JP2002166907A - 箱形包装機における胴巻装置 - Google Patents

箱形包装機における胴巻装置

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JP2002166907A
JP2002166907A JP2000360986A JP2000360986A JP2002166907A JP 2002166907 A JP2002166907 A JP 2002166907A JP 2000360986 A JP2000360986 A JP 2000360986A JP 2000360986 A JP2000360986 A JP 2000360986A JP 2002166907 A JP2002166907 A JP 2002166907A
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Yoshinori Nishi
慶徳 西
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Kawanoe Zoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔らかいワークであっても、緊密に胴巻きがで
きる箱形包装機における胴巻き装置を提供する箱形包装
機を提供する。 【解決手段】複数個の単位ワークを並列に並べた集合ワ
ークWを載せて昇降する昇降テーブル1と、降下位置の
昇降テーブルに載せられている集合ワークの上方に包装
紙を送り込み、かつ水平に保持する第1コンベヤ2と第
2コンベヤ3と、上昇位置の昇降テーブル1に載せられ
ている集合ワークの上面と前面と後面に沿う門形ガイド
10と、門形ガイド10の下方で、包装紙の未包装部分
をすくい上げて集合ワークの底面に沿わせる前ワイパー
32と後可動ワイパー31とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は箱形包装機における
胴巻き装置に関する。箱形包装機とは、一定数量のワー
クを並列に並べ、すなわち略長方体に揃えておいて、一
枚の包装紙でワークの6面を梱包する機械である。この
箱形包装機では、ワークを受取ると、包装紙でワークの
4面を巻く胴巻きが行われ、ついでワークの残り2面を
包装紙で包む側面折り込みが行われ、シールするという
順序で包装していく。本発明は、このような箱形包装紙
において、最初にワークの4面を巻く胴巻き装置に関す
る。本明細書では、ワークとしてトイレットロールを扱
う場合を例として説明するが、図9に示すように、トイ
レットロールを10数個収容してフィルム包装した物
(スーパー等で一般消費者が買っていくときの包装形
態)を単位ワークwといい、この単位ワークを2列に数
個づつ並べたものを集合ワークWという。なお、各列に
おける単位ワークwの個数は、4個(A図の例)や3個
(B図の例)の外、これ以上であってもよい。既述のご
とく、この単位ワークwと集合ワークWの対象として
は、キッチンロールや書籍、その他種々の物品が含まれ
るが、本発明は、このような集合ワークWをクラフト紙
等の丈夫な包装紙で、いわゆるキャラメル包装する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレットロールやキッチンロール、書
籍などを運搬する際、従来は段ボール箱に入れていた
が、段ボール箱は運搬終了後の処分に困る。そこで、ト
イレットロールのフィルム包装体を各列3〜5個で2列
に並べ、クラフト紙のような丈夫な包装紙で包む、いわ
ゆるキャラメル包装が行われるようになった。このキャ
ラメル包装の従来例として、特開平1-226512号公報に記
載された技術がある。この従来技術では、書籍を積み重
ねたワークを平面上に置き、ワークの3面に包装紙を巻
き付けた後、第4面は上折込み板と下折込み板を上下に
昇降させて包装紙を沿わせて胴巻きしている。また胴巻
きの際、上下の折込み板の方へワークを押し付ける押圧
板を用いて、緊密に巻き付けるようにしている。また、
その後で適当な手段を用いて、両側面の包装紙を折り込
み、ワークの6面全体を包装するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
では、柔らかいワークの場合、緊密な胴巻きができない
という問題がある。つまり、書籍のような硬いワークな
ら、ある程度、上下の折込み板と押圧板でワークを挟み
込めば、包装紙を硬く巻き取ることができる。しかし、
トイレットロールやキッチンロールのような柔らかいロ
ールでは、挟まれてない方向へワークが膨出してしまう
ので、包装紙を硬巻きすることはできない。この場合、
包装紙がゆるいので、運送途中でワークが変形し、包装
紙が破れる等の問題が生ずる。また前記従来例では、包
装紙の側面折込みについて具体的な手段を示していない
ので、詳細な問題点は不明であるが、トイレットロール
やキッチンロールのような軟らかいワークを包装する場
合に、ワークを形崩れしないように運送し、側面の包装
も緊密に行えるようにする技術手段は全く開示されてい
ない。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、柔らかいワーク
であっても、緊密に胴巻きができる箱形包装機における
胴巻き装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の箱形包装機に
おける胴巻き装置は、複数個の単位ワークを並列に並べ
た集合ワークを載せて昇降する昇降テーブルと、降下位
置の昇降テーブルに載せられている集合ワークの上方に
包装紙を送り込み、かつ水平に保持するコンベヤ手段
と、上昇位置の昇降テーブルに載せられている集合ワー
クの上面と前面と後面に沿う門形ガイドと、前記門形ガ
イドの下方で、包装紙の未包装部分をすくい上げて集合
ワークの底面に沿わせるワイパー機構とからなることを
