JP4165627B2 - 液化燃料処理機能付キャニスタ - Google Patents

液化燃料処理機能付キャニスタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の燃料タンク等から発生する蒸発燃料を吸着処理して、大気中に放出するのを防止するキャニスタに関し、特に、液化した燃料を予備的に処理する液化燃料処理機能付キャニスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の液化燃料処理機能付キャニスタとして、図14に示したように、蒸発燃料を吸着する吸着剤1を充填したケース本体2の壁面2aに、燃料タンク等に連通する導入通路3およびエンジン等の吸気管に連通するパージ通路4を有する液溜めケース5を取り付けて、液溜めケース5内に液化燃料を溜め、該液化燃料を予備的に処理するものが知られている(特開平9−88739号公報参照)。ケース本体2の壁面2aには吸着剤1と連通する中継管6が突設され、この中継管6は液溜めケース5で覆われている。パージ通路4は、その途中で90度曲げられ、液溜めケース5内に入り込み、中継管6の先端近傍まで延ばされる。液溜めケース5内のパージ通路4には、液化燃料の吸込み管7が取り付けられる。吸込み管7の取り付け位置では、パージ通路4の軸線と吸込み管7の軸線とは直交している。
【0003】
燃料タンク内の蒸発燃料の圧力が一定以上になれば、蒸発燃料がホース部材8を介し導入通路3から液溜めケース5内に入る。そして、蒸発燃料は、中継管6からケース本体2内に入り、吸着剤1で吸着され、大気通路9から排出される。ホース部材8内で再び液化した燃料は、液溜めケース5内で溜められる。エンジンが作動して吸気管に負圧が生じれば、前とは逆に、大気通路9からエアーが取り込まれ、吸着剤1に吸着された燃料が離脱され、エアーおよび離脱燃料等の流体が中継管6、パージ通路4を介して吸気管に送り込まれる。
【0004】
パージ通路4を流体が通過する際、パージ通路4には絞り4aが設けられているので、液溜めケース5内に溜まっている液化燃料が吸込み管7によって吸い上げられ、離脱燃料に混じって吸気管側に送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液化燃料処理機能付キャニスタにあっては、パージ通路4を流れる流体は、液化燃料の吸い上げ方向▲1▼に対して、常に直交する方向▲2▼に向かって流れている。このため、レイアウト上の制限から、液化燃料処理機能付キャニスタの天面にパージ通路4を設けたい場合は、この図14に示すように、パージ通路4を途中で折り曲げる必要がある。このように、パージ通路4を折り曲げると圧力損失が大きくなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、レイアウト上の制限がある場合でも、パージ通路を途中で折り曲げることなく、柔軟に対応できる液化燃料処理機能付キャニスタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0008】
請求項1の発明は、燃料タンク等に連通する導入通路およびエンジン等の吸気管に連通するパージ通路(22)を有する液溜めケース(21)と、該液溜めケース(21)内に設けられ、該液溜めケース(21)に溜められた液化燃料を吸い上げる吸込み通路(24)とを備え、前記パージ通路(22)内の流体の流れを利用して前記液化燃料を前記パージ通路(22)側に吸い上げる液化燃料処理機能付キャニスタであって、前記吸込み通路(24)内の前記液化燃料の吸い上げ方向と、前記パージ通路(22)内の前記流体の流れ方向とを略一致させ、前記パージ通路(22)に上流に向かって拡開する絞り(23)を設け、該絞り(23)内に前記吸込み通路(24)を設け、前記吸込み通路(24)の外周と前記絞り(23)の内周との間に前記流体の流れを生じさせることを特徴とする液化燃料処理機能付キャニスタにより、上述した課題を解決する。
【0009】
