JPH0679194U - 配線基板の隔離支持材 - Google Patents

配線基板の隔離支持材

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JPH0679194U
JPH0679194U JP1206593U JP1206593U JPH0679194U JP H0679194 U JPH0679194 U JP H0679194U JP 1206593 U JP1206593 U JP 1206593U JP 1206593 U JP1206593 U JP 1206593U JP H0679194 U JPH0679194 U JP H0679194U
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利信 中村
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品川商工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持手段のノーズを改善して、耐久性や復元
特性を向上し、配線基板の取外しを容易化すると共に板
厚の変化に対応する。 【構成】 スペーサ2の両端に取付け板31に抜止め固
定する固定手段10と、配線基板32を抜止め支持する
支持手段20とが設けられる。そして支持手段20は縮
径可能な挿入片21に直交してノーズ22が設けられ、
このノーズ22は長い傾斜部23の下方にテーパ面24
aを有する押え部24と弾性変形する脚部25を連結し
て形成され、傾斜部23の上端が挿入片21の先端に弾
性変形可能に結合され、脚部25の下端がスペーサ2に
結合して構成される。そこで配線基板32を支持手段2
0に取付ける際には、傾斜部23がその上端結合部26
と脚部25の変形と復元で出入りし、押え部24のテー
パ面24aが常に配線基板32の孔33に弾性的に係合
して抜止めされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、種々の電気機器において装置本体の内部に配線基板を所定の間隔を 有して実装する場合に使用される隔離支持材に関し、特に配線基板を抜止め支持 する支持手段の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の隔離支持材としては、例えば図5に示すものがある。即ち、隔 離支持材1はナイロン等の合成樹脂の材料で成形されるものであり、所定の間隔 に保つスペーサ2を有し、このスペーサ2の一端に固定手段10を、他端に支持 手段20を有して構成される。支持手段20は図6に示すように、く字形に屈曲 される左右の2つの部材21a,21bを対向して先端を結合することで、先細 形状で弾性的に縮径可能に形成される挿入片21を有し、挿入片21の内部の直 交する方向にノーズ40が設けられる。
【0003】 ノーズ40は、長い傾斜部41の下端に配線基板32の板厚に応じた切欠き4 2を有して鼻のように形成され、上端が挿入片21の先端21cに一体結合され る。そしてノーズ40の傾斜部41は、フリーの状態で挿入片21の前方外部に 突出し、傾斜部41を押込むことで結合部43を弾性変形して挿入片21の内側 に後退することが可能になっている。
【0004】 そこで配線基板を実装する場合は、装置本体の内部の取付け板30の孔31に スペーサ2の固定手段10を差し込むことで、ワンタッチで抜止めして垂直に固 定される。その後に支持手段20の上に配線基板32の孔33を合致させ、配線 基板32を押下げる。すると配線基板32の孔33に先細の挿入片21が縮径し ながら嵌合して案内され、このとき孔33が挿入片21の外に突出するノーズ4 0の傾斜部41に当接して後退しながら通過する。そして配線基板32の孔33 が傾斜部41から外れてその下方のスペーサ2に達した際に、傾斜部41が再び 突出復帰して、切欠き42により配線基板32が抜止め支持される。こうして配 線基板32は、取付け板30の上方にスペーサ2の間隔だけ隔離した状態で平行 に実装される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術のものにあっては、支持手段20において、ノーズ4 0が上端のみで挿入片21に結合され、ノーズ40の出入りの際の変形が1箇所 で行われているので、良好な復元特性を得ることが難しく、更に結合部43の負 担が大きくて破損し易い。またノーズ40の下端の切欠き42が配線基板32に 係合して抜止めする構成であるから、配線基板32を取外す場合には、切欠き4 2の係合を完全に解除するように傾斜部41を押込む必要があって、作業が非常 に煩雑になる。また切欠き42の寸法は一定であるので、配線基板32の板厚が 厚い場合には抜止め不能になり、逆に板厚が薄い場合には切欠き42と基板32 との間に隙間を生じてガタや振動を招く等の問題がある。
