JP2547663B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2547663B2 JP2267497A JP26749790A JP2547663B2 JP 2547663 B2 JP2547663 B2 JP 2547663B2 JP 2267497 A JP2267497 A JP 2267497A JP 26749790 A JP26749790 A JP 26749790A JP 2547663 B2 JP2547663 B2 JP 2547663B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、絶縁基板上の半導体層に形成されたMOS(M
etal Oxide Semiconductor)型電界効果トランジスタ
(以下、「SOI−MOSFET」と称す)を含む半導体装置に
関し、特に、いわゆる基板浮遊効果に起因するソース/
ドレイン間の耐圧の劣化の防止を図った半導体装置に関
するものである。
[従来の技術] 以下、従来のSOI−MOSFETについて、第9図および第1
0図に基づいて説明する。これらの図を参照して、従来
のSOI−MOSFETは、シリコン基板1上に絶縁体層2が形
成され、この絶縁体層2の上にシリコン層3が形成され
ている。シリコン層3内には、低いp型不純物濃度(た
とえば1016〜1017/cm3)を有するチャネル領域4が形成
されている。また、このチャネル領域4を左右両側から
挟む位置のシリコン層3には、ソース領域5とドレイン
領域6が、高いn型不純物濃度(たとえば、1019〜1021
/cm3)で形成されている。
チャネル領域4上には、ゲート誘電体薄膜7を介して
トランスファゲート電極8が形成されている。シリコン
層3とトランスファゲート電極8は、層間絶縁膜9によ
って覆われている。層間絶縁膜9にはコンタクトホール
10が設けられ、そのコンタクトホール10内には導電配線
層11が形成されている。
以上のように構成されたSI−MOSFETにおいて、トラン
スファゲート電極8に正の電圧を印加させるとき、p型
のチャネル領域4の上層部にn導電型のキャリア(電
子)が誘引される。そのチャネル領域4の上層部は、ソ
ース領域5およびドレイン領域6と同じn導電型に反転
させられる。したがって、ソース領域5とドレイン領域
6との間で電流が流れることが可能となる。また、チャ
ネル領域4の上層部に誘引されるn型キャリア濃度は、
トランスファゲート電極8に印加されるゲート電圧によ
って変化するので、チャネル領域4を流れる電流量をゲ
ート電圧によって制御することができる。これがMOSFET
の動作原理である。
[発明が解決しようとする課題] シリコン層3がたとえば厚さ5000Å程度と比較的厚い
場合、ゲート電圧を印加してSOI−MOSFETを動作状態に
すると、チャネル領域4内でキャリアが高速に加速され
る。チャネル領域4内で加速されたキャリアは、ドレイ
ン領域6の近傍で衝突電離によって電子と正孔のペアを
発生させる。このようにして発生した電子は、n+型のド
レイン領域6に流れ込むが、正孔はチャネル領域4内に
残留して蓄積される。その結果、チャネル領域4の電位
が上昇し、チャネル電流を増加させるため、ドレイン電
圧とドレイン電流の関係を表わす曲線上に好ましくな
い、いわゆるキンク効果を生じさせる。このキンク効果
は、たとえば「IEEE Electron Device Letter Vol.
