JPH067957Y2 - 燃料タンク - Google Patents
燃料タンクInfo
- Publication number
- JPH067957Y2 JPH067957Y2 JP1987097177U JP9717787U JPH067957Y2 JP H067957 Y2 JPH067957 Y2 JP H067957Y2 JP 1987097177 U JP1987097177 U JP 1987097177U JP 9717787 U JP9717787 U JP 9717787U JP H067957 Y2 JPH067957 Y2 JP H067957Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- pump
- tank
- cylinder
- iron powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車等に設けられ、燃料を収容する
のに好適に用いられる燃料タンクに関し、特に、溶接ス
パッタ等の鉄粉類が燃料ポンプ内に侵入するのを防止で
きるようにした燃料タンクに関する。
のに好適に用いられる燃料タンクに関し、特に、溶接ス
パッタ等の鉄粉類が燃料ポンプ内に侵入するのを防止で
きるようにした燃料タンクに関する。
第2図および第3図に従来技術の燃料タンクを示す。
図において、1は密閉容器からなるタンク本体を示し、
該タンク本体1は、有蓋筒状に形成され、下端側の開口
端から外方にフランジ2Aが突設された上ケース2と、
有底筒状に形成され、上端側の開口端から外方にフラン
ジ3Aが突設された下ケース3とからなり、上ケース2
の上部中央には後述の燃料ポンプ11を挿入するための
挿入穴2Bが穿設されている。そして、該ケース2,3
はフランジ2A,3Aを介して互いに衝合され、シーム
溶接等の溶接部4により一体的に固着されている。
該タンク本体1は、有蓋筒状に形成され、下端側の開口
端から外方にフランジ2Aが突設された上ケース2と、
有底筒状に形成され、上端側の開口端から外方にフラン
ジ3Aが突設された下ケース3とからなり、上ケース2
の上部中央には後述の燃料ポンプ11を挿入するための
挿入穴2Bが穿設されている。そして、該ケース2,3
はフランジ2A,3Aを介して互いに衝合され、シーム
溶接等の溶接部4により一体的に固着されている。
5は上ケース2の上部内壁にスポット溶接等の溶接部
6,6…により固着された上側バッフルを示し、該上側
バッフル5は略長方形の筒状に形成され、その下端側は
後述する下側バッフル7の上端側を取囲むようになって
いる。また、該上側バッフル5には複数の貫通穴5A,
5A,…が穿設されている。7は下ケース3の底部内壁
にスポット溶接等の溶接部8,8,…により固着された
下側バッフルを示し、該下側バッフル7は略円筒状に形
成され、燃料ポンプ11の下部側周囲を取囲むようにな
っている。また、該下側バッフル7には径方向に複数の
液穴7A,7A,…は穿設され、略各液穴7Aはタンク
本体1内の燃料Fを燃料ポンプ11側へと流通させるよ
うになっている。そして、該下側バッフル7は上側バッ
フル5と共に燃料Fの液面が車両の揺動や傾き等によっ
て変化するのを防止し、該燃料Fの揺動音(パシャ音)
等を抑えるようになっている。
6,6…により固着された上側バッフルを示し、該上側
バッフル5は略長方形の筒状に形成され、その下端側は
後述する下側バッフル7の上端側を取囲むようになって
いる。また、該上側バッフル5には複数の貫通穴5A,
5A,…が穿設されている。7は下ケース3の底部内壁
にスポット溶接等の溶接部8,8,…により固着された
下側バッフルを示し、該下側バッフル7は略円筒状に形
成され、燃料ポンプ11の下部側周囲を取囲むようにな
っている。また、該下側バッフル7には径方向に複数の
液穴7A,7A,…は穿設され、略各液穴7Aはタンク
本体1内の燃料Fを燃料ポンプ11側へと流通させるよ
うになっている。そして、該下側バッフル7は上側バッ
フル5と共に燃料Fの液面が車両の揺動や傾き等によっ
て変化するのを防止し、該燃料Fの揺動音(パシャ音)
等を抑えるようになっている。
9は上ケース2の挿入穴2Bを施蓋すべく、該挿入穴2
Bの周囲に載置して固定されたメインブラケット、10
は該メインブラケット9から直角方向に垂下されたサブ
ブラケットを示し、該サブブラケット10は燃料ポンプ
11をタンク本体1の燃料F中に沈漬させた状態で支持
