JPS646284Y2 - - Google Patents

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JPS646284Y2
JPS646284Y2 JP1983148874U JP14887483U JPS646284Y2 JP S646284 Y2 JPS646284 Y2 JP S646284Y2 JP 1983148874 U JP1983148874 U JP 1983148874U JP 14887483 U JP14887483 U JP 14887483U JP S646284 Y2 JPS646284 Y2 JP S646284Y2
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JP
Japan
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fabric
sheet
molding
polybutylene terephthalate
composite
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JP1983148874U
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JPS6056540U (ja
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【考案の詳細な説明】 イ 本考案の技術分野 本考案は成形用積層複合体に関するものであ
る。さらに詳しくは、プラスチツクスシートまた
は布帛状物と複合積層させた状態で曲面を有する
構造体に成形するためのものであり、特に絞り比
の大きな深絞り成形体用として好適な成形用積層
複合体に関するものである。 ロ 従来技術とその問題点 車輛や家庭用の内装材として、プラスチツクス
シートを曲面を有する構造体に成形することはよ
く知られている。しかしプラスチツクスシート単
独の成形物は外観が平面的で、かつ冷たく硬い感
触を与えるため、最近その表面に布帛状物を貼り
つけることも行なわれている。この場合、曲面に
対して貼りつけるためには布帛状物を型に合わせ
て裁断縫製する必要があるが、このような方法は
工程的に非能率であるために、上記布帛状物をプ
ラスチツクスシートに貼り合わせた複合シートに
し、この複合シートを熱成形あるいは真空成形に
より一挙に所望の形状に成形してしまうことが提
案されている。しかし、この能率的な成形法を採
用する場合の問題は、布帛状物自身の伸長性が十
分でないことから、特に絞り比(展開倍率)の大
きい成形品になると適用しにくくなるとか、タ
テ・ヨコ方向の伸びのバランスが悪くて成形が難
しくなるということである。また、たとえ伸長性
の大きい成形品の場合は、成形後に布帛が元の形
に戻ろうとする力のためにコーナ部において布帛
状物が浮き上つて剥離したり、また成形時の伸び
の大きい部位と小さい部位とで厚さ・密度の変化
が生じ、これが外観を悪くしてその商品価値を低
下せしめることになるのである。 成形品が自動車内装材、とりわけインストルー
メントパネルなどのようにさまざまな気候条件、
使用条件の下で過酷にしかも、6〜7年間以上に
もわたつて使用されるため、成形品の耐久性、特
に耐老化性、ヒートサイクル処理による表面品位
の損傷、部分剥離などが特に問題になる。 ハ 本考案の目的 本考案の目的は上述のような従来技術の欠点を
解消し、深絞り成形をする場合であつても布帛状
物のコーナ部での浮き上りや厚さ・密度の変化発
生がなく、成形の原形に忠実な美しい成形品を得
ることができるかつ、耐久性にすぐれた成形用積
層複合体を提供せんとすることにある。 ニ 本考案の構成 かかる本考案の目的は、少なくとも一方の最外
層に配置された布帛状物とポリブチレンテレフタ
レートシートとプラスチツクスシートからなる3
層以上の成形用積層複合体であつて、ポリブチレ
ンテレフタレートシートが布帛状物とプラスチツ
クスシートの間に接着により積層されていること
を特徴とする成形用積層複合体によつて達成され
る。 本考案によれば積層複合体を構成する層にポリ
ブチレンテレフタレートシートを用いるため、深
絞り成形を施しても、積層した複合体が切断され
たりすることがなく、低応力で、二次元的にタ
テ・ヨコがバランスのとれた大きな伸長性を有す
るため、深絞りであつても全面に均一に伸長を行
ない得る。しかも該シートの存在により成形後に
布帛状物が元の形に戻ろうとする力が吸収・緩和
されるので、成形後にコーナ部での浮き上りが抑
制され、外観の均一で、かつ耐久性のすぐれた成
形品を得ることが可能となる。 第1図、第2図は本考案を例示する概略斜視図
