JPH0678584U - 扉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半端材を連続継合してなる集成板材の集成継
模様をそのまま活かし、さらに表乃至裏面に凹凸模様を
形成し、或いは集成継模様を消さない程度の表面塗装を
施して、趣味性の高い、しかも集成材特有の強度を保持
し、製作面、コスト面でも有利な扉を提供する。 【構成】 半端材群３をフィンガ−接合４等により連続
継合してなる集成板材２で、所定厚みとサイズの扉板１
を構成し、その扉板１の表乃至裏面に凹凸模様５を形成
し、所望に応じて集成継模様を消さない程度の表面塗装
６を施して成る扉である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、玄関、事務所入口や室内出入口等に取付けられる扉（ドア）に関 する。

【０００２】

【従来技術】

半端材群を継合した集成材を、扉の隠れた部分即ち芯材（芯枠）として用いる ことはこれまでにも提案、実施されている。 しかし、集成材そのものをその集成継模様を活かすため扉板とすることは、出 願人の知見、調査結果には見出し得ないところである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来のかかる実情に鑑み、半端材を連続継合してなる集成板材の 集成継模様をそのまま活かした、趣味性と強度性と経済性を兼ね備えた扉を提供 しようとする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は、図１に示すように、半端材群３をフィン ガ−接合４等により連続継合して成る集成板材２を、所定厚みとサイズの扉板１ に構成する。その態樣は、初めから一枚板構成（同図）でも、あるいは左右框１ ａ，１ｂ、上桟１ｃ、下桟１ｄ、パネル１ｅの組合わせ構成（図２）でもよい。 そして図３、図４に示すように、その扉板１の表乃至裏面に凹凸模様５を形成 し、所望に応じて集成継模様を消さない程度の表面塗装６を施して扉と成す。

【０００５】

【実施例】

図２に示すように、扉板１を、左右の框１ａ，１ｂ、上桟１ｃ、下桟１ｄ、パ ネル１ｅで組成するものとし、左右の框１ａ，１ｂの内側上下対向部位にホゾ穴 ８を設けるとともに裏面内側角縁の縦方向にパネル溝９を設け、また上桟１ｃ、 下桟１ｄの両外端にホゾ１０を設けるとともに前記パネル溝９に合致する当て縁 １１を突設してある。 そしてパネル１ｅの左右辺縁を前記パネル溝９に当て込む厚み１ｆに成形する とともに左右の框１ａ，１ｂ、上桟１ｃ、下桟１ｄ、パネル１ｅを組合わせたと きパネル１ｅの四辺に凹部模様ができるように四辺縁をあらかじめア−ル上の面 取り１２を形成しておく。 かくして、前記左右の框１ａ，１ｂ、上桟１ｃ、下桟１ｄ、パネル１ｅをホゾ 穴８とホゾ１０、パネル溝９とパネル左右辺縁の厚み１ｆとの嵌着により組合わ せて扉を完成する。 なお扉の実際の取付けに当って、ノブ、ヒンジ、ダンパ−などを装着すること は言うまでもない。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は、以上のようで、扉板の素材が集成材であることにより無垢の一枚板 より安価に製作できることはもちろん返って無垢の一枚板では得られない集成材 の集成継目模様を活かして独特の趣味性を醸すことができる。凹凸模様の形成、 集成継模様を消さない程度の表面塗装も任意に行なえる。 加えて集成材としての強度（耐外圧性、耐たわみ性、耐衝撃性など）を保持す ることにより強固な扉を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】一枚板構成の扉板の斜視図

【図２】組合わせ構成の扉板の斜視図

【図３】表面に凹凸模様を施した一枚板構成の実施例の
斜視図

【図４】表面に凹凸模様を施した組合わせ構成の実施例
の斜視図

【符合の説明】

１ 扉板 １ａ 框 １ｂ 框 １ｃ 上桟 １ｄ 下桟 １ｅ パネル ２ 集成板材 ３ 半端材（群） ４ フィンガ−接合 ５ 凹凸模様 ６ 表面塗装

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 半端材群（３）をフィンガ−接合（４）
   等により連続継合してなる集成板材（２）で、所定厚み
   とサイズの扉板（１）を構成し、その扉板（１）の表乃
   至裏面に凹凸模様（５）を形成し、所望に応じて集成継
   模様を消さない程度の表面塗装（６）を施して成る扉。
2. 【請求項２】 扉板（１）が、左右の框（１ａ），（１
   ｂ）、上桟（１ｃ）、下桟（１ｄ）、パネル（１ｅ）で
   組成される請求項１の扉。