するようになっている。
Bの周囲に載置して固定されたメインブラケット、10
は該メインブラケット9から直角方向に垂下されたサブ
ブラケットを示し、該サブブラケット10は燃料ポンプ
11をタンク本体1の燃料F中に沈漬させた状態で支持
するようになっている。
11は燃料ポンプ、12は該燃料ポンプ11のポンプ本
体を示し、該ポンプ本体12はモータ部13と該モータ
部13によって回転駆動されるポンプ部14等を内蔵
し、第1図に示す如くサブブラケット10によりタンク
本体1内に取付けられている。15はタンク本体12の
下端側に設けられた燃料の吸込口、16は基端側が該吸
込口15に接続された略L字形状の吸込管を示し、該吸
込管16の先端側はフィルタ17と接続され、該フィル
タ17は図示しないスプリング等によりタンク本体1の
底部側へと常時押付けられている。そして、該フィルタ
17は、例えば70μm程度のメッシュにより形成さ
れ、これ以上の粒径をもった異物等がポンプ本体12内
に侵入するのを防止している。ここで、該フィルタ17
は吸込管16や吸込口15等と共に燃料ポンプ11の吸
込み部分を構成し、これらは下側バッフル7内に配設さ
れている。
体を示し、該ポンプ本体12はモータ部13と該モータ
部13によって回転駆動されるポンプ部14等を内蔵
し、第1図に示す如くサブブラケット10によりタンク
本体1内に取付けられている。15はタンク本体12の
下端側に設けられた燃料の吸込口、16は基端側が該吸
込口15に接続された略L字形状の吸込管を示し、該吸
込管16の先端側はフィルタ17と接続され、該フィル
タ17は図示しないスプリング等によりタンク本体1の
底部側へと常時押付けられている。そして、該フィルタ
17は、例えば70μm程度のメッシュにより形成さ
れ、これ以上の粒径をもった異物等がポンプ本体12内
に侵入するのを防止している。ここで、該フィルタ17
は吸込管16や吸込口15等と共に燃料ポンプ11の吸
込み部分を構成し、これらは下側バッフル7内に配設さ
れている。
18はポンプ本体12の上端側に設けられた燃料の吐出
口、19は基端側が該吐出口18に接続された吐出管を
示し、該吐出管19はメインブラケット9を貫通して外
部に突出し、その先端側は燃料供給配管(図示せず)と
接続されるようになっている。そして、該吐出管19は
フィルタ17等からポンプ本体12内に吸込まれた燃料
Fを燃料供給配管を介して燃料噴射弁(図示せず)側へ
と吐出させるようになっている。なお、ポンプ本体12
の下端側には小径のリターン口(図示せず)が設けら
れ、フィルタ17を介して吸込口15から吸込まれた燃
料F中のベーパを該燃料Fの一部と共にこのリターン口
から矢示A方向にリターンさせるようになっている。
口、19は基端側が該吐出口18に接続された吐出管を
示し、該吐出管19はメインブラケット9を貫通して外
部に突出し、その先端側は燃料供給配管(図示せず)と
接続されるようになっている。そして、該吐出管19は
フィルタ17等からポンプ本体12内に吸込まれた燃料
Fを燃料供給配管を介して燃料噴射弁(図示せず)側へ
と吐出させるようになっている。なお、ポンプ本体12
の下端側には小径のリターン口(図示せず)が設けら
れ、フィルタ17を介して吸込口15から吸込まれた燃
料F中のベーパを該燃料Fの一部と共にこのリターン口
から矢示A方向にリターンさせるようになっている。
このように構成された従来技術では、ポンプ本体12の
モータ部13によりポンプ14を駆動するとタンク本体
1内の燃料Fはフィルタ17、吸込管16を介して吸込
口15からポンプ本体12内へと吸込まれ、吐出口18
から吐出管19等を介して燃料噴射弁へと圧送供給され
る。このとき、ポンプ本体12内に吸込まれた燃料Fの
一部は該燃料F中に混入したベーパと共にリターン口か
ら矢示A方向にリターンされ、このベーパが吐出口18
から燃料Fと共に吐出されるのを防止するようになって
いる。
モータ部13によりポンプ14を駆動するとタンク本体
1内の燃料Fはフィルタ17、吸込管16を介して吸込
口15からポンプ本体12内へと吸込まれ、吐出口18
から吐出管19等を介して燃料噴射弁へと圧送供給され
る。このとき、ポンプ本体12内に吸込まれた燃料Fの
一部は該燃料F中に混入したベーパと共にリターン口か
ら矢示A方向にリターンされ、このベーパが吐出口18
から燃料Fと共に吐出されるのを防止するようになって
いる。
ところで、上述した従来技術では、タンク本体1の上ケ
