JP4156046B2 - 内容物充填方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばケースの内部に挿入された袋に対して粉状充填物、粒状充填物、粘性流動物その他の内容物を充填するような内容物充填方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例の内容物充填方法およびその装置としては、例えば、特開平8−26202号公報に記載のものがある。
すなわち、紙以外の材料により有底角筒状に形成された治具を設け、この治具の内部に袋を挿入して、この袋の上端開口を広く開放して供給ノズルから内容物を袋内に充填し、次に袋の開口部を閉じて、袋により内容物を密封した後、治具および袋を所定落下位置まで搬送し、この所定落下位置にて待機する段ボール箱等の箱体と、上述の治具および袋を上下方向に対向させ、治具の底部を開放して袋に包まれた内容物を上述の箱体の内部へ落下させるものである。
【0003】
しかし、この従来手段にあっては袋に対して供給ノズルを配置して内容物を袋内へ充填処理する時、袋の上端全面が広く開口処理されているので、内容物充填エリアの外部雰囲気によっては上述の袋内に内容物以外の不純物、夾雑物(ゴミ、切粉、紙屑、ビスその他)が混入する問題点があった。
加えて、一旦治具で整形されたもの(袋および内容物)を段ボール箱等の箱体へ移し替えるので、装置が大型化するだけではなく、本来不必要な上述の治具を必要不可欠とする問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の請求項1記載の発明は、袋上部を一対の開口パッドにより吸着した後、袋への内容物充填時に充填ノズルの袋内への挿入を許容する開口部のみを開口手段で形成し、袋内へ挿入された充填ノズルから袋内へ内容物(粉粒体、粘性流動物その他)を充填し、充填完了後充填ノズルを元位置に復帰させるとともに、開口手段を近接対設させて袋の開口部を閉じた後、一対のチャックにより袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することで、袋内に内容物以外の不純物、夾雑物(ゴミ、切粉、紙屑その他)が混入するのを防止することができ、またケース内に挿入された袋に対して内容物を充填することで、移し替え処理が不要で装置の小型コンパクト化を図ることができる内容物充填方法の提供を目的とする。
【0005】
この発明の請求項2記載の発明は、内容物を袋内へ充填するところの充填ノズルが袋内へ挿入される時、開口手段にてこの充填ノズルが袋内へ挿入許容される程度に袋上部を一対の開口パッドにより吸着開口するとともに、充填後、開口手段を近接対設させて袋を閉鎖した後、一対のチャックにより袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することで、内容物の袋内への充填時に、袋内に内容物以外の不純物、夾雑物が混入するのを防止することができ、またケース内に挿入された袋に対して内容物を充填することで、移し替え処理の省略と装置の小型コンパクト化とを図ることができる内容物充填装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填する内容物充填方法であって、袋上部を吸着する一対の開口パッドを接離可能に配設した開口手段と、上下移動可能かつ回動可能に設けられ、上記袋の上端両サイドを挟持する一対のチャックとを備え、上記袋への内容物充填時に充填ノズルの袋内への挿入を許容する開口部のみを上記開口手段で形成し、袋内へ挿入された充填ノズルから袋内へ内容物を充填し、充填完了後充填ノズルを元位置に復帰させるとともに、前記開口手段を近接対設させて袋を閉じた後、上記一対のチャックにより上記袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて上記袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することを特徴とする内容物充填方法。
【0007】
この発明の請求項2記載の発明は、ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填する内容物充填装置であって、内容物を袋内へ充填する充填ノズルと、袋上部を吸着する一対の開口パッドを接離可能に配設した開口手段と、上下移動可能かつ回動可能に設けられ、上記袋の上端両サイドを挟持する一対のチャックとを備え、上記開口手段は、上記充填ノズルの袋内への挿入を許容する開口部のみを開口するとともに充填後袋を閉鎖し、上記チャックは、上記袋の上端を挟持しながら回転かつ降下し、上記袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することを特徴とする内容物充填装置。
