JPH067927U - 内装表皮材料 - Google Patents

内装表皮材料

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JPH067927U
JPH067927U JP5893792U JP5893792U JPH067927U JP H067927 U JPH067927 U JP H067927U JP 5893792 U JP5893792 U JP 5893792U JP 5893792 U JP5893792 U JP 5893792U JP H067927 U JPH067927 U JP H067927U
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正和 野村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用済み後の処分の容易な内装表皮材料を提供
する。 【構成】 繊維材料からなる表皮基材の裏面に同繊維材
料と同種の組成からなる発泡体シートを接着複合化す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は家具、車両等に使用される表皮材料に関するものであり、特にクッシ ョン性を有する内装表皮材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家具、車両等の椅子、内装の用途に使用される表皮材料としては織物、編物、 不織布等を基材とする表皮用材料の裏面にクッション性を有する発泡体シートを 接着により複合化した材料が通常使用されている。特に車両の椅子、天井、等の 内装材にあっては、狭く窮屈な密室状態下での快適な運転を確保するために表皮 材料の外観品質は言うに及ばず、表皮材料自体のクッション性、通気性、透湿性 、断熱性、吸音性、遮音性等が重視されている。 このような性能を満足させるために一般的には表皮材料に使用されるクッショ ン材としては、所定の厚みにスライスされた軟質系のウレタンフォームが利用さ れており、近年自動車の生産台数の増加に従ってその使用量も拡大の一途をたど っているのが現状である。 しかしながら、このような表皮基材とウレタンフォームシート更にはモールド フォームを接着により複合体とした表皮材料が不用となり、廃棄処分される場合 には、該フォームシート自体の強度が弱いため、該モールドフォームと分離する ことはなし得ても、表皮基材とフォームシートの各々に分離することができず、 積層された形態のまま焼却処分されているのが現状である。このような処分の方 法ではウレタンフォーム内の有害成分等による燃焼装置の損傷が激しく、また環 境の汚染が甚大である。また一体状態のまま資源の再利用を図ろうとすると、基 材の夫々が異なった組成からなるため夫々の成分への還元処理が不可能であり、 その結果資源の再利用が図れないといった問題も有している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は従来より使用されている表皮材料と同様なクッション性、通気 性、透湿性等その他の優れた性能を備えた上、用済み後の処分の容易な内装表皮 材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本考案の要旨は繊維材料からなる表皮基材において 、その裏面に積層される発泡体シートを該表皮基材を構成する繊維の組成と同種 の組成より構成し、両者を接着により複合化することにある。 以下本考案を図面に基づいて説明する。 図1は本考案による表皮材料の平面図、図2は同表皮材料の断面図を示す。 本考案の内装表皮材料1は、織物、編物、不織布等の布帛により成る表皮基材 2の裏面に表皮基材と同種の組成よりなる発泡体シート3を接着剤4により積層 し張り合わせ複合化してなるものである。 本考案の表皮基材に使用する繊維の種類としては、椅子等に張設して使用に供 した場合、その耐久性に支障をきたさないものであれば特に限定されないが、過 酷な使用条件等を考慮するとアクリル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維 等が好適である。 また表皮基材の形態としては織物、編物その他の布帛状のものが挙げられるが 、外観、感触、装着性等の点から編物形態の布帛が好適である。特に表面が立毛 状のものは感触、外観に優れており好適である。 なお、表皮基材中に導電性繊維を併用したものは、椅子張りに用いた場合、使 用中の電撃ショックを防止できるので実用上において最も好ましい。 このようにして得られた表皮基材は、そのまま張設に使用してもよく、また所 望により各種の樹脂加工、撥水、撥油、防汚、帯電防止、その他の機能性向上を 付与する処理を施してもよい。次に本考案表皮材料の裏貼りに使用する発泡体シ ートとしては表皮基材を構成する繊維と同種の組成からなることを必須とし、そ の性能も従来より使用されている発泡体と同様の品質のものを選択することが望 ましい。 このような発泡体シートとしては、例えば(1)ポリエチレンテレフタレート 繊維からなる表皮基材には、熱可塑性ポリエステル発泡体シート、(2)ポリア ミド繊維からなる表皮基材には無架橋ポリアミド発泡体シート、(3)ポリプロ ピレン繊維からなる表皮基材には無架橋ポリプロピレン発泡体シート、(4)ポ リエチレン繊維からなる表皮基材には無架橋ポリエチレン発泡体シートが好まし く使用されるが、耐久性、意匠性等の点より、上記の(1)に示される表皮基材 と発泡体シートとの組合せが特に好適である。 接着は熱融着等接着剤を用いずに行なうこともできるが、接着剤を用いて行な う場合は接着剤の組成もそれと組合せる表皮材及び発泡体シートと同じであるこ とを要する。ここで同一組成とは同じ化学処理(特に還元処理)が可能なものを いい、たとえばポリエステルどうしであれば異なるカルボン酸由来のものを組合 せた場合も同一組成と称するが、同一モノマー由来のものの組合せがより好まし い。
【0005】
【考案の効果】
本考案による内装表皮材料は、表皮基材と発泡体シートが同一組成から構成さ れているため、該表皮材料の廃棄にあたっても同一材料なるが故に同一工程、同 一方法にて還元処理ができるという実用上優れた機能を果たすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による内装表皮材料の斜視図である。
【図2】本考案による内装表皮材料の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内装表皮材料 2 表皮基材 3 発泡体シート 4 接着剤

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維材料からなる表皮基材の裏面に該表
    皮材と同種の組成より構成される発泡体シートが接着に
    より複合化されていることを特徴とする内装表皮材。
  2. 【請求項2】 該発泡体シートが無架橋発泡体シートで
    あることを特徴とする請求項1記載の内装表皮材料。
  3. 【請求項3】 該繊維材料がポリエステル系繊維からな
    り、該発泡体シートが熱可塑性ポリエステル樹脂より構
    成されている請求項1記載の内装表皮材料。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05229045A (ja) * 1992-02-25 1993-09-07 Sekisui Plastics Co Ltd ポリプロピレン系樹脂発泡シ−トよりなる自動車内装材

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05229045A (ja) * 1992-02-25 1993-09-07 Sekisui Plastics Co Ltd ポリプロピレン系樹脂発泡シ−トよりなる自動車内装材

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