JPH0612459B2 - カプセルトナ− - Google Patents

カプセルトナ−

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JPH0612459B2
JPH0612459B2 JP61086625A JP8662586A JPH0612459B2 JP H0612459 B2 JPH0612459 B2 JP H0612459B2 JP 61086625 A JP61086625 A JP 61086625A JP 8662586 A JP8662586 A JP 8662586A JP H0612459 B2 JPH0612459 B2 JP H0612459B2
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    • G03G9/08Developers with toner particles
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  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、電子写真法の記録方法において形成された潜
像を可視画像とするために用いられるカプセルトナーに
関する。本発明は、特に正の摩擦帯電性が優れたカプセ
ルトナーに関する。
[発明の背景] 電子写真法などの記録方法におけるトナー像の定着方法
としては、加熱定着、溶剤定着および圧力定着の三種類
の方法が知られている。そして、環境上の問題などから
昨今は溶剤を使用しない加熱定着方法および加圧定着方
法が利用されることが多い。
加熱定着法には従来から表示記録材料をバインダーで固
結してなるトナーが使用される。加圧定着法において
も、同種のトナーが利用されているが、最近においてカ
プセルトナーの利用が検討されている。
カプセルトナーは、カーボンブラックのような表示記録
材料とバインダーを含む芯物質の周囲に、圧力の付与に
より破壊する性質を持つ樹脂外殻を形成させて得られる
マイクロカプセル形態のトナーである。
[従来技術および問題点] 電子写真用現像剤として用いるトナーは、粉体特性が良
く、現像性等において優れ、潜像を形成する表面である
感光体表面を汚すことがないことが必要とされる。また
圧力定着法に用いるトナーとしては、圧力定着性が良い
こと、そして圧力定着に用いる加圧ローラーへのオフセ
ツト現象(トナーが加圧ローラー表面に付着して汚れる
現象)が発生しにくいことなどが必要となる。
従って、圧力定着法に用いるトナーは、トナーの流動
性、保存安定性、非オフセツト性、また利用する現像方
式に応じて帯電性など種々の面において優れた特性が要
求され、これらの諸特性のうち劣るものがあると、得ら
れた可視画像の品質低下をもたらす。
さらに、電子写真用の現像剤として従来は表面を絶縁性
にしたトナーが一般的に用いられてきたが、最近ではト
ナー表面に適当な正または負の摩擦帯電性が付与させた
トナーが開発されている。
すなわち、鉄粉などのキャリアー粒子あるいは毛皮など
とトナーとを摩擦することによりトナーを帯電させ、こ
の帯電トナーを潜像に吸引させる方式の電子写真法に利
用するトナーは、装置の種類により正あるいは負に規定
される潜像の帯電性に対応した負あるいは正の摩擦帯電
性を有することが必要となる。
これまでに摩擦帯電性などに優れたカプセルトナーとし
て、例えばイソシアネートとポリオールそしてポリアミ
ンなどから形成されたポリウレタン樹脂あるいはポリウ
レア樹脂を外殻としたカプセルトナーが提案されている
(特開昭57−179860号公報)。
これによれば、ポリウレタン樹脂あるいはポリウレア樹
脂の負が摩擦帯電性を有する樹脂であるため、該樹脂を
外殻とするカプセルトナーの表面は負に摩擦帯電する。
さらに、ポリウレタン樹脂あるにはポリウレア樹脂は外
殻材料として適度の強度と柔軟性を有するため、該樹脂
からなるカプセルトナーの外殻は極めて緻密となり、粉
体特性も向上する。
したがつて、装置の種類により正に規定される潜像の帯
電性に対応した負の摩擦帯電性を有することが必要な場
合には、該ポリウレタン樹脂あるいはポリウレア樹脂を
外殻とするカプセルトナーは現像剤として特に有効であ
る。
しかし、前述の場合と反対に正の摩擦帯電性を有するこ
とが必要となる場合には、該ポリウレタン樹脂あるいは
ポリウレア樹脂を外殻とするカプセルトナーは現像剤と
して用いることが不適当となる。
[発明の目的] 本発明は、新規な正の摩擦帯電性の優れた電子写真用カ
