JPH068287B2 - ピロン−3−カルボキサミド化合物の製造方法 - Google Patents

ピロン−3−カルボキサミド化合物の製造方法

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JPH068287B2
JPH068287B2 JP2817386A JP2817386A JPH068287B2 JP H068287 B2 JPH068287 B2 JP H068287B2 JP 2817386 A JP2817386 A JP 2817386A JP 2817386 A JP2817386 A JP 2817386A JP H068287 B2 JPH068287 B2 JP H068287B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボキサ
ミド化合物の新規な製造方法に関するものである。この
発明によって得られる化合物は医薬、農薬あるいはそれ
らの合成中間体として有用である。
(ロ)従来の技術 この発明に係る4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボ
キサミドを製造する方法としては、従来いくつかの方法
が報告されている。
そのうち、ジケテンをイソシアナート類あるいは第1級
アミンまたはそのアセトアセチル体または、β−アミノ
クロトン酸アミド誘導体と反応させて、4−オキソ−4
H−ピラン−3−カルボキサミド化合物を得ている報告
例として、特公昭45-31663号;薬学雑誌,87,1212(196
7);Chem. Pharm.Bull.,19,1477(1971);Chem. Pharm.Bull.,20, 133(1972);Chem. Pharm.Bull.,28,2129(1980);薬学雑誌, 101,40(1981)等がある。しかしながら、これらの方法
は、得られる4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボキ
サミド化合物が、ピラン環の2位及び6位がともにメチ
ル基であるものに限られるため、一般的な方法ではな
い。
また、β−ケトアミド誘導体の2量化によって、4−オ
キソ−4H−ピラン−3−カルボキサミド化合物を得る
方法も知られているが(J.Org.Chem.,29,3548および3
555(1964);Zesz.Nauk.Uniw.Jagiellon.,Pr.Chem.1976,
21,141.;Zesz.Nauk.Uniw.Jagiellon.;Pr.Chem.1980,2
5,7.)これらの方法でえられる化合物は、ピラン環の2
位及び6位の置換基がともに等しいものに限られるた
め、やはり一般的とはいえない。
以上のように、従来4−オキソ−4H−ピラン−3−カ
ルボキサミド化の一般的な製造法が知られていない。
一方、特開昭56-79668号は、β−ケトエステル化合物
と、β−ケトエステルのエナミン誘導体とを、モレキュ
ラーシーブの存在下で加熱することによる1,4−ジヒド
ロ−4−オキソニコチン酸誘導体の製造法を開示してい
る。本発明は、この方法と類似しているが、この方法か
ら類推される化合物とは全く異なる4−オキソ−4H−
ピラン−3−カルボキサミド化合物を与える点で上記の
方法と根本的に異なる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 この発明は、4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボキ
サミド化合物を製造するために、一般的応用可能な方法
を示すものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 この発明によれば、一般式(I)または(I) 〔式(I)および(I)′中R1はC1〜C11のアルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアル
キル基、低級アルコキシアルキル基、置換されていても
よいフェニル基、核が置換されていてもよいアラルキル
基、ハロゲン化アルキル基又は5もしくは6員の異項環
基であり、R2は置換基を有していてもよいアリール基
または異項環基であり、R6はジアルキルアミノ基であ
り、nは0〜6の整数を表わす。〕 で表わされる化合物と、一般式(II) R3COCHR4COOR5 (II) 〔式(II)中R3は、C1〜C11のアルキル基、低級アル
ケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、低級
アルコキシアルキル基、置換されていてもよいフェニル
基、核が置換されてもよいアラルキル基、ハロゲン化ア
ルキル基又は5もしくは6員の異項環基であり、R4
水素原子、C1〜C11のアルキル基、低級アルケニル
基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、低級アルコ
キシアルキル基、置換されていてもよいフェニル基、核
が置換されていてもよいアラルキル基又はハロゲン化ア
ルキル基であり、R5は低級アルキル基を表わすか;あ
るいはR3は及びR4は一緒に−(CH2)m−(mは3
又は4である)を表わす〕で表わされるβ−ケトエステ
ルとを、不活性溶剤中、モレキュラーシーブの存在下で
加熱することからなる、式(III) 〔式中R1、R2、R3、R4は上記と同じ〕で表わされる