9,No.2,pp.97−99,1988」において述べられている。
このキンク効果は、第11A図ないし第11C図に示された
エネルギバンド図を用いて次のように説明される。チャ
ネル領域と、その左右両側のソース/ドレイン領域は、
npnを接合を形成するが、各領域を接合する前において
は、そのエネルギバンドは第11A図のようになってい
る。すなわち、n型であるソース領域とドレイン領域
は、そのフェルミ準位EFNが、p型であるチャネル領域
のフェルミ準位EFPに比べて高くなっている。これらの
各領域を接合すると、それらのエネルギバンドは、第11
B図に示すように、フェルミ準位が等しくなったところ
で平衡状態となり、p型のチャネル領域よりもn型のソ
ース/ドレイン領域のポテンシャルが高くなる。この状
態において、ソース領域を接地し、ドレイン領域に+4
(V)の電位を印加した場合、キンク効果によってチャ
ネル領域の上層に正孔が蓄積し、その結果チャネル領域
のポテンシャルが上昇して、エネルギバンドは第11C図
に示すようになる。したがって、ソース領域からドレイ
ン領域へ、電子が矢印Bで示す方向に流れやすくなっ
て、ソース/ドレイン領域間の耐圧が劣化する。
一方、シルコン層3の厚さが、たとえば500Å〜1500
Å程度と非常に薄い場合、上述したキンク効果を生じる
ような比較的厚いシリコン層3を有する通常のSOI−MOS
FETに比べて、次のような優れた特性を有している。た
とえば、シリコン層3が薄い場合のチャネル領域4は、
トランスファゲート電極8に電圧を印加することによっ
てその全体が空乏化され、また電位もゲート電極によっ
て制御される。そのため、チャネル領域4を流れる電流
がトランスファゲート電極8によって制御できなくなる
パンチスルー現象や、トランスファゲート電極の長さが
短い場合にしきい値電圧が異常に低くなるショートチャ
ネル効果が低減される。
しかしながら、チャネル領域4の全体が完全に空乏化
されると、チャネル領域4内のポテンシャルが通常のMO
SFETの場合より高くなる。したがって、ソース領域5と
チャネル領域4の間の電気的障壁が低くなるうえに、上
述した衝突電離によって生じた正孔がチャネル領域4内
に一時的に蓄積されると、チャネル領域4内のポテンシ
ャルがさらに上昇して、ソース領域5からチャネル領域
4内に電子が急激に注入される。すなわち、薄膜のSOI
−MOSFETにおいては、ソース/ドレイン領域間の耐圧が
低くなりやすいという問題がある。
なお、シリコン層3が比較的厚い場合のキンク効果に
よるMOSFETのVD−IDの特性の劣化は、第12図のグラフの
矢印Aで指し示す円内の歪みとなって現れる。また、シ
リコン層3が比較的薄い場合のソース/ドレイン領域間
の耐圧の低下は、第13図のグラフに示すように、ドレイ
ン電圧VDが所定の値を越えると、急激にドレイン電流ID
が上昇するという現象となって現れる。
[課題を解決するための手段] 本発明の第1の発明による半導体装置は、絶縁基板上
に形成された半導体層と、この半導体層上の活性領域に
ゲート誘電体薄膜を介して形成されたトランスファゲー
ト電極と、半導体層上の分離領域と、分離用ゲート誘電
体薄膜を介して形成された分離用ゲート電極とを備えて
いる。トランスファゲート電極および分離用ゲート電極
の各々の下方の半導体層には、第1導電型のチャネル領
域が形成されている。またトランスファゲート電極下の
チャネル領域を左右両側から挟む位置における半導体層
には、第2導電型のソース/ドレイン領域が形成されて
いる。さらに、分離用ゲート誘電体薄膜内には、分離用
ゲート電極と、この分離用ゲート電極下のチャネル領域
とを電気的に接続するための分離用コンタクトホールを
設けている。
本発明の第2の発明による半導体層は、絶縁基板上に
形成された半導体層と、この半導体層上にゲート誘電体
薄膜を介して形成されたトランスファゲート電極と、半
導体層上に分離用誘電体薄膜を介して形成された分離用
ゲート電極とを備えている。トランスファゲート電極お
よび分離用ゲート電極の各々の下方の半導体層には、第
1導電型のチャネル領域が形成されている。分離用ゲー
ト電極下のチャネル領域に隣接した、分離用ゲート電極
下の半導体層には、第1導電型のボディ領域が形成され
ている。このボディ領域上には、このボディ領域の表面
を露出するように設けられたコンタクトホールを有する
絶縁膜と、このコンタクトホールの内部から上方へ延び
るボディ用配線層とが形成され、ボディ領域とボディ用
配線層とが、コンタクトホールの底部において電気的に
接続されている。
[作用] 上記第1の発明の構成によれば、分離用ゲート電極下
のチャネル領域が、発生した正孔などの余剰キャリアの
