JPH0710843B2 - ピリドン−3−カルボキサミド化合物の製造法 - Google Patents

ピリドン−3−カルボキサミド化合物の製造法

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JPH0710843B2
JPH0710843B2 JP12538685A JP12538685A JPH0710843B2 JP H0710843 B2 JPH0710843 B2 JP H0710843B2 JP 12538685 A JP12538685 A JP 12538685A JP 12538685 A JP12538685 A JP 12538685A JP H0710843 B2 JPH0710843 B2 JP H0710843B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−ピリジ
ンカルボキサミド類の製造法に関するものであり、この
発明によつて得られる化合物は、医薬、農薬あるいはそ
れらの中間体として有用である。
(従来技術) 従来、1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−ピリジンカル
ボキサミド類のうち、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−
4−オキソ−3−ピリジンカルボキサミド誘導体に属す
る化合物は、適当な3−アミノクロトンアミド誘導体に
ジケテンを無溶媒下に作用させることによつて生成する
ことが知られていた。すなわち、加藤ら(薬学雑誌、10
1,40−47(1981))の報告によると、3種類の3−ベン
ジルアミノクロトンアニリド化合物(式(I)におい
て、R1=フエニル基、4−メトキシフエニル基および4
−クロロフエニル基;R2=フエニル基;R3=メチル基そし
てn=1の場合に対応する)に溶媒を使用せず、60ない
し90℃の加熱下にジケテンを作用させて得られた反応混
合物から、シリカゲルカラムクロマトグラフイーによつ
て単離し得る、1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−オ
キソ−N−フエニル−1−フエニルメチル−3−ピリジ
ンカルボキサミドおよびその誘導体(式(III)におい
て、R1=フエニル基、4−メトキシフエニル基および4
−クロロフエニル基;R2=フエニル基;R3=メチル基そし
てn=1の場合に各々対応する)が2ないし9%の収率
で得られる。この方法は、工業的に容易に入手し得るジ
ケテンを用い、単に加熱下に反応させる操作上の単純さ
を持つものであるが、報告されたどの場合も低収率であ
り、工業的に応用しうる製造方法とは考えられない。加
藤等の方法による反応の主生成物はむしろ4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1−フエニル−3−〔1−(フエニル
メチルイミノ)エチル〕−2(1H)−ピリジノン乃至そ
の誘導体である。
またカナダ国特許第1,115,278号によるとN−(4−ク
ロロフエニル)−3−(エチルアミノ)−2−ブテンア
ミド(式(I)においてR1=4−クロロフエニル基、
(CH2)nR2=エチル基およびR3=メチル基の場合に対応
する)のトルエン溶液に、トリエチルアミンおよびジケ
テン(50%アセトン溶液)を加え4時間還流下に加熱
し、冷却後反応混合物に10%塩酸を加えると油状物が分
離する。この油状物からまず1−エチル−1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−4−オキソ−N−(4−クロロフ
エニル)−3−ピリジンカルボキサミドの塩酸塩が得ら
れ、さらに遊離のカルボキサミドが得られる(前出特許
実施例14参照)。この方法は、反応に溶媒を用いるこ
と、トリエチルアミンの共存下にジケテンを反応させる
こと、反応生成物を塩酸塩として不溶化することなどに
おいて、前記した加藤等の方法と異なるものであるが、
生成物の収率は記載されておらず、製造方法としての有
用性は不明である。
(発明の目的) 以上に述べた先行技術から明らかなように、1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−3−ピリジンカルボキサミド類を製
造する、工業的に利用可能な方法は従来知られていなか
つた。それは目的の生成物を選択的に与える条件が見い
だされていなかつたり、粗反応混合物から目的の生成物
を分離する簡単な方法が見いだされていない理由による
ものである。
本発明者等は、1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−ピリ
ジンカルボキサミド化合物の選択的な合成方法を求め、
特に好適な場合には目的の生成物を粗反応混合物から析
出させ、単純な濾過操作によつて単離を可能とするよう
な製造方法について鋭意検討を重ねた結果、4H−1,3−
ジオキシン−4−オン化合物(式(II)参照)またはそ
の等価体を使用することによつて、これを実現できるこ
とを見いだし一群の1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−
ピリジンカルボキサミド化合物を有利に製造する本発明
の方法を完成した。
(発明の構成) 本発明は式(I): (式中R1はC1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アセチルアミノ基、ハロゲン化低級アルキル基
又はフェノキシ基で置換されていてもよいアリール基;5
もしくは6員の異項環基、または第2級あるいは第3級
の低級アルキル基を表わし、R2は水素原子;低級アルキ
ル基、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基で置換されて
いてもよいアリール基;5もしくは6員の異項環基、C1
C11の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基、低級アルケ
ニル基、低級アルキニル基、低級アルキルチオ基または
低級アルコキシ基を表わし、R3はメチル基またはフエニ
ル基を表わす。nは1ないし4の整数を表わす。)で表
わされる化合物と、 式(II): (式中R4およびR5はC1−C4のアルキル基である。) で表わされる化合物とを不活性溶媒中で加熱反応させ、 式(III): (式中R1、R2、R3およびnの定義は式(I)中のものと
同一) で表わされる化合物を得ることを特徴とする1,4−ジヒ
ドロ−6−メチル−4−オキソ−3−ピリジンカルボキ
サミド化合物の製造法に関する。
本発明の方法に用いる原料の一つは式(I)で表わされ