ピロン−3−カルボキサミド化合物の製造する方法が提
供される。
一般式(I)ないし(I)′によって表わされる化合物
は、次式(IV)で現われされるβ−ケトアミド誘導体
と、 〔式中R1とR2は式(I)、(I)′中の定義に同
じ。〕 式(V)で表わされる化合物 H2N(CH2)nR6 (V) 〔式中R6とnは式(I)、(I)′中の定義に同
じ。〕 との脱水縮合反応によって得られる生成物を意味してお
り、一般式(I)ないし(I)′の表現は、プロトトロ
ピーによって相互に変換しうる異性体を意味するもの
で、式中のnおよびR6によってその存在比率が異な
る。
一般式(I)、(I)′、(III)、(IV)中のR1はC
1〜C11のアルキル基、低級アルケニル基、低級アルキ
ニル基、シクロアルキル基、低級アルコキシアルキル
基、置換されていてもよいフェニル基、核が置換されて
もよいアラルキル基、ハロゲン化アルキル基又は、5も
しくは6員の異項環基を表わす。
1〜C11のアルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、オクチル、
デシル基などが挙げられる。
低級アルケニル基、低級アルキニル基としては、ビニ
ル、アリル、イソプロペニル.2−ブテニル、1,3−ブ
タジエニル、2−ペンテニル、1,4−ペンタジエニル、
1,6−ヘプタジエニル、1−ヘキセニル、エチニル,2
−プロピニル基などが挙げられる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル基などが挙げられる。
低級アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、
エトキシメチル、プロポキシメチル、ブトキシメチル基
などが挙げられる。
置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル
基、並びに塩素、臭素、ヨウ素、フッ素のようなハロゲ
ン原子、C1〜C5の低級アルキル基及びC1〜C5の低級
アルコキシ基の1〜2個で置換されていてもよいフェニ
ル基が挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル、2−フェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル基など
が挙げられる。これらの上記フェニル基と同様にその核
は前記のごとき置換基の1〜2個で置換されていてもよ
い。
ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル、
クロロメチル基などが挙げられる。
5もしくは6員の異項環基としては、窒素原子、硫黄原
子、酸素原子から選ばれた1〜3個の異原子を含有する
異項環基が含まれ、ことにフリル、テトラヒドロフリ
ル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾ
リル、イソオキサゾリル、ピラゾリルのような5員環の
基、ピリジル、ビリミジニル、ビラジニル、ピリダジニ
ルのような6員環の基が挙げられる。ここでの異項環基
とは、塩素原子、臭素原子、フッ素原子のようなハロゲ
ン原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チルのようなアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシのようなアルコキシ基、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニルのようなアルコキシカルボニル基、シア
ノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、フェニル基な
どの置換基を有するものを含む。フェニル基で置換され
た場合、環内の2つの炭素原子と結合して縮合環を形成
してもよい。縮合環を形成した場合の例としては、ベン
ゾチアゾリル、ベンゾフリル、キナゾリニル、キノキサ
リニル基などが挙げられる。
一般式(I)、(I)′、(III)、(IV)中のR2は置
換基を有していてもよいアリール基または異項環基であ
る。
アリール基としてはフェニルまたはナフチル基が含まれ
る。異項環基としてはR1における例示と同じものが含
まれる。
なお、アリール基の置換基としては、異項環基に含まれ
うる種々の置換基が適用できる。
一般式(I)、(I)′、(V)中のR6は、ジアルキ
ルアミノ基を表わす。アルキル基は、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチルなどのアルキル基を意
味する。2つのアルキル基は、共に結合して、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルのようなシク
ロアルキル基を形成してもよい。また、2つのアルキル
基は、それらが結合するアミノ基の窒素原子および場合
により他の異原子と共に、異項環基を形成してもよい。
このような異項環基の具体例としては、ピロリジン環、
ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環などが挙げ
られる。
一般式(I)、(I)′、(V)中のnは、0〜6の整
数を表わし、0の場合は(I)または(I)′の化合物
の分子内にヒドラジノ結合を形成する。
一般式(I)または(I)′の化合物を形成するのに用