特徴とする。請求項2の箱形包装機における胴巻き装置
は、請求項1記載の発明において、前記門形ガイドの内
部であって、前記昇降テーブルの上方に、包装紙の上面
を押えておく紙押え板を昇降させる紙押えシリンダが配
置されており、該紙押えシリンダの昇降動作は前記昇降
テーブルと同期していることを特徴とする。請求項3の
箱形包装機における胴巻き装置は、請求項1記載の発明
において、前記門形ガイドが、天板と、該天板の後端部
から直下方に延びるように固定された後面板と、前記天
板の前端部に回転自在に取付けられた前面板とから門形
に形成されており、前記前面板を、直下方に向いた閉止
位置と水平前方に向いた開放位置との間で開閉させる開
閉シリンダと、前記前面板を閉止位置と、それよりガイ
ド内方へ傾斜させた緊締位置との間で移動させる緊締シ
リンダとを備えていることを特徴とする。請求項4の箱
形包装機における胴巻き装置は、請求項1記載の発明に
おいて、前記昇降テーブルの上昇位置と同レベルで設け
られた次工程へ集合ワークを送るワーク送りコンベヤ
と、前記門形ガイドを、前記昇降テーブルの直上の作業
位置から前記ワーク送りコンベヤへ集合ワークを送り込
む払出し位置との間での前後移動を案内するスライドユ
ニットと、前記門形ガイドを前後移動させる前後移動手
段とを設けたことを特徴とする。請求項5の箱形包装機
における胴巻き装置は、請求項1記載の発明において、
前記ワイパ機構が、前記門形ガイドの作業位置における
前記前面板の下端の直下位置に設けられており、集合ワ
ークの前面と上面と後面を覆った包装紙であって集合ワ
ークの前面から垂れ下っている前垂部分を門形ガイドの
前進によってすくい上げる前ワイパと、前記門形ガイド
の前記後面板の下端から、ガイド内方に向けて進入・後
退可能に設けられており、集合ワークの前面と上面と後
面を覆った包装紙であって集合ワークの後面から垂れ下
っている後垂部分をすくい上げる後可動ワイパとからな
ることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、昇降テーブル上
に集合ワークを載せ、その上面において包装紙を水平に
コンベヤ手段で保持しておき、昇降テーブルを上昇させ
て集合ワークを門形ガイド内に押し込むと、包装紙が集
合ワークと門形ガイド内に挟まれて、集合ワークの上面
と前面と後面を覆う。ついでワイパー機構により集合ワ
ークの前面と後面から垂れ下っている包装紙の未包装部
分である前垂部と後垂部をすくい上げて集合ワークの底
面に沿わせると胴巻きが完了する。請求項2の発明によ
れば、昇降テーブルを上昇させて集合ワークを門形ガイ
ド内に押込んでいくとき、包装紙の上面を紙押え板で押
えておけるので、包装紙を集合ワークの上面と前面と後
面にきれいに沿わせることができる。請求項3の発明に
よれば、門形ガイド内で集合ワークの上面と前面と後面
に包装紙を沿わせた後、緊締シリンダによって前面板を
ガイド内方へ傾斜させると、包装紙の上から集合ワーク
を緊く締め込むことができる。このため柔らかい集合ワ
ークであっても緊く締め込んだ硬巻き包装ができる。請
求項4の発明によれば、前後移動手段によって門形ガイ
ドを前方に移動させると、門形ガイド内の集合ワークを
ワーク送りコンベヤに送り込むので、次工程への送り込
みが行える。請求項5の発明によれば、門形ガイドを前
方へ移動させて内部の集合ワークをワーク送りコンベヤ
に送り込むとき、集合ワークの前面から垂れ下っている
包装紙の前垂部分を前ワイパがすくい上げ、同時に可動
ワイパの前進によって、集合ワークの後面から垂れ下っ
ている包装紙の後垂部分を後可動ワイパがすくい上げて
集合ワークの底面に沿わせるので、包装紙の胴巻きが行
える。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、図7〜図8に基づき箱型包装
機の全体構成を説明する。この箱形包装機は、概略的に
包装紙供給装置D、ワーク並列供給装置A、胴巻き装置
B、側面折込み装置C、払出し装置Eから構成されてい
る。
【0008】包装紙供給装置Dは、つぎのように構成さ
れている。図中右側のR1は外装紙pのロールで、R2
は防水フィルムfのロールである。外装紙pは宣伝や出
所の印刷が表示しやすく丈夫なクラフト紙などが用いら
れ、防水フィルムfとしては防水機能に優れたポリエチ
レンフィルムなどが用いられている。この外装紙pと防
水フィルムfは、ピンチロール101 で挟圧されて防水フ
ィルムラミネート包装紙Sとなる。なお、本発明におい
て包装紙Sは任意のものを用いることができ、非ラミネ
ート紙でもよいこともちろんである。前記ピンチロール
101 の図中左側にはカッター102 が設けられており、包
装紙Sはこのカッター102 で適当な長さに切断される。
この長さは、包装すべきワークの長さによって適宜変え
るとよい。
【0009】前記胴巻き装置Bは、概略つぎのように構
成されている。前記カッター102 の図中左側には、接着
剤塗布ガン4が設けられており、この接着剤塗布ガン4
の図中左側には、第1コンベヤ2が設けられている。前
記カッター102 で所定長さに切断された包装紙Sは、ピ
ンチロール101 と第1コンベヤ2によって、順次送りを
かけられる。前記第1コンベヤ2の図中左側には、胴巻
き装置Bの本体が設置されており、その図中左側には第
2コンベヤ3が配置されている。なお、詳細は後述す
る。
【0010】ワーク並列定数供給装置Aは、つぎのよう
に構成されている。箱形包装機のラインに対し直交する
方向からワークを供給する装置であり、前記胴巻き装置
Bに接続されている。このワーク並列定数供給装置A
は、ワークを一定数量づつ並列に並べて送り込む装置で
あり、いわゆるキャラメル包装の準備となる工程を実行
する装置である。そして、胴巻き装置Bにおいて、単位
ワークwを2列に並べられた集合ワークWの前面、上
面、後面、下面を包装紙で巻いてしまう胴巻きが行われ
