JPH0681299A

JPH0681299A - 剥離紙用基材

Info

Publication number: JPH0681299A
Application number: JP4231915A
Authority: JP
Inventors: Kazuya Nishikawa; 一哉西川; Itsuro Yamamoto; 逸朗山本; Satoshi Nakatani; 聡中谷
Original assignee: New Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 1992-08-31
Filing date: 1992-08-31
Publication date: 1994-03-22

Abstract

(57)【要約】【目的】ポリエチレンラミネートなしで十分な溶剤バ
リヤー性を有するため直接シリコーンの有機溶剤溶液を
塗工でき、かつ優れた剥離性を発揮し得る剥離紙基材を
提供する。【構成】木材パルプを主原料とする原紙の１面上に形
成され、かつキトサンまたはキトサンと顔料との混合物
を主成分として含むバリヤー層を有する剥離紙用基材。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、剥離紙用基材に関する
ものである。さらに詳しく述べるならば、本発明は主と
して商品や商品容器の表面に貼合される粘着ラベル、粘
着シールおよび包装容器の梱包等に用いられる粘着テー
プの剥離紙の基材に関するものであり、特に原紙上にポ
リエチレンをラミネートする必要がなく、直接シリコー
ンなどの剥離剤を含む有機溶剤溶液を塗工することので
きる剥離紙用基材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、剥離紙の基材、即ちラベル、シー
ル上葉紙との剥離性、あるいは円筒状に巻かれたテープ
の剥離性を良好にするため、剥離剤または離型剤、例え
ばシリコーン樹脂をトルエン等の有機溶剤に溶解した溶
液を塗布して形成される剥離紙の基材としては、ポリエ
チレンラミネートタイプ、グラシンタイプ、クレーコー
トタイプおよびスーパーカレンダードタイプ等の紙が知
られている。

【０００３】これら基材の中で、木材パルプを主原料と
する上質紙、片艶紙およびクラフト紙等の表面に、上記
のシリコーン塗工液の浸透を極力抑制し剥離性を最大限
に発揮させる目的で、押出し加工方式により厚さ１０〜
２５ミクロン程度のポリエチレンフィルム層を形成させ
たものが一般的である。しかし、上記のポリエチレンを
ラミネートする方法で製造された剥離紙用基材は、この
ポリエチレンが強固な連続皮膜を形成し、かつそれが水
に不溶のため、この基材を再度回収し、製紙工程に供し
て再生利用することが不可能であり、今日産業廃棄物処
理上の大きな問題となっている。

【０００４】これに対し、極度に叩解されたパルプを原
料とするグラシン紙等を基材として用い、これにポリエ
チレンをラミネートすることなく直接シリコーンの有機
溶剤溶液を塗工する方法が試みられている。しかし、こ
のような基材は、原料となるパルプを極度に叩解して用
い、さらにカレンダー処理等により繊維間結合を強固に
しているため、水中で容易に分散しないという欠点を有
している。更に、たとえ機械力の強化および化学的処理
の導入等によりこの基材繊維を水中で分散できたとして
も、叩解処理の強化により繊維が著しく損傷しているた
め、これを一般の紙の原料として再利用することは困難
である。

【０００５】一方、特公平１−３５９５９号や特開平４
−２３８７６号には、ポリエチレンをラミネートするこ
となく、直接シリコーン溶液を塗工して得られる剥離紙
のための基材として、原紙表面に無機顔料および有機接
着剤を主成分とする塗料を塗工して下塗り層を形成する
クレーコートタイプ基材が開示されている。このような
基材において原紙中の微小な空隙（以下ピンホールと記
す）を下塗り層が被覆し、これを目止めする効果は認め
られる。しかし下塗り層の顔料相互の間に無数に存在す
る、さらに微細な連続孔をとおしてシリコーンの有機溶
剤溶液が原紙中に浸透する。このためポリエチレンでラ
ミネートする方法に比べ高価なシリコーンを多量に塗工
する必要が生じる。