この発明によれば、エンジン等が作動すると、吸気管に負圧が生じ、パージ通路(22)内をエアー、エアーによって吸着剤から離脱された蒸発燃料等の流体が流れる。流体は、通路断面積の大きい液溜めケース(21)から通路断面積の小さいパージ通路(22)内に流れ込むので、パージ通路(22)で流速が速められる。このため、パージ通路(22)内で負圧が生じる。この負圧によって液溜めケース(21)に溜められた液化燃料が吸い上げられ、パージ通路(22)側に取り出される。吸込み通路(24)内の液化燃料の吸い上げ方向と、パージ通路(22)の流体の流れ方向とを略一致させたので、吸込み通路(24)と平行にパージ通路(22)をそのまま上方に延ばせば、液化燃料処理機能付キャニスタの天面に上方向に延びるパージ通路(22)を設けるレイアウト上の制限がある場合にも、パージ通路(22)を折り曲げることなく対応できる。
【0011】
また、絞り(23)の内周と吸込み通路(24)の外周との間を流体が流れ、吸込み通路(24)内を液化燃料が吸い上げられるので、液化燃料の吸い上げ方向▲1▼と流体の流れ方向▲2▼とが略一致する。また、絞り(23)で流体の流速がより一層速められ、パージ通路(22)内の負圧がより大きくなり、液化燃料の吸い上げ力が増す。さらに、パージ通路(22)内に吸込み通路(24)を設けたので、液溜めケース(21)がコンパクトになる。
【0012】
請求項の発明は、請求項に記載の液化燃料処理機能付キャニスタにおいて、前記絞り(23)を上流に向かって徐々に断面積が大きくなる略円錐状に形成したことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、絞り(23)が上流に向かって急拡大することがないので、絞り(23)での圧力損失が低減される。
【0014】
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の液化燃料処理機能付キャニスタにおいて、前記吸込み通路(24)にオリフィス(25)を設けたことを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、オリフィス(25)でパージ通路(22)に取り出される液化燃料の量が調整される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明における液化燃料処理機能付キャニスタの第1の実施形態を示したものであり、合成樹脂製のケース本体11は略直方体形状をなし、その内部には活性炭等の吸着剤12が充填されている。吸着剤12の上下面には、通気性を有するパッド13a,13bが配設され、パッド13bの下面には、グリッド14が配設される。グリッド14とケース本体11の底部11aとの間には、グリッド14を吸着剤12に付勢するようコイルスプリング15が設けられ、吸着剤12の圧密度が調整されている。
【0017】
ケース本体11は、ケース本体11の上部壁11bから垂設された隔壁16によって、左右方向に、第1の吸着剤室17と第2の吸着剤室18とに区画される。上部壁11bの第2の吸着剤室18側には、大気通路19が形成されている。また、上部壁11bの第1の吸着剤室17側には、ケース本体11の内部に通じる中継管20が形成されている。
【0018】
上部壁11bの第1の吸着剤室17側には、中継管20を覆うように液溜めケース21が取り付けられる。この液溜めケース21の側壁21aには、燃料タンク等と連通する導入通路(図示せず)が形成され、液溜めケース21の上部壁21bには、エンジン等の吸気管に連通されるパージ通路22が形成されている。パージ通路22の下部には、上流に向かって拡開する絞り23が形成される。この絞り23は、上流に向かって徐々に断面積が大きくなるよう略円錐状に形成されている。
【0019】
図2は、吸込み通路としての吸込み管24の拡大図を示したものである。絞り23内には、合成樹脂製の吸込み管24が配置されている。絞り23の軸線と吸込み管24の軸線とは略一致している。吸込み管24の上部24cは、円錐状の絞り23に対応して、上流に向かって徐々に断面積が大きくなる円錐状に形成される。すなわち、吸込み管24の外周と絞り23の内周との間で、上流に向かい徐々に径が大きくなる断面円環状の通路が形成され、この通路内を流体が流れる。吸込み管24の上端は天板24aで塞がれ、天板24aの中心にはオリフィス25が形成される。吸込み管24の外周には、絞り23に取り付けるための鍔24bが形成され、図3に示すように、鍔24bには流体が通過可能に部分的に切欠き24dが開けられている。一方、絞り23には、鍔24bとの嵌合穴23aが形成されている。また、図1に示すように、ケース本体11の上部壁11bには液化燃料を溜める凹部26が形成され、吸込み管24の下端は、凹部26内まで延びている。
【0020】
