JP2005247151A - 燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造 - Google Patents

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忍 川端
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Abstract

【課題】防塵用フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くしてコスト削減を図ることができ、更にはフィルタの容量増加を図る。
【解決手段】燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10は、主サービスホールカバー12とこれに嵌合されて一体化されるアンダカバー14とによって構成されている。アンダカバー14には外側壁部14B及び内側壁部14Cが形成されており、ラビリンス構造の大気取り入れ経路40が形成される他、防塵用フィルタ38が保持されている。従って、従来のように防塵用フィルタとキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くすることができる。また、アンダカバー14の内側壁部14Cの内側に形成されたスペース36を有効に活用することにより、防塵用フィルタの容量も増加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造に関する。
一般に、自動車には、燃料タンク内で発生した蒸発燃料が大気中へ放出されるのを防止する目的で、吸着剤として活性炭等を利用したキャニスタが配設されている。従来のキャニスタについて本発明との関係で先行技術文献調査をした結果、下記特許文献が摘出されたが、いずれも関連度は低い。
特開平9−32656号公報 特開2002−13445号公報 特開平6−87470号公報
そこで、従来採用されてきた一般的なキャニスタ配設構造との関係で本発明が解決しようとする課題を説明すると、従来では、一案として防塵用フィルタをキャニスタ自体に設定していたが、その場合、キャニスタの車両搭載条件によってはフィルタサイズ(即ち、容量)が制限されるという問題点があった。この問題点を解消するべく、大容量の防塵用フィルタをキャニスタとは別体で設置することも従来から行われていたが、その場合にはフィルタ専用のケースが必要になる他、フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路を別個独立に設定する必要があるため、配管コストが嵩む等の問題点があった。
また別の問題点として、従来では、防塵性確保の観点から、キャニスタの大気取り入れ口を、フューエルリッド内又はクロスメンバ内或いはフェンダライナが配設される場合にはホイールハウス内等、塵や埃が少ないエリアに設定する必要があった。このため、大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を別個独立に設定する必要があり、この点からも配管コストが嵩む等の問題点があった。
本発明は上記事実を考慮し、防塵用フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くしてコスト削減を図ることができる燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造を得ることを第1の目的とし、更にフィルタの容量増加を図ることができる燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造を得ることを第2の目的としている。
請求項1記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造であって、前記燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置に、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートを配置すると共に、当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ前記接続用ポートの外側に防塵用フィルタを配設し、さらに当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ前記防塵用フィルタの外側に、ラビリンス構造として構成されたキャニスタへの大気取り入れ経路を設定した、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする第1のサービスホールカバーと、この第1のサービスホールカバーの裏面側に取り外し可能に装着され、所定位置に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートが形成されると共に、当該接続用ポートの外側周囲に防塵用フィルタが保持され、更に防塵用フィルタの外側周囲に第1のサービスホールカバーとでラビリンス構造を構成するキャニスタへの大気取り入れ経路が形成された第2のサービスホールカバーと、を有することを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、請求項2記載の発明において、前記第2のサービスホールカバーは、前記第1のサービスホールカバーへの装着状態で当該第1のサービスホールカバーに対して略平行に配置されるカバー本体部と、このカバー本体部の所定位置に形成されたキャニスタへの接続用ポートと、カバー本体部における接続用ポートの外側に当該接続用ポートを包囲するように形成された外側壁部と、カバー本体部における接続用ポートと外側壁部との間に形成され、内側には防塵用フィルタを保持し外側には当該外側壁部との間にラビリンス構造のキャニスタへの大気取り入れ経路を形成する内側壁部と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。