【０００６】また、機械的に加圧してち密化したスーパ
ーカレンダードクラフトタイプの基材においても、なお
微小な空隙を完全に封鎖することはできず、さらにシリ
コーンの有機溶剤溶液が接触すると同時に基材の膨潤が
生じ、ポリエチレンをラミネートした場合に匹敵するよ
うな優れた溶剤バリヤー性を付与することは到底できな
い。

【０００７】さらに、特開平４−２９００号には最近デ
ンプンを目止め剤として下塗りする方法が開示されてい
るが、このデンプン溶液自体がピンホール中に埋没して
しまうので、孔径１〜２００ミクロン以上のピンホール
を目止めする役割を果たすことはできず、このためデン
プンの下塗り層のみでシリコーン有機溶剤溶液の浸透を
遮断（以下溶剤バリヤー性と記す）することは到底でき
ない。

【０００８】以上の理由から、ポリエチレンをラミネー
トした場合に匹敵するすぐれた溶剤バリヤー性を有し、
直接シリコーンの有機溶剤溶液を塗工することができる
剥離紙用基材の出現が強く求められているが、未だこれ
らの用件を満たし得る基材は提供されていない。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエチレ
ンラミネートを必要とせず、直接シリコーンの有機溶剤
溶液を塗工することができ、かつ優れた剥離性を発揮し
得る剥離紙用基材を提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明に係る剥離紙基材
は、木材パルプを主原料とする原紙と、この原紙の１面
上に形成され、かつキトサン、またはキトサンと顔料と
の混合物を主成分として含むバリヤー層と、を有するこ
とを特徴とするものである。

【００１１】

【作用】本発明者らは、原紙上にポリエチレンをラミネ
ートすることなくこれに匹敵するすぐれた溶剤バリヤー
性を有し、かつ水中で容易に離解して再利用が可能な剥
離紙用基材を得るため、原紙上に形成するバリヤー層の
材料および塗工法を鋭意研究した結果、遂にこれらの用
件を満たし得る剥離紙基材を得るに至った。

【００１２】即ち、ポリエチレンをラミネートした基材
において、このポリエチレンの機能を細部に亘り解析し
た結果、本発明者らは、木材パルプを主原料として製造
され、孔径０．１〜１．０ミクロンの微細な空隙を有
し、多孔性で吸液性に富む原紙上に、（１）シリコーン
の有機溶剤溶液の浸透を全面的に抑制すること、および
（２）原紙中に散在する孔径１〜２００ミクロンのピン
ホールを目止めすること、を同時に達成することができ
るバリヤー層を形成することが、ポリエチレンラミネー
ト基材に匹敵するすぐれた溶剤バリヤー性を有する基材
を得る効果的な手段であるとの見解に達した。本発明者
らはこの手段を確立すべくさらに鋭意研究を重ねた結
果、シリコーン有機溶剤溶液に対する浸透防止機能と、
ピンホール目止め機能とを同時に達成し得る材料とし
て、キトサンが卓越した効果を発揮し得ることを見いだ
し、本発明を完成させた。

【００１３】本発明に用いられる原紙とは、広葉樹晒ク
ラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、または他の化
学パルプ、あるいは機械パルプを主原料として用い、長
網多筒型抄紙機長網ヤンキー型抄紙機、あるいは丸網抄
紙機などにより抄紙された上質紙、中質紙、片艶紙およ
びクラフト紙等を包含するものである。原紙中に有機お
よび無機の顔料、並びに化学薬品が含まれていてもよ
い。

