JPH0679781A - 内装品の表皮材 - Google Patents
内装品の表皮材Info
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- JPH0679781A JPH0679781A JP23468892A JP23468892A JPH0679781A JP H0679781 A JPH0679781 A JP H0679781A JP 23468892 A JP23468892 A JP 23468892A JP 23468892 A JP23468892 A JP 23468892A JP H0679781 A JPH0679781 A JP H0679781A
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Abstract
造時において成形型からの脱型を容易にする。 【構成】表皮材3に、上下の両表皮用素材11,13の
端縁部11a,13aが裏面側に突出すると共に互いに
接触させて接触部15を形成する。接触部15には、裏
面側部分に端縁部11a,13a同士が互いに溶着され
ている溶着部17を設ける。表面側部分に端縁部11
a,13a同士が溶着されていない非溶着部19を設け
る。溶着部17で生成した溶融物は非溶着部19で固化
して溶着バリが生成し、表面には露出しない。表皮材3
の脱型時に、非溶着部19の密接部分が開いて表皮材3
の生地が伸びるので、表皮材3は容易に両表皮用素材受
け治具より容易に剥離する。
Description
着されて製造された、内装品の表皮材に係り、とくに溶
着部分における外観向上対策に関する。
材には、複数の表皮用素材を溶着して形成されたものが
知られており、このような表皮材は、実開昭58−17
5905号公報に開示されているように、溶着しようと
する複数の表皮用素材の端縁部をその表面同士が接触す
るように突き合わせ、これらの端縁部を両側から溶着用
電極で挟んで溶着して製造されている。
は、各表皮用素材の端縁部、つまり溶着部分と本体部と
が連続しているために、溶着時に溶けて流れ出した溶融
物が突き合わせられた表皮用素材同士の隙間から表面側
に流れ出て表皮材の表面で固化するので、表面に溶着バ
リが露出する。上記表皮材では溶着バリの露出を阻止す
ることができないため、積極的に溶着バリを突出成形し
て糸目状の縁取り模様に形成して、見栄えの悪さを改善
している。しかしながら、溶着バリが人の目に触れる限
り見栄えの悪さを根本的に改善することは不可能であ
り、できれば溶着バリは外部に露出させないことが望ま
しい。
が連続しているために、製造時には表皮用素材の生地は
張り切った状態で成形型にセットされており、脱型時に
さらに生地を張り伸ばして成形型より剥離しようとする
と、溶着部分が破損するおそれがあるという問題があっ
た。とくに、車両等の内装品のように、複雑な形状に成
形された表皮用素材では脱型が難しく、脱型を容易にす
ることが望まれていた。
であって、溶着バリの表面への露出を阻止すると共に、
製造時において成形型からの脱型を容易にすることを目
的としている。
に、本発明が講じた手段は、端縁部の表面側部分に溶着
バリを隠蔽すると共に脱型代となる表皮溶着部を設ける
ものである。
品の表皮材を、複数の表皮用素材の各端縁部が裏面側に
突出すると共に互いに接触することにより接触部が形成
されており、該接触部における裏面側部分には上記複数
の表皮用素材の端縁部同士が互いに溶着されている溶着
部が設けられ、上記接触部における表面側部分には上記
複数の表皮用素材の端縁部同士が溶着されていない非溶
着部が設けられた構成とする。
る溶着部で生成した溶融物が表皮用素材の表面側に流れ
ても、接触部における非溶着部で固化して溶着バリとな
るので、表面に溶着バリとして露出することはない。し
たがって、溶着バリは非溶着部で隠蔽され、表面側の外
部からは見えない。
は、溶着されてない非溶着部がある分だけ表皮材の生地
の張りに余裕があり、非溶着部の密接部分が開いて表皮
材の生地が伸びるので、表皮材は容易に成形型より剥離
する。脱型後は非溶着部の密接部分が閉じて溶着バリは
隠蔽される。
る。
を車両のインストルメントパネル1に適用した例を示
す。該インストルメントパネル1は、図1に示すよう
に、各種計器類やスイッチ類等を配設するために孔部や
凹凸が形成されており、図2に示すように、塩化ビニル
樹脂、ABS樹脂等からなる表皮材3と、該表皮材3の
裏面側に設けられる、硬質プラスチックや金属板等から
なる基材5と、表皮材3と基材5との間で該表皮材3と
基材5とに一体成形された発泡ポリウレタン等の発泡樹
脂からなるクッション材7とより構成されている。
ストルメントパネル1の上部を構成する上部表皮用素材
11と、下部を構成する下部表皮用素材13とが溶着さ
れてなり、上部表皮用素材11と下部表皮用素材13と
はそれぞれ図中正面部と左右の両側面部とにおいて溶着
された平面視コ字状の溶着ラインL,Lが形成されてい
る。
特徴として、上下の両表皮用素材11,13の隣接する
端縁部11a,13aが裏面側に突出すると共に互いに
接触することにより接触部15が形成されている。該接
