JPH0680116A - 平板体包装方法および平板体包装装置 - Google Patents

平板体包装方法および平板体包装装置

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JPH0680116A
JPH0680116A JP25194592A JP25194592A JPH0680116A JP H0680116 A JPH0680116 A JP H0680116A JP 25194592 A JP25194592 A JP 25194592A JP 25194592 A JP25194592 A JP 25194592A JP H0680116 A JPH0680116 A JP H0680116A
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ears
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wrapping
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間的にコンパクトにレイアウトされ、平板
体を自動的に包装可能な平板体包装方法および平板体包
装装置を提供する。 【構成】 積み重ねた平判紙Sを上昇させ、ロール状包
装用紙Pを第1方向へ巻き出し、巻き出された包装用紙
Pを切断し、その略中央部に平判紙Sを第1方向と直交
する第2方向へ移送して載置して作業体を形成し、作業
体を第1方向に搬送しつつその胴部分を糊付けし、次い
で隅角部を折り込んで耳部を形成した後、第2方向とは
逆の第3方向へ搬送しつつ耳部を折り曲げ、かつ耳部を
糊付けして包装体を完成させ、積み重ねる各工程を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙等の平板体を自動的
に包装する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やプラスチックシート等の平板
体を積層した被包装体を連続自動的に包装する装置とし
ては、特公昭57−44527号公報に記載された装置
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、被包装体を繰り出した包装用紙上に載置
し所定箇所を糊付けしながら包み込む作業工程の各々を
処理する装置の各部が一直線状に配置されていた。この
ため、非常に広大な装置設置スペースが必要であり、限
られた工場スペースではその設置が困難である、という
点で改善すべき課題を残していた。しかるに、従来のこ
の種の包装装置では、上記の問題点を十分に解決するも
のが無く、その開発が望まれていた。本発明は、上記の
問題点を解決するためになされたものであり、設置場所
をとらず、空間的にコンパクトにレイアウトされ、平板
体を自動的に包装可能な平板体包装方法および平板体包
装装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のうちの第1の発明に係る平板体包装方法
は、矩形平板状の物体である平板体を包装用紙により包
装する平板体包装方法であって、当該平板体の平板面ど
うしを密接させるように垂直方向に積み重ね、当該積み
重ねた平板体を所定の個数分だけ垂直方向に上昇させる
平板体上昇工程と、ロール状の包装用紙を装填し、前記
積み重ねられた平板体の側面のうち長手の側面の一つと
平行な方向である第1方向へ向けて巻き出す包装用紙供
給工程と、次いで、前記第1方向に巻き出された包装用
紙を、当該所定の個数分だけ上昇させられた平板体であ
る被包装体を包装するのに十分な面積となる位置で当該
巻き出し方向に垂直に切断し、切断包装用紙として第1
位置に載置する包装用紙切断工程と、次いで、前記垂直
方向に上昇させられた被包装体を、前記第1方向と直交
する第2方向へ水平移送し、前記第1位置に載置されて
いる前記切断包装用紙の略中央部上において前記第1方
向の前後には耳貼付代が確保されるとともに前記第1方
向の左右には胴貼付代が確保されるように載置して第1
作業体を形成させる平板体移送工程と、次いで、当該第
1作業体を前記第1方向の第2位置へ向けて搬送する第
1作業体搬送工程と、次いで、当該搬送される第1作業
体の搬送途中において、前記胴貼付代に相当する切断包
装用紙の所定部分である胴接着代に接着剤を塗布すると
ともに、前記胴貼付代に相当する切断包装用紙の2つの
部分を所定高さだけ垂直上方に浮上させる胴貼付代処理
工程と、次いで、前記第2位置において、前記胴貼付代
に相当する切断包装用紙の2つの部分の各々を前記被包
装体の胴部に密着させつつ巻き付け前記胴接着代におい
て前記2つの胴貼付代の部分を接着し前記切断包装用紙
によって前記被包装体の胴部分を密着包囲した第2作業
体を形成させる胴貼付工程と、次いで、当該第2作業体
を前記第1方向の第3位置へ向けて搬送する第2作業体
搬送工程と、次いで、当該第3位置において、前記第2
作業体の4つの隅角部の包装用紙部分の各々を、前記第
2作業体の短手の側面の方向の内方へ折り込み当該短手
側面の各々に2つずつ計4つの前記包装用紙による耳部
を形成させた第3作業体を形成させる隅角部折込工程
と、次いで、当該第3作業体を前記第1方向と直交する
方向であって前記第2方向とは逆方向となる第3方向の
第4位置へ向けて搬送する第3作業体搬送工程と、次い
で、当該搬送される第3作業体の搬送途中において、前
記4つの耳部のうちの上方の2つの耳部を内方に折り込
むとともに前記4つの耳部のうちの下方の2つの耳部を
垂直上方に直立するように折り曲げ、当該直立した2つ