る。側面折込み装置Cは、つぎのように構成されてい
る。胴巻きされた後の包装紙の未包装部分、すなわち耳
端部分を折り込み、集合ワークの残る2面を包むように
する装置である。前記胴巻き装置Bとこの側面折り込み
装置Cを経由すると、箱形のワークは包装紙Sで、その
6面が完全に包装され、いわゆるキャラメル包装される
ことになる。払出し装置Eは、包装済みのワークを次工
程へ払出すコンベヤ等で構成されている。
【0011】つぎに、図1および図2に基づき、胴巻き
装置Bの構成を詳細に説明する。1はワークWを載せて
昇降する昇降テーブルである。この昇降テーブル1はカ
ム機構あるいはシリンダー等の任意の手段で昇降させら
れる。なお、このテーブル1上には前記ワーク並列定数
供給装置Aで、送り込まれた集合ワークWが載せられて
いる。この昇降テーブル1の入側には第1コンベヤ2が
配置され、出側には第2コンベヤ3が配置されている。
この第1、第2コンベヤ2,3は特許請求の範囲にいう
コンベヤ手段に相当するもので、いずれも上コンベヤと
下コンベヤを上下に重ねて配置し、包装紙Sを挟んで送
りをかけるようにした公知のものである。前記第1コン
ベヤ2の手前には接着剤塗布ガン4が設けられている。
この接着剤塗布ガン4は、切断された包装紙Sの後端部
分上面に適量の接着剤aを塗布する。このように、接着
剤aを上面に塗布すると、接着剤が落下したり、周辺を
汚すことがないので、生産性が高くなる。
【0012】包装紙Sは、第1コンベヤ2で、下降位置
にある集合ワークWの上方を通過して第2コンベヤ3に
送り込まれる。この状態で、包装紙Sの両端部は、第
1、第2コンベヤ2,3で挟まれた状態で保持され、中
央部分は集合ワークWの上方に保持されることになる。
前記昇降テーブル1の上方には紙押えシリンダ5が配置
されている。この紙押えシリンダ5のロッドの先端には
紙押え板6が取り付けられている。紙押えシリンダ5が
伸長すると、紙押え板6が、第1、第2コンベヤ2,3
に保持された包装シートSの上面に当った位置にあり、
収縮するとその上方に引き上げられる。この引き上げら
れるとき、包装紙SをワークWの上面に軽く押し付ける
ように、昇降テーブル1と紙押えシリンダ5の動作が同
期されている。
【0013】前記昇降テーブル1の上方の空間には、門
形ガイド10が配置されている。この門形ガイド10
は、図2にも示すように、天板11と、天板11の後端
部から直下方に伸びるように固定された後面板12と、
天板11の前端部に回転自在に取付けられた前面板13
とからなり、門形に形成されている。この前面板13の
基部から斜め上方に延びるレバー14と天板11の後端
部上方に設けたブランケット15との間には、開閉シリ
ンダ16と緊締シリンダ17が取付けられている。開閉
シリンダ16のシリンダ部と緊締シリンダ17のシリン
ダ部は互いに向き合わせて配置され、いずれも天板11
に固定されている。また、開閉シリンダ16のロッドは
前記レバー14に連結され、緊締シリンダ17のロッド
は前記ブランケット15に連結されている。
【0014】図1に示すように、前記門形ガイド10の
上方には、門形ガイド10の前後移動を案内するスライ
ドユニット20が設けられている。このスライドユニッ
ト20のスライドレール21は適宜の架構によって支持
され、前後方向に配置されている。また、前記天板11
の上面にはスライドガイド22が取付けられ、このスラ
イドガイド22は前記スライドレール21に摺動自在に
嵌み合っている。よって、門形ガイド10は、昇降テー
ブル1の直上方の作業位置と、そこから前方へ移動した
払出し位置との間で往復動自在である。そして、門形ガ
イド10を前後方向に往復動させるために、後面板12
にはプッシュロッド23が水平に取付けられている。こ
のプッシュロッド23をリンク機構やシリンダなどの公
知の前後移動手段で押し引きすると、門形ガイド10を
前後方向に往復動させることができる。
【0015】図1に示すように、前記門形ガイド10の
後面板12の下端と第1コンベヤ2との間には後可動ワ
イパー31が設けられている。この後可動ワイパー31
は後面板12の下端近傍の位置から門形ガイド10の内
部中心に向けて、水平に進退する部材である。またこの
後可動ワイパー31は、リンク機構やシリンダ等の適宜
の機構で作動させるとよい。この後可動ワイパー31
は、集合ワークの前面と上面と後面を覆った包装紙であ
って集合ワークの前面から垂れ下っている前垂部分を門
形ガイドの前進によってすくい上げることができる。前
記門形ガイド10の前面板13の下端近傍には前ワイパ
ー32が設けられている。この前ワイパー32は、昇降
テーブル1が上死点まで上昇すると、少し内側へ移動し
て集合ワークWの底を受けることができる。そして、後
述するごとく、集合ワークの後面から垂れ下っている後
垂部分をすくい上げることができる。そして、前ワイパ
ー32の出側には、胴巻きされたワークWを側面折込み
機Cに向けて送るワーク送りコンベヤ33が設けられて
いる。
【0016】つぎに、図3〜図6に基づき、本胴巻き装
置Bによるワークの胴巻き作業を説明する。 I:図3の(I) は、第1コンベヤ2と第2コンベヤ3に
よって包装紙Sが挟まれており、その中央部が昇降テー
ブル1上の集合ワークW上にある状態である。この包装
紙Sの後端部の上面には接着剤aが塗布ガン4によっ
て、後端縁に沿って点状に糊が打たれている。門形ガイ
ド10は昇降テーブル1と同じ中心線0上に位置してお
り、前面板13は垂直下方に向いている。この状態から
昇降テーブル1が上昇していく。 II:図4の(II)に示すように、昇降テーブル1が上昇す
ると集合ワークWは門形ガイド10の内部へ入ってい
く。このとき紙押え板6は包装紙Sの中央部を集合ワー
クWの上面に押えておく。このため昇降テーブル1と紙
押えシリンダ5は同期して昇降する。上記のようにして
集合ワークWが門形ガイド10内に入っていくと、包装
