニトリルよりなる電荷調節層が設けられてい
ることを特徴とする電子写真用トナーにある。
また本発明は、着色材料がバインダーにより固結されて
なる粒子の表面にポリアクリロニトリルよりなる電荷調
節層が設けられていることを特徴とする電子写真用トナ
ーをも提供する。
[発明の効果] 本発明のトナーの表面には、電荷調節機能、具体的には
負の帯電機能を有するポリアクリロニトリルを主成分と
する電荷調節層が設けられているため、金属錯体染料あ
るいはシリカ微粉末などの負の帯電機能を有する電荷調
節剤を表面に存在させたトナーに比べて、長期間のラン
ニングによっても電荷調節作用を有する物質の剥離が少
なく長期間使用しても摩擦帯電性の変化が少なく、常に
良好な可視画像を得ることができ、また流動性も良好な
ので、得らえる画像が鮮明となる。
また、保存安定性に優れているので長期間保存したのち
も、得られる可視画像に変化が少ない。
[発明の詳細な記述] まず、カプセルトナーについて説明する。
カプセルトナーは、通常次のようにして製造される。
カプセルトナーを製造するに際してマイクロカプセルの
製造は、通常マイクロカプセルを製造する際に使用いる
原料を使用し、通常の方法に従って行なうことができ
る。
すなわち、カーボンブンラック等の着色材料、およびポ
リマー、油性溶媒等のバインダーを含有する芯物質の周
囲に、圧力の付与により破壊する性質を持つ樹脂外殻を
形成させてカプセルトナーを製造する方法は、前述のよ
うに既に知られている。
カプセルトナーの製造に際しては、水系液体中などにて
界面重合法あるいは外部重合法などのマイクロカプセル
製造方法、特に重合反応に基づくマイクロカプセル製造
方法を利用して芯物質の周囲に外殻を形成したのち、水
洗する方法などの公知の方法が利用できる。
カプセルトナーにおいてバインダーの成分として用いる
ことのできるポリマーの例としては、次のような化合物
を挙げることができる。
ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、スチレン系樹
脂、スチレン・ブタジエンコポリマー、エポキシ樹脂、
ポリエステル、ゴム類、ポリビニルピロリドン、ポリア
ミド、クマロン・インデン共重合体、メチルビニルエー
テル・無水マレイン酸共重合体、アミノ樹脂、ポリウレ
タン、ポリウレア、アクリル酸エステルのホモポリマー
もしくはコポリマー、メタクリル酸エステルのホモポリ
マーもしくはコポリマー、アクリル酸と長鎖アルキルメ
タクリレートとの共重合体オリゴマー、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニル。
上記のバインダー用ポリマーとして特に好ましいもの
は、アクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリ
マー、メタクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコ
ポリマー、またアスチレン・ブタジエンコポリマーであ
る。
バインダーの成分として用いることのできる油性溶剤の
例としては、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させう
る沸点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒
ともいう)および上記ポリマーを実質的に溶解もしくは
膨潤することのない沸点が100〜250℃の範囲内にある有
機溶媒(以下、単に低沸点溶媒ともいう)を挙げること
ができる。この高沸点溶媒の例を以下に記載する。
フタル酸エステル類(例、ジエチルフタレート、ジブチ
ルフタレート);脂肪族ジカルボン酸エステル類(例、
マロン酸ジエチル、シュウ酸ジメチル);リン酸エステ
ル類(例、トリクレジルホスフェート、トリキシレリル
ホスフェート);クエン酸エステル類(例、o−アセチ
ルトリエチルシトリレート、エトリブチルシトレー
ト);安息香酸エステル類(例、ブチルベンゾエート、
ヘキシルベンゾエート);脂肪族酸エステル類(例、ヘ
キサデシルミリステート、ジオクチルアジペート);ア
ルキルナフタレン類(例、メチルナフタレン、ジメチル
ナフタレン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソプロ
ピルナフタレン);アルキルジフェニルエーテル類
(例、o−、m−、p−メチルジフェニルエーテル);
高級脂肪酸または芳香族スルホン酸のアミド化合物類