の耳部の所定部分である耳接着代に接着剤を塗布する耳
貼付代処理工程と、次いで、前記第4位置において、前
記直立した2つの耳部の各々を前記被包装体の前記短手
側面に密着させつつ巻き付け前記耳接着代において接着
し前記切断包装用紙によって前記被包装体の全体部分を
密着包囲した包装体を形成させる耳貼付工程と、次い
で、当該包装体の平板面どうしを密接させるように垂直
方向に積み重ね、当該積み重ねた包装体を垂直方向に下
降可能な包装体下降工程と、を備えて構成される。ま
た、本発明のうちの第2の発明に係る平板体包装装置
は、矩形平板状の物体である平板体を包装用紙により包
装する平板体包装装置であって、当該平板体の平板面ど
うしを密接させるように垂直方向に積み重ね、当該積み
重ねた平板体を所定の個数分だけ垂直方向に上昇させる
平板体上昇手段と、ロール状の包装用紙を装填し、前記
積み重ねられた平板体の側面のうち長手の側面の一つと
平行な方向である第1方向へ向けて巻き出し可能な包装
用紙供給手段と、前記第1方向に巻き出された包装用紙
を、当該所定の個数分だけ上昇させられた平板体である
被包装体を包装するのに十分な面積となる位置で当該巻
き出し方向に垂直に切断し、切断包装用紙として第1位
置に載置する包装用紙切断手段と、前記垂直方向に上昇
させられた被包装体を、前記第1方向と直交する第2方
向へ水平移送し、前記第1位置に載置されている前記切
断包装用紙の略中央部上において前記第1方向の前後に
は耳貼付代が確保されるとともに前記第1方向の左右に
は胴貼付代が確保されるように載置して第1作業体を形
成させる平板体移送手段と、当該第1作業体を前記第1
方向の第2位置へ向けて搬送する第1作業体搬送手段
と、当該搬送される第1作業体の搬送途中において、前
記胴貼付代に相当する切断包装用紙の所定部分である胴
接着代に接着剤を塗布するとともに、前記胴貼付代に相
当する切断包装用紙の2つの部分を所定高さだけ垂直上
方に浮上させる胴貼付代処理手段と、前記第2位置にお
いて、前記胴貼付代に相当する切断包装用紙の2つの部
分の各々を前記被包装体の胴部に密着させつつ巻き付け
前記胴接着代において前記2つの胴貼付代の部分を接着
し前記切断包装用紙によって前記被包装体の胴部分を密
着包囲した第2作業体を形成させる胴貼付手段と、当該
第2作業体を前記第1方向の第3位置へ向けて搬送する
第2作業体搬送手段と、当該第3位置において、前記第
2作業体の4つの隅角部の包装用紙部分の各々を、前記
第2作業体の短手の側面の方向の内方へ折り込み当該短
手側面の各々に2つずつ計4つの前記包装用紙による耳
部を形成させた第3作業体を形成させる隅角部折込手段
と、当該第3作業体を前記第1方向と直交する方向であ
って前記第2方向とは逆方向となる第3方向の第4位置
へ向けて搬送する第3作業体搬送手段と、当該搬送され
る第3作業体の搬送途中において、前記4つの耳部のう
ちの上方の2つの耳部を内方に折り込むとともに前記4
つの耳部のうちの下方の2つの耳部を垂直上方に直立す
るように折り曲げ、当該直立した2つの耳部の所定部分
である耳接着代に接着剤を塗布する耳貼付代処理手段
と、前記第4位置において、前記直立した2つの耳部の
各々を前記被包装体の前記短手側面に密着させつつ巻き
付け前記耳接着代において接着し前記切断包装用紙によ
って前記被包装体の全体部分を密着包囲した包装体を形
成させる耳貼付手段と、当該包装体の平板面どうしを密
接させるように垂直方向に積み重ね、当該積み重ねた包
装体を垂直方向に下降可能な包装体下降手段と、を備え
て構成される。そして、本発明のうちの第3の発明に係
る平板体包装装置は、矩形平板状の物体である被包装体
を包装用紙により包装する平板体包装装置であって、当
該包装用紙の略中央部上において、前記被包装体の側面
のうち長手の側面の一つと平行な方向であり前記被包装
体の搬送方向である第1方向の前後には耳貼付代が確保
されるとともに前記第1方向の左右には胴貼付代が確保
されるように載置されて形成された後、当該胴貼付代に
相当する包装用紙の所定部分である胴接着代に接着剤が
塗布され、前記胴貼付代に相当する包装用紙の2つの部
分である胴貼部が所定高さだけ垂直上方に浮上させられ
た作業体を、前記平板体包装装置の胴貼位置において、
前記胴貼部の各々を支持しつつ前記被包装体の厚さ以上
の高さだけ持ち上げた後、前記胴貼部のうちの一方を前
記被包装体の胴部に密着させつつ前記第1方向と直交す
る第2方向に水平移動させることにより前記被包装体の
胴部に巻き付け、次いで巻き付けられた胴貼部を押えつ
つ前記胴貼部の他方を前記被包装体の胴部に密着させな
がら前記第2方向とは逆方向となる第3方向に水平移動
させることにより前記被包装体の胴部に巻き付け、次い
で前記胴接着代において前記2つの胴貼付代の部分を接
着し前記包装用紙によって前記被包装体の胴部分を密着
包囲する胴貼付手段と、を備えて構成される。また、本
発明のうちの第4の発明に係る平板体包装装置は、矩形
平板状の物体である被包装体を包装用紙により包装する
平板体包装装置であって、当該包装用紙により当該被包
装体の胴部分が密着包囲された作業体の4つの隅角部の
包装用紙部分である折込部の各々を、当該平板体包装装
置の耳部形成位置において、前記作業体の短手の側面の
方向の内方へ折り込み当該短手側面の各々に2つずつ計
4つの前記包装用紙による耳部を形成させる隅角部折込
手段を備え、かつ、当該隅角部折込手段は、前記作業体
の胴部を押えつける作業体固定器と、駆動源からの回転
駆動力により旋回軸を旋回中心として旋回可能に構成さ
れるとともに当該作業体固定器により押えられた前記作
業体の厚さに対応して折込高さが変化する折込器が前記