る化合物であり、一般的には次の式(IV)で表わされる
ケトアミド化合物と、 式(V)で表わされる第1級アミン H2N(CH2)nR2 (V) との脱水縮合反応の生成物として得られる物質である。
式(I)で表わされる化合物を本発明の目的に使用する
場合は、精製した物質を用いる必要はなく、上記脱水縮
合反応の粗反応混合物をそのまま利用できる。従つて、
式(IV)および式(V)で表わされる化合物の脱水縮合
反応を、溶媒中で行なう場合は、式(I)と式(II)と
の反応で用いる不溶性溶媒と同一のものを選ぶことによ
りプロセスを簡単にすることができる。
式(I)で表わされる化合物の中には、R1がフエニル基
あるいはナフチル基などのアリール基、より具体的には
無置換のフエニル基の他に、炭素数1乃至3のアルキル
基、同アルコキシ基、フェノキシ基、ハロゲン化低級ア
ルキル基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、アシ
ルアミノ基の中から選ばれた置換基1乃至2個で置換さ
れたフエニル基および1−ナフチル基が含まれる。また
R1が異項環基である場合としては、ピリジル基、ピリミ
ジニル基、ピラジニル基などの6員環の基、イミダゾリ
ル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリ
ル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジ
アゾリル基などの5員環の基が含まれる。さらに式
(I)中のR1は、第2級および第3級の低級アルキル基
でもよく、この中には1−フェニル基、t−ブチル基、
2−フェニルプロピル基などの基が含まれる。
式(I)中のR2は水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子又は低級アルコキシ基で置換されていてもよいアリ
ール基、5もしくは6員の異項環基、C1〜C11の直鎖状
あるいは分岐状のアルキル基、低級アルケニル基、低級
アルキニル基、低級アルキルチオ基、あるいは低級アル
コキシ基を表わし、nは1ないし4の整数を表わす。従
つて、(CH2)nR2の基として、具体的には、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソ
ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、
ドデシルなどのアルキル基;フエニルメチル基、2−フ
エニルエチル基、3−フエニルプロピル基、4−フエニ
ルブチル基およびこれらのフエニル基上に置換基を有す
るアラルキル基;ピリジルメチル基、フリルメチル基、
チエニルメチル基、テトラヒドロフリルメチル基などの
異項環を有するアルキル基;アリル基、3−ブテニル
基、プロパルギル基などの低級アルケニル基および低級
アルキニル基;2−メチルチオエチル基、2−エチルチオ
エチル基、3−メチルチオプロピル基、3−エチルチオ
プロピル基などの低級アルキルチオアルキル基;2−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキシプ
ロピル基、3−エトキシプロピル基、3−イソプロポキ
シプロピル基などの低級アルコキシアルキル基が掲げら
れる。
R3はメチル基あるいはフエニル基を表わす。
本発明の方法に用いる他の原料は式(II)で表わされる
4H−1,3−ジオキシン−4−オン化合物であり、例え
ば、エム.エフ.キヤロール(M.F.Caroll)らによつて
報告された方法〔ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカン・
ケミカル・ソサエテイ(J.Amer.Chem.Soc.),75,5400
(1953)参照〕に従い、ジケテンと対応するケトンとか
ら製造することができる。ジケテンとアセトンとの場合
は、それらの混合物にパラトルエンスルホン酸を少量加
え、3時間還流下に保ち、ジケテンの臭気が消失したら
過剰のアセトンを留去し、精製物は源圧下(2トール)
に蒸留するとジケテンに対して91%の収率で得られる記
述がある。本発明者等の検討によれば、上記生成物の蒸
留は薄膜蒸発型の装置を用いて行なうことを必要とし、
バツチ方式の単蒸留によると所期の成績を得られないこ
とが明らかとなつた。この欠点を回避しかつプロセスを
簡単にするために、ジケテンとアセトンとの粗反応生成
物を、精製工程を経ずにそのまま本発明の方法の原料と
して用いることを検討したところ、前記のキヤロールら
の方法によつて精製した標品を用いた場合と同等の反応
成績が得られることが確認された。式(II)で表わされ
る化合物の中で、この発明の目的に適するものは、ジケ
テンと低級アルキルケトンとの付加反応で得られるもの
であり、例えばジケテンとアセトン、メチルエチルケト
ンあるいはメチルイソブチルケトンとの付加物が挙げら
れるが、実用上特に有利に使用できるものはジケテンと
アセトンとの付加物である。
さて、前記式(I)で表わされる化合物と式(II)で表
わされる化合物との反応条件のうち特に考慮すべきもの
は、反応温度、使用する不活性溶媒の選択などである。
反応温度についてはゲー.イエーガー(G.Jger)ら
〔リービツヒス・アンナーレン・デル・ヒエミー(Lieb
igs Ann.Chem.,)1976年、1689−1712頁参照)の報告
の記述が一つの指針を与える。すなわちジケテンとアク
トンとの付加物である2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジ
オキシン−4−オンは120℃以上の温度に加熱するとア
セトンとアセチルケテンとに分解する。従つて他の4H−
1,3−ジオキシン−4−オン誘導体の場合も、同様に熱
分解の温度を目安として反応温度を設定する。実際上反
応温度は約110℃から約140℃の間である。
また式(II)で表わされる化合物の使用量は、式(1)
で表わされる化合物に対し、1.5〜3倍モルが望まし
い。
次に反応に使用する不活性溶媒の選択は、化学的な反応
活性、沸点、無水溶媒の作り易さ、この発明の目的とす
る生成物の室温における溶解度などを考慮して行なう。
具体的には芳香族炭化水素系の溶媒が適しており、ベン
ゼン、トルエン、キシレンあるいはこれらの混合物の使
用が望ましい。これらの溶媒の使用はまた、反応の進行
に従つて生成する下式(VI)で表わされるケトン類、 (式中R4およびR5はC1〜C4のアルキル基であり、式(I
I)中のR4およびR5の定義に同じ) 例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等と共沸混合物を形成しないために、蒸留分離
操作が容易となり、上記ケトンの回収再使用に有利であ