ース2および下ケース3をシーム溶接等の溶接部4によ
り接合している上に、上側バッフル5および下側バッフ
ル7をスポット溶接等の各溶接部6,8により接合して
いるから、これらの溶接部4,6,8の溶接スパッタ等
が鉄粒や鉄粉20(以下、鉄粉類20という)となっ
て、タンク本体1内に残留してしまう。そして、該鉄粉
類20は、例えば30〜50μm程度と非常に小さい粒
径をもって形成されるから、タンク本体1内の洗浄等に
よって除去するのは難かしい上に、実車時の燃料ポンプ
11による燃料Fの撹拌や車両の振動等によっても、前
記溶接部4,6,8から徐々に剥離して、燃料F中に混
入してしまう。
ース2および下ケース3をシーム溶接等の溶接部4によ
り接合している上に、上側バッフル5および下側バッフ
ル7をスポット溶接等の各溶接部6,8により接合して
いるから、これらの溶接部4,6,8の溶接スパッタ等
が鉄粒や鉄粉20(以下、鉄粉類20という)となっ
て、タンク本体1内に残留してしまう。そして、該鉄粉
類20は、例えば30〜50μm程度と非常に小さい粒
径をもって形成されるから、タンク本体1内の洗浄等に
よって除去するのは難かしい上に、実車時の燃料ポンプ
11による燃料Fの撹拌や車両の振動等によっても、前
記溶接部4,6,8から徐々に剥離して、燃料F中に混
入してしまう。
特に、自動車の後部シート下側等に配設される大型の燃
料タンクにあっては、燃料Fの揺動音(パシャ音)等が
車内に伝わるのを防止すべく、タンク本体1内に設ける
上側バッフル5等の枚数を増加させているから、スポッ
ト溶接等の溶接部6が増加し、これらから鉄粉類20が
さらに発生してしまう。また、この鉄粉類20はタンク
本体1内の錆等からも発生する。
料タンクにあっては、燃料Fの揺動音(パシャ音)等が
車内に伝わるのを防止すべく、タンク本体1内に設ける
上側バッフル5等の枚数を増加させているから、スポッ
ト溶接等の溶接部6が増加し、これらから鉄粉類20が
さらに発生してしまう。また、この鉄粉類20はタンク
本体1内の錆等からも発生する。
このため、従来技術では、比較的多量の鉄粉類20がタ
ンク本体1内に残留するから、これらの鉄粉類20は前
記リターン口から矢示A方向のリターン流により、ポン
プ本体12の下端側で燃料Fと共に撹拌され、70μm
程度のメッシュによって形成されたフィルタ17を通過
し、吸込口15からポンプ本体12内へと侵入して、ポ
ンプ部14内等を通過するときに、該ポンプ部14のタ
ービン等を摩擦させ、吐出流量を低下させる等の問題を
起す。なお、フィルタ17のメッシュを鉄粉類20より
も小さく、例えば30μm以下とすると、フィルタ17
は鉄粉類20によって目詰りを起こし、燃料Fの吸込み
自体が困難となる。
ンク本体1内に残留するから、これらの鉄粉類20は前
記リターン口から矢示A方向のリターン流により、ポン
プ本体12の下端側で燃料Fと共に撹拌され、70μm
程度のメッシュによって形成されたフィルタ17を通過
し、吸込口15からポンプ本体12内へと侵入して、ポ
ンプ部14内等を通過するときに、該ポンプ部14のタ
ービン等を摩擦させ、吐出流量を低下させる等の問題を
起す。なお、フィルタ17のメッシュを鉄粉類20より
も小さく、例えば30μm以下とすると、フィルタ17
は鉄粉類20によって目詰りを起こし、燃料Fの吸込み
自体が困難となる。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本発明は下側バッフルにマグネットを設けることに
よって、燃料中に混入した鉄粉類を吸着でき、該鉄粉類
が燃料ポンプ内に侵入するのを防止できるようにした燃
料ポンプを提供するものである。
で、本発明は下側バッフルにマグネットを設けることに
よって、燃料中に混入した鉄粉類を吸着でき、該鉄粉類
が燃料ポンプ内に侵入するのを防止できるようにした燃
料ポンプを提供するものである。
上述した問題点を解決するために、本発明が採用する構
成の特徴は、下側バッフルを少なくとも2重構造をなす
ように2個以上の筒体によって形成し、該各筒体には高
さ位置を異にして複数個の液穴をそれぞれ穿設し、前記
各筒体間には該各液穴を介して燃料を流通させる環状の
燃料通路を形成し、かつ前記各筒体には該燃料通路また
は最内周側の筒体内を介して流れる燃料中に混入した鉄
粉類を吸着するマグネットを設けたことにある。
成の特徴は、下側バッフルを少なくとも2重構造をなす
ように2個以上の筒体によって形成し、該各筒体には高