4つの隅角部の近傍に4組配置されて構成される。そし
て、本発明のうちの第5の発明に係る平板体包装装置
は、矩形平板状の物体である被包装体を包装用紙により
包装する平板体包装装置であって、当該包装用紙により
当該被包装体の胴部分が密着包囲され、その4つの隅角
部の包装用紙部分である折込部の各々が前記被包装体の
短手の側面の方向の内方へ折り込まれ当該短手側面の各
々に2つずつ計4つの前記包装用紙による耳部が形成さ
れ、当該4つの耳部のうちの上方の2つの耳部が内方に
折り込まれるとともに当該4つの耳部のうちの下方の2
つの耳部が垂直上方に直立するように折り曲げられ、か
つ、当該直立した2つの耳部の所定部分である耳接着代
に接着剤が塗布された作業体の当該直立した2つの耳部
の各々を、前記平板体包装装置の耳貼付位置において、
前記被包装体の前記短手側面に密着させつつ巻き付け前
記耳接着代において接着し前記包装用紙によって前記被
包装体の全体部分を密着包囲した包装体を形成させる耳
貼付手段を備え、かつ、当該耳貼付手段は、前記作業体
の胴部を押えつける作業体固定器と、駆動源からの駆動
力により、前記直立した2つの耳部の外方から押し付け
つつ摺動することにより前記直立した2つの耳部の前記
接着剤が塗布されている側の面を前記被包装体に密着さ
せつつ巻き付けるように構成されるとともに当該作業体
固定器により押えられた前記作業体の厚さに対応して摺
動高さが変化する耳貼付器と、を有して構成される。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明のうちの第1の発明お
よび第2の発明によれば、装置の各部が空間的にコンパ
クトにレイアウトされているため、装置の設置場所は従
来の装置に比べて非常に少なくてよい。また、上記構成
を有する本発明のうちの第3の発明によれば、被包装体
を包装する包装用紙の胴貼付代が被包装体の搬送方向で
ある第1方向の左右両側に確保されていること、胴貼付
手段が被包装体の胴部分の包装用紙を押えつけながら包
囲し、接着剤で貼り付けることにより、従来よりも精度
よく胴貼作業を行うことができる。そして、上記構成を
有する本発明のうちの第4の発明によれば、被包装体の
胴部分が包装用紙で密着包囲された作業体の隅角部の包
装用紙部分を旋回自在な折込器により精度よく内方に折
り込んで耳部を形成することができ、被包装体の厚さが
変っても、作業体固定器により押えつけた作業体高さに
対応してその折込高さが自動的に修正されるので容易に
追随可能となっている。さらに、上記構成を有する本発
明のうちの第5の発明によれば、被包装体の4つの耳部
のうちの直立した2つの耳部の各々を、その外方から押
し付けつつ摺動し、これらの2つの直立した耳部を被包
装体に密着させながら巻き付けることができ、被包装体
の厚さが変っても、作業体固定器により押えつけた作業
体高さに対応してその摺動高さが自動的に修正されるの
で容易に追随可能となっている。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。平板体包装装置である平判紙包装装置1は、
図1に示すように、平判紙供給部2と、包装用紙供給部
3と、包装用紙切断及接着剤塗布部4と、胴貼部5と、
タッカー及耳押え部6と、耳折曲げ及接着剤塗布部7
と、耳貼付及製品積取部8と、制御部9と、操作盤12
と、作業台13とを備えている。この作業台13は、操
作者(オペレータ)が立って操作盤12により操作を行
う場所であり、操作盤12により入力された操作指令は
制御部9に送られて装置の各部が制御される。
【0007】平判紙供給部2は、平判紙Sをその平板面
どうしが密接するようにして垂直方向に積み重ね、積み
重ねた平判紙Sを所定の高さだけ垂直方向に上昇させる
平板体上昇手段である平判紙用テーブルリフタ14と、
平板体移送手段である平判紙引込機30とを備えてい
る。
【0008】平判紙引込機30は、図1および図2に示
すように、所定の高さまで上昇してきた平判紙Sから被
包装体である所定枚数の平判紙Sを掴む平判紙押えチャ
ック31,31,31と、この平判紙押えチャック3
1,31,31を駆動するエアシリンダ36,36,3
6と、掴まれた平判紙Sのガイドとなるガイド板37
と、掴まれた平判紙Sを図上の第2方向D2 へ水平移送
するための引込駆動源32と、水平移送時に平判紙押え
チャック31,31,31を誘導するガイドレール3
3,33及びガイドローラ34,35とを有している。
【0009】包装用紙供給部3は、包装用紙供給手段に
相当しており、ロール状の包装用紙Pのロール中心に嵌
挿してこの包装用紙ロールを回動させ包装用紙Pを巻き
出すためのロール軸20と、このロール軸20を回動自
在に支持し、かつロールの大きさに応じて支持点の高さ
調整が可能な昇降式軸受21と、この昇降式軸受21の
昇降時のガイドとなる軸昇降用レール19と、巻き出さ
れた包装用紙Pを所定長さ分だけ図上の第1方向D1 へ
繰り出す定寸繰出ローラ23と、この定寸繰出ローラ2
3に所定の圧力を加えるピンチローラ22と、ピンチロ
ーラ22への圧力を発生させるエアシリンダ24とを備
えている。
【0010】この場合、繰り出された包装用紙Pの略中
央部上には、被包装体である所定枚数の平判紙Sが水平
移送されて載置される。この載置位置は第1位置に相当
している。この際、図8および図9に示すように、図上
の第1方向D1 の前後には、耳貼付代A2 ,A2 が確保
され、第1方向D1 の左右には、胴貼付代A1 ,A1が
確保され、包装用紙Pが切断されると、第1作業体が形
成される。
【0011】包装用紙切断及接着剤塗布部4は、所定の
長さだけ第1方向D1 へ繰り出された包装用紙Pの両脇