プセルトナーを提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、ポリマーと油性溶剤とを含むむバインダーお
よび表示記録材料を含有する芯物質と該芯物質の周囲に
形成された外殻とから構成されたカプセルトナーであっ
て、繰返しイソシアネート単位としてイソシアヌレート
構造のイソシアネート単位を含むポリウレタン樹脂およ
び/またはポリウレア樹脂から該外殻がなるものである
ことを特徴とするカプセルトナーからなるものである。
[発明の効果] 本発明のカプセルトナーは、外殻が繰返しイソシアネー
ト単位としてイソシアヌレート構造のイソシアネート単
位を含むポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹
脂からなるため、高い正の摩擦帯電性を示し、かつ外殻
が緻密であり、得られる画像が鮮明となる。従って、本
発明のカプセルトナーは電子写真法の実施のために用い
る正の摩擦帯電性を有することが必要な現像剤として優
れたものである。
[発明の詳細な記述] 本発明のカプセルトナーは、芯物質と、該芯物質の周囲
に形成された外殻よりなる基本構造を有するものであ
る。
本発明のカプセルトナーの芯物質は高粘度油状を示し、
ポリマーおよび油性溶剤よりなるバインダー並びに表示
記録材料が含まれる。
本発明のカプセルトナーの芯物質を構成する成分のうち
バインダーの成分として用いるポリマーに特に制限はな
い。ポリマーの例としては、ポリオレフィン、オレフィ
ンコポリマー、スチレン系樹脂、スチレン・ブタジエン
コポリマー、エポキシ樹脂、ポリエステル、ゴム類、ポ
リビニルピロリドン、ポリアミド、クマロン・インデン
共重合体、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重
合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、アクリ
ル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリマー、メタ
クリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリマー、
アクリル酸と長鎖アルキルメタクリレートとの共重合体
オリゴマー、ポリ酢酸ビニルおよびポリ塩化ビニルなど
を挙げることができ、これらを単独であるいは混合して
使用することができる。
バインダー用ポリマーとして特に好ましいものは、アク
リル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリマー、メ
タクリル酸エステルのホモポリマーもしくはコポリマ
ー、またはスチレン・ブタジエンコポリマーである。
バインダーの成分として用いる油性溶剤にも特に制限は
ないが、上記のポリマーを溶解もしくは膨潤させうる沸
点150℃以上の高沸点溶媒(以下、単に高沸点溶媒と
もいう)を使用することが好ましい。
高沸点溶媒の例としては、フタル酸エステル類(例、ジ
エチルフタレート、ジブチルフタレート);脂肪酸ジカ
ルボン酸エステル類(例、マロン酸ジエチル、シユウ酸
ジメチル);リン酸エステル類(例、トリクレジルホス
フェート、トリキシレリルホスフェート);クエン酸エ
ステル類(例、o−アセチルトリエチルシトレート、ト
リブチルシトレート);安息香酸エステル類(例、ブチ
ルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート);脂肪酸エス
テル類(例、ヘキサデシルミリステート、ジオクチルア
ジペート);アルキルナフタレン類(例、メチルナフタ
レン、ジメチルナフタレン、モノイソプロピルナフタレ
ン、ジイソプロピルナフタレン);アルキルジフェニル
エーテル類(例、o−、m−、p−メチルジフェニルエ
ーテル);高級脂肪酸または芳香族スルルホン酸のアミ
ド化合物類(例、N,N−ジメチルラウロアミド、N−
ブチルベンゼンスルホンアミド);トリメリット酸エス
テル類(例、トリオクチルトリメリテート)およびジア
リールアルカン類(例、ジメチルフェニルメタンなどの
ジアリールメタン、1−フェニル−1−メチルフェニル
エタン、1−ジメチルフェニル−1−フェニルエタン、
1−エチルフェニル−1−フェニルエタンなどのジアリ
ールエタン)などを挙げることができる。
バインダーは、ポリマーと高沸点溶媒を含む組成物であ
ることが好ましい。
ポリマーと高沸点溶媒との混合比は、ポリマー/高沸点
溶媒の重量比で、0.1〜100の範囲にあることが望
ましく、またこのバインダーは粘度が1000〜100
000cp(25℃)の範囲(好ましくは、5000〜