(例、N,N−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベンゼ
ンスルホンアミド);トリメリット酸エステル類(例、
トリオクチルトリメリテート);ジアリールアルカン類
(例、ジメチルフェニルフェニルメタンなどのジアリー
ルメタン、1−フェニル−1−メチルフェニルエタン、
1−ジメチルフェニル−1−フェニルエタン、1−エチ
ルフェニル−1−フェニルエタンなどのジアリールエタ
ン)。低沸点溶媒の具体的な例としては、脂肪族飽和炭
化水素、もしくは脂肪族飽和炭化水素を主成分とする有
機性液体混合物を挙げることができる。
バインダーは、ポリマーと高沸点溶媒を含む組成物であ
ることが好ましい。また、ポリマー、低沸点溶媒および
高沸点溶媒の三者を含む組成物も好ましい。
電子写真用トナーのための着色材料としては、カーボン
ブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色トナ
ーが一般的に用いられているが、また、青色、赤色、黄
色などの各種の有彩色着色剤も用いられている。カプセ
ルトナーにおいてもそれらの着色材料を用いることがで
きる。
カプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有されていて
もよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナー用の磁
性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いることができ
る。そのような磁性粒子の例としては、コバルト、鉄、
またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは金属化合
物などからなる磁性粒子を挙げることができる。なお、
磁性粒子としての黒色のマグネタイトなどの有色磁性粒
子を用いる場合には、そのマグネタイトなどの有色磁性
粒子を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ねる成分と
して用いることもできる。
カプセルトナーの外殻を形成する樹脂の種類には特に制
限はないが、カプセルトナーとしての特性を考慮する
と、その外殻樹脂は、ポリウレア、ポリウレタン、ポリ
アミド、ポリエステルあるいはエポキシ樹脂であること
が好ましい。これらの樹脂は単独であっても、また混合
物としても外殻形成用の樹脂として用いることができ
る。そして、本発明のカプセルトナーは、ポリウレア樹
脂、ポリウレタン樹脂、そしてポリアミド樹脂の内少な
くとも一種を含む複合壁からなることが、外殻の強度、
柔軟性などを考慮すると特に好ましい。
次に、ポリウレタン樹脂、或いはポリウレア樹脂の外殻
からなるカプセルトナーを製造する方法を例にしてカプ
セルトナーの製造方法を説明する。
水性液体中において、着色材料およびバインダー(そし
て所望により磁性粒子など)を含有する油滴状に分散さ
れた芯物質の周囲に、ポリウレア樹脂および/またはポ
リウレタン樹脂からなる外殻を形成させることによりマ
イクロカプセルを製造する方法は既に公知であり、本発
明のカプセルトナーを製造するためにもそれらの公知方
法を利用することができる。
たとえば、カプセルトナーの製造のために利用すること
のできる重合反応を利用したマイクロカプセルの製造方
法としては、界面重合法を挙げることができる。また、
本発明において利用することのできる重合反応を利用し
たマイクロカプセルの製造方法の他の例としては、内部
重合法および外部重合法を挙げることができる。
ポリウレア樹脂および/またはポリウレタン樹脂からな
る外殻は、ジイソシアナート、トリイソシアナート、テ
トライソシアナート、ポリイソシアナートプレポリマー
などのポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミン、
テトラアミンなどのポリアミン、アミノ基を二個以上含
むプレポリマー、ピペラジンおよびその誘導体、ポリオ
ールなどとを水系溶媒中で界面重合法により反応させる
ことにより、容易にマイクロカプセルの外殻として形成
することができることが知られている。
また、カプセルトナーの外殻として好ましいポリウレア
樹脂および/またはポリウレタンそしてポリアミド樹脂
からなる複合壁、たとえば、ポリウレア樹脂とポリアミ
ド樹脂からなる複合壁、ポリウレタン樹脂とポリアミド