る。反応で生成するケトンを回収しジケテンと反応させ
ることによつて、前記式(II)で表わされる4H−1,3−
ジオキシン−4−オン化合物を得ることが出来るので、
実質的にジケテンのみの消費によつて本発明の方法は1,
4−ジヒドロ−6−メチル−4−オキソ−3−ピリジン
カルボキサミド化合物の製造を可能にするものである。
以下実施例によつて、本発明をさらに具体的に説明す
る。
参考例1. ジケテン(327g、3.89モル)、アセトン(240g,4.13モ
ル)及びパラトルエンスルホン酸1水和物(1.0g)を1
リツトルの3つ口フラスコに秤り取り、攪拌機、還流冷
却器および温度計を取り付けて、攪拌しながら油浴で加
熱した。反応混合物の温度は24℃から1時間後に75℃と
なり、2時間後に90℃に上昇した。その後さらに加熱を
続け反応混合物の温度を97ないし100℃に保ち、加熱開
始から5時間後に油浴を除き、暗褐色の反応混合物を室
温にて放冷した。粗反応生成物の重量は564gであつた。
反応収率を100%とすると、この粗反応生成物1.00gは2,
2,6,−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン6.9
mmolを含むことになる。
参考例2. ジケテン(110g,1.31モル)、メチルイソブチルケトン
(145g,1.48モル)およびパラトルエンスルホン酸1水
和物(0.5g)を500ミリリツトルの3つ口フラスコに秤
り取り、攪拌機、還流冷却器および温度計を取り付け
て、攪拌しながら油浴で95ないし98℃に10時間加熱し
た。この反応粗液の21gを分取しクーゲルロール蒸留
し、主留13.9g(0.2Torr,106℃)を得た。標品はデヒド
ロ酢酸を含み、核磁気共鳴吸収スペクトルのシグナル積
分値から、純度91%と推定された。
N.M.R.シグナル(CDCL3):δ(p.p.m.) 0.97(6H,d.,J=6Hz)、 1.62(3H,s.)、1.93(3H,s.)、 5.13(1H,s.)。
実施例1. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−オキソ−N−フエ
ニル−1−フエニルメチル−3−ピリジンカルボキサミ
ドの合成 A) 精製した3−ベンジルアミノクロトンアニリド
(融点89−90.5℃)10.0g(37.5mmol)をトルエン25ml
に溶解し、加熱還流下に保ちながら、2,2,6−トリメチ
ル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン13.4g(94.3mmol)
のトルエン(25ml)溶液を35分間かけて滴下した後、さ
らに1時間加熱還流を続けた。この間に15mlの留出物を
系外に除去した。反応液を室温下に放置し、生じた結晶
を常法に従つて瀘過、乾燥すると題記化合物6.34g(収
率51%)を得た。
融点 180.5−181.5℃ B) 精製した3−ベンジルアミノクロトンアニリド
(融点89−90.5℃)10.0g(37.5mmol)をトルエン25ml
に溶解し、加熱還流下に保ちながら、参考例1で得た粗
反応化合物13.7g(94.5mmol)のトルエン(25ml)溶液
を30分間かけて滴下した後、さらに1時間加熱還流を続
けた。この間に16mlの留出物を系外に除去した。以後上
記A)に記したと同様の操作によつて題記化合物6.74g
(収率54%)を得た。
融点 178−181.5℃ C) 上記A)に記したと同様の条件で反応を行ない、
2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オンの
使用量を9.95g(70.0mmol)とした時、題記化合物6.42g
(収率52%)を得た。
融点 180−182℃ D) 上記A)に記したと同様の条件で反応を行ない、
2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オンの
使用量を7.99g(56.2mmol)とした時、題記化合物3.84g
(収率31%)を得た。
融点 181−183.5℃ E) 上記A)に記したと同様の条件で反応を行ない、
2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オンの
使用量を5.33g(37.5mmol)とした時、題記化合物2.12g
(収率17%)を得た。
融点 182.0−182.5℃ F) 3−ベンジルアミノクロトンアニリド(融点89−
90.5℃)5.32g(20mmol)をトルエン40mlに溶解し、加
熱還流下に保ちながら、2,6−ジメチル−2−エチル−4
H−1,3−ジオキシン−4−オン(前出キヤロールらの方
法に従つて合成)7.81g(50mmol)のトルエン(100ml)
溶液を3時間かけて滴下し、その間に125mlの留出物を
系外に除去した。反応混合物の温度は113ないし114℃で
あつた。反応液を室温に放置し、生じた結晶を常法に従
つて濾過、乾燥すると題記化合物3.73g(収率56%)を
得た。
融点 177−178℃ 文献値 172−172.5℃(薬学雑誌,101,46(1981)) 実施例2. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(1−ナフチル)
−4−オキソ−1−フエニルメチル−3−ピリジンカル
ボキサミドの合成 N−(1−ナフチル)−3−オキソ−ブタンアミド(融
点109−110℃)6.0g(26.4mmol)、ベンジルアミン2.83
g(26.4mmol)、酢酸5滴およびトルエン30mlの混合物
を、攪拌しながら約80℃に2時間加熱し、次いで還流温
度に昇温して、生成する水を約10mlのトルエンと共に系
外に留出した。この反応混合物を加熱還流下に保ちなが
ら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オ
ン9.4g(66.1mmol)のトルエン(20ml)溶液を40分間か
けて滴下し、さらに1時間加熱を続けた。この間に10ml
の留出物を系外に除去した。反応液を室温下に放置し、
生じた結晶を常法に従つて瀘過、乾燥すると題記化合物
5.54g(収率55%)を得た。
融点 209−211℃ 実施例3. N−(4−クロロフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−オキソ−1−フエニルメチル−3−ピリジ
ンカルボキサミドの合成 精製したN−(4−クロロフエニル)−3−(フエニル
メチルアミノ)−クロトンアミド(融点131−132℃)1
0.0g(33.2mmol)をトルエン25mlに溶解し、加熱還流下
に保ちながら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシ
ン−4−オン10.8g(76.0mmol)のトルエン(20ml)溶
液を30分間かけて滴下した後、さらに1時間加熱を続け
た。この間に15mlの留出物を系外に除去した。反応液を
室温下に放置し、生じた結晶を常法に従つて瀘過、乾燥
すると題記化合物6.82g(収率56%)を得た。
融点 169−170℃ 文献値 166−167.5℃(薬学雑誌、101,46(1981)) 実施例4. 1,4−ジヒドロ−N−(2,4−ジメトキシ−ピリミジン−
6−イル)−2,6−ジメチル−4−オキソ−1−フエニ
ルメチル−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2,4−ジメトキシ−ピリミジン−6−イル)−3
−オキソ−ブタンアミド(融点107−109℃)3.03g(12.
7mmol)、ベンジルアミン1.36g(12.7mmol)、トルエン
20mlおよび酢酸1滴の混合物を、攪拌しながら1.5時間
還流温度に保ち、その間に生成する水を約12mlのトルエ
ンと共に系外に留出した。この反応混合物を還流下に保
ちながら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−
4−オン4.50g(31.6mmol)のトルエン(10ml)溶液を3
0分間かけて滴下した。以下前例と同様の操作により題
記化合物2.94g(収率59%)を得た。
融点 196−198℃ 実施例5. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(2−メチル−1,
3,4−チアジアゾール−5−イル)−4−オキソ−1−
フエニルメチル−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−イ
ル)−3−オキソブタンアミド(融点181−182℃)2.81
g(14.1mmol)、ベンジルアミン1.51g(14.1mmol)、ト
ルエン20mlおよび酢酸1滴を使用し、実施例4と同様の
加熱操作の後、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシ
ン−4−オン5.00g(35.2mmol)のトルエン(10ml)溶
液を30分間かけて滴下し、さらに30分間加熱を続けると
反応混合物中に結晶が生じた。以下前例と同様の操作に
より題記化合物1.72g(収率34.5%)を得た。
融点 240−242℃ 実施例6. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(2,3−ジメチル
フエニル)−1−(4−イソプロピルフエニルメチル)
−4−オキソ−3−ピリジンカルホキサミドの合成 N−(2,3−ジメチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド(融点95−95.5℃)2.55g(12.4mmol)、4−イ
ソプロピルベンジルアミン1.85g(12.4mmol)、トルエ
ン20mlおよび酢酸2滴の混合物を1.5時間加熱還流下に
保ち、生成する水を13mlのトルエンと共に系外に留出し
た。還流を続けながら2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジ
オキシン−4−オンの2.0Mトルエン溶液15.5mlを30分間
かけて滴下し、生成する低沸分を留出しながら40分間加
熱を続けた。留出物は12mlであつた。反応混合物を室温
にて放冷した後一夜冷蔵庫に放置し、生じた結晶を常法
に従つて処理すると、題記化合物2.00g(収率40%)を
得た。
融点 197−199℃ 実施例7. 1−(4−t−ブチルフエニルメチル)−1,4−ジヒド
ロ−2,6−ジメチル−N−(2,6−ジメチルフエニル)−
4−オキソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2,6−ジメチルフエニル)−3−オキソブタンア
ミド(融点140.5−141℃)2.20g(10.7mmol)、4−t
−ブチルベンジルアミン1.73g(10.7mmol)、トルエン2
0mlおよび酢酸2滴の混合物を1.5時間加熱還流下に保
ち、生成する水を12.5mlのトルエンと共に系外に留出し
た。還流を続けながら2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジ
オキシン−4−オンの2.0Mトルエン溶液13.4mlを30分間
かけて滴下し、生成する低沸分を留出しながら1時間加
熱を続けた。留出物は10mlであつた。反応液を室温にて
放冷し、ヘキサン6mlを加え、一夜冷蔵庫に放置した。
生じた結晶を常法に従つて処理すると、題記化合物1.82
g(収率41%)を得た。
融点 205−207℃ 実施例8. N−(4−シアノフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−オキソ−1−(2−フエニルエチル)−3
−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(4−シアノフエニル)−3−オキソ−ブタンアミ
ド(融点126−128.5℃)2.72g(13.5mmol)、β−フエ
ネチルアミン1.63g(13.5mmol)およびトルエン20mlの
混合物に酢酸1滴を加え、攪拌しながら還流温度に保
ち、生成する水を12mlのトルエンと共に系外に除去し
た。還流を続けながら、2,6−ジメチル−2−エチル−4
H−1,3−ジオキシン−4−オンの2.0Mトルエン溶液17ml
を30分間かけて滴下し、生成する低沸分を留出しながら
約1時間加熱を続けると、反応混合物中に結晶が生じ
た。この間の留出物は15mlであつた。以下常法に従つて
処理すると、題記化合物2.34g(収率47%)を得た。
融点 226−228℃ 実施例9. N−〔3,5−ビス−(トリフルオロメチル)−フエニ
ル〕−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−オキソ−1
−フエニルメチル−3−ピリジンカルボキサミドの合成 精製生成した3−ベンジルアミノ−N−〔3,5−ビス−
(トリフルオロメチル)−フエニル〕−クロトンアミド
(融点139−140℃)2.59g(8.04mmol)とトルエン20ml
の混合物を加熱還流下に保ちながら、2,2,6−トリメチ
ル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン2.86gのトルエン
(5ml)溶液を5分間かけて滴下した後、さらに1時間
還流を続けた。この間に約10mlの留出物を系外に除去し
た。以下前例と同様にして題記化合物2.44g(収率65
%)を得た。