触部15は、上記溶着ラインL,Lに対応して平面視コ
字状に形成され、裏面側部分に上下の両表皮用素材1
1,13の端縁部11a,13a同士が互いに溶着され
ている溶着部17が設けられていると共に、上記接触部
15における表面側部分には上下の両表皮用素材11,
13の端縁部11a,13a同士が溶着されていない非
溶着部19が3mm程度の長さで設けられている。
8に基づいて説明する。まず、図4に示すように、上下
の両表皮用素材11,13を載置しやすいように、表皮
材3の製造装置Aにおける第2の表皮用素材受け治具2
5を第1の表皮用素材受け治具23より離れた位置に配
置しておく。そして、上部表皮用素材11を第1の表皮
用素材受け治具23上に載置すると共に、下部表皮用素
材13を第2の表皮用素材受け治具25上に載置する。
1,13はたるみやすいので、外部より空気室39を真
空引きし、該空気室39に連通する多数のノズル45,
45,…よって表皮用素材11,13を左右の両側方傾
斜面31b,31bの全面に吸引し、たるみを除去す
る。図示しないが、左右の両表皮用素材11,13は、
それぞれ左右の両載置部31,31の側方傾斜面31
b,31bに該側方傾斜面31b,31bの周囲を覆う
ように当接する。
1,13の端縁部11a,13aが下方へずり込むこと
ができる程度の隙間を残して、第2の表皮用素材受け治
具25を第1の表皮用素材受け治具23に接近させると
共に押圧用治具53の押圧部59を両表皮用素材受け治
具23,25の中央傾斜面31aに接近させて、上部表
皮用素材11の端縁部11aが第1の表皮用素材受け治
具23から下方に突出した状態で上部表皮用素材11を
第1の表皮用素材受け治具23の中央傾斜面31aにセ
ットすると共に、下部表皮用素材13の端縁部13aが
第2の表皮用素材受け治具25から下方に突出した状態
で下部表皮用素材13を第2の表皮用素材受け治具25
の中央傾斜面31aにセットする。
1,13の端縁部11a,13aはそれぞれに溶着ライ
ンL,Lに対応する平面視コ字状に第1の表皮用素材受
け治具23の中央傾斜面31aと、第2の表皮用素材受
け治具25の中央傾斜面31aとに沿って接触し、中央
傾斜面31aからの浮き上がりが阻止される。また、両
表皮用素材11,13が浮き上がった状態より左右の両
中央傾斜面31a,31aに接触することにより、端縁
部11a,13aは端縁部切断用のカッタ71より下方
にまでずり込む。
素材受け治具25を第1の表皮用素材受け治具23にさ
らに接近させて、上部表皮用素材11の端縁部11aと
下部表皮用素材13の端縁部13aとを密接させて接触
部15を形成する。そして、図8に示すように、第3ス
ライダ69を作動させて左右の両溶着用電極67a,6
7bで両表皮用素材11,13の接触部15の裏面側部
分を挟み、両溶着用電極67a,67bより高周波を照
射して該両端縁部11a,13aを溶着し、溶着部17
を形成する。一方、接触部15の表面側部分には、両端
縁部11a,13a同士が密接しているが溶着されてい
ない非溶着部19が形成される。これにより、平面視コ
字状の溶着ラインL,Lが形成されることになる。溶着
部17の形成中に生成した溶融物は上下に流れるが、そ
のうち上方に流れる溶融物は非溶着部19で固化して溶
着バリとなる。
時に端縁部切断用のカッタ71が図中右方へ移動して、
溶着部17より下部の端縁部11a,13aを溶着中に
切断し、表皮材3が製造される。
を駆動して多数のノズル45,45,…より空気を噴出
して、左右の両載置部31,31の中央傾斜面31a,
31aと、側方傾斜面31b,31bと、図示しない側
面とに空気を送り込む。平面視コ字状の溶着ラインL,
Lに対応する接触部15の非溶着部19は密接部分が開
いて膨脹し、表皮材3全体が載置部31,31から浮き
上がる。同時に、第2の表皮用素材受け治具25を移動
して第1の表皮用素材受け治具23より離間させると共
に、押圧用治具53の押圧部59を上方へ移動すると、
表皮材3は簡単に左右の両載置部31,31から脱型す
る。脱型後は非溶着部19の密接部分が閉じて溶着バリ
は隠蔽される。
17で生成した溶融物が表皮用素材の表面側に流れて
も、接触部15における非溶着部19で固化して溶着バ
リとなるので、表面に溶着バリとして露出することはな
い。したがって、溶着バリは非溶着部19で隠蔽され、
表面側の外部からは見えず、見栄えを向上することがで
きる。
45,…からの噴出空気によって非溶着部19の密接部
分が開いて表皮材3の生地が伸びるので、表皮材3を容
易に両表皮用素材受け治具23,25より容易に剥離す
ることができ、本実施例のように複雑な形状に成形され
た左右の両表皮用素材11,13が左右の両側方傾斜面
31b,31bの周囲を覆うように当接している場合に
も容易に脱型することができる。
形例を示す。本変形例の表皮材3は、両表皮用素材1
1,13の非溶着部19に、溶着ラインL,Lに沿って
延びる突条61が上下に複数本形成されている。
噛み込あって表面への溶融物の流出を阻止し、溶着バリ
の露出防止効果を顕著に発揮することができる。
は、インストルメントパネル以外の内装品に適用しても
よい。
は、両表皮用素材11,13のいずれか一方に形成して