で、1はポリブチレンテレフタレートからなるシ
ート、2は布帛状物、3はさらに積層貼着された
プラスチツクスシートである。 本考案で使用する布帛状物としては、編織物、
不織布、パイル織物などが例示されるが、布帛状
物の表面に立毛を有するものが、小さな穿孔をカ
バーするうえで特に有効である。なお、布帛状物
の表面を立毛、毛羽立てるためには、起毛するこ
とのほか、毛羽糸あるいはスパン糸を使用するこ
と、短繊維を植毛することなどを行なえばよい。
特に単糸繊度1デニール以下の極細繊維を主体と
する不織布、編織物、パイル織物などにポリウレ
タン、アクリル系ゴム状物、天然ゴムなどの高分
子弾性重合体を含浸したものを立毛した立毛布帛
が好ましい。 また、布帛状物の組織は成形時にバランスした
伸長を与えるため経編地とすることも好ましい。 経編地におけるフロントの非伸縮性繊維として
は、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル、
ポリプロピレンなどの合成繊維が好適であり、か
つその経編地の編成性の点から長繊維であること
が望ましい。特に、成形品が自動車用途、とりわ
けインストル−メントパネルなどのように苛酷な
耐光堅牢度を必要とする用途に対してはポリエス
テル繊維の、しかも長繊維が最も好適である。ま
た、経編地におけるバツクの伸縮性繊維として
は、高伸縮性でかつ耐熱性の低いポリウレタン弾
性糸が好適である。 経編地は、特にその地組織はバツク糸が成形時
に容易に伸長できるように粗ゲージで編成するこ
とが望ましい。また、同様に表面のフロント糸も
表面外観の均一性付与のために行なう起毛処理の
ためのルーズな編成にし、起毛時に掻取されるこ
とにより編地のループを締め、編地の伸縮性を減
殺することがないようにすることが望ましい。ま
た、上記の起毛処理ではバツク糸の伸縮性繊維が
掻き出されることもあるので、このような掻き出
し防止のために、バツク糸は他糸を巻きつけたコ
アヤーンまたは合撚糸よりも、むしろ裸糸のまま
の方が好適である。 次にポリブチレンテレフタレートシートの形態
としては布帛、フイルム、テープ状を用いた編織
物、不織布状などいずれでもよい。 なお、このポリブチレンテレフタレートシート
に該シートの軟化点以上に加熱された針をニード
リングしたり、あるいは該シートを適当な方法で
打抜き乃至穿孔加工することも好ましい。穿孔の
大きさは通常最小径が0.05mm程度以上あるのが望
ましい。 一方、シートの厚さは薄ければ薄い程、布帛状
物の柔軟性が増大して望ましい。しかし10ミクロ
ン以下の厚さのシートを使用することは実用的で
はない。また、厚さが120ミクロンを越えると布
帛状物の柔軟性が大きく阻害されるために望まし
くない。 布帛状物やプラスチツクシートとの接合形態は
例えば点状もしくは線状の接合面による接合を挙
げ得る。 接合に使用する接着剤はポリブチレンテレフタ
レートシートとの接合性が優ぐれている二液性、
ウレタン系の接着剤あるいは熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を溶媒に溶解した溶液タイプの接着剤が好
ましい。このものをさらにプラスチツクスシート
などに貼りつけ積層複合体にした状態で熱成形ま
たは真空成形される。 相手となるプラスチツクスシートとしてはポリ
プロピレン発泡体シート、ポリエチレン発泡体シ
ート、塩化ビニールシートなど成形可能なもので
あればいずれも適用可能である。 本考案で用いるポリブチレンテレフタレートシ
ートとしては大きな伸長性を有し、かつタテ・ヨ
コ方向にバランスよく伸びること、および加熱下
での伸長時の応力がなるべく小さいことが好まし
く、これにより成形後の伸長の弾性回復による成
形品のコーナ部での布帛状物の浮き上りや、これ
に起因する剥離を防止することができる。 即ち、この考案によればポリブチレンテレフタ
レートシートを貼着することにより、絞り度が
0.25以上、さらには0.40以上に及ぶ深絞り成形を
する場合に積層複合体の均一なバランスのとれた
伸長を与えることができる。ここで絞り比とは直
径D、深さHの円筒状形穴において、H/Dによ
つて与えられる値のことである。 なお、第1図および第2図では2層および3層
の複合体を例示したが、勿論、実施例記載の範囲
に限定されるものではなく種々の変形態様をとり
うることは云うまでもない。 本考案は絞り度の大きい深絞り成形用として特
に好適であるが、絞り度の小さい成形用にも適用
できることは勿論である。したがつて、絞り比の
大きい自動車用インストル−メントパネルの積層
複合体として特に好適であるが、これに限らずカ
ーシート、ドアトリム、コンソールボツクス、天
井などの自動車内装材は勿論、電車などの他の車