融点 229.5−230.5℃ 実施例10. N−(4−クロロフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−1−オクチル−4−オキソ−3−ピリジンカル
ボキサミドの合成 N−(4−クロロフエニル)−3−オキソ−ブタンアミ
ド(融点134−136.5℃)3.63g(17.2mmol)、n−オク
チルアミン2.22g(17.2mmol)およびトルエン20mlの混
合物に酢酸1滴を加え、攪拌しながら還流温度に保ち、
生成する水を10mlのトルエンと共に系外に除去した。還
流を続けながら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキ
シン−4−オンの2.0Mトルエン溶液21.4mlを30分間かけ
て滴下し、生成する低沸分を留出しながら45分間加熱を
続けた。この間の留出物は15mlであつた。室温に放冷後
生じた結晶を常法に従つて処理すると、題記化合物1.67
g(収率25%)を得た。
融点 155−157℃ 実施例11. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(2−メトキシカ
ルボニルフエニル)−4−オキソ−1−(2−フエニル
エチル)−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2−メトキシカルボニルフエニル)−3−オキソ
−ブタンアミド(融点76−79.5℃)2.91g(12.4mmo
l)、β−フエネチルアミン1.50g(12.4mmol)の用い実
施例6と同様の条件下に反応させ、反応混合物を室温に
て放冷し、ヘキサン4mlを加えて一夜冷蔵庫に放置し
た。生じた結晶を常法に従つて処理すると、題記化合物
3.26g(収率65%)を得た。
融点 159−161℃ 実施例12. 1−ブチル−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(2
−メトキシフエニル)−4−オキソ−3−ピリジンカル
ボキサミドの合成 N−(2−メトキシフエニル)−3−オキソ−ブタンア
ミド(融点84−85℃)4.21g(20.3mmol)、ブチルアミ
ン2.08g(28.4mmol)およびトルエン25mlの混合物に酢
酸3滴を加え、室温で攪拌した後ゆつくりと還流温度ま
で加熱した。1.5時間の還流の間に生成する水および過
剰のアミンをトルエン約12mlと共に系外に留出した。さ
らに2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オ
ン7.2gのトルエン(20ml)溶液を30分間かけて滴下し、
生成する低沸分を留出しながら45分間加熱還流を続けた
後、反応液を室温下に放置した。以下前例と同様にし
て、題記化合物3.47g(収率52%)を得た。
融点 158−160℃ 実施例13. 1−(4−クロロフエニルメチル)−1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−オキソ−N−(2−フエニルオキ
シフエニル)−3−ピリジンカルボキサミドの合成 3−オキソ−N−(2−フエニルオキシフエニル)−ブ
タンアミド(融点58.5−60.5℃)2.00g(7.43mmol)お
よび4−クロロベンジルアミン1.05g(7.43mmol)を20m
lのトルエンに溶解し、さらに酢酸を1滴加え攪拌しな
がら1.5時間還流下に保ち、その間に生成する水を8mlの
トルエンと共に系外に留出した。還流を続けながら2,2,
6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン2.6gの
トルエン(7ml)溶液を30分間かけて滴下し、生成する
低沸分を留去しながら1時間加熱を続けると、反応混合
物中に結晶が生じた。以下前例と同様にして、題記化合
物2.28g(収率67%)を得た。
融点 232−233.5℃ 実施例14. 1,4−ジヒドロ−2,N−ジフエニル−6−メチル−4−オ
キソ−1−フエニルメチル−3−ピリジンカルボキサミ
ドの合成 α−ベンゾイルアセトアニリド(融点106−108℃)3.03
g(12.7mmol)、ベンジルアミン1.36g(12.7mmol)およ
びトルエン20mlの混合物に酢酸1滴を加え、攪拌しなが
ら還流温度に保ち、生成する水を約12mlのトルエンと共
に系外に留出した。この反応混合物を還流下に保ちなが
ら、2,6−ジメチル−2−エチル−4H−1,3−ジオキシン
−4−オン4.97g(31.8mmol)のトルエン(15m)溶液を
20分間かけて滴下し、さらに1.5時間加熱を続けた。こ
の間に14mlの溜出物を系外に除去した。反応液を室温下
に放置し、生じた結晶を常法に従つて瀘過、乾燥すると
題記化合物3.00g(収率60%)を得た。
融点 185.5−187.5℃ 実施例15. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−1−(2−フルオロフ
エニルメチル)−N−(2−メチルフエニル)−4−オ
キソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2−メチルフエニル)−3−オキソブタンアミド
(融点104−105℃)2.52g(13.2mmol)、2−フルオロ
ベンジルアミン1.72g(13.7mmol)、トルエン20mlおよ
び酢酸1滴の混合物を1.5時間加熱還流下に保ち、生成
する水を12mlのトルエンと共に系外に留去した。還流を
続けながら2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−
4−オンの2.0Mトルエン溶液17.2mlを30分間かけて滴下
し、さらに1.5時間加熱を続けた。この間に15mlの留出
物を系外に除去した。反応液を室温下に放置し、生じた
結晶を常法に従つて濾過、乾燥すると題記化合物2.25g
(収率47%)を得た。
融点 205−207℃ 実施例16. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−メチル−4−オキソ−3−ピリジンカ
ルボキサミドの合成 N−(2,6−ジエチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド(融点105−106℃)4.98g(21.3mmol)をトルエ
ン25mlに溶解し、メチルアミン40%水溶液3.31g(42.6m
mol)および酢酸2滴を加え室温にて3時間攪拌した。
次いで反応混合物を還流温度まで熱し、水分を約15mlの
トルエンと共に系外に留去した。還流を続けながら、2,
2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オンの2.
