JPH0679B2 - 光学活性ベンジルアルコ−ル化合物の製造法 - Google Patents
光学活性ベンジルアルコ−ル化合物の製造法Info
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- JPH0679B2 JPH0679B2 JP59124345A JP12434584A JPH0679B2 JP H0679 B2 JPH0679 B2 JP H0679B2 JP 59124345 A JP59124345 A JP 59124345A JP 12434584 A JP12434584 A JP 12434584A JP H0679 B2 JPH0679 B2 JP H0679B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性ベンジルアルコール化合物の製造法に
関する。さらに詳しくは、一般式 〔式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表
わし、Rは水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭
素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキ
ニル基、炭素数1〜4のハロゲン置換アルキル基、炭素
数2〜4のハロゲン置換アルケニル基、炭素数2〜4の
ハロゲン置換アルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ
ル基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数
2〜8のアルキニルオキシ基を表わす。〕 で示される(R,S)−体のα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物のエステルにアルスロバクター属、クロモ
バクテリウム属、シユードモナス属、アスペルギルス
属、ムコール属、アルカリゲネス属、アクロモバクター
属、リゾプス属のいずれかに属し、かつ上記の(R,
S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化合物に作
用して(S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化
合物のエステルを優先的に不斉加水分解する能力を有す
る微生物に由来するエステラーゼをpH7以下で作用さ
せ、該エステルを不斉加水分解し、一般式 〔式中、Xは前述と同じ意味を有する。〕 で示される(S)−体に富むα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物と、その対掌体のエステルに分割すること
を特徴とする上記一般式(II)で示される(S)−体に富
む光学活性なα−シアノ−ベンジルアルコール化合物の
製造法に関するものである。
関する。さらに詳しくは、一般式 〔式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表
わし、Rは水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭
素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキ
ニル基、炭素数1〜4のハロゲン置換アルキル基、炭素
数2〜4のハロゲン置換アルケニル基、炭素数2〜4の
ハロゲン置換アルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ
ル基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数
2〜8のアルキニルオキシ基を表わす。〕 で示される(R,S)−体のα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物のエステルにアルスロバクター属、クロモ
バクテリウム属、シユードモナス属、アスペルギルス
属、ムコール属、アルカリゲネス属、アクロモバクター
属、リゾプス属のいずれかに属し、かつ上記の(R,
S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化合物に作
用して(S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化
合物のエステルを優先的に不斉加水分解する能力を有す
る微生物に由来するエステラーゼをpH7以下で作用さ
せ、該エステルを不斉加水分解し、一般式 〔式中、Xは前述と同じ意味を有する。〕 で示される(S)−体に富むα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物と、その対掌体のエステルに分割すること
を特徴とする上記一般式(II)で示される(S)−体に富
む光学活性なα−シアノ−ベンジルアルコール化合物の
製造法に関するものである。
上記一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルアルコ
ール化合物は、優れた殺虫活性を有する いわゆる合成
ピレスロイドと呼ばれる一群のエステル化合物の新規な
アルコール成分として知られている。
ール化合物は、優れた殺虫活性を有する いわゆる合成
ピレスロイドと呼ばれる一群のエステル化合物の新規な