【００１４】本発明に用いられるキトサンとは、蟹や海
老に代表される甲殻類等の殻の主要構成要素であり、か
つムコ多糖類の一種であるキチンを、濃アルカリ液を用
いて脱アセチル化して得られるものである。キトサンは
複数個のＣ₆Ｈ₁₁ＮＯ₄の結合体、を基本分子構造とす
る白色粉末である。このようなキトサンは、太洋化学工
業、甲陽ケミカルおよび富士紡績等の化学会社および繊
維会社などから一般に市販されており、主として水処理
用凝集剤、写真乳剤用添加剤および医療材料などに広く
用いられている。

【００１５】本発明者らは上記のキトサンを酸性下で水
中に溶解し、この溶液を原紙に塗工すると、この塗膜
は、キトサンの有するキレート結合力により著しい造膜
性を発揮し、しかも有機溶剤との化学的親和性が極めて
低く、卓越した溶剤バリヤー性を発揮することを見い出
し、初めて本発明の目的を達成するに至ったのである。

【００１６】上記のキトサンの塗工に際し、キトサンの
みを酸性下で水中に溶解し、この溶液を原紙に塗工して
もよいが、キトサンと顔料、例えばカオリン、タルク、
炭酸カルシウム、二酸化チタン、および水酸化アルミニ
ウム等の無機顔料、並びにポリスチレン、ポリスチレン
−ブタジエン共重合体等の有機合成顔料とを併用しても
よく、あるいは、これにさらにデンプン、カゼイン、お
よびカルボキシメチルセルロース等の天然接着剤、並び
にスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリル
樹脂エマルジョン、ポリビニルアルコール、およびポリ
アクリルアミド等の合成接着剤を適宜に選定して配合し
てもよい。さらに必要に応じて顔料分散剤、耐水化剤、
潤滑剤、消泡剤、着色剤および防腐剤等を適宜に配合し
てもよい。また、これらの塗工装備としては、サイズプ
レス機、ゲートロールコーター、バーコーター、ロール
コーター、エアナイフコーターおよびブレードコーター
等から適宜に選定して使用することができる。

【００１７】また、目止め効果および塗料の価格を考慮
すると、原紙上に形成されるバリヤー層は、それがキト
サン以外の成分を含むか含まないかに拘らず、絶乾重量
で０．５〜１５ｇ／ｍ²のキトサンを含むことが望まし
く、塗工液は、このようなキトサン塗工量が得られるよ
うな組成、および塗工量で用いられることが望ましい。

【００１８】なお、本発明において、バリヤー層形成の
ためにキトサン、またはキトサンと顔料との混合物を主
成分とする水性塗料を、原紙上に２回以上の塗工操作に
より塗工してもよい。また、キトサン含有バリヤー層を
原紙上に形成した後、必要に応じてこれにスーパーカレ
ンダーなどの仕上げ装備により平滑化処理を施してもよ
く、このようにすると得られるバリヤー層の面質が良好
となり、シリコーン塗工層を均一に形成することが可能
になる。この場合、目的に応じて平滑度を２０〜５００
０秒（ＪＡＰＡＮＴＡＰＰＩ紙パルプ試験法Ｎｏ．５
に記載される王研式平滑度）の範囲にコントロールする
ことが好適である。

【００１９】なお、シリコーン剥離剤は上述のとおり、
通常トルエンやヘキサン等の有機溶剤に溶解して塗工さ
れる。この塗工液として、シリコーンと化学線硬化性モ
ノマーを混合したものを用い、これを紫外線や電子線を
照射して硬化させる無溶剤方式剥離層形成方法に対して
も、本発明のバリヤー層は前記モノマーに対して優れた
バリヤー性を発揮することができる。

【００２０】本発明の方法により製造された剥離紙用基
材は、ポリエチレンをラミネートした基材に匹敵する優
れた溶剤バリヤー性を有し、パルプ繊維の離解性に優
れ、かつポリエチレンをラミネートする工程が不要とな
るため製造原価が極めて安価であるという利点を有す
る。また、本発明の基材を用いた剥離紙は、ポリエチレ
ンのラミネート層がなく、かつシリコーン剥離剤が内部
に浸透していないため、回収後容易に再生工程に供する
ことができる。この再生工程において水中に投入された
とき、バリヤー層は原紙から脱離するため、容易にパル
プのみを回収し再利用することができる。また、この再
生パルプは溌水性を有するシリコーンを含まないため、
シリコーンが印刷用紙などの抄紙工程に混入しハジキな
どの障害の原因となることはない。