0Mトルエン溶液26.7mlを30分間かけて滴下し、さらに45
分加熱を続けた。この間に20mlの留出物を系外に除去し
た。反応混合物をシリカゲルクロマトグラフイー(ワコ
ーゲルC−200、80ml、5%メタノール−酢酸エチルで
溶出)により分離し、薄層クロマトグラフイー(シリカ
ゲルプレート、酢酸エチルを展開溶媒とする)でRf〜0.
1にスポツトを与える溶出物をヘキサンと酢酸エチルの
混合物から晶析すると、融点130−132℃を有する題記化
合物1.30g(収率19.5%)を得た。
実施例17. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−エチル−4−オキソ−3−ピリジンカ
ルボキサミドの合成 N−(2,6−ジエチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド4.76g(20.4mmol)をトルエン25mlに溶解し、エ
チルアミン70%水溶液1.98g(30.6mmol)およびモレキ
ユラーシーブ4A5.0gを加え室温にて終夜攪拌を続けた。
モレキユラーシーブを濾別した後、反応混合物を還流温
度まで熱し、約10mlの体積となるまでトルエンを留去し
た。還流を続けながら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−
ジオキシン−4−オンの2.0Mトルエン溶液25.5mlを30分
間かけて滴下し、さらに1.5時間加熱を続けた。この間
に25mlの留出物を系外に除去した。反応混合物を実施例
16と同様にシリカゲルカラムを用いて分離し、溶出物を
エーテルとベンゼンとの混合物から晶析すると、題記化
合物1.96g(収率29%)を得た。
融点 115−116℃ 実施例18. 1−アリル−1,4−ジヒドロ−N−(2,6−ジイソプロピ
ルフエニル)−2,6−ジメチル−4−オキソ−3−ピリ
ジンカルボキサミドの合成 N−(2,6−ジイソプロピルフエニル)−3−オキソブ
タンアミド3.57g(13.6mmol)、アリルアミン0.78g(1
3.6mmol)およびトルエン25mlの混合物にモレキユラー
シーブ4A3.0gを加え終夜室温で攪拌を続けた。モレキユ
ラーシーブを濾別した後、反応混合物を還流温度まで熱
し、約10mlの体積となるまでトルエンを留去した。還流
を続けながら、2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシ
ン−4−オンの2.0Mトルエン溶液17mlを30分間かけて滴
下し、さらに40分間加熱を続けた。この間に20mlの留出
物を系外に除去した。反応混合物を実施例16と同様にシ
リカゲルカラムを用いて分離し、溶出物をエーテルとイ
ソプロパノールとの混合物から晶析すると、題記化合物
2.40g(収率48%)を得た。
融点 165−167℃ 実施例19. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−オキソ−1−(2−プロピニル)−3
−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2,6−ジエチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド4.05g(17.4mmol)、プロパルギルアミン1.34g
(24.3mmol)、トルエン25mlおよび酢酸1滴の混合物を
1.5時間加熱還流下に保ち、生成する水を12mlのトルエ
ンと共に系外に留去した。還流を続けながら2,2,6−ト
リメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オンの2.0Mトル
エン溶液21.7mlを30分間かけて滴下し、さらに1.5時間
加熱を続けた。この間に20mlの留出物を系外に除去し
た。反応液を室温まで冷却し、生じた結晶を常法に従つ
て濾過、乾燥すると題記化合物3.47g(収率59%)を得
た。
融点 259−261℃ 実施例20. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−(2−エトキシエチル)−4−オキソ
−3−ピリシンカルボキサミドの合成 N−(2,6−ジエチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド(融点105−106℃)4.20g(18.0mmol)、2−エ
トキシエチルアミン1.76g(19.7mmol)、トルエン25ml
およひ酢酸1滴の混合物を1.5時間加熱還流下に保ち、
生成する水を17mlのトルエンと共に系外に留去した。還
流を続けながら2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシ
ン−4−オンの2.0Mトルエン溶液22.5mlを30分間かけて
滴下し、さらに1.5時間加熱を続けた。この間に20mlの
留出物を系外に除去した。反応混合物を実施例16と同様
にシリカゲルカラムを用いて分離し、溶出物をヘキサン
と酢酸エチルとの混合物から晶析すると、題記化合物1.