使用にあたっては、この液化燃料処理機能付キャニスタは、図1に示すように、パージ通路22および大気通路19が上を向くように所定の場所に縦向きにセットされる。燃料タンクまたは車両の気化器に設けられたフロート室内での蒸発燃料が一定圧以上になると、蒸発燃料が導入通路を介して液溜めケース21内へ流入する。そして、蒸発燃料は、液溜めケース21内に設けた中継管20を通って、第1の吸着剤室17を通過し、隔壁16の先端を通り抜けて第2の吸着剤室18を通過して、燃料分がほとんどない状態まで吸着されて、大気通路19から外部に放出される。ホース部材等の導入経路で再び液化した燃料は、液溜めケース21内に溜められている。
【0021】
エンジンの運転時には、吸気管に負圧が発生し、この負圧によって、エアーが大気通路19からケース本体11内に導入される。このときのエアーは、蒸発燃料を吸着する流れとは反対に、まず、第2の吸着剤室18を通過して、隔壁16の先端を通り抜けて、第1の吸着剤室17を通過する。吸着剤に吸着されていた燃料分はこのエアーによって離脱される。そして、エアー、離脱燃料等の流体は、中継管20を通り、液溜めケース21内で開放されたパージ通路22を通り抜け、吸気管へ供給される。
【0022】
流体は、通路断面積の広い液溜めケース21から、通路断面積の小さいパージ通路22の絞り23内に流れ込むので、絞り23で流速が速められる。このため、絞り23内に負圧が生じ、この負圧によって液溜めケース21に溜められた液化燃料が吸い上げられる。液化燃料は、吸込み管24を上昇し、オリフィス25からパージ通路22内に噴霧される。図1および図2に示すように、吸込み管24内を液化燃料が吸い上げられ、吸込み管24の外周と絞り23の内周との間を流体が流れるので、液化燃料の吸い上げ方向▲1▼と流体の流れ方向▲2▼とが略一致する。液化燃料処理機能付キャニスタの天面に上方向に延びるパージ通路22を設けるレイアウト上の制限がある場合は、図1に示すように、パージ通路22を折り曲げることなく、吸込み管24と平行にそのまま上方向に延ばせばよい。パージ通路22を折り曲げることなく、その長さも短くできるので、パージ通路22の圧力損失を低減することができる。
【0023】
図4は、オリフィス25の径を変化させた場合のガソリン吸い上げ特性を示したものである。横軸は吸引流量(l/min)を示し、縦軸はガソリン吸い上げ量(ml/min)を示す。ここで、吸引流量とは、パージ通路22を流れる流体の流量で、ガソリン吸い上げ量とはパージ通路22に噴霧される液化燃料の流量、すなわち吸込み管24を流れる液化燃料の流量である。図中▲1▼は、オリフィス25の径が0.4mmΦの場合を示し、図中▲2▼はオリフィス25の径が0.5mmΦの場合を示し、図中▲3▼はオリフィス25の径が0.6mmΦの場合を示す。図中実線は、従来のキャニスタ(既存品)のガソリン吸い上げ特性を示すものである。この図に示すように、吸引流量が10l/min未満の場合は、ガソリン吸い上げ量はほとんど0であるが、吸引流量が10l/minを超えると、吸引流量と比例してガソリン吸い上げ量が線径的に増えていく。また、オリフィス25の径を0.3mm、0.4mm、0.5mmと徐々に大きくするにつれて、ガソリン吸い上げ量も徐々に大きくなる。そして、オリフィス径が0.3mmの場合、従来のキャニスタのガソリン吸い上げ特性と略等しい特性が得られる。また、オリフィスの径を0.4mm、0.5mmにした場合には、従来のキャニスタ以上のガソリン吸い上げ量が得られる。
【0024】
図5は、パージ通路22の他の例を示したものである。この図に示すように、パージ通路22を絞り23の上流側で折り曲げ、水平方向を向くようにしてもよい。吸込み管24、ケース本体11等の構成は上記液化燃料処理機能付キャニスタと等しいので、その説明は同一の符号を付して省略する。この例では、パージ通路22を水平方向に向けるレイアウトに対応させることができる。
【0025】
図6は、吸込み管24の他の例を示したものである。吸込み管24は、その上部を円錐状に形成することなく、フラットに形成してもよい。吸込み管24の上端は天板24aで塞がれ、その上端周囲には、絞り23に嵌め込まれる鍔24bが形成される。天板24aの中心には、オリフィスが形成されている。この例でも液化燃料を吸込み管24で吸い上げることができる。また、この例では吸込み管24の加工がし易くなる。
【0026】