さ位置を異にして複数個の液穴をそれぞれ穿設し、前記
各筒体間には該各液穴を介して燃料を流通させる環状の
燃料通路を形成し、かつ前記各筒体には該燃料通路また
は最内周側の筒体内を介して流れる燃料中に混入した鉄
粉類を吸着するマグネットを設けたことにある。
上記構成により、前記各筒体の各液穴または最内周側の
筒体を介して燃料通路内に流通する燃料は、各筒体に設
けられたマグネットにより、燃料中に混入した鉄粉類を
吸着することができ、特に燃料通路内を流れる燃料は、
流路距離が長くなるから、マグネットによって鉄粉類を
確実に吸着する。
筒体を介して燃料通路内に流通する燃料は、各筒体に設
けられたマグネットにより、燃料中に混入した鉄粉類を
吸着することができ、特に燃料通路内を流れる燃料は、
流路距離が長くなるから、マグネットによって鉄粉類を
確実に吸着する。
以下、本考案の実施例を第1図に基づいて説明する。な
お、実施例では前述した第2図、第3図に示す従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
お、実施例では前述した第2図、第3図に示す従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
図中、21は下ケース3の底部に設けられた下側バッフ
ルを示し、該下側バッフル21は2重構造をなす略円筒
状の内側筒体22および外側筒体23によって構成さ
れ、該筒体22,23の下端側にはそれぞれ径方向外向
きに突出する環状のフランジ部22A,23Aが設けら
れている。そして、該フランジ部22A,23Aは下ケ
ース3の底部内壁にスポット溶接等の溶接部24,2
4,…、25,25,…により固着され、該筒体22,
23間に環状の燃料通路26を形成するようになってい
る。また、該筒体22,23の上端側には径方向内向き
に僅かに突出する環状の鍔部22B,23Bがそれぞれ
設けられ、該鍔部23Bと内側筒体22の外周面との間
には前記面量通路26の一部を構成する環状の隙間26
Aが介在している。
ルを示し、該下側バッフル21は2重構造をなす略円筒
状の内側筒体22および外側筒体23によって構成さ
れ、該筒体22,23の下端側にはそれぞれ径方向外向
きに突出する環状のフランジ部22A,23Aが設けら
れている。そして、該フランジ部22A,23Aは下ケ
ース3の底部内壁にスポット溶接等の溶接部24,2
4,…、25,25,…により固着され、該筒体22,
23間に環状の燃料通路26を形成するようになってい
る。また、該筒体22,23の上端側には径方向内向き
に僅かに突出する環状の鍔部22B,23Bがそれぞれ
設けられ、該鍔部23Bと内側筒体22の外周面との間
には前記面量通路26の一部を構成する環状の隙間26
Aが介在している。
ここで、該内側筒体22は従来技術で述べた下側バッフ
ル7とほぼ同様に燃料ポンプ11の下部側、即ち、ポン
プ本体12の下部側やフィルタ17等の周囲を取囲むよ
うになっており、該内側筒体22には比較的下部側寄り
に位置して、略四角形状の液穴22Cよりも上方に位置
して、略四角形状の他の液穴22C,22C,…が径方
向にそれぞれ穿設されている。また、外側筒体23には
該各液穴23C,23C,…が径方向にそれぞれ穿設さ
れている。そして、タンク本体1内の燃料Fは該各液穴
23Cおよび隙間26Aから燃料通路26および各液穴
22Cを矢示B方向に流通し、内側筒体22内に配設さ
れる燃料ポンプ11にフィルタ17を介して吸込まれる
ようになっている。なお、燃料Fの一部は内側筒体22
の鍔部22B内側からも矢示C方向に流通し、燃料ポン
プ11に吸込まれる。
ル7とほぼ同様に燃料ポンプ11の下部側、即ち、ポン
プ本体12の下部側やフィルタ17等の周囲を取囲むよ
うになっており、該内側筒体22には比較的下部側寄り
に位置して、略四角形状の液穴22Cよりも上方に位置
して、略四角形状の他の液穴22C,22C,…が径方
向にそれぞれ穿設されている。また、外側筒体23には
該各液穴23C,23C,…が径方向にそれぞれ穿設さ
れている。そして、タンク本体1内の燃料Fは該各液穴
23Cおよび隙間26Aから燃料通路26および各液穴
22Cを矢示B方向に流通し、内側筒体22内に配設さ
れる燃料ポンプ11にフィルタ17を介して吸込まれる
ようになっている。なお、燃料Fの一部は内側筒体22
の鍔部22B内側からも矢示C方向に流通し、燃料ポン
プ11に吸込まれる。
