JPH0681812U - サンルーフ装置 - Google Patents

サンルーフ装置

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JPH0681812U
JPH0681812U JP2917793U JP2917793U JPH0681812U JP H0681812 U JPH0681812 U JP H0681812U JP 2917793 U JP2917793 U JP 2917793U JP 2917793 U JP2917793 U JP 2917793U JP H0681812 U JPH0681812 U JP H0681812U
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guide rail
vehicle body
hook
along
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弘 今井
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Johnan Manufacturing Co Ltd
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Johnan Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドパネルのルーフパネルの開口部への
前進時の事故を防ぐ。 【構成】 レール4にシュー6,7を設ける。シュー6
の上部に可動部材8を設ける。シュー7の一端寄りの上
部にピン10を設ける。可動部材8の上部にピン10を
係止する凹部11を形成したフック9を設ける。リンク
ブラケット5の後端寄りの下部とシュー7の他端寄りの
上部の間にリンク13を設ける。シュー6をレール4に
沿って車体の後方に摺動することにより、可動部材8が
シュー6と共に車体の後方に移動し、フック9が可動部
材8と共に車体の後方に移動する。ピン10がフック9
を介して可動部材8と共に車体の後方に移動し、シュー
7がピン10と共にレール4に沿って車体の後方に摺動
する。リンクブラケット5がリンク13を介してシュー
7と共に車体の後方に移動し、リッド3がリンクブラケ
ット5と共にルーフパネル1の開口部2より後退する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のインナースライドタイプのサンルーフ装置に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体のルーフパネルに開口部を形成し、ルーフパネルの開口部にスライ ドパネルを配設すると共に、ルーフパネルの開口部の両側下部に車体の前後方向 に沿って互いに平行なガイドレールをそれぞれ配設し、スライドパネルの両側下 部にガイドレールの長手方向に沿って互いに平行な支持体をそれぞれ設け、ガイ ドレールにスライダを摺動自在に設け、ガイドレールの上部にスライダの車体の 前方への移動を阻止するストッパを設け、ストッパに支持体の後端を上方に向っ て案内するガイドウェッジを形成し、支持体の後端寄りの下部とスライダの上部 との間にスライドパネルの後端を上下方向に移動する昇降リンクを設け、支持体 の後端寄りの下部に昇降リンクの一端部を回動自在に連結し、スライダの上部に 昇降リンクの他端部を回動自在に連結した自動車のインナースライドタイプのサ ンルーフ装置が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のサンルーフ装置では、スライドパネルがルーフパネルの開口 部に向って前進するに際し、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進が 妨げられても、支持体が昇降リンクを介してスライダと共にガイドレールの長手 方向に沿って車体の前方に移動すると同時に、スライドパネルが支持体と共にル ーフパネルの開口部に向って前進しようとするので、スライドパネルのルーフパ ネルの開口部への前進を停止せず、スライドパネルのルーフパネルの開口部への 前進による事故を未然に防げなかった。
【0004】 本考案の目的は、上述する問題点に対処して、スライドパネルが車体のルーフ パネルの開口部を閉塞する全閉状態において、第1のスライダをガイドレールに 沿って車体の後方に摺動すると、可動部材が第1のスライダと共にガイドレール の長手方向に沿って車体の後方に移動すると同時に、フックが可動部材と共にガ イドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、係合ピンがフックを介して 可動部材と共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、第2のス ライダが係合ピンと共にガイドレールに沿って車体の後方に摺動し、付勢手段が フックを係合ピンに向って付勢し、フックの係止部が付勢手段の付勢力により係 合ピンを係止したままの状態を維持し、昇降リンクが第2のスライダのガイドレ ールに対する摺動に伴って揺動し、支持体の後端が昇降リンクの揺動に伴いなが らガイドレールに向って下方に移動し、スライドパネルの後端が支持体と共にル ーフパネルの開口部の後縁からガイドレールに向って下降し、支持体が昇降リン クを介して第2のスライダと共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に 移動し、スライドパネルが支持体と共にルーフパネルの開口部より後退し、ルー フパネルの開口部が開放状態となり、スライドパネルがルーフパネルの開口部に 向って前進するに際し、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進が妨げ られると、フックが第1のスライダのガイドレールに対する摺動に伴って付勢手 段の付勢力に抗しながら可動部材に対して揺動し、係合ピンのフックの係止部に よる係止を解放し、フックのみが可動部材と共にガイドレールの長手方向に沿っ て車体の前方に移動し、支持体が第2のスライダと共にガイドレールに対して静 止した状態となり、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進を停止し、 スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進による事故を未然に防げ、スラ イドパネルの前進時の安全性を高めることが可能なサンルーフ装置を提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のサンルーフ装置は、車体のルーフパネルに開口部を形成し、前記ルー フパネルの開口部にスライドパネルを配設すると共に、前記ルーフパネルの開口 部の両側下部に前記車体の前後方向に沿って互いに平行なガイドレールをそれぞ れ配設し、前記スライドパネルの両側下部に前記ガイドレールの長手方向に沿っ て互いに平行な支持体をそれぞれ設け、前記ガイドレールに第1及び第2のスラ イダをそれぞれ摺動自在に設け、前記第1のスライダの上部に可動部材を設け、 前記可動部材の上部にフックを揺動自在に設け、前記第2のスライダの一端寄り の上部に係合ピンを設け、前記フックに前記係合ピンを係止する係止部を形成し 、前記可動部材に前記フックを前記係合ピンに向って付勢する付勢手段を設け、 前記支持体の後端寄りの下部と前記第2のスライダの他端寄りの上部との間に前 記スライドパネルの後端を上下方向に移動する昇降リンクを設け、前記支持体の 後端寄りの下部に前記昇降リンクの一端部を回動自在に連結し、前記第2のスラ イダの他端寄りの上部に前記昇降リンクの他端部を回動自在に連結したことを特 徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】
スライドパネルが車体のルーフパネルに形成した開口部を閉塞する全閉状態の 位置から、ルーフパネルの開口部の両側下部に配設したガイドレールに設けた第 1のスライダをガイドレールに沿って車体の後方に摺動すると、第1のスライダ の上部に設けた可動部材が第1のスライダと共にガイドレールの長手方向に沿っ て車体の後方に移動すると同時に、可動部材の上部に設けたフックが可動部材と 共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、ガイドレールに設け た第2のスライダの一端寄りの上部の係合ピンがフックを介して可動部材と共に ガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、第2のスライダが係合ピ ンと共にガイドレールに沿って車体の後方に摺動し、可動部材に設けた付勢手段 がフックを係合ピンに向って付勢し、フックに形成した係止部が付勢手段の付勢 力により係合ピンを係止したままの状態を維持し、ルーフパネルの開口部に配設 したスライドパネルの両側下部に設けた支持体の後端寄りの下部と第2のスライ ダの他端寄りの上部との間の昇降リンクが第2のスライダのガイドレールに対す る摺動に伴って揺動し、支持体の後端が昇降リンクの揺動に伴いながらガイドレ ールに向って下方に移動し、スライドパネルの後端が支持体と共にルーフパネル の開口部の後縁からガイドレールに向って下降し、支持体が昇降リンクを介して 第2のスライダと共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動し、ス ライドパネルが支持体と共にルーフパネルの開口部より後退し、ルーフパネルの 開口部が開放状態となる。
【0007】 また、スライドパネルがルーフパネルの開口部に向って前進するに際し、スラ イドパネルのルーフパネルの開口部への前進が妨げられると、フックが第1のス ライダのガイドレールに対する摺動に伴って付勢手段の付勢力に抗しながら可動 部材に対して揺動し、係合ピンのフックの係止部による係止を解放し、フックの みが可動部材と共にガイドレールの長手方向に沿って車体の前方に移動し、支持 体が第2のスライダと共にガイドレールに対して静止した状態となり、スライド パネルのルーフパネルの開口部への前進を停止する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1において、1は車体のルーフパネルであり、ルーフパネル1には開口部2 が形成され、ルーフパネル1の開口部2にはスライドパネルとしてサンルーフリ ッド3が配設されると共に、ルーフパネル1の開口部2の両側下部には、図2に 示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行なガイドレール4,4がそれぞ れ配設され、サンルーフリッド3の両側下部にはガイドレール4,4の長手方向 に沿って互いに平行な支持体となるリンクブラケット5,5がそれぞれ設けられ ている。
【0010】 ガイドレール4には、図1に示すように、第1及び第2のスライダとして駆動 シュー6及び従動シュー7がそれぞれ摺動自在に設けられると共に、駆動シュー 6の上部には、図3に示すように、可動部材8が設けられ、可動部材8の上部に は、図4に示すように、フック9が揺動自在に設けられ、従動シュー7の一端寄 りの上部には係合ピン10が設けられ、フック9には係合ピン10を係止する係 止部となる凹部11が形成され、可動部材8にはフック9を係合ピン10に向っ て付勢する付勢手段としてねじりコイルバネ12が設けられている。
【0011】 リンクブラケット5の後端寄りの下部と従動シュー7の他端寄りの上部との間 には、図1に示すように、サンルーフリッド3の後端を上下方向に移動する昇降 リンク13が設けられ、リンクブラケット5の後端寄りの下部には昇降リンク1 3の一端部が回動自在に連結されると共に、従動シュー7の他端寄りの上部には 昇降リンク13の他端部が回動自在に連結されている。
【0012】 ルーフパネル1の開口部2の内周縁には、図1及び図2に示すように、下方に 向って折曲した水切片14が形成されると共に、ルーフパネル1の開口部2の後 方下部にはサンルーフリッド3を収納する収納部15が形成されている。
【0013】 ルーフパネル1の開口部2には、図1及び図2に示すように、サンルーフリッ ド3が配置され、サンルーフリッド3の全周には全閉時の雨洩れを防止するため のウェザストリップ16が設けられ、ウェザストリップ16はルーフパネル1の 開口部2の水切片14の内側面に圧接されている。
【0014】 サンルーフリッド3は透明または半透明なガラス板あるいは合成樹脂板よりな り、ウェザストリップ16は弾性材料よりなる。