紙Sが門形ガイド10の内周面と箱形の集合ワークWの
外周三面に沿うように、逆U字状に折り込まれる。 III :集合ワークWが門形ガイド10内に上昇し切る
と、前ワイパー32を少し後方(門形ガイド10の内側
方向)へ移動させ、集合ワークWの底を支えるようにす
る。そして、図4のIII に示すように、緊締シリンダ1
7を伸長させて前面板13を内側へ傾斜させ集合ワーク
Wを締め付ける。そして、プッシュロッド23を介して
門形ガイド10を少し前進(図中左方向へ移動)させ、
同時に後可動ワイパー31を前方に伸長させる。する
と、後可動ワイパー31によって、包装紙Sの垂れ下が
っていた後垂部がすくい上げられて、集合ワークWの底
部に沿わされる。また、門形ガイド10の前進によっ
て、包装紙Sの垂れ下がっていた前垂部が前ワイパー3
2に当ってすくい上げられる。つまり集合ワークWの底
面に沿わせた後垂部の下側に重ねられていく。 IV:図5のIVに示すように、さらに門形ガイド10を前
進させると(このとき前ワイパー32も元の位置へ前進
する)、包装紙Sが箱形の集合ワークWの底面に沿わせ
られた状態で、前ワイパー32を通過する。このとき、
接着剤aによって包装紙Sの底側の2枚が接合される。
接着剤aがホットメルト接着剤であると、極めて短い時
間(数秒程度)で完全に包装紙を接合するので、前面板
13を開いても、緊締した包装状態を維持できる。これ
によって、胴巻きが完了する。ついで、開閉シリンダ1
6を収縮させて前面板13を開き、さらにプッシュロッ
ド23によって門形ガイド10を前進させる。 V:すると、図5のVに示すように、胴巻きされた集合
ワークWはワーク送りコンベヤ33に乗り込む。 VI:そして、図6のVIに示すように、集合ワークWはワ
ーク送りコンベヤ33で前記側面折込み装置へ向けて送
られていく。そして図6のVII に示すように、門形ガイ
ド10は元の位置に復帰し、次の胴巻き作業に備える。
【0017】以上のとおり、本実施形態の装置によれ
ば、図10の(A) 図に示すように、単位ワークwを並列
に並べた箱形の集合ワークWを、包装紙Sで胴巻きする
ことができる。なお、この後に側面折込み装置Cで包装
紙Sの耳端部分を折り込んでシールすると、図10の
(B) 図に示すようにキャラメル包装が完了する。
【発明の効果】請求項1の発明によれば、昇降テーブル
上に集合ワークを載せ、その上面に包装紙を水平に保持
しておき、集合ワークを門形ガイド内に押し込むと、包
装紙が集合ワークと門形ガイド内に挟まれて、集合ワー
クの上面と前面と後面を覆う。ついでワイパー機構によ
り集合ワークの前面と後面から垂れ下っている包装紙の
未包装部分である前垂部と後垂部をすくい上げて集合ワ
ークの底面に沿わせると胴巻きが完了する。請求項2の
発明によれば、昇降テーブルを上昇させて集合ワークを
門形ガイド内に押込んでいくとき、包装紙の上面を紙押
え板で押えておけるので、包装紙を集合ワークの上面と
前面と後面にきれいに沿わせることができる。請求項3
の発明によれば、門形ガイド内で集合ワークの上面と前
面と後面に包装紙を沿わせた後、緊締シリンダによって
前面板をガイド内方へ傾斜させると、包装紙の上から集
合ワークを緊く締め込むことができる。このため柔らか
い集合ワークであっても緊く締め込んだ硬巻き包装がで
きる。請求項4の発明によれば、前後移動手段によって
門形ガイドを前方に移動させると、門形ガイド内の集合
ワークをワーク送りコンベヤに送り込むので、次工程へ
の送り込みが行える。請求項5の発明によれば、門形ガ
イドを前方へ移動させて内部の集合ワークをワーク送り
コンベヤに送り込むとき、集合ワークの前面から垂れ下
っている包装紙の前垂部分を固定ワイパがすくい上げ、
同時に可動ワイパの前進によって、集合ワークの後面か
ら垂れ下っている包装紙の後垂部分を可動ワイパがすく
い上げて集合ワークの底面に沿わせるので、包装紙の胴
巻きが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】胴巻き装置Bの正面図である。
【図2】(A) 図は門形ガイド10の正面図、(B) は同一
部平面図である。
【図3】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図4】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図5】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図6】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図7】箱型包装機の全体正面図である。
【図8】箱型包装機の全体平面図である。
【図9】集合ワークWの斜視図である。
【図10】胴巻き包装とキャラメル包装の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 昇降テーブル 2 第1コンベヤ 3 第2コンベヤ 4 接着剤塗布ガン 5 紙押えシリンダ 10 門形ガイド 13 前面板 16 開閉シリンダ 17 緊締シリンダ 31 後可動ワイパー 32 前ワイパー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月13日(2000.12.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 箱形包装機における胴巻装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は箱形包装機における
胴巻き装置に関する。箱形包装機とは、一定数量のワー
クを並列に並べ、すなわち略長方体に揃えておいて、一
枚の包装紙でワークの6面を梱包する機械である。この
箱形包装機では、ワークを受取ると、包装紙でワークの
4面を巻く胴巻きが行われ、ついでワークの残り2面を
