JPH0678418U - 間仕切り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタッドと補強桟とを結合するにあたってネ
ジを不要にし現場での施工作業を容易にした間仕切り装
置を提供する。 【構成】 間仕切りパネル１２を取り付ける一対のスタ
ッド２の間に補強桟５を架設する。スタッド２には所定
の高さ位置に引掛孔１４が形成され、補強桟５は断面略
コ字状で下方に開口し両脚片を内部に折り返した形状の
受け部１８を備える。補強桟５の各端部は支持金具１７
を介してスタッド２と結合する。支持金具１７は下縁に
切込み１９、２０を有する引掛片１５と、断面略コ字状
で下方に開口している結合部１６とを一体に有してい
る。すなわち、引掛片１５を引掛孔１４に挿入した形で
切込み１９、２０を引掛孔１４の周部に係合することに
より支持金具１７とスタッド２を結合し、結合部１６を
補強桟５の端部内に挿入することにより支持金具１７と
補強桟５を結合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、間仕切りパネルを取り付ける一対のスタッド間に補強桟を架設した 間仕切りパネルの補強装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、図４に示すように床面１１と天井面１０との間にスタッド２を立て 込み、一対のスタッド２の間に間仕切りパネル１２を取り付けた間仕切り装置（ パーティションウォール）が提供されている。スタッド２は、上下各端部をそれ ぞれ床面１１と天井面１０とに当接させ、かつＬ字状の取付金具１３を介して壁 面２１に結合させることによって定位置に固定される。間仕切りパネル１２は裏 面をスタッド２に当接させ、両スタッド２の間には間仕切りパネル１２の裏面側 で補強桟５を架設する。

【０００３】 図５（ａ）に示すように、スタッド２は所定の高さ位置に金具取付孔３を備え 、補強桟５は長手方向の両端部にそれぞれ貫通孔４を備える。スタッド２と補強 桟５とは図５（ｂ）示すようにＬ字状の支持金具１を介して結合する。すなわち 、支持金具１は縦横両片にそれぞれ貫通孔６、金具取付孔７を有し、支持金具１ の縦片の貫通孔６を通してスタッド２の金具取付孔３にタッピングネジ８を螺合 することによって支持金具１とスタッド２とを結合し、補強桟５の貫通孔４を通 して支持金具１の横片の金具取付孔７にタッピングネジ９を螺合することによっ て支持金具１と補強桟５とを結合するのである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の従来例にあっては、支持金具１を介してスタッド２と補強桟 ５をタッピングネジ８、９を用いて結合するものであり、施工現場において金具 取付孔３や貫通孔４を穿孔したり、タッピングネジ８、９を金具取付孔３、７に ねじこんだりしなければならないので、施工現場での作業が非常に面倒であると いう問題を有していた。

【０００５】 本考案は上記の従来例の問題点に鑑みて考案したものであり、スタッドと補強 桟とを結合するにあたってネジを不要にし現場での施工作業を容易にした間仕切 り装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、床面に立設され所定の高さ位置に引 掛孔が形成された一対のスタッドと、両スタッドを含む面に沿って配置されスタ ッドに裏面を当接させて取り付けられた間仕切りパネルの裏面側で両スタッド間 に架設された補強桟と、引掛孔に挿入された形で係合する引掛片を有し補強桟の 長手方向の各端部にそれぞれ結合する断面略コ字状で下方に開口した結合部を引 掛片と一体に有した支持金具とを備え、断面略コ字状で下方に開口し各脚片の先 端部をそれぞれ内側に折り返した形状の受け部を補強桟の長手方向の各端部に設 け、結合部の各脚片の先端部を補強桟の各脚片に設けた受け部内にそれぞれ嵌入 させた形で結合部が補強桟の長手方向の各端部内に挿入されて成ることを特徴と する。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、支持金具に設けた引掛片をスタッドに設けた引掛孔に挿入 して係合させることによって支持金具とスタッドとを結合することができ、また 支持金具に設けた結合部を補強桟の端部に挿入することによって支持金具と補強 桟とを結合することができる。したがって、スタッドと補強桟とをネジを用いる ことなく支持金具を介して結合することができるのである。ここに、補強桟は断 面略コ字状であって両脚片の先端部を内側に折り返した形状の受け部を有し、支 持金具の結合部は補強桟に挿入可能な断面略コ字状であって脚片の先端部を受け 部に嵌入させるから、支持金具に対して補強桟は長手方向に交差する方向への移 動が禁止されることになる。また、補強桟の長手方向の各端部には各スタッドに 結合した支持金具の結合部が挿入されているから、補強桟はスタッド間に挟まれ ることによって長手方向への移動も禁止されることになる。その結果、補強桟は スタッドに対してどの方向にも移動することのないように固定されるのである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づいて説明する。図１に示すように スタッド２は断面略コ字状であって、さらにその両脚片を内側に折り曲げ、長手 方向の全長に亘るスリット２４を設けた形状に形成されている。スタッド２は、 スリット２４を図１の右側に向けた形で上記従来例と同様にして床面に２本立設 する。スタッド２には、所定の高さ位置でスリット２４を形成した面の対向面に 引掛孔１４を形成し、スリット２４を形成した面に隣合う両側面側には間仕切り パネル１２を取り付けるためのパネル取付孔２２を形成してある。間仕切りパネ ル１２は、裏面をパネル取付孔２２を設けた面に当設させて両スタッド２の間に 取り付けられる。両スタッド２間には、支持金具１７を介して所定の高さ位置に 補強桟５が架設される。

