JPH0678567U - 窓障子用控え具 - Google Patents

窓障子用控え具

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JPH0678567U JP8474392U JP8474392U JPH0678567U JP H0678567 U JPH0678567 U JP H0678567U JP 8474392 U JP8474392 U JP 8474392U JP 8474392 U JP8474392 U JP 8474392U JP H0678567 U JPH0678567 U JP H0678567U
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好一 中西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 すベり出し式に吊られた窓障子の立付の調節
を容易にする。 【構成】 窓障子用取付座(13)が第1ア−ム(16)を介し
て窓枠用取付座(14)に揺動自在に連結されると共に窓枠
用取付座上の往復座(15)に直接または間接的に揺動自在
に連結されて第1ア−ム(16)に対して回転しながら第1
ア−ム(16)を介して窓枠用取付座(14)に対して回転する
窓障子用控え具において、上記第1ア−ム(16)と窓枠用
取付座(14)との連結点(23)を窓枠用取付座(14)の長手方
向に変位可能に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は窓障子をすベり出し式に窓枠に取りつける窓障子用控え具に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
すベり出し式の窓障子用控え具として、窓障子用取付座が窓枠用取付座に第1 ア−ムを介して揺動可能に連結されると共に窓枠用取付座上の往復座に直接また は第2ア−ムを介して間接に揺動可能に連結され、後者の間接連結の場合には第 1ア−ムが往復座に第3ア−ムを介して揺動可能に連結されたものが知られてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この従来の窓障子用控え具において、窓障子用取付座を窓障子の上下の框に固 着し、窓枠用取付座を窓枠の上下枠に固着して、窓障子を窓枠に連結した場合、 窓障子が窓枠に対して斜めに傾いていると、窓障子が窓枠に突き当って窓枠内に 嵌合できなかったり、または嵌合できたとしても窓障子が窓枠をこすってその開 閉が円滑にできなかったりする。
【0004】 この場合、窓障子用取付座または窓枠用取付座の固着位置を変えて調節してい る。従って、この調節作業が非常に面倒である。
【0005】 本考案はすベり出し式に支持された窓障子の窓枠に対する立付具合の調節を簡 単かつ容易にすることができる窓障子用控え具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、窓障子用取付座が第1ア−ムを介して窓 枠用取付座に揺動自在に連結されると共に窓枠用取付座上の往復座に直接または 間接に揺動自在に連結されて第1ア−ムに対して回転しながら第1ア−ムを介し て窓枠用取付座に対して回転する窓障子用控え具において、上記第1ア−ムと窓 枠用取付座との連結点が窓枠用取付座の長手方向に変位可能に構成されている。
【0007】
【実施例】
以下本考案の実施例につき図面を参照しながら具体的に説明する。
【0008】 図1は内側から見た窓構造の概略を示し、窓枠(1)の中に窓障子(2)が組 み込まれている。窓障子(2)の上下の框(3),(4)は、それらと相対する 窓枠(1)の上下の枠(5),(6)にその間の窓障子用の控え具(7)で連結 されて、窓障子をすベり出し式に吊っている。この吊り状態において、窓障子( 2)はその右方の縦框(8)が吊り元側となり、左方の縦框(9)が自由端側と なっている。自由端側の縦框(9)とこれに相対する縦枠(10)には、ラッチ(11) とラッチ受け(12)が取り付けられている。