を押える包装用紙押えチャック38,38と、図上の第
2方向D2 又は第3方向D3 に走行してこの繰り出され
た包装用紙Pを切断する包装用紙カッタ25と、この包
装用紙カッタ25を駆動するエアシリンダ27と、カッ
タ走行時のガイドとなるカッタ走行用レール26と、切
断された切断包装用紙Pと被包装体である所定枚数の平
判紙Sとからなる第1作業体を第1方向D1 へ搬送する
ベルトコンベア39と、搬送途中の第1作業体の切断包
装用紙Pの胴接着代A3 (図8参照)に速乾性の接着剤
であるホットメルトを塗布するホットメルトタンク及ガ
ン41とを備えている。
【0012】ここに、包装用紙カッタ25と、エアシリ
ンダ27と、カッタ走行用レール26とは包装用紙切断
手段を構成し、ベルトコンベア39は、第1作業体搬送
手段に相当している。
【0013】胴貼部5は、図1および図2に示すよう
に、包装用紙浮上用スロープ42,42と、2枚の胴貼
プレート43,43と、上下方向移動用のエアシリンダ
44,44と、水平方向移動用の走行駆動源45と、水
平方向移動用のプレート走行用ガイド棒46,46と、
ベルトコンベア39とを備えている。また、胴貼部5の
略中央位置は第2位置に相当している。
【0014】ここに、ホットメルトタンク及ガン41と
包装用紙浮上用スロープ42,42とは、胴貼付代処理
手段を構成し、2枚の胴貼プレート43,43と、上下
方向移動用のエアシリンダ44,44と、水平方向移動
用の走行駆動源45と、水平方向移動用のプレート走行
用ガイド棒46,46とは、胴貼付手段を構成してい
る。
【0015】タッカー及耳押え部6は、図1ないし図3
に示すように、胴貼りされた第2作業体をこのタッカー
及耳押え部6の略中央部である第3位置に引き込むベル
トコンベア39および吊下式ベルトコンベア55と、耳
部を折込形成するために第2作業体の前後を押える耳押
え板52,52と、隅角部を折り込み耳部を形成した第
3作業体を形成するための4個の旋回式タッカー51,
51,51,51と、横移動用爪58,58とを備えて
いる。ここに、旋回式タッカー51,51,51,51
は隅角部折込手段あるいは折込器に相当し、ベルトコン
ベア39と吊下式ベルトコンベア55とは第2作業体搬
送手段に相当し、耳押え板52,52は作業体固定器に
相当している。
【0016】旋回式タッカー51,51,51,51
は、図5および図6に示すように、それぞれ、ロータリ
ーアクチュエータ53の旋回軸54に固定された固定側
タッカー51Lと、上下移動自在に設けられ、旋回軸5
4に嵌挿されることにより固定側タッカー51Lと協動
して隅角部の折込を行う昇降側タッカー51Uとを備え
たものを4組、この第2作業体の4つの隅角部の近傍に
設けて構成される。このような構成とすることにより、
上記の昇降側タッカー51Uの作動する位置は第2作業
体を押えつける耳押え板52,52あるいは昇降式押え
板56の高さに連動することになり、第2作業体の厚さ
が変化しても容易に追随可能となっている。この点は、
作業体の厚さが変化するとタッカーをそれに応じたもの
に交換する必要があった従来装置と異なり、改善されて
いる。
【0017】この旋回式タッカーは、上記の構成の他、
図4に示すような構成の旋回式タッカー51Aと、旋回
軸54Aと、ロータリーアクチュエータ53Aを備えて
構成されてもよい。
【0018】また、上記の耳押え板52,52の代り
に、図5および図6に示すような昇降式押え板56と、
エアシリンダ57とを備えてもよい。ここに、耳押え板
52,52や昇降式押え板56は作業体固定器に相当し
ている。
【0019】次に、耳折曲げ及接着剤塗布部7は、図1
に示すように、スライドテーブル61と、耳折曲げ用ガ
イド板62,62と、速乾性の接着剤であるホットメル
トを耳接着代(図11(C)におけるE2 およびE4 の
内側面)に塗布するホットメルトタンク及ガン63,6
3とを備えている。ここに、スライドテーブル61は第
3作業体搬送手段に相当し、耳折曲げ用ガイド板62,
62とホットメルトタンク及ガン63,63とは耳貼付
代処理手段を構成している。
【0020】上記の耳折曲げ用ガイド板62,62と、
ホットメルトタンク及ガン63,63とは、図3および
図8に示すように、その配置順序を逆にして、ホットメ
ルトタンク及ガン63A,63Aと、耳折曲げ用ガイド
板62A,62Aのように構成してもかまわない。
【0021】そして、耳貼付及製品積取部8は、図1お
よび図7に示すように、その略中央部である第4位置に
おいて、第3作業体の耳部を貼り付けるための耳貼付用
プレート64,64と、この耳貼付用プレート64,6
4を水平方向に移動させるスライドユニット65,65
と、水平方向移動用のスライド用ガイド棒68,68
と、耳貼付け時に第3作業体を押えるためのワーク押え
板66と、上記の機構を搭載する昇降板67と、昇降板
67を昇降駆動するエアシリンダ69と、包装が完了し
た包装体を積み重ねる製品積取テーブルリフタ15とを
備えている。ここに、耳貼付用プレート64,64と、
スライドユニット65,65と、スライド用ガイド棒6
8,68と、ワーク押え板66と、昇降板67と、エア
シリンダ69とは、耳貼付手段を構成しており、また、
ワーク押え板66は作業体固定器に、耳貼付用プレート
64,64は耳貼付器に相当している。
【0022】次に、この平判包装装置1の各部の動作と
包装状況とを、図8ないし図11を用いて説明する。
【0023】まず、平板体である平判紙Sが、その平板
面どうしが密接するように垂直方向に積み重ねられ、平
判紙用テーブルリフタ14により所定枚数分だけ垂直方
向に上昇させられる。この所定枚数分だけ上昇させられ