アルコール成分として知られている。
該α−シアノ−ベンジルアルコール化合物は、そのα一
位に不斉炭素を有していることから、2種の光学異性体
が存在し、エステルとしての殺虫効力は(S)−体のα
−シアノ−ベンジルアルコール化合物の方が、対応する
R体に比し遥かに優れている。従って、通常の合成化学
的製造法によつて得られる(R,S)−体の該α−シアノ−
ベンジルアルコール化合物を工業的にも有利な方法で光
学分割し、その(S)−体を取得する技術の開発が望ま
れてきている。
位に不斉炭素を有していることから、2種の光学異性体
が存在し、エステルとしての殺虫効力は(S)−体のα
−シアノ−ベンジルアルコール化合物の方が、対応する
R体に比し遥かに優れている。従って、通常の合成化学
的製造法によつて得られる(R,S)−体の該α−シアノ−
ベンジルアルコール化合物を工業的にも有利な方法で光
学分割し、その(S)−体を取得する技術の開発が望ま
れてきている。
ところで該α−シアノ−ベンジルアルコール化合物は、
不安定な化合物である為にその光学分割は容易ではな
く、現在知られている該アルコールの光学分割法も複雑
な工程や高価な光学活性試薬を必要とするのが現状であ
る。
不安定な化合物である為にその光学分割は容易ではな
く、現在知られている該アルコールの光学分割法も複雑
な工程や高価な光学活性試薬を必要とするのが現状であ
る。
本発明者らは工業的にも有利な製法となりうる(S)−
体の上記一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルア
ルコール化合物の製造法を見い出すべく研究を重ねた結
果、ラセミ体即ち(R,S)−体の上記一般式(I)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物のエステルを原
料とし、これを生化学的に不斉加水分解することによ
り、(S)−体に富む光学活性な一般式(II)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物と、その対掌体
のエステルに効果よく分割できることを見い出し、さら
に種々の検討を加え本発明を完成するに至つた。
体の上記一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルア
ルコール化合物の製造法を見い出すべく研究を重ねた結
果、ラセミ体即ち(R,S)−体の上記一般式(I)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物のエステルを原
料とし、これを生化学的に不斉加水分解することによ
り、(S)−体に富む光学活性な一般式(II)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物と、その対掌体
のエステルに効果よく分割できることを見い出し、さら
に種々の検討を加え本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明は(R,S)−体の上記一般式(I)で示さ
れるα−シアノ−ベンジルアルコール化合物のエステル
に作用して(S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコー
ル化合物のエステルを優先的に不斉加水分解する能力を
有する微生物の生産するエステラーゼ(本発明において
エステラーゼとは、リパーゼを含む広義のエステラーゼ
を意味する。)と、(R,S)−体のα−シアノ−ベンジル
アルコール化合物のエステルとをpH7以下で作用させ、
これを不斉加水分解して、(S)−体に富む光学活性な
一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルアルコール
化合物と、その対掌体のエステルに分割することによる
(S)−体に富む光学活性な前記一般式(II)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物の製造法を提供
するものである。
れるα−シアノ−ベンジルアルコール化合物のエステル
に作用して(S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコー
ル化合物のエステルを優先的に不斉加水分解する能力を
有する微生物の生産するエステラーゼ(本発明において
エステラーゼとは、リパーゼを含む広義のエステラーゼ
を意味する。)と、(R,S)−体のα−シアノ−ベンジル
アルコール化合物のエステルとをpH7以下で作用させ、
これを不斉加水分解して、(S)−体に富む光学活性な
一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルアルコール
化合物と、その対掌体のエステルに分割することによる
(S)−体に富む光学活性な前記一般式(II)で示される
α−シアノ−ベンジルアルコール化合物の製造法を提供
するものである。
次に本発明方法について詳細に述べる。
本発明方法において用いられるエステラーゼを生産する
微生物としては、(R,S)−体の一般式(I)で示されるエス
テルに作用して(S)−体のアルコール化合物のエステル
を優先的に不斉加水分解する能力を有するエステラーゼ
を生産する微生物であれば、その種属を問わず使用でき
る。かかる微生物の例としては、アルスロバクター(Ar
throbacter)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、
