JPH0678130U - 自動車の横移動用台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の横移動を余分な前後のスペースを必
要とせず、かつ、簡易で個人的に利用可能であり、更に
特別の動力源も要しない横移動用の台車を提供する。 【構成】 自動車の車輪を載置すると共に、回転可能な
二本の支持ロッド３、４を側枠２に軸着し、この支持ロ
ッド３と移動用車１５を軸着し、前後枠１４に回転可能
に軸着した回転軸１２とを、傘歯車９と従動傘歯車１３
で噛合連結した車輪支持体１を四個一組とし、自動車の
前後車輪を支持する車輪支持体１を支持ロッド３に設け
た車連結用歯車１１間に無端チェーン１６を掛設し、非
積極回転車輪を載置した車輪支持体１へも回転力を伝達
している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車を載置し、横方向へ移動可能な台車に関するもので、自動車を 駐車場所へ出入りさせるときに利用するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車は前輪（及び後輪）の角度を変えることによって走行方向の変更を行う のであり、したがって、車輪を９０度横向きにして真横へ移動することは不可能 である。 ゆえに、真横へ移動するには、いわゆる切り返し操作によってのみ可能であり 、その場合、目的スペースの前後に余分のスペースが不可欠である。

【０００３】 又、自動車を充分に載置できる横幅を有する長尺ベルト状鈑を無端状に回動可 能として、載置固定した自動車を横方向へ移動する装置が駐車場に設置されてい る。しかし、大掛かりな設備であり、営業用の駐車場としてのみ利用可能で、個 人的に簡易に利用できる対象ではないのである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は自動車の横移動を余分な前後スペースを必要とせず、かつ、 簡易で個人的に利用可能であり、更に特別の動力源も要しない横移動用の台車を 提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、自動車の車輪を載置すると共に、回転可能な二本の支持ロッドを並 設し、この支持ロッドと移動用車を軸着した回転軸とを、回転方向を９０度変え て伝える伝達機構で連結して成る車輪支持体を四個一組とし、自動車の前後車輪 を支持する車輪支持体の支持ロッドを連動する連結手段を有することを特徴とす るものである。

【０００６】

【作用】

本考案の車輪支持体を各車輪の前に置き、自動車を前進させると、各車輪は車 輪支持体の二本の支持ロッドに乗り上げる。 そこで、更に前進又は後退方向に車輪を駆動させれば、車輪の回転は支持ロッ ドに伝わって支持ロッドが回転し、伝達機械を介して回転軸に伝わって回転する ため、軸着した移動用車が回転することとなる。

【０００７】 移動用車（回転軸）は支持ロッド（自動車の車輪）と回転方向が９０度変化し ているから、移動用車は自動車に対し真横に移動する作用を奏するのである。 自動車の前後輪を支持する支持ロッドは連動するように連結しているから、自 動車が前・後何れの駆動形式であっても、各車輪を支持する支持ロッドは同一の 回転となる作用を奏するのである。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図１は車輪支持体１の平面図、図２は同側面図及び図３は同縦断側面図である 。

【０００９】 側枠２に支持ロッド３、４が前後に略同高位置で、横方向へ平行に回転可能に 軸支してある。 又、前方の支持ロッド３は中央部が稍細く、くびれた恰好とし、乗った車輪が 中央に誘導されて回転するようにしてある。 更に、支持ロッド３の軸受部５は枠体２の横長孔６に前後方向へ摺動固定自在 に支承され、後方の支持ロッド４との間隔を調節可能とし、載置する車輪の径に 対処している。

【００１０】 後方の支持ロッド４の更に後方高位置に車止めロッド７が回転可能に渡設して あり、不慮の事態に備えている。 又、支持ロッド４の両端は側枠２より外側へ突出し、突出した両端部には平歯 車８と傘歯車９が軸着してある。 一方、側枠２より側方へ突出した前後枠１４、１４には回転軸１２が回転可能 に渡設してあり、前後端には移動用車１５、１５を有し、中間部に前記傘歯車９ と噛合する従動傘歯車１３を装着してある。

【００１１】 又、平歯車８には連動歯車１０が噛合し、同軸の連結用歯車１１に掛設した無 端チェーン１６が、後方に位置する後車輪用の他の車輪支持体１の連結用歯車１ １とに掛設してあり、無端チェーン１６の着脱を可能としている。そして無端チ ェーン１６には張設用補助歯車１７が上下方向へ位置極め可能に係合している。

【００１２】 尚、図中１８は乗り上げ用台、３３は前後位置の車輪支持体１の連結具であり 、又、支持ロッド３、４及び移動用車１５にはロック機能を備着してある。

【００１３】 図４は他の実施例を示す平面図であり、支持ロッド３、４及び車止めロッド７ の歯車１９、２０、２１を調節歯車２２を介在させて無端チェーン２３で連係し 、車輪からの駆動をより確実に得るようとするものである。 又、回転軸１２への伝達は、従動傘歯車１３に独立軸２４を設け、該軸２４の 歯車２５と回転軸１２の歯車２６を無端チェーン２７で連係することで行ってい る。 更に、後（前）方の車輪支持体１との駆動連係は、支持ロッド３、４及び車止 めロッド７の側枠２の外方に設けた歯車２８、２９、３０を調節歯車３１を介在 させて無端チェーン３２で連係して行っている。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案は自動車の個々の車輪を載置する個別の車輪支持体によ り、車輪の回転を原動力として、車輪支持体を真横方向へ直接移動させるもので あるから、特別の装置を固定的に設備する必要なく、任意の場所で個人的にも必 要により利用できる効果を有するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の縦断側面図である。

【図４】他の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ 車輪支持体 ２ 側枠 ３ 支持ロッド ４ 支持ロッド ５ 軸受部 ６ 横長孔 ７ 車止めロッド ８ 平歯車 ９ 傘歯車 １０ 連動歯車 １１ 連結歯車 １２ 回転軸 １３ 従動傘歯車 １４ 前後枠 １５ 移動用車 １６ 無端チェーン １７ 張設用補助歯車 １８ 乗り上げ用台 １９ 連結具

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【手続補正書】

【提出日】平成５年５月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１の縦断側面図である。

【図４】他の実施例を示す平面図である。

【符号の説明】 １ 車輪支持体 ２ 側枠 ３ 支持ロッド ４ 支持ロッド ５ 軸受部 ６ 横長孔 ７ 車止めロッド ８ 平歯車 ９ 傘歯車 １０ 連動歯車 １１ 連結歯車 １２ 回転軸 １３ 従動傘歯車 １４ 前後枠 １５ 移動用車 １６ 無端チェーン １７ 張設用補助歯車 １８ 乗り上げ用台 ３３ 連結具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の車輪を載置すると共に、回転可
   能な二本の支持ロッドを並設し、この支持ロッドと移動
   用車を軸着した回転軸とを、回転方向を９０度変えて伝
   える伝達機構で連結して成る車輪支持体を四個一組と
   し、自動車の前後車輪を支持する車輪支持体の支持ロッ
   ドを連動する連結手段を有することを特徴とする自動車
   の横移動用台車。