JP2524424Y2 - 住宅ユニット用吊り金物 - Google Patents

住宅ユニット用吊り金物

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JP2524424Y2
JP2524424Y2 JP1991049495U JP4949591U JP2524424Y2 JP 2524424 Y2 JP2524424 Y2 JP 2524424Y2 JP 1991049495 U JP1991049495 U JP 1991049495U JP 4949591 U JP4949591 U JP 4949591U JP 2524424 Y2 JP2524424 Y2 JP 2524424Y2
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正志 後藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、壁パネル等のユニット
構成部材が組み合わされてなる住宅ユニットをチェーン
等の懸吊具で吊るために、ユニット構成部材が接合され
るコーナー部に設けられる住宅ユニット用吊り金物に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種吊り金物の一例として、図5の符
号1で示されるものがある。この吊り金物1は、プレー
ト部2の上端部に、Iボルトが捩込まれるねじ部3を一
体に有するものである。これによると、接合する、縦横
の芯材4、5および外側と内側の面板6、7からなる壁
パネル8、8のうちの、一方の壁パネル8における端部
の縦芯材4の接合面に、プレート部2をビス等で固定
し、このプレート部2およびねじ部3を覆って他方の壁
パネル8の端部の縦芯材4を接合することで、図6に示
すように、住宅ユニット9のコーナー部9aの上端部に
設けられる。そして、ねじ部3にIボルトBを捩込んで
このIボルトBにチェーン等の懸吊具を引っ掛けること
により、住宅ユニット9を吊り上げる。なお、通常、コ
ーナー部9aの補強を図るために、両壁パネル8、8の
内面(面板6、6)にわたり、L字状の補強板10を、
各縦芯材4および横芯材5に対しビス等で固定してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の吊り
金物1を住宅ユニット9のコーナー部9aに設けるにあ
たっては、壁パネル8の縦芯材4に、吊り金物1を嵌め
込むための切欠き11をどうしても形成する必要があっ
て、壁パネル8を製造する上で工程が増えるとともに、
その位置精度にも配慮をしなければならないといった面
倒な点があり、しかも、必要な補強板10を別途に固定
する手間もある。
【0004】また、このような吊り金物を住宅ユニット
のコーナー部の内面に単に取り付けただけでは、別途コ
ーナー部の補強を施す必要があるため好ましくない。
考案はこのような事情に鑑みてなされたものであって、
住宅ユニットのコーナー部への取付けが容易となり、コ
ーナー部への補強板の取付けの手間が省ける住宅ユニッ
ト用吊り金物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するためになされたものであり、その手段としては、コ
ーナー部の内面にこのコーナー部を挟む壁パネルの双方
に取り付けられた状態で固定されるコーナー補強部と、
懸吊具が係止されるフック部とを一体に形成し、フック
部を、コーナー補強部のユニット構成部材に対する接合
面よりも、住宅ユニットの内部側である内側に配したこ
とを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案によれば、フック部がユニット構成部材
に干渉しないから、ユニット構成部材に何ら加工を施す
ことなくコーナー部に固定することができ、したがっ
て、住宅ユニットに対する取付けがきわめて容易であ
る。また、コーナー部の補強を図るためのコーナー補強
部が一体に形成されているから、他に補強板を用いる必
要もなくなる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の第1、第2
および第3実施例を順に説明していく。各図面におい
て、図5および図6と同一の構成要素には同一の符号を
付してある。
【0008】図1および図2は、第1実施例を示してお
り、符号20がその実施例である吊り金物である。この
