JP2005509766A - 開き窓操作システム - Google Patents

Abstract

操作装置（１２）と、駆動ヒンジ（１０）と、従動ヒンジ（１１）とを備える開き窓操作システム。駆動ヒンジ（１０）と従動ヒンジ（１１）が、開き窓の窓枠Ｆの反対側に取り付けられている。窓のサッシＳは、ヒンジの取付プレート（１７）と（２８）によって取付可能である。操作装置（１２）が、駆動ヒンジ（１０）と隣接する窓枠Ｆに取り付けられ、操作装置（１２）の駆動アーム（２０）が、窓サッシ取付プレート（１７）と結合されている。従動ヒンジ（１１）が、駆動ヒンジ（１０）の動作軌跡を倣うように構成されている。

Description

本発明は、開き窓操作システムに関する。

内側に網戸を嵌めている開き窓は操作装置で開放できるようにすることが望ましい。操作装置は、網戸を開ける必要なしに、窓サッシを開位置と閉位置の間で移動させることができるようになっている。現在の公知の構成は、窓枠に取り付けられ、窓サッシと結合された単一のアームまたは２個一組の操作装置を使用している。サッシ自体は、従来型のツー・バーまたはフォー・バー・ヒンジを使用して調節可能に開閉するように取り付けられている（または窓がよく見られるようにステイされる）。

しかし、このような構成は、操作装置の機構が視界に露出されること（美観的に不快である）、またはサッシと窓枠が、ヒンジ／ステイ機構と操作装置の両方を収容するために複雑な輪郭形状とならざるをえない。したがって、この輪郭形状は、一般に大きく、高価である。また、ハードウェアの多数の部品は、組み合わせるのに時間を消費し、操作装置やヒンジが互いに確実に機能するために調節を必要とする。

操作装置とヒンジの機能を結合させて、単一の窓操作システムにすることによって、上記で識別された問題点を克服することまたは少なくとも克服するいくらかの助けになることが、本発明の目的である。

大まかに言えば、本発明の一態様は、操作装置と、駆動ヒンジと、従動ヒンジとを備え、駆動ヒンジが、操作装置に駆動されるように係合されたアーム（駆動アーム）を備え、駆動アームの操作装置とのピボット結合部から離隔した位置で駆動アームがサッシ取付部に回転自在に結合され、従動ヒンジが、駆動ヒンジの動作軌跡を倣うように構成されている開き窓操作システムが提供される。

以下、本発明のより詳細な説明を添付の図面に対して行う。

本発明のシステムの基本的な要素は駆動ヒンジ１０である。駆動ヒンジ１０は、図中ではいわゆるフォー・バー・ヒンジとして示されている。ヒンジ１０は、窓の最上部または底部のいずれかに取り付けるられるが、一般的には窓の底部に配置される。窓サッシＳの最上部または場合に応じて底部は、従動ヒンジ１１によって窓枠Ｆに取り付けられる。操作装置１２は、駆動ヒンジ１０によって窓枠Ｆに取り付けられる。

駆動ヒンジ１０は、底部すなわち取付プレート１３と、ピボットまたはベアリング１５を介して取付プレート１３に回転自在に結合されたロング・アーム１４とを備える。アーム１４の他方の端部は、ピボットまたはベアリング１６によってサッシ取付プレート１７と回転自在に結合されている。このサッシ取付プレート１７は、使用中、サッシＳの最上部または底部に取り付けられるが、一般的にはサッシＳの底部に取り付けられる。

取付プレート１３は、窓枠Ｆの底部（または場合に応じて最上部）に従来の方式で固定される。窓枠Ｆの同じ部材に操作装置１２も従来の方式で取り付けられる。本発明の好ましい形態では、操作装置１２は、適切な機械的固定具によって窓枠の部分に固定された、突き出している取付プレート（図示せず）を有する。窓枠取付プレート１３は、操作装置取付プレートの相補的な輪郭形状の部分に相互に係合される特殊な輪郭形状の端部（アーム１４が結合されるのと反対側の端部）を有する。窓枠取付プレート１３の特殊な輪郭形状の端部と操作装置取付プレートとの相互係合は、確実に、窓枠取付プレート１３が操作装置１２に対して正確に位置決めされ、配置されるようにする。

操作装置１２は、ハウジング１８と、ハンドル（図示せず）が取り付けられる駆動シャフト１９とを備える従来型の構造のものであってよい。シャフト１９の回転が、ハウジング１８内のウォーム・ギア（図示せず）を回転させる。操作装置は、米国特許明細書５９３７５８２で開示されたタイプのものであってよい。