通路になる。このチャネル領域を通過した余剰キャリア
は、ボディコンタクト部から速やかに外部へ引き抜かれ
る。したがって、余剰キャリアがチャネル領域の上層部
に蓄積されることがなくなり、基板浮遊効果に起因する
ソース/ドレイン領域間の耐圧の低下あるいはキンク効
果の発生を制御することができる。
上記第2の発明の構成によれば、分離用ゲート電極下
のチャネル領域を通過した余剰キャリアは、ボディ領域
に導かれ、ボディ領域に導かれた余剰キャリアは、ボデ
ィ領域とボディ用配線層との接合部を通ってボディ用配
線層に引き抜かれる。したがって、この発明によって
も、トランスファゲート電極下のチャネル領域に余剰キ
ャリアが蓄積することがなくなり、基板浮遊効果に起因
するトランジスタ特性の劣化を防止することができる。
[実施例] 以下、本発明の第1の実施例を、第1図ないし第3図
に基づいて説明する。本実施例のSOI−MOSFETは、第1
図ないし第3図を参照して、シリコン基板1上に絶縁体
層2が形成されており、絶縁体層2上に半導体層として
のシリコン層3が形成されている。このシリコン層3の
厚さは、約500Åという非常に薄いものから、約5000Å
という厚いものまで必要に応じて選ぶことができる。シ
リコン層3内において、低いp型不純物濃度(たとえ
ば、1016〜1017/cm3)を有するチャネル領域4が形成さ
れている。このチャネル領域4を左右両側から挟む位置
のシリコン層3内には、高いn型不純物濃度(たとえば
1019〜1021/cm3)を有するソース領域5とドレイン領域
6が形成されている。チャネル領域4上には、ゲート誘
導体薄膜7を介してトランスファゲート電極8が形成さ
れている。このトランスファゲート電極8は、たとえば
リンなどの不純物をドープした多結晶シリコンからなっ
ている。
以上の構成は、上述した従来例と同様であり、本実施
例は以下の点で上記従来例と異なる。まず本実施例にお
けるSOI−MOSFETは、トランジスタ間の分離をいわゆる
トランジスタ分離を用いて行なっている。本実施例にお
ける分離領域の構造は、シリコン層3上の分離領域にお
いて、分離用ゲート誘電体薄膜17を介して、分離用ゲー
ト電極18が設けられている。この分離用ゲート電極18に
は、その下方のシリコン層3に形成されたチャネル領域
14の表面がn型に反転して電流が流れることがないよう
に、負またはゼロのバイアス電圧が印加されており、そ
れによって活性領域のSOI−MOSFET間の絶縁分離が確保
されている。また、分離用ゲート電極18を主たる構成要
素とする分離用SOI−MOSFETと、トランスファゲート電
極8,ソース領域5およびドレイン領域6を主たる構成要
素とする駆動用のSOI−MOSFETとを電気的に絶縁するた
めに、分離用ゲート電極18を覆って分離用絶縁膜12が形
成されている。
分離用ゲート誘電体薄膜17の一部には、分離用コンタ
クトホール13が貫通して設けられており、この分離用コ
ンタクトホール13を介して、分離用ゲート電極18はその
下方のチャネル領域14と電気的に接続されている。
また、ソース領域5およびドレイン領域6は、それら
の表面を覆う層間絶縁膜9の所定位置に形成されたコン
タクトホール15において導電配線層11と電気的に接続さ
れており、導電配線層11はさらに外部回路と接続されて
いる。
次に、本実施例の動作について説明する。チャネル領
域4とドレイン領域6の境界の高電界領域で、衝突電離
により発生した余剰キャリアは、ゲート電極8下のチャ
ネル領域4を通過して、分離用ゲート電極18の下方のチ
ャネル領域14に流れ込む。本実施例の場合は、nチャネ
ルMOSFETであるため、余剰キャリアは正孔である。
チャネル領域14に流れ込んだ余剰キャリアは、さらに
分離用コンタクトホール13から分離用ゲート電極18中に
引き抜かれて、ここからさらに外部回路に導かれる。し
たがって、チャネル領域4に余剰キャリアである正孔が
蓄積することがなくなる。その結果、チャネル領域4の
電位の上昇も抑えられ、いわゆる基板浮遊効果が低減さ
れる。したがって、SOI−MOSFETのSOI膜厚、すなわちシ
リコン層3の厚さが5000Å程度の比較的厚い場合には、
VD−ID特性に歪みが生ずるキンク効果が防止される。ま
たSOI膜厚が500Å−1500Å程度の比較的薄い場合には、
ソース/ドレイン領域間の耐圧の低下が抑えられるとい
う効果がある。このように本実施例によれば、シリコン
層3が比較的厚い場合および薄い場合のいずれにおいて
も、優れたVD−ID特性が得られ、デバイスの特性および
信頼性を大幅に向上させることができる。
なお、本実施例では、nチャネルMOSFETについて述べ
