JPH0684705U - 特に軽くて堅固な構造のキャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気機器用のキャビネットに於いて、収容す
る電気機器を取付けたまま輸送できるように十分に軽
く、また、同時に、特に定められた機械的応力に耐える
要求を満足するように十分堅固に製作されたものを提供
する。 【構成】 平らな骨組部を底部とし、また同じ種類の骨
組部を頂部とし、これら骨組部の短辺側に数個の直立し
た固定用クリートを骨組部と直角に強固に取付け、前記
固定用クリートは波形の薄板材で作られ、波形の薄板材
は前記骨組部の面に直角に向いており、また底部及び頂
部で開放となっている箱形区間の２つの境界壁をクリー
トの上に配置し、クリートに取外し可能なように固定
し、又、箱形区間の各々の境界壁は内部薄鋼板及び外部
薄鋼板からなり、これらの薄板は、前記クリートの波形
部分に取付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特に軽くて堅固な構造に製作した、電気機器用のキャビネットに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

電気機器用キャビネットは、通常、鋼材の骨組を薄板金の壁で覆い、壁の一部 を開放可能な扉にして製作される。キャビネットが大きな機械的応力、中でも地 震中の振動に耐えなければならないという要求が加わるとき、キャビネットが高 さ約２メートルもの特に大形のものでは、重いものになる。さらに、収容する電 気機器を取付けたまま輸送できなければならないという要求が加わるときは、キ ャビネットはさらに強くまた重いものにしなければならない。このことは、キャ ビネットに対して課せられるすべての要求は、それが満足されないような矛盾し たものになることを意味する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、電気機器用のキャビネットであって、収容する電気機器を取 付けたまま輸送できるように十分に軽く、また、同時に、特に定められた機械的 応力に耐える要求を満足するように十分堅固に製作されたものを提供することで ある。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案によるキャビネットは特に軽くて堅固な構 造物として組立てられた、電気機器その他を収容するキャビネットであって、平 らな骨組部を底部とし、また同じ種類の骨組部を頂部とし、これら骨組部の短辺 側に数個の直立した固定用クリートを骨組部と直角に強固に取付け、前記固定用 クリートは波形の薄板材で作られ、波形の薄板材は前記骨組部の面に垂直に向い ており、また底部及び頂部で開放となっている箱形区間の２つの境界壁をクリー トの上に配置し、クリートに取外し可能なように固定し、又、箱形区間の各々の 境界壁は内部薄鋼板及び外部薄鋼板からなり、これらの薄板は、前記クリートの 波形部分に取り付けられるよう構成されている。

【０００５】

【実施例】

本考案による例示的キャビネットは、図１に示したように、平らな骨組部１を 底部とし、同様な骨組部２を頂部として組立てられる。まっすぐな固定用クリー トが両方の骨組部１，２のそれぞれ短い側で、それぞれの骨組部の面に対して直 角に溶接される。底部と頂部が開放になっている２個の箱形区間境界壁４を配置 し、クリート３に取外し可能に固定する。

【０００６】 図２及び図３に示したように、薄鋼板を波形構造に形成して製作し、骨組部１ ，２に溶接点５で溶接する。ここに図示した例では、各クリート３に６個の袋ナ ット６が取付けてある。キャビネットの別の実施例では、異なる数の袋ナットが 使用される。２個の箱形境界壁４は、内部薄鋼板７と外部薄鋼板８によって製作 されて、両方の薄鋼板はともに壁の長い側に沿って溶接される。境界壁４は固定 用クリート３の上に配置されたのち、クリートに取付けられた袋ナットを使用し 、内部薄板及び外部薄板を通してクリート３にねじ止めされる。

【０００７】 位置決め山形鋼板クリート９が、骨組部のそれぞれの短い側に溶接されて、ク リート３と同一の方向を向いている。山形鋼９は、境界壁４の一方の狭い側を支 えるように配置されて、骨組部１及び２に対する境界壁の位置を決める。位置決 めクリート９は、また、境界壁の内部薄板７を通るねじのために袋ナット６を備 える。

【０００８】 箱形区間境界壁の長い側は、フランジ１１，１２として形成されて、これらの フランジに対して、必要に応じてキャビネット扉などを支持する隅支柱が固定さ れる。隅支柱及びキャビネット扉は、本考案のいかなる部分も構成しないので、 図面に示していない。

【０００９】 図３に示したように、溶接点５は、骨組部１，２を支えている境界壁４を妨害 しないようにクリート３に沿って配置してある。

【００１０】 キャビネットの製作の一例としては、高さ２，１００mm、幅１，２００mm及び 奥行き４００mmのものがある。クリート３は、２．５mmの薄鋼板で製作し、また 境界壁は、中側を厚さ１mmの鋼板で外側を厚さ１．５mmの鋼板で製作した。他の 形状のキャビネットに対しては別の寸法が適用される。

【００１１】 本考案によるキャビネットは十分に軽いので、すべての収容電気機器を取付け たまま輸送が可能であり、また、十分に強固であるので、特に定められた機械的 応力、なかでも、地震によって生じる振動にも耐えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるキャビネットの全体図である。

【図２】本考案によるキャビネットの一方の境界壁を示
した図である。

【図３】図２に於いてＡ−Ａ方向に見た境界壁の断面図
である。

【符号の説明】

１，２ 骨組部 ３ クリート ４ 境界壁 ５ 溶接点 ６ 袋ナット ７ 内部薄鋼板 ８ 外部薄鋼板 ９ 位置決めクリート １１，１２ フランジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 特に軽くて堅固な構造物として組立てら
   れた、 電気機器その他を収容するキャビネットであって、 平らな骨組部（１）を底部とし、また同じ種類の骨組部
   （２）を頂部とし、これら骨組部の短辺側に、数個の直
   立した固定用クリート（３）を骨組部と直角に強固に取
   付けたキャビネットにおいて、 前記固定用クリートは波形の薄板材で作られ、波形の薄
   板材は前記骨組部（１），（２）の面に垂直に向いてお
   り、また底部及び頂部で開放となっている箱形区間の２
   つの境界壁（４）をクリート（３）の上に配置し、クリ
   ート（３）に取外し可能なように固定し、また箱形区間
   の各々の境界壁（４）は内部薄鋼板（７）及び外部薄鋼
   板（８）からなり、これらの薄板（７），（８）は、前
   記クリート（３）の波形部分に取り付けられることを特
   徴とするキャビネット。