樹脂からなる複合壁、あるいは、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタン樹脂およびポリアミド樹脂からなる複合壁は下
記の方法により製造することができる。
ポリウレア樹脂とポリアミド樹脂からる複合壁、ポリウ
レタン樹脂とポリアミド樹脂からなる複合壁は、たとえ
ば、ポリイソシアナートと酸クロライドそしてポリアミ
ンとポリオールを用い、反応液となる乳化媒体のpH調
整、ついで加温を行なうことからなる界面重合法により
調製することができる。また、ポリウレア樹脂とポリア
ミド樹脂からなる複合壁は、ポリイソシアナートと酸ク
ロライドそしてポリアミンを用い、反応液となる乳化媒
体のpH調製、ついで加温を行なうことにより調製するこ
とができる。これらのポリウレア樹脂とポリアミド樹脂
からなる複合壁、およびポリウレタン樹脂とポリアミド
樹脂からなる複合壁の製造方法の詳細については特開昭
58−66948号公報に記載がある。このような複合壁から
なる外殻は、特に磁性粒子を芯物質内に含有するカプセ
ルトナーを形成するために適している。
外殻樹脂の形成のための重合反応に関与するモノマー
は、外殻を形成する樹脂によっても相違するが、通常は
二種類以上のモノマーを組合わせて用いる。そのような
モノマーの組合わせの例としてはイソシアナート基、チ
オイソシアナート基、ビスクロロホルメート基、酸クロ
ライド基およびスルホニルクロライド基からなる群より
選ばれる基を含む二官能基性化合物のうちの少なくとも
一つと、水、多価アミン、多価アルコール、多価チオー
ル、多価アミンおよび多価カルボン酸からなる群より選
ばれる化合物のうちの少なくとも一つとの組合せを挙げ
ることができる。
外殻が形成されたマイクロカプセルは、次いで水洗され
る。
なお、外殻を形成する反応の際に反応系に含有される外
殻材料の溶媒を除去する操作を行ないながら外殻形成反
応を行なうことが好ましい。
一方、カプセル化されていない通常のトナーについても
その製造方法は既に公知であり本発明のカプセル化され
ていないトナーの製造に際しても公知の方法を利用する
ことができる。
バインダー(結合性成分)の例としては、スチレンおよ
びその置換体の単独重合体、スチレン系共重合体並びに
通常使用されている樹脂成分を挙げることができる。こ
れらを単独であるいは混合して使用することができる。
着色材料は、前掲のカプセルトナーで例示したような公
知のものを用いることができる。
本発明の電子写真用トナーは、このようにして製造され
たトナーの表面にポリアクリロニトリルを被覆すること
により製造することができる。
本発明においてトナーの被覆に用いるポリアクリロニト
リルとしては重合度20〜2000のものが好ましく、特に10
0〜500のものが好ましい。
トナーの表面にポリアクリロニトリル電荷調節層を設け
るためには、たとえば、ポリアクリロニトリルの溶液
(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドな
どの有機溶媒を用いた溶液)とトナーとを接触させる方
法を利用することができる。具体的には、ポリアクリロ
ニトリルの溶液中に乾燥トナー粒子を分散する方法、ポ
リアクリロニトリルとトナー分散液(たとえば、水にト
ナーを分散させた分散液)とを混合する方法などを利用
することができる。なお、トナー粒子にポリアクリロニ
トリルを接触させる操作の実施に際しては、トナー粒子
100重量部に際して、ポリアクリロニトリルを0.1〜20重
量部用いることが好ましく、0.5〜5重量部用いること
がさらに好ましい。
また、トナーの表面にポリアクリロニトリル電荷調節層
を設けるための別の方法としては、トナー分散液を噴霧
乾燥の際にポリアクリロニトリルの溶液もしくは微粒子
状ポリアクリロニトリルの分散液を共存させる方法を挙
げることができる。
すなわち、ポリアクリロニトリル電荷調節層はトナー表
面に被覆層として存在していてもよく、あるいはトナー
表面に微粒子状ポリアクリロニトリルが略均一に分散固
着している状態であってもよい。従って、ポリアクリロ
ニトリル電荷調節層は連続層である必要はなく、トナー
表面全体を覆っている必要はない。ただし、ポリアクリ
ロニトリル電荷調節層はトナー表面のうち、少なくとも
その10%を覆っていることが好ましい。その被覆率は20
%以上であることが更に好ましく、特に50%以上である
ことが好ましい。
なお、トナー分散液中でポリアクリロニトリル溶液と接
触させることによって表面がポリアクリロニトリルによ
