JPH0679314U - ネックレス等の端末固定金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ネックレス等のワイヤーの端末を折返し挿通
した一方の金具Ｂを他方の金具Ａ内にスチールボールＣ
を介持した状態で締め付けることにより、ワイヤーの折
返し部（10′）をスチールボールを介して金具Ａ，Ｂ間
で締め付け固定する構造。 【効果】 ネックレス等のワイヤーの長さの調整が容易
にでき、かつワイヤー端末の固定作業が簡単である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパール、ビーズ等ネックレスその他の端末固定金具に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来パール、ビーズ等のネックレスにおいてパール、ビーズ等の装飾玉を串通 した金属線等のワイヤーの端末は固定金具に挿通した後の端末に結び目を作り固 定していたが、この場合には結び目の作る位置によって装飾玉の串通し連結が強 過ぎたり、緩過ぎたりするという難点が往々にして発生し、しかも一旦結び目を 作ってしまうと結び目の位置の調整も困難であるという欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来のワイヤー端末の結び目を作る方法よりも簡単にワイヤーの固定 ができ、しかもその固定位置を容易かつ自由に調整できる端末固定金具を提供す るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はネックレス等のパールその他の装飾玉を串通し連結しているワイヤー の端末を金具Ｂにその一端側から他端側へ再びこの他端側から一端側へと折返し 挿通し、この金具Ｂの他端側のワイヤー折返し部にスチールボール等の締付け用 ボール体を当てがい、このボール体を金具Ｂに螺合等の手段によって連結される 金具Ａによって両金具間で締め付けることによってワイヤーの当該折返し部を金 具Ｂとボール体との間に挟持する構造とすることにより所期の目的を収めたもの である。

【０００５】 本考案のネックレス等の端末固定金具の構成は以下の通りである。 (1) 装飾玉の串通し連結用ワイヤーの端末折返し挿通孔を有する金具Ｂと、この 金具Ｂのワイヤー折返し部に当合されるワイヤー締付け用ボール体と、このボ ール体を金具Ｂのワイヤー折返し部へ押し付けると共に金具Ｂに連結される金 具Ａとからなることを特徴とするネックレス等の端末固定金具。 (2) 金具Ｂのワイヤー折返し部にはワイヤーを挟持してボール体を定座させるた めの凹みを形成した上記端末固定金具。 (3) 金具Ｂのワイヤー導入並びに導出側にはワイヤーを串通した末端の装飾玉を 定座しうる凹みを形成した上記端末固定金具。 (4) ワイヤーの端末折返し挿通孔が金具の相対向する凹み相互間を貫通する平行 な対の孔からなっている上記端末固定金具。 (5) 金具Ａには連結すべき相手方の端末固定金具との連結手段を備えているネッ クレス等の上記端末固定金具。 (6) 金具Ｂを雄体とし金具Ａを雌体としたねじ金具であり、両金具Ａ，Ｂの螺合 に伴って両金具間に介持したボール体と金具Ｂとの間で装飾玉の串通し連結用 ワイヤーの折返し部を締付けるように構成した上記端末固定金具。 (7) 装飾玉がネックレス等のパール玉その他の玉である上記端末固定金具。

【０００６】

【考案の効果】

本考案の端末固定金具によれば装飾玉を串通し連結するためのワイヤーの長さ （両端の固定金具間のワイヤー長さ）の調整が容易に実施でき、かつ従来の結び 目によるものに比べワイヤーの端末固定金具への固定がより簡単に実施できると いう利点を有している。

【０００７】

【実施例】

図１（イ）は金具ＡとスチールボールＣとを示すが、金具Ａは筒状体の一端側 には相手方の固定金具との連結手段、この例ではリング（１）が形成され、他端 側には雌ねじ孔（２）が形成され、このねじ孔（２）の孔底は円錐様のテーパー 底（３）としてある。

