JPH068042U - 車両の吸気ダクトの結合構造 - Google Patents

車両の吸気ダクトの結合構造

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JPH068042U
JPH068042U JP5276892U JP5276892U JPH068042U JP H068042 U JPH068042 U JP H068042U JP 5276892 U JP5276892 U JP 5276892U JP 5276892 U JP5276892 U JP 5276892U JP H068042 U JPH068042 U JP H068042U
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謙一 林
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな結合部スペースをとることなく、作業
性良好にダクトを結合し得る車両の吸気ダクトの結合構
造を提供する。 【構成】 第1のダクト1の箱形状をなす下端部101
の側壁101aに、外周に複数の凸部103を有する出
口開口102を形成し、第2のダクト2の入口端末に第
1のダクト1の凸部103に対応する爪部201を突設
し、さらに爪部201の後方に、これと所定間隔をおい
てフランジ202を設け、ダクト2の爪部201をダク
ト1の凸部103に合せてダクト2の入口端末をダクト
1の出口開口102内に差込んで回動することにより、
開口102まわりの側壁101aを爪部201とフラン
ジ202とでシールパッキン3を介して挟圧して第2の
ダクト2を第1のダクト1に結合させる構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両に設置される吸気ダクトの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に設けた吸気ダクトでは、従来、図4,図5に示す結合構造が一般に用い られている。
【0003】 図において、合成樹脂製の第1のダクト1の出口側の端部11は箱形に形成し てあり、その側面には円筒状の出口部12が突設してある。端部11の側面の両 側縁に形成したハンガ部111にて車両ボデ−に固定される。
【0004】 そして、第1のダクト1の出口部12まわりに合成樹脂製の第2のダクト2の 入口側端末を嵌着接合し、ホ−スクランプ3で締付けることによりダクト1とダ クト2を結合する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のダクト結合構造においては、第1のダクト1の出口部1 2と第2のダクト2との接合代mがスペ−スをとるので、図6図示のように他の 車両部品あるいは車両構造物Aが近傍にあると、第2のダクト2が干渉する不具 合が生じる。
【0006】 又、上記従来のダクト結合構造を、車両のピラー内に設けた第1のダクトと車 両フロア下方に設けられた第2のダクトとの結合に適用した場合には次のような 問題がある。すなわち、車両フロア下方のピラー内板に形成した穴まわりに第1 のダクトの下端部を固定しておき、上記の穴から車両フロア下方へ突出する第1 のダクトの筒状出口部に、フロアに設けたサービスホールから第2のダクトをホ ースクランプで締付ける。ところが、サービスホールとダクトの結合部との位置 関係によっては、締付け工具等が使用できない場合がある。
【0007】 本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、余分のスペースを必要とせず 、作業性良好にダクトを結合し得る車両の吸気ダクトの結合構造を提供すること を課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は図1に示すように、箱形に形成した第1のダクト1の出口端部101 の側壁101aに、外周に複数の凸部103を有する出口開口102を形成する 一方、第2のダクト2の入口端末の外周に、第1のダクト1の出口開口102の 凸部103に対応する複数の爪部201を設け、入口端末と近接する第2のダク ト2の端末部外周に、上記爪部201と対向するフランジ202を形成し、第2 のダクト2の入口端末を第1のダクト1の出口開口102に挿入して、第2のダ クト2を回動させ、第1のダクト1の出口開口102まわりの側壁101aをシ ールパッキン3を介在せしめて、第2のダクト2の爪部201とフランジ202 とで挟圧して第2のダクト2を第1のダクト1に結合する構造とする。
【0009】
【作用】
第1のダクト1と第2のダクト2はホースクランプを用いることなく作業性よ く、強固かつシール性良好に結合され、又、結合部のスペースも小さくてすむ。
【0010】
【実施例】
図1ないし図3に示す実施例に基いて本考案を説明する。図1(A)において 、第1のダクト1は合成樹脂よりなり、その下端部101は箱形に形成してある 。下端部101の側壁101aには外周に周方向に所定の間隔で複数(ここでは 3個)の凸部103を有する開口102が形成してある。開口102の回りには リング状のシールパッキン3が貼着してある。
【0011】 側壁101aの両側縁には、ダクト1の下端部101を車両ボデー(図略)に 固定するためのハンガ部111がそれぞれ上下2か所に設けてある。
【0012】 図1(B)において、第2のダクト2は合成樹脂よりなり、その入口端末は、 ダクト1の開口102の内径とほぼ等しい外径を有しており、外周には、ダクト 1の開口102の凸部103に対応したサイズ、形状を有する複数の爪部201 が突設してある。さらに、爪部201より後方には小間隔をおいてフランジ20 2がダクト2の外周に突設してある。
【0013】 ダクト1の側壁101aには、図3に示すように、開口102の外周に沿って 、各凸部103から所定方向(図3では左方向)に徐々に内方に隆起する傾斜面 104が設けてあり、その終端にはさらに内方に突出するストッパ部105が設 けてある。