【００２１】

【実施例】本発明を下記実施例によってさらに具体的に
説明するが、勿論本発明の範囲は、これらによって限定
されるものではない。各実施例中、「部」は特に断らな
い限り「重量部」を示すものである。

【００２２】実施例１下記工程により剥離紙用基材を製造した。（１）原紙の抄造先ず下記組成の紙料を調製した。成分重量針葉樹晒クラフトパルプ（叩解度：４７０ml）２０部広葉樹晒クラフトパルプ（叩解度：４７０ml）８０部５０％タルク分散液２０部３０％強化ロジンサイズ剤０．３部（商標：ＳＰＥ、荒川化学工業製）３０％硫酸アルミニウム３部次にこの紙料から、長網多筒型抄紙機により米坪量６５
ｇ／ｍ²の原紙を抄造した。このようにして得た原紙の
密度は０．８５ｇ／cm³であり、その王研式平滑度は４
５秒であった。

【００２３】（２）バリヤー層の形成下記組成のバリヤー層用塗工液を調製した。５％キトサ
ン水溶液キトサン（商標：キトサンＬ、太洋化学工業
製）を酢酸酸性下で溶解して調製した。この塗工液を上
記原紙上に、乾燥塗布量が２．５ｇ／ｍ²になるように
塗工し、カレンダー処理により王研式平滑度１２０秒に
仕上げ、剥離紙用基材を作製した。

【００２４】上記剥離紙基材から所定の供紙片を作製
し、そのトルエン浸透防止効果、ピンホール防止効果、
シリコーン浸透防止効果およびシリコーン塗工後の離解
性を下記方法により評価した。

【００２５】（１）トルエン防止効果及びピンホール防
止効果：供紙片上に、油溶染料「ＯｌｅｏｓｏｌＲｅ
ｄＢ」（住友化学工業製）で着色したトルエンを塗布
し、２秒後ガーゼで抜き取り、その面のトルエンの浸透
状態および斑点状に生じるピンホールの目止め効果を判
定した。

【００２６】（２）シリコン浸透防止効果：下記組成を
有するシリコーン溶液を調製した。成分重量付加反応型シリコーン４．５部（商標：ＳＤ７２２０，東レ製）白金触媒（商標：ＳＲＸ２１２、東レ製）０．５部トルエン９５部上記溶液を供紙片上にメイヤーバーにより、絶乾塗布量
が３．０ｇ／ｍ²となるように塗工し、得られた表面を
観察してシリコーン浸透に対する防止効果を評価した。

【００２７】（３）シリコーン塗工後の離解性：前記
（２）に記載のシリコーン溶液を塗工して得られた剥離
紙を、ＪＩＳＰ８２０９に規定される標準離解機によ
る離解処理に供し、試料成分の分散状態を観察してその
離解性を評価した。各テスト結果を表１に示す。

【００２８】実施例２実施例１と同様にして剥離紙用基材を作製し、その評価
テストを行った。但し、バリヤー層塗工液中の５％キト
サン水溶液の代わりに、下記組成のバリヤー層用塗工液
を使用した。成分重量５０％カオリン分散液１００部（商標：ＨＴクレー、エンゲルハード製）４０％アクリル系分散液２．５部（商標：ポイズ５２０、花王製）５０％ＳＢＲラテックス１０部（商標：ＪＳＲ０６１０、日本合成ゴム工業製）２０％酸化変性デンプン溶液２部（商標：王子エースＡ、王子コーンスターチ製）５％キトサン溶液２５０部（商標：キトサンＬ、太洋化学工業製）この塗工液を、上記原紙の１面上に乾燥塗布量が１１．
０ｇ／ｍ²になるように塗工し、乾燥した。さらにスー
パーカレンダーにより王研式平滑度８６５秒に仕上げ剥
離紙基材とした。テスト結果を表１に示す。