【0008】
【発明の作用及び効果】
この発明の請求項1記載の発明によれば、袋上部を一対の開口パッドにより吸着した後、袋への内容物の充填時に充填ノズルが袋内へ挿入できる程度の開口部を開口手段で形成し、この開口から袋内へ挿入された充填ノズルにて袋内へ内容物を充填し、充填完了後、充填ノズルを元位置に復帰させるとともに、開口手段を近接対設させて袋の開口部を閉じた後、一対のチャックにより袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成する。
この結果、袋内に内容物以外の不純物、夾雑物が混入するのを防止することができる効果がある。
加えて、ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填するので、従来手段の如き移し替え処理が不要となり、装置の小型コンパクト化を図ることができる効果がある。
【0009】
この発明の請求項2記載の発明によれば、上述の開口手段は充填ノズルが袋内へ挿入許容される程度に袋上部を一対の開口パッドにより吸着開口し、上述の充填ノズルはその開口部から袋内へ挿入されて内容物を充填する。充填完了後、開口手段を近接対設させて袋の開口部を閉塞した後、一対のチャックにより袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成する。このため、袋内に内容物以外の不純物、夾雑物が混入するのを防止することができる効果がある。
加えて、ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填するので、従来手段の如き移し替え処理が不要となり、装置の小型コンパクト化を図ることができる効果がある。
【0010】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は本発明の内容物充填装置を備えた製袋充填包装システムを示し、平面図で示す図1において、この製袋充填包装システムはケースとしての段ボール箱1を搬入処理する搬入手段としてのローラコンベアタイプの搬入コンベア2と、段ボール箱1を第1ステーションST1から第2ステーションST2へ位置決め搬送処理する搬送手段としてのローラコンベアタイプかつ昇降可能な搬送コンベア3と、内容物充填処理済みの段ボール箱1を次工程へ搬出処理する搬出手段としてのローラコンベアタイプの搬出コンベア4と、予め筒状偏平に形成されたフィルム原反から袋5を製造する製袋装置6と、袋5の前後両端の挟持、搬送、巻付け、挟持解除等の各処理を実行する処理ユニット7を備え、上述の搬入コンベア2、搬送コンベア3、搬出コンベア4を平面から見て一直線状に配設している。
【0011】
図2は搬送コンベア3と製袋装置6との関連構造を示し、図2において、左右のフレーム8,8間に多数のローラ9を横架して段ボール箱1を水平方向に搬送する上述の搬送コンベア3を構成する一方、背面側のフィルム装填部10には2枚重合タイプの袋状の包装用フィルム5aを巻回したフィルム原反11を設け、このフィルム原反11から繰出される上述のフィルム5aを複数のガイドローラ12,13,14を介して送り装置15の一対の送りローラ16,17間に導くように構成している。
【0012】
上述の送り装置17と上方部に位置するガイドローラ14との間の中途部には2枚重合タイプのフィルム5aを熱シールしてシール部b(図5参照)を形成して袋状となすフィルム溶着装置18を配設している。
このフィルム溶着装置18はピストンロッド下端に加熱ヘッド19を有する押えシリンダ20と、受けヘッド21を有する受けシリンダ(図示せず)とを備え、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合成樹脂製で透明もしくは半透明のフィルム5aをその全幅にわたって熱溶着する。
【0013】
一方、上述の一対の送りローラ16,17の下方部には熱シールされて袋状となったフィルム5aを切断して袋5と成す切断カッタ22と受けヘッド23とを対向配設すると共に、これら各要素22,23のさらに下方部には切断カッタ22による切断部直下の袋5を切断前時点に保持して図2に実線で示す受取り位置αから段ボール箱1内と上下方向へ対向する挿入位置βへ給袋する移動装置24が配設されている。
【0014】
この移動装置24は袋5の前後上端部を挟持して受取り位置αから挿入位置βへ移動すべく図2の左右両側に配置したシリンダ25,25(但し図においては右側のシリンダのみを示す)と、これら各シリンダ25,25のピストンロッド先端に取付けた保持ヘッド26,26とを備えている。
【0015】