包装紙で包む側面折り込みが行われ、シールするという
順序で包装していく。本発明は、このような箱形包装紙
において、最初にワークの4面を巻く胴巻き装置に関す
る。本明細書では、ワークとしてトイレットロールを扱
う場合を例として説明するが、図9に示すように、トイ
レットロールを10数個収容してフィルム包装した物
(スーパー等で一般消費者が買っていくときの包装形
態)を単位ワークwといい、この単位ワークを2列に数
個づつ並べたものを集合ワークWという。なお、各列に
おける単位ワークwの個数は、4個(A図の例)や3個
(B図の例)の外、これ以上であってもよい。既述のご
とく、この単位ワークwと集合ワークWの対象として
は、キッチンロールや書籍、その他種々の物品が含まれ
るが、本発明は、このような集合ワークWをクラフト紙
等の丈夫な包装紙で、いわゆるキャラメル包装する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トイレットロールやキッチンロール、書
籍などを運搬する際、従来は段ボール箱に入れていた
が、段ボール箱は運搬終了後の処分に困る。そこで、ト
イレットロールのフィルム包装体を各列3〜5個で2列
に並べ、クラフト紙のような丈夫な包装紙で包む、いわ
ゆるキャラメル包装が行われるようになった。このキャ
ラメル包装の従来例として、特開平1-226512号公報に記
載された技術がある。この従来技術では、書籍を積み重
ねたワークを平面上に置き、ワークの3面に包装紙を巻
き付けた後、第4面は上折込み板と下折込み板を上下に
昇降させて包装紙を沿わせて胴巻きしている。また胴巻
きの際、上下の折込み板の方へワークを押し付ける押圧
板を用いて、緊密に巻き付けるようにしている。また、
その後で適当な手段を用いて、両側面の包装紙を折り込
み、ワークの6面全体を包装するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
では、柔らかいワークの場合、緊密な胴巻きができない
という問題がある。つまり、書籍のような硬いワークな
ら、ある程度、上下の折込み板と押圧板でワークを挟み
込めば、包装紙を硬く巻き取ることができる。しかし、
トイレットロールやキッチンロールのような柔らかいロ
ールでは、挟まれてない方向へワークが膨出してしまう
ので、包装紙を硬巻きすることはできない。この場合、
包装紙がゆるいので、運送途中でワークが変形し、包装
紙が破れる等の問題が生ずる。また前記従来例では、包
装紙の側面折込みについて具体的な手段を示していない
ので、詳細な問題点は不明であるが、トイレットロール
やキッチンロールのような軟らかいワークを包装する場
合に、ワークを形崩れしないように運送し、側面の包装
も緊密に行えるようにする技術手段は全く開示されてい
ない。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、柔らかいワーク
であっても、緊密に胴巻きができる箱形包装機における
胴巻き装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の箱形包装機に
おける胴巻き装置は、複数個の単位ワークを並列に並べ
た集合ワークを載せて昇降する昇降テーブルと、降下位
置の昇降テーブルに載せられている集合ワークの上方に
包装紙を送り込み、かつ水平に保持するコンベヤ手段
と、上昇位置の昇降テーブルに載せられている集合ワー
クの上面と前面と後面に沿う門形ガイドと、前記門形ガ
イドの下方で、包装紙の未包装部分をすくい上げて集合
ワークの底面に沿わせるワイパー機構とからなることを
特徴とする。請求項2の箱形包装機における胴巻き装置
は、請求項1記載の発明において、前記門形ガイドの内
部であって、前記昇降テーブルの上方に、包装紙の上面
を押えておく紙押え板を昇降させる紙押えシリンダが配
置されており、該紙押えシリンダの昇降動作は前記昇降
テーブルと同期していることを特徴とする。請求項3の
箱形包装機における胴巻き装置は、請求項1記載の発明
において、前記門形ガイドが、天板と、該天板の後端部
から直下方に延びるように固定された後面板と、前記天
板の前端部に回転自在に取付けられた前面板とから門形
に形成されており、前記前面板を、直下方に向いた閉止
位置と水平前方に向いた開放位置との間で開閉させる開
閉シリンダと、前記前面板を閉止位置と、それよりガイ
ド内方へ傾斜させた緊締位置との間で移動させる緊締シ
リンダとを備えていることを特徴とする。請求項4の箱
形包装機における胴巻き装置は、請求項1記載の発明に
おいて、前記昇降テーブルの上昇位置と同レベルで設け
られた次工程へ集合ワークを送るワーク送りコンベヤ
と、前記門形ガイドを、前記昇降テーブルの直上の作業
位置から前記ワーク送りコンベヤへ集合ワークを送り込
む払出し位置との間での前後移動を案内するスライドユ
ニットと、前記門形ガイドを前後移動させる前後移動手
段とを設けたことを特徴とする。請求項5の箱形包装機
における胴巻き装置は、請求項1記載の発明において、
前記ワイパ機構が、前記門形ガイドの作業位置におけ
る前記前面板の下端の直下位置に設けられており、集合
ワークの前面と上面と後面を覆った包装紙であって集合
ワークの前面から垂れ下っている前垂部分を門形ガイド
の前進によってすくい上げる前ワイパと、前記門形ガ
イドの前記後面板の下端から、ガイド内方に向けて進入
・後退可能に設けられており、集合ワークの前面と上面
と後面を覆った包装紙であって集合ワークの後面から垂
れ下っている後垂部分をすくい上げる後可動ワイパ
からなることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、昇降テーブル上
に集合ワークを載せ、その上面において包装紙を水平に
コンベヤ手段で保持しておき、昇降テーブルを上昇させ
て集合ワークを門形ガイド内に押し込むと、包装紙が集
合ワークと門形ガイド内に挟まれて、集合ワークの上面