【0015】 ガイドレール4の前端には、図1及び図3に示すように、キャップ17が配設 され、ガイドレール4の車体の前後方向に沿って長尺な底壁18の一側縁には、 図5に示すように、上方及び下方に向って側壁19が形成されると共に、ガイド レール4の底壁18の他側縁には上方に向って側壁20が形成され、ガイドレー ル4の側壁19の上部には外方に向って膨出した膨出部21が形成され、ガイド レール4の側壁20の上部には内方及び外方に向って張出した仕切り壁22が形 成され、ガイドレール4の膨出部21の外側には外方に向って張出した支え片2 3が形成され、ガイドレール4の仕切り壁22の外縁には上方に向って立上り部 24が形成され、ガイドレール4の立上り部24の上縁には内方及び外方に向っ て張出した上壁25が形成され、ガイドレール4の仕切り壁22には上方に向っ て開口する凹溝26が形成され、ガイドレール4の上壁25の内縁寄りの一部に は内方に向って開口する切欠凹部27が形成されている。
【0016】 ガイドレール4の膨出部21には、図5に示すように、内方に向って開口する レール溝28が形成されると共に、ガイドレール4の側壁20の内側には底壁1 8と仕切り壁22との間に内方に向って開口するレール溝29が形成され、ガイ ドレール4の立上り部24の内側には仕切り壁22と上壁25との間に内方に向 って開口する案内溝30が形成されている。
【0017】 ガイドレール4の上部には、図3に示すように、駆動シュー6が摺動自在に配 設され、駆動シュー6のガイドレール4の長手方向に沿って長尺な基体31の一 側縁寄りには、図6に示すように、上方に向って突出した凸壁32が形成される と共に、駆動シュー6の基体31の一側縁寄りの前端部の下面には、図7に示す ように、切欠部33が形成され、駆動シュー6の基体31の一側縁寄りの中央寄 りの下面には下方に向って開口する凹部34が形成され、駆動シュー6の基体3 1の一側縁寄りの後端部の下面には下方に向って開口する凹部35が形成され、 駆動シュー6の基体31の凹部34の端面と凸壁32の上面との間には通孔36 が設けられ、駆動シュー6の基体31の凹部35の端面と凸壁32の上面との間 には通孔37が設けられ、駆動シュー6の基体31の凸壁32の中央寄りの上面 には通孔36と通孔37との間にねじ穴38が設けられている。
【0018】 ガイドレール4のレール溝28には、図6に示すように、駆動シュー6の基体 31の前端寄りの一側部が嵌入されると共に、ガイドレール4のレール溝29に は駆動シュー6の基体31の他側部が嵌入され、駆動シュー6はガイドレール4 のレール溝28及びレール溝29に沿って車体の前後方向に摺動されるようにな っている。
【0019】 駆動シュー6の基体31の凸壁32の上部には、図3に示すように、ガイドレ ール4の長手方向に沿って長尺な可動部材8が配設され、可動部材8の一端寄り には、図7に示すように、駆動シュー6の通孔36と連通するねじ孔39が設け られると共に、可動部材8の他端寄りの下面には駆動シュー6の通孔37と連通 するねじ穴40が設けられ、可動部材8の中央付近には駆動シュー6のねじ穴3 8と連通する通孔41が設けられている。
【0020】 駆動シュー6の通孔36には、図3及び図7に示すように、下方よりねじ42 が挿通されると共に、駆動シュー6の通孔37には下方よりねじ43が挿通され 、可動部材8のねじ孔39にはねじ42の上端寄りが螺着され、可動部材8のね じ穴40にはねじ43の上端寄りが螺着され、駆動シュー6の基体31の凸壁3 2の上部には可動部材8がねじ42,43により固定され、可動部材8は駆動シ ュー6と共にガイドレール4に沿って車体の前後方向に移動されるようになって いる。
【0021】 可動部材8の他端寄りには、図3及び図7に示すように、上方に向って突出し た支軸44が設けられ、可動部材8の支軸44の上端部の外周には、図8に示す ように、環状溝45が形成されると共に、可動部材8の支軸44の中央付近の外 周には環状溝46が形成され、可動部材8の支軸44の環状溝45には係止リン グ47が嵌合され、可動部材8の支軸44の環状溝46には係止リング48が嵌 合され、可動部材8の支軸44には係止リング47と係止リング48との間にね じりコイルバネ12のコイル部49が嵌合され、可動部材8の支軸44の下端寄 りにはフック9の基端部9aが支持されている。
【0022】 可動部材8の中央付近の上部には、図3及び図7に示すように、上方に向って 突出したねじ50が設けられ、可動部材8の通孔41には、図9に示すように、 ねじ50の下端寄りが挿通され、駆動シュー6の基体31の凸壁32のねじ穴3 8にはねじ50の下端部が螺着され、ねじ50にはねじりコイルバネ12のコイ ル部49より延出した一端部12aが引掛けて係止されている。
【0023】 可動部材8の他端寄りの上部には、図3及び図7に示すように、車体の後方に 向って突出したフック9が揺動自在に配設され、フック9の一側縁には、図10 に示すように、内方に向って開口する凹部11が形成されると共に、フック9の 一側縁の先端寄りには傾斜面51が形成され、フック9の基端部9aと他側縁と の間の段部52にはねじりコイルバネ12のコイル部49より延出した他端部1 2bが引掛けて係止され、フック9の凹部11には係合ピン10が嵌入され、フ ック9は可動部材8と共にガイドレール4に沿って車体の前後方向に移動される ようになっている。
【0024】 駆動シュー6の基体31の後端寄りの上部には、図8に示すように、可動部材 8の支軸44の側部に上方に向って突出したフック9の揺動を阻止するストッパ 53が設けられ、ストッパ53には、図10に示すように、ねじりコイルバネ1 2の付勢力によりフック9の基端部9aの一側縁が圧接されている。
【0025】 ガイドレール4のレール溝28には、図4に示すように、駆動ケーブル54が 移動自在に嵌入され、駆動ケーブル54のワイヤ55の外周には、図10に示す ように、螺旋状の突条56が固着され、駆動ケーブル54はモータ(図示せず) の駆動によりガイドレール4のレール溝28に沿って車体の前後方向に移動され るようになっている。