ところで、図2において上述の搬送コンベア3は昇降台27上に構成され、この昇降台27を介して搬送コンベア3および段ボール箱1を上昇、下降操作する昇降手段(リフト手段)としての昇降シリンダ28を設けている。なお28aはそのピストンロッドである。
一方、挿入位置βにおける袋5の上端よりもさらに上方部には、袋5内に内容物を充填するための充填手段としての充填ノズル29を昇降可能に配設している。
【0016】
次に図3を参照して処理ユニット7の構成について説明する。
この処理ユニット7は第1ステーションST1から第2ステーションST2にわたって横架された水平なフレーム30を設け、このフレーム30の長手方向に沿ってロッドレスシリンダ31を取付けている。
【0017】
このロッドレスシリンダ31の可動部32両側にはブレーキ付きシリンダ33,33を取付けると共に、これら各ブレーキ付きシリンダ33,33のピストンロッド34,34によりLMガイド35に沿って前後方向(図3上の左右方向)接離動作されるスライドベース36,36を配設している。
上述の各スライドベース36,36にはLMガイド37を介して上下方向に移動可能なスライダ38,38を設け、これら各スライダ38,38にはボックス39,39、回転軸40,40、回転板41,41を介して2枚板構成のチャック42,42を取付けている。
【0018】
上述のチャック42は図2からも明らかなように前述の保持ヘッド26による保持位置よりも上部における袋5の前後上端を挟持するもので、該チャック42の2枚板相互間はミニチュア・アクチュエータにより拡縮可能に構成されている。
また上述のチャック42は内容物充填後の袋5の巻付け処理も行なうが、上述の回転軸40を駆動するための要素(原動スプロケット、チェーン、従動スプロケット)の径および歯数等により袋チャック時には該チャック42の2枚板間の隙間が袋5と対応して上下方向に指向し、巻付け完了後のチャックエスケープ時(図14参照)には上述の隙間が水平方向に指向するように予め設定されている。
【0019】
さらに上述のロッドレスシリンダ31の可動部32と同期して段ボール箱1を押圧するプッシャ43を設けている。このフッシャ43は図示しないシリンダにより段ボール箱1の移送経路に対して出退可能に構成されている。また上述の処理ユニット7の全体をLMガイドおよびシリンダにより上記移送経路に対して出退可能に構成してもよい。
【0020】
しかも、図3、図5に示す挿入位置βの袋5の上部中央部位と対向するように袋5を隔てた両サイドには開口手段としての負圧吸着タイプの開口パッド44,44を接離可能に配設している。これら一対の開口パッド44,44は充填ノズル29が袋5内へ挿入許容される程度に袋5の一部分のみを必要量だけ吸着開口するための開口手段である。なお、上述の開口パッド44は例えば可撓パイプ等を介して真空ポンプに連通されると共に、アクチュエータにより接離駆動される。
【0021】
次に製袋充填包装システム全体の作用の説明に先立って、図12、図13、図14を参照して脱気装置、内フラップ開放装置、肩押しプレス装置の構成について説明する。
第2ステーションST2に設けられた脱気装置45(図12参照)は袋5内に内容物Gを充填した後に、袋5内の空気を脱気するための装置で、この脱気装置45は段ボール箱1に対して左右対称に構成されている。
【0022】
すなわち昇降シリンダ46のピストンロッド47下端にLMガイド等のガイド手段に沿って昇降する昇降ベース48を設け、この昇降ベース48には脱気用のシリンダ49を取付けると共に、この脱気用のシリンダ49のピストンロッド50先端に連結フレーム51を介してローラホルダ52を垂設し、このローラホルダ52の下端部に脱気ローラ53を可回動に取付けている。
【0023】
而して、この脱気装置45は図12に仮想線Cで示すし上方待機位置(ノーマル位置)から昇降シリンダ46の操作により同図に実線で示すように昇降ベース48を下降させて、脱気ローラ53を内容物G充填後の袋5上面外方部に当接させ、次に脱気用のシリンダ49を操作してガイド手段54で案内しつつ各要素50,51,52を介して脱気ローラ53を内容物Gが充填された袋5の上面に沿って扱くように矢印d方向へ前進させ、同図の仮想線e位置において袋5内の脱気を完了する。
【0024】
なお、脱気完了後においては逆動作によりノーマル位置に復帰(エスケープ)するが、上述のローラホルダ52,52の所定部に加熱ヘッドと受けヘッドとを配設して、脱気終了後の袋5の所定部を熱シールすべく構成してもよい。また左右対称の上述の脱気装置45はその全体が段ボール箱1の移送経路に対して出退動すべく構成されている。
【0025】
図13に示す内フラップ開放装置55は第2ステーションST2に設けられている。この内フラップ開放装置55は前述のチャック42による袋5の余剰部巻付け処理前に進行方向の前後に位置する内フラップ1a,1aを略水平状に開放処理する。
