JP3095319B2 - 底付き長尺管の製造方法 - Google Patents

底付き長尺管の製造方法

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JP3095319B2 JP05346055A JP34605593A JP3095319B2 JP 3095319 B2 JP3095319 B2 JP 3095319B2 JP 05346055 A JP05346055 A JP 05346055A JP 34605593 A JP34605593 A JP 34605593A JP 3095319 B2 JP3095319 B2 JP 3095319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧シリンダーのシリ
ンダーチューブ等に使用されている底付き長尺管の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、底付き長尺管は油圧シリンダーの
シリンダーチューブ等に用いられており、その材質とし
て普通、鋼管が用いられているが、使用条件、強度、大
きさ、重量等の面から、鋳鉄、特殊鋼、アルミニウム合
金、青銅、黄銅などの各種の材質が用いられている。ま
た、その形状は円筒形状になっている。従来の底付き長
尺管の製造方法としては、図8のように、前記材質等で
できたパイプ1に、同種の材質又は異種のものでできた
底材2を溶接19によって接合するという方法がある。
この工法は、溶接の強度に負うところがあり信頼性を欠
く、特にアルミ合金同士の結合の場合は強度上の信頼性
が乏しい。また、異種の材質では結合は困難である。異
種同士の結合には、摩擦溶接(図9)等の工法が用いら
れるが、強度が弱く、材質が限定されてる。
【0003】また、底付き長尺管の製造方法としては前
記溶接のほか、パイプ1と底材2との接合方法として以
下のようなものも考えられている。第一に、冷間鍛造に
て製造する方法がある(図示せず)。しかし、一般に鍛
造による加工では、あまり複雑な形や大きいものは作れ
ない。具体的には、全長500mm以下のものしか製造
できない欠点がある。従って、仮にシリンダーの全長が
1000〜2000mmのものを必要とする場合には、
製造ができず、供給が難しいことになる。第二に、摩擦
溶接の方法がある。この方法は、パイプ1と底材2を相
互に回転させ、その接触部が摩擦熱により融合し、結合
させるものである。この方法も前記と同様、接着具合に
ついては信頼性が乏しく、結合部の内外面に生じる摩擦
ダレ20(図9)の処理が必要となる。さらに、素材も
限定される。第三に、圧入の方法による場合は、パイプ
1が長尺のためパイプ1に座屈が起こる。また、圧入さ
れた部分21が膨らみ、パイプ1の外径BがB’に変化
してしまう(B<B’)ことになる(図10)。第四
に、接着剤のみで接着する方法は、強度性に欠け、信頼
性がない。第五に、図11のように、パイプ1の内面に
雌ネジ22を切り、底材3の外面に雄ネジを形成し、パ
イプ1に底材3を螺合する方法がある。この方法は、長
尺のパイプ1へのネジ切りが難しく、コスト高になると
いう不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、パイ
プに底材を結合する方法として、溶接や接着の場合には
底材の接着強度に信頼性が乏しく(特にパイプが溶接が
難しいアルミ合金等の場合には結合が極めて弱く)、圧
入の場合にはパイプの直径が変形し、パイプと底材とを
螺合する場合にはコスト高になり、従来はパイプに底材
を簡単に結合する方法がなかった。
【0005】本発明は、簡単にパイプと底材との結合を
行えるようにし、溶接での結合が弱い材質をパイプや底
材に用いてもそれらの結合を強固にできるようにした底
付き長尺管の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、長尺のパイプに底材を接合させてなる底付
き長尺管の製造において、一方の先端が小径部となって
いる長尺のパイプと、そのパイプの内部に嵌入するもの
であって前記パイプの内壁に対面する側面に凹凸を形成
した底材と、底材を嵌入させたパイプを通すダイス部材
と、前記小径部を挟んで前記ダイス部材から前記パイプ
を引き抜く引抜手段とを有し、前記引抜手段で前記小径
部を挟み、前記パイプを前記ダイス部材から引き抜き、
長尺のパイプに底材を圧着させるようにしたものであ
る。
【0007】
【作用】上記のように、引抜きによってパイプの内径を
小さくする際に、パイプと底材とを圧着する。この際、
パイプの内壁と圧着する底材の側面に凹凸を形成してあ
るので、パイプと底材とを強固に結合できる。また、パ
イプの材質が溶接による結合が容易でないものであって
も、パイプと底材とが強固に結合できる。
【0008】
【第1実施例】次に、本発明について説明する。図1
は、本発明による底付き長尺管の製造過程の一部を示す
構成図である。この製造方法では、長尺のパイプ1(図
4)と底材2a(図5)を用いる。前記底材2aの側面
13の周囲に、ネジ17を設けるかあるいはローレット
のように摩擦係数の大きい凹凸状の表面にする(図示せ
ず)。本発明を実施する際は、前記長尺のパイプ1の一
方の先端を潰して直径の小さい小径部10とする。前記
長尺のパイプ1の一方の先端を潰して直径の小さい小径
部10とする工程は、本発明の実施過程の一過程として
も、別工程としても良い(図示せず)。パイプ1の一方
の先端を潰して直径の小さい小径部10を形成したもの
をパイプ1aとする。このパイプ1aの内径Lは底材2
aの外形Hより大きくする。
【0009】本発明による底付き長尺管1b(図2)を
製造する場合、小径部10と反対側のパイプ1aの端に
底材2aを挿入し(図4)、その底材2aを挿入した状
態のパイプ1aを小径部10側からダイス15に挿入
し、パイプ1aを引抜く。このパイプ1aは、小径部1
0を掴む引抜手段4によって引き抜かれる。前記ダイス
15のダイス穴の内径Tは、パイプ1aの外径Bより小