た平判紙Sが被包装体となる。
【0024】一方、ロール状の包装用紙Pは、上記の平
判紙Sの長手方向である第1方向D1 へ向けて定寸繰出
ローラ23等により巻き出され、上記の被包装体を包装
するのに十分な面積となる位置で平判紙押えチャック3
8,38により押えられるとともに、第1方向D1 に垂
直な方向に包装用紙カッタ25により切断され、切断包
装用紙として第1位置に載置される。
【0025】そして、上記の被包装体は、平判紙引込機
30により、上記の第1方向D1 と直交する第2方向D
2 に水平移送(引込)され、上記の第1位置の切断包装
用紙Pの略中央部上に載置される。このとき、第1方向
の前後には、図8および図9に示すような耳貼付代A2
,A2 が確保され、第1方向の左右には、図8および
図9に示すような胴貼付代A1 ,A1 が確保される。こ
のようにして、被包装体と切断包装用紙とで第1作業体
(図9におけるW1 )が形成される。この場合、被包装
体である平判紙を引き込む工程と、包装用紙を切断して
切断包装用紙を形成する工程とは、どちらが先であって
もかまわない。
【0026】次に、この第1作業体は、ベルトコンベア
39によって胴貼部5の略中央部である第2位置へ向け
て第1方向D1 へ搬送される。その搬送途中で、上記の
胴貼付代に相当する切断包装用紙の所定部分である胴接
着代A3 にホットメルトタンク及ガン42によって接着
剤が塗布されるとともに、上記の胴貼付代A1 ,A1に
相当する切断包装用紙の2つの部分である胴貼部が包装
用紙浮上用スロープ42,42により所定高さだけ垂直
上方に浮上させられる。
【0027】次に、この第2位置において、上記の胴貼
付代に相当する切断包装用紙の2つの部分である胴貼部
の各々が、上記の被包装体の胴部に密着させられながら
巻き付けられ、上記の胴接着代A3 において2つの胴貼
部が接着される。このようにして、被包装体の胴部分を
切断包装用紙で密着包囲した第2作業体(図9における
W2 )が形成される。上記において、胴貼付代A1 ,A
1 を作業体の進行方向(第1方向D1 )の左右に確保す
る点は、従来装置とは異なる点である。このように構成
することにより、胴貼用プレート43,43を作業体の
搬送路の途中に設ける必要が無くなり、作業体の搬送距
離を最小限に制限することができ、ひいては装置全体を
さらに小型化することに成功したのである。
【0028】上記の胴貼付工程の包装状況について、図
10を用いて、さらに詳細に説明する。まず、上記の包
装用紙浮上用スロープ42,42により所定高さだけ垂
直上方に浮上させられた胴貼部P1R,P1Lの下方から胴
貼用プレート43,43がこれらを支持し(図10
(A))、胴貼部P1R,P1Lの両方を被包装体Sの厚さ
以上の高さだけ持ち上げる(図10(B))。次に、進
行方向たる第1方向D1 に向って左側に位置する胴貼部
P1Lを、左側の胴貼用プレート43により被包装体Sの
胴部に密着させつつ第2方向D2 に水平移動させて巻き
付ける(図10(C))。次いで、巻き付けた胴貼部P
1Lを押えつつ、他方の胴貼部P1Rを被包装体Sの胴部に
密着させながら第3方向D3 に水平移動させて被包装体
Sの胴部に巻き付ける(図10(D))。この際、胴貼
部P1Rの図上上方の面(胴接着代A3)には接着剤が塗
布されており、左右の胴貼用プレート43,43の協動
作用により、最終的には、2つの胴貼部P1R,P1Lは接
着され、被包装体Sは密着包囲される。
【0029】次に、このようにして形成された第2作業
体は、ベルトコンベア39および吊下式ベルトコンベア
55によって、第3位置に引き込まれ、作業体固定器で
ある耳押え板52,52あるいは昇降式押え板56によ
って動かないように固定される。次に、折込器である旋
回式タッカー51,51,51,51あるいは51A,
51A,51A,51Aによって、4つの隅角部C1 ,
C2 ,C3 ,C4 (図9)が、第2作業体W2 (図9)
の短手の側面の方向の内方へ各々折り込まれる。この動
作により、第2作業体W2 の短手の側面の一つには耳部
E1 ,E2 が形成され、第2作業体W2 の短手の側面の
他方には耳部E3 ,E4 が形成され、計4つの包装用紙
による耳部が形成された第3作業体W3 (図9)が形成
される。この場合、図6に示すように、昇降式押え板5
6により第2作業体W2 が押えられると、昇降側タッカ
ー51Uが丁度折込み部の上方の位置に、また固定側タ
ッカー51Lが丁度折込み部の下方の位置にそれぞれ来
るよう設定されている。すなわち、昇降式押え板56の
高さと旋回式タッカー51の折込高さとは連動するよう
に構成されているのである。
【0030】次に、上記のようにして4つの耳部E1 〜
E4 が形成された第3作業体W3 は、スライドテーブル
61により第3方向D3 の第4位置に搬送される途中
で、図11に示すように、上記4つの耳部E1 〜E4 の
うちの上方の2つの耳部E1 ,E3 が内方に折り込まれ
(図11(B))、上記4つの耳部E1 〜E4 のうちの
下方の2つの耳部E2 ,E4 が垂直上方に直立するよう
に折り曲げられ(図11(C))、この直立した2つの
耳部E2 ,E4 の内側面である耳接着代に接着剤が塗布
される。そして、作業体固定器であるワーク押え板66
によりその胴部が押え付けられるとともに、耳貼付器で
ある耳貼付用プレート64,64によりこの耳接着代が
摺動されることにより密接されて耳部が密着されかつ巻
き付けられ、被包装体の全体部分が密着包囲された包装
体W4 (図9)が形成される。この場合、図7に示すよ
うに、ワーク押え板66により第3作業体W3 が押えら