いる式(V)の化合物としては、N,N−ジメチルヒド
ラジン、N,N−ジエチルヒドラジン、N−アミノピロ
リジン、N−アミノピペリジン、N−アミノモルホリ
ン、1−アミノ−4−メチルピペラジン、N,N−ジメ
チルエチレンジアミン、N,N−ジエチルエチレンジア
ミン、N−(2−アミノエチル)ピロリジン、N−(2
−アミノエチル)ピペリジン、N−(2−アミノエチ
ル)モリホリン、N−(3−アミノプロピル)モルホリ
ン、N−(6−アミノヘキシル)モルホリンなどが挙げ
られる。
一般式(I)ないし(I)′で表わされる化合物の反応
相手は、一般式(II)で表わされるβ−ケトエステルで
ある。
一般式(II)および(III)におけるR3はC1〜C11
アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シ
クロアルキル基、低級アルコキシアルキル基、置換され
ていてもよいフェニル基、核が置換されていてもよいア
ラルキル基、ハロゲン化アルキル基又は、5もしくは6
員の異項環基である。これらはR1における例示と同じ
ものが含まれる。
一般式(II)および(III)におけるR4は、水素原子、
1〜C11のアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、シフロアルキル基、低級アルコキシアルキル
基、置換されていてもよいフェニル基、核が置換されて
いてもよいアラキル基、又は、ハロゲン化アルキル基で
ある。
これらはR1における例示と同じものが含まれる。
また、R3とR4は一緒に−(CH2)m−(mは3又は
4)を形成してもよい。
一般式(II)におけるR5は低級アルキル基であり、特
にメチル基、エチル基などが好ましい。
一般式(I)あるいは(I)′で表わされる化合物と一
般式(II)で表わされる化合物との反応は、不活性溶剤
中、モレキュラーシーブの存在下で好都合に進行され
る。好ましい不活性溶剤の例として、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレン、テトラリン、デカリン、ジ
フェニルエーテルなどが挙げられる。反応温度として
は、通常80〜300℃程度の温度が用いられる。モレキュ
ラーシーブとしては、例えば、3A、4A、5A、13Xなどが使用
できる。生成した式(III)の化合物は、たとえば抽
出、再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留等により
分離精製することができる。
(ホ)実施例 以下実施例によって、この発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 N−(2−エチルフェニル)−2,5,6−トリメチル−4
−オキソ−4H−ピラン−3−カルボキサミド N−(2−エチルフェニル)−3−オキソ−酪酸アミド
2.21g(10.8mmol)、N,N−ジメチルヒドラジン0.96g(1
6.0mmol)およびトルエン30mの混合物を60℃で、8時
間撹拌下に加熱した後、反応混合物を昇温して未反応の
N,N−ジメチルヒドラジンおよび生成した水を常圧に
て約12mのトルエンと共に系外に留去し、さらに反応
混合物を減圧下ロータリーエバポレーターを用いて乾固
まで溶媒を除去した。得られた残渣に、2−メチル−3
−オキソ−酪酸エチル2.10g(14.5mmol)、モレキュラー
シーブ5A10gおよびキシレン30mを加え、8時間還流さ
せた。さらに、モレキュラーシーブ5Aを10g加えて、7
時間還流させた。反応混合物をろ過した後ろ液を10m
まで濃縮し、室温に放置した。生成した結晶をろ過、洗
浄乾燥すると、題記化合物1.89g(収率62%)が得られ
た。
融点:179〜182℃ IR(KBrディスク):1650、1692cm-1 NMR(CDC3)δ値:1.26(t,3H)、1.95(s,3H)、2.2
6(s,3H)、2.75(q,2H)、2.79(s,3H)、6.70-8.20(m,4H)、12.2
0(br.,1H)、 実施例2 2,6−ジエチル−4−オキソ−N−フェニル−4H−ピ
ラン−3−カルボキサミド 3−オキソ−N−フェニル−吉草酸アミド 5.16g(27.0mmol)、N,N−ジメチルヒドラジン2.25g(3
7.5mmol)およびトルエン30mの混合物を60℃で8時間
撹拌下に加熱した後、反応混合物を昇温して未反応の
N,N−ジメチルヒドラジンおよび生成した水を常圧に
て約12mのトルエンと共に系外に留去し、さらに反応
混合物を減圧下ロータリーエバポレーターを用いて乾固
まで溶媒を除去した。得られた残渣に、3−オキソ−吉
草酸メチル6.55g(50.3mmol)モレキュラーシーブ5A20gお
よびキシレン50mを加え、8.5時間還流させた後、さら
に、モレキュラーシーブ5Aを20g加えて7時間還流さ
せた。反応混合液をろ過した後減圧下に溶媒を除去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
よって処理し、さらに酢酸エチルとヘキサンの混合物か
ら晶析させることによって、題記化合物2.94g(収率40
%)が得られた。
融点:114.5〜116℃ IR(KBrディスク):1652、1698cm-1 NMR(CDC3)δ値:1.21(t,3H)、1.30(t,3H)、2.5
4(q,2H)、3.27(q,2H)、6.17(s,1H)、6.70−7.90(m,5H)、12.