アクロモバクター(Achromobacter)属、シュードモナ
ス(Pseudomonas)属クロモバクテリウム(Chromobacte
rium)属、リゾプス(Rhizopus)属、ムコール(Muco
r)属、アスペルギルス(As-pergillus)属に属する微
生物が挙げられる。中でも、加水分解能および得られる
光学活性な一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジル
アルコール化合物の光学純度の観点から、アルスロバク
ター属、アルカリゲネス属、アクロモバクター属、シュ
ードモナス属、クロモバクテリウム属に属する微生物の
生産するエステラーゼが好ましい。
微生物としては、(R,S)−体の一般式(I)で示されるエス
テルに作用して(S)−体のアルコール化合物のエステル
を優先的に不斉加水分解する能力を有するエステラーゼ
を生産する微生物であれば、その種属を問わず使用でき
る。かかる微生物の例としては、アルスロバクター(Ar
throbacter)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、
アクロモバクター(Achromobacter)属、シュードモナ
ス(Pseudomonas)属クロモバクテリウム(Chromobacte
rium)属、リゾプス(Rhizopus)属、ムコール(Muco
r)属、アスペルギルス(As-pergillus)属に属する微
生物が挙げられる。中でも、加水分解能および得られる
光学活性な一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジル
アルコール化合物の光学純度の観点から、アルスロバク
ター属、アルカリゲネス属、アクロモバクター属、シュ
ードモナス属、クロモバクテリウム属に属する微生物の
生産するエステラーゼが好ましい。
上記の微生物属に属する微生物の具体例としては、例え
ば次の菌体が挙げられる。
ば次の菌体が挙げられる。
(1) アルスロバクター・シンプレックス IF−3530 Arthrobacter simplex (2) アルカリゲネス・フエーカリス
IF−12669 Alcaligenes faecalis (3) アクロモバクター属 ATCC-21910 Achromobacter Sp. (4) シュードモナス・フルオレツセンス IF−3081 Pseudomonas fluorescens (5) クロモバクテリウム・ビスコサム ATCC-6918 Chromobacterium viscosum (6) リゾプス・チネンシス IFO-4737 Rhizopus chinensis (7) ムコール・ジャヴァニクス IFO-4572 Mucor javanicus (8) アスペルギルス・バール・アスペル IFO-5324 Aspergillus var. asper これの菌株はいずれも大阪市の財団法人醗酵研究所(IF
)またはAmerican Type Culture Collection(ATCC)
に保存され、この保存機関より入手することができる。
IF−12669 Alcaligenes faecalis (3) アクロモバクター属 ATCC-21910 Achromobacter Sp. (4) シュードモナス・フルオレツセンス IF−3081 Pseudomonas fluorescens (5) クロモバクテリウム・ビスコサム ATCC-6918 Chromobacterium viscosum (6) リゾプス・チネンシス IFO-4737 Rhizopus chinensis (7) ムコール・ジャヴァニクス IFO-4572 Mucor javanicus (8) アスペルギルス・バール・アスペル IFO-5324 Aspergillus var. asper これの菌株はいずれも大阪市の財団法人醗酵研究所(IF
)またはAmerican Type Culture Collection(ATCC)
に保存され、この保存機関より入手することができる。
また微生物起源のエステラーゼのなかには市販されてい
るものがあり、この市販酵素も本発明の目的に用いるこ
とができる。
るものがあり、この市販酵素も本発明の目的に用いるこ
とができる。
本発明に用いることができる市販酵素としては下記に示
すものが挙げられる。
すものが挙げられる。
本発明を実施するに際し、前記一般式で示される(R,
S)−体の一般式(I)で示されるエステルの不斉加水分
解は、前記微生物を培養した培養液、培養液、菌体水
懸濁液またはそれらの処理生成物たとえば粗製エステラ
ーゼ、精製エステラーゼを含有する水溶液と、該(R,
S)−体のエステルを混合し、撹拌または振盪すること
により行なわれる。必要に応じて、非エステル系の界面
活性剤は添加してもよい。また、酵素を固定化して使用
することも可能である。
S)−体の一般式(I)で示されるエステルの不斉加水分
解は、前記微生物を培養した培養液、培養液、菌体水
懸濁液またはそれらの処理生成物たとえば粗製エステラ
ーゼ、精製エステラーゼを含有する水溶液と、該(R,
S)−体のエステルを混合し、撹拌または振盪すること
により行なわれる。必要に応じて、非エステル系の界面
活性剤は添加してもよい。また、酵素を固定化して使用
することも可能である。
この時反応温度としては10ないし65℃が適当であ
