JPH0684332B2 - a−イソプロピル−p−クロルフエニル酢酸の光学分割法 - Google Patents
a−イソプロピル−p−クロルフエニル酢酸の光学分割法Info
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- JPH0684332B2 JPH0684332B2 JP60135718A JP13571885A JPH0684332B2 JP H0684332 B2 JPH0684332 B2 JP H0684332B2 JP 60135718 A JP60135718 A JP 60135718A JP 13571885 A JP13571885 A JP 13571885A JP H0684332 B2 JPH0684332 B2 JP H0684332B2
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- isopropyl
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- chlorophenylacetic acid
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/42—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C51/487—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明はα−イソプロピル−p−クロルフェニル酢酸
(以下ICPAと略す)の分割方法に関する。更に詳しくは
疎水性有機溶媒中水の存在下光学活性なα−フェニル−
β−パラトリルエチルアミン(以下PTEと略す)または
光学活性なα−フェニルエチルアミン(以下PEAと略
す)を用いるICPAの光学分割法に関する。
(以下ICPAと略す)の分割方法に関する。更に詳しくは
疎水性有機溶媒中水の存在下光学活性なα−フェニル−
β−パラトリルエチルアミン(以下PTEと略す)または
光学活性なα−フェニルエチルアミン(以下PEAと略
す)を用いるICPAの光学分割法に関する。
従来のピレスロイド系殺虫剤とは、大きく異なる構造を
有する一群のα−置換フェニル酢酸エステル類が、各種
の害虫に強い殺虫活性を有することは既に知られており
(特開昭49-26425号、49-126826号公報)、なかんず
く、ICPAのエステルは、その効力と経済性から特にすぐ
れている。
有する一群のα−置換フェニル酢酸エステル類が、各種
の害虫に強い殺虫活性を有することは既に知られており
(特開昭49-26425号、49-126826号公報)、なかんず
く、ICPAのエステルは、その効力と経済性から特にすぐ
れている。
更にその構成成分であるα−置換フェニル酢酸の光学分
割によって得られる(+)体および(−)体カルボン酸
のエステルの殺虫効力についても、(−)体カルボン酸
のエステルがほとんど無効であるのに対して(+)体の
エステルは(±)体の約2倍の殺虫効力を示すことが見
出されている。
割によって得られる(+)体および(−)体カルボン酸
のエステルの殺虫効力についても、(−)体カルボン酸
のエステルがほとんど無効であるのに対して(+)体の
エステルは(±)体の約2倍の殺虫効力を示すことが見
出されている。
これまでに、ICPAの光学分割法としては光学活性なPTE
または光学活性なPEAによる光学分割法が知られている
が(特公昭56-417号公報)、光学純度の高い純粋な
(+)ICPAを得るためには、多量の溶媒と数回にわたる
再結晶が必要であること、また光学純度の低い(+)PT
Eを使用した場合、塩結晶の過性が極めて悪くなり、
光学純度の高い(+)ICPAが得られにくく、それゆえに
光学純度の高い(+)ICPAを得るためには、光学純度の
高い(+)PTEの使用を余儀なくされるなどの点で、必
ずしも満足のいく方法とは言い難い。また、上記のよう
な課題を解決すべく改良法として、分割時に使用する溶
媒として疎水性有機溶媒および親水性有機溶媒および/
または水との混合溶媒を用いることにより、得られる
(+)ICPAの光学純度が大幅に向上すると共に溶媒の使
用量も大巾に少くでき、また光学純度の低い(+)PTE
を使用した場合に於いても塩結晶の過性の悪化を伴な
うことなく光学純度の高い(+)ICPAが得られることも
知られている(特開昭55-136245号公報)。
または光学活性なPEAによる光学分割法が知られている
が(特公昭56-417号公報)、光学純度の高い純粋な
(+)ICPAを得るためには、多量の溶媒と数回にわたる
再結晶が必要であること、また光学純度の低い(+)PT
Eを使用した場合、塩結晶の過性が極めて悪くなり、
光学純度の高い(+)ICPAが得られにくく、それゆえに
光学純度の高い(+)ICPAを得るためには、光学純度の