れると、耳貼付用プレート64,64が丁度直立した2
つの耳部E2 ,E4 を押えつける位置に来るよう設定さ
れている。すなわち、ワーク押え板66の高さと耳貼付
用プレート64,64の取り付け高さ(摺動高さ)とは
連動するように構成され、ワーク押え板66で押えるだ
けで耳貼付用プレート64,64が耳貼付けに最適な位
置に来るように設定されているのである。この点も従来
装置よりも改善された点である。その後、完成した包装
体W4 は製品積取テーブルリフタ15により所定個数一
括して積み取られ出荷される。
【0031】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0032】例えば、上記実施例では、包装される平板
体として平判紙を用いる例について説明したが、これ
は、これらに限定されることはなく、他の種類の平板
体、例えば、平箱、木板、プラスチック板等を使用して
もかまわない。そして、平判包装装置の各部分は、上記
実施例の構成と鏡対称であってもかまわない。
【0033】また、上記実施例では、包装用紙はロール
状のものを適宜切断して用いる例について説明したが、
これは、予め被包装体の大きさに合わせて用意された切
断包装用紙を用いるようにしてもかまわない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうちの第
1の発明および第2の発明によれば、装置の各部が空間
的にコンパクトにレイアウトされているため、装置の設
置場所は従来の装置に比べて非常に少なくてよい。ま
た、上記構成を有する本発明のうちの第3の発明によれ
ば、平板体を包装する包装用紙の胴貼付代が平板体の搬
送方向である第1方向の左右両側に確保されているこ
と、胴貼付手段が平板体の胴部分の包装用紙を押えつけ
ながら包囲し、接着剤で貼り付けることにより、従来よ
りも精度よく胴貼作業を行うことができる、という利点
を有している。そして、上記構成を有する本発明のうち
の第4の発明によれば、被包装体の胴部分が包装用紙で
密着包囲された作業体の隅角部の包装用紙部分を旋回自
在な折込器により精度よく内方に折り込んで耳部を形成
することができ、被包装体の厚さが変っても、作業体固
定器により押えつけた作業体高さに対応してその折込高
さが自動的に修正されるので容易に追随可能となってい
る。さらに、上記構成を有する本発明のうちの第5の発
明によれば、被包装体の4つの耳部のうちの直立した2
つの耳部の各々を、その外方から押し付けつつ摺動し、
これらの2つの直立した耳部を被包装体に密着させなが
ら巻き付けることができ、被包装体の厚さが変っても、
作業体固定器により押えつけた作業体高さに対応してそ
の摺動高さが自動的に修正されるので容易に追随可能と
なっている、という利点をも有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である平判包装装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図2】図1における平判包装装置の全体構成を示す側
面図である。
【図3】図1における平判包装装置のタッカー及耳押え
部、耳折曲げ及接着剤塗布部、および耳貼付及製品積取
部の構成を示す平面図である。
【図4】図3におけるタッカー及耳押え部、耳折曲げ及
接着剤塗布部、および耳貼付及製品積取部のA−A方向
から見た構成を示す側面図である。
【図5】図1における平判包装装置のタッカー及耳押え
部のさらに詳細な構成を示す斜視図である。
【図6】図5における旋回式タッカーのさらに詳細な構
成を示す断面図である。
【図7】図1における平判包装装置の耳貼付及製品積取
部のさらに詳細な構成を示す斜視図である。
【図8】図1における平判包装装置の動作を説明する概
念図である。
【図9】図1における平判包装装置により包装される平
判紙の包装状況を説明する概念図である。
【図10】図1における平判包装装置により包装される
平判紙の胴貼付状況を説明する概念図である。
【図11】図1における平判包装装置により包装される
平判紙の耳折り曲げ状況を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 平判包装装置 2 平判紙供給部 3 包装用紙供給部 4 包装用紙切断及接着剤塗布部 5 胴貼部 6 タッカー及耳押え部 7 耳折曲げ及接着剤塗布部 8 耳貼付及製品積取部 9 制御部 12 操作盤 13 作業台 14 平判紙用テーブルリフタ 15 製品積取テーブルリフタ 19 軸昇降用レール 20 ロール軸 21 昇降式軸受 22 ピンチローラ 23 定寸繰出ローラ 24 エアシリンダ 25 包装用紙カッタ 26 カッタ走行用レール 27 エアシリンダ 30 平判紙引込機 31 平判紙押えチャック 32 引込駆動源 33 ガイドレール 34,35 ガイドローラ 36 エアシリンダ 37 ガイド板 38 包装用紙押えチャック 39 ベルトコンベア 41 ホットメルトタンク及ガン 42 包装用紙浮上用スロープ 43 胴貼用プレート 44 エアシリンダ 45 走行駆動源 46 プレート走行用ガイド棒 51,51A 旋回式タッカー 51U 昇降側タッカー 51L 固定側タッカー 52 耳押え板 53,53A ロータリーアクチュエータ 54,54A 旋回軸 55 吊下式ベルトコンベア 56 昇降式押え板 57 エアシリンダ 58 横移動用爪 61 スライドテーブル 62,62A 耳折曲げ用ガイド板 63,63A ホットメルトタンク及ガン 64 耳貼付用プレート 65 スライドユニット 66 ワーク押え板 67 昇降板 68 スライド用ガイド棒 69 エアシリンダ A1 胴貼付代 A2 耳貼付代 A3 胴接着代 C1 〜C4 隅角部 D1 第1方向 D2 第2方向 D3 第3方向 E1 〜E4 耳部 P 包装用紙 S 平判紙 W,W1 〜W4 ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形平板状の物体である平板体を包装用