【0009】 図2は窓障子の下框(4)に取り付けられる第1実施例の控え具(7)を示し 、この控え具に対して窓障子の上框(3)に取り付けられる控え具(7)は天地 が逆になっており、それにともなって各部材の運動が逆になっているだけで、基 本的には同一であるので、それに関する説明は省略する。
【0010】 上記控え具(7)は、窓障子用取付座(13)と、窓枠用取付座(14)と、往復座(1 5)と、第1ア−ム(16)と、第2ア−ム(17)と、第3ア−ム(18)と、軸受座(22)と 、停止拘束手段(20)を具備している。
【0011】 窓障子用取付座(13)は窓障子の下框(4)に固着され、窓枠用取付座(14)は窓 枠の下枠(6)に固着される。往復座(15)は窓枠用取付座(14)に摺動可能に組み 立てられていて、その取付座(14)の長手方向に沿って直線的に往復動する。
【0012】 第1ア−ム(16)は他の第2と第3のア−ム(17),(18)より長く、その一端が障 子用取付座(13)に軸(21)で枢着され、他端が窓枠用取付座(14)の一端の軸受座(2 2)に軸(23)で枢着されて、障子用取付座(13)を窓枠用取付座(14)に揺動自在に連 結し、障子用取付座(13)を窓枠用取付座(14)に対して軸(23)まわりに障子の開位 置と閉位置の間を揺動させる。また第1ア−ム(16)に対して障子用取付座(13)は 軸(21)まわりに回転する。
【0013】 第2ア−ム(17)は他の第1と第3のア−ム(16),(18)より短く、その一端が障 子用取付座(13)の一端にピン(24)で枢着され、他端が往復座(15)にピン(25)で枢 着されて、障子用取付座(13)を往復座(15)に連結し、障子用取付座(13)の軸(21) まわりの回転に従って往復座(15)を従動させる。
【0014】 第3ア−ム(18)は第1ア−ム(16)と第2ア−ム(17)の中間の長さで、その一端 が第1ア−ム(16)の両端の枢着点(21),(23)間にピン(26)で枢着され、他端がピ ン(27)で往復座(15)に枢着されて、第1ア−ム(16)を往復座(15)に連結し、第1 ア−ム(16)を窓枠用取付座(14)に対して軸(23)まわりに揺動させる。
【0015】 図2において、障子用取付座(13)は障子(2)の全開位置(90度)に対応す る位置を取っている。この位置にて障子用取付座(13)はそのストップピン(28)が 第1ア−ム(16)に突き当って停止する。障子(2)は下枠(6)から外方へ繰り 出されると共に縦枠(29)との間に隙間が形成される。
【0016】 障子(2)を閉じると、障子用取付座(13)は軸(21)まわりにA方向に回転しな がらピン(24)を介して第2ア−ム(17)をピン(25)まわりにB方向に回転させると 共にピン(25)を介して往復座(15)をC方向に窓枠用取付座(14)に沿って移動させ る。同時に往復座(15)は第3ア−ム(18)をピン(27)まわりにD方向に回転させ、 ピン(26)を介して第1ア−ム(16)を軸(23)まわりにE方向に回転させる。障子用 取付座(13)は軸(21)まわりにA方向に回転しながら軸(23)まわりにE方向に回転 して閉じられる。この障子用取付座(13)は第1ア−ム(16)、第2ア−ム(17)、第 3ア−ム(18)と共に窓枠用取付座(14)に重なるように折りたたまれる(図3)。
【0017】 障子(2)を閉状態から開くと、障子用取付座(13)と各ア−ム(16),(17),(18) は上記と逆に回転し、同時に往復座(15)も逆方向に移動して、図2の開位置に復 帰する。
【0018】 窓障子用取付座(13)と、第1〜第3ア−ム(16),(17),(18)と、往復座(15)は完 全に閉じられると、各部材の長手方向に中心線とピン(24),(25),(26),(27) と軸 (21),(23) が一直線上に並ぶように組立てられているので、取付座(13),(14)と ア−ム(16),(17),(18)は中心線を挟んで左右両方向に対称的に揺動できる。従っ て、この控え具(7)は窓障子の上下と、左右の両勝手のいずれにも共用できる 。
【0019】 軸受座(22)は直方形の形態であって、その両端に第1ア−ム(16)連結用の軸(2 3)が嵌合される2個の軸受孔(30),(31)が形成され、これらの軸受孔は窓障子( 2)の左勝手または右勝手に従って選択的に使用される(図4)。