図7は、パージ通路22のさらに他の例を示したものである。吸込み管24は、上記図6に示した例と同様に略円筒状に形成されている。この例では、パージ通路22の絞り23は、円錐状に形成されることなく、その内径が一定の円柱状に形成される。絞り23の下部には段差を付けて吸込み管24の鍔24bの嵌合穴23aが形成されている。この例では、パージ通路22および吸込み管24いずれも加工が容易になる。
【0027】
図8は、パージ通路22のさらに他の例を示したものである。この例において、絞り23は中心線に対してアウトコース側23bが円錐状に形成され、インコース側23cが円柱状に形成される。このように絞り23を形成すると、パージ通路22が折り曲げられていても、パージ通路22内での損失を減らすことができる。
【0028】
図9は、パージ通路22のさらに他の例を示したものである。この例において、パージ通路22は、折り曲がり部22aで通路断面積が広げられている。この折り曲がり部22aの下端には、吸込み管24の鍔24bが嵌合される嵌合穴23aが形成されている。この例でも液化燃料を吸込み管24で吸い上げることができる。また、この例ではパージ通路22の加工が一層容易になる。
【0029】
図10は、本発明の第2の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタを示したものである。この実施形態では、パージ通路22および大気通路32が水平方向を向くよう、ケース本体36が横向きに配置される。このため、この実施の形態では、液溜めケース21の側壁21aが液化燃料を溜める底となっている。パージ通路22は、水平方向に延ばされ、液溜めケース21内で下方を向くように折り曲げられる。パージ通路の下部には絞り34が形成され、この絞り34内に吸込み管24がパージ通路22と互いの軸線を合わせて配置される。ケース本体36およびその内部構成は上記第1の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタと等しいので、その説明は同一の符号を付して省略する。この実施の形態でも、液化燃料は、吸込み管24で吸い上げられ、パージ通路22側に取り出される。
【0030】
図11は、本発明の第3の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタを示したものである。この実施形態において、吸着剤42a,42bは上下方向に2分割され、ケース本体41a,41bも吸着剤42a,42bに合わせて上下方向に2分割される。2分割されたそれぞれの吸着剤42a,42bの上下面には、フィルターとしてのパッド43a,43bが配設される。また、2分割されたそれぞれの吸着剤42a,42bの間には、吸着剤の圧密度を調整するコイルスプリング44が設けられる。コイルスプリング44とパッド43a,43bの間には、グリッド45が配設される。ケース本体41は、吸着剤42a,42bに合わせてケース本体41の軸線方向の略中央で2分割されている。2分割されたケース本体の接合面46は、組み立て易いように、吸着剤42a,42bが配設されない空間に位置し、組み立て後、接着、溶着される。
【0031】
液溜めケース21は、ケース本体41の上部壁に取り付けられる。液溜めケース21に形成されたパージ通路22、導入通路、また、パージ通路22内に配置された吸込み管24の構成は上記第1の実施形態の液化燃料処理機能付キャニスタと略等しいので同一の符号を付してその説明を省略する。ケース本体41の下部壁には、大気通路48が形成される。導入通路から導入された蒸発燃料は、上下の吸着剤室を順次通過して、大気通路48から排出される。
【0032】
図12は、本発明の第4の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタを示したものである。この実施形態において、吸込み通路24は、管状に形成されることなく、ケース本体55と一体に形成した仕切壁52と、液溜めケース21と一体に形成した通路壁53との間に形成されている。仕切壁52の上部は折り曲げられ、吸込み通路24が狭められている。また、パージ通路22は液溜めケース21の側壁21bと、仕切壁52との間に形成される。
【0033】
すなわち、パージ通路22と、吸込み通路24は隣り合って同じ方向に延び、吸込み通路24内の液化燃料の吸い上げ方向▲1▼と、パージ通路22内の流体の流れ方向▲2▼とは略一致している。この実施の形態においても、パージ通路22内を流体が流れると、液化燃料が吸込み通路24内を吸い上げられ、パージ通路22側に取り出される。