り、特に好ましくは20ないし50℃である。反応時間
は通常3ないし48時間であるが、反応温度を高めた
り、活性の高い酵素を用いることによつて反応時間の短
縮も可能である。
り、特に好ましくは20ないし50℃である。反応時間
は通常3ないし48時間であるが、反応温度を高めた
り、活性の高い酵素を用いることによつて反応時間の短
縮も可能である。
反応pHはpH7以下にすることが肝要で、pH3.5ないしpH
6.0の範囲に保つことが好ましい。
6.0の範囲に保つことが好ましい。
さらに加水分解によつて生成する酢酸などの有機酸によ
るpHの低下を防ぐ為に緩衝液を使用するなどしてpHを一
定に制御することが望ましい。緩衝液としては無機酸
塩、有機酸塩いずれの緩衝液も使用することができる。
るpHの低下を防ぐ為に緩衝液を使用するなどしてpHを一
定に制御することが望ましい。緩衝液としては無機酸
塩、有機酸塩いずれの緩衝液も使用することができる。
基質である(R,S)−体の一般式(I)で示されるエス
テルの使用濃度は反応液に対して、1ないし80w/w%
の範囲、好ましくは5ないし40w/w%である。
テルの使用濃度は反応液に対して、1ないし80w/w%
の範囲、好ましくは5ないし40w/w%である。
このようにして不斉加水分解反応を行なつた後、静置分
液、溶媒抽出、カラムクロマトグラフイーなどの操作に
より遊離した光学活性な一般式(II)で示されるα−シア
ノ−ベンジルアルコール化合物と未反応の対掌体アルコ
ール化合物のエステルを分離回収する。
液、溶媒抽出、カラムクロマトグラフイーなどの操作に
より遊離した光学活性な一般式(II)で示されるα−シア
ノ−ベンジルアルコール化合物と未反応の対掌体アルコ
ール化合物のエステルを分離回収する。
このような分離回収操作としては、例えば、反応終了液
をエーテル、ベンゼンあるいはトルエンなどの有機溶媒
で抽出し、この抽出物をシリカゲル等を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、シクロヘキサン−エーテル
(95:5)溶液で溶出することにより、遊離の光学活
性な一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルアルコ
ール化合物および未反応の対掌体のエステルを分離取得
することができる。
をエーテル、ベンゼンあるいはトルエンなどの有機溶媒
で抽出し、この抽出物をシリカゲル等を用いるカラムク
ロマトグラフィーに付し、シクロヘキサン−エーテル
(95:5)溶液で溶出することにより、遊離の光学活
性な一般式(II)で示されるα−シアノ−ベンジルアルコ
ール化合物および未反応の対掌体のエステルを分離取得
することができる。
尚、このようにして分離回収された未反応の有機カルボ
ン酸エステルはアンモニア、ピリジン、トリエチルアミ
ン等の塩基化合物と接触させることによりラセミ化さ
せ、再び本発明方法の原料として使用することができ
る。
ン酸エステルはアンモニア、ピリジン、トリエチルアミ
ン等の塩基化合物と接触させることによりラセミ化さ
せ、再び本発明方法の原料として使用することができ
る。
また、本発明において、原料として使用される(R,
S)−体の一般式(I)で示されるエステルは、エステル
製造の常法、例えば(R,S)−体の一般式(II)で示さ
れるα−シアノ−ベンジルアルコール化合物に一般式(I
II) 〔式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、
炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアル
キニル基、炭素数1〜4のハロゲン置換アルキル基、炭
素数2〜4のハロゲン置換アルケニル基または炭素数2
〜4のハロゲン置換アルキニル基で表わす。〕 で示される有機カルボン酸のハライド(例えば酸クロラ
イド、酸ブロマイド)または酸無水物を反応させる方
法、または、上記一般式(III)で示される有機カルボン
酸のハライド(例えば酸クロライド、酸ブロマイド)と
一般式(IV) 〔式中、Xは前述と同じ意味を有する。〕で示されるア
ルデヒド化合物および青酸ソーダとを反応させる方法、
あるいは、(R,S)−体の一般式(II)で示されるα−
シアノ−ベンジルアルコール化合物に一般式(V) 〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8
のアルケニル基または炭素数2〜8のアルキニル基を表
わす。〕 で示されるクロル蟻酸エステル類を反応させる方法によ
り容易に得ることができる。
S)−体の一般式(I)で示されるエステルは、エステル
製造の常法、例えば(R,S)−体の一般式(II)で示さ
れるα−シアノ−ベンジルアルコール化合物に一般式(I
II) 〔式中、R1は水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、
炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアル
キニル基、炭素数1〜4のハロゲン置換アルキル基、炭
素数2〜4のハロゲン置換アルケニル基または炭素数2
〜4のハロゲン置換アルキニル基で表わす。〕 で示される有機カルボン酸のハライド(例えば酸クロラ
イド、酸ブロマイド)または酸無水物を反応させる方
法、または、上記一般式(III)で示される有機カルボン
酸のハライド(例えば酸クロライド、酸ブロマイド)と