さく、底材2aの外径Hより大きいものとする。このよ
うにして、前記パイプ1aをダイス15を通して引き抜
くと、元来外径がBであったパイプ1aのはダイス部材
15により外径がTとなる。即ち、B−T(B>T)の
差の分だけダイス部材15を通り抜けるパイプ1aが圧
縮される。このパイプ1aの圧縮によって、パイプ1a
とそのパイプ1aの管内に挿入されている底材2aが強
く密接して圧接される。これによって、パイプ1aの一
端に底材2aが固定される。更に、底材2aの側面周囲
のネジ17または凹凸部が前記底付き長尺管1bの内面
12に食い込み、結合の強固なパイプ1b(図6)を製
造することがする。
【0010】引き抜き後、図示しない切断機で前記パイ
プ1aの小径部10の部分をA−A地点から切り落と
し、前記底付き長尺管1bとなる(図2)。
【0011】
【第2実施例】次に、1本のパイプで複数の底付き長尺
管を作る実施例を、図3に基づいて説明する。長尺のパ
イプ1cを充分に長いものとし、その内部に前記底材2
を2以上それぞれ間隔を開けて嵌入して、前記ダイス
15を通して引き抜きを行う。これによって、パイプ1
cに複数の底材2を結合させる。結合後、この1本の
長尺のパイプ1cを適当な箇所で切断することにより複
数の底付き長尺管が生産される。例えば、図3に示すよ
うに、X−X、X−X、X−X、X−X
、・・・等の地点で切断すると、複数の底付き長尺管
1bが生産できる。また、同図のX−X、X−X
等の地点で切断する(X−Xは切断しない)と、
両端に底材2を有する長尺管1dが製造される。ま
た、底材2の挿入位置を変えることにより、1本の前記
パイプより多種の長さの底付き長尺管を製造することが
できる。
【0012】
【0013】
【第実施例】その他に、パイプと底材との圧着箇所に
接着剤を併用する。図5に示す底材2の側面のネジ切
り17部分に接着剤を塗布するようにしても良い(図示
せず)。ダイス15を通して引き抜いた後は、凝固した
接着剤が結合部の隙間をふさぐパッキン等のような役目
の効果を有する。更に、前記ネジ17部分に前記接着剤
に代えてパッキン等を使用するのもよい。更に、図7に
示すように、パイプ1aの後端18を10mm程度空け
て底材2を嵌合して引き抜き、その後、ヘラ絞りによ
って、パイプ1aの後端18をすぼめるようにしても良
い。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、パイプと底材との結合が安価で簡単に行え、しか
底材の側面周囲のネジまたは凹凸部が前記底付き長尺
管の内面に食い込むので、圧着によって結合を強固なも
のにでき結合強度に関して高い信頼性を有する。また、
パイプや底材に溶接による結合が弱い材質をパイプや底
材に用いることが可能になる。その上、従来のような結
合部分の仕上げ加工等の作業の必要がないため、結合後
の仕上がりが奇麗である。更に本発明では、引き抜きに
よって充分に長いパイプの製造が可能であるため、1本
の長尺のパイプの内部に多数の底材を間隔を開けて引き
抜きを行うことが可能となる。この結果、1本の長尺の
パイプから複数または多種の底付き長尺管を取り出せ
る。この場合、小径部の切り落とし箇所が1箇所で済
み、パイプの無駄な切り落とし箇所を少なくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による底付き長尺管の製造過程の一部を
示す構成断面図である。
【図2】本発明による底付き長尺管の断面図である。
【図3】本発明による底付き長尺管の他の製造過程の一
部を示す構成断面図である。
【図4】図1及び図3に用いるパイプと底材の断面図で
ある。
【図5】ネジ切りした底材をパイプに結合する前の断面
図である。
【図6】ネジ切りした底材をパイプに結合した後の断面
図である。
【図7】底材を結合する場合の一実施例の断面図であ
る。
【図8】従来工法により底材を結合する場合の断面図で
ある。
【図9】従来工法により底材を結合する場合の断面図で
ある。
【図10】従来工法により底材を結合する場合の断面図
である。
【図11】従来工法により底材を結合する場合の断面図
である。
【符号の説明】
1a、1b パイプ 2、2a 底材 3 ダイス部材 4 引抜手段 10 小径部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のパイプに底材を接合させてなる底
    付き長尺管の製造において、一方の先端が小径部となっ
    ている長尺のパイプと、そのパイプの内部に嵌入する
    のであって前記パイプの内壁に対面する側面に凹凸を形
    成した底材と、底材を嵌入させたパイプを通すダイス部
    材と、前記小径部を挟んで前記ダイス部材から前記パイ
    プを引き抜く引抜手段とを有し、前記引抜手段で前記小
    径部を挟み、前記パイプを前記ダイス部材から引き抜
    き、長尺のパイプに底材を圧着させることを特徴とする
    底付き長尺管の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記凹凸をネジの凹凸としたことを特徴
    とする請求項記載の底付き長尺管の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記パイプに前記底材を2以上間隔を開
    けて嵌入し、そのパイプを底材を含んだ2以上のものに
    切断することを特徴とする請求項1記載の底付き長尺管
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パイプと底材との接合箇所に接着剤
    を介在させることを特徴とする請求項1記載の底付き長
    尺管の製造方法。
  5. 【請求項5】 パイプに底材を圧着させた際にその圧着
    箇所がパイプの端よりパイプの内側にある場合、パイプ
    の端をへら絞りすることを特徴とする請求項1記載の底
    付き長尺管の製造方法。
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