通常、車体の所定位置には、サービスマン等が燃料タンクへアクセスするための燃料タンクアクセス用サービスホールカバーが配設されている。サービスマン等は、この燃料タンクアクセス用サービスホールカバーを車体から離脱させることにより、燃料タンクへアクセスすることができる。
なお、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するためのキャニスタを車体に組付ける際に、燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置に配置された後述する接続用ポートとキャニスタとがホース等によって接続される。
ここで、本発明では、上記の燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの存在に着目し、当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置にキャニスタへの接続用ポートを配置すると共に、当該接続用ポートの外側に防塵用フィルタを配設したので、従来では必要とされた防塵用フィルタ及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路が不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
また、燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側で防塵用フィルタの外側にラビリンス構造とされたキャニスタへの大気取り入れ経路を設定したので、従来ではフューエルリッド内又はクロスメンバ内或いはフェンダライナが設定される場合にはホイールハウス内に設定されていた大気取り入れ口をキャニスタの上部に設定することができる。このため、従来では必要とされた大気取り入れ口及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路も不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
なお、上記本発明では、大気取り入れ経路がラビリンス構造とされているので、大気取り入れ口から大気取り入れ経路へ侵入した塵や埃、水等がキャニスタへ送られるのを防止することもできる。
請求項2記載の本発明の作用は、以下の通りである。
通常、車体の所定位置には、サービスマン等が燃料タンクへアクセスするための燃料タンクアクセス用サービスホールカバーが配設されている。サービスマン等は、この燃料タンクアクセス用サービスホールカバーを車体から離脱させることにより、燃料タンクへアクセスすることができる。
なお、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するためのキャニスタを車体に組付ける際に、燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置に配置された後述する接続用ポートとキャニスタとがホース等によって接続される。
ここで、本発明では、上記の燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの存在に着目し、これを本来の機能を持たせた第1のサービスホールカバーと、キャニスタとの関係で要求される機能を第1のサービスホールカバーへ統合させるための第2のサービスホールカバーとに分割し、第2のサービスホールカバーを第1のサービスホールカバーに装着させて使用することとした。
具体的には、まず、第2のサービスホールカバーの所定位置にキャニスタへの接続用ポートを形成すると共に、当該接続用ポートの外側周囲に防塵用フィルタを保持させたので、従来では必要とされた防塵用フィルタ及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路が不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
また、前記構成とすることにより、第1のサービスホールカバー及び第2のサービスホールカバー間のスペースを有効活用して防塵用フィルタの容量増加を図ることも可能となる。
さらに、第2のサービスホールカバーの防塵用フィルタの外側周囲に第1のサービスホールカバーとでラビリンス構造を構成するキャニスタへの大気取り入れ経路を設定したので、従来ではフューエルリッド内又はクロスメンバ内或いはフェンダライナが設定される場合にはホイールハウス内に設定されていた大気取り入れ口をキャニスタの上部に設定することができる。このため、従来では必要とされた大気取り入れ口及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路も不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
請求項3記載の本発明によれば、第1のサービスホールカバーに第2のサービスホールカバーを装着させると、第2のサービスホールカバーのカバー本体部は概ね第1のサービスホールカバーに対して略平行に配置される。そして、このカバー本体部の所定位置に形成された接続用ポートとキャニスタとをホース等で接続することにより、キャニスタとの接続が完了する。
組付後の状態では、カバー本体部における接続用ポートの外側に当該接続用ポートを包囲するように外側壁部が形成されており、さらにカバー本体部における接続用ポートと外側壁部との間に内側壁部が形成される。この内側壁部の内側には防塵用フィルタが保持され、内側壁部の外側には当該外側壁部との間にラビリンス構造のキャニスタへの大気取り入れ経路が形成される。