一般式(IV) 〔式中、Xは前述と同じ意味を有する。〕で示されるア
ルデヒド化合物および青酸ソーダとを反応させる方法、
あるいは、(R,S)−体の一般式(II)で示されるα−
シアノ−ベンジルアルコール化合物に一般式(V) 〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8
のアルケニル基または炭素数2〜8のアルキニル基を表
わす。〕 で示されるクロル蟻酸エステル類を反応させる方法によ
り容易に得ることができる。
上記一般式(III)で示される有機カルボン酸としては、
例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、桔草酸、イソ
桔草酸、カプロン酸、カプリン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、または、これらのハロゲン置換
体などが挙げられ、取り扱いの容易さ、不斉加水分解に
よる反応生成物の光学純度等から炭素数2〜12個の脂
肪酸または、そのα−位に1ケの塩素原子または臭素原
子を有する炭素数1〜4のハロゲン置換脂肪酸が好まし
く、さらには入手の容易さおよび経済的な観点から、酢
酸、プロピオン酸、モノクロル酢酸、モノブロム酢酸が
より好ましい。
例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、桔草酸、イソ
桔草酸、カプロン酸、カプリン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、または、これらのハロゲン置換
体などが挙げられ、取り扱いの容易さ、不斉加水分解に
よる反応生成物の光学純度等から炭素数2〜12個の脂
肪酸または、そのα−位に1ケの塩素原子または臭素原
子を有する炭素数1〜4のハロゲン置換脂肪酸が好まし
く、さらには入手の容易さおよび経済的な観点から、酢
酸、プロピオン酸、モノクロル酢酸、モノブロム酢酸が
より好ましい。
また、一般式(V)で示されるクロルギ酸エステル類とし
ては、入手の容易さおよび経済的な観点からクロル炭酸
メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸プロピルなどが
好ましい。
ては、入手の容易さおよび経済的な観点からクロル炭酸
メチル、クロル炭酸エチル、クロル炭酸プロピルなどが
好ましい。
尚、本発明方法は、上記一般式(I)で示されるエステル
の他に、基質として一般式(II)で示されるα−シアノ−
ベンジルアルコール化合物の有機ジカルボン酸のハーフ
エステルを使用する場合にも適用することができる。
の他に、基質として一般式(II)で示されるα−シアノ−
ベンジルアルコール化合物の有機ジカルボン酸のハーフ
エステルを使用する場合にも適用することができる。
次に本発明を実施例によつて、さらに詳細に説明するが
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。
実施例1〜8 (R,S)−α−シアノ−3−(4−クロロフェノキ
シ)−4−フルオロベンジルアルコールの酢酸エステル
2.0gと表1に記載の各エステラーゼ40mgを0.2M濃度
の酢酸塩緩衝液(pH4.0)15mlに加え、40℃で撹拌
しつつ反応させた。24時間反応を行った後、反応物を
トルエンで抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)〔Lichrosorb RP-18、メタノール-水
(6:4)、254mm、uv検出〕で分析し、α−シア
ノ−3−(4−クロロフェノキシ)−4−フルオロベン
ジルアルコールの酢酸エステルとのピーク面積比より加
水分解率を算出した。
シ)−4−フルオロベンジルアルコールの酢酸エステル
2.0gと表1に記載の各エステラーゼ40mgを0.2M濃度
の酢酸塩緩衝液(pH4.0)15mlに加え、40℃で撹拌
しつつ反応させた。24時間反応を行った後、反応物を
トルエンで抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)〔Lichrosorb RP-18、メタノール-水
(6:4)、254mm、uv検出〕で分析し、α−シア
ノ−3−(4−クロロフェノキシ)−4−フルオロベン
ジルアルコールの酢酸エステルとのピーク面積比より加
水分解率を算出した。
抽出液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを行ない、シクロヘキサン−エチルエーテル(9
5:5)溶液で溶出し、未反応のα−シアノ−3−クロ
ロフェノキシ)−4−フルオロベンジルアルコールの酢
酸エステルを分離除去した後、更に微量(10−5%)
パラトルエンスルホン酸を含むメタノールで溶出し、遊
離のα−シアノ−3−(4−クロロフェノキシ)−4−
フルオロベンジルアルコールを取得した。
ィーを行ない、シクロヘキサン−エチルエーテル(9
5:5)溶液で溶出し、未反応のα−シアノ−3−クロ
ロフェノキシ)−4−フルオロベンジルアルコールの酢
酸エステルを分離除去した後、更に微量(10−5%)
パラトルエンスルホン酸を含むメタノールで溶出し、遊
離のα−シアノ−3−(4−クロロフェノキシ)−4−
フルオロベンジルアルコールを取得した。
得られた遊離α−シアノ−3−(4−クロロフェノキ
シ)−4−フルオロベンジルアルコールのうち10mgを
トルエン1mlに溶解し、等モルの(S)−(+)−2−