と前面と後面を覆う。ついでワイパー機構により集合ワ
ークの前面と後面から垂れ下っている包装紙の未包装部
分である前垂部と後垂部をすくい上げて集合ワークの底
面に沿わせると胴巻きが完了する。請求項2の発明によ
れば、昇降テーブルを上昇させて集合ワークを門形ガイ
ド内に押込んでいくとき、包装紙の上面を紙押え板で押
えておけるので、包装紙を集合ワークの上面と前面と後
面にきれいに沿わせることができる。請求項3の発明に
よれば、門形ガイド内で集合ワークの上面と前面と後面
に包装紙を沿わせた後、緊締シリンダによって前面板を
ガイド内方へ傾斜させると、包装紙の上から集合ワーク
を緊く締め込むことができる。このため柔らかい集合ワ
ークであっても緊く締め込んだ硬巻き包装ができる。請
求項4の発明によれば、前後移動手段によって門形ガイ
ドを前方に移動させると、門形ガイド内の集合ワークを
ワーク送りコンベヤに送り込むので、次工程への送り込
みが行える。請求項5の発明によれば、門形ガイドを前
方へ移動させて内部の集合ワークをワーク送りコンベヤ
に送り込むとき、集合ワークの前面から垂れ下っている
包装紙の前垂部分を前ワイパがすくい上げ、同時に可
動ワイパの前進によって、集合ワークの後面から垂れ
下っている包装紙の後垂部分を後可動ワイパがすくい
上げて集合ワークの底面に沿わせるので、包装紙の胴巻
きが行える。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。まず、図7〜図8に基づき箱型包装
機の全体構成を説明する。この箱形包装機は、概略的に
包装紙供給装置D、ワーク並列供給装置A、胴巻き装置
B、側面折込み装置C、払出し装置Eから構成されてい
る。
【0008】包装紙供給装置Dは、つぎのように構成さ
れている。図中右側のR1は外装紙pのロールで、R2
は防水フィルムfのロールである。外装紙pは宣伝や出
所の印刷が表示しやすく丈夫なクラフト紙などが用いら
れ、防水フィルムfとしては防水機能に優れたポリエチ
レンフィルムなどが用いられている。この外装紙pと防
水フィルムfは、ピンチロール101 で挟圧されて防水フ
ィルムラミネート包装紙Sとなる。なお、本発明におい
て包装紙Sは任意のものを用いることができ、非ラミネ
ート紙でもよいこともちろんである。前記ピンチロール
101 の図中左側にはカッター102 が設けられており、包
装紙Sはこのカッター102 で適当な長さに切断される。
この長さは、包装すべきワークの長さによって適宜変え
るとよい。
【0009】前記胴巻き装置Bは、概略つぎのように構
成されている。前記カッター102 の図中左側には、接着
剤塗布ガン4が設けられており、この接着剤塗布ガン4
の図中左側には、第1コンベヤ2が設けられている。前
記カッター102 で所定長さに切断された包装紙Sは、ピ
ンチロール101 と第1コンベヤ2によって、順次送りを
かけられる。前記第1コンベヤ2の図中左側には、胴巻
き装置Bの本体が設置されており、その図中左側には第
2コンベヤ3が配置されている。なお、詳細は後述す
る。
【0010】ワーク並列定数供給装置Aは、つぎのよう
に構成されている。箱形包装機のラインに対し直交する
方向からワークを供給する装置であり、前記胴巻き装置
Bに接続されている。このワーク並列定数供給装置A
は、ワークを一定数量づつ並列に並べて送り込む装置で
あり、いわゆるキャラメル包装の準備となる工程を実行
する装置である。そして、胴巻き装置Bにおいて、単位
ワークwを2列に並べられた集合ワークWの前面、上
面、後面、下面を包装紙で巻いてしまう胴巻きが行われ
る。側面折込み装置Cは、つぎのように構成されてい
る。胴巻きされた後の包装紙の未包装部分、すなわち耳
端部分を折り込み、集合ワークの残る2面を包むように
する装置である。前記胴巻き装置Bとこの側面折り込み
装置Cを経由すると、箱形のワークは包装紙Sで、その
6面が完全に包装され、いわゆるキャラメル包装される
ことになる。払出し装置Eは、包装済みのワークを次工
程へ払出すコンベヤ等で構成されている。
【0011】つぎに、図1および図2に基づき、胴巻き
装置Bの構成を詳細に説明する。1はワークWを載せて
昇降する昇降テーブルである。この昇降テーブル1はカ
ム機構あるいはシリンダ等の任意の手段で昇降させられ
る。なお、このテーブル1上には前記ワーク並列定数供
給装置Aで、送り込まれた集合ワークWが載せられてい
る。この昇降テーブル1の入側には第1コンベヤ2が配
置され、出側には第2コンベヤ3が配置されている。こ
の第1、第2コンベヤ2,3は特許請求の範囲にいうコ
ンベヤ手段に相当するもので、いずれも上コンベヤと下
コンベヤを上下に重ねて配置し、包装紙Sを挟んで送り
をかけるようにした公知のものである。前記第1コンベ
ヤ2の手前には接着剤塗布ガン4が設けられている。こ
の接着剤塗布ガン4は、切断された包装紙Sの後端部分
上面に適量の接着剤aを塗布する。このように、接着剤
aを上面に塗布すると、接着剤が落下したり、周辺を汚
すことがないので、生産性が高くなる。
【0012】包装紙Sは、第1コンベヤ2で、下降位置
にある集合ワークWの上方を通過して第2コンベヤ3に
送り込まれる。この状態で、包装紙Sの両端部は、第
1、第2コンベヤ2,3で挟まれた状態で保持され、中
央部分は集合ワークWの上方に保持されることになる。
前記昇降テーブル1の上方には紙押えシリンダ5が配置
されている。この紙押えシリンダ5のロッドの先端には
紙押え板6が取り付けられている。紙押えシリンダ5が
伸長すると、紙押え板6が、第1、第2コンベヤ2,3
に保持された包装シートSの上面に当った位置にあり、
収縮するとその上方に引き上げられる。この引き上げら
れるとき、包装紙SをワークWの上面に軽く押し付ける
ように、昇降テーブル1と紙押えシリンダ5の動作が同
期されている。
【0013】前記昇降テーブル1の上方の空間には、門
形ガイド10が配置されている。この門形ガイド10