40000cp)の高粘度の油性液体であることが望ま
しい。
なお、バインダーは、上記ポリマーを実質的に溶解もし
くは膨潤することのない沸点が100〜250℃の範囲
内にある有機液体(以下、単に非溶解性有機液体ともい
う)を更に併用することによりポリマー、高沸点溶媒お
よび非溶解性有機液体の三者を含む組成物であることも
好ましい。
非溶解性有機液体の例としては、パラフィン系炭化水
素、ナフテン系炭化水素もしくはそれらを主成分とる有
機性液体混合物などを挙げることができる。本発明の芯
物質に含有させる非溶解性有機液体として用いるのに適
した例としては、沸点範囲(初留点〜乾点)が158〜
177℃のパラフィン系炭化水素(例、Isopar G、商品
名、エクソン化学(株)製、以下同じ)、沸点範囲が1
74〜189℃のパラフィン系炭化水素(例、Isopar
H)、沸点範囲が188〜210℃のパラフィン系炭化
水素(例、Isopar L)、沸点範囲が207〜258℃の
パラフィン系炭化水素(例、Isopar M)、沸点範囲が1
62〜197℃のナフテン系炭化水素(例、SHELLSOL-D
40、商品名、シェル化学(株)製、以下同じ)、沸点範
囲が185〜220℃のナフテン系炭化水素(例、SHEL
LSOL-D60)そして沸点範囲が195〜251℃のナフテ
ン系炭化水素(例、SHELLSOL-D70)を挙げることができ
る。
非溶解性有機液体は上記の高沸点溶媒に対して任意の割
合にて混合することができるが、一般には、高沸点溶媒
/非溶解性有機液体の重量比で9/1〜1/9の範囲で
混合することが好ましい。
また、[ポリマー+高沸点溶媒]と非溶解性有機液体の
混合比は、[ポリマー+高沸点溶媒]/非溶解性有機液
体の重量比で0.1〜100の範囲にあることが望まし
い。
電子写真用トナーのための表示記録材料としては、カー
ボンブラック、グラフト化カーボンブラックなどの黒色
トナーが一般的に用いられているが、また青色、赤色、
黄色などの各種の有彩色着色剤も用いられている。本発
明のカプセルトナーも表示記録材料としてそれらの公知
の表示記録材料を用いることができる。
本発明のカプセルトナーの芯物質には磁性粒子が含有さ
れていてもよい。この磁性粒子としては公知の磁性トナ
ー用の磁性粒子(磁化しうる粒子状物質)を用いること
ができる。そのような磁性粒子の例としては、コバル
ト、鉄、またはニッケルなどの金属単体、合金もしくは
金属化合物などからなる磁性粒子を挙げることができ
る。なお、磁性粒子として黒色のマグネタイトなどの有
色磁性粒子を用いる場合には、そのマダネタイトなどの
有色磁性粒子を磁性粒子と着色材料の両者の役目を兼ね
る成分として用いることもできる。
本発明のカプセルトナーの外殻は、繰返しイソシアネー
ト単位としてイソシアヌレート構造のイソシアネート単
位を含むポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹
脂からなるものであることを特徴とするものである。
本発明のカプセルトナーの外殻は、正の摩擦帯電性を有
し、かつ緻密性に優れた外殻であり、従って負に荷電し
た潜像に吸着されやすい。
本発明のカプセルトナーの外殻の重量は、カプセルトナ
ーの全重量に対して5〜30重量%の範囲内にあること
が好ましい。
次に、本発明の繰返しイソシアネート単位としてイソシ
アヌレート構造のイソシアネート単位を含むポリウレタ
ン樹脂および/またはポリウレア樹脂の外殻からなるカ
プセルトナーを以下に説明する。
水性媒体中において、表示記録材料およびバインダー
(そして所望により磁性粒子など)を含有する油滴状に
分散された芯物質の周囲に、ポリウレタン樹脂および/
またはポリウレレア樹脂からなる外殻を形成させること
によりカプセルトナーを製造する方法は既に公知であ
り、本発明のカプセルトナーを製造するためにそれらの
公知方法を利用することができる。
たとえば、カプセルトナーの製造のために利用すること
のできる重合反応を利用したマイクロカプセルの製造方
法としては、界面重合法、内部重合法および外部重合法
を挙げることができる。
本発明のポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹
脂からなる外殻は、ポリウレヌレート構造のイソシアネ
ートとポリオールおよび/またはポリアミンなどとを水
性媒体中で界面重合法により反応させることにより、容
易にマイクロカプセルの外殻として形成することができ
る。
外殻を形成する反応の際には、反応系に含有される有機
性溶媒を除去する操作を行ないながら外殻形成反応を行
なうことが好ましい。
上記のポリウレタン樹脂および/またはポリウレア樹脂