高い(+)PTEの使用を余儀なくされるなどの点で、必
ずしも満足のいく方法とは言い難い。また、上記のよう
な課題を解決すべく改良法として、分割時に使用する溶
媒として疎水性有機溶媒および親水性有機溶媒および/
または水との混合溶媒を用いることにより、得られる
(+)ICPAの光学純度が大幅に向上すると共に溶媒の使
用量も大巾に少くでき、また光学純度の低い(+)PTE
を使用した場合に於いても塩結晶の過性の悪化を伴な
うことなく光学純度の高い(+)ICPAが得られることも
知られている(特開昭55-136245号公報)。
さらには、光学分割剤としてPTEを用いる場合におい
て、光学純度の低い(+)PTEを使用すると、共存する
(−)PTEの量に応じて(+)ICPA:(−)ICPA:(+)P
TE:(−)PTE=1:1:1:1(モル比)で複塩が形成され、
該塩はその溶解度が小さいことから結晶として析出し易
く、また該塩の存在が光学分割操作における塩結晶の
過性を著しく悪化させ、結晶部を取し、これを分解す
ることにより得られるICPAの光学純度も低下するという
事実に基づき種々検討した結果、光学純度95%以上の
(+)PTEを用いてICPAの光学分割を行うことにより、
特に精製工程を必要とせずに結晶の過性も良好で、か
つ満足のいく収率で光学純度の高い(+)ICPAが得られ
ることも知られている(特開昭59-80627号公報)。
て、光学純度の低い(+)PTEを使用すると、共存する
(−)PTEの量に応じて(+)ICPA:(−)ICPA:(+)P
TE:(−)PTE=1:1:1:1(モル比)で複塩が形成され、
該塩はその溶解度が小さいことから結晶として析出し易
く、また該塩の存在が光学分割操作における塩結晶の
過性を著しく悪化させ、結晶部を取し、これを分解す
ることにより得られるICPAの光学純度も低下するという
事実に基づき種々検討した結果、光学純度95%以上の
(+)PTEを用いてICPAの光学分割を行うことにより、
特に精製工程を必要とせずに結晶の過性も良好で、か
つ満足のいく収率で光学純度の高い(+)ICPAが得られ
ることも知られている(特開昭59-80627号公報)。
しかし、これまでにICPAの光学分割の際の好ましい溶媒
としては、含水アルコール(特公昭56-417号公報)、疎
水性有機溶媒および親水性有機溶媒および/または水の
混合溶媒(特開昭55-136245号公報)、水および/また
は疎水性有機溶媒が混合されていてもよい低級アルコー
ル、低位の脂肪族ケトン(特開昭59-80627号公報)が確
認されているにとどまっていた。
としては、含水アルコール(特公昭56-417号公報)、疎
水性有機溶媒および親水性有機溶媒および/または水の
混合溶媒(特開昭55-136245号公報)、水および/また
は疎水性有機溶媒が混合されていてもよい低級アルコー
ル、低位の脂肪族ケトン(特開昭59-80627号公報)が確
認されているにとどまっていた。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ICPAを光学活性な
PTEまたは光学活性なPEAを用いて光学分割する方法にお
いて該光学分割を溶媒として疎水性溶媒中、ICPAに対し
3〜10重量%の水存在下に行なうことにより、あらたな
精製工程を必要とせずに、光学純度の高い(+)ICPAが
得られ、また、結晶の過性も良好で、かつ、収率面で
も充分満足のいく光学分割が達成されることを見い出
し、本発明に至った。
PTEまたは光学活性なPEAを用いて光学分割する方法にお
いて該光学分割を溶媒として疎水性溶媒中、ICPAに対し
3〜10重量%の水存在下に行なうことにより、あらたな
精製工程を必要とせずに、光学純度の高い(+)ICPAが
得られ、また、結晶の過性も良好で、かつ、収率面で
も充分満足のいく光学分割が達成されることを見い出
し、本発明に至った。
また、本法の副次的な効果として、例えば特開昭50-535
0号公報および特開昭53-25535号公報に記載の方法で、
原料ICPAの製造および精製を行なった場合、疎水性有機
溶媒の溶液のまま、本発明方法による分割工程に接続で
きる利点がある。即ち、ICPAの合成法としては例えば特
開昭50-5350号公報記載の方法のように、α−イソプロ
ピル−p−クロルフェニルアセトニトリルの加水分解に
よる方法が知られており、更に特開昭53-25535号公報に
は該ICPAを、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族または芳香族有
機溶剤を用いて精製する方法が記載されているが本発明
の方法によればICPAを単離する必要もなく前記精製方法
で用いたICPAの脂肪族または芳香族有機溶媒の溶液のま
ま光学分割に接続できる。
0号公報および特開昭53-25535号公報に記載の方法で、
