JPH0682840B2 - Mos形半導体装置 - Google Patents

Mos形半導体装置

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JPH0682840B2
JPH0682840B2 JP60210050A JP21005085A JPH0682840B2 JP H0682840 B2 JPH0682840 B2 JP H0682840B2 JP 60210050 A JP60210050 A JP 60210050A JP 21005085 A JP21005085 A JP 21005085A JP H0682840 B2 JPH0682840 B2 JP H0682840B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
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    • H01L29/78612Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with supplementary region or layer in the thin film or in the insulated bulk substrate supporting it for controlling or increasing the safety of the device for preventing the kink- or the snapback effect, e.g. discharging the minority carriers of the channel region for preventing bipolar effect

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気的特性偏差が少なく、製造歩留まりの高
いMOS形半導体装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来のMOS形半導体装置は、絶縁物上に構成した場合に
その有用性が高いので、この観点から従来技術を説明す
る。
第3図に、絶縁物上に形成されたMOS形半導体装置の従
来からある一般的な構成を示す。第3図(a)は平面配
置図であり、第3図(b)は第3図(a)のIIIB−IIIB
線断面図である。
第3図において、1は絶縁物基板、2はp形半導体によ
る能動層、3はゲート絶縁膜、4はゲート電極、5はn
形半導体によるソース領域、6はn形半導体によるドレ
イン領域、7はソース電極、8はドレイン電極である。
この半導体装置は、ソース電極7を接地し、ドレイン電
極8には正のドレイン電圧、ゲート電極4には正のゲー
ト電圧をそれぞれ印加して使用する。
各電極に電圧が上記のように印加された時、ドレイン電
圧を高くすると、能動層2の領域のうちのn形ドレイン
領域6との接合部近傍に発生した空乏層内では、電界強
度が高いことにより、弱い雪崩現象(以下「アバランシ
ェ」という)が起こる。すなわち、空乏層内で正孔と電
子の対が次々に発生し、電子はn形ドレイン領域6に流
れ込むが、正孔の一部はn形ソース領域5に注入される
と共に他の一部は一時的に能動層2に留まる。これは、
能動層2の電位が高くなることを意味し、その結果、こ
の半導体装置のしきい値電圧が下がり、ドレイン電流の
増大が引き起こされる。これを第4図(a)に示す。第
4図(a)に示すように、このドレイン電圧において、
第1のキンク10が現れる。
さらにドレイン電圧を増大させていくと、n形ソース領
域5から能動層2に電子が逆注入される割合が増大し、
ドレイン電流の増加をもたらすと共にアバランシェを促
進する。その結果、益々ドレイン電流が増大する、よく
知られた寄生バイポーラ動作領域に入り、ドレイン電流
は著しく増加する。これが第4図(a)に示す第2のキ
ンク11である。また、第4図(b)に示すしきい値電圧
特性図においても、キンク12が現れる。なお、同図の破
線はキンクが現れない場合の特性を示したものである。
これらの寄生効果は、この半導体装置によって信号を増
幅する際に、歪を著しく増加させる。そこで、キンクの
原因となる能動層2に発生した正孔を削減させるため、
ソース領域5に能動層2と同じ導電形の領域を付加する
ことが従来から考えられている。この例を第5図に示
す。第5図の装置は、ジェイ・チハニーとエイチ・シュ
レッタラー,「イー・エス・エフ・アイ モス トラン
ジスタの特性に対する浮動基体電位の影響」,ソリッド
−ステート エレクトロニクス,18巻,309頁−314頁,197