18g(収率27%)を得た。
融点 115−117℃ 実施例21. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−(3−メトキシプロピル)−4−オキ
ソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 実施例20において2−エトキシエチルアミンの代わりに
3−メトキシプロピルアミン1.61g(18.1mmol)を用い
た以外は同様の方法によつて、題記化合物1.69g(収率2
5%)を得た。
融点 106−107℃ 実施例22. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−(3−イソプロポキシプロピル)−4
−オキソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 実施例20において2−エトキシエチルアミンの代わりに
3−イソプロポキシプロピルアミン2.11g(18.0mmol)
を用いた以外は同様の方法によつて題記化合物1.43g
(収率20%)を得た。
融点 110−111℃ 実施例23. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−オキソ−1〔(テトラヒドロフラン−
2−イル)メチル〕−3−ピリジンカルボキサミドの合
成 実施例20において2−エトキシエチルアミンの代わりに
テトラヒドロフルフリルアミン1.82g(18.0mmol)を用
いた以外は同様の方法によつて題記化合物1.04g(収率1
5%)を得た。
融点 115−117℃ 実施例24. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−オキソ−1−(3−フエニルプロピ
ル)−3−ピリジンカルボキサミドの合成 実施例20において2−エトキシエチルアミンの代わりに
3−フエニルプロピルアミン2.43g(18.0mmol)を用い
た以外は同様の方法によつて題記化合物2.34g(収率31
%)を得た。
融点 147−149℃ 実施例25. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−N−(2−エチル−6
−メチルフエニル)−1−(3−メトキシフエニルメチ
ル)−3−ピリジンカルボキサミドの合成 実施例20において、N−(2,6−ジエチルフエニル)−
3−オキソ−ブタンアミドの代わりにN−(2−エチル
−6−メチルフエニル)−3−オキソ−ブタンアミド
(融点131−132℃)3.95g(18.0mmol)を、また2−エ
トキシエチルアミンの代わりに3−メトキシベンジルア
ミン2.47g(18.0mmol)を用いた以外は同様の方法によ
つて題記化合物3.41g(収率47%)を得た。
融点 112−115℃ 実施例26. N−(tert−ブチル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル
−4−オキソ−1−フエニルメチル−3−ピリジンカル
ボキサミドの合成 実施例20において、N−(2,6−ジエチルフエニル)−
3−オキソ−ブタンアミドの代わりにN−tert−ブチル
−3−オキソ−ブタンアミド(融点44−45℃)2.83g(1
8.0mmol)を、また2−エトキシエチルアミンの代わり
にベンジルアミン1.93g(18.0mmol)を用いた以外は同
様の方法によつて題記化合物1.80g(収率32%)を得
た。
融点 166−168℃ 実施例27. N−(2,6−ジエチルフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−(2−フリルメチル)−4−オキソ−
3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2,6−ジエチルフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド(融点105−106℃)4.20g(18.0mmol)、フルフ
リルアミン1.75g(18.0mmol)トルエン25mlおよび酢酸
1滴の混合物を1.5時間加熱還流下に保ち、生成する水
を17mlのトルエンと共に系外に留去した。還流を続けな
がら2,2,6−トリメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オ
ンの2.0Mトルエン溶液22.5mlを30分間かけて滴下し、さ
らに1.5時間加熱を続けた。この間に20mlの留出物を系
外に除去した。反応混合物を室温に放置して生じた結晶
を常法に従つて瀘過乾燥すると題記化合物2.15g(収率3
2%)を得た。
融点 146−148℃ 実施例28. N−(2−クロロフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−オキソ−1−(3−ピリジルメチル)−3
−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2−クロロフエニル)−3−オキソ−ブタンアミ
ド(融点107.5−108℃)3.81g(18.0mmol)および3−
ピリジルメチルアミン1.95g(18.0mmol)を出発原料と
して使用した以外は実施例27と同様の方法に従つて反応
を行ない、題記化合物2.86g(収率43%)を得た。
融点 195−196.5℃ 実施例29. N−(2,3−ジクロロフエニル)−1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−1−(4−メチルフエニルメチル)−4−
オキソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2,3−ジクロロフエニル)−3−オキソ−ブタン
アミド(融点88−89.5℃)4.43g(18.0mmol)および4
−メチルベンジルアミン2.18g(18.0mmol)を出発原料
として使用した以外は実施例27と同様の方法に従つて反
応を行ない、題記化合物2.75g(収率37%)を得た。
融点 201−203℃ 実施例30. N−(5−クロロ−2−メチルフエニル)−1−(4−
クロロフエニルメチル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチ
ル−4−オキソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(5−クロロ−2−メチルフエニル)−3−オキソ
−ブタンアミド(融点121−123℃)4.06g(18.0mmol)
および4−クロロベンジルアミン2.55g(18.0mmol)を