    紙により包装する平板体包装方法であって、 当該平板体の平板面どうしを密接させるように垂直方向
    に積み重ね、当該積み重ねた平板体を所定の個数分だけ
    垂直方向に上昇させる平板体上昇工程と、 ロール状の包装用紙を装填し、前記積み重ねられた平板
    体の側面のうち長手の側面の一つと平行な方向である第
    1方向へ向けて巻き出す包装用紙供給工程と、 次いで、前記第1方向に巻き出された包装用紙を、当該
    所定の個数分だけ上昇させられた平板体である被包装体
    を包装するのに十分な面積となる位置で当該巻き出し方
    向に垂直に切断し、切断包装用紙として第1位置に載置
    する包装用紙切断工程と、 次いで、前記垂直方向に上昇させられた被包装体を、前
    記第1方向と直交する第2方向へ水平移送し、前記第1
    位置に載置されている前記切断包装用紙の略中央部上に
    おいて前記第1方向の前後には耳貼付代が確保されると
    ともに前記第1方向の左右には胴貼付代が確保されるよ
    うに載置して第1作業体を形成させる平板体移送工程
    と、 次いで、当該第1作業体を前記第1方向の第2位置へ向
    けて搬送する第1作業体搬送工程と、 次いで、当該搬送される第1作業体の搬送途中におい
    て、前記胴貼付代に相当する切断包装用紙の所定部分で
    ある胴接着代に接着剤を塗布するとともに、前記胴貼付
    代に相当する切断包装用紙の2つの部分を所定高さだけ
    垂直上方に浮上させる胴貼付代処理工程と、 次いで、前記第2位置において、前記胴貼付代に相当す
    る切断包装用紙の2つの部分の各々を前記被包装体の胴
    部に密着させつつ巻き付け前記胴接着代において前記2
    つの胴貼付代の部分を接着し前記切断包装用紙によって
    前記被包装体の胴部分を密着包囲した第2作業体を形成
    させる胴貼付工程と、 次いで、当該第2作業体を前記第1方向の第3位置へ向
    けて搬送する第2作業体搬送工程と、 次いで、当該第3位置において、前記第2作業体の4つ
    の隅角部の包装用紙部分の各々を、前記第2作業体の短
    手の側面の方向の内方へ折り込み当該短手側面の各々に
    2つずつ計4つの前記包装用紙による耳部を形成させた
    第3作業体を形成させる隅角部折込工程と、 次いで、当該第3作業体を前記第1方向と直交する方向
    であって前記第2方向とは逆方向となる第3方向の第4
    位置へ向けて搬送する第3作業体搬送工程と、 次いで、当該搬送される第3作業体の搬送途中におい
    て、前記4つの耳部のうちの上方の2つの耳部を内方に
    折り込むとともに前記4つの耳部のうちの下方の2つの
    耳部を垂直上方に直立するように折り曲げ、当該直立し
    た2つの耳部の所定部分である耳接着代に接着剤を塗布
    する耳貼付代処理工程と、 次いで、前記第4位置において、前記直立した2つの耳
    部の各々を前記被包装体の前記短手側面に密着させつつ
    巻き付け前記耳接着代において接着し前記切断包装用紙
    によって前記被包装体の全体部分を密着包囲した包装体
    を形成させる耳貼付工程と、 次いで、当該包装体の平板面どうしを密接させるように
    垂直方向に積み重ね、当該積み重ねた包装体を垂直方向
    に下降可能な包装体下降工程と、 を備えたことを特徴とする平板体包装方法。
  2. 【請求項2】 矩形平板状の物体である平板体を包装用
    紙により包装する平板体包装装置であって、 当該平板体の平板面どうしを密接させるように垂直方向
    に積み重ね、当該積み重ねた平板体を所定の個数分だけ
    垂直方向に上昇させる平板体上昇手段と、 ロール状の包装用紙を装填し、前記積み重ねられた平板
    体の側面のうち長手の側面の一つと平行な方向である第
    1方向へ向けて巻き出し可能な包装用紙供給手段と、 前記第1方向に巻き出された包装用紙を、当該所定の個
    数分だけ上昇させられた平板体である被包装体を包装す
    るのに十分な面積となる位置で当該巻き出し方向に垂直
    に切断し、切断包装用紙として第1位置に載置する包装
    用紙切断手段と、 前記垂直方向に上昇させられた被包装体を、前記第1方
    向と直交する第2方向へ水平移送し、前記第1位置に載
    置されている前記切断包装用紙の略中央部上において前
    記第1方向の前後には耳貼付代が確保されるとともに前
    記第1方向の左右には胴貼付代が確保されるように載置
    して第1作業体を形成させる平板体移送手段と、 当該第1作業体を前記第1方向の第2位置へ向けて搬送
    する第1作業体搬送手段と、 当該搬送される第1作業体の搬送途中において、前記胴
    貼付代に相当する切断包装用紙の所定部分である胴接着
    代に接着剤を塗布するとともに、前記胴貼付代に相当す
    る切断包装用紙の2つの部分を所定高さだけ垂直上方に
    浮上させる胴貼付代処理手段と、 前記第2位置において、前記胴貼付代に相当する切断包
    装用紙の2つの部分の各々を前記被包装体の胴部に密着
    させつつ巻き付け前記胴接着代において前記2つの胴貼
    付代の部分を接着し前記切断包装用紙によって前記被包