【0014】 両ダクト1,2を結合するには、先ず、ハンガ部111を防振ゴム体(図略) を介して車両ボデーの壁に形成した開口部のまわりに固定せしめる。ダクト1の 出口開口102まわりに形成した凸部103にダクト2の爪部201を合せて、 ダクト2の入口端末を開口102内に差込み、図1(A)中、矢印で示す方向( ここでは反時計方向)にダクト2を回動させる。ダクト2の回動により開口10 2の凸部103内に差込まれた爪部201は、図3において矢印で示す方向に傾 斜面104に沿って移動し、ストッパ部105に当接してその移動が止まる。そ の結果、図2に示すように、壁面101aおよびシールパッキン3はダクト2に 設けた爪部201とフランジ202とで強く挟圧され、ダクト2はダクト1に結 合される。
【0015】 上記本考案の車両吸気ダクトの結合構造によれば、ダクト1の側壁101aを ダクト2の爪部201とフランジ202とで挟圧することでダクト2はダクト1 に結合されるので、図2に示す如く、ダクト1とダクト2との接合代nはシール パッキン3とダクト2のフランジ202の厚み分に過ぎず、図5に示す従来のダ クトの結合構造における接合代mに比して遙かに小さくすることが出来る。その ため、他の部品に近接した位置でダクト2を結合しても、これと干渉することな く結合し得る。
【0016】 又、本考案の車両ダクトの結合構造によれば、従来のダクトの結合構造が要し ていたホースクランプを必要とせず、従って、ホースクランプを締付け工具で締 付ける作業を省略できるので作業性が向上する。
【0017】 なお、上記実施例のように、ダクト1の出口開口102まわりの壁部101a の内面にダクト2の爪部201を案内するための傾斜面104を設ければ、壁部 101aおよびシールパッキン3は、傾斜面104に乗上げ移動するダクト2の 爪部201とフランジ202とにより強く挟み付けられる。その結果、結合部の シール性が向上し、ダクト間の結合力も強化される。
【0018】 なお、上記本考案の結合構造では、第2のダクト2を第1のダクト1にあらか じめ結合しておき、その後、第1のダクト1をハンガ部111にて車両ボデーに 固定してもよい。
【0019】 この場合、結合された第2のダクト2の配設方向によっては、ハンガ部111 が第2のダクト2の影になることもあり、ハンガ部111の固定作業に支障をき たすことがある。このときには、第1のダクト1の開口102に第2のダクト2 の端末を差し込んで回動する際に、その最終位置まで回動せず、ハンガ部111 の固定作業に邪魔にならない位置まで回動させ第2のダクト2を仮止めしておき 、ハンガ部111の固定作業終了後に第2のダクト2をその最終位置まで回動す ることにより、第1のダクト1の固定作業に支障をきたすことなく両ダクト1, 2を結合し得る。
【0020】
【考案の効果】
本考案の車両吸気ダクトの結合構造によれば、ダクトの結合に要するスペース を減少し得るとともに、ホースクランプによる締付け作業を省略でき、作業性良 好にダクトを結合し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両吸気ダクトの結合構造を構成する
部材を示す斜視図である。
【図2】図1のIIーII線に沿う位置での本考案の車両吸
気ダクトの結合構造の断面図である。
【図3】本考案の車両吸気ダクトの結合構造における第
2ダクトの回動時の爪部の移動を示す要部断面図であ
る。
【図4】従来の車両吸気ダクトの結合構造を構成する部
材を示す斜視図である。
【図5】図4のVーV線に沿う位置での従来の車両吸気
ダクトの結合構造の断面図である。
【図6】従来の車両吸気ダクトの結合構造の問題点を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 第1のダクト 2 第2のダクト 3 シールパッキン 101 第1のダクトの出口端部 101a 第1のダクトの出口端部側壁 102 第1のダクトの出口開口 103 出口開口の凸部 201 第2のダクトに設けた爪部 202 第2のダクトに設けたフランジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のダクトの出口端部を箱形に形成し
    て、該端部の側壁に、外周に複数の凸部を有する出口開
    口を形成する一方、第2のダクトの入口端末の外周に上
    記凸部に対応する複数の爪部を設けるとともに、入口端
    末と近接する第2のダクトの端末部外周に上記爪部と対
    向するフランジを形成し、第2のダクトの入口端末を第
    1のダクトの出口開口に挿入して第2のダクトを回動さ
    せ、第1のダクトの出口開口まわりの側壁をシ−ルパッ
    キンの介在下で、第2のダクトの爪部とフランジとで挟
    圧してなる車両の吸気ダクトの結合構造。
JP1992052768U 1992-07-03 1992-07-03 車両の吸気ダクトの結合構造 Expired - Fee Related JP2576990Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012533463A (ja) * 2009-07-17 2012-12-27 プジョー シトロエン オートモビル エス アー 電源モジュールを備えた電動機を含む自動車両

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6173994U (ja) * 1984-10-20 1986-05-19
JPH0396435A (ja) * 1989-09-08 1991-04-22 Toyota Autom Loom Works Ltd 産業車両におけるエアクリーナの外気導入用ホース

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