JPH0788336B2 - 5−アミノ−2,4,6−トリヨ−ドイソフタル酸の製造方法 - Google Patents

5−アミノ−2,4,6−トリヨ−ドイソフタル酸の製造方法

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JPH0788336B2
JPH0788336B2 JP62201940A JP20194087A JPH0788336B2 JP H0788336 B2 JPH0788336 B2 JP H0788336B2 JP 62201940 A JP62201940 A JP 62201940A JP 20194087 A JP20194087 A JP 20194087A JP H0788336 B2 JPH0788336 B2 JP H0788336B2
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一男 小栗
淳 宇都宮
亮一 関
良典 田中
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル
酸(以下、AIPAと略する。)の製造方法に関する。AIPA
は、静脈内毒性が極めて低いレントゲン造影剤の中間体
として用いられる。
〔従来の技術〕
従来、AIPAを製造する方法としては、英国特許第785,67
0号に示された方法が知られている。該特許では、氷酢
酸中または塩酸水溶液中で一塩化沃素により、5−アミ
ノイソフタル酸(以下、AiPAと略する。)をヨード化
し、AIPAを得るものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記英国特許第785,670号において、氷酢酸中でAIPAを
製造する場合には、目的物であるAIPAの溶媒に対する溶
解度が大きいために、生成するAIPAの取得収率が低くな
るという欠点がある。
更に、AiPAのヨード化を行なう場合には、一般的には理
論量よりも過剰の一塩化沃素を使用する。このため、貴
重な資源である沃素を回収する必要があるが、酢酸等の
有機溶媒を用いている限り、これらから沃素を分離する
ことは非常に困難である。
また、塩酸水溶液中でヨード化を行なわせる場合には、
原料であるAiPAを塩酸水溶液中に懸濁させた後、単体の
一塩化沃素を添加してヨード化を行なわせるものである
が、一塩化沃素は、凝固点が常温に近いために固化しや
すいという危険性がある。また、一塩化沃素は、水分と
接触することにより容易に分解してしまうという問題も
あるので、無溶媒で扱うことはその損失が多くなり、有
利な方法とはいえない。
更に、従来技術では、水溶媒中でAIPAを製造した場合に
は、その取得収率が著しく低くなるという欠点をも有し
ている。一般に、高純度のAIPAを得るためにも、その取
得収率を大きくする必要がある。何故なら、高収率でAI
PAが得られない場合には、5−アミノモノヨードイソフ
タル酸や5−アミノジヨードイソフタル酸が多く生ずる
ので、これらが製品AIPA中に混入して純度の低下を来す
からである。
この発明の目的は、沃素の損失率を極力抑え、かつ、高
収率でAIPAを製造する方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討し
た結果、特定の水溶媒中にAiPAを仕込んだ後に、塩酸に
溶解した一塩化沃素を添加し、反応させることが特に有
効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、水溶媒中でAiPAを一塩化沃素でト
リヨード化し、AIPAを製造するに際し、AIPAの理論生成
量が全仕込量に対し9〜18重量%となる範囲で水溶媒を
使用し、該溶媒中でAiPAに塩酸に溶解した一塩化沃素を
添加し、温度80〜100℃で反応させることを特徴とするA
IPAの製造方法である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明によるAIPAの製造方法は、水溶媒中のAiPAに、塩
酸に溶解した一塩化沃素を添加することにより反応さ
せ、AIPAを得る方法である。
本発明における溶媒である水の使用量は、AIPAの理論生
成量が全仕込量の3〜24重量%となる量、好ましくは9
〜18重量%となる量である。
AIPAの理論生成量が24重量%を越える水の量では、原料
のAiPAが水に溶けにくいものであるために、スラリーが
均一になりにくく、AIPAの収率が低下する。また、3重
量%未満となる水の使用量では、生成するAIPAの溶媒中
に溶解する量が多くなり、結晶収率が低下するので好ま
しくない。
本発明では、上記した溶媒中のAiPAに、塩酸に溶解した
一塩化沃素を作用させるが、一塩化沃素の使用量は、原
料AiPAに対して3.0〜3.9倍モル、好ましくは3.15〜3.30
倍モルである。一塩化沃素の理論必要量がAiPAに対して
3.0倍モルであるから、これに満たない場合には収率が
当然低くなる。また、3.9倍モルを超えて使用しても収
率の効果に差はない。
一塩化沃素の溶解に用いる塩酸は、濃塩酸でも可能であ
るが、通常は、2〜6Nの塩酸水溶液を用いることが取扱
う上からも好ましい。
本発明では、加圧下で反応を行なわせるまでもなく、常
圧で行なうことが充分可能である。反応温度としては80
〜100℃、好ましくは90〜95℃の範囲である。80℃未満
では収率の低下は著しくなるので好ましくない。
反応時間は1時間以上、好ましくは3時間以上である。
1時間未満では反応が充分でなく、モノヨード置換体や
ジヨード置換体が多く残存してしまい、収率の低下が著
しくなるので好ましくない。また、12時間を越えて反応
させても、効果的な差はない。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。分析
は、液体クロマトグラフィーを用いた。また収率、沃素
損失率及び容積効率は、次式により求めた。
収率=(A/B)×100 〔%〕 昇華沃素損失率=(C/D)×100 〔%〕 容積効率=(B/E)×100 〔%〕 但し、 A=乾燥結晶重量 B=AIPAの理論生成量 C=昇華沃素量 D=仕込み一塩化沃素中の沃素量 E=全仕込量 またAIPAの理論生成量は、AiPAの仕込量を基準にして算
出した。
実施例1 水480ml及びAiPA0.1モルを反応器に仕込み、撹拌しなが
ら90℃に昇温した。次に、予め、0.42モルの塩酸を6Nと
した水溶液に、0.33モルの一塩化沃素を溶解しておいた
溶液を、上記反応器中に1時間かけて滴下した。この時
の容積効率は9%であった。その後、同温度で5時間反
応させた後、室温まで冷却した。次に、結晶を濾別した
後、結晶量とほぼ同量の水で洗浄し、減圧下、80℃で2
時間乾燥した。
その結果、AIPAの収率は97.7%、昇華沃素損失率は0.55
%であった。
実施例2 実施例1において、反応時間を12時間として行なった他
は全て同条件で行ない、次の結果を得た。
収率97.0%、昇華沃素損失率0.95% 比較例1 実施例1において、反応温度を70℃として行なった他は
全て同条件で行ない、次の結果を得た。
収率80.4%、昇華沃素損失率0.25% 比較例2 実施例1において、一塩化沃素を溶解させる6N塩酸を用
いないで行なった。すなわち、一塩化沃素を単体で添加
した。その他は全て実施例1と同条件で行ない、次の結
果を得た。
収率78.2%、昇華沃素損失率15.80% 〔発明の効果〕 本発明によるAIPAの製造方法では、貴重な資源である沃
素の損失を極力少なくして反応させることが可能であ
り、更に、AIPAを高収率で得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶媒中で5−アミノイソフタル酸を一塩
    化沃素でトリヨード化し、5−アミノ−2,4,6−トリヨ
    ードイソフタル酸を製造するに際し、5−アミノ−2,4,
    6−トリヨードイソフタル酸の理論生成量が全仕込量に
    対し9〜18重量%となる範囲で水溶媒を使用し、該溶媒
    中で5−アミノイソフタル酸に塩酸に溶解した一塩化沃
    素を添加し、温度80〜100℃で反応させることを特徴と
    する5−アミノ−2,4,6−トリヨードイソフタル酸の製
    造方法。
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