(4−クロロフェニル)−イソ桔草酸のクロライドとピ
リジンを加えて反応させ、α−シアノ−3−(4−クロ
ロフェノキシ)−4−フルオロベンジルアルコールの
(S)−(+)−2−(4−クロロフェニル)−イソ桔草酸ジ
アステレオマーとし、ガスクロマトグラフィー(カラ
ム:DCQE-1、2.5m、カラム温度:250℃)で光学異
性体分析を行った。
シ)−4−フルオロベンジルアルコールのうち10mgを
トルエン1mlに溶解し、等モルの(S)−(+)−2−
(4−クロロフェニル)−イソ桔草酸のクロライドとピ
リジンを加えて反応させ、α−シアノ−3−(4−クロ
ロフェノキシ)−4−フルオロベンジルアルコールの
(S)−(+)−2−(4−クロロフェニル)−イソ桔草酸ジ
アステレオマーとし、ガスクロマトグラフィー(カラ
ム:DCQE-1、2.5m、カラム温度:250℃)で光学異
性体分析を行った。
結果を表1に示す。
実施例9〜18 表2に記載の(R,S)−体の各種α−シアノ−3−フ
ェノキシベンジルアルコール化合物のエステル2.0gを
基質とし、これと表2に記載の各エステラーゼ40mgと
を0.2M濃度の酢酸塩緩衝液(pH4.0)15mlに加え、4
0℃で撹拌しつつ反応させた。以後、実施例1〜8と同
様の操作を行なつた。結果を表2に示す。
ェノキシベンジルアルコール化合物のエステル2.0gを
基質とし、これと表2に記載の各エステラーゼ40mgと
を0.2M濃度の酢酸塩緩衝液(pH4.0)15mlに加え、4
0℃で撹拌しつつ反応させた。以後、実施例1〜8と同
様の操作を行なつた。結果を表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 41/00 C12R 1:38) (C12P 41/00 C12R 1:66) (C12P 41/00 C12R 1:785) (C12P 41/00 C12R 1:05) (C12P 41/00 C12R 1:025) (C12P 41/00 C12R 1:845)
Claims (6)
- 【請求項1】一般式 〔式中、Xはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を表
わし、Rは水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭
素数2〜18のアルケニル基、炭素数2〜18のアルキ
ニル基、炭素数1〜4のハロゲン置換アルキル基、炭素
数2〜4のハロゲン置換アルケニル基、炭素数2〜4の
ハロゲン置換アルキニル基、炭素数1〜8のアルコキシ
ル基、炭素数2〜8のアルケニルオキシ基または炭素数
2〜8のアルキニルオキシ基を表わす。〕 で示される(R,S)−体のα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物のエステルにアルスロバクター属、クロモ
バクテリウム属、シユードモナス属、アスペルギルス
属、ムコール属、アルカリゲネス属、アクロモバクター
属、リゾプス属のいずれかに属し、かつ上記の(R,
S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化合物のエ
ステルに作用して(S)−体のα−シアノ−ベンジルア
ルコール化合物のエステルを優先的に不斉加水分解する
能力を有する微生物に由来するエステラーゼをpH7以
下で作用させ、該エステルを不斉加水分解し、一般式 〔式中、Xは前述と同じ意味を有する。〕 で示される(S)−体に富むα−シアノ−ベンジルアル
コール化合物と、その対掌体のエステルに分割すること
を特徴とする上記一般式(II)で示される(S)−体
に富む光学活性なα−シアノ−ベンジルアルコール化合
物の製造法。 - 【請求項2】エステラーゼが、アルスロバクター属、ア
ルカリゲネス属、アクロモバクター属、シュードモナス
属またはクロモバクテリウム属に属し、かつ上記の
(R,S)−体のα−シアノ−ベンジルアルコール化合
物のエステルに作用して(S)−体のα−シアノ−ベン
ジルアルコール化合物のエステルを優先的に不斉加水分
解する能力を有する微生物に由来するエステラーゼであ
る請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】上記一般式(I)で示されるエステルにお
いて、置換基Rが、炭素数1〜11のアルキル基、炭素
数2〜11のアルケニル基、炭素数2〜11のアルキニ
ル基、そのα−位に1ヶの塩素原子または臭素原子を有
する炭素数1〜4のアルキル基、そのα−位に1ヶの塩
素原子または臭素原子を有する炭素数2〜4のアルケニ
ル基、そのα−位に1ヶの塩素原子または臭素原子を有
する炭素数2〜4のアルキニル基または炭素数1〜8の
アルコキシル基である請求項1または請求項2記載の製
造法。 - 【請求項4】上記一般式(I)で示されるエステルにお
いて、置換基Rがメチル基、エチル基、モノクロロメチ
ル基、モノブロモメチル基、メトキシ基、エトキシ基ま
たはプロポキシ基である請求項1、請求項2または請求
項3記載の製造法。 - 【請求項5】不斉加水分解反応をpH3.5から6.0
の範囲で行なう請求項1、請求項2、請求項3または請
求項4に記載の製造法。 - 【請求項6】不斉加水分解反応を20℃〜50℃で行な
う請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求