吊り金物20は、住宅ユニット9のコーナー部9aの内
面に固定されるコーナー補強部21と、チェーン等の懸
吊具が係止されるフック部22とが一体に形成されてな
る。
【0009】コーナー補強部21は、互いに直交する横
プレート部23、24と、一方の横プレート部24(図
1で右側)の基端部から下向きに直交して延びる縦プレ
ート部25と、各横プレート部23、24の上端間にわ
たる三角プレート部26とから構成されている。各横プ
レート部23、24、縦プレート部25には、ビス通し
孔27が適宜な数、形成されている。
【0010】一方、フック部22は、縦プレート25に
沿って三角プレート部26より上方に突出するプレート
部28と、このプレート部28の内面に設けられその軸
線が縦に延びるねじ部29とから構成されている。この
フック部22のプレート部28の外面は、コーナー補強
部21の横プレート部23の外面と面一とされている。
【0011】この吊り金物20を製造するには、たとえ
ば、コーナー補強部21の、一方の横プレート部24、
縦プレート部25、およびフック部22のプレート部2
8を、1枚の鋼鈑から切り出し、また、横プレート部2
3および三角プレート部26を鋼鈑からそれぞれ別に切
り出し、これらを互いに溶接し、さらに、フック部22
のねじ部29を、プレート部28に溶接する。
【0012】上記構成の吊り金物20は、住宅ユニット
9の各壁パネル(ユニット構成部材)8、8の内側の各
面板7、7に、三角プレート部26が各横芯材5、5と
面一の状態で、各横プレート部23、24および縦プレ
ート部25を合わせ、各横プレート部23、24を各横
芯材5、5に、また、縦プレート部25を一方の壁パネ
ル8(図1で右側)の縦芯材4に、それぞれビス通し孔
27に通したビス(図示略)により固定される。この固
定状態で、フック部22は住宅ユニット9から上方に突
出するが、このフック部22のプレート部28の外面
は、前述したように、コーナー補強部21の横プレート
部23の外面と面一とされているから、フック部22
は、コーナー補強部21の壁パネル8に対する接合面
(横プレート部23の外面)よりも、住宅ユニット9の
内部側である内側に配されている。これにより、フック
部22が壁パネル8に当たらない、つまり干渉すること
なく、吊り金物20はコーナー部9aに固定することが
できるわけである。
【0013】さて、このように住宅ユニット9に取付け
られた本実施例の吊り金物20によれば、図1に示すよ
うに、フック部22のねじ部29に、IボルトBを捩じ
込み、このIボルトBにチェーン等の懸吊具を引っ掛け
ることにより、住宅ユニット9を吊り上げることができ
る。
【0014】しかして、本実施例の吊り金物20によれ
ば、コーナー補強部21を各壁パネル8、8に取付ける
だけで、懸吊具を引っ掛ける部分であるフック部22の
取付けがなされ、しかも各壁パネル8、8には何の加工
を施さずとも済むので、住宅ユニット9に対する取付け
がきわめて容易である。また、コーナー部9aの補強を
図るためのコーナー補強部21が一体に形成されている
から、別途に、たとえば従来のようなL字状の補強板を
用いる必要もない。本実施例の場合、コーナー補強部2
1における各横プレート部23、24にわたり、三角プ
レート部26が設けられているから、コーナー部9aの
補強の度合いも高いものとなる。
【0015】図3は本考案の第2実施例を示しており、
符号30がその吊り金物である。この吊り金物30は、
三角形状に枠組されたコーナー補強部31と、このコー
ナー補強部31に一体に設けられたフック部32とから
構成されている。
【0016】コーナー補強部31は、各壁パネル8、8
に固定される、互いに直交する各横プレート部33、3
3の先端間に、連結板34が架け渡されて溶接され、三
角形状に形成されており、各横プレート部33、33に
は、適宜な数のビス通し孔35が、その長さ方向に沿っ
て等間隔にあけられている。
【0017】一方、フック部32は、コーナー補強部3
1の各横プレート部33、33の長さ方向略中央に上方
に突出して設けられた長方形状のプレート部36、およ
びこのプレート部36の真ん中にあけられたフック孔3
7からなる。各プレート部36は、コーナー補強部31
の各横プレート部33、33と一体に形成されている。
【0018】図4は本考案の第3実施例を示し、本実施
例の吊り金物40は、上記第2実施例の吊り金物30の
連結板34に代えて、連結板41を各横プレート部3