は、図2にも示すように、天板11と、天板11の後端
部から直下方に伸びるように固定された後面板12と、
天板11の前端部に回転自在に取付けられた前面板13
とからなり、門形に形成されている。この前面板13の
基部から斜め上方に延びるレバー14と天板11の後端
部上方に設けたブランケット15との間には、開閉シリ
ンダ16と緊締シリンダ17が取付けられている。開閉
シリンダ16のシリンダ部と緊締シリンダ17のシリン
ダ部は互いに向き合わせて配置され、いずれも天板11
に固定されている。また、開閉シリンダ16のロッドは
前記レバー14に連結され、緊締シリンダ17のロッド
は前記ブランケット15に連結されている。
【0014】図1に示すように、前記門形ガイド10の
上方には、門形ガイド10の前後移動を案内するスライ
ドユニット20が設けられている。このスライドユニッ
ト20のスライドレール21は適宜の架構によって支持
され、前後方向に配置されている。また、前記天板11
の上面にはスライドガイド22が取付けられ、このスラ
イドガイド22は前記スライドレール21に摺動自在に
嵌み合っている。よって、門形ガイド10は、昇降テー
ブル1の直上方の作業位置と、そこから前方へ移動した
払出し位置との間で往復動自在である。そして、門形ガ
イド10を前後方向に往復動させるために、後面板12
にはプッシュロッド23が水平に取付けられている。こ
のプッシュロッド23をリンク機構やシリンダなどの公
知の前後移動手段で押し引きすると、門形ガイド10を
前後方向に往復動させることができる。
【0015】図1に示すように、前記門形ガイド10の
後面板12の下端と第1コンベヤ2との間には後可動ワ
イパー31が設けられている。この後可動ワイパー31
は後面板12の下端近傍の位置から門形ガイド10の内
部中心に向けて、水平に進退する部材である。またこの
後可動ワイパー31は、リンク機構やシリンダ等の適宜
の機構で作動させるとよい。この後可動ワイパー31
は、集合ワークの前面と上面と後面を覆った包装紙であ
って集合ワークの前面から垂れ下っている前垂部分を門
形ガイドの前進によってすくい上げることができる。前
記門形ガイド10の前面板13の下端近傍には前ワイパ
ー32が設けられている。この前ワイパー32は、昇降
テーブル1が上死点まで上昇すると、少し内側へ移動し
て集合ワークWの底を受けることができる。そして、後
述するごとく、集合ワークの後面から垂れ下っている後
垂部分をすくい上げることができる。そして、前ワイパ
ー32の出側には、胴巻きされたワークWを側面折込み
機Cに向けて送るワーク送りコンベヤ33が設けられて
いる。
【0016】つぎに、図3〜図6に基づき、本胴巻き装
置Bによるワークの胴巻き作業を説明する。 I:図3の(I) は、第1コンベヤ2と第2コンベヤ3に
よって包装紙Sが挟まれており、その中央部が昇降テー
ブル1上の集合ワークW上にある状態である。この包装
紙Sの後端部の上面には接着剤aが塗布ガン4によっ
て、後端縁に沿って点状に糊が打たれている。門形ガイ
ド10は昇降テーブル1と同じ中心線0上に位置してお
り、前面板13は垂直下方に向いている。この状態から
昇降テーブル1が上昇していく。 II:図4の(II)に示すように、昇降テーブル1が上昇す
ると集合ワークWは門形ガイド10の内部へ入ってい
く。このとき紙押え板6は包装紙Sの中央部を集合ワー
クWの上面に押えておく。このため昇降テーブル1と紙
押えシリンダ5は同期して昇降する。上記のようにして
集合ワークWが門形ガイド10内に入っていくと、包装
紙Sが門形ガイド10の内周面と箱形の集合ワークWの
外周三面に沿うように、逆U字状に折り込まれる。 III :集合ワークWが門形ガイド10内に上昇し切る
と、前ワイパー32を少し後方(門形ガイド10の内側
方向)へ移動させ、集合ワークWの底を支えるようにす
る。そして、図4のIII に示すように、緊締シリンダ1
7を伸長させて前面板13を内側へ傾斜させ集合ワーク
Wを締め付ける。そして、プッシュロッド23を介して
門形ガイド10を少し前進(図中左方向へ移動)させ、
同時に後可動ワイパー31を前方に伸長させる。する
と、後可動ワイパー31によって、包装紙Sの垂れ下が
っていた後垂部がすくい上げられて、集合ワークWの底
部に沿わされる。また、門形ガイド10の前進によっ
て、包装紙Sの垂れ下がっていた前垂部が前ワイパー3
2に当ってすくい上げられる。つまり集合ワークWの底
面に沿わせた後垂部の下側に重ねられていく。 IV:図5のIVに示すように、さらに門形ガイド10を前
進させると(このとき前ワイパー32も元の位置へ前進
する)、包装紙Sが箱形の集合ワークWの底面に沿わせ
られた状態で、前ワイパー32を通過する。このとき、
接着剤aによって包装紙Sの底側の2枚が接合される。
接着剤aがホットメルト接着剤であると、極めて短い時
間(数秒程度)で完全に包装紙を接合するので、前面板
13を開いても、緊締した包装状態を維持できる。これ
によって、胴巻きが完了する。ついで、開閉シリンダ1
6を収縮させて前面板13を開き、さらにプッシュロッ
ド23によって門形ガイド10を前進させる。 V:すると、図5のVに示すように、胴巻きされた集合
ワークWはワーク送りコンベヤ33に乗り込む。 VI:そして、図6のVIに示すように、集合ワークWはワ
ーク送りコンベヤ33で前記側面折込み装置へ向けて送
られていく。そして図6のVII に示すように、門形ガイ
ド10は元の位置に復帰し、次の胴巻き作業に備える。
【0017】以上のとおり、本実施形態の装置によれ
ば、図10の(A) 図に示すように、単位ワークwを並列
に並べた箱形の集合ワークWを、包装紙Sで胴巻きする
ことができる。なお、この後に側面折込み装置Cで包装
紙Sの耳端部分を折り込んでシールすると、図10の
(B) 図に示すようにキャラメル包装が完了する。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、昇降テーブル