輛用、航空機、船舶等の内装材、家具、家電品用
外装材、玩具など広く適用することができる。 ホ 本考案の効果 上述したように本考案の成形用積層複合体は、
それを構成する層にポリブチレンテレフタレート
シートが付与されているため、深絞り成形を施し
ても適当な伸長特性を有していることにより、成
形時には低応力で二次元的にタテ・ヨコがバラン
スのとれた大きな伸長性を有するため、深絞りで
あつても全面に均一に伸長を行なうことができ、
積層複合体が切断されたりすることがない。すな
わち、成形工程において過大な温度および圧力を
必要とせず容易に成形することができることから
積層複合体であつても歪を内在せず、もとの形に
戻ろうとする力もほとんどゼロに近く、変形した
り層間剥離を生じることもない。したがつて、コ
ーナ部での浮き上りがなく、外観の均一なかつ、
耐久性に優れた成形品を得ることが可能となる。 次に、本考案の効果を実施例により説明する
が、各特性は、下記方法により評価したものであ
る。 A 最大絞り比(最大展開倍率):複合体を遠赤
外ヒータにて上下から加熱し、複合体の表面温
度が約150℃になるように設定し、円柱状メス
型金型を用いて真空成形を行ない、その複合体
成形品の最大成形時の深さHと直径Dとの比で
表示した。 B 剥離強度:複合体を120℃で2分間処理した
後、3cm幅にサンプリングし、剥離強度を測定
した。 実施例 1 70デニール・24フイラメントのナイロン長繊維
を用い編成密度50コース/インチの経編地を編成
し、次にこの編地を98℃で染色し、乾燥後、起毛
し仕上げた。 該染色起毛編地を、ポリエチレン発泡体5mm厚
さのシートにラミネートした複合体Bと、該染色
起毛編地をポリブチレンテレフタレート長繊維か
らなる編地を介してポリエチレン発泡体5mm厚さ
のシートにラミネートした複合体Aのそれぞれに
ついて最大絞り比および剥離強度を測定した結果
を表1に示す。 本考案によれば、成形加工性に優れ、外観の均
一性もよく、かつ、積層複合体として耐久性に優
れた性能を有するものであつた。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案を例示する概略斜
視図である。 1:ポリブチレンテレフタレートシート、2:
布帛状物、3:プラスチツクスシート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも一方の最外層に配置された布帛状物
    とポリブチレンテレフタレートシートとプラスチ
    ツクスシートからなる3層以上の成形用積層複合
    体であつて、ポリブチレンテレフタレートシート
    が布帛状物とプラスチツクスシートの間に接着に
    より積層されていることを特徴とする成形用積層
    複合体。
JP14887483U 1983-09-28 1983-09-28 成形用積層複合体 Granted JPS6056540U (ja)

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JP14887483U JPS6056540U (ja) 1983-09-28 1983-09-28 成形用積層複合体

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JP14887483U JPS6056540U (ja) 1983-09-28 1983-09-28 成形用積層複合体

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JPS6056540U JPS6056540U (ja) 1985-04-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4646776B2 (ja) * 2005-10-11 2011-03-09 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 不織布ラミネート用ポリエステル樹脂及びポリエステルラミネート不織布

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55137964A (en) * 1979-04-13 1980-10-28 Asahi Chemical Ind New laminate

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JPS55137964A (en) * 1979-04-13 1980-10-28 Asahi Chemical Ind New laminate

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