を生成させるために用いられるイソシアヌレート構造の
イソシアネートの例としては、ヘキサメチレンジイソシ
アネートの三重体、トリレンジイソシアネートの三量体
およびこれらの混合物から誘導されたものを挙げること
ができる。
ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体の例として
は、コロネートEH(日本ポリウレタン(株)製)およ
びデスモジュールN3390(住友バイエルウレタン
(株)製);トリレンジイソシアネートの三量体の例と
しては、スミジュールFL(住友バイエルウレタン
(株)製);これらの混合物の例としては、デスモジュ
ールHL(住友バイエルウレタン(株)製)、コロネー
ト2031(日本ポリウレタン(株)製)、スプラセッ
ク3240および3340(日本ポリウレタン(株)
製)、タケネートD200おつびD202(武田薬品工
業(株)製)、デスモジュールIL(住友バイエルウレ
タン(株)製)およびバーノックD800(大日本イン
キ化学工業(株)製)など一般に市販されているものを
挙げることができる。
ポリアミンの具体的な化合物の例としては、エチレンジ
アミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシトリメチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、テトラエ
チレンペンタミン、エポキシ化合物とアミンの付加物を
挙げるこができる。
ポリオールの具体的な化合物の例としては、エチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレング
リコール、ヒドロキノン、レゾルシン、グリセリン、ペ
ンタエリトリット、ビスフェノールA、4−クロルレゾ
ルシンのアルカリ塩、2,2′−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンのアルカリ塩、1,5−ジヒドロキ
シナフタリンのアルカリ塩、フェノールフタレンのアル
カリ塩、フェノールホルムアルデヒド初期縮合物のアル
カリ塩、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンの
アルカリ塩、2,4−ジヒドロキシベンゾフエノンのア
ルカリ塩、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノンのア
ルカリ塩、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒドのア
ルカリ塩、メラミン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ユ
リア・ホルムアルデヒド初期縮合物を挙げることができ
る。
外殻が形成されたマイクロカプセルは、次いで水洗され
る。
マイクロカプセルは次に液相から分離乾燥される。この
分離乾燥のための操作は通常、マイクロカプセルを含有
する分散液を噴霧乾燥する方法あるいはマイクロカプセ
ルを含有するスラリーを加熱乾燥する方法などにより行
なわれる。
なお分離乾燥されたマイクロカプセルは、更に加熱処理
を施すことが望ましい。この加熱処理によりカプセルト
ナーの粉体特性が特に向上する。加熱処理は50〜30
0℃の範囲の温度で行なうのが好ましく、またさらに8
0〜150℃の範囲の温度で加熱することが特に好まし
い。加熱時間は、加熱温度および使用した芯物質の種類
などにより適宜決定することができるが、好ましくは2
〜24時間加熱される。
本発明のカプセルトナーの外殻には、所望により、ニグ
ロシンなどの荷電調節剤あるいはその他の任意の添加物
質を加えることができる。これらの添加物質は、外殻形
成時、あるいはカプセルトナーの分離乾燥後など任意の
時点でカプセルトナーの外殻に含有させることができ
る。
次に本発明の実施例および比較例を示す。尚、実施例お
よび比較例において「%」は、特に記載のない限り「重
量%」を意味する。
[実施例1] ポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベー
ス、MM−2002−2:藤倉化成(株)製)20重量
%とポリイソブチルメタクリレート(商品名:アクリベ
ース、MM−2002−1:藤倉化成(株)製10重量
%とを含有する1イソプロピル−フェニル−2−フェニ
ルエタンの溶液40gと、マグネタイト磁性粒子70g
とを自動乳鉢中で混練分散して分散液(磁性インク)を
調製した。
別に、酢酸エチル60gに沸点170℃〜190℃のパ