原料ICPAの製造および精製を行なった場合、疎水性有機
溶媒の溶液のまま、本発明方法による分割工程に接続で
きる利点がある。即ち、ICPAの合成法としては例えば特
開昭50-5350号公報記載の方法のように、α−イソプロ
ピル−p−クロルフェニルアセトニトリルの加水分解に
よる方法が知られており、更に特開昭53-25535号公報に
は該ICPAを、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族または芳香族有
機溶剤を用いて精製する方法が記載されているが本発明
の方法によればICPAを単離する必要もなく前記精製方法
で用いたICPAの脂肪族または芳香族有機溶媒の溶液のま
ま光学分割に接続できる。
さらには、例えばICPAの光学分割を工業的規模で実施す
る場合、疎水性有機溶媒を用いる本発明方法によれば、
これまでに知られていた親水性有機溶媒を用いる方法
(特公昭56-417号公報、特開昭55-186245号公報および
特開昭59-80627号公報)に比し、溶媒の回収が著しく容
易になる。
る場合、疎水性有機溶媒を用いる本発明方法によれば、
これまでに知られていた親水性有機溶媒を用いる方法
(特公昭56-417号公報、特開昭55-186245号公報および
特開昭59-80627号公報)に比し、溶媒の回収が著しく容
易になる。
以上述べてきたように、本発明は種々の工業的な利点を
もつだけでなく、光学純度の高い(+)ICPAを効率よく
得ることのできるICPAの光学分割法である。
もつだけでなく、光学純度の高い(+)ICPAを効率よく
得ることのできるICPAの光学分割法である。
次に本発明方法につき詳しく説明する。
本発明において用いられる疎水性有機溶媒としては、例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
などが挙げられる。
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
などが挙げられる。
また、(+)PTEまたは(−)PEAの使用量は、(±)IC
PA1モルに対して、0.5〜1.0モルの範囲、より好ましく
は、0.45〜0.65モルの範囲が望ましく、得られる(+)
ICPAの光学純度の点でPTEの使用が、より好ましい。
PA1モルに対して、0.5〜1.0モルの範囲、より好ましく
は、0.45〜0.65モルの範囲が望ましく、得られる(+)
ICPAの光学純度の点でPTEの使用が、より好ましい。
反応時間は30分以上であれば特に制限はなく、また溶媒
量は原料ICPAに対し、1〜10倍(重量)の範囲、より好
ましくは、2〜4倍(重量)が望ましい。
量は原料ICPAに対し、1〜10倍(重量)の範囲、より好
ましくは、2〜4倍(重量)が望ましい。
本発明方法は、例えば次のような操作により実施され
る。(±)ICPAを前記溶媒中で(+)PTEまたは(−)P
EAと反応させる。この時の温度は任意でよいが、より
(+)ICPAの光学純度を高めるために、反応時または反
応後、40〜150℃に加熱保温することが望ましい。もち
ろん、ICPAと(+)PTEまたは(−)PEAの反応それ自体
は、必ずしも前記溶媒で実施する必要はなく、この場合
は反応後に前記溶媒中で処理すればよい。40〜150℃で
の加熱保温時、塩は必ずしも完全に溶解している必要は
ない。この加熱保温処理後、好ましくは、冷却して得ら
れる(+)ICPAの塩の結晶を母液より分離する。この時
当然ながら母液中に存在するICPAは(−)体であること
は言うまでもない。分離する温度は、好ましくは0〜60
℃、更に好ましくは10〜30℃である。
る。(±)ICPAを前記溶媒中で(+)PTEまたは(−)P
EAと反応させる。この時の温度は任意でよいが、より
(+)ICPAの光学純度を高めるために、反応時または反
応後、40〜150℃に加熱保温することが望ましい。もち
ろん、ICPAと(+)PTEまたは(−)PEAの反応それ自体
は、必ずしも前記溶媒で実施する必要はなく、この場合
は反応後に前記溶媒中で処理すればよい。40〜150℃で
の加熱保温時、塩は必ずしも完全に溶解している必要は
ない。この加熱保温処理後、好ましくは、冷却して得ら
れる(+)ICPAの塩の結晶を母液より分離する。この時
当然ながら母液中に存在するICPAは(−)体であること
は言うまでもない。分離する温度は、好ましくは0〜60
℃、更に好ましくは10〜30℃である。
なお、光学活性ICPAの塩はそのままICPAのエステル製造
工程に接続することもできるが、好ましくは塩を塩酸、
硫酸等の酸または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリを用いる常法により光学活性なICPAまたはそ
のアルカリ塩としたのちに、ICPAのエステルに導くこと
が望ましい。
工程に接続することもできるが、好ましくは塩を塩酸、