項5に記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59124345A JPH0679B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 光学活性ベンジルアルコ−ル化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59124345A JPH0679B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 光学活性ベンジルアルコ−ル化合物の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS615794A JPS615794A (ja) | 1986-01-11 |
| JPH0679B2 true JPH0679B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=14883060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59124345A Expired - Lifetime JPH0679B2 (ja) | 1984-06-15 | 1984-06-15 | 光学活性ベンジルアルコ−ル化合物の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0679B2 (ja) |
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| JP2502562B2 (ja) * | 1987-02-17 | 1996-05-29 | 日立マクセル株式会社 | 光デイスク保護膜のコ−テイング方法 |
| DE68920380T2 (de) * | 1988-08-19 | 1995-05-11 | Hitachi Maxell | Aufzeichnungsmedium für optische Daten und Herstellungsgerät und -methode dafür. |
| KR100528112B1 (ko) * | 1997-08-20 | 2006-03-17 | 소니 가부시끼 가이샤 | 원반형 기록 매체의 제조 장치 및 방법 |
| KR100341256B1 (ko) * | 1999-09-11 | 2002-06-21 | 박호군 | 리파제를 이용한 베라파밀 중간체의 분할 및 (r)- 및 (s)-베라파밀의 제조 방법 |
| KR100341255B1 (ko) * | 1999-09-11 | 2002-06-21 | 박호군 | 4급 비대칭탄소를 함유하는 라세미체 알콜 화합물의 분할방법과 시스탄 유사체의 합성 |
Family Cites Families (5)
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|---|---|---|---|---|
| JPS579753A (en) * | 1980-06-19 | 1982-01-19 | Sumitomo Chem Co Ltd | Carboxylate, its preparation, insecticide and acaricide having low toxicity to fish |
| JPS57112361A (en) * | 1980-12-29 | 1982-07-13 | Sumitomo Chem Co Ltd | Carboxylic acid ester, its preparation, and insecticidal and miticidal agent low toxic to fish and containing said ester as active component |
| JPS5740440A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-06 | Yoshio Katsuta | New carboxylic ester derivative, its production, insecticide and acaricide containing the same |
| JPS5894389A (ja) * | 1981-11-28 | 1983-06-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | (S)−(−)−α−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコ−ルの生化学的製造法 |
| JPS58212790A (ja) * | 1982-06-02 | 1983-12-10 | Sumitomo Chem Co Ltd | (S)−(−)−α−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコ−ルの生化学的製造法 |
-
1984
- 1984-06-15 JP JP59124345A patent/JPH0679B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS615794A (ja) | 1986-01-11 |
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