たが、pチャネルMOSFETにおいても、チャネル領域4,14
やソース領域5,ドレイン領域6の導電型が逆になるだけ
であって、同様の効果が得られることはいうまでもな
い。また本実施例では、半導体層としてシリコン層3を
用いたが、ガリウム砒素(GaAs)などの他の半導体材料
を用いた場合にも同様の効果を得ることができる。
本実施例におけるSOI−MOSFETのVD−ID特性のグラフ
を第4図に示す。
次に、本発明の第2の実施例を、第5図ないし第8図
に基づいて説明する。なお、本実施例は、以下の点を除
いて上記第1の実施例と同様であるので、同一の構成要
素については同一の番号を付してその説明を省略する。
本実施例が上記第1の実施例と異なるのは、分離用ゲ
ート電極18の下方の所定の領域のシリコン層3に、チャ
ネル領域4,14と同じp型の不純物を1018〜1020/cm3程度
の濃度で注入することによって、ボディ領域16が形成さ
れ、さらにこのボディ領域16が、分離用絶縁膜12に設け
られたコンタクトホールの内部から上方に延びるように
形成されたボディ用配線層20と、コンタクトホール底部
のボディコンタクト19において電気的に接続されている
点がある。このボディ領域16は、特性の安定化を図るた
めに、チャネル領域4の下部を接地電位などの所定の電
位に固定するためのものである。
次に、本実施例の動作について説明する。チャネル領
域4とドレイン領域6の境界の高電界部において衝突電
離により発生した余剰キャリア(本実施例においては正
孔)は、トランスファゲート電極8の下方のチャネル領
域4を通って分離用ゲート電極18の下方のチャネル領域
14に流れ込む。チャネル領域14を通過した余剰キャリア
は、ボディ領域16に導かれ、さらにボディコンタクト19
からボディ用配線層20に導かれて外部へ引き抜かれる。
本実施例によれば、以上のように動作するため、上述
した第1の実施例と同様に、トランスファゲート電極8
の下方のチャネル領域4に余剰キャリアとしての正孔が
蓄積することがなくなり、電位の上昇が抑えられていわ
ゆる基板浮遊効果が低減される。したがって、本実施例
によっても、SOI−MOSFETのシリコン層3の膜厚が比較
的厚いときに見られるキンク効果や、SOI膜厚が比較的
薄いときに見られるソース/ドレイン領域間の耐圧の低
下が抑制され、第4図のグラフに示すような優れたVD
ID特性を得ることができる。
本実施例に関連する技術として、フィールド絶縁膜に
よる素子分離方式を適用したSOI−MOSFETにおいて、ソ
ース/ドレイン領域の周辺に沿って延在する、チャネル
領域と同じ導電型の領域を形成し、さらにこれらの領域
と外部の配線層とを接続するボディコンタクト領域を形
成したものが、特開昭62−109355号公報に開示されてい
る。しかしながら、同公報に記載されたものは、トラン
ジスタ分離を適用したものではないために、チャネル領
域とボディコンタクトを電気的に接続するための領域
を、ソース/ドレイン領域の周辺に沿って別途形成する
必要がある。そのために、素子分離領域として必要な面
積以上の面積を確保する必要が生じ、高集積化に不都合
であるばかりでなく、製造工程も複雑になる。それに対
し本実施例においては、トランジスタ分離を適用してい
ることを積極的に利用して、上記公報に開示された技術
の問題的を解消している。すなわち、ボディコンタクト
16とチャネル領域4とを電気的に接続する領域として、
分離用ゲート電極18の下方のチャネル領域14を用い、こ
のチャネル領域14は、第7図に示すように、第6図のY2
−Y2断面においてはチャネル領域4と接続している。し
たがって、トランジスタ分離のフィールドシールド領域
以外に改めてボディコンタクト19とチャネル領域4を電
気的に接続するための領域を形成する必要がない。その
結果、ボディコンタクトのために必要な面積が増大して
高集積化に悪影響を及ぼすこともない。また、フィール
ドシールド領域はSOI−MOSFETを形成したデバイス全体
に広がっており、その下方のチャネル領域14も同様にデ
バイス全体に連続して広がっている。よって、ボディ領
域16およびボディコンタクト19は、連続したフィールド
シールド領域の所定箇所に少なくとも1か所設ければよ
い。
なお、本実施例においても、上記第1の実施例と同様
に、p型のチャネルMOSFETであっても、またシリコン層
3の代わりにGaAsなどの他の半導体を用いた場合にも、
同様の効果を得ることができることはいうまでもない。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、SOI−MOSFETにお
いて、分離用ゲート電極と、その下方のチャネル領域と