このように本発明によれば、第2のサービスホールカバーに外側壁部及び内側壁部という二種類の壁を設けるだけで、防塵用フィルタの保持とラビリンス構造の大気取り入れ経路の確保の両方を同時に成立させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置に、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートを配置すると共に、当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ接続用ポートの外側に防塵用フィルタを配設し、さらに当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ防塵用フィルタの外側に、ラビリンス構造とされたキャニスタへの大気取り入れ経路を設定したので、防塵用フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くしてコスト削減を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする第1のサービスホールカバーと、この第1のサービスホールカバーの裏面側に取り外し可能に装着され、所定位置に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートが形成されると共に、当該接続用ポートの外側周囲に防塵用フィルタが保持され、更に防塵用フィルタの外側周囲に第1のサービスホールカバーとでラビリンス構造を構成するキャニスタへの大気取り入れ経路が形成された第2のサービスホールカバーと、を有するので、防塵用フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くしてコスト削減を図ることができ、更にはフィルタの容量増加を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造は、請求項2記載の発明において、第1のサービスホールカバーへの装着状態で当該第1のサービスホールカバーに対して略平行に配置されるカバー本体部と、このカバー本体部の所定位置に形成されたキャニスタへの接続用ポートと、カバー本体部における接続用ポートの外側に当該接続用ポートを包囲するように形成された外側壁部と、カバー本体部における接続用ポートと外側壁部との間に形成され、内側には防塵用フィルタを保持し外側には当該外側壁部との間にラビリンス構造のキャニスタへの大気取り入れ経路を形成する内側壁部と、を含んで、第2のサービスホールカバーを構成したので、簡素な構造で、防塵用フィルタを保持する機能とラビリンス構造の大気取り入れ経路を確保する機能の両方を第1のサービスホールカバーに統合することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの車体への組付状態の縦断面図が示されている。また、図2には、当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーを上下に分離した状態の縦断面図が示されている。
これらの図に示されるように、本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10は、第1のサービスホールカバーとしての主サービスホールカバー12と、この主サービスホールカバー12の裏面側に嵌合されて一体化される第2のサービスホールカバーとしてのアンダカバー14と、によって構成されている。
主サービスホールカバー12は、円板状の基部12Aと、この基部12Aの裏面から軸方向へ延出された円筒形状の筒状部12Bと、によって構成されている。基部12Aの裏面周縁部には、弾性材料から成るシール材16が予め接着剤により取り付けられている。また、筒状部12Bの内周面の先端側には、周方向に適宜間隔で被係合部18が形成されている。
一方、図示しないリヤシートの下方付近には車体フロアの一部を構成するリヤフロアパネル20が配置されており、その所定位置には筒状部12Bの外径よりも若干径が大きいサービスホール22が形成されている。なお、サービスホール22の外周部22Aはリヤフロアパネル20の一般部20Aよりも車両上方側へ若干膨出されている。そして、主サービスホールカバー12がサービスホール22に装着された状態では、基部12Aの外周部とリヤフロアパネル20の一般部20Aとの間にシール材16が弾性変形された状態で介在されるようになっている。
アンダカバー14は、上方側が開放された有底円筒形状に形成されており、カバー本体部としての底壁部14Aの軸芯部には、後述するキャニスタ24への接続用ポート26が一体に形成されている。接続用ポート26は、略L字状に形成されている。また、接続用ポート26の下方には、内部に活性炭等の吸着剤が充填されて蒸発燃料を吸着して蒸発燃料がそのままの状態で大気へ放出されるのを防止するキャニスタ24が配置されている。キャニスタ24の上端部の軸芯部には真直な接続用ポート28が形成されており、この接続用ポート28とアンダカバー14の接続用ポート26とが、ゴムホース30等の接続部材で相互に接続されている。
また、アンダカバー14の底壁部14Aの外周縁には、環状の外側壁部14Bが立設されている。外側壁部14Bの外周面の先端側には周方向に適宜間隔で係合部32が形成されており、かかる係合部32が主サービスホールカバー12の被係合部18へ係合されることにより、アンダカバー14は主サービスホールカバー12に弾性的に嵌合されて一体的に装着された状態となる。
さらに、アンダカバー14の底壁部14Aには、外側壁部14Bに対して同心円状に環状の内側壁部14Cが立設されている。従って、外側壁部14Bと内側壁部14Cとは、互いに対向されている。また、内側壁部14Cの高さは外側壁部14Bの高さよりも若干低く設定されており、主サービスホールカバー12への組付状態で、主サービスホールカバー12の基部12Aとの間に大気(外気)取り入れ用の隙間34が形成されるようになっている。