【0006】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、支持手段のノーズを改善して、耐 久性や復元特性を向上し、配線基板の取外しを容易化すると共に板厚の変化に対 応することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、スペーサの両端に取付け板に垂直に抜止 め固定する固定手段と、配線基板を抜止め支持する支持手段とが設けられ、支持 手段は縮径可能な挿入片に直交してノーズが出入り可能に取付けられる配線基板 の隔離支持材において、ノーズは長い傾斜部にテーパ面を有する押え部と弾性変 形する脚部を連結して形成され、傾斜部の上端が挿入片の先端に弾性変形可能に 結合され、脚部の下端がスペーサに結合されることを特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成に基づき、スペーサの固定手段を取付け板に差し込むことで抜止めし て固定される。その後に支持手段に配線基板の孔を合致して押下げると、孔が挿 入片に嵌合して案内され、このときノーズの傾斜部が押されて後退し、配線基板 の孔が傾斜部を通過すると、傾斜部は上端結合部と脚部との復元力により迅速且 つ確実に突出復帰する。そして傾斜部の下方の押え部が配線基板の板厚に応じて 突出し、そのテーパ面が常に孔の縁に弾性的に係合して、ガタ等を生じないよう に抜止め支持される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図2と図3において、隔離 支持材の全体の構成について説明する。隔離支持材1は従来と同様にナイロン等 の合成樹脂の材料で成形されるものであり、所定の間隔に保つスペーサ2を有し 、このスペーサ2の一端に固定手段10を、他端に支持手段20を有して構成さ れる。
【0010】 固定手段10は、スペーサ2の外側に連結部材11が突設され、連結部材11 に押え部材12、嵌込み部材13及び係合部材14が一体成形される。押え部材 12は、弾性変形可能に湾曲して取付け板30の上面30aの広範囲に押圧接触 することが可能に形成される。嵌込み部材13は、取付け板30の孔31と略同 一の寸法を有して緊密に嵌合するように形成される。係合部材14は、弾性的に 縮径可能なV字形を有して、取付け板30の孔31を通過してその下面30bに 係合するように形成される。これにより取付け板30の孔に31上方から固定手 段10を押込むことで、嵌込み部材13が孔31に嵌着して隔離支持材1を垂直 に位置決めし、この状態で押え部材12と係合部材14が取付け板30の両面3 0a,30bに押圧して係合しその隔離支持材1をワンタッチで抜止め固定する ように構成される。
【0011】 支持手段20は図1に示すように、く字形に屈曲される左右の2つの部材21 a,21bを対向して先端を結合することで、先細形状で弾性的に縮径可能に形 成される挿入片21を有し、挿入片21の内部の直交する方向にノーズ22が設 けられる。ノーズ22は、湾曲した長い傾斜部23の下方に下向きのテーパ面2 4aを有する押え部24が連結され、押え部24の下方に薄くて容易に弾性変形 する脚部25が屈曲して連結され、全体的にく字形に形成される。そして傾斜部 23の上端が挿入片21の先端21cに弾性変形可能に一体結合され、脚部25 の下端がスペーサ2に結合される。これによりノーズ22の傾斜部23と押え部 24は、フリーの状態で挿入片21の前方外部に突出し、傾斜部23を押込むこ とで上端結合部26と脚部25とを弾性変形して挿入片21の内側に後退するこ とが可能になっている。
【0012】 次に、隔離支持材1を用いて配線基板32を実装する場合について説明する。 先ず、装置本体の内部の取付け板30の孔31にスペーサ2の一方の固定手段1 0を差し込むことで、スペーサ2が押え部材12、嵌込み部材13及び係合部材 14によりワンタッチで抜止めして垂直に固定される。その後に図4(a)のよ うに、スペーサ2の他方の支持手段20の上に配線基板32の孔33を合致して 、配線基板32を押下げる。すると配線基板32の孔33に先細の挿入片21が 縮径しながら嵌合し、両者の中心を略一致するように位置決めして案内される。 このとき孔33が挿入片21の外に突出するノーズ22の傾斜部23に当接する と、これ以降は孔33の通過に伴い傾斜部23が押されて同図(b)のように、 上端結合部26と脚部25とを弾性変形しながら挿入片21の内部に徐々に後退 する。