を電気的に接続することにより、あるいは、分離用ゲー
ト電極下のチャネル領域に接して設けたボディ領域を、
ボディコンタクトを介してボディ用配線層を接続するこ
とにより、トランスファゲート電極間のチャネル領域で
発生した余剰キャリアが、蓄積されることなく外部へ引
き抜かれる。しかがって、チャネル領域の電位の上昇が
抑えられ、基板浮遊効果に起因するキンク効果の発生
や、ソース/ドレイン領域間の耐圧の劣化が防止され
る。その結果、優れたVD−IID特性を有するSOI−MCSFET
を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例におけるSOI−MOSFET
の断面図である。 第2図は、同実施例のSOI−MOSFETの平面図であり、第
1図はそのX1−X1断面に相当する。 第3図は、第2図におけるY1−Y1断面を示す断面図であ
る。 第4図は、当実施例のSOI−MOSFETのVD−ID特性のグラ
フを示す図である。 第5図は、本発明の第2の実施例におけるSOI−MOSFET
の断面図である。 第6図は、当実施例のSOI−MOSFETの平面図であり、上
記第5図はそのX2−X2断面図に相当する。 第7図は、第6図のY2−Y2断面を示す断面図である。 第8図は、第6図のZ2−Z2断面を示す断面図である。 第9図は、従来のSOI−MOSFETの断面図である。 第10図は、同従来のSOI−MOSFETの平面図であり、上記
第9図はそのX3−X3断面図に相当する。 第11A図,第11B図および第11C図は、SOI−MOSFETのキン
ク効果を、トランスファゲート電極下のSOI層のnpn接合
のエネルギバンド図を用いて説明するための図である。 第12図は、SOI層が比較的厚い場合に発生するキンク効
果に起因するMOSFETの特性劣化を、VD−ID特性のグラフ
によって示す図である。 第13図は、SOI層が比較的薄い場合に発生するソース/
ドレイン領域間の耐圧低下に起因するMOSFETの特性劣化
を、VD−ID特性のグラフによって示す図である。 図において、1はシリコン基板、2は絶縁体層、3はシ
リコン層、4はチャネル領域、5はソース領域、6はド
レイン領域、7はゲート誘電体薄膜、8はトランスファ
ゲート電極、12は絶縁膜、13はコンタクトホール、14は
チャネル領域、16はボディ領域、17は分離用ゲート誘導
体薄膜、18は分離用ゲート電極、19はボディコンタク
ト、20はボディ用配線層である。 なお、図中、同一符号で示す部分は、同一または相当の
要素を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体基板上に形成された半導体層と、 この半導体層上の活性領域にゲート誘電体薄膜を介して
    形成されたトランスファゲート電極と、 前記半導体層上の分離領域に、分離用ゲート誘電体薄膜
    を介して形成された分離用ゲート電極と、 前記トランスファゲート電極および前記分離用ゲート電
    極の各々の下方の前記半導体層に形成された、第1導電
    型のチャネル領域と、 前記トランスファゲート電極下の前記チャネル領域を左
    右両側から挟む位置において、前記半導体層に形成され
    た第2導電型のソース/ドレイン領域と を備え、 前記分離用ゲート誘電体薄膜内には、前記分離用ゲート
    電極と、この分離用ゲート電極下の前記チャネル領域と
    を電気的に接続するための分離用コンタクトホールを設
    けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】絶縁基板上に形成された半導体層と、 この半導体層上にゲート誘電体薄膜を介して形成された
    トランスファゲート電極と、 前記半導体層上に分離用誘電体薄膜を介して形成された
    分離用ゲート電極と、 前記トランスファゲート電極および前記分離用ゲート電
    極の各々の下方の前記半導体層に形成された第1導電型
    のチャネル領域と、 前記分離用ゲート電極下の前記チャネル領域に隣接し
    て、前記分離用ゲート電極下の前記半導体層に形成され
    た第1導電型のボディ領域と を備え、 前記ボディ領域上には、該ボディ領域の表面を露出する
    ように設けられたコンタクトホールを有する絶縁膜と、
    該コンタクトホールの内部から上方へ延びるボディ用配
    線層とが形成され、前記ボディ領域と前記ボディ用配線
    層とが、前記コンタクトホールの底部において電気的に
    接続されていることを特徴とする半導体装置。
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