【０００８】 図１（ロ）は金具Ｂを示し大小径上下２段状の円柱状部（４）（５）からなり 、大径の円柱状部（４）の端面には円錐様のテーパー状凹み（座ぐり）（６）を 形成し、小径の円柱状部（５）の外周面は金具Ａの雌ねじ孔（２）に螺合しうる 雄ねじ面（７）に加工してある。また小径の円柱状部（５）の端面には円錐様の テーパー状凹み（８）が形成されている。そこで金具Ｂには上下の凹み（８）と （６）の相互間を貫通する左右一対の円柱状体の軸方向に平行な挿通孔（９）（ ９′）があけられ、凹み（６）側から一方の挿通孔（９）を通って凹み（８）側 に抜け、この凹み（８）側から再び他方の挿通孔（９′）を通って凹み（６）側 に抜けるワイヤー（10）の端末折返し挿通孔を形成する。

【０００９】 そこでネックレスのパール等の玉（11）を串通したワイヤー（10）の端末を図 １（ロ）のように金具Ｂのワイヤー端末折返し挿通孔（９）（９′）に折返しな がら通す。 この時又は金具Ｂを金具Ａと螺合して締め付ける前の段階でワイヤー（10）の 端末を矢印Ｄのように引張ることによって図２のような玉（11）と玉（11）の間 の隙間の調整が容易にできる。

【００１０】 上記の金具Ｂを一方の手で持ち、他方の手で図１（イ）のようにスチールボー ルＣを雌ねじ孔（２）に入れた金具Ａを持って両金具Ａ，Ｂを図２のように雌ね じ孔（２）と雄ねじ面（７）との螺合によってねじ合せワイヤー（10）の折返し 部（10′）とスチールボールＣとを金具Ｂの凹み（８）と金具Ａの凹み（３）の 間で締め付けることによってワイヤー（10）の折返し部（10′）は凹み（８）内 でスチールボールによって締め付け固定される。

【００１１】 大径円柱状部（４）の小径円柱状部（５）との境の段面（12）は金具Ａのねじ 孔端面（12′）と当合して両金具Ａ，Ｂの締め付け終点を規定している。 その詳細は図３に示されるがその際金具Ｂの凹み（６）はネックレス端末の玉 （11）を落ち付ける受け部の役目をなす。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）（ロ）は本考案の端末固定金具を構成す
る金具Ａ及びボール体と、金具Ｂの各説明図、（ハ）は
金具Ｂの上面説明図である。

【図２】本考案の金具Ａ、ボール体及び金具Ｂを組合せ
てなる端末固定金具の説明図である。

【図３】本考案の端末固定金具にワイヤーを締め付け固
定した状態を示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ 金具 Ｃ スチールボール ２ 雌ねじ孔 ６，８ 凹み ９，９′ 折返し挿通孔 １０ ワイヤー

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾玉の串通し連結用ワイヤーの端末折
   返し挿通孔を有する金具Ｂと、この金具Ｂのワイヤー折
   返し部に当合されるワイヤー締付け用ボール体と、この
   ボール体を金具Ｂのワイヤー折返し部へ押し付けると共
   に金具Ｂに連結される金具Ａとからなることを特徴とす
   るネックレス等の端末固定金具。
2. 【請求項２】 金具Ｂのワイヤー折返し部にはワイヤー
   を挟持してボール体を定座させるための凹みを形成した
   請求項１記載の端末固定金具。
3. 【請求項３】 金具Ｂのワイヤー導入並びに導出側には
   ワイヤーを串通した末端の装飾玉を定座しうる凹みを形
   成した請求項１又は２記載の端末固定金具。
4. 【請求項４】 ワイヤーの端末折返し挿通孔が金具の相
   対向する凹み相互間を貫通する平行な対の孔からなって
   いる請求項３記載の端末固定金具。
5. 【請求項５】 金具Ａには連結すべき相手方の端末固定
   金具との連結手段を備えている請求項１ないし４までの
   いずれか１項記載のネックレス等の端末固定金具。
6. 【請求項６】 金具Ｂを雄体とし金具Ａを雌体としたね
   じ金具であり、両金具Ａ，Ｂの螺合に伴って両金具間に
   介持したボール体と金具Ｂとの間で装飾玉の串通し連結
   用ワイヤーの折返し部を締付けるように構成した請求項
   １〜５までのいずれか１項記載の端末固定金具。
7. 【請求項７】 装飾玉がネックレス等のパール玉その他
   の玉である請求項１〜６までのいずれか１項記載の端末
   固定金具。