【0026】 駆動シュー6の基体31の前端寄りの一側部には、図10に示すように、駆動 ケーブル54のワイヤ55が挿通され、駆動ケーブル54のワイヤ55の先端寄 りには駆動シュー6の基体31の前端寄りの一側部の一端に相当する外周に係止 パイプ57が固定されると共に、駆動ケーブル54のワイヤ55の先端部には駆 動シュー6の基体31の前端寄りの一側部の他端に相当する外周に係止キャップ 58が固定され、ガイドレール4のレール溝28には、図4に示すように、係止 パイプ57及び係止キャップ58がそれぞれ嵌入され、駆動ケーブル54のワイ ヤ55は駆動シュー6の基体31の前端寄りの一側部に対して係止パイプ57及 び係止キャップ58により連結され、駆動シュー6はモータの駆動による駆動ケ ーブル54の移動に伴いながらガイドレール4のレール溝28及びレール溝29 に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0027】 ガイドレール4の上部には、図3に示すように、駆動シュー6の基体31の後 端に隣接した従動シュー7が摺動自在に配設され、従動シュー7のガイドレール 4の長手方向に沿って長尺な基体59の前端寄りには、図7に示すように、上方 に向って突出した凸壁60が形成されると共に、従動シュー7の基体59の前端 部の下面には、図11に示すように、下方に向って開口する凹部61が形成され 、従動シュー7の基体59の前端寄りの下面には、図12に示すように、下方に 向って開口する凹部62が形成され、従動シュー7の基体59の凹部61の端面 と凸壁60の上面との間には通孔63が設けられ、従動シュー7の基体59の凹 部62の端面と凸壁60の上面との間には通孔64が設けられている。
【0028】 従動シュー7の基体59の後端寄りの上部には、図7及び図10に示すように 、上方に向って立上り壁65及び立上り壁66がそれぞれ形成され、従動シュー 7の立上り壁65及び立上り壁66には、図13に示すように、同軸上に支持孔 67及び支持孔68がそれぞれ設けられている。
【0029】 ガイドレール4のレール溝28及びレール溝29には、図11及び図13に示 すように、従動シュー7の基体59の前端寄り及び後端寄りの一側部及び他側部 がそれぞれ嵌入され、従動シュー7はガイドレール4のレール溝28及びレール 溝29に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0030】 従動シュー7の基体59の凸壁60の上部には、図3及び図7に示すように、 ガイドレール4の長手方向に沿って長尺な支持部材69が配設され、支持部材6 9の一端寄りの上部には上方に向って突出した係合ピン10が設けられると共に 、支持部材69の一端寄りの下面には、図11に示すように、従動シュー7の通 孔63と連通するねじ穴70が設けられ、支持部材69の他端寄りには、図12 に示すように、従動シュー7の通孔64と連通するねじ孔71が設けられ、支持 部材69の係合ピン10にはねじりコイルバネ12の付勢力によりフック9が引 掛けられた状態に係止されている。
【0031】 従動シュー7の通孔63には、図11に示すように、下方よりねじ72が挿通 されると共に、従動シュー7の通孔64には、図12に示すように、下方よりね じ73が挿通され、支持部材69のねじ穴70にはねじ72の上端寄りが螺着さ れ、支持部材69のねじ孔71にはねじ73の上端寄りが螺着され、従動シュー 7の基体59の凸壁60の上部には、図7に示すように、支持部材69がねじ7 2,73により固定され、支持部材69はフック9を介して可動部材8と共にガ イドレール4に沿って車体の前後方向に移動され、従動シュー7は支持部材69 と共にガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿って車体の前後方向 に摺動されるようになっている。
【0032】 従動シュー7の基体59の上部には、図3に示すように、スライド部材74が 摺動自在に配設され、スライド部材74には、図7に示すように、上方に向って 突出したリンクブラケット5の後端を上方に向って案内するガイドウェッジ75 が設けられ、スライド部材74のガイドウェッジ75には傾斜部76が形成され ると共に、スライド部材74の一側縁には、図14に示すように、外方に向って 膨出した係合壁77が形成され、スライド部材74の他側縁には上方に向って立 上った側壁78が形成され、スライド部材74の側壁78には内方に向って突出 した係合凸部79が形成され、スライド部材74の側壁78の上縁には内方に向 って張出した係合片80が形成され、スライド部材74の側壁78の係合凸部7 9と係合片80との間には内方に向って開口する支持溝81が形成され、スライ ド部材74の側壁78の係合凸部79の下面には下方に向って突出した突片82 が形成されている。
【0033】 ガイドレール4のレール溝28には、図14に示すように、スライド部材74 の係合壁77が嵌入されると共に、ガイドレール4の案内溝30にはスライド部 材74の側壁78の係合凸部79が嵌入され、ガイドレール4の仕切り壁22の 凹溝26にはスライド部材74の側壁78の係合凸部79の突片82が嵌入され 、スライド部材74の支持溝81にはガイドレール4の上壁25の内縁寄りが嵌 入され、ガイドレール4の上壁25の上部にはスライド部材74の係合片80が 係合され、スライド部材74は従動シュー7の基体59の前端寄りの一側部によ りガイドレール4のレール溝28及び案内溝30に沿って車体の後方に摺動され 、スライド部材74のガイドウェッジ75は従動シュー7と共にガイドレール4 に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0034】 ガイドレール4の支え片23の上部には、図4に示すように、長手方向に沿っ てフック9の揺動を阻止する押え板83が配設され、押え板83の下縁には、図 11に示すように、外方に向って張出した張出片84が形成され、押え板83の 張出片84はガイドレール4の支え片23の上部に複数のネジ85により固定さ れ、フック9は可動部材8の支軸44に対するねじりコイルバネ12の付勢力に 抗する方向への揺動が押え板83により阻止されている。
【0035】 サンルーフリッド3の両側下部には、図1及び図2に示すように、車体の前後 方向に沿って互いに平行なリンクブラケット5,5がそれぞれ配置され、リンク ブラケット5の前端寄りの外側縁には、図3に示すように、下方に向って垂下壁 86が形成されると共に、リンクブラケット5の垂下壁86の下端には内方に向 って張出した支え片87が形成され、リンクブラケット5の垂下壁86の支え片 87にはフロントスライダ88が設けられている。