    装体の胴部分を密着包囲した第2作業体を形成させる胴
    貼付手段と、 当該第2作業体を前記第1方向の第3位置へ向けて搬送
    する第2作業体搬送手段と、 当該第3位置において、前記第2作業体の4つの隅角部
    の包装用紙部分の各々を、前記第2作業体の短手の側面
    の方向の内方へ折り込み当該短手側面の各々に2つずつ
    計4つの前記包装用紙による耳部を形成させた第3作業
    体を形成させる隅角部折込手段と、 当該第3作業体を前記第1方向と直交する方向であって
    前記第2方向とは逆方向となる第3方向の第4位置へ向
    けて搬送する第3作業体搬送手段と、 当該搬送される第3作業体の搬送途中において、前記4
    つの耳部のうちの上方の2つの耳部を内方に折り込むと
    ともに前記4つの耳部のうちの下方の2つの耳部を垂直
    上方に直立するように折り曲げ、当該直立した2つの耳
    部の所定部分である耳接着代に接着剤を塗布する耳貼付
    代処理手段と、 前記第4位置において、前記直立した2つの耳部の各々
    を前記被包装体の前記短手側面に密着させつつ巻き付け
    前記耳接着代において接着し前記切断包装用紙によって
    前記被包装体の全体部分を密着包囲した包装体を形成さ
    せる耳貼付手段と、 当該包装体の平板面どうしを密接させるように垂直方向
    に積み重ね、当該積み重ねた包装体を垂直方向に下降可
    能な包装体下降手段と、 を備えたことを特徴とする平板体包装装置。
  3. 【請求項3】 矩形平板状の物体である被包装体を包装
    用紙により包装する平板体包装装置であって、 当該包装用紙の略中央部上において、前記被包装体の側
    面のうち長手の側面の一つと平行な方向であり前記被包
    装体の搬送方向である第1方向の前後には耳貼付代が確
    保されるとともに前記第1方向の左右には胴貼付代が確
    保されるように載置されて形成された後、当該胴貼付代
    に相当する包装用紙の所定部分である胴接着代に接着剤
    が塗布され、前記胴貼付代に相当する包装用紙の2つの
    部分である胴貼部が所定高さだけ垂直上方に浮上させら
    れた作業体を、 前記平板体包装装置の胴貼位置において、前記胴貼部の
    各々を支持しつつ前記被包装体の厚さ以上の高さだけ持
    ち上げた後、前記胴貼部のうちの一方を前記被包装体の
    胴部に密着させつつ前記第1方向と直交する第2方向に
    水平移動させることにより前記被包装体の胴部に巻き付
    け、次いで当該巻き付けられた胴貼部を押えつつ前記胴
    貼部の他方を前記被包装体の胴部に密着させながら前記
    第2方向とは逆方向となる第3方向に水平移動させるこ
    とにより前記被包装体の胴部に巻き付け、次いで前記胴
    接着代において前記2つの胴貼付代の部分を接着し前記
    包装用紙によって前記被包装体の胴部分を密着包囲する
    胴貼付手段と、 を備えたことを特徴とする平板体包装装置。
  4. 【請求項4】 矩形平板状の物体である被包装体を包装
    用紙により包装する平板体包装装置であって、 当該包装用紙により当該被包装体の胴部分が密着包囲さ
    れた作業体の4つの隅角部の包装用紙部分である折込部
    の各々を、当該平板体包装装置の耳部形成位置におい
    て、前記作業体の短手の側面の方向の内方へ折り込み当
    該短手側面の各々に2つずつ計4つの前記包装用紙によ
    る耳部を形成させる隅角部折込手段を備え、かつ、 当該隅角部折込手段は、 前記作業体の胴部を押えつける作業体固定器と、 駆動源からの回転駆動力により旋回軸を旋回中心として
    旋回可能に構成されるとともに当該作業体固定器により
    押えられた前記作業体の厚さに対応して折込高さが変化
    する折込器が前記4つの隅角部の近傍に4組配置されて
    構成されたことを特徴とする平板体包装装置。
  5. 【請求項5】 矩形平板状の物体である被包装体を包装
    用紙により包装する平板体包装装置であって、 当該包装用紙により当該被包装体の胴部分が密着包囲さ
    れ、その4つの隅角部の包装用紙部分である折込部の各
    々が前記被包装体の短手の側面の方向の内方へ折り込ま
    れ当該短手側面の各々に2つずつ計4つの前記包装用紙
    による耳部が形成され、当該4つの耳部のうちの上方の
    2つの耳部が内方に折り込まれるとともに当該4つの耳
    部のうちの下方の2つの耳部が垂直上方に直立するよう
    に折り曲げられ、かつ、当該直立した2つの耳部の所定
    部分である耳接着代に接着剤が塗布された作業体の当該
    直立した2つの耳部の各々を、前記平板体包装装置の耳
    貼付位置において、前記被包装体の前記短手側面に密着
    させつつ巻き付け前記耳接着代において接着し前記包装
    用紙によって前記被包装体の全体部分を密着包囲した包
    装体を形成させる耳貼付手段を備え、かつ、 当該耳貼付手段は、 前記作業体の胴部を押えつける作業体固定器と、 駆動源からの駆動力により、前記直立した2つの耳部の
    外方から押し付けつつ摺動することにより前記直立した
    2つの耳部の前記接着剤が塗布されている側の面を前記
    被包装体に密着させつつ巻き付けるように構成されると
    ともに当該作業体固定器により押えられた前記作業体の
    厚さに対応して摺動高さが変化する耳貼付器と、 を有することを特徴とする平板体包装装置。
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