3、33に架け渡したものである。この連結板41は、
各横プレート部33、33先端部の上側の縁に溶接され
ている。
【0019】上記第2および第3実施例の吊り金物3
0、40は、いずれも、各横プレート部33、33を、
住宅ユニット9の各壁パネル8、8の内側の各面板7、
7の上端部に合わせ、各横プレート部33、33を各横
芯材5、5あるいは縦芯材4に、それぞれビス通し孔3
5に通したビス(図示略)により固定することにより、
住宅ユニット9に取付けられる。この固定状態で、それ
ぞれの吊り金物30、40の各フック部32は、住宅ユ
ニット9から上方に突出するが、このフック部32のプ
レート部36の外面は、コーナー補強部21の各横プレ
ート部33、33の外面と面一となっており、したがっ
てこのフック部32は、コーナー補強部31の壁パネル
8、8に対する接合面(横プレート部33の外面)より
も、住宅ユニット9の内部側である内側に配されてい
る。つまり、フック部32が壁パネル8に干渉すること
なく、吊り金物30、40はコーナー部9aに取付けら
れる。
【0020】このように住宅ユニット9に取付けられた
第2および第3実施例の吊り金物30、40によれば、
フック部32のフック孔37に、チェーン等の懸吊具を
引っ掛けることにより、住宅ユニット9を吊り上げるこ
とができる。
【0021】これら第2および第3実施例の吊り金物3
0、40によっても、先の第1実施例の吊り金物20と
同様に、コーナー補強部31を各壁パネル8、8に取付
けるだけで、懸吊具を引っ掛ける部分であるフック部3
2の取付けがなされ、しかも各壁パネル8、8には何の
加工を施さずとも済むので、住宅ユニット9に対する取
付けがきわめて容易であるとともに、コーナー部9aの
補強を図るためのコーナー補強部31が一体に形成され
ているから、別の補強板を用いる必要もない。また、各
連結板34、41により、コーナー部9aの補強がより
高められる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の住宅ユニ
ット用吊り金物によれば、コーナー部にコーナー補強部
を固定するだけで、懸吊具を引っ掛ける部分であるフッ
ク部の取付けもなされ、しかもユニット構成部材には何
の加工を施さずとも済むので、住宅ユニットに対する取
付けがきわめて容易であり、また、コーナー部の補強を
図るためのコーナー補強部が一体に形成されているか
ら、他に補強板を用いる必要もなくなるといった効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例が住宅ユニットに取付けら
れた状態の斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】本考案の第2実施例が住宅ユニットに取付けら
れた状態の斜視図である。
【図4】本考案の第3実施例が住宅ユニットに取付けら
れた状態の斜視図である。
【図5】従来の吊り金物を示す斜視図である。
【図6】従来の吊り金物が住宅ユニットに取付けられた
状態の斜視図である。
【符号の説明】
8 壁パネル(ユニット構成部材) 9 住宅ユニット 9a コーナー部 20、30、40 吊り金物 21、31 コーナー補強部 22、32 フック部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネル等のユニット構成部材が組み合
    わされてなる住宅ユニットをチェーン等の懸吊具で吊る
    ために、ユニット構成部材が接合されるコーナー部に設
    けられる吊り金具であって、前記コーナー部の内面に
    のコーナー部を挟む壁パネルの双方に取り付けられた状
    態で固定されるコーナー補強部と、前記懸吊具が係止さ
    れるフック部とが一体に形成され、フック部は、コーナ
    ー補強部のユニット構成部材に対する接合面よりも、住
    宅ユニットの内部側である内側に配されていることを特
    徴とする住宅ユニット用吊り金物。
JP1991049495U 1991-06-27 1991-06-27 住宅ユニット用吊り金物 Expired - Fee Related JP2524424Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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