駆動アーム２０が、ピボットまたはベアリング２１を介してサッシ取付プレート１７に回転自在に結合されている。駆動アーム２０の他方の端部は、操作装置に回転自在に取り付けられている。図示した構成では、アーム２０のピボット軸はハウジング１８内にある。アーム２０のこの端部は、形成された、または取り付けられた歯付きの輪郭を有する。歯付きの輪郭は、操作装置１２のウォーム・ギアとかみ合っている。ウォーム・ギアは、駆動シャフト１９と結合され、操作装置ハンドルによってシャフト１９を回すことによって回転する。

本発明の好ましい形態では、支持パッド２２が、窓枠取付プレート１３または取付プレート１３が取り付けられている枠Ｆの要素とアーム２０との間に配置されている。この支持パッド２２は、このようにして、駆動アームが、サッシが完全に開いた位置で窓枠から完全に突き出したときに、アーム２０の長さのかなりの部分を支持する。

図１および４は、完全に閉じた位置と完全に開いた位置の両方のサッシＳの詳細な部分を破線で示している。

開き窓のサッシは比較的重いことが多く、特にアームがサッシの重さの大部分を効果的に支持するので、アーム２０に高い荷重が加えられる場合がよくある。したがって、サッシがかなり低下しないようにサッシの重さを支持するために、ここで説明したように、駆動アーム２０を支持パッド２２によって支持させることができる。アーム２０は積層構造とするのがよい。この積層構造は、過分な材料を使用することなく、また困難な金属形成作業の必要なく、サッシを支持するために十分な強度と剛性を与える。

窓枠取付プレート１３、アーム１４、サッシ取付プレート１７、駆動ヒンジ・アーム２０は、駆動ヒンジ１０が取り付けられる窓枠部分に標準的な経路を通して挿入される。（この経路は、従来は、サッシＳに駆動自在に結合される経路を通って延びているのが操作装置アームであるので、従来型の操作装置では標準的である。）窓枠取付プレート１３はその自由端が操作装置の取付プレートと相互係合するように位置決めされて、窓枠の部分に固定される。

低い操作力に調節するために必要なギア比とするために、駆動リンク２０のピボット（操作装置のハウジング１８内にあるため図示せず）は、従来の窓ヒンジ空洞の外側に配置されている。このため、従動ヒンジ１１は、駆動ヒンジ１０の動作軌跡に倣う、または厳密に模倣するように構成されている。しかし、従動ヒンジ１１は、窓枠Ｆの上側（または場合に応じて下側）窓枠部分内の従来型のヒンジ空洞内に内包される構造のものである。

図２に示すように、従動ヒンジ１１は、ピボットまたはベアリング２６によってアーム２５が回転自在に取り付けられる窓枠取付プレート２４を備えている。アーム２５の他方の端部は、ピボットまたはベアリング２７によってサッシ取付プレート２８に取り付けられている。

窓枠取付プレート２４は、その上またはその中に、スライド要素２９がスライド自在に係合されている移動路すなわちトラック２３を設けている。アーム３０が、ピボットまたはベアリング３１によってスライド２９と結合され、その他方の端部で、ピボットまたはベアリング３２を介してサッシ取付プレート２８と結合されている。別の、より短いアーム３３が、３４、３５でそれぞれスライド２９とロング・アーム２５にピボット結合されている。

図３、４は、従動ヒンジ１１の別の形態の例を提供する。これは、窓枠取付プレート２４とサッシ取付プレート２８とをそれぞれの端部に回転自在に結合させた（３７、３８）ロング・アーム３６を有するフォー・バー・ヒンジ（ステイ）の形態である。ショート・アーム３９は、両端が、それぞれ枠取付プレート２４とサッシ取付プレート２８と回転自在に結合されている（４０、４１）。

図４は、従動ヒンジと駆動ヒンジの相対的な位置、およびそれによって従動ヒンジが駆動ヒンジの動作軌跡を模倣する、従動ヒンジの駆動ヒンジに対する幾何形状を示している。

スライド要素２９を含む幾何形状は、従動ヒンジ１１が駆動ヒンジ１０の動作軌跡を模倣することを可能にする複雑な機構を提供している。ここで図示し、説明したような従動ヒンジ１１は、一例に過ぎず、主として枢動リンクからなる代替となるシステムを採用してもよい。