もよい。この場合、突条61,61,…は、対面する端
縁部11a,13aに密接して上記変形例と同様の効果
を発揮する。
溶着部との間に表皮用素材が溶着されていない非溶着部
が形成されているので、非溶着部で溶着バリを生成させ
て外部から隠蔽することができ、見栄えを向上すること
ができる。
れていない非溶着部が成形型からの剥離代となり、表皮
材の生地の張りに余裕できて表皮材を容易に成形型より
剥離することができ、車両等の内装品のような複雑な形
状に成形された表皮用素材についても容易に脱型するこ
とができる。
の斜視図である。
ン付近の拡大斜視図である。
近の表皮材の要部拡大断面図である。
の載置時の状態を示す断面図である。
による押圧時の状態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
型時の状態を示す断面図である。
の要部拡大図である。
である。
て、両表皮用素材の接近時の状態を示す要部拡大図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の表皮用素材の各端縁部が裏面側に
突出すると共に互いに接触することにより接触部が形成
されており、該接触部における裏面側部分には上記複数
の表皮用素材の端縁部同士が互いに溶着されている溶着
部が設けられ、上記接触部における表面側部分には上記
複数の表皮用素材の端縁部同士が溶着されていない非溶
着部が設けられていることを特徴とする内装品の表皮
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23468892A JP3210434B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | インストルメントパネルの表皮材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23468892A JP3210434B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | インストルメントパネルの表皮材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679781A true JPH0679781A (ja) | 1994-03-22 |
JP3210434B2 JP3210434B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=16974874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23468892A Expired - Fee Related JP3210434B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | インストルメントパネルの表皮材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210434B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4835575A (en) * | 1987-02-06 | 1989-05-30 | Siemens Aktiengesellschaft | Monolithically integrated waveguide-photodiode combination |
US4893162A (en) * | 1986-07-09 | 1990-01-09 | U.S. Philips Corp. | Integrated semiconductor arrangement of the coupling type between a photodetector and a light waveguide |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP23468892A patent/JP3210434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4893162A (en) * | 1986-07-09 | 1990-01-09 | U.S. Philips Corp. | Integrated semiconductor arrangement of the coupling type between a photodetector and a light waveguide |
US4835575A (en) * | 1987-02-06 | 1989-05-30 | Siemens Aktiengesellschaft | Monolithically integrated waveguide-photodiode combination |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3210434B2 (ja) | 2001-09-17 |
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