出発原料として使用した以外は実施例27と同様の方法に
従つて反応を行ない、題記化合物2.84g(収率38%)を
得た。
融点 222−224℃ 実施例31. N−(2−クロロフエニル)−1−(3,4−ジクロロフ
エニルメチル)−1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
オキソ−3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(2−クロロフエニル)−3−オキソ−ブタンアミ
ド3.81g(18.0mmol)および3,4−ジクロロベンジルアミ
ン3.17g(18.0mmol)を出発原料として使用した以外は
実施例27と同様の方法に従つて反応を行ない、題記化合
物4.59g(収率58%)を得た。
融点 226−228℃ 参考例1. 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−オキソ−1−フエ
ニルメチル−N,N−テトラメチレン−3−ピリジンカル
ボキサミドの合成 1−アセトアセチルピロリジン2.79g(18.0mmol)およ
びベンジルアミン1.93g(18.0mmol)を出発原料として
使用した以外は実施例27と同様の方法に従つて反応を行
ない題記化合物2.59g(収率46%)を得た。
融点 203−205℃ 実施例32. N−(4−アセチルアミノフエニル)−1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−オキソ−1−フエニルメチル−
3−ピリジンカルボキサミドの合成 N−(4−アセチルアミノフエニル)−3−オキソ−ブ
タンアミド(融点161−163.5℃)4.22g(18.0mmol)お
よびベンジルアミン1.93g(18.0mmol)を出発原料とし
て使用した以外は実施例27と同様の方法に従つて反応を
行ない題記化合物2.38g(収率34%)を得た。
融点 277−279℃ 以上の実施例記載の合成によつて得られた化合物の分子
式および赤外吸収ペクトル(IR)、プロトン核磁気共鳴
吸収スペクトル(1H−NMR)からの抜粋データを表1に
記した。赤外吸収スペクトルは日本分光工業製IRA−2
型を用いKBr法によつた。約1600−1700cm-1の範囲にあ
る吸収極大の波数を記録した。またプロトン核磁気共鳴
吸収スペクトルは日本電子製JNM−PMX60si(60MHz)を
用い重水素化クロロホルムを溶媒とし、テトラメチルシ
ランを内部標準として測定した。表1には一重線のシグ
ナル(ピリジン環の1位窒素に直結したメチレン基のも
のは除外した)を摘出しその化学シフト(δ値単位p.p.
m.)とシグナルの積分値から算出したプロトン数および
各化合物のピリジン環の5位の炭素に結合した水素に対
応するシグナルの同定を記した。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): (式中R1はC1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、ハロゲ
    ン原子、アセチルアミノ基、ハロゲン化低級アルキル基
    又はフェノキシ基で置換されていてもよいアリール基;5
    もしくは6員の異項環基、または第2級あるいは第3級
    の低級アルキル基を表わし、R2は水素原子;低級アルキ
    ル基、ハロゲン原子又は低級アルコキシ基で置換されて
    いてもよいアリール基;5もしくは6員の異項環基;C1−C
    11の直鎖状あるいは分岐状のアルキル基;低級アルケニ
    ル基;低級アルキニル基;低級アルキルチオ基または低
    級アルコキシ基を表わし、R3はメチル基またはフェニル
    基を表わす。nは1ないし4の整数を表わす。) で表わされる化合物と、 式(II): (式中R4およびR5はC1−C4のアルキル基である。) で表わされる化合物とを不活性溶媒中で加熱反応させ、 式(III): (式中R1、R2、R3およびnの定義は式(I)中のものと
    同一) で表わされる化合物を得ることを特徴とする1,4−ジヒ
    ドロ−6−メチル−4−オキソ−3−ピリジンカルボキ
    サイド化合物の製造法。
  2. 【請求項2】式(II)におけるR4およびR5がメチル基、
    エチル基またはイソブチル基の化合物である特許請求の
    範囲第1項に記載の製造法。
  3. 【請求項3】式(II)におけるR4およびR5がともにメチ
    ル基の化合物である特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。
  4. 【請求項4】式(II)の化合物が、ジケテンとアセトン
    との混合物を約100℃以下の温度で反応させて得られる
    粗反応液からなる特許請求の範囲第1項に記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】式(I)の化合物が式(IV) の化合物と式(V) H2N(CH2)nR2 (V) (式(IV)の中のR1およびR3、式(V)の中のR2は各々
    式(I)中で定義されたものと同一)の化合物とを不活
    性溶媒中で脱水縮合した粗反応液からなる特許請求の範
    囲第1項に記載の製造法。
  6. 【請求項6】不活性溶媒がトルエンまたはキシレンであ
    る特許請求の範囲第1項〜第4項の何れか1つに記載の
    製造法。
  7. 【請求項7】不活性溶媒がトルエンまたはキシレンであ
    る特許請求の範囲第5項に記載の製造法。
  8. 【請求項8】不活性溶媒がトルエンである特許請求の範
    囲第5項に記載の製造法。
  9. 【請求項9】不活性溶媒が同一であって、トルエンであ
    る特許請求の範囲第1項〜第5項の何れか1つに記載の
    製造法。
  10. 【請求項10】反応中に生成するケトンを回収し再使用
    する特許請求の範囲第1項に記載の製造法。
  11. 【請求項11】式(I)のR1及びR2のアリール基がフェ
    ニル基または置換フェニル基の化合物である特許請求の
    範囲第1項に記載の製造法。
  12. 【請求項12】式(I)の化合物と式(II)の化合物と
    の反応温度が110℃〜140℃である特許請求の範囲第1項
    に記載の製造法。
  13. 【請求項13】式(II)の化合物が式(I)の化合物に
    対して1.5〜3倍モル使用される特許請求の範囲第1項
    または第12項記載の製造法。
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