硫酸等の酸または水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリを用いる常法により光学活性なICPAまたはそ
のアルカリ塩としたのちに、ICPAのエステルに導くこと
が望ましい。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、以下の
実施例を示すICPAおよびPTEの(+)/(−)比はICPA-
PTE塩を常法で塩分解したのち、ICPAにおいてはM.Horib
aら、Agric.Biol.Chem.,43 2311(1979)により、ま
た、PTEについては、M.Horibaら、Agric.Biol.Chem.,44
2987(1980)に記載の方法によりもとめた。
本発明はこれらに限定されるものではない。尚、以下の
実施例を示すICPAおよびPTEの(+)/(−)比はICPA-
PTE塩を常法で塩分解したのち、ICPAにおいてはM.Horib
aら、Agric.Biol.Chem.,43 2311(1979)により、ま
た、PTEについては、M.Horibaら、Agric.Biol.Chem.,44
2987(1980)に記載の方法によりもとめた。
参考例1 ICPA 61.04gにトルエン107.10gを加えて攪拌溶解する。
次いで、これに(+)PTE(光学純度95.0%e.e.)31.24
gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加え、75℃まで昇
温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5分の速度で冷却
し、20℃に達した時点にて同温度で1時間保温する。次
いで析出結晶を取し、適当量のトルエンで結晶を洗浄
し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)PTE塩39.78g
を得た。
次いで、これに(+)PTE(光学純度95.0%e.e.)31.24
gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加え、75℃まで昇
温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5分の速度で冷却
し、20℃に達した時点にて同温度で1時間保温する。次
いで析出結晶を取し、適当量のトルエンで結晶を洗浄
し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)PTE塩39.78g
を得た。
収率33.3%(対使用(±ICPA) ICPA(+)/(−)=94.9/5.1 PTE(+)/(−)=99.8/0.2 実施例1 ICPA61.04gにトルエン107.10gを加えて攪拌溶解し、水
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)31.24gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.68gを得た。
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)31.24gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.68gを得た。
収率31.5%(対使用(±)ICPA) ICPA(+)/(−)=97.3/2.7 PTE(+)/(−)=99.8/0.2 実施例2 ICPA61.04gにトルエン107.10gを加えて攪拌溶解し、水
6.0gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)31.24gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.29gを得た。
6.0gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)31.24gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.29gを得た。
収率31.2%(対使用(±)ICPA) ICPA(+)/(−)=97.2/2.8 PTE(+)/(−)=99.8/0.2 実施例3 ICPA61.04gにトルエン107.10gを加えて攪拌溶解し、水
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度92.
0%e.e.)31.67gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.06gを得た。
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度92.