27,28,29,30,31,32は内側筒体22お
よび外側筒体23に接着等の手段を用いて固着されたマ
グネットを示し、該マグネット27,28,29,3
0,31,32はマグネットシート等によって筒状に形
成され、内側筒体22の内、外周面および外側筒体23
の内周面を全周に亘って覆うようになっている。ここ
で、該マグネット27は内側筒体22の内周面側を鍔部
22Bの下面側から各液穴22Cの上端に対応する位置
まで軸方向に伸長し、マグネット28は内側筒体22の
内周面側を各液穴22Cの下端から下ケース3の底面に
対応する位置まで伸びている。また、マグネット29は
内側筒体22の外周面側をその上端側から各液穴22C
の上端に対応する位置まで軸方向に伸長し、マグネット
30は内側筒体22の外周面側を各液穴22Cの下端か
らフランジ部22Aの上面に対応する位置まで伸び、そ
の下端側は径方向に突出してフランジ部22Aの上面を
覆うようになっている。
よび外側筒体23に接着等の手段を用いて固着されたマ
グネットを示し、該マグネット27,28,29,3
0,31,32はマグネットシート等によって筒状に形
成され、内側筒体22の内、外周面および外側筒体23
の内周面を全周に亘って覆うようになっている。ここ
で、該マグネット27は内側筒体22の内周面側を鍔部
22Bの下面側から各液穴22Cの上端に対応する位置
まで軸方向に伸長し、マグネット28は内側筒体22の
内周面側を各液穴22Cの下端から下ケース3の底面に
対応する位置まで伸びている。また、マグネット29は
内側筒体22の外周面側をその上端側から各液穴22C
の上端に対応する位置まで軸方向に伸長し、マグネット
30は内側筒体22の外周面側を各液穴22Cの下端か
らフランジ部22Aの上面に対応する位置まで伸び、そ
の下端側は径方向に突出してフランジ部22Aの上面を
覆うようになっている。
さらに、マグネット31,32は外側筒体23の内周面
に配設され、該マグネット31は鍔部23Bの下面側か
ら各液穴23Cの上端に対応する位置まで軸方向に伸
び、マグネット32は各液穴23Cの下端からフランジ
部22Aの上面側に対応する位置まで伸長している。そ
して、該マグネット31,32はマグネット29,30
と共に前記燃料通路26の内、外周側を取囲み、該燃料
通路26を矢示B方向に流通する燃料F中に混入した鉄
粉類20を吸着するようになっている。また、マグネッ
ト27,28は内側筒体22内に矢示C,B方向に流入
してくる燃料F中の鉄粉類20を吸着すると共に、ポン
プ本体12のリターン口から矢示A方向(第2図参照)
にリターンされるリターン流等により内側筒体22内で
撹拌された燃料F中の鉄粉類20をも吸着するようにな
っている。
に配設され、該マグネット31は鍔部23Bの下面側か
ら各液穴23Cの上端に対応する位置まで軸方向に伸
び、マグネット32は各液穴23Cの下端からフランジ
部22Aの上面側に対応する位置まで伸長している。そ
して、該マグネット31,32はマグネット29,30
と共に前記燃料通路26の内、外周側を取囲み、該燃料
通路26を矢示B方向に流通する燃料F中に混入した鉄
粉類20を吸着するようになっている。また、マグネッ
ト27,28は内側筒体22内に矢示C,B方向に流入
してくる燃料F中の鉄粉類20を吸着すると共に、ポン
プ本体12のリターン口から矢示A方向(第2図参照)
にリターンされるリターン流等により内側筒体22内で
撹拌された燃料F中の鉄粉類20をも吸着するようにな
っている。
本実施例による燃料タンクは上述の如き構成を有するも
ので、内側筒体22および外側筒体23からなる下側バ
ッフル21は従来技術で述べた下側バッフル7とほぼ同
様に燃料ポンプ11の下部側を取囲み(第2図参照)、
燃料Fの液面が変化したり、揺動音(パシャ音)が発生
したりするのを防止する。そして、燃料ポンプ11のモ
ータ部13によりポンプ部14を回転させると、タンク
本体1内の燃料Fは矢示B,C方向に流通し、フィルタ
17を介してポンプ本体12内へと吸込まれる。
ので、内側筒体22および外側筒体23からなる下側バ
ッフル21は従来技術で述べた下側バッフル7とほぼ同
様に燃料ポンプ11の下部側を取囲み(第2図参照)、
燃料Fの液面が変化したり、揺動音(パシャ音)が発生
したりするのを防止する。そして、燃料ポンプ11のモ
ータ部13によりポンプ部14を回転させると、タンク
本体1内の燃料Fは矢示B,C方向に流通し、フィルタ