本発明は、このようにして、標準的な、または典型的な窓部分とともに使用することができる操作装置と駆動ヒンジの組合せを提供する。効果的なことに窓枠部分内の標準的な経路と、公知の技術による操作装置・ハウジング１８と駆動ヒンジ１０の簡単な取付を必要とするだけであるため、取り付けることは簡単である。同様に、従動ヒンジ１１は、ヒンジの、窓枠とサッシへの取付けに関連する通常の作業の他は何も含まない。したがって、操作装置とヒンジの機能が、単一のシステムに結合される。

窓枠および窓サッシの輪郭形状が破線で詳細に示された、操作装置および駆動ヒンジの平面図である。 従動ヒンジの一実施形態の平面図である。 従動ヒンジの第２の実施形態の平面図である。 操作装置と駆動ヒンジの開き窓内での相対位置を図示するために、操作装置および駆動ヒンジが重ねられた、従動ヒンジの第２の実施形態の平面図である。

Claims (16)

1. 操作装置と、駆動ヒンジと、従動ヒンジとを備え、駆動ヒンジが、操作装置に駆動されるように係合されたアーム（駆動アーム）を備え、駆動アームの操作装置とのピボット結合部から離隔した位置で前記駆動アームがサッシ取付部に回転自在に結合され、従動ヒンジが、駆動ヒンジの動作軌跡を倣うように構成されている開き窓操作システム。
2. 駆動ヒンジが、窓枠取付プレートと、窓枠取付プレートに回転自在に結合されたアームと、アームに回転自在に結合されたサッシ取付プレートとを備え、前記サッシ・プレートが、サッシ取付プレートの、アームとのピボット結合部から離隔した距離で駆動アームと回転自在に結合されている請求項１に記載の開き窓操作システム。
3. 駆動アームのピボット軸が、操作装置のハウジング内に配置されている請求項１または２に記載の開き窓操作システム。
4. ピボット軸が、使用中、駆動ヒンジが配置されている窓空洞の外側に配置される請求項３に記載の開き窓操作システム。
5. 駆動アームを支持するために駆動アームと隣接して配置されている支持表面をさらに備える前記請求項のいずれか一項に記載の開き窓操作システム。
6. 従動ヒンジが、窓枠取付プレートと、サッシ取付プレートと、窓枠およびサッシ取付プレートのそれぞれと両端で結合されたロング・アームと、窓枠取付プレートにスライド自在に係合されたスライド要素と、サッシ取付プレートとロング・アームに対するそのそれぞれの他方の端部で、スライド端部に回転自在に結合された１対のアームとを備える請求項１から５のいずれか一項に記載の開き窓操作システム。
7. 駆動アームが積層構造のものである前記請求項のいずれか一項に記載の開き窓操作システム。
8. 実質上本明細書に記載のようなおよび添付の図面に図示したような開き窓操作システム。
9. 窓枠と、サッシと、サッシの一方の側を窓枠に調節可能に取り付けている従動ヒンジと、前記第１の側の反対側のサッシの第２の側を窓枠に調節可能に取り付けている駆動ヒンジと、窓枠の一部を通って延びてサッシと結合されているアーム（「駆動アーム」）を有して窓枠の外側に取り付けられた操作装置とを備え、前記従動ヒンジが、駆動ヒンジの動作軌跡を倣うように構成されている開き窓。
10. 従動ヒンジが、サッシと結合されたスライド要素を備え、駆動ヒンジが、一方の端部で窓枠と、他方の端部でサッシと回転自在に結合されたアームを備える請求項９に記載の開き窓。
11. 従動ヒンジがフォー・バー・ヒンジである請求項９に記載のケースメント・ステイ・ウィンドウ。
12. 駆動アームが、駆動ヒンジの取付プレートと回転自在に結合され、駆動ヒンジの取付プレートにサッシが取り付けられている請求項１０または１１に記載の開き窓。
13. 駆動アームが、駆動ヒンジのサッシ取付プレートの端部と回転自在に結合され、アームが、そこからある距離でサッシ取付プレートに回転自在に結合されている請求項１０に記載の開き窓操作装置。
14. スライドが、アームによって取付プレートに結合され、取付プレートにサッシの前記一方の端部が取り付けられ、従動ヒンジが、一方の端部でサッシ取付プレートと、他方の端部でフレーム取付部と回転自在に結合され、スライドがそれにスライド自在に係合されているロング・アームをさらに備える請求項１０に記載の開き窓。
15. 従動ヒンジが、スライドの一方の端部で、およびその他方の端部でロング・アームと回転自在に結合された別のアームを備える請求項１４に記載の開き窓。
16. 実質上、添付の図面を参照にして本明細書で説明されたような開き窓操作装置。

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