り被覆されたトナーは、次いで、スプレードライ、濾
過、遠心分離などの分離操作と加熱操作とを組み合わせ
た分離乾燥操作などの公知の分離乾燥操作を利用して乾
燥したトナーの状態にすることができる。
なお、本発明のトナーは、通常使用されているシリカ微
粉末、アルミナ微粉末およびチタン微粉末などの電荷調
節剤をその表面に付与することもできる。
次に本発明の実施例と比較例を示す。なお、各例におい
て、「部」は、特に記載のない場合には「重量部」を意
味する。
[実施例1] スチレン・ブチルメタクリレート共重合体100部、マグ
ネタイト60部およびニグロシン3部からなるトナーを常
法に従って調製した。
得られたトナー50部をポリアクリロニトリル(重合度30
0)のジメチルスルホニル溶液(1重量%溶液)100部に
懸濁させた。次に、この懸濁液をスプレードライして、
乾燥したトナーを得た。
こうして得られたトナーを用いる通常の電子写真法によ
り形成された正帯電静電潜像を磁気ブラシ法により現像
した後、普通紙に転写してヒートロールにて定着を行な
った。
定着された可視画像は鮮明でカブリがない画像であっ
た。二万枚の耐久テストを行なったが、画像濃度の低下
が殆どなく良好な結果が得られた。さらに三万枚の耐久
試験を行なったが、実質的に問題となる程度の濃度の低
下は見られなかった。
さらに、この現像液(トナー)を高温超高湿(35℃、90
%RH)の環境にて一箇月間保存した後、画出しを行なっ
たが、保存前と同等の鮮明な画像が得られた。
[比較例1] 実施例1において、ポリアクリロニトリルを用いたトナ
ー被覆操作を行なわなかった以外は同様にしてトナーを
製造した。
得られたトナーを用いて実施例1と同様の電子写真法に
より形成された静電潜像を磁気ブラシ法により現像した
後、普通紙に転写してヒートロールにて定着を行なっ
た。
得られた画像に、多少カブリの発生が見られた。トナー
自体の摩擦帯電性は現在一般に使用されている通常のト
ナーと同程度であり、カブリの発生は、トナーの流動性
の不充分さに起因するものと推察される。
[比較例2] 実施例1において、スチレン・ブチルメタクリレート共
重合体の代わりにスチレン・ブチルアクリレート・アク
リロニトリル共重合体(組成比は83.5:15:1.5、軟化点:
125℃)を使用し、そしてポリアクリロニトリルを用い
たトナー被覆操作を行なわなかった以外は実施例1と同
様にしてトナーを製造した。
得られたトナーを用い実施例1と同様の電子写真法によ
り形成された静電潜像を磁気ブラシ法により現像した
後、普通紙に転写してヒートロールにて定着した。
得られた画像は、画像濃度が低く、多少カブリの発生が
見られた。これは、トナーの帯電性が小さいことによる
考えられる。
さらに、この現像剤(トナー)を高温高湿(35℃、90%
RH)の環境にて1カ月放置した後、上記のように現像・
定着を行なったところ、得られたトナー画像には「あ
れ」(表面のざらつき)が見られた。これはトナー同士
の凝集に起因すると推察される。
[比較例3] 実施例1において、スチレン・ブチルメタクリレート共
重合体の代わりにポリアクリロニトリル(ガラス転移温
度:125℃)を使用し、そしてポリアクリロニトリルを用
いたトナー被覆操作を行なわなかった以外は実施例1と
同様にしてトナーを製造した。
得られたトナーを用い実施例1と同様の電子写真法によ
り形成された静電潜像を磁気ブラシ法により現像した
後、普通紙に転写してヒートロールにて定着した。
得られた画像は、鮮明で、カブリの発生が見られなかっ
た。しかしながら、画像の定着性(密着性)が不充分で
あった。これは、トナーの軟化し難いためと推察され
る。
[実施例2] マグネタイト15gを1−イソプロピルフェニル−2−フ
ェニルメタン27gにサンドミルを用いて分散した分散液
に酢酸エチル10gを相溶混合させ一次液体を得た。
次いで、ヘキサメチレンジイソシアナートとヘキサント
リオールとの3:1モル付加物4gを一次液体に添加して二
次液体を得た。ただし、これらの混合液の調製は、その
液温を25℃以下に調節しながら実施した。
20℃の水60mにメチルセルロース(メトキシ基置換度1.7
5、平均分子量:20000、メトキシ基に対するヒドロキシ
プロポキシ基の置換度18%)2gを溶解して得た水溶液中
に、上記の二次液体を激しく撹拌しながら徐々に注ぎ、
油滴径5〜15μmの水中油滴型エマルジョンを調製し
た。このエマルジョンの調製は、容器の外部を冷却する
ことによりその液温を20℃以下に調節しながら実施し