17を介してポンプ本体12内へと吸込まれる。
而して、本実施例によれば、2重構造をなす内側筒体2
2、外側筒体23間に燃料通路26を形成し、該筒体2
2,23は上下方向に位置をずらして各液穴22C,2
3Cを形成し、前記燃料通路26内に燃料Fを積極的に
流すようにして流路を長くすると共に、内側筒体22の
内、外周面および外側筒体23の内周面にはそれぞれマ
グネット27,28,29,30,31,32を設けた
から、該マグネット27〜32により燃料F中に混入し
た鉄粉類20を吸着して、該鉄粉類20がポンプ本体1
2内に侵入するのを防止でき、ポンプ部14の摩耗や吐
出流量の低下等の問題を解消できる。
2、外側筒体23間に燃料通路26を形成し、該筒体2
2,23は上下方向に位置をずらして各液穴22C,2
3Cを形成し、前記燃料通路26内に燃料Fを積極的に
流すようにして流路を長くすると共に、内側筒体22の
内、外周面および外側筒体23の内周面にはそれぞれマ
グネット27,28,29,30,31,32を設けた
から、該マグネット27〜32により燃料F中に混入し
た鉄粉類20を吸着して、該鉄粉類20がポンプ本体1
2内に侵入するのを防止でき、ポンプ部14の摩耗や吐
出流量の低下等の問題を解消できる。
特に、マグネット29,30,31,32は燃料通路2
6の内、外周側を取囲むようになっているから、燃料の
液面が低下した場合には、各液穴22C,23Cを介し
て内側筒体22内へと燃料を流入させるから、前記燃料
通路26内を矢示B方向に流通する燃料F中から鉄粉類
20を効果的に除去して、該マグネット29〜32に多
量の鉄粉類20を吸着させることができる。また、内側
筒体22内に矢示C,B方向に流通してきた燃料F中の
鉄粉類20は内側筒体22内周側のマグネット27,2
8により吸着できる上に、燃料ポンプ11からの矢示A
方向のリターン流等により内側筒体22内で燃料Fと共
に撹拌された鉄粉類20も該マグネット27,28によ
って吸着でき、ポンプ本体12内に燃料Fと共に鉄粉類
20が吸込まれるのを確実に防止できる。
6の内、外周側を取囲むようになっているから、燃料の
液面が低下した場合には、各液穴22C,23Cを介し
て内側筒体22内へと燃料を流入させるから、前記燃料
通路26内を矢示B方向に流通する燃料F中から鉄粉類
20を効果的に除去して、該マグネット29〜32に多
量の鉄粉類20を吸着させることができる。また、内側
筒体22内に矢示C,B方向に流通してきた燃料F中の
鉄粉類20は内側筒体22内周側のマグネット27,2
8により吸着できる上に、燃料ポンプ11からの矢示A
方向のリターン流等により内側筒体22内で燃料Fと共
に撹拌された鉄粉類20も該マグネット27,28によ
って吸着でき、ポンプ本体12内に燃料Fと共に鉄粉類
20が吸込まれるのを確実に防止できる。
なお、前記実施例では、内側筒体22の内、外周面にマ
グネット27〜30を設け、外側筒体23の内周面にマ
グネット31,32を設けるものとして述べたが、外側
筒体23の外周面にも同様に他のマグネットを設けても
よい。
グネット27〜30を設け、外側筒体23の内周面にマ
グネット31,32を設けるものとして述べたが、外側
筒体23の外周面にも同様に他のマグネットを設けても
よい。
また、下側バッフル21を内側筒体22および外側筒体
23により2重構造としたが、該下側バッフル21を3
個以上の筒体によって3重以上の多重構造とし、該各筒
体間に適宜にマグネットを配設するようにしてもよい。
さらに、内側筒体22や外側筒体23等の各筒体は円筒
状に限らず、角筒状に形成してもよいことは勿論であ
る。
23により2重構造としたが、該下側バッフル21を3
個以上の筒体によって3重以上の多重構造とし、該各筒
体間に適宜にマグネットを配設するようにしてもよい。
さらに、内側筒体22や外側筒体23等の各筒体は円筒
状に限らず、角筒状に形成してもよいことは勿論であ
る。
(考案の効果) 以上詳述した通り、本考案によれば、下側バッフルを少
なくとも2重構造をなす2個以上の筒体によって形成す
ると共に、該各筒体にはそれぞれの筒体毎に高さ位置の
異なる複数個の液穴を穿設し、前記各筒体間には該各液
穴を介して燃料を流通させる環状の燃料通路を形成し、
かつ前記各筒体には該燃料通路または最内周側の筒体内
を介して流れる燃料中に混入した鉄粉類を吸着するマグ
ネットを設けるようにしたから、燃料中に混入した溶接
スパッタ等の鉄粉類を前記マグネットにより吸着でき