上に集合ワークを載せ、その上面に包装紙を水平に保持
しておき、集合ワークを門形ガイド内に押し込むと、包
装紙が集合ワークと門形ガイド内に挟まれて、集合ワー
クの上面と前面と後面を覆う。ついでワイパー機構によ
り集合ワークの前面と後面から垂れ下っている包装紙の
未包装部分である前垂部と後垂部をすくい上げて集合ワ
ークの底面に沿わせると胴巻きが完了する。請求項2の
発明によれば、昇降テーブルを上昇させて集合ワークを
門形ガイド内に押込んでいくとき、包装紙の上面を紙押
え板で押えておけるので、包装紙を集合ワークの上面と
前面と後面にきれいに沿わせることができる。請求項3
の発明によれば、門形ガイド内で集合ワークの上面と前
面と後面に包装紙を沿わせた後、緊締シリンダによって
前面板をガイド内方へ傾斜させると、包装紙の上から集
合ワークを緊く締め込むことができる。このため柔らか
い集合ワークであっても緊く締め込んだ硬巻き包装がで
きる。請求項4の発明によれば、前後移動手段によって
門形ガイドを前方に移動させると、門形ガイド内の集合
ワークをワーク送りコンベヤに送り込むので、次工程へ
の送り込みが行える。請求項5の発明によれば、門形ガ
イドを前方へ移動させて内部の集合ワークをワーク送り
コンベヤに送り込むとき、集合ワークの前面から垂れ下
っている包装紙の前垂部分をワイパがすくい上げ、
同時に可動ワイパの前進によって、集合ワークの後面
から垂れ下っている包装紙の後垂部分を可動ワイパ
すくい上げて集合ワークの底面に沿わせるので、包装紙
の胴巻きが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】胴巻き装置Bの正面図である。
【図2】(A) 図は門形ガイド10の正面図、(B) は同一
部平面図である。
【図3】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図4】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図5】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図6】本胴巻き装置Bによる集合ワークの胴巻き作業
の説明図である。
【図7】箱型包装機の全体正面図である。
【図8】箱型包装機の全体平面図である。
【図9】集合ワークWの斜視図である。
【図10】胴巻き包装とキャラメル包装の説明図であ
る。
【符号の説明】 1 昇降テーブル 2 第1コンベヤ 3 第2コンベヤ 4 接着剤塗布ガン 5 紙押えシリンダ 10 門形ガイド 13 前面板 16 開閉シリンダ 17 緊締シリンダ 31 後可動ワイパー 32 前ワイパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の単位ワークを並列に並べた集合ワ
    ークを載せて昇降する昇降テーブルと、降下位置の昇降
    テーブルに載せられている集合ワークの上方に包装紙を
    送り込み、かつ水平に保持するコンベヤ手段と、上昇位
    置の昇降テーブルに載せられている集合ワークの上面と
    前面と後面に沿う門形ガイドと、前記門形ガイドの下方
    で、包装紙の未包装部分をすくい上げて集合ワークの底
    面に沿わせるワイパー機構とからなることを特徴とする
    箱形包装機における胴巻き装置。
  2. 【請求項2】前記門形ガイドの内部であって、前記昇降
    テーブルの上方に、包装紙の上面を押えておく紙押え板
    を昇降させる紙押えシリンダが配置されており、該紙押
    えシリンダの昇降動作は前記昇降テーブルと同期してい
    ることを特徴とする請求項1記載の箱形包装機における
    胴巻き装置。
  3. 【請求項3】前記門形ガイドが、天板と、該天板の後端
    部から直下方に延びるように固定された後面板と、前記
    天板の前端部に回転自在に取付けられた前面板とから門
    形に形成されており、前記前面板を、直下方に向いた閉
    止位置と水平前方に向いた開放位置との間で開閉させる
    開閉シリンダと、前記前面板を閉止位置と、それよりガ
    イド内方へ傾斜させた緊締位置との間で移動させる緊締
    シリンダとを備えていることを特徴とする請求項1記載
    の箱形包装機における胴巻き装置。
  4. 【請求項4】前記昇降テーブルの上昇位置と同レベルで
    設けられた次工程へ集合ワークを送るワーク送りコンベ
    ヤと、前記門形ガイドを、前記昇降テーブルの直上の作
    業位置から前記ワーク送りコンベヤへ集合ワークを送り
    込む払出し位置との間での前後移動を案内するスライド
    ユニットと、前記門形ガイドを前後移動させる前後移動
    手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の箱形包
    装機における胴巻き装置。
  5. 【請求項5】前記ワイパ機構が、前記門形ガイドの作業
    位置における前記前面板の下端の直下位置に設けられて
    おり、集合ワークの前面と上面と後面を覆った包装紙で
    あって集合ワークの前面から垂れ下っている前垂部分を
    門形ガイドの前進によってすくい上げる前ワイパと、前
    記門形ガイドの前記後面板の下端から、ガイド内方に向
    けて進入・後退可能に設けられており、集合ワークの前
    面と上面と後面を覆った包装紙であって集合ワークの後
    面から垂れ下っている後垂部分をすくい上げる後可動ワ
    イパとからなることを特徴とする請求項1記載の箱形包
    装機における胴巻き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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