【０００９】 支持金具１７は図２に示すように引掛片１５と、断面略コ字状で下方に開口し た結合部１６とを一体に有している。引掛片１５の下縁には、第１切込み１９と 第２切込み２０が形成される。第１切込み１９は図１における左の支持金具１７ とスタッド２とを結合する場合に利用する。すなわち、スリット２４を通して引 掛片１５をスタッド２の引掛孔１４に挿入し、第１切込み１９を引掛孔１４の周 縁に係合させると、結合部１６の一端面がスタッド２と当接することによって、 支持金具１７をスタッド２に結合することができる。第２切込み２０は図１にお ける右のスタッド２に支持金具１７を結合する場合に利用する。すなわち、引掛 片１５をスタッド２の引掛孔１４に挿入し、第２切込み２０を引掛孔１４の周縁 に係合させると、結合部１６の一端面がスタッド２に当接することによって、支 持金具１７をスタッド２に結合することができる。

【００１０】 一方、補強桟５は図３に示すように断面略コ字状で下方に開口し両脚辺の先端 部を内側に折り返した形状の受け部１８を備える。この補強桟５は各端部に支持 金具１７の結合部１６が挿入されることによって支持金具１７に結合される。す なわち、結合部１６の各脚片の先端部を補強桟５の各脚片に設けた受け部１８内 にそれぞれ嵌入した形で、結合部１６が補強桟５の長手方向の各端部内に挿入す るのである。

【００１１】 上述したように、支持金具１７に設けた引掛片１５をスタッド２に設けた引掛 孔１４に挿入してスタッド２に係合させることによって支持金具１７とスタッド ２とを結合することができ、また支持金具１７に設けた結合部１６を補強桟５の 端部に挿入することによって支持金具１７と補強桟５とを結合することができる 。したがって、スタッド２と補強桟５とをネジを用いることなく支持金具１７を 介して結合することができるのである。ここに、補強桟５は断面略コ字状であっ て両脚片の先端部を内側に折り返した受け部１８を有し、結合部１７は補強桟５ に挿入可能な断面略コ字状であって脚片の先端部を受け部１８に嵌入させるから 、支持金具１７に対して補強桟５は長手方向に交差する方向への移動が禁止され 、また、補強桟５の長手方向の各端部には各スタッド２に結合した支持金具１７ の結合部１６が挿入されるから、補強桟５はスタッド２間に挟まれることによっ て長手方向への移動も禁止されることになる。その結果、補強桟５はスタッド２ に対してどの方向にも移動することのないように固定されることになる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述のように、支持金具に設けた引掛片をスタッドに設けた引掛孔に 挿入して係合させることによって支持金具とスタッドとを結合することができ、 また支持金具に設けた結合部を補強桟の端部に挿入することによって支持金具と 補強桟とを結合するので、ネジが不要になって現場での施工作業が容易になると いう効果がある。しかも、補強桟は断面略コ字状であって両脚片の先端部を内側 に折り返した受け部を有し、支持金具の結合部は補強桟に挿入可能な断面略コ字 状であって脚片の先端部を受け部に嵌入させるから、支持金具に対して補強桟は 長手方向に交差する方向への移動が禁止され、また、補強桟の長手方向の各端部 には各スタッドに結合した支持金具の結合部が挿入されているから、補強桟はス タッド間に挟まれることによって長手方向への移動も禁止されるのであって、ス タッドと補強桟は支持金具を介して結合され、補強桟はスタッドに対してどの方 向にも移動することのないように固定されるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の分解斜視図である。

【図２】同上に用いる支持金具の斜視図である。

【図３】同上に用いる補強桟の斜視図である。

【図４】従来例の断面図である。

【図５】（ａ）は従来例の分解斜視図である。（ｂ）は
従来例の斜視図である。

【符号の説明】

２ スタッド ５ 補強桟 １２ 間仕切りパネル １４ 引掛孔 １５ 引掛片 １６ 結合部 １７ 支持金具 １８ 受け部 １９ 第１切込み ２０ 第２切込み

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面に立設され所定の高さ位置に引掛孔
   が形成された一対のスタッドと、両スタッドを含む面に
   沿って配置されスタッドに裏面を当接させて取り付けら
   れた間仕切りパネルの裏面側で両スタッド間に架設され
   た補強桟と、引掛孔に挿入された形で係合する引掛片を
   有し補強桟の長手方向の各端部にそれぞれ結合する断面
   略コ字状で下方に開口した結合部を引掛片と一体に有し
   た支持金具とを備え、断面略コ字状で下方に開口し各脚
   片の先端部をそれぞれ内側に折り返した形状の受け部を
   補強桟の長手方向の各端部に設け、結合部の各脚片の先
   端部を補強桟の各脚片に設けた受け部内にそれぞれ嵌入
   させた形で結合部が補強桟の長手方向の各端部内に挿入
   されて成る間仕切り装置。