る。また、高さ位置の異なる液穴と燃料通路を設けるこ
とによって、燃料通路内を流れる燃料の流路距離を長く
でき、燃料中に混入した鉄粉類は、該燃料通路を流れる
間にマグネットにより効果的に吸着できる。さらに、燃
料が低下した場合には、燃料は各液穴を介してのみ最内
周側の筒体内に流入するから、マグネットによる鉄粉類
の吸着をより確実にすることができる。かくして、燃料
ポンプ内に鉄粉類が吸込まれるのを防止でき、燃料ポン
プの寿命を延ばすことができる等、種々の効果を奏す
る。
なくとも2重構造をなす2個以上の筒体によって形成す
ると共に、該各筒体にはそれぞれの筒体毎に高さ位置の
異なる複数個の液穴を穿設し、前記各筒体間には該各液
穴を介して燃料を流通させる環状の燃料通路を形成し、
かつ前記各筒体には該燃料通路または最内周側の筒体内
を介して流れる燃料中に混入した鉄粉類を吸着するマグ
ネットを設けるようにしたから、燃料中に混入した溶接
スパッタ等の鉄粉類を前記マグネットにより吸着でき
る。また、高さ位置の異なる液穴と燃料通路を設けるこ
とによって、燃料通路内を流れる燃料の流路距離を長く
でき、燃料中に混入した鉄粉類は、該燃料通路を流れる
間にマグネットにより効果的に吸着できる。さらに、燃
料が低下した場合には、燃料は各液穴を介してのみ最内
周側の筒体内に流入するから、マグネットによる鉄粉類
の吸着をより確実にすることができる。かくして、燃料
ポンプ内に鉄粉類が吸込まれるのを防止でき、燃料ポン
プの寿命を延ばすことができる等、種々の効果を奏す
る。
第1図は本考案の実施例による燃料タンクの要部を拡大
して示す一部破断の斜視図、第2図および第3図は従来
技術を示し、第2図は燃料ポンプを実装した状態で示す
燃料タンクの縦断面図、第3図は燃料タンクを示す一部
破断の斜視図である。 1……タンク本体、4,6,24,25……溶接部、5
……上側バッフル、11……燃料ポンプ、21……下側
バッフル、22……内側筒体、22C,23C……液
穴、23……外側筒体、26……燃料通路、27〜32
……マグネット。
して示す一部破断の斜視図、第2図および第3図は従来
技術を示し、第2図は燃料ポンプを実装した状態で示す
燃料タンクの縦断面図、第3図は燃料タンクを示す一部
破断の斜視図である。 1……タンク本体、4,6,24,25……溶接部、5
……上側バッフル、11……燃料ポンプ、21……下側
バッフル、22……内側筒体、22C,23C……液
穴、23……外側筒体、26……燃料通路、27〜32
……マグネット。
Claims (1)
- 【請求項1】密閉容器からなるタンク本体と、該タンク
本体の上部内壁に固着された上側バッフルと、前記タン
ク本体内に配設される燃料ポンプの少なくとも吸込み部
分を取囲むように、該タンク本体の底部内壁に固着され
た下側バッフルとからなる燃料タンクにおいて、前記下
側バッフルを少なくとも2重構造をなすように2個以上
の筒体によって形成し、該各筒体には高さ位置を異にし
て複数個の液穴をそれぞれ穿設し、前記各筒体間には該
各液穴を介して燃料を流通させる環状の燃料通路を形成
し、かつ前記各筒体には該燃料通路または最内周側の筒
体内を介して流れる燃料中に混入した鉄粉類を吸着する
マグネットを設けたことを特徴とする燃料タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987097177U JPH067957Y2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 燃料タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987097177U JPH067957Y2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 燃料タンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS642621U JPS642621U (ja) | 1989-01-09 |