【0026】
すなわち、この内フラップ開放装置55は段ボール箱1の進行方向(矢印f参照)の前後両部に内フラップ開放手段としてのシリンダ56,56をスラント配置し、これら対称構造のシリンダ56,56のピストンロッド57,57先端にフック部材58,58を取付けている。
また段ボール箱1の第1ステーションST1から第2ステーションST2への搬入時に装置55全体を移送経路から後退させるために、シリンダ56にはブラケット59を介して出退用ロッド60を連結している。
【0027】
而して内容物G充填後の段ボール箱1が第1ステーションST1から第2ステーションST2の定位置へ搬送され、位置決め停止された時、移送経路から後退した位置にある内フラップ開放装置55が出退用ロッド60の操作により移送経路の内フラップ開放操作位置(図13参照)に前進し、次にシリンダ56の操作によりそのピストンロッド57を伸長させてピストンロッド57先端のフック部材58で各内フラップ1a,1aを同図に仮想線で示す如く係止した後に、ピストンロッド57の復動により同図に実線で示す如く両内フラップ1a,1aを水平状に折り曲げ開放して、袋5の余剰部巻付け時における内フラップ1a,1aとチャック42,42との相互干渉を回避するものである。
【0028】
図14に示す肩押しプレス装置61はチャック42により袋5の余剰部の巻付け終了して巻付け部5bが形成された後において、内容物G充填後の袋5上面を肩押しプレスして整形するための装置で、第2ステーションST2に配設されたこの肩押しプレス装置61は次のように構成している。
すなわち、昇降ロッド62の下端にベース部材63を取付け、このベース部材63の下方部にはスプリング64力に抗して上方へ移動可能なプレス部材65を配設している。
【0029】
而して、巻付け部5bの形成後、まずチャック42を外し、しかる後に昇降ロッド62の操作によりプレス部材65を内容物G充填後の袋5上面に押圧して、肩押しプレスすることで、袋5を整形すべく構成したものである。なお、この実施例においては巻付け部5b以外の袋5上面を肩押しプレスすべく構成したが、上述のプレス部材65の断面形状を略凸状と成して、袋5上面および巻付け部5bを同時に肩押しプレスするように構成してもよいことは勿論である。
【0030】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下内容物充填方法を含む製袋充填包装システム全体の作用について詳述する。
図2に示すフィルム原反11からフィルム5aを繰出し、このフィルム5aを各ガイドローラ12,13,14を介してフィルム溶着装置18の配設部位に送り、この部位にて同フィルム溶着装置18でフィルム5aを全幅にわたって熱溶着してシール部bを形成する。なお、搬送中のフィルム5aは図示しないテンショナにより所定テンションが付勢される。
【0031】
シール部bが形成された袋状のフィルム5aは一対の送りローラ16,17で挟持搬送され、このフィルム5aが送りローラ16,17から所定長さ下方に向けて挟持搬送された時点において搬送を一時停止する。
搬送停止後、まずシリンダ25先端の合計4個の保持ヘッド26(図3参照)でフィルム5a上端両サイドを挟持し、その後、切断カッタ22でフィルム5aを切断して袋5と成す。この時、図5にも示す如く下端にシール部bが位置し、上端は開放が可能な状態に保持ヘッド26にて挟持されている。
【0032】
次に図2に実線で示す受取り位置αの袋5を各シリンダ25の同期駆動にて図2に仮想線で示す段ボール箱1への挿入位置βまで水平移動させる。この時、搬入コンベア2から第1ステーションST1内の搬送コンベア3に搬送された段ボール箱1はその箱本体から内外両フラップを起立させた状態で挿入位置βの袋5直下に位置決め停止されている。
【0033】
袋5が受取り位置αから上述の挿入位置βに給袋(供給)されると、処理ユニット7のブレーキ付きシリンダ33が図3の状態から図4の状態にそのピストンロッド34を所定ストローク収縮させ、前後のチャック42,42により保持ヘッド26より若干上方(図5参照)において袋5の前後両端部を挟持する。この一対のチャック42,42による袋5の挟持後において、保持ヘッド26は元位置に復帰する。
【0034】
次に図6、図7に示すようにチャック42,42でその両端部が挟持された袋5の中央上部両側に対して開口パッド44,44を当接させると共に、この開口パッド44,44に作用する負圧吸引力により充填ノズル29の挿入が許容される程度に袋5を開口する。この時、処理ユニット7のブレーキ付きシリンダ33の作用により前後一対のチャック42,42は若干相接近する方向へストロークする。
【0035】