02(br.,1H)、 実施例3 N−(2,6−ジエチルフェニル)−2−メチル−4−オ
キソ−6−フェニル−4H−ピラン−3−カルボキサミド 2,6−ジエチルアセトアセトアニリド23.3g(100mmo
l)、N,N−ジメチルヒドラジン12.0g(200mmol)お
よびトルエン125mの混合物を60℃で8時間加熱撹拌し
た後、反応混合物を昇温して未反応のN,N−ジメチル
ヒドラジンおよび生成した水を常温にて約20mのトル
エンと共に系外に留去し、さらに反応混合物を減圧下ロ
ータリーエバポレーターを用いて乾固まで溶媒を除去し
た。得られた固体残渣をヘキサンを用いて常法に従って
晶析するとN−(2.6−ジエチルフェニル)−3−
(N,N−ジメチルヒドラゾノ)酪酸アミドが融点107
〜108.5℃の無色結晶として得られた。収量25.6g、収
率93%であった。IR(KBrディスク):υc=016
42cm-1、 NMR(CDC3)δ値:1.16(t,6H)、2.10(s,3H)、2.4
8(s,6H)、2.55(q,4H)、3.33(s)および3,52(s)、積
分比約1:1(計2H)、6.85−7.35(m,3H)、8.
20−9.10(1H)。
得られたN−(2,6−ジエチルフェニル)−3−(N,
N−ジメチルヒドラゾノ)酪酸アミド13.70g(49.7mmo
l)に、ベンゾイル酢酸エチル19.22g(100mmol)、モレキ
ュラーシーブ5A40gおよびキシレン100mを加えて8.5
時間還流させた後、さらにモレキュラーシーブ40gを加
えて、7.5時間還流させた。反応混合物をろ過した後、
減圧下に溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーによって処理し、さらにヘキサンとシク
ロヘキサの混合液から晶析させることによって、題記化
合物10.76g(収率60%)が得られた。
融点:114〜118℃ IR(KBrディスク):1610、1640 1673cm-1 NMR(CDC3)δ値:1.19(t,6H)、2.63(q,4H)、2.9
2(s,3H)、6.82(s,1H)、6.90−8.10(m,8H)、11.12(br.,1
H)、 実施例4 N−(2,6−ジエチルフェニル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロ−2−メチル−4−オキソ−4H−クロメン−3−カ
ルボキサミド N−(2,6−ジエチルフェニル)−3−(N,N−ジメ
チルヒドラゾノ)酪酸アミド8.26g(30mmol)、シクロ
ヘキサノン−2−カルボン酸エチル10.21g(60mmo
l)、モレキュラーシーブ5A25gおよびキシレン60mの
混合物を6時間加熱還流させた。反応混合物をろ過した
後、減圧下に溶媒を除去し、得られた残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーによって処理し、さらにヘキサンか
ら晶析させることによって、題記化合物5.40g(収率53
%)が得られた。
融点:115〜117℃ IR(KBrディスク):1655、1677cm-1 NMR(CDC3)δ値:1.16(t,6H)、1.40−2.85(m,8
H)、2.59(q,4H)、2.76(s,3H)、7.01(s,3H)、11.23(br.,1
H)、 (へ)発明の効果 この発明の方法により、多種多様な置換基を任意の位置
に有する4−オキソ−4H−ピラン−3−カルボキサミ
ド化合物が、入手しやすい原料を用いた簡単な操作によ
って、収率良く得ることが可能になった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)または(I)′ 〔式(I)および(I)′中R1はC1〜C11のアルキル
    基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、シクロアル
    キル基、低級アルコキシアルキル基、置換されていても
    よいフェニル基、核が置換されていてもよいアラルキル
    基、ハロゲン化アルキル基又は5もしくは6員の異項環
    基であり、 R2は置換基を有していてもよいアリール基または異項
    環基であり、R6はジアルキルアミノ基であり、nは0
    〜6の整数を表わす。〕 で表わされる化合物と、一般式(II) R3COCHR4COOR5 (II) 〔式(II)中R3は、C1〜C11のアルキル基、低級アル
    ケニル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、低級
    アルコキシアルキル基、置換されていてもよいフェニル
    基、核が置換されていてもよいアラルキル基、ハロゲン
    化アルキル基又は5もしくは6員の異項環基であり、R
    4は水素原子、C1〜C11のアルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルキニル基、シクロアルキル基、低級アルコ
    キシアルキル基、置換されていてもよいフェニル基、核
    が置換されていてもよいアラルキル基又はハロゲン化ア
    ルキル基であり、R5は低級アルキル基を表わすか;あ
    るいはR3及びR4は一緒に−(CH2)m−(mは3又
    は4である)を表わす〕 で表わされるβ−ケトエステルとを、不活性溶剤中、モ
    レキュラーシーブの存在下で加熱することからなる、式
    (III) 〔式中R1、R2、R3、R4は上記と同じ〕で表わされる
    ピロン−3−カルボキサミド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】式(I)又は式(I)′の−(CH2)nR6
    がジメチルアミノ基である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
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