【００２９】実施例３実施例１と同様にして剥離紙用基材を作製し、その評価
テストを行った。但し、実施例１の原紙の代わりに下記
の方法で抄造した原紙を使用した。原紙の調製先ず下記組成の試料を調製した。成分重量針葉樹晒クラフトパルプ（叩解度：４７０ml）５０部広葉樹晒クラフトパルプ（叩解度：４７０ml）５０部５０％タルク分散液２０部３０％強化ロジンサイズ剤０．３部（商標：ＳＰＥ、荒川化学工業製）３０％硫酸アルミニウム３部次にこの紙料から、長網ヤンキー型抄紙機により米坪量
８０ｇ／ｍ²の片艶紙を抄造した。このようにして得た
片艶紙の艶面上に実施例１と同様の方法でバリヤー層を
形成した。テスト結果を表１に示す。

【００３０】比較例１実施例１に記した原紙上に、溶融した「低密度ポリエチ
レン」（住友化学工業製）を実験用溶融押出機によりラ
ミネートし剥離紙基材を作製した。このラミネート紙の
断面を走査電子顕微鏡で観察したところ、ポリエチレン
フィルム層の厚さは約１８ミクロンであった。テスト結
果を表１に示す。

【００３１】比較例２実施例１に記した原紙をそのまま剥離紙基材として使用
した。テスト結果を表１に示す。

【００３２】比較例３実施例１に記した原紙上に、バリヤー剤として５％ポリ
ビニルアルコール「ＰＶＡ１０５」（クラレ製）を、メ
イヤーバーにより絶乾塗布量が２．５ｇ／ｍ²になるよ
うに塗工し、これにスーパーカレンダー処理を施して王
研式平滑度２２０秒に仕上げ剥離紙基材とした。テスト
結果を表１に示す。

【００３３】比較例４実施例１と同様にして剥離紙用基材を作製し、その評価
テストを行った。但し、バリヤー層塗工液として用いた
５％キトサン水溶液の代わりに、下記組成のバリヤー層
用塗工液を使用した。成分重量５０％カオリン分散液１００部（商標：ＨＴクレー、エンゲルハード製）４０％アクリル系分散液２．５部（商標：ポイズ５２０、花王製）５０％ＳＢＲラテックス１０部（商標：ＪＳＲ０６１０、日本合成ゴム工業製）２０％酸化変性デンプン溶液２部（商標：王子エースＡ、王子コーンスターチ製）この塗工液を、上記原紙の１面上に、乾燥塗布量が１
１．０ｇ／ｍ²になるように塗工し、乾燥した。これに
スーパーカレンダーにより王研式平滑度８６５秒に仕上
げ剥離紙基材とした。テスト結果を表１に示す。

【００３４】

【表１】

【００３５】表１から明かなように、本発明に係る実施
例１〜３の剥離紙基材においては、それぞれ満足すべき
結果を得たが、比較例１〜４の剥離紙基材は、何らかの
性質において不満足なものであった。

【００３６】

【発明の効果】本発明の剥離紙用基材は、ポリエチレン
を貼合した剥離紙基材に匹敵する、優れた溶剤バリヤー
性を有するものであり、かつ既存の抄紙機および塗工機
により容易に製造できるものであって、実用性において
極めて優れたものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｄ２１Ｈ 19/50 19/10 7199−3ＢＤ２１Ｈ 1/34 Ｂ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】木材パルプを主原料とする原紙と、この
原紙の１面上に形成され、かつキトサン、またはキトサ
ンと顔料との混合物を主成分として含むバリヤー層と、
を有することを特徴とする剥離紙用基材。