【0036】 ガイドレール4の案内溝30には、図1及び図3に示すように、フロントスラ イダ88が嵌入され、フロントスライダ88はガイドレール4の案内溝30に沿 って車体の前後方向に摺動され、リンクブラケット5の垂下壁86の支え片87 はフロントスライダ88と共にガイドレール4の案内溝30に沿って車体の前後 方向に移動されるようになっている。
【0037】 リンクブラケット5の中央付近と後端寄りとの間の外側縁には、図1及び図3 に示すように、下方に向って垂下壁89が形成され、リンクブラケット5の垂下 壁89の下端寄りには、図9に示すように、内方に向って突出したガイドピン9 0が設けられている。
【0038】 ガイドレール4の上壁25の上部には、図1及び図3に示すように、スライド 部材74の車体の前方への摺動を阻止するストッパ91が配設され、ストッパ9 1の中央付近には上方に向って膨出した膨出部92が形成されると共に、ストッ パ91の中央付近の下面には、図6に示すように、下方に向って突出した凸壁9 3が形成され、ストッパ91の膨出部92及び凸壁93の側面には、図9に示す ように、ガイドレール4の案内溝30に連通する係止溝94が形成され、ストッ パ91の後端にはスライド部材74の係合片80が当接されている。
【0039】 ガイドレール4の上壁25の内縁寄りの切欠凹部27には、図6に示すように 、ストッパ91の凸壁93が嵌入されると共に、ストッパ91の係止溝94には 、図9に示すように、ガイドピン90が嵌入され、ガイドレール4の上壁25の 内縁寄りの上部には、図4に示すように、ストッパ91の前端寄り及び後端寄り がネジ95,95により固定され、ガイドピン90はガイドレール4の案内溝3 0に沿って車体の前後方向に移動され、リンクブラケット5の垂下壁89はガイ ドピン90と共にガイドレール4の案内溝30に沿って車体の前後方向に移動さ れるようになっている。
【0040】 リンクブラケット5の後端寄りの外側縁には、図1及び図3に示すように、下 方に向って垂下壁96が形成されると共に、リンクブラケット5の垂下壁96の 傾斜した一側縁には内方に向って張出した当接片97が形成され、リンクブラケ ット5の垂下壁96の他側縁寄りの下端部には、図13に示すように、内方に向 って突出した支持ピン98がカシメ止めにより固定されている。
【0041】 リンクブラケット5の後端寄りの下部と従動シュー7の基体59の後端寄りの 上部との間には、図1及び図3に示すように、昇降リンク13が配設され、リン クブラケット5の垂下壁96に固定した支持ピン98には、図13に示すように 、昇降リンク13の一端部が回動自在に支持されている。
【0042】 従動シュー7の立上り壁65の支持孔67には、図13に示すように、軸受9 9を介して支持ピン100の一端寄りが回動自在に支持されると共に、従動シュ ー7の立上り壁66の支持孔68には軸受101を介して支持ピン100の他端 寄りが回動自在に支持され、支持ピン100の中央付近には従動シュー7の立上 り壁65と立上り壁66との間に軸受102を介して昇降リンク13の他端部が 揺動自在に支持されている。
【0043】 図1においては、スライド部材74の係合片80がストッパ91の後端に当接 され、スライド部材74のガイドレール4に対する車体の前方への摺動がストッ パ91により阻止され、リンクブラケット5の垂下壁89に固定したガイドピン 90がストッパ91の係止溝94に嵌入され、リンクブラケット5のガイドレー ル4に対する車体の前後方向への移動がストッパ91の係止溝94により阻止さ れ、フック9がねじりコイルバネ12により支持部材69の係合ピン10に向っ て付勢され、フック9の可動部材8の支軸44に対するねじりコイルバネ12の 付勢力に抗する方向への揺動が押え板83により阻止されている。
【0044】 また、リンクブラケット5の後端が昇降リンク13によりガイドレール4に対 して上方に移動され、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット5と共に上 方に移動され、昇降リンク13が従動シュー7の基体59の後端寄りの上部に対 して直立した状態となり、リンクブラケット5の垂下壁96の当接片97がスラ イド部材74のガイドウェッジ75の傾斜部76の上方に位置され、サンルーフ リッド3がルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態となり、サンルーフリ ッド3の全周のウェザストリップ16がルーフパネル1の開口部2の水切片14 の内側面に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うようになっている。
【0045】 次に、この実施例の作用について説明する。
【0046】 [サンルーフリッド3の後端の下降] サンルーフリッド3が図1に示すルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状 態の位置から、モータを駆動すると、駆動ケーブル54がモータの駆動に伴いな がらガイドレール4のレール溝28に沿って車体の後方に移動すると同時に、駆 動シュー6が駆動ケーブル54の移動に伴いながらガイドレール4のレール溝2 8及びレール溝29に沿って車体の後方に摺動し、可動部材8が駆動シュー6の 基体31の凸壁32と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動 し、フック9が可動部材8の支軸44と共にガイドレール4の長手方向に沿って 車体の後方に移動する。
【0047】 フック9の可動部材8の支軸44によるガイドレール4に対する車体の後方へ の移動により、支持部材69の係合ピン10がフック9を介して可動部材8と共 にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動すると同時に、従動シュ ー7が支持部材69と共にガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿 って車体の後方に摺動し、図15に示すように、従動シュー7の基体59の凸壁 60が支持部材69と共にガイドレール4の長手方向に沿ってスライド部材74 のガイドウェッジ75の前部まで車体の後方に移動する。