JPH067957Y2 true JPH067957Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31322436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987097177U Expired - Lifetime JPH067957Y2 (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | 燃料タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067957Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013068208A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Isuzu Motors Ltd | 車両の燃料供給装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114433352B (zh) * | 2022-02-07 | 2022-10-21 | 浙江天力磁电科技有限公司 | 履带式金属分选机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59123552U (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-20 | 神鋼電機株式会社 | 磁性異物選別装置 |
JPS61268524A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-28 | Nissan Motor Co Ltd | 樹脂製燃料タンクの旋回槽構造 |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP1987097177U patent/JPH067957Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013068208A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Isuzu Motors Ltd | 車両の燃料供給装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS642621U (ja) | 1989-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4142914B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JPH08121283A (ja) | 高性能燃料ポンプ−フィルタ集合体 | |
JPH0932670A (ja) | 蒸発燃料制御弁 | |
JPH067957Y2 (ja) | 燃料タンク | |
JP2009286318A (ja) | 燃料遮断弁 | |
JP4165627B2 (ja) | 液化燃料処理機能付キャニスタ | |
CN102109054B (zh) | 用于液体储箱通气回路的阀门 | |
JPH07259681A (ja) | 燃料フィルタ組立体 | |
JP3037306B1 (ja) | キャニスタ | |
US8246729B2 (en) | Fuel vapour adsorbing device | |
JPH06144030A (ja) | 燃料タンク | |
JPS58119960A (ja) | 燃料タンク | |
JPH057496Y2 (ja) | ||
JP2006315681A (ja) | 自動二輪車用燃料タンク | |
JP4042267B2 (ja) | 燃料噴射装置における燃料供給装置 | |
JP2007145311A (ja) | 燃料タンク装置 | |
JP2005247151A (ja) | 燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造 | |
JP2018114872A (ja) | フィラーパイプの入口部構造 | |
JP4042266B2 (ja) | 燃料噴射装置における燃料供給装置 | |
JP4790642B2 (ja) | 液化燃料処理機能付キャニスタ | |
JP3710322B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JPH0643248Y2 (ja) | 液体タンク | |
JP3442968B2 (ja) | 液体フィルタ | |
JP2532964Y2 (ja) | リザーバのキャップ | |
JP2001050130A (ja) | 燃料噴射装置における燃料供給装置 |