【0034】
図13は、本発明の第5の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタを示したものである。この実施形態において、吸込み通路24は、ケース本体62の上部壁62aから突設させた内筒63と、液溜ケース21と一体に形成した外筒65との間に円環状に形成されている。この吸込み通路24には、オリフィス25が形成される。そして、内筒63内がパージ通路22となる。すなわち、この実施の形態では、第1の実施形態の液体燃料処理機能付キャニスタと異なり、パージ通路22の外周に吸込み通路24が設けられていて、吸込み通路24内の液化燃料の吸い上げ方向▲1▼と、パージ通路22内の流体の流れ方向▲2▼とは略一致している。この実施の形態においても、パージ通路22内を流体が流れると、液化燃料が吸込み通路24内を吸い上げられ、パージ通路22側に取り出される。
【0035】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、液化燃料処理機能付キャニスタが、燃料タンク等に連通する導入通路およびエンジン等の吸気管に連通するパージ通路を有する液溜めケースと、該液溜めケースに設けられ、該液溜めケースに溜められた液化燃料を吸い上げる吸込み通路とを備え、パージ通路内の流体の流れを利用して液化燃料を前記パージ通路側に吸い上げる。ここで、吸込み通路内の液化燃料の吸い上げ方向と、パージ通路内の流体の流れ方向とを略一致させたため、吸込み通路と平行にパージ通路をそのまま上方に延ばせば、液化燃料処理機能付キャニスタの天面に上方向に延びるパージ通路を設けるレイアウト上の制限がある場合にも、パージ通路を折り曲げることなく対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【図2】上記液化燃料処理機能付キャニスタの吸込み管の断面図。
【図3】上記吸込み管の底面図。
【図4】上記液化燃料処理機能付キャニスタのガソリン吸い上げ特性を示すグラフ。
【図5】パージ通路の他の例を示す断面図。
【図6】吸込み管の他の例を示す断面図。
【図7】パージ通路および吸込み管のさらに他の例を示す断面図。
【図8】パージ通路のさらに他の例を示す断面図。
【図9】パージ通路のさらに他の例を示す断面図。
【図10】本発明の第2の実施形態における液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【図11】本発明の第3の実施形態における液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【図12】本発明の第4の実施形態における液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【図13】本発明の第5の実施形態における液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【図14】従来の液化燃料処理機能付キャニスタの断面図。
【符号の説明】
21 液溜めケース
22 パージ通路
23 絞り
24 吸込み通路
25 オリフィス

Claims (3)

  1. 燃料タンク等に連通する導入通路およびエンジン等の吸気管に連通するパージ通路を有する液溜めケースと、該液溜めケース内に設けられ、該液溜めケースに溜められた液化燃料を吸い上げる吸込み通路とを備え、前記パージ通路内の流体の流れを利用して前記液化燃料を前記パージ通路側に吸い上げる液化燃料処理機能付キャニスタであって、
    前記吸込み通路内の前記液化燃料の吸い上げ方向と、前記パージ通路内の前記流体の流れ方向とを略一致させ
    前記パージ通路に上流に向かって拡開する絞りを設け、該絞り内に前記吸込み通路を設け、前記吸込み通路の外周と前記絞りの内周との間に前記流体の流れを生じさせることを特徴とする液化燃料処理機能付キャニスタ。
  2. 前記絞りを上流に向かって徐々に断面積が大きくなる略円錐状に形成したことを特徴とする請求項に記載の液化燃料処理機能付キャニスタ。
  3. 前記吸込み通路にオリフィスを設けたことを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の液化燃料処理機能付キャニスタ。
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