【0048】 従動シュー7の支持部材69の係合ピン10によるガイドレール4に対する車 体の後方への摺動により、昇降リンク13が従動シュー7の基体59の立上り壁 65と立上り壁66との間の支持ピン100を支点として図1の反時計方向に揺 動し、図16に示すように、リンクブラケット5の後端が昇降リンク13の揺動 に伴いながらガイドレール4に向って下方に移動すると共に、リンクブラケット 5の垂下壁89のガイドピン90がストッパ91の係止溝94からガイドレール 4の案内溝30に移動し、リンクブラケット5の垂下壁96の当接片97がスラ イド部材74のガイドウェッジ75の傾斜部76に当接し、スライド部材74の ガイドウェッジ75がリンクブラケット5の後端の下方への移動を阻止し、昇降 リンク13が従動シュー7の基体59の上部にガイドレール4と略平行な状態と なり、図15に示すように、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット5と 共にルーフパネル1の開口部2の後縁からガイドレール4の上部に向って下降す る。
【0049】 [サンルーフリッド3の後退] サンルーフリッド3の後端が図15に示すルーフパネル1の開口部2の後縁か らガイドレール4の上部に向って下降した状態の位置から、モータを駆動すると 、駆動ケーブル54がモータの駆動に伴いながらガイドレール4のレール溝28 に沿って車体の後方に移動すると同時に、駆動シュー6が駆動ケーブル54の移 動に伴いながらガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿って車体の 後方に摺動し、可動部材8が駆動シュー6の基体31の凸壁32と共にガイドレ ール4の長手方向に沿って車体の後方に移動し、フック9が可動部材8の支軸4 4と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動する。
【0050】 フック9の可動部材8の支軸44によるガイドレール4に対する車体の後方へ の移動により、支持部材69の係合ピン10がフック9を介して可動部材8と共 にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動すると同時に、従動シュ ー7が支持部材69と共にガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿 って車体の後方に摺動し、スライド部材74が従動シュー7と共にガイドレール 4のレール溝28及び案内溝30に沿って車体の後方に摺動し、スライド部材7 4のガイドウェッジ75が従動シュー7の基体59の凸壁60と共にガイドレー ル4の長手方向に沿って車体の後方に移動する。
【0051】 従動シュー7の支持部材69の係合ピン10によるガイドレール4に対する車 体の後方への摺動により、リンクブラケット5が昇降リンク13を介して従動シ ュー7の基体59の立上り壁65,66と共にガイドレール4の長手方向に沿っ て車体の後方に移動すると同時に、リンクブラケット5の垂下壁86の支え片8 7のフロントスライダ88がガイドレール4の案内溝30に沿って車体の後方に 摺動し、リンクブラケット5の垂下壁89のガイドピン90がガイドレール4の 案内溝30に沿って車体の後方に移動し、図17に示すように、サンルーフリッ ド3がリンクブラケット5と共にルーフパネル1の開口部2より収納部15に向 って後退し、サンルーフリッド3をルーフパネル1の開口部2の後方下部の収納 部15に収納し、ルーフパネル1の開口部2が開放状態となる。
【0052】 支持部材69の係合ピン10のフック9によるガイドレール4に対する車体の 後方への移動により、支持部材69の係合ピン10が押え板83の後端を通過す ると、フック9が押え板83の内側より離脱し、ねじりコイルバネ12がフック 9を支持部材69の係合ピン10に向って付勢し、図18に示すように、フック 9の凹部11がねじりコイルバネ12の付勢力により支持部材69の係合ピン1 0を係止したままの状態を維持する。
【0053】 [サンルーフリッド3の前進] サンルーフリッド3が図17に示すルーフパネル1の開口部2より収納部15 に向って後退した状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、駆動ケ ーブル54がモータの駆動に伴いながらガイドレール4のレール溝28に沿って 車体の前方に移動すると同時に、駆動シュー6が駆動ケーブル54の移動に伴い ながらガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿って車体の前方に摺 動し、可動部材8が駆動シュー6の基体31の凸壁32と共にガイドレール4の 長手方向に沿って車体の前方に移動し、フック9が可動部材8の支軸44と共に ガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動する。
【0054】 フック9の可動部材8の支軸44によるガイドレール4に対する車体の前方へ の移動により、支持部材69の係合ピン10がフック9を介して可動部材8と共 にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動すると同時に、従動シュ ー7が支持部材69と共にガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿 って車体の前方に摺動し、スライド部材74が従動シュー7と共にガイドレール 4のレール溝28及び案内溝30に沿って車体の前方に摺動し、スライド部材7 4のガイドウェッジ75が従動シュー7の基体59の凸壁60と共にガイドレー ル4の長手方向に沿って車体の前方に移動する。
【0055】 従動シュー7の支持部材69の係合ピン10によるガイドレール4に対する車 体の前方への摺動により、リンクブラケット5が昇降リンク13を介して従動シ ュー7の基体59の立上り壁65,66と共にガイドレール4の長手方向に沿っ て車体の前方に移動すると同時に、リンクブラケット5の垂下壁86の支え片8 7のフロントスライダ88がガイドレール4の案内溝30に沿って車体の前方に 摺動し、リンクブラケット5の垂下壁89のガイドピン90がガイドレール4の 案内溝30に沿って車体の前方に移動し、図15に示すように、サンルーフリッ ド3がリンクブラケット5と共にルーフパネル1の後方下部の収納部15より開 口部2に向って前進する。
【0056】 スライド部材74の従動シュー7によるガイドレール4に対する車体の前方へ の摺動により、図19に示すように、スライド部材74の係合片80がストッパ 91の後端に当接し、ストッパ91がスライド部材74のガイドレール4に対す る車体の前方への摺動を阻止する。
