JPH0678727U - 加湿装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、加湿エレメントの不純物残留によ
る吸水の妨げをなくし、加湿能力低下を防ぐ加湿装置を
提供することを目的とする。 【構成】 加湿エレメント８と、水槽９と、加湿エレメ
ント８の回転駆動装置１０と、水槽９に溜まる水１１
と、加湿エレメント８の支持部に設けた加振機構１２と
から構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は加湿装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

冬季の空気調和機による暖房運転においては、被空調室の空気が乾燥しやすい ため、加湿装置を内蔵したものが望まれている。

【０００３】 従来の加湿装置としては特開平４−２７８１３４号公報に示されているものが ある。

【０００４】 以下、図面を参照しながら上記従来の加湿装置について説明する。 図３（ａ）は、従来の加湿装置組み込み時の空気調和機の横断面図、図３（ｂ ）は、従来の加湿装置の詳細図である。

【０００５】 図３において、１は空気調和機本体、２は熱交換器、３は送風機、４はドレン パン、５は加湿装置、６は空気吸入口、７は空気吹出口である。

【０００６】 ８は加湿エレメント、９は水槽、１０は前記加湿エレメント８の回転駆動装置 、１１は前記水槽９に溜まる水である。

【０００７】 以上のように構成された加湿装置において、以下その動作について説明する。 加湿暖房運転時には、前記送風機３により吸入された室内空気は、前記空気吸 入口６を通過し、前記熱交換器２により暖められ、前記加湿装置５の前記加湿エ レメント８の間を通過し、温風加湿された空気となって前記空気吹出口７より被 空調室へと吹出される。この時前記加湿装置５は、前記水槽９内に溜められた前 記水１１に前記加湿エレメント８が浸されているため、毛細管現象により前記加 湿エレメント８内に吸水され、十分に吸水された前記加湿エレメント８の下部を 前記回転装置１０により上部へと移動し温風により加湿されるものである。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のような構成では、前記加湿装置５の前記加湿エレメント ８に吸水された水が蒸発する、水分中に含まれる不純物が残留し吸水を妨げ、前 記加湿装置５の能力低下となるという欠点があった。

【０００９】 本考案は従来の課題を解決するもので、加湿エレメントの不純物残留による吸 水の妨げをなくし、加湿能力低下を防ぐ加湿装置を提供することを目的とするも のである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため本考案の加湿装置は、回転してなる加湿エレメントの 支持部に加振機構を備えたものから構成されている。

【００１１】 また、本考案の加湿装置は、回転してなる加湿エレメントに接触させた清掃用 ブラシを備えたものから構成されている。

【００１２】

【作用】

本考案の加湿装置は、水槽内の水を加湿エレメントが吸水し、回転駆動装置に より回転する間に温風と接触し蒸発する際、水分中の不純物が加湿エレメント表 面に残留したところを加湿エレメントの支持部に設けた加振機構により取り除き 、加湿エレメントの能力低下を防ぐことができる。

【００１３】 また、本考案の加湿装置は、水槽内の水を加湿エレメントが吸水し、回転駆動 装置により回転する間に温風と接触し蒸発する際、水分中の不純物が加湿エレメ ント表面に残留したところを加湿エレメント表面に接触する清掃用ブラシにより 取り除き、加湿エレメントの能力低下を防ぐことができる。

【００１４】

【実施例】

以下、本考案による加湿装置の第１の実施例について、図面を参照しながら説 明する。なお、従来と同一構成については、同一記号を付して詳細な説明を省略 する。

【００１５】 図１は、本考案の第１の実施例による加湿装置の詳細図である。 図１において、１２は前記回転駆動装置１０により回転する前記加湿エレメン ト８の支持部に設けた加振機構である。

【００１６】 以上のように構成された本考案の第１の加湿装置について、以下その動作を説 明する。

【００１７】 図１において、回転してなる前記加湿エレメント８の支持部に設けた前記加振 機構１２により前記加湿エレメント８を振動させることで、前記加湿エレメント ８の表面に残留した水分中の不純物を取り除き、前記加湿エレメント８の能力低 下を防ぐことができる。

【００１８】 次に、本考案による加湿装置の第２の実施例について、図面を参照しながら説 明する。なお、第１の実施例と同一構成の部分は同一記号を付し、その詳細な説 明は省略する。

【００１９】 図２は、本考案の第２の実施例による加湿装置の詳細図である。 図２において、１３は前記回転駆動装置１０により回転する前記加湿エレメン ト８に接触させた清掃用ブラシである。

【００２０】 以上のように構成された本考案の第２の加湿装置について、以下その動作を説 明する。

【００２１】 図２において、回転してなる前記加湿エレメント８の表面に前記清掃用ブラシ １３を接触させることにより、前記加湿エレメント８の表面に残留した水分中の 不純物を取り除き、前記加湿エレメント８の能力低下を防ぐことができる。

【００２２】 以上のように本実施例の装置を設けることで加湿エレメントの不純物残留によ る吸水の妨げをなくし加湿能力低下を防ぐことができる。

【００２３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、水槽と、毛細管現象を生起する加湿エレメント と加湿エレメント回転駆動装置から加湿装置を構成するので、加湿エレメントの 表面に残留した水分中の不純物を振動を与えることで取り除き、加湿エレメント の能力低下を防ぐことができ、さらに、水滴が墳霧状となり加湿能力を向上させ ることができる。

【００２４】 また、本考案は、水槽と、毛細管現象を生起する加湿エレメントと加湿エレメ ントに接触させた清掃用ブラシから加湿装置を構成するので、加湿エレメントの 表面に残留した水分中の不純物を清掃用ブラシにより効率的に取り除くことがで き、清掃用ブラシを備えることによる加湿エレメントの容量変化をさせずに能力 低下を防ぐことができ、さらに、構造的にも簡単な装置のため安価にできる。

【００２５】 また、振動等をさせないため静音性を高くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による加振装置の第１の実施例の詳細図

【図２】本考案による加振装置の第２の実施例の詳細図

【図３】（ａ）従来の加湿装置組み込み時の空気調和機
の横断面図 （ｂ）従来の加湿装置の詳細図

【符号の説明】

８ 加湿エレメント ９ 水槽 １０ 回転駆動装置 １２ 加振機構 １３ 清掃用ブラシ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 水槽と、毛細管現象を生起する加湿エレ
   メントと、加湿エレメントの回転駆動装置と、回転して
   なる加湿エレメントの支持部を加振する加振機構を設け
   たことを特徴とする加湿装置。
2. 【請求項２】 回転してなる加湿エレメントに接触させ
   た清掃用ブラシを設けたことを特徴とする加湿装置。