次に図6、図7に示すように上方待機位置から充填ノズル29を下降させて、この充填ノズル29を必要最小限に開口された袋上端中央の開口部5c(図6参照)から袋5内へ挿入する。
次に昇降シリンダ28のピストンロッド28aの操作により搬送コンベア3と共に段ボール箱1を下方位置(図5参照)から図7に示す上方位置へ上昇させて、段ボール1内へ袋5を相対的に挿入する。
【0036】
次に図8に示す如く上述の充填ノズル29から内容物Gを袋5へ充填し、内容物Gの充填完了後に充填ノズル29を袋5から上方へ離反させて、元位置へ復帰させる。
上述の充填ノズル29が上方待機位置へ復帰すると、図9、図10に示すように左右一対の開口パッド44,44を接近対設させて袋5の開口部5cを閉じる。
開口部5cを閉成した左右一対の開口パッド44,44は同パッドに負圧吸引力を作用させることなく段ボール箱1の搬送と干渉しない後退位置へ退避する。
【0037】
次に図9に示す状態から図11に示すようにロッドレスシリンダ31の可動部32と、プッシャ43とを同期駆動して、袋5内に内容物Gが充填されてなる段ボール箱1を、その底部を搬送コンベア3で支持しつつ、第1ステーションST1から第2ステーションST2の定位置へ搬送して、位置決め停止させる。この時、前後一対のチャック42,42で挟持された袋5とプッシャ43により押圧される段ボール箱1とが同期搬送されるので、円滑な搬送を行なうことができる。
【0038】
次に図12に示すように第2ステーションST2の脱気装置45を駆動して、その脱気ローラ53で袋5内の空気を脱気する。この空気は袋5の微少クリアランスを介して外部にエスケープする。脱気処理後にあっては上述の脱気ローラ53を含む脱気装置45はノーマル位置に復帰する。
次に図13に示すように第2ステーションST2の内フラップ開放装置55を駆動して、段ボール箱進行方向の前後に位置する内フラップ1a,1aを略水平状に折曲げ開放し、この状態を次に述べる巻付け完了まで維持する。
【0039】
次に一対のチャック42,42を回転させながらLMガイド37に沿ってボックス39を下降させることで、図13に示す状態から図14に示すように袋5の余剰部を巻付けて巻付け部5bを形成する。
巻付け部5bの形成後、各チャック42,42はそのミニチュア・アクチュエータにより2枚板相互間が若干拡げられ、巻付け部5bから引き抜き操作されると共に、ノーマル位置へ復帰する。
【0040】
次に図14に示す肩押しプレス装置61を駆動して、内容物G充填済みの袋5を肩押しプレスする。
次に昇降シリンダ28のピストンロッド28aを可動させて、上方に位置する段ボール箱1を下方に下降させると共に、搬送コンベア3の搬送面を搬入コンベア2および搬出コンベア4の各搬送面と一致させる。その後段ボール箱1は内フラップ1a,1aの折曲げ角度が修正されつつ搬出コンベア4から次工程へ向けて搬出される。
【0041】
このように上記実施例の内容物充填方法、袋5への内容物Gの充填時に充填手段(充填ノズル29参照)が袋5内へ挿入できる程度の開口(開口部5c参照)を形成し、この開口から袋5内へ挿入された充填手段(充填ノズル29参照)にて袋5内へ内容物Gが充填される。
この結果、袋5内に内容物G以外の不純物、夾雑物が混入するのを防止することができる効果がある。
加えて、ケース(段ボール箱1参照)内に挿入された袋5に対して内容物Gを充填するので、従来手段の如き移し替え処理が不要となり、装置全体の小型コンパクト化を図ることができる効果がある。
【0042】
また、上述の充填手段(充填ノズル29参照)は袋5上部の略中間位置から袋5内へ挿入されるので、内容物Gを袋5内へ順次均等に充填処理することができる効果があり、かつチャック42による挟持代を確保することができる。
【0043】
さらに上記実施例の内容物充填装置によれば、上述の開口手段(開口パッド44参照)は充填手段(充填ノズル29参照)が袋5内へ挿入許容される程度に袋5の一部を開口(開口部5c参照)し、上述の充填手段(充填ノズル29参照)はその開口部5cから袋5内へ挿入されて内容物Gを充填する。このため、袋5内に内容物G以外の不純物、夾雑物が混入するのを防止することができる効果がある。
加えて、ケース(段ボール箱1参照)内に挿入された袋5に対して内容物Gを充填するので、従来手段の如き移し替え処理が不要となり、装置全体の小型コンパクト化を図ることができる効果がある。
【0044】
また、上述の開口手段(開口パッド44参照)で袋5の上部を吸着開口するので、充填手段(充填ノズル29参照)の挿入に必要なスペースのみを良好かつ確実に吸着開口させることができ、また袋5の上部を開口するので充填手段(充填ノズル29参照)の円滑な挿入動作が確保できる効果がある。
【0045】