【0020】 軸受座(22)は窓枠用取付座(14)に対してその長手方向に変位可能に固定される ものである。その固定手段としては、軸受座(22)の中央に方形の周壁(32)と、長 方形の案内孔(33)と、互いに平行な被制動面(34)が形成されている。固定手段と してさらに、制動子(35)に上記案内孔(33)にその長手方向に移動可能に嵌合する 部分(36)と、上記被制動面(34)にかみ合う制動面(37)と、固定ねじ(38)用の孔(3 9)が形成されている。軸受座(22)は窓枠用取付座(14)の上に置かれ、制動子(35) はその部分(40)が軸受座の周壁(32)で囲まれた空間(41)内に挿入されると共に部 分(36)が軸受座の案内孔(33)内に挿入されて制動面(37)と被制動面(34)が互いに かみ合う。固定ねじ(38)は制動子(35)の孔(39)と軸受座(22)の孔(34)を貫通して 、窓枠用取付座(14)のねじ孔(42)にねじ込まれる。固定ねじ(38)を締めつけると 、制動子(35)の制動面(37)が軸受座(22)の被制動面(34)に押しつけられて、軸受 座(22)が取付座(14)に固定される。固定ねじ(38)をゆるめると、制動子(35)の締 めつけが解除されて、軸受座(22)を制動子(35)に対し空間(41)と案内孔(33)の遊 びの範囲内にて被制動面(34)の長手方向に沿って移動させることができる。この 軸受座(22)の移動にて、第1ア−ム(16)の軸(23)も同時に移動する。その結果障 子用取付座(13)が窓枠用取付座(14)の長手方向に移動し、窓枠(1)に対する窓 障子(2)の立付を適切に調節することができる。尚、上記制動面(37)と被制動 面(34)を互いにかみ合う歯形に形成すれば、一層強力な制動力が得られて、軸受 座(21)の固定がより一層強化される。
【0021】 窓障子(2)の吊り元側の停止拘束手段(20)として、長方形で板状の受座(43) に弧状の受面(44)を有する壁(45)が起立されていて、この受座(43)も取付座(14) にその長手方向にて変位可能に固定手段で固定される。この固定手段は軸受座(2 2)用のものと基本的には同一の構成である。受座(43)は、空間(41)に対応する空 間(41a)と、案内孔(33)に対応する案内孔(33a)と、被制動面(34)に対応する被 制動面(34a)を有する。制動子(35a)も、制動面(37)に対応する制動面(37a)と 、部分(36),(40)に対応する部分(36a),(40a) を有する。固定ねじ(38)を制動子 (35a)の孔(39a) と受座(43)の案内孔(33a)に貫通させて、取付座(14)のねじ孔 (42a)にねじ込んで、受座を取付座に変位可能に固定している。上記の受座(43) の受面(44)にかみ合う突起(47)が障子用取付座(13)と第2ア−ム(17)の連結ピン (24)の一端からそのその延長線上に一体に延びている。障子用取付座(13)が窓枠 用取付座(14)に重なるように閉じられると、突起(47)は弧状の受面(44)にかみ合 う状態にて最も深い部分(48)まで案内されてその位置に停止されて拘束される。 この場合突起(47)が受面(44)から窓障子用取付座(13)の閉方向への分力を受ける ように受面(44)の傾きを定めると、突起(47)を介して窓障子用取付座(13)がその 閉方向に引き寄せられて、障子(2)の気密が得られる。受座(43)は軸受座(22) の移動に伴い、必要により移動される。それにより窓障子用取付座(13)の閉位置 における停止拘束も適切に保持される。
【0022】 図10は控え具の第2実施例を示し、窓障子用取付座(13)が窓枠用取付座(14) 上の往復座(15)にピン(46)で直接枢着されている。その他の構成は第1実施例と 同様であり、第1ア−ム(16)の一端が障子用取付座(13)に軸(21)で枢着され、他 端が窓枠用取付座(14)上の軸受座(22)に軸(23)で枢着されている。軸受座(22)も 前記と同様に窓枠用取付座(14)に対してその長手方向に変位可能に制動子(35)と 固定ねじ(38)で固定されている。
【0023】
【考案の効果】