【0057】 支持部材69の係合ピン10のフック9によるガイドレール4に対する車体の 前方への移動により、支持部材69の係合ピン10が押え板83の後端に到達す ると、図19に示すように、フック9が押え板83の内側に臨み、押え板83が フック9の可動部材8の支軸44に対するねじりコイルバネ12の付勢力に抗す る方向への揺動を阻止する。
【0058】 また、サンルーフリッド3がルーフパネル1の後方下部の収納部15より開口 部2に向って前進するに際し、支持部材69の係合ピン10が押え板83の後端 に到達していない状態の時に、サンルーフリッド3のルーフパネル1の収納部1 5より開口部2への前進が妨げられると、フック9が駆動シュー6の車体の前方 への摺動に伴ってねじりコイルバネ12の付勢力に抗しながら可動部材8の支軸 44を支点として図18の時計方向に揺動し、フック9の凹部11が支持部材6 9の係合ピン10の係止を解放し、図20に示すように、フック9のみが可動部 材8の支軸44と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動し、 リンクブラケット5が従動シュー7と共にガイドレール4に対して静止した状態 となり、サンルーフリッド3のルーフパネル1の収納部15より開口部2への前 進を停止する。
【0059】 支持部材69の係合ピン10のフック9の凹部11による係止の解放により、 図21に示すように、支持部材69の係合ピン10がフック9の凹部11から抜 け外れ、ねじりコイルバネ12がフック9を駆動シュー6の基体31の後端寄り の上部のストッパ53に向って付勢し、フック9の基端部9aの一側縁が駆動シ ュー6の基体31の後端寄りの上部のストッパ53に圧接し、ストッパ53がフ ック9のねじりコイルバネ12による可動部材8の支軸44に対する揺動を阻止 する。
【0060】 さらに、サンルーフリッド3が図20に示すルーフパネル1の後方下部の収納 部15より開口部2への前進が停止した状態の位置から、フック9を可動部材8 の支軸44と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の後方に移動すると、 フック9の傾斜面51が支持部材69の係合ピン10に当接し、フック9が可動 部材の車体の後方への移動に伴ってねじりコイルバネ12の付勢力に抗しながら 可動部材8の支軸44を支点として図21の時計方向に揺動し、図18に示すよ うに、支持部材69の係合ピン10がフック9の凹部11に入り込み、ねじりコ イルバネ12がフック9を支持部材69の係合ピン10に向って付勢し、フック 9の凹部11がねじりコイルバネ12の付勢力により支持部材69の係合ピン1 0を係止した元の状態に復帰する。
【0061】 [サンルーフリッド3の後端の上昇] サンルーフリッド3の後端が図15に示すルーフパネル1の開口部2の後縁か らガイドレール4の上部に向って下降した状態の位置から、モータを逆転するよ うに駆動すると、駆動ケーブル54がモータの駆動に伴いながらガイドレール4 のレール溝28に沿って車体の前方に移動すると同時に、駆動シュー6が駆動ケ ーブル54の移動に伴いながらガイドレール4のレール溝28及びレール溝29 に沿って車体の前方に摺動し、可動部材8が駆動シュー6の基体31の凸壁32 と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動し、フック9が可動 部材8の支軸44と共にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動す る。
【0062】 フック9の可動部材8の支軸44によるガイドレール4に対する車体の前方へ の移動により、支持部材69の係合ピン10がフック9を介して可動部材8と共 にガイドレール4の長手方向に沿って車体の前方に移動すると同時に、従動シュ ー7が支持部材69と共にガイドレール4のレール溝28及びレール溝29に沿 って車体の前方に摺動し、図1に示すように、従動シュー7の基体59の凸壁6 0が支持部材69と共にガイドレール4の長手方向に沿ってスライド部材74の ガイドウェッジ75の前部より車体の前方に移動する。
【0063】 従動シュー7の支持部材69の係合ピン10によるガイドレール4に対する車 体の前方への摺動により、スライド部材74のガイドウェッジ75の傾斜部76 がリンクブラケット5の垂下壁96の当接片97を上方に案内し、昇降リンク1 3が従動シュー7の基体59の立上り壁65と立上り壁66との間の支持ピン1 00を支点として図15の時計方向に揺動し、図3に示すように、リンクブラケ ット5の後端が昇降リンク13の揺動に伴いながらガイドレール4の上方に向っ て移動すると共に、リンクブラケット5の垂下壁89のガイドピン90がガイド レール4の案内溝30からストッパ91の係止溝94に移動し、リンクブラケッ ト5の垂下壁96の当接片97がスライド部材74のガイドウェッジ75の傾斜 部76の上方に位置し、昇降リンク13が従動シュー7の基体59の上部に直立 した状態となり、図1に示すように、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケ ット5と共にガイドレール4の上部からルーフパネル1の開口部2の後縁に向っ て上昇する。
【0064】 スライドパネル3の後端のリンクブラケット5によるガイドレール4の上部か らルーフパネル1の開口部2の後縁への上昇により、サンルーフリッド3の全周 のウェザストリップ16がルーフパネル1の開口部2の水切片14の内側面に圧 接し、図1に示すように、サンルーフリッド3がルーフパネル1の開口部2を閉 塞する全閉状態となる。