た。エマルジョンが形成されたのちも更に撹拌を続け、
20℃のジエチレントリアミン水溶液(濃度5重量%)10
0mlを添加し、次に、このエマルジョンの液温を徐々に
上昇させ、30分後に60℃とした。
エマルジョンの液温をこの温度に保ち、エマルジョン中
に含有される有機溶媒を除去する操作を行ないながら2
時間撹拌してカプセル化を終了させた。
このマイクロカプセル分散液を遠心分離操作(5000rm
p)にかけて、マイクロカプセルとメチルセルロース含
有水溶液とを分離し、得られたマイクロカプセルを水に
分散して30重量%分散液を調製した。この分散液を再度
遠心分離操作にかけたのち水に再分散を行なうことから
なる水洗操作を更に四回実施したのち、マイクロカプセ
ルを濾取した。
得られたトナー50部をポリアクリロニトリル(重合度10
0)のジメチルスルホニル溶液(1重量%溶液)95部に
懸濁させた。得られた懸濁液100部を蒸留水1000部と混
合し、良く撹拌したのち1時間放置してトナーを沈澱さ
せた。次いで、上澄1000部をデカンテーションにより捨
てたのち、蒸留水1000部を加えて撹拌した。次に、この
懸濁液をスプレードライして可能したトナーを得た。
このようにして得られたカプセルトナーを用いて通常の
電子写真法により形成された正帯電静電潜像を磁気ブラ
シ法により現像したのち、普通紙に転写して150kg/cm2
の圧力で定着した。
定着された可視画像は鮮明でカブリがない画像であっ
た。二万枚に耐久テストを行なったが、画像濃度の低下
が殆どなく良好な結果が得られた。さらに三万枚の耐久
試験を行なったが、実質的に問題となる程度の濃度の低
下は見られなかった。
さらに、この現像液を高温超高湿(35℃、90%HR)の環
境にて一箇月保存した後、画出しを行なったが、保存前
と同等の鮮明な画像が得られた。
[比較例4] 実施例2において、ポリアクリロニトリルを用いたトナ
ー被覆操作を行なわず、その代りに、生成したカプセル
トナーに2重量%の疎水性シリカ(日本アエロジル
(株)製、R−976)を添加して混合した。
このカプセルトナーを用い実施例2と同様の電子写真法
によって形成された静電潜像を磁気ブラシ法により現像
した後、普通紙に転写して150kg/cm2の圧力で定着を行
なう耐久試験を行なったところ、転写枚数の増加に伴な
って画像濃度が低下する傾向が見られた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色材料とバインダーとを含む芯物質が樹
    脂外殻により封入されてなるマイクロカプセルの表面に
    ポリアクリロニトリルよりなる電荷調節層が設けられて
    いることを特徴とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】マイクロカプセル100重量部当り0.1〜20重
    量部の範囲の量のポリアクリロニトリル電荷調節剤層が
    設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】ポリアクリロニトリルの重合度が20〜2000
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項もしくは
    第2項記載の電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】バインダーが、固体ポリマーと沸点150℃
    以上の有機溶媒を含む混合物であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の電子写真用ト
    ナー。
  5. 【請求項5】着色材料がバインダーにより固結されてな
    る粒子の表面にポリアクリロニトリルよりなる電荷調節
    層が設けられていることを特徴とする電子写真用トナ
    ー。
  6. 【請求項6】着色材料がバインダーにより固結されてな
    る粒子100重量部当り0.1〜20重量部の範囲の量のポリア
    クリロニトリル電荷調節剤層が設けられていることを特
    徴とする特許請求の範囲第5項記載の電子写真用トナ
    ー。
  7. 【請求項7】ポリアクリロニトリルの重合度が20〜2000
    であることを特徴とする特許請求の範囲第5項もしくは
    第6項記載の電子写真用トナー。
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