【0013】 そして配線基板32の孔33が傾斜部23から外れてその下方のスペーサ2に 達すると、ノーズ22がフリーになって、傾斜部23と押え部24が上端結合部 26と脚部25の復元力により迅速且つ確実に突出復帰する。そこで同図(c) のように、押え部24のテーパ面24aが配線基板32の孔33の縁に係合して 配線基板32が抜止め支持される。この場合に押え部24は配線基板32の板厚 が厚いと突出が制限され、薄いと多く突出してテーパ面24aが常に孔33に弾 性的に係合し、このテーパ面24aと孔33との係合により配線基板32はガタ や振動を生じないように支持される。こうして配線基板32は、取付け板30の 上方にスペーサ2の間隔だけ隔離した状態で平行に実装される。
【0014】 一方、配線基板32を取外す場合は、ノーズ22の傾斜部23を押し込みなが らその基板32を上方に持上げると、孔33が押え部24のテーパ面24aに沿 って移動して容易に外れるようになる。
【0015】 以上、本考案の実施例について説明したが、支持手段の構造は実施例のみに限 定されない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、配線基板の隔離支持材の支持手段にお いて、ノーズが傾斜部の下方に弾性変形する脚部を有して上下の2箇所で変形及 び復元するように結合する構成であるから、傾斜部の復元が迅速且つ正確になっ て、配線基板が適確に抜止め支持され、耐久性も向上する。ノ−ズは上端結合部 が部材に脚部がスペ−サにそれぞれ連続結合されているので、使用時、仮に、ノ −ズの上端結合部が破損しても、ノ−ズの抜止め支持位置は他方の脚部によつて 保持され、振動その他によつても、ノ−ズは配線基板を適確に抜止め支持し、配 線基板がスペ−サから脱離することがない。テーパ面を有する押え部により常に 配線基板の孔に弾性的に係合するので、配線基板の板厚の変化に対応することが できる。また配線基板のガタや振動を防止することが可能になって、配線基板の 実装が安定且つ良好になる。更に押え部のテーパ面により配線基板の取外しも容 易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る配線基板の隔離支持材の実施例を
示す要部の斜視図である。
【図2】隔離支持材の全体の構成を示す正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】配線基板の取付け支持状態を示す要部の断面図
である。
【図5】従来例の全体の構成を示す側面図である。
【図6】同要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 隔離支持材 2 スペーサ 10 固定手段 20 支持手段 21 挿入片 22 ノーズ 23 傾斜部 24 押え部 24a テーパ面 25 脚部 30 取付け板 32 配線基板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサの両端に、取付け板を抜止め固
    定する固定手段と、配線基板を抜止め支持する支持手段
    とが設けられ、支持手段は縮径可能な挿入片に直交して
    ノーズが出入り可能に取付けられる配線基板の隔離支持
    材において、ノーズは長い傾斜部にテーパ面を有する押
    え部と弾性変形する脚部を連結して形成され、傾斜部の
    上端が挿入片の先端に弾性変形可能に結合され、脚部の
    下端がスペーサに結合されることを特徴とする配線基板
    の隔離支持材。
JP1206593U 1993-02-24 1993-02-24 配線基板の隔離支持材 Expired - Lifetime JPH0737350Y2 (ja)

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JPH0737350Y2 JPH0737350Y2 (ja) 1995-08-23

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