なお、袋5の上端両サイドをチャックする手段と、内容物充填後において袋5の余剰部を巻付ける手段とはそれぞれ別々と成してもよいが、上記実施例の如く一対のチャック42,42により袋5の上端両サイドの挟持、搬送、巻付け、巻付け後の挟持解除の各操作を行なうように構成すると、部品点数の低減を図ることができるのは勿論、これら各操作の操作性向上、制御性向上を図ることができる。
【0046】
また袋5の余剰部を巻付ける場合には2枚板構造の上記チャック42に代えて、比較的長尺の2本の丸棒を用いてもよいが、上記実施例の如く2枚板構造の一対のチャック42,42を用いると、巻付け部5bからの引き抜き性能の向上を図ることができる。
【0047】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のケースは、実施例の段ボール箱1に対応し、
以下同様に、
充填手段は、充填ノズル29に対応し、
開口手段は、開口パッド44に対応し、
開口は、開口部5cに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0048】
例えば、上述のケースは段ボール箱1に代えて紙箱、木箱、プラスチック製のコンテナ等の他のケースであってもよい。
また上述の充填手段は、その断面が円形の充填ノズル29に代えて、断面が長円状、楕円形状、角形状、多角形状の充填パイプを用いてもよく、袋5に対する充填手段の挿入本数は1本に限定されるものではない。
【0049】
さらに上記実施例にあっては図8に示すように充填ノズル29の袋5への挿入後において開口部5cを一定に保って内容物Gを充填すべく構成したが、充填ノズル29の袋5への挿入後において開口パッド44,44を袋5を介して充填ノズル29に当接もしくは圧接して内容物Gを充填してもよく、可撓性の開口パッド44と補助部材とを併用して内容物G充填時に上記開口部5cをなくした後に、充填してもよく、この場合には内容物G以外の不純物、夾雑物の混入をさらに良好に防止することができる。
【0050】
さらにまた、上記実施例においてはケースとしての段ボール箱1を搬送コンベア3と共に上昇、移送、下降すべく構成したが、リフト搬送装置により段ボール箱1を単独で上昇、移送、下降すべく構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内容物充填装置を備えた製袋充填包装システム全体の平面図。
【図2】 図1のA−A線矢視に沿う第1ステーションの説明図。
【図3】 図1の要部拡大図。
【図4】 チャックによる袋挟持の説明図。
【図5】 図4のB−B線矢視図。
【図6】 充填ノズル挿入時の説明図。
【図7】 図6のC−C線矢視図。
【図8】 内容物充填時の説明図。
【図9】 内容物充填後のノズル復帰を示す平面図。
【図10】 図9のD−D線矢視図。
【図11】 処理ユニットの第2ステーションの移動を示す平面図。
【図12】 図11のE−E線に沿う脱気装置の説明図。
【図13】 図11のF−F線に沿う内フラップの開放装置の説明図。
【図14】 肩押しプレス装置の説明図。
【符号の説明】
1…段ボール箱(ケース)
5…袋
5c…開口部
29…充填ノズル(充填手段)
44…開口パッド(開口手段)
G…内容物
Claims (2)
- ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填する内容物充填方法であって、
袋上部を吸着する一対の開口パッドを接離可能に配設した開口手段と、
上下移動可能かつ回動可能に設けられ、上記袋の上端両サイドを挟持する一対のチャックとを備え、
上記袋への内容物充填時に充填ノズルの袋内への挿入を許容する開口部のみを上記開口手段で形成し、
袋内へ挿入された充填ノズルから袋内へ内容物を充填し、充填完了後充填ノズルを元位置に復帰させるとともに、前記開口手段を近接対設させて袋を閉じた後、
上記一対のチャックにより上記袋の上端を挟持し、該一対のチャックを回転かつ降下させて上記袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することを特徴とする
内容物充填方法。 - ケース内に挿入された袋に対して充填ノズルにより内容物を充填する内容物充填装置であって、
内容物を袋内へ充填する充填ノズルと、
袋上部を吸着する一対の開口パッドを接離可能に配設した開口手段と、
上下移動可能かつ回動可能に設けられ、上記袋の上端両サイドを挟持する一対のチャックとを備え、
上記開口手段は、上記充填ノズルの袋内への挿入を許容する開口部のみを開口するとともに充填後袋を閉鎖し、
上記チャックは、上記袋の上端を挟持しながら回転かつ降下し、上記袋の余剰部を巻付けて巻付け部を形成することを特徴とする
内容物充填装置。
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