本考案は窓障子用取付座(13)と窓枠用取付座(14)を具備し、窓障子用取付座(1 3)は第1ア−ム(16)を介して窓枠用取付座(14)に揺動自在に連結されると共に窓 枠用取付座上の往復座(15)に直接または間接に揺動自在に連結されて第1ア−ム (16)に対して回転しながら第1ア−ムを介して窓枠用取付座(14)に対して回転す る関係にあり、第1ア−ム(16)と窓枠用取付座(14)との連結点(23)が窓枠用取付 座の長手方向に変位可能に構成されているので、すベり出し式に支持された窓障 子(2)の窓枠(1)に対する立付具合の調節を簡単かつ容易にすることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の窓の正面図である。
【図2】本考案の窓障子の全開状態に対応する控え具の
平面図である。
【図3】図2の控え具を窓障子の閉状態に対応するよう
に閉じた状態における断面図である。
【図4】本考案の軸受手段の分解斜視図である。
【図5】図2のV−V線拡大断面図である。
【図6】図2のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】図2のVII−VII線拡大断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線拡大断面図である。
【図9】図2のIX−IX線拡大断面図である。
【図10】第2実施例の控え具の平面図である。
【符号の説明】
1 窓枠 2 窓障子 7 控え具 13 窓障子
用取付座 14 窓枠用取付座 15 往復座 16
第1ア−ム 17 第2ア−ム 18 第3ア−ム
20 停止拘束手段 21 軸 22 軸受座 23 軸
24 ピン 25 ピン 26 ピン 27 ピン 35 制動子
35a 制動子 38固定ねじ 43 受座 44 受面
46 ピン 47 突起

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓障子に固着される窓障子用取付座と窓
    枠に固着される窓枠用取付座を具備し、上記窓障子用取
    付座は第1ア−ムを介して窓枠用取付座に揺動自在に連
    結されると共に窓枠用取付座上の往復座に直接または間
    接に揺動自在に連結されて第1ア−ムに対して回転しな
    がら第1ア−ムを介して窓枠用取付座に対して回転する
    関係にあり、上記第1ア−ムと窓枠用取付座との連結点
    が窓枠用取付座の長手方向に変位可能に構成された窓障
    子用控え具。
  2. 【請求項2】 上記第1ア−ムと窓枠用取付座との連結
    点は、窓枠用取付座に対してその長手方向に沿って移動
    可能である軸受座と、該軸受座の移動を制する制動子
    と、該制動子を軸受座にまた該軸受座を窓枠用取付座に
    順次押しつける固定ねじと、第1ア−ムを軸受座に枢着
    する第1軸で構成され、軸受座と制動子との間に制動面
    と被制動面が形成された請求項1記載の窓障子用控え装
    置。
  3. 【請求項3】 上記制動子は軸受座の長孔内に組込ま
    れ、軸受座は窓枠用取付座の長手方向に案内され、制動
    子の制動面が軸受座の被制動面に接触し、上記固定ねじ
    が制動子の孔と軸受座の長孔を貫通して窓枠用取付座の
    ねじ孔にねじ込まれて制動子の制動面を軸受座の被制動
    面に押しつけると共に軸受座を窓枠用取付座に押しつけ
    る請求項2記載の窓障子用控え具。
  4. 【請求項4】 上記制動子の制動面と軸受座の被制動面
    は互いにかみ合う歯形に形成された請求項3記載の窓障
    子用控え具。
  5. 【請求項5】 上記窓障子用取付座は往復座に第2ア−
    ムを介して揺動自在に連結され、第1ア−ムも第3ア−
    ムを介して揺動自在に連結された請求項1乃至4のいず
    れかに記載の窓障子用控え具。
  6. 【請求項6】 上記窓障子用取付座は往復座に直接揺動
    自在に連結された請求項1乃至4のいずれかに記載の窓
    障子用控え具。
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