5(J.Tihanyi and H.Schltterer,「Influence of the
floating substrate potential on the characteristi
cs of ES−FI MOS Transistor」,Solid−St.Electronic
s,vol.18,pp.309−314,1975)に示されている。第5図
(a)は平面配置図であり、第5図(b)は第5図
(a)のVB−VB線断面図である。第5図(a)のソース
領域5をP+領域で切断したときの断面図は大体第5図
(b)と同様であるが、ソース領域5がn+でなくP+とな
る点のみが異なる。これを第5図(b)の括弧で示す。
第5図に示すように、ソース領域をn形ソース領域5と
p形ソース領域9とから構成することにより、能動層2
に発生した正孔をp形ソース領域9で吸収し、能動層2
の電位の上昇を防止しようとするものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この半導体装置の構成においては、次のような
問題がある。すなわち、この構造を実現するためには、
製造の際にn形ソース領域に加えてp形ソース領域を設
けなければならない。つまり、2枚のリソグラフィ用マ
スクが必要となる。これに伴い、p形ソース領域とn形
ソース領域のマスク合わせ誤差が必ず生じ、仕上がった
半導体装置の電気的特性偏差の大きな原因の1つとな
る。この影響は、半導体を小形化すると著しくなり、大
規模集積回路においては、この種の構造の半導体装置を
採用することができなくなる。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本発明は、絶縁物層
上の半導体層に形成され、所定の不純物濃度の第1導電
形からなる能動層を有するMOS形半導体装置において、
能動層の一端部に形成され、能動層の不純物濃度よりも
高い不純物濃度を有する第2導電形の領域と、この第2
導電形の領域とこれに隣接する能動層の双方にまたがっ
て接続されたソース電極とを備え、ソース電極は、第1
導電形がn形である場合には、能動層の真性フェルミレ
ベルより伝導帯側にフェルミレベルを有する材料で形成
され、第1導電形がp形である場合には、能動層の真性
フェルミレベルより価電子帯側にフェルミレベルを有す
る材料で形成するようにしたものである。
〔作用〕
本発明においては、ドレイン電流−ドレイン電圧特性又
はしきい値電圧特性におけるキンク現象が無く、かつ、
製造工程に伴う電気的特性偏差が極めて少ない。
〔実施例〕
第1図(a)は本発明に係わるMOS形半導体装置の一実
施例を示す平面配置図であり、第1図(b)および
(c)は第1図(a)のIB−IB線断面図およびIC−IC線
断面図である。
第1図において、20は絶縁物層、21は第1導電形を有す
る主たる半導体基板として絶縁物層20上に形成されたp
形能動層、22は能動層21上に形成されたゲート絶縁膜、
23はゲート絶縁膜22の上に形成されたゲート電極であ
る。能動層21は動作中に空乏化領域21aと非空乏化領域2
1bとに分かれる。24は上記主たる半導体基板の不純物濃
度よりも高い不純物濃度を有する第2導電形の領域とし
て能動層21の一端部にn形の高不純物濃度半導体によっ
て形成されたソース領域であり、ソース領域24と能動層
21の双方に接するようにこれらの上表面にソース電極26
が設けられている。この場合、ソース電極26の材料とし
ては、能動層21との界面に発生するショットキー障壁が
能動層21のバンドギャップの1/2以下となるもの、すな
わちソース電極26のフェルミレベルがp形能動層21の真
性フェルミレベルより価電子帯側となるものを選択す
る。25は同じくn形の高不純物濃度半導体によって形成
されたドレイン領域であり、能動層21のソース領域24と
反対側の一端部に形成されており、その上には、ドレイ
ン電極27が形成されている。電極23,26,27は絶縁物層28
によって相互に電気的絶縁が図られている。
次にこのように構成された半導体装置の動作を説明す
る。まず、ソース電極26を接地し、ドレイン電極27に正
電圧を印加する。このような状態で、ゲート電極23に正
電圧を印加すると、能動層21の中に空乏化された領域21
aが発生し、また、能動層21とゲート絶縁膜22との界面
に反転層が形成される。これにより、空乏化領域21a中
の反転層を通じて、ドレイン領域25からソース領域24へ
電流が流れる。このように電流が流れる時、ドレイン領
域25に近い空乏化領域21aの内部で弱いアバランシェに
より発生した正孔は、非空乏化領域21bの中に入るが、