ラフインオイル20g、ジメチルフェニルシロキサン
(商品名:シリコーンKF50、3000cs:信越化
学工業(株)製)3g、ヘキサメチレンジイソシアネー
トの三量体(商品名:コロネートEH:日本ポリウレタ
ン(株)製)20gを溶解した溶液を調製し、この溶液
を前記の分散液(磁性インク)と混合して油性相を調製
した。ただし、この油性相混合液体(芯物質と外殻形成
材料との混合体)の調製は、その液温を25℃以下に調
節しながら実施した。
メチルセルロース(メチレン基置換度:1.8、平均分
子ン:15000)の4重量%水溶液200gにジエチ
レントリアミン0.2gを添加して水製媒体を調製し、
この水性媒体の液温を15℃に冷却した。
この水性媒体中に前記の油性相混合液体を乳化分散させ
て、乳化液中の油滴粒子の平均サイズが約12μmの水
中油滴型エマルジヨンを得た。
エマルジヨンを調製して約10分後にジエチレントリア
ミンの2.5重量%水溶液50gを徐々に滴下し、溶剤
を除去しつつ3時間撹拌しカプセル比を終了させた。次
にこのマイクロカプセル分散液を5000rpmの遠心
分離操作にかけ、生成したマイクロカプセルとメチルセ
ルロース含有水溶液(上済み液)とを分離し、得られた
マイクロカプセルスラリーを水に分散させて30%分散
液を調製した。得られた分散液を、再び遠心分離にか
け、得られたマイクロカプセルスラリーを水に分散させ
て再び30重量%の分散液を調製した。上記の遠心分
離、分散よりなる水洗操作を更に一回行ない、遠心分離
して得られたマイクロカプセルスラリーに2重量%の疎
水性シリカ(RA−200H、日本アエロジル(株)
製)を添加し、混合した後、オーブンで60℃で乾燥し
て外殻がポリウレア樹脂からなるカプセルトナーを製造
した。
得られたカプセルトナーをキャリアー(DSP−13
2、同和鉄粉工業(株)製)と混合してブローオフ帯電
量を測定した所、+3.6μgq/gであった。
また、得られたカプセルトナーを用いて通常の電子写真
法により形成された負帯電性静電潜像を磁気ブラシ法に
より現像したのち、普通紙に転写して150kg/cm
の圧力で定着した。定着された可視画像は鮮明でカブ
リのない画像であった。
[比較例] 実施例1において、イソシアヌート構造のイソシアネー
トに代え、ヘキサメチレンジイソシアネート3モルとト
リチロールプロパン1モルの付加化合物(商品名:バー
ノックD−950:大日本インキ化学工業(株)製)1
0gおよびトリレンジイソシアネート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルの付加化合物(商品名:バーノッ
クD−750:大日本インキ化学工業(株)製)10g
を使用した以外は実施例1の操作と同様に操作して外殻
がポリウレア樹脂からなるカプセルトナーを得た。
得られたカプセルトナーの帯電量を実施例1と同様の方
法で求めた所+0.5μgq/gであった。
また、得られたカプセルトナーを用いて実施例1と同様
の電子写真法により形成された負帯電性静電潜像を磁気
ブラシ法により現像した後、普通紙の転写して150K
g/cmの圧力で定着したところ、画像濃度が低く実
用に耐えるものではなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマーと油性溶剤とを含むバインダーお
    よび表示記録材料を含有する芯物質と該芯物質の周囲に
    形成された外殻とから構成されたカプセルトナーであっ
    て、繰返しイソシアネート単位としてイソシアヌレート
    構造のイソシアネート単位を含むポリウレタン樹脂およ
    び/またはポリウレア樹脂から該外殻がなるものである
    ことを特徴とするカプセルトナー。
  2. 【請求項2】イソシアヌレート構造のイソシアネート単
    位が、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体および
    トリレンジイソシアネートの三量体からなる群より選ば
    れる少なくとも一種のイソシアヌレート構造のイソシア
    ネートから誘導されたものであることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のカプセルトナー。
  3. 【請求項3】外殻の重量が、カプセルトナーの全重量に
    対して5〜30重量%の範囲内にあることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のカプセルトナー。
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