また、この内側壁部14Cの内周面側、即ち主サービスホールカバー12とアンダカバー14と内側壁部14Cとによって包囲されたスペース36には、平面視でリング状に形成された防塵用フィルタ38(図4も参照)が収容及び保持されている。防塵用フィルタ38の高さは、アンダカバー14が主サービスホールカバー12に組み付けられた状態でアンダカバー14の底壁部14Aの上面から主サービスホールカバー12の基部12Aの下面に亘る高さに設定されている。
さらに、アンダカバー14の外側壁部14Bと内側壁部14Cとの間には、平面視で環状の大気取り入れ経路40が形成されている。外側壁部14Bの根本部分には、大気取り入れ経路40に大気を取り入れるための大気取り入れ口42(図3及び図5にも示されている)が周方向に適宜間隔で形成されている。さらに、この大気取り入れ経路40は、内側壁部14Cが存在することによってラビリンス構造(迷路構造)とされている。また、アンダカバー14の底壁部14Aの所定位置(大気取り入れ経路40が形成される部位)には、周方向に適宜間隔で水抜き穴44(図3も参照)が形成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
組付けに際しては、まずアンダカバー14の内側壁部14Cの内側に防塵用フィルタ38を装着させる。次に、アンダカバー14を主サービスホールカバー12に嵌合させて一体化する。次に、アンダカバー14の接続用ポート26とキャニスタ24の接続用ポート28とをゴムホース30によって相互に連結する。そして最後に、シール材16が圧着されるように、燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10をリヤフロアパネル20のサービスホール22に取り付ける。
上記の如くしてサービスホール22に組付けられた燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10は、通常時においては、サービスホール22を閉止した状態が維持される。そして、メンテナンス時等にサービスマン等が燃料タンク45へアクセスする際には、図示しない工具を用いて、燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10がサービスホール22から離脱される。そして、サービスマン等が必要な作業を終えたら、燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10は再びサービスホール22に装着される。
また、キャニスタ24へ大気を取り入れる際には、図1に矢印Aで示される経路で大気が取り入れられる。具体的には、アンダカバー14の大気取り入れ口42から大気が取り入れられた後、当該大気は大気取り入れ経路40を経由して隙間34を通り、更に防塵用フィルタ38を通ってから、アンダカバー14内のスペース36へと進入する。その後、大気はアンダカバー14の接続用ポート26からゴムホース30を介してキャニスタ24の接続用ポート28へと進入し、キャニスタ24内へ取り込まれていく。なお、この際、大気取り入れ経路40がラビリンス構造とされているので、大気取り入れ口42から大気取り入れ経路40へ侵入した塵や埃、水等がキャニスタへ送られるのを防止することもできる。また、大気取り入れ経路40内へ浸入した水は、水抜き穴44から排出される。
ここで、本実施形態では、燃料タンクアクセス用サービスホールカバー10を主サービスホールカバー12とアンダカバー14とで構成し(二分割し)、主サービスホールカバー12にはサービスホール22を閉止するという本来の機能を持たせ、アンダカバー14にはキャニスタ24との関係で要求される機能を持たせ、かかるアンダカバー14を主サービスホールカバー12へ嵌合させることにより、主サービスホールカバー12へ機能を統合させたので、以下の効果が得られる。
まず、アンダカバー14の底壁部14Aの軸芯部にキャニスタ24への接続用ポート26を形成し、その外周部で半径方向に離間する位置に円筒状の内側壁部14Cを立設させてその内周面側に防塵用フィルタ38を保持させることとしたので、従来では必要とされた防塵用フィルタ及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路が不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
さらに、アンダカバー14の最外周部に内側壁部14Cよりも若干高い外側壁部14Bを同心円状に立設させ、主サービスホールカバー12にアンダカバー14を嵌合させることにより、防塵用フィルタ38の外側周囲、即ち内側壁部14Cと外側壁部14Bとの間にラビリンス構造を構成するキャニスタ24への環状の大気取り入れ経路40を設定したので、従来ではフューエルリッド内又はクロスメンバ内或いはフェンダライナが設定される場合にはホイールハウス内に設定されていた大気取り入れ口をキャニスタ24の上部に設定することができる。このため、従来では必要とされた大気取り入れ口及びキャニスタ間を別個独立に接続する比較的長い経路も不要となる。これにより、コスト削減が達成される。
総じて言うと、本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造によれば、防塵用フィルタ及びキャニスタ間を繋ぐ経路並びに大気取り入れ口及びキャニスタ間を繋ぐ経路を短くしてコスト削減を図ることができる。
さらに、前記の如く、アンダカバー14の底壁部14Aの軸芯部にキャニスタ24への接続用ポート26を形成し、その外周部で半径方向に離間する位置に円筒状の内側壁部14Cを立設させてその内周面側に防塵用フィルタ38を保持させることとしたので、主サービスホールカバー12とアンダカバー14とによって形成されるスペース36を有効活用して防塵用フィルタ38の容量増加を図ることも可能となる。例えば、図6(A)に示されるように星型形状の防塵用フィルタ46を用いることも可能となり、又図6(B)に示されるように渦巻き形状の防塵用フィルタ48を用いることも可能となり、いずれもフィルタ容量の増加に繋がる。