0%e.e.)31.67gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩37.06gを得た。
収率31.0%(対使用(±)ICPA) ICPA(+)/(−)=96.0/4.0 PTE(+)/(−)=99.6/0.4 実施例4 ICPA61.04gにトルエン107.10gを加えて攪拌溶解し、水
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)37.37gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩47.53gを得た。
2.4gを添加する。次いでこれに(+)PTE(光学純度95.
0%e.e.)37.37gをトルエン72.90gに溶解した溶液を加
え、75℃まで昇温する。75℃で1時間保温後、約1℃/5
分の速度で冷却し、20℃に達した時点で同温度で1時間
保温する。次いで析出結晶を取し、適当量のトルエン
で結晶を洗浄し、結晶を乾燥して、(+)ICPA−(+)
PTE塩47.53gを得た。
収率39.7%(対使用(±)ICPA) ICPA(+)/(−)=96.8/3.2 PTE(+)/(−)=99.8/0.2
Claims (8)
- 【請求項1】α−イソプロピル−p−クロルフェニル酢
酸を光学活性なα−フェニル−β−パラトリルエチルア
ミンまたは光学活性なα−フェニルエチルアミンを用い
て光学分割する方法において、溶媒として疎水性有機溶
媒中、α−イソプロピル−p−クロルフェニル酢酸に対
し3〜10重量%の水の存在下に、光学活性なα−フェニ
ル−β−パラトリルエチルアミンまたは光学活性なα−
フェニルエチルアミンとを反応させ、一方の光学活性な
α−イソプロピル−p−クロルフェニル酢酸の塩を選択
的に晶出させることを特徴とするα−イソプロピル−p
−クロルフェニル酢酸の光学分割法。 - 【請求項2】疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素および脂
肪族炭化水素より選ばれる1種または2種以上の溶媒で
ある特許請求の範囲第1項に記載の光学分割法。 - 【請求項3】疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素である特
許請求の範囲第1項または第2項に記載の光学分割法。 - 【請求項4】溶媒をα−イソプロピル−p−クロルフェ
ニル酢酸に対し、2〜4倍(重量)用いる特許請求の範
囲第1項、第2項または第3項に記載の光学分割法。 - 【請求項5】光学活性なα−フェニル−β−パラトリル
エチルアミンまたは光学活性なα−フェニルエチルアミ
ンをα−イソプロピル−p−クロルフェニル酢酸1モル
に対し、0.45〜0.65モル反応させる特許請求の範囲第1
項、第2項、第3項または第4項に記載の光学分割法。 - 【請求項6】光学活性なα−フェニル−β−パラトリル
エチルアミンを用いる特許請求の範囲第1項、第2項、
第3項、第4項または第5項に記載の光学分割法。 - 【請求項7】α−イソプロピル−p−クロルフェニル酢
酸と光学活性なα−フェニル−β−パラトリルエチルア
ミンまたは光学活性なα−フェニルエチルアミンとを40
〜150℃の温度で反応させる特許請求の範囲第1項、第
2項、第3項、第4項、第5項または第6項に記載の光
学分割法。 - 【請求項8】α−イソプロピル−p−クロルフェニル酢
酸と光学活性なα−フェニル−β−パラトリルエチルア
ミンまたは光学活性なα−フェニルエチルアミンとを反
応させたのち、該反応液を40〜150℃の温度に加温する
特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5
項、第6項または第7項に記載の光学分割法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60135718A JPH0684332B2 (ja) | 1985-06-20 | 1985-06-20 | a−イソプロピル−p−クロルフエニル酢酸の光学分割法 |
FR8608649A FR2583746B1 (fr) | 1985-06-20 | 1986-06-16 | Procede de dedoublement optique d'un derive de l'acide phenylacetique |
GB8614798A GB2176786B (en) | 1985-06-20 | 1986-06-18 | A method for optical resolution of phenylacetic acid derivative |
CH2479/86A CH666888A5 (fr) | 1985-06-20 | 1986-06-19 | Procede de dedoublement optique d'un derive de l'acide phenylacetique. |
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