ソース領域24には注入されず、ソース領域24に隣接して
能動層21上に配置されたソース電極26に流れ込む。これ
は、ソース電極26と能動層21の界面に発生するショット
キー障壁を十分低くしてあるからである。このようにし
て、能動層の非空乏化領域21b中での正孔蓄積は抑圧さ
れ、キンク現象は現れない。なお、前述の説明では主た
る半導体基板としてp形能動層21を形成した場合につい
て説明したが、n形能動層を形成した場合でも同様であ
り、ソース電極26の材料として、n形能動層との界面に
発生するショットキー障壁がn形能動層のバンドギャッ
プの1/2以下となるもの、すなわちソース電極26のフェ
ルミレベルがn形能動層の真性フェルミレベルより伝導
帯側となるものを選択することにより、ソース電極26と
n形能動層との界面に発生するショットキー障壁が低く
なり、ドレイン領域に近い空乏化領域の内部で発生した
電子は、ソース領域に蓄積させることなくソース電極に
流れ込むものとなり、ドレイン電流−ドレイン電圧特性
においてキンク現象は現れない。
参考のため、イオン打込み法により第1図の構造を形成
して製作した本実施例としての半導体装置で得られたド
レイン電圧−ドレイン電流特性の一例を第2図(a)に
示し、同じ方法により第4図の構造を形成して製作した
第5図の半導体装置で得られたドレイン電圧−ドレイン
電流特性の一例を第2図(b)に示す。
第2図からわかるように、本実施例としての半導体装置
では、第5図の半導体装置と同様にキンク現象は完全に
除去されている。実験に使用された半導体装置の構造定
数を表に示す。
このように本実施例は、ドレイン電流−ドレイン電圧特
性におけるキンク現象を完全に除去することができるの
で、次に示すような従来の半導体装置の利点〜に加
え、の利点がある。
高速スイッチング動作に加えて、低歪で信号を増幅す
ることができる。
キンク現象に伴う雑音を除去することができるので、
低雑音化に有効である。
ドレイン近傍で発生した正孔(多数キャリア)がソー
ス領域に注入されずに引き抜かれるので、寄生バイポー
ラ効果によるドレイン・ソース間耐圧が改善され、最高
使用電源電圧値が高くなる。
一回のイオン打込み用マスクを使用するだけでソース
・ドレイン領域を形成できるので、二回のマスクを使用
せざるを得ない従来の半導体装置と比較して、マスク合
わせ誤差に起因する電気的特性偏差を小さく抑えること
ができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、ショットキー接触を応用
した能動層の多数キャリアを通ずることのできるソース
電極を新たに設けたので、ドレイン電流−ドレイン電圧
特性におけるキンク現象を完全に除去することができる
効果がある。
また、本発明においては、一回のイオン打込み用マスク
を使用するだけでソース・ドレイン領域を形成できるの
で、マスク合わせ誤差に起因する電気的特性偏差を小さ
く抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるMOS形半導体装置の一実施例を
示す構造図、第2図は本発明が適用された半導体装置の
ドレイン電流−ドレイン電圧特性を示す特性図、第3図
は従来の半導体装置を示す構造図、第4図はそのドレイ
ン電流−ドレイン電圧特性を示す特性図、第5図はさら
に別の従来の半導体装置を示す構造図である。 20,28……絶縁物層、21……能動層、21a……空乏化領
域、21b……非空乏化領域、22……ゲート絶縁膜、23…
…ゲート電極、24……ソース領域、25……ドレイン領
域、26……ソース電極、27……ドレイン電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁物層上の半導体層に形成され、所定の
    不純物濃度の第1導電形からなる能動層を有するMOS形
    半導体装置において、 前記能動層の一端部に形成され、前記能動層の不純物濃
    度よりも高い不純物濃度を有する第2導電形の領域と、 この第2導電形の領域とこれに隣接する前記能動層の双
    方にまたがって接続されたソース電極とを備え、 前記ソース電極は、前記第1導電形がn形である場合に
    は、前記能動層の真性フェルミレベルより伝導帯側にフ
    ェルミレベルを有する材料で形成され、前記第1導電形
    がp形である場合には、前記能動層の真性フェルミレベ
    ルより価電子帯側にフェルミレベルを有する材料で形成
    されていることを特徴とするMOS形半導体装置。
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