【0065】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案のサンルーフ装置によれば、スライドパネルが車 体のルーフパネルの開口部を閉塞する全閉状態において、第1のスライダをガイ ドレールに沿って車体の後方に摺動することにより、可動部材が第1のスライダ と共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動するので、フックを可 動部材と共にガイドレールの長手方向に沿って車体の後方に移動することができ 、係合ピンがフックを介して可動部材と共にガイドレールの長手方向に沿って車 体の後方に移動するので、第2のスライダを係合ピンと共にガイドレールに沿っ て車体の後方に摺動することができ、付勢手段がフックを係合ピンに向って付勢 するので、フックの係止部が付勢手段の付勢力により係合ピンを係止したままの 状態を維持することができ、昇降リンクが第2のスライダのガイドレールに対す る摺動に伴って揺動し、支持体の後端が昇降リンクの揺動に伴いながらガイドレ ールに向って下方に移動するので、スライドパネルの後端を支持体と共にルーフ パネルの開口部の後縁からガイドレールに向って下降することができ、支持体が 昇降リンクを介して第2のスライダと共にガイドレールの長手方向に沿って車体 の後方に移動し、スライドパネルが支持体と共にルーフパネルの開口部より後退 するので、ルーフパネルの開口部を開放状態とすることができる。
【0066】 また、スライドパネルがルーフパネルの開口部に向って前進するに際し、スラ イドパネルのルーフパネルの開口部への前進が妨げられると、フックが第1のス ライダのガイドレールに対する摺動に伴って付勢手段の付勢力に抗しながら可動 部材に対して揺動し、係合ピンのフックの係止部による係止を解放するので、フ ックのみを可動部材と共にガイドレールの長手方向に沿って車体の前方に移動す ることができ、支持体が第2のスライダと共にガイドレールに対して静止した状 態となるので、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進を停止すること ができ、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進による事故を未然に防 げるので、スライドパネルの前進時の安全性を高めることができる。
【0067】 なお、スライドパネルのルーフパネルの開口部への前進が妨げられても、第1 のスライダのガイドレールに対する車体の前方への摺動が行えるので、モータが 通電したままの状態で停止することがなく、モータにスライドパネルのガイドレ ールに対する停止による大電流が流れず、モータの焼損を防止することが可能と なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例のサンルーフ装置の要部切断正
面図
【図2】図1の要部側断面図
【図3】図1の要部拡大正面図
【図4】図1の要部平面図
【図5】ガイドレールの要部側断面図
【図6】図3の要部側断面図
【図7】図3の要部拡大正面図
【図8】図3の要部側断面図
【図9】図3の要部側断面図
【図10】図7の平面図
【図11】図3の要部側断面図
【図12】図3の要部側断面図
【図13】図3の要部側断面図
【図14】図3の要部側断面図
【図15】スライドパネルの後端の下降状態を示す要部
切断正面図
【図16】図15の要部拡大正面図
【図17】スライドパネルのルーフパネルの開口部より
収納部への後退状態を示す要部側断面図
【図18】図17の要部平面図
【図19】図16の要部平面図
【図20】スライドパネルのルーフパネルの収納部より
開口部への前進の停止状態を示す要部切断正面図
【図21】図20の要部平面図
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 開口部 3 サンルーフリッド 4 ガイドレール 5 リンクブラケット 6 駆動シュー 7 従動シュー 8 可動部材 9 フック 9a 基端部 10 係合ピン 11 凹部 12 ねじりコイルバネ 12a 一端部 12b 他端部 13 昇降リンク 14 水切片 15 収納部 16 ウェザストリップ 17 キャップ 18 底壁 19 側壁 20 側壁 21 膨出部 22 仕切り壁 23 支え片 24 立上り部 25 上壁 26 凹溝 27 切欠凹部 28 レール溝 29 レール溝 30 案内溝 31 基体 32 凸壁 33 切欠部 34 凹部 35 凹部 36 通孔 37 通孔 38 ねじ穴 39 ねじ孔 40 ねじ穴 41 通孔 42 ねじ 43 ねじ 44 支軸 45 環状溝 46 環状溝 47 係止リング 48 係止リング 49 コイル部 50 ねじ 51 傾斜面 52 段部 53 ストッパ 54 駆動ケーブル 55 ワイヤ 56 突条 57 係止パイプ 58 係止キャップ 59 基体 60 凸壁 61 凹部 62 凹部 63 通孔 64 通孔 65 立上り壁 66 立上り壁 67 支持孔 68 支持孔 69 支持部材 70 ねじ穴 71 ねじ孔 72 ねじ 73 ねじ 74 スライド部材 75 ガイドウェッジ 76 傾斜部 77 係合壁 78 側壁 79 係合凸部 80 係合片 81 支持溝 82 突片 83 押え板 84 張出片 85 ネジ 86 垂下壁 87 支え片 88 フロントスライダ 89 垂下壁 90 ガイドピン 91 ストッパ 92 膨出部 93 凸壁 94 係止溝 95 ネジ 96 垂下壁 97 当接片 98 支持ピン 99 軸受 100 支持ピン 101 軸受 102 軸受

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフパネルに開口部を形成し、
    前記ルーフパネルの開口部にスライドパネルを配設する
    と共に、前記ルーフパネルの開口部の両側下部に前記車
    体の前後方向に沿って互いに平行なガイドレールをそれ
    ぞれ配設し、前記スライドパネルの両側下部に前記ガイ
    ドレールの長手方向に沿って互いに平行な支持体をそれ
    ぞれ設け、前記ガイドレールに第1及び第2のスライダ
    をそれぞれ摺動自在に設け、前記第1のスライダの上部
    に可動部材を設け、前記可動部材の上部にフックを揺動
    自在に設け、前記第2のスライダの一端寄りの上部に係
    合ピンを設け、前記フックに前記係合ピンを係止する係
    止部を形成し、前記可動部材に前記フックを前記係合ピ
    ンに向って付勢する付勢手段を設け、前記支持体の後端
    寄りの下部と前記第2のスライダの他端寄りの上部との
    間に前記スライドパネルの後端を上下方向に移動する昇
    降リンクを設け、前記支持体の後端寄りの下部に前記昇
    降リンクの一端部を回動自在に連結し、前記第2のスラ
    イダの他端寄りの上部に前記昇降リンクの他端部を回動
    自在に連結したことを特徴とするサンルーフ装置。
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