また、本実施形態では、主サービスホールカバー12に外側壁部14B及び内側壁部14Cを備えたアンダカバー14を嵌合させて一体化することにより、ラビリンス構造の大気取り入れ経路40が形成されるため、換言すれば、アンダカバー14に外側壁部14B及び内側壁部14Cという二種類の壁を設けるだけで、防塵用フィルタ38の保持とラビリンス構造の大気取り入れ経路40の確保の両方を同時に成立させることができる。その結果、簡素な構造で、防塵用フィルタ38を保持する機能とラビリンス構造の大気取り入れ経路40を確保する機能の両方を主サービスホールカバー12に統合することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図7を用いて、本発明に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、この第2実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバー50では、主サービスホールカバー52の基部52Aにワイヤハーネス挿通用の貫通孔54を形成すると共に、主サービスホールカバー52の筒状部52B及びアンダカバー56に貫通孔54へ繋がるスリット58を半径方向に形成した点に特徴がある。なお、貫通孔54にはグロメット60が嵌め込まれている。
上記構成によれば、キャニスタ24をフューエルポンプに組み込んだ場合に、フューエルポンプへ通電するためのワイヤハーネスが必要となる。このような場合には、スリット58を利用して貫通孔54内へワイヤハーネスを挿通させれば、ワイヤハーネス配策用の経路を簡単に確保することができる。なお、スリット58に替えて単純にワイヤハーネス挿通用の貫通孔を形成する構成を採ってもよい。
本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの組付状態の縦断面図である。 本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバーを分離した状態で示す縦断面図である。 図1に示される大気取り入れ口及び水抜き穴を示す部分拡大図である。 アンダカバーに装着される防塵用フィルタを示す平面図である。 本実施形態に係る燃料タンクアクセス用サービスホールカバーを一部切り欠いた状態で示す斜視図である。 (A)、(B)はそれぞれ防塵用フィルタの変形例を示す図4に対応する平面図である。 ワイヤハーネス挿通用の貫通孔を設けた別の実施形態を示す図5に対応する燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの斜視図である。
符号の説明
10 燃料タンクアクセス用サービスホールカバー
12 主サービスホールカバー(第1のサービスホールカバー)
14 アンダカバー(第2のサービスホールカバー)
14A 底壁部(カバー本体部)
14B 外側壁部
14C 内側壁部
20 リヤフロアパネル(車体)
22 サービスホール
24 キャニスタ
26 接続用ポート
38 防塵用フィルタ
40 大気取り入れ経路
45 燃料タンク
46 防塵用フィルタ
48 防塵用フィルタ
50 燃料タンクアクセス用サービスホールカバー
52 主サービスホールカバー(第1のサービスホールカバー)
56 アンダカバー(第2のサービスホールカバー)

Claims (3)

  1. 車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造であって、
    前記燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側の所定位置に、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートを配置すると共に、
    当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ前記接続用ポートの外側に防塵用フィルタを配設し、
    さらに当該燃料タンクアクセス用サービスホールカバーの裏面側でかつ前記防塵用フィルタの外側に、ラビリンス構造として構成されたキャニスタへの大気取り入れ経路を設定した、
    ことを特徴とする燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造。
  2. 車体の所定位置に離脱可能に取り付けられ、離脱させることにより燃料タンクへのアクセスを可能とする第1のサービスホールカバーと、
    この第1のサービスホールカバーの裏面側に取り外し可能に装着され、所定位置に燃料タンク内で発生した蒸発燃料を吸着するキャニスタへの接続用ポートが形成されると共に、当該接続用ポートの外側周囲に防塵用フィルタが保持され、更に防塵用フィルタの外側周囲に第1のサービスホールカバーとでラビリンス構造を構成するキャニスタへの大気取り入れ経路が形成された第2のサービスホールカバーと、
    を有することを特徴とする燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造。
  3. 前記第2のサービスホールカバーは、
    前記第1のサービスホールカバーへの装着状態で当該第1のサービスホールカバーに対して略平行に配置されるカバー本体部と、
    このカバー本体部の所定位置に形成されたキャニスタへの接続用ポートと、
    カバー本体部における接続用ポートの外側に当該接続用ポートを包囲するように形成された外側壁部と、
    カバー本体部における接続用ポートと外側壁部との間に形成され、内側には防塵用フィルタを保持し外側には当該外側壁部との間にラビリンス構造のキャニスタへの大気取り入れ経路を形成する内側壁部